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(1)

秋 田県内養護学校 に在籍する児童生徒の 視機能評価の実態 に関する研究 †

大城 英名 * 秋田大学教育文化学部

本研究では,秋田県内養護学校に在籍す る児童生徒の視機能評価の現状 と課題を明 らか にするための調査研究を行 った. また,視力測定が困難であるとされた児童生徒 に対す る TAC視力検査の可能性 について も検討 を行 った. その結果,(1)秋 田県内養護学校では,

学校用標準視力表」,絵 ひとつ視力表」,「ラン ドル ト環字 ひとっ視力表」 などの自覚的 視力検査が主 に実施 されてお り,「縞視標視力表」 のような他覚的視力検査 は実施 されて いなか った,(2)県内養護学校 には視力測定が困難であるとされた児童生徒が,小学部 1年 か ら3年で58‑67%,4年か ら6年で32‑44%,中学部で約25%,高等部で約15%いた, (3)これ らの児童生徒の約70%は実 は見え方 に問題がないと指摘 されていた,(4)視力測定が 困難であるとされた児童生徒 の割合 は,病弱 ・虚弱が92.8%と最 も高 く,次いで肢体不 自 由の57.2%,知的障害の22.7%の順であった,(5)視力測定が困難であるとされた児童生徒 に対 して,TACによる視力検査を実施 した結果,25名中23名 について視力測定がで きた.

これ らの結果を踏 まえて, 秋田県内養護学校 における視機能評価のあ り方 について考察 を行 った.

キーワー ド:養護学校,視力検査,TellerAcuityCards(TAC),知的障害児

Ⅰ. は じめに

全国の養護学校 には知的障害や肢体不 自由などの 他 に視覚障害を伴 う児童生徒が多 く在籍 しているこ とが指摘 されている (佐島,2000).例えば,屈折 異常が高頻度に見 られるダウン症児をはじめとして, 知的障害児には眼疾患や視機能 (視力,視野,色覚, 眼球運動 など) に何 らかの障害を伴 うことが多いと 指摘 されて いる (後藤 ・有本,1993;佐 島,1999; 石川 ・鳥 山,2002).また,知的障害児 の場合,特 殊な眼疾患を除いて,あまり見え方 に注意が向けら れず,その発見 さえ遅れ る場合があること (黒田は か,1984), さ らに,かれ らの側か ら見えに くさを

2005124日受理

IInvestigating AssessmentMethodsandResultsof VisualPerformanceofChildrenwithDisabilitiesin AkitaPrefecture

*EimeiOsHIRO,Faculty ofEducation and Human Studies,AkitaUniversity,Akita

訴えることが少な く,適切な視覚的対応がなされな い場合 もあること (後藤,1992), などが指摘 され ている.

ところで,今 日,養護学校 に在籍 している児童生 徒 に対 して実施 されている視機能評価 は,主 として 視力検査であるが,それはラン ドル ト環視力検査表 による検査あるいは絵指標による検査である. しか し, ランドル ト環視力表や絵指標による視力検査 は, 障害の重 い児童生徒 には用いることので きない場合 が多 く,そのため,知的障害養護学校 には視力測定 が困難であるとされた児童生徒が多 く在籍 している,

と指摘 されている (石川 ・鳥山,2002).

しか し,障害の重 い重複障害の児童生徒であって ら,かれ らの見え方や視機能を正 しく評価す ること は,適切な教育的支援を行 うため基本的条件であり, この ことは養護学校 において も重要視 されなければ な らない.

