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日常生活場面に表出する入間の攻撃性

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(1)

日常生活場面に表出する入間の攻撃性 一心理ダイナミズムとしての攻撃性の構造一

山口 浩*・吉田 昭久**・小熊 均***

(1987年9月12日受理)

Man of Aggression Occurring in an Ordinar夕Life:

Mechanism of Aggression in Psychod即aInics

Hiroshi YAMAGucHI*, Teruhisa YosHIDA**and Hitoshi OGuMA***

(Received September 12,1987)

は  じ  め  に

攻撃性に関する研究は,本能論・比較行動学説・刺激反応説・認知説・社会的学習説など様々な 見地からなされている。このことは,攻撃性の問題を幅広く考える事ができる反面,攻撃性の概念 を混乱させる原因ともなっている。特に攻撃 (aggressiveness) ・攻撃行動(aggressive beha一 祓ors)と攻撃性(aggression)を同一の概念とするか,異なる概念とするか,もし異なるとすれば その違いは何かを規定せねばならない。本研究においては,三者を区別し,攻撃を日常「般的に使 われている「ことば」とし,攻撃性を生得的動因として位置付け,しかも,人間の攻撃性において は,生得的なものを基盤として,後の社会的学習を反映した内的動因とする立場に立つ。また,攻 撃行動に関しては,攻撃性の表出した行動と位置付ける1)。

攻撃行動を平井は, 「(D はげしい自己主張的行動。㈲ 自分の所有にしてしまう行為。(1の敵意,

対抗,破壊,など人を害する行動。(iv)統制,支配,管理の行動」をあげている2)。しかしここで重 要なことは,これらの攻撃行動が単に破壊や否定的行動を示すものとはかぎらないという点であ る3)。(Pについて例を挙げれば非人道的行為がなされている時に,その行為を阻止するための自 己主張を伴なうような行動がそれである。どのような攻撃行動も,このような否定的側面と肯定的 側面を持つ4)。

これら攻撃行動として表出される内的動因としての攻撃性は,行動主たる個人の存在を,良かれ 悪かれ主張し維持するものと言える。さらには,攻撃行動を社会的・道徳的視点からとらえるとす れば・攻撃性の建設的な表出としての攻撃行動と破壊的な表出としての攻撃行動とに分化すること

*茨城大学教育学部教育臨床心理研究室研究生

**茨城大学教育学部教育臨床心理研究室

***都留文科大学文学部

(2)

86         茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)37号(1988)

ができる5)ストーが「人類を偉大な成功に導いたまさしくその同じ資質が,人類を破壊するかもし れないという大きな資質でもあることは悲劇的な矛盾である。」6)というように,建設的であれ破壊 的であれ,人間の行動のある側面は攻撃性を表出したものと言える。

攻撃性に関する問題として,人間と動物の攻撃行動の比較の問題がある。つまり,人間の攻撃性 と動物の攻撃性とは同質のものか異質のものかといった議論である。本研究においては,攻撃性そ のものの基盤は等しいが,動物の攻撃性が生得的動因と生得的反応で成り立っているのに対し,人 間のそれは,高次の社会的学習によって,生得的動因が二次的動因にまで発展・展開する動機であ るとする。また,生得的反応の位置づけでは,ローレンツやティンベルヘンのいうようなIRM(in 一nate releasing mechanism)が,直接人間の攻撃行動の場合にも当てはまるとはしない7)8)。人間 においては,その特質から,生得的反応と呼べるものよりも,むしろ学習された反応の方が多いこ とが予測し得るし,また,反応を呼び起こす刺激にしても,社会・文化・対人関係等によって異な ることがウィルソンやモンターギュ等によっても示されている9)10)からである。

本研究では,人間の攻撃性を内的動因即ち心的エネルギーとする視座から捉え,日常生活におい て行動として表出される攻撃性に関して構造的に検討する。

なお,本論文構成の概要を示せば,以下の通りである。

1 攻撃性の構造 1−1 攻撃性の側面 1−2 行動の対象 1−3 行動の相

皿 大学生を対象とした質問紙調査

豆一1 調査視点の構造化と質問票の作成

n−2調査の実施

皿 攻撃性の表出する行動に関する分析的検討 皿一1 因子分析結果に基づく検討

皿一2 相関係数に基づく検討

IV 構造的にとらえた攻撃性の表出水準についての検討 IV−1 攻撃性の側面

IV−2 行動の対象 IV−3 行動の相

1 攻撃性の構造

前述のように本研究においては,攻撃性を,人間の内的動因として位置付け,それは,攻撃行動 として表出されてくるという立場をとっている。それ故,人間の攻撃性という内的動因そのものを 構造化して捉える視点に立たず,むしろ人間の攻撃行動の構造との対比において,多次元の視点か