では,障害の重 い児童生徒 に対す る視機能評価 は どのように実施 した らよいのであろうか.確かに,

(2)

障害の重 い児童生徒 に対す る視機能評価 は困難をと もな う場合が多 い. しか し,次の点を考慮 して実施 す ることは大切である (佐島,1998).①視力検査 の種類 と方法 については,知的発達 レベルが3歳以 降ではランドル ト環視標,2歳半以降では絵視標, 2歳 以 降 で はDotAcuityCards, それ以前 で は TellerAcuityCardsの選択が重要であること,② 応答方法については,子 どもの理解 レベルと興味に 応 じた方法を選択す ること,③検査視距離 について は,子 どもに応 じて柔軟 に選択す ること,④誰が実 施す るのかにつ いて は,誰が実施すれば視力検査 が容易 に成功す るか」を優先的に考える必要がある

こと,⑤ どこで実施す るかについては,子 どもが検 査 に集中できる,慣れた場所が望 ま しい こと,⑥ い つ実施す るのかについては,子 どもの集中で きる時 間帯を選択す ること,⑦検査への子 どもの動機づけ の工夫 については,短時間で子 どもが飽 きないうち に検査を実施することが大切であること,などである.

このように,障害の重い児童生徒の視機能評価 は, 多 くの点を考慮 しなが ら実施す る必要があるが, し か し,養護学校 には視力測定が困難であるとされた 児童生徒が多 く在籍 していることもまた事実である.

このことが,養護学校 における視機能評価 における 今 日的課題 となっている.

本研究では,秋田県内養護学校 に在籍す る児童生 徒の視機能評価 に関す る現状 と課題を明 らかにす る ため,次の2つの調査研究を行 った.調査研究(1) は,秋 田県内養護学校 に在籍する児童生徒の視機能 評価の実態調査を行 い,調査研究(2)では,視力測定 が困難であるとされた児童生徒 に対す る他覚的視力 検査であるTAC検査の可能性について検討を行 った.

Ⅱ. 調査研究(1):秋 田県内養護学校 に在籍する児 童生徒の視機能評価の実態調査

1. 日的

本研究では,秋田県内養護学校 に在籍す る児童生 徒の視機能評価 (とくに視力検査)の実態調査を行 い,その調査資料 に基づいて,県内養護学校 におけ る視機能評価の現状 と課題を明 らかにすることを目 的する.

2.方法

(1) 調査対象学校 :秋田県内養護学校14校 (分校 を含む)

(2) 調査期間 :平成156〜7

(3) 調査手続 き :調査対象校 に視機能評価 に関す る調査票を郵便 により送付 し,回収を行 った.

調査票への責任回答者 は養護教諭 とした.

(4)調査内容 :視機能評価の調査内容 は,A: 力検査の方法 に関する調査 (①視力表の種類,

②検査 における応答方法,③視力検査ための事 前指導の有無,④検査者),B:視力検査 の結 果 に関する調査 (①視力測定で きた児童生徒の 視力の状態,②視力測定が困難 とされた児童生 徒数,③視力測定が困難 とされた児童生徒の見 え方 の状態),C:視力検査後 の対応 に関す る 調査 (①視力測定が困難 とされた児童生徒への 対応,②見えに くい児童生徒 に対する配慮,③ 盲学校 ・弱視学級等 との連携),であった.

3. 結果 と考察

調査票 は郵便 による回収を行 った.回収率 は秋 田 県内養護学校14校中14校の100%であった.以下 に, 調査の結果を述べ考察を行 う.

A.視力検査の方法 に関する調査 について

(1)視力表の種類

1は,各養護学校で用 い られている視力検査の 視力表 について示 した ものである.回答 は複数回答 である.

その結果, 「学校用標準視力表」9 (64.2%)

が最 も多 く,次 いで,「絵 ひとつ視力表」8 (57.1

%),「ラン ドル ト環字 ひとっ視力表」7 (50%),

校姦

;.:.::.::1.:.:.::..:.:.::...:.::1.:..:::.( :....::....:..:....:..::.:.:...::. :.....::....

::....:../..:......:.:....:.....: ト/://.....:..こ ..:/.l l....

1視力検査に用いられている視力表

(3)

であった.また数 は多 くないが,絵づまり視力表」

3 (21.4%)あった.また,14校中10 (76%)

が上記の視力表の うち2種額以上を併用 しているこ とが示 された.一方,「森実式Dotカー ド」 および

縞視力表」 などは, どの養護学校 において も用 い られていなか った.すなわち,県内養護学校では,

学校用標準視力表」,「絵 ひとつ視力表」,「ラン ド ル ト環字ひとっ視力表」などの自覚的視力検査が主 であ り,「縞視標視力表」 のよ うな他覚的視力検査 は実施 されていないこと示 している.

(2)視力検査 における児童生徒の応答方法 2に示 したのは,視力検査 における児童生徒の 応答方法 についてである.回答 は複数回答である.

児童生徒 の応答方法では,「ことば」 および 「 さし」がそれぞれ14校中13 (92.8%),見本 ・ 絵合わせ」 も14校中12 (92.3%)あった.その他, 養護教諭 による 「行動 の観察」が7 (53.8%)

あった. また,14校中12 (92%)が,①〜④ の う 3つの方法を併用 していることも示 された.

視力検査 における児童生徒の応答方法では,児童 生徒 の実態 に応 じて,「ことば指 さ し見本 ・ 絵合わせ」 による方法が主 に用い られていることが 分か る.

校数

10 8

6 F;..

.

.

. . . . . . . . . . . . . . . . : .1 . . . . . . A . . . . . . : . . . . . . . . . : . . : . . . . 7 . . . 1 / : ( . / . . : . . . . . . . : . : . . . / . I . . : I : : / . : . . . . . . : . : . 1 . . . . . : : . . . . . . . . . r . : ) . . . . . . . ; . . . : . . . . . . . ; . . ′ : . 1 , r . . . . . . . . : . . . ㌔ / : . . 〟 1 : : ; . . , . . . . . . . . ∫ , 花 . . . .

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・ J V %

2 視力検査 における児童生徒の応答方法

(3)視力検査を行 うための事前指導の有無 視力検査を実施す る前 に事前指導を行 っているか どうかを示 したのが,図3である.

その結果,事前指導を行 っているとした学校 は14

校 中9 (62.9%)であ った. 「その他」 の回答で 5校中4校が児童生徒 によって事前指導を行 うか どうかを判断 している, とのことであった.

枚数

9 8

76

・ 543201 I:.,I.......I.1,=

::= ..i

...:.

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3 視力検査を行 うための事前指導の有無

視力検査の事前指導 は,基本的にどの養護学校 に おいて も実施 されている. これは養護学校 における 児童生徒の実態が様々であるため,実際の視力検査 にあたっては,検査者が児童生徒のコミュニケーショ ン能力を十分に理解す る必要か らと言えよう.

(4)検査者

4は,だれが視力検査を実施 しているのかを示 した ものである.

視力検査の実施者 は,14校中13 (92.8%)が養

護教諭であった.現在,視力検査 は養護教諭 の任務 の一つ として実施 されている. しか し,障害の重 い 児童生徒の場合,担当教諭が児童生徒の視力検査を 含めた視機能評価ができるようにす ることが望 まれ る.それは,担当教諭にとって視機能評価の過程 は, 実 は指導の過程 につながる一連の教育的かかわ りで

ある, と考え られるか らである.

枚数

14p 12 1086402

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養護教諭 担任 その他 ■̀

4 視力検査を行 う検査者

(4)

B.視力検査 の結果 に関する調査 について (1)視力測定 のできた児童生徒

視力測定 ので きた児童生徒 の人数 とその比率 を示 したのが,表1であ る.

表か ら明 らか なよ うに,学年 ・学部 の進行 ととも に視力測定 の可能 な児童生徒が増加 している.学部 でみ ると,小学部1年生か ら3年生 で32‑41%,小 学部4年生か ら6年生で60%前後,中学部 で70% 後, そ して高等部で は85%前後, とな っている. こ れ は児童生徒 の学習経験や知的発達が,学年 の進行 ととも高 ま り,視力検査 にお ける応答方法 も明確 に な って くるか ら, と考 え られ る.