ら攻撃性を捉えようとする。

従って,個体の内的動因が,個体内部において生産性(positive)を持つ働きとして行動上に表

(3)

出するか,逆に非生産性(negative)を持つ働きが行動上に表出するかという側面が,攻撃性の下 部構造として問題となる。また・攻撃行動の下部構造として,内的動因の表出性という視慮から,

攻撃行動の対象が「真(truth)」に攻撃性を引き起こしたものであるか,あるいは「偽(untruth)」

のものであるかという側面が問題となり,さらには,動物的な欲求(drive)や情動(emotion)の水 準の行動と,習慣(habit)となった行動,社会・文化的影響を受けた儀式化(symbolization)され た行動の,いずれの相の行動であるかという側面が問題となる。

1−1攻撃性の側面

人間の攻撃性の側面についてストーは, 「必要なものであると同時に望ましくないものである。」

とし,その二面性にっいて述べている11)。この二面性とは,個体の存在を主張する攻撃性は,種の 保存においては他の個体に害をなす行動となって表出するということであり,個体の問題を種の側 の問題としてとらえている。またフロムは,個体から種までの幅広い立場において,攻撃性の表出 である攻撃行動は,個体にとって生産的であるか非生産的であるかのいずれかであると述べている吻。

我々が日常直面する攻撃行動の問題は,種としての存在に関わるものよりも,個体の存在に関わ るものの方が多い。確かに戦争は,人類にとっての大きな危機であり,攻撃行動の最大なるもので はあるが,少なくとも日常の個々の行動が,戦争にまで結びっくと意識することはない。それ故。

本研究は,人間の攻撃性は,より個体の側の問題であり,攻撃性を表出する行動が,その個体の存     在にとって生産性を持っものであるか,それとも,非生産性をもつものであるかといった側面から

成り立つとする視座に立っている13)。同様の視点から攻撃性の側面を,個体から社会的水準までの 問題として捉え,建設的・破壊的の二方向に位置付けて分析した研究結果を,吉田他が示している14)。

1−2 行動の対象

攻撃行動を攻撃性の表出した行動として捉える際には,必然的にその行動の対象についての視点 を定める必要がある。以下では,攻撃性を表出する攻撃行動を「行動」と略す。例えば,他人から 暴力を被った者が,暴力を振った相手に暴力を振う場合と,無関係な他者にやつあたりする場合,

または,自分自身のいたらなさとして自責の念にかられる場合等々を仮定してみる。その際に,行 動の対象を自己と他者とに分節すると,最初のケースと第二のケースは,他者に向けられた行動で

あり,第三のケースは,自己に向けられた行動となる。しかも,攻撃性が刺激に対して直接反応し て表出する行動としては,最初のケースしかあてはまらない。

そこで,本研究では,行動の対象を攻撃性をひき起こしたものと,それ以外のものとに分節し,

前者を「真」の対象,後者を「偽」の対象と位置付けた15)。

1−3 行動の相

攻撃行動の対象が,攻撃性の表出との関連から位置付けたものであるのに対し,行動の相は,社 会・文化的影響との関連から攻撃行動を位置付ける側面である。

小室は,人間の社会行動の分類として(1)反射(reflex)(2)情緒的行動(emotional behavior)(3)

一般的操作行動(general operant behavior)(4)倫理的行動(etical behavior)を挙げた16)。攻撃 行動もこの社会行動の一つであり,攻撃行動をこの分類枠と対応させながら検討してみよう。攻撃

(4)

88      茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)37号(1988)

行動を「反射」の視座から考えれば,動物における生得的反応に相応しよう。例えば動物における 補食行動や性行動であり,それは,人間においては欲求である。情緒的行動でみると,怒りや憎し みなどの情動として捉えられる。一般的操作行動は,可変的ではあるが日常我々が意識せず行なっ ている習慣であり,倫理的行動は,宗教的意味を持つ行動までを含めて,社会・文化的影響を受け た儀式化された行動として位置付けられよう恥。

このように,攻撃行動の相は,欲求,情動,習慣および儀式に分節することができる。

以上三つの行動次元の他に,行動への攻撃性の表出水準として,感情(feeling)および行為(act)