(2)視力測定が可能であ った児童生徒の視力値 2は,視力測定が可能であ った児童生徒 の視力 値 ごとの人数 と比率 を示 した ものである.

その結 果, 視 力値1.0可 の合 計人数 (38.1%) 最 も多 く,次 いで,0.3 (31.6%),0.7 (21.6%) であ った.視力値0.3不可 は8.5%であ った.

この裏か ら, なん らかの視覚的対応が必要 だ と考 え られ る0.7〜0.3可 の人数 は全体 の52%, そ して 視覚 障害教育 の対象 とな る0.3不可 の児童生徒 が8.5

%, とい うことにな る.養護学校 において, なん ら かの視覚 的対応 を必要 とす る児童生徒 に対 して,視 覚 的ケアがなされているか ど うか は不明であ るが,

この事実 は認識 してお く必要 があろ う.

(3)視力測定が困難であるとされた児童生徒の割合 視力測定が困難 であるとされた児童生徒が どれ く らいいるか学年毎 の比率を示 したのが,図5である.

この図か ら,視力測定が困難 な児童生徒 は,小学 1年 か ら3年 で58‑67%,4年 か ら6年 で32‑44

%, 中学部で25‑27%,高等部 で11‑16%, いるこ とを示 している.

小学部低学年 に視力測定 の困難 な児童生徒が と く に多 いが, これ は小学部低学年 の段階で は学習経験

(%).

8 70

小1J小2 小8 小4 小5 小6 1,ヰ 2'中3 高1 高2 高3

5 視力測定が困難であるとされた児童生徒の比率

表 1 視力測定のできた人数

学年 小 1 2 3 4 5 6 1 2 3 1 2 3 合計 測定可能考 12 14 21 33 32 33 55 59 56 119 123 98 655

( )の数字は学年ごとの%

2 視力測定のできた児童生徒の視力値

学年 小 1 2 3 4 5 6 1 2 3 1 2 3 合計

1.0可の人数 5 5 7 9 10 14 28 22 25 42 43 40 250 (%) (41.6) (35.7) (33.3) (27.2) (31.2) (42.4) (50.9) (37.2) (44.6) (35.2) (34.9) (40.8) (38.19) 0.7可の人数 1 2 5 8 4 5 15 13 14 23 29 23 142

(%) (8.3) (14.2) (23.8) (24.2) (12.5) (15.1) (27.2) (22.0) (25.0) (19.3) (23.5) (23.4) (21.6) 0.3可の人数 3 6 6 14 12 14 9 18 14 39 40 32 207

(%) (25.0) (42.8) (28.5) (42.4) (37.5) (42.4) (16.3) (30.5) (25.0) (32.7) (32.5) (32.6) (31.6)

0.3不可の人数 3 1 3 2 5

0

3 6 3 15 ll 3 56

(%) (25.0) (7.1) (14.2) (6.0) (18.7) (0.0 ) (5.45) (10.1) (5.3) (12.6) (8.9) (30) (8.5)

( )の数字は学年ごとの%

(5)

や知的発達がまだ十分でな く, また視力検査 におけ る応答方法 も明確でないため,視力測定が困難であ るとされた児童が多 いと推測 され る. この ことは, 学年 ・学部が上が るに したが って視力測定の困難 な 児童生徒が減少 して くることか らも示 していると言 えよ う.

(4)視力測定が困難であ った児童生徒の障害種別 の人数

3は,視力測定が困難であるとされた児童生徒 の障害種別 の人数 と比率 を示 した ものである.

その結果,視力測定の困難な児童生徒の最 も多か っ たのは,病弱 ・虚弱 (92.8%)で,次 いで肢体不 自 (57.2%),知的障害 (22.7%),の順であ った.

病弱 ・虚弱養護学校 あるいは肢体不 自由養護学校 には,障害の重 い重複障害の児童生徒が多 く在籍 し ているため と考 え られ る.重複障害のある児童生徒

の場合,視力検査す る側 も子 どもの視覚反応を十分 に評価す ることが難 しいため,その結果 と して,視 力測定が困難な児童生徒が増えて くると推測 される.

(5)視力測定が困難であるとされた児童生徒の見 え方の状態

視力測定が困難であるとされた児童生徒の見え方 について示 したのが,表4である.

その結果,「見 え方 に問題がない と思 われ る者」

70%近 く占めている.一方, 「見 え方 に問題があ ると思われ る者」 は30%程度 あ った. また,数 は少 ないが 「見えていないと思われる者」が2.6%あった.

この ことか ら,視力測定が困難であるとされた児 童生徒 の多 くは,実 は 「見え方 に問題がないと思わ れ る者」である. しか し,そのよ うな児童生徒 の視 力測定がで きないとい うことは, どのような視力検 査 を実施すべ きか十分 に検討 されていない結果であ

蓑 3視力測定が困難であるとされた児童生徒の障害種別の人数

学年 1 2 3 4 5 6 1 2 3 1 2 3 合計 知 的 21 17 23 18 9 15 12 14 13 15 15 6 178

(%) (70.0) (58.6) (54.7) (38.2) (21.4) (34.0) (18.1) (22.2) (20.3) (ll.7) (ll.3) (6.3) (22.7)

肢体不 自由 4 3 10 6 7 8 9 3 7 7 6 5 75

(%) (57.1) (60.0) (71.4) (85.7) (63.6) (72.7) (90.0) (23.0) (50.0) (50.0) (54.5) (35.7) (57.2) 児童数 7 5 14 7 ll ll 10 13 14 14 ll 14 131

病弱 .虚弱

0 0 0 0

2

0

3 3 2 1

0

2 13

(%) (0.0) (0.0) (0.0) (0.0) (100)

(

0.0) (100) (100) (66.6) (100) (0.0) (100) (92.8) 児童数

0 0 0 0

2

0

3 3 3 1

0

2 14

( )の数字は学年ごとの%

4 視力測定が困難であるとされた児童生徒の見え方の状態

①見え方に問 16 16 23 16 8 17 14 15 15 17 15 ll 183 題なし (%)(64.0) (80.0) (69.6) (66.6) (44.4) (73.9) (63.6) (75.0) (68.1) (73.9) (71.4) (84.6) (69.3)

①見え方に問 9 4 9 6 7 5 6 3 7 6 5 2 69

題あり (%)(36.0) (20.0) (27.2) (25.0) (38.8) (21.7) (27.2) (15.0) (31.8) (26.0) (23.8) (15.3) (26.1)

③見 えて い

0 0

1 1

0

1 2 1

0 0

1

0

7

ない (%)(0.0) (0.0) (3.0) (4.1) (0.0) (4.3) (9.0) (5.0) (0.0)

(

0.0 ) (4.7) (0.0) (2.6)

④その他 (

0 0 0

1 3

0 0

1

0 0 0 0

5

断困難)(%)(0.0) (0.0) (0.0) (4.1) (16.6) (0.0) (0.0) (5.0) (0.0)

(

0.0) (0.0) (0.0) (1.8)

( )の数字は学年ごとの%

(6)

る と推 測 され る.

C .

検 査後 の対 応 に関 す る調 査 につ いて

(1)視 力測 定が 困難 であ る とされ た児 童 生 徒 へ の 対 応

6は,視 力 測定 が 困難 で あ る とされ た児童 生 徒 へ の対応 につ いて で あ る. 回答 は複数 回答 で あ る.

その対 応 で,最 も多 か った の は 「経 過観 察」lo枚 (71.4%)で あ った. こ こで の 「経 過 観 察 」 とい う の は, 児童生 徒 に対 す る視 覚 的対 応 の ケ アを意 味 す るので はな く,特 段 の対応 の な い ま まで の経 過 観 察 を意 味 して い る. この ことは, 養護 学校 にお け る視 力 測 定 が困難 で あ る とされ た児童 生 徒 は,現 実 的 に は視覚 的 ケアが な され て いな い場 合 が多 い と推 測 さ れ る.