の次元を加えた4次元の構造から,我々の日常生活場面における攻撃行動とそこに表出する攻撃性 について検討することとする。

皿 大学生を対象とした質問紙調査

n−1 調査視点の構造化と質問票の作成

攻撃行動とそこに表出する攻撃性にっいて検討するために,前述の四つの次元から構造化を行な った。その際に,具体的現象を記述するため,具体的質問項目視点を設定し,この視点から各項目 を作成した。以上を整理し,表1−i,および表1一巨に示した。

具体的質問項目視点を行動の相の次元に準じて設定したのは,各相が内包する人間の行動は多様 であるため,攻撃性との関連から行動の相の視点をより明確に分化するためである。攻撃性の側面 ごとに視点を設定しなかったのは,生産性・非生産性を個体の側の問題として位置付け,同じ事態 に対して個々がどちらの攻撃性を表出するかを検討課題としているからである。即ち,人間の攻撃 性を類型する危険を避けるためである。行動の対象に関して言えば,ある事象での行動が攻撃行動 の対象の「真」・「偽」を決定しているからである。自己・他者のように対象を分化すれば,それぞ れ事象を特定する視点から現象を記述し得るが,本研究では項目の内容から対象を分化する方法を

とった。

なお各項目は3文節で構成されている。第2文節と第3文節で攻撃性の側面を,第1文節と第3 文節で行動の対象を表わしている。また第1文節が具体的質問項目視点に対応する現象を記述した

ものとなっている。

以上の手続きに従い,攻撃性を測定するための96の質問項目を設定し,これをランダムに配列し て質問票を作成した。調査に用いた質問票をAppendix 1に示す。

質問票の各項目の回答形式は, 「全くあてはまる」と「全然あてはまらない」を両端に置いた10 cmの線分上に1印をつけさせる方法をとっている。得点は「全然あてはまらない」を0とし,1m 間隔で1印までの距離を計測し,その値とした。

皿一2 調査の実施

調査は,1985年12月上旬と1986年8月下旬に行なった。調査方法は,教育臨床心理ゼミナールに 所属する学生を調査員とし,各自の友人に幅広く被調査者としての協力を依頼し調査を実施した。

回答の際の注意点として,質問はとばさずに全問に回答すること,face sheetにはもれなく記入す

(5)

表1−i 攻撃性に関する構造枠及び具体的質問項目視点・質問項目(positive)

      対象

、面  相   視点   表出 真 trurh 偽 untruth

・他人と討論するときは, ・流行の服を買う時は,

必ず有利になるように, 絶対ブランドものが欲しいので,

同じ主張を繰り返す。 多少高価なものを買う。

行  為

≠モ狽奄盾

・路地で前から他人が来ても,立ち止まるのは嫌なので,

¥わずどんどん進む。

・化粧品を買うときは,

ャ行のものが好きだから,

V製品をすぐに買う。

・他人と話をする時のために, ・髪を切る時は,

欲 求 権力志向

知識で勝っていたいから,いろんな本を食り読む。

流行のヘアスタイルにするために,

Kず人気のある店に行く。

drive μ)we「一 ・他人と話しをする時に, ・ブランドものの服を見ると,

rientation 絶対負けないようにするために, 絶対服が欲しくなって,すぐに 同じ意見を押し通せないと腹立たしい。 買ってこないと落ち着かない。

感  情

???撃奄獅

・他人が前をもたもた歩いていると,他人をすぐ追い越したくなり,駆け出したくなる程いらいらする。

・新発売の化粧品を見ると,

Vしいものがかっこ良く思えて,

キぐ買わないと落ち着かない。

・目上の人と話すときでも, ・流行のヘアスタイルがわかると,

必ず優位に立つために, 流行のものが素敵に思えて,

何でも知っていないと情けない。 すぐ真似できないと情けない。

・人前で失敗をなじられると,自分の シ誉を守ろうとして,声を荒らげて

・何かしてあげても感謝されないと,すぐ頭にくる性質だから,

失敗について自己弁護する。 ひどく相手の悪口をいう。

行  為

≠モ狽奄盾

・後輩が乱暴な口をきくと,

@自分を馬鹿にしているように思えて,相手を辺り構わず怒鳴り散らす。

・お気に入りの服を笑われると,相手のセンスを馬鹿にしたくなって,逆に相手の服にけちをっける。

情 動 自尊心

・自分の意見を無視されると,プライドを守ろうとして,強く同じ意見を主張する。 ・自分の知識の程度を馬鹿にされると,自分の誇りを守ろうとして,難しい話をふっかける。