校準

12064820

.6..

6視力測定が困難であるとされた児童生徒への対応

(2)見 え に くい児 童 生徒 に対 す る学校 生 活 にお け る配慮

5は,見 え に くい児童生 徒 に対 す る学 校生 活 に お け る配 慮 につ いて示 した もので あ る. 回答 は複 数 回答 で あ る.

回答 で最 も多 か った の は, 「近 づ けて見 せ る」10

(71.4%)で, 次 いで, 「教 室 や活 動 時 の座 席 の 位 置 の配 慮」9 (64.2%), 「教 材 を拡 大 す る」 と

「教 室 や校 内 の光 量 の配 慮 」 が そ れ ぞ れ 8 (57.1

%), そ して 「教 材 の コ ン トラス トに配 慮 す る」6

(42.8%)で あ った.見 え に くい児童 生 徒 に対 し て は, 基 本 的 な視 覚 的配慮 はな されて い る と推 測 さ れ る.

5 見えにくい児童生徒に対する学校生活での配慮 学校生活場面における配慮 学校数 (%) (丑 教室や活動児の座席の位置に配慮する○ 9 (54.2)

② 近づけて見せる○ 10 (71.4).

③ 教材を拡大する○ 8 (57.1)

④ 教材の色やコントラストに配慮する○ 5 (42.8)

⑤ 教室や校内の色やコントラストに配慮するo 2 (14.2)

⑥ 教室や校内の光量に配慮する○ 8 (57.1)

⑦ 特別な配慮 はしていないo 2 (14.2)

(3)盲 学校 等 との連 携

養護 学 校 と盲 学 校 や専 門機 関等 との連 携 につ いて 示 したのが, 図7で あ る.

連携 に関 して は,養 護学 校 で は 「今後 図 って い き た い」 が 7 (50%)あ る一 方 で, 「特 に希 望 しな い」 も5 (35.7%)あ った. しか し, 養 護 学 校 に は視 覚 に何 らか の配 慮 を必 要 とす る児童 生 徒 が少 な か らず い る こ とを考 え れ ば,盲 学校 や視 覚 障害専 門 機 関 との連携 も必 要 で あ る と考 え られ る.

校数

8

7 6 5 4

321 :,.1/mql/..W.脚tlLB

雄 葉 .淋

7 盲学校等 との連携

D.視 力検 査 や視 覚 的対応 につ いて の要 望 養護学校 にお ける視力検 査 や視覚 的対応 に関 して, 養 護 教 諭 が 日頃感 じて い る ことを 自由記 述 で回答 を

して も らった.種 々回答 が寄 せ られ たが, それ を次 8つ の項 目に整理 ・分類 し, その頻 度 の集 計 し示

したのが,表6で あ る. 回答 は複 数 回答 で あ る.

そ の結 果 , 「視 力 検 査 の工 夫」6 (42.8%) 最 も多 く, 次 い で ,「眼科受診」4 (28.5%),

「視 力検 査 表」3 (21.4%), で あ った.

(7)

6 視力検査や視覚的対応についての養護教諭の要望 養護教論から寄せられた要望 学校数 (%)

① 視力検査の工夫 6 (42.8)

② 眼科受診 4 (28.5)

③ 視力検査表 3 (21.4)

④ 視力検査の配慮 2 (14.2)

⑤ 視機能評価の研修 1校 (7.1)

⑥ 視力検査の実施 1校 (7.1)

⑦ 眼鏡の処方 1 (7.1)

⑧ 眼鏡の着用指導 1 (7.1)

視力検査の工夫」 は視力測定が困難な児童生徒 にどのよ うに視力検査を行 った らよいのかの悩みで あ り,「眼科受診」 は障害 の重 い児童生徒 の見え方 や眼の ことについて相談できる専門機関がないこと,

視力検査表」 は児童生徒 にあ った視力検査表 につ いての知識 と技能を得たいとの必要性を示 している.

これ らの ことは,現在 の県内養護学校 の養護教諭 の 悩みであ り真撃 に受 けとめなければな らないであろ

う.

Ⅲ. 調査研究(2):視力測定が困難 である とされた 児童生徒の視力検査の検討

1. 日的

調査調査(1)によ り,秋 田県内養護学校 には視力測 定の困難 な児童生徒が,小学部低学年で58‑67%, 高学年で32‑44%,中学部で約25%,高等部で約15

%,いることが明 らか となった.そ こで,本研究で は, このよ うな児童生徒 に対 して, どのよ うな視力 検査が可能であるかを検討す るため,今回,Teller AcuityCards(TAC)による視力検査 を実施 し, その活用 の可能性 を検討す ることとした.

2.方法

(1)対象者 :視力測定が困難であるとされた秋 田 県内の知的障害養護学校小学部 の児童14名 (男子11 名,女子3名) お よび肢体不 自由養護学校高等部 の 生徒11名 (男子7名,女子4名) の合計25名 を対象 と した.対象者 は,学校 で実施 されている,「ラン

ドル ト環字 ひとっ視力表」や 「絵 ひとっ視力表」 な どの自覚的視力検査では視力測定が困難であるとさ れた児童生徒 たちで, どの児童生徒 も眼鏡 は装用 し ていなか った.児童生徒 の障害の状態 について ここ で詳細 に述べ ることはで きないが,知的障害養護学

校小学部 の児童 たちは,知的障害のほかに自閉性障 害や肢体不 自由, あるいは聴覚障害 などの障害を一 つあるいは二つ併せ持 っていた.一方,肢体不 自由 養護学校高等部 の生徒 たちについて も,重度 の肢体 不 自由のほかに重度 の発達障害および聴覚障害 など の障害を一つあるいは二つを併せ持 ち, その多 くが 車椅子 を使用 していた.

(2)検査材料 :TACは,図8のよ うにボー ドの 片側 に縞模様のある視標 を子 どもが注 目 ・選択で き るかによって視力が測定 され る.背景 のグ レーは縞 模様 の平均輝度 と等 しいため縞幅が狭 くな り縞 とし て認識で きな くなるとボー ドは一面が グレーに見え

ることになる.

8 TeHerAcuityCards(TAC検査)

(3)手続 き :視力検査 にあたって は,対象児 を腰 掛 け, あるいは車 いす に座 らせ,検査者が対面す る 形でTACボー ドを提示 し検査 を行 った.基本提示 距離 は,55cmLV card(0.23cy/dig)を提示 し 明確 な視反応が見 られないときには38cmに近づ け て提示 した.5回以上提示 して も明確 な反応がえ ら 得 ない場合 には評価 を中止 した.LV cardで視反 応が得 られた場合,太 い縞幅か ら視力評価 を実施 し た.

(4) 評 価 方 法 :視 力値 の測 定 は, 児童 生 徒 が TACボー ドの縞模様 の視標 に注 目す るか眼の動 き が見 られたか, あるいは視標‑のポイ ンテ ィングが 見 られたかによって評価 される.評価 にあたっては, 視力検査実施者の他 に もう 1名の評価者 の2名で検 査視標 に対す る子 どもの視覚反応 の評価を行 った.

視標 に対す る児童の視覚反応 は,表7に示 したよ う

(8)

7 視覚反応に対する評価

① 縞への明確な注視

② 視標提示時に同起 した眼球の動きの出現

③ 視槙提示にともなう姿勢の変化

④ 視覚反応なし

な基準 で評価 を行 った.

3.結果 と考察

9は,TAC検査 によ る視力測定 の結果 を示 し た ものである. また,表8は児童生徒 の視標 に対す る視覚反応 の内訳 を示 した ものである.