emotiOn pride ・誤ちをとがめられると, ・相談にのってもお礼を言われないと,

プライドを守ろうとして,自分の誤ちを 相手が非常識に思えて,

強く自己弁護しないと落ち着かない。 悪く言わないと落ち着かない。

P 感 情 ・後輩があいさつしないと,自分を軽くみている気がして, ・新しい服なのに誰も気がっかないと,何とか自分の服を自慢したくて,他人の

feeling やたら頭にきてむっとする。 服をけなしたくなりいらいらする。

・信ずる意見を頭ごなしに否定されると,

@自分の名誉を守りたくて,絶対意見を押し通したくなりいらいらする。

・自分の知らない事を笑われると,大変心が傷ついて,得意な話をしないと落ち着かない。

・レストランなどで食事をする時は,思い切りぜいたくをしたくなり,本当に自分の好きなものだけ食べる。

・他人と食事をする時のために,

@しゃれた店を知っていたくて, どんな店でも食べに行く。

行  為

≠モ狽奄盾

・親しい友人と酒を飲む時は,局い店でも気にせずに,本当に好きな酒だけをとことん飲む。 ・コーヒーや紅茶などを飲む時は,手軽にぜいたくを味わいたくて,高級なインスタントを何杯も飲む。

習 慣 嗜 好

・高級な洋菓子をもらった時は,ぜいたくな気分を味わうために,すぐにお菓子を全部平らげる。

・珍しい果物を見た時は,果物をぜいたくに食べたくなり,

@いろいろな果物を買って食べる。

habit hxury ・お祝いの時などは,できるだけ

コいたくをしたいので,本当に自分の好きな物だけ食べないと面白くない。 ・他人と食事をする時は,素敵な店を

mっていたくて,どんな店でも Hべに行ってみないと面白くない。

感  情

????獅

・量の合う他人と飲む時は,局級酒が飲みたくなり,高い店で飲まないと面白くない。

・コーヒーなどを飲む時は,ぜいたくさを

闌yに味わいたくて,インスタントでもたくさん飲まないと面白くない。

・珍しい果物をもらった時は,ぜいたくに果物を食べたくなり,すぐに食べないと落ち着かない。

・珍しい果物を見た時は,ぜいたくに果

ィを食べたくなり,いろいろな果物を食べないと落ち着かない。

・車やバイクで遊びに行く時はボスピード感を感じたくて,思い切りスピードを出して飛ばす。

・お気に入りのレコードは,

ャさい音まで聴きたいので,必ず音量を大きくして聴く。

行  為

≠モ狽奄盾

・スポーツ施設などを使う時は,身体を動かしたくなり,

謔黷驍ワで思い切り遊ぶ。

・少しでも暇があれば,スポーツを yしむために,テレビなどでスポーツを Kず観戦する。

儀 式 趣  味

・好きな曲が聞こえてくると,聞こえてくる歌を歌いたくて,他人を気にせず大声で歌う。 ・自動車で遠くへ遊びに行く時は,スピニド感を味わつのが好きなので,必ず口      を使っ。

symbolizatio hobby ・自動車などに乗る時は,スリルを味わいたいので,スピードを

oしてとばさないとじれったい。

・テレビなどでスポーツをやっていると,

Kずスポーッ中継を見たくなって,すぐ家に帰って見ないと落ち着かない。

感 情

???撃焔?X

・運動施設などを使う時は,思い切り遊びたくて,

O底的に運動しないと落ち着かない。

・気に入ったレコードを聴く時は,音楽の臨場感を出したくなり,大きな音でないと面白くない。

・好きな歌が聞こえてくると,聞こえてくる歌を歌いたくて,大声で歌わないと落ち着かない。

・車などでどこかに行く時は,

b驍ラくスピードを出すためにも,局速道路を使わないと面白くない。

(6)

90         茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)37号(1988)

表1−ii攻撃性に関する構造枠及び具体的質問項目視点・質問項目(ne含ative)