その結果,視力測定が困難 であるとされた児童生 25名 中23名 の視力値 を測定す ることがで きた.撹 標 に対 す る児童生徒 の視覚反応 で は, 「縞 へ の明確 な注 目」 の見 られた児童生徒 が23名 であ った. これ らの児童生徒 はすべて視力値 を測定す ることがで き た.一方, 「視標提示 時 に同起 した眼球 の動 きの出 現」 の見 られた児童が1名 いたが,縞視標 に対す る 注視行動 の明確 な判断がで きなか ったので視力値 を 得 ることはで きなか った. もう1名 は光覚 レベルの 視覚障害 のあ る生徒 であ ったため視力値 を測定す る

ことはで きなか った.

枚数 .

25 20 110505

..:.LJ

# ' 6} 'J 9 TAC検査による視力測定の結果

8 TAC検査による視力測定および視覚反応の評価

視覚反応 人数

① 縞への明確な注目 23

② 視標提示時に同起 した眼球の動きの出現 1

③ 視標提示にともなう姿勢の変化 0名

この よ うに,TACによ る視力検査 は, これ まで 視力測定が困難 であるとされた養護学校 の児童生徒 に も有効 に活用 で きることを示 してお り,養護学校 に在籍す る児童生徒 の視機能評価 の選択肢 を広 げる ものであ る.そのため,養護学校 において も,TAC 検査 は備 えてお くべ きものであ ると言 えよ う. もち

ろん,TACによる視力検査 の実施 にあた って は, 一定 の知識 と技能 および経験が必要 であ り,専門的 な知識や技能 な しに安易 に使用 され るべ きもので も ない.実施 にあた って は,是非 その研修 を積 む必要 があろ う.

一方,TAC検査 によ り視力測定 ので きない児童 生徒 が い ること もまた事実 で あ り, け っ してTAC 検査が万能 とい う訳 で はない. このよ うな児童生徒

に対 して は,TAC検査 を 1回 だ けで済 ませ るので はな く, その児童生徒 の実態 に応 じて,適切 な時期 に何度 か実施 してい くことが必要 である. その こと によ り,視力の測定が可能 にな って くる場合がある.

また,調査研究(1)により,学年が上がるに したが っ て視力測定 の可能 な児童生徒が増 えて くることが示 された.視力検査が可能か どうは,児童生徒 の知 的 発達や学習 ・経験等 によ って も変化 して くるので, TAC検査 にお ける視力値 を固定 的 に捉 え るので は な く,現時点 で確認 で きる視力値 と して捉 え ること が必要 である.

Ⅳ . 総合的考察

今回の調査研究か ら,秋 田県 内養護学校 には視力 測定 が困難であるとされた児童生徒 が多 くいること が示 された. と くに小学部低学年 の58‑67%が,視 力測定 の困難 な児童 であることが示 された. また, 視力測定 が困難 であ るとされた児童生徒 の うち約70

% は,見 え方 に問題 がないので はないか と指摘 され た.

この事実 は何 を意味 しているのであろ うか.一 口 に言 えば,秋 田県 内養護学校 における視機能評価 の 課題 を示 していると言 え る.

確 かに,障害 の重 い児童生徒 の視力検査 は困難 を 伴 う場合が多 い. また,小学部低学年 の児童 のよ う に コ ミュニケー シ ョン能力が まだ十分 に発達 してい ない場合,視力測定が難 しい ことも事実であ る. し か し, は じめの部分 で述べ たよ うに,基本的 には,

どのよ うな種類 の視力検査 を, どのよ うな児童生徒

図 8 Te H e rAc ui t yCar ds( TAC 検査)
表 7 視覚反応に対する評価 ① 縞への明確な注視 ② 視標提示時に同起 した眼球の動きの出現 ③ 視槙提示にともなう姿勢の変化 ④ 視覚反応なし な基準 で評価 を行 った

参照

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