      対象

、面相  視点 表出 真 truth 偽 untruth

・他人と討論する時は, ・ブランドものの服が欲しくても,

相手が優位に立っのは嫌なので, 値段が高くて買えないので,

必ず揚げ足をとる。 良く似た安いものを探し回る。

・狭い道で前から他人がくると, ・化粧品を選ぶとすれは,

行  為 ただよけているのは嫌なので, 流行のものが好きなので,

action わざとぶつかるように立っている。 流行のものと良く似たものを探し回る。

・どんな他人との話でも, ・流行のヘアスタイルにする時でも,

話は全部合わせたいから, 人気のある店は高くて行けないので,

欲 求 権力志向 平気な顔で知ったかぶる。 近所の店でいろいろ注文をつける。 _ drive

powe「−

盾窒奄?獅狽≠狽奄盾

・他人と言い争う時は,

セい負かされるのは嫌なので,

・ブランドものの服が欲しくても,

b「服は買えないので,

相手の意見を認めるのが腹立たしい。 買えない自分が情けない。

・前から他人が歩いてくると, ・高級化粧品をっけてる他人に会うと,

感  情

???撃奄獅

他人の邪魔をしたくなるので,ただよけるのは腹立たしい。 高いものを買えない自分がみじめで,

Nにも嫌味を言いたくていらいらする。

紹摯離驚自轍鷺襲,偉そうに話さないと落ち着かない。 ・流行のヘアスタイルをみると,

@自分の髪がかっこ悪く思えて,誰にでも 剿。を言いたくなりいらいらする。

・人前で揚げ足をとられると, ・協力しても感謝されないと,

馬鹿にされないようにするために, 非常に腹が立つので,

何も言わずに黙り込む。 絶対その相手とは話さない。

行  為 ・後輩が偉ぶって話をすると,目分が 奄ッてしまいそうな気がするから,

・気に入った服を他人に馬鹿にされると,

且閧フプライドを傷つけたくなり,

action 話をしないで相手を無視する。 容姿の皮肉を言う。

情 動 自尊心

・苦労して考えた意見を無視されると,

@自分の誇りが傷つくから,

竭ホ意見はロにしない。

・自分の知らない事を話しかけられると,

ゥ分の無知を馬鹿にされたと思い,

シの話をくどくどとする。

emotiOn pride ・他人に失敗をとがめられると,

嘱榾恥をかかされたと感じて,

・助けて上げても感謝されないと,

yく見られたと感じてむかっとし,

相手に何を言うのも腹立たしい。 相手の顔を見るの、も嫌になる。

Ne

感  情 ・後輩に無視されると,

且閧ノ馬鹿にされたように感じて,

・新しい服に誰も気付いてくれないと,

シ人のセンスの鈍さに腹が立ち,

免eling

口をきくのもむかむかする。 何にでもけちをっけないといらいらする。

9 ・信ずる意見を笑われると, ・自分の無知を笑われると,

a 大変みじめに感じて, プライドを守りたくて,自慢話しを

t 何を言うのも情けない。 したくなり落ち着かない。

i

・うさ晴らしに酒を飲む時は, ・異性と食事する時のために,

V 嫌な事を全て忘れたくて, 少しは素敵な店を知っていたくて,

っぶれて七まうまで飲む。 いろんなグルメ雑誌を読みあさる。

e

・レストランなどで食事をする時は,少し ・コーヒーや紅茶などを買うときは,

行  為 ぜいたくをしたいから,ちょっとした 高級品は買えないので,安い action 値段のものをたくさん食べる。 インスタントのものをいつも必ず買う。

・高価な果物をもらった時は, ・珍しい果物が欲しくても,

豪華な気分で果物を食べたくて, 高い果物は買えないので,

習 慣 嗜 好 誰にも分けてあげずに少しずつ食べる。 似たような安いものを探し回る。

habit luxury ・うさ晴らしに酒を飲む時は,

スもかも忘れてしまいたくて,

・他人と食事をする時は,しゃれた店で Hべたいので,新しい店を つぶれる程飲まないと面白くない。 みんな知っていないと不安になる。

・レストランなどで食事する時は,少しは ・コーヒーなどが欲しくても,高いものは 感  情 ぜいたくをしたくて,ちょっとした物を 買えないので,インスタントのものしか

feeling たくさん食べないと面白くない。 買えない自分が情けない。

・珍しい果物がある時は, ・珍しい果物を見た時に,高価な果物は 果物をぜいたくな気分で食べたくて, 買えないので,よく似た安いものしか 少しずつ食べないと面白くない。 買えない自分が情けない。

・車やバイクなどで遊びに行く時は, ・好きなスポーツがあった時は,

他の車が気になるので, スポーツ新聞を読みたくなり,

大きな音で音楽を流しながら走る。 必ず朝早く新聞を買いに行く。

5スポーツのゲーム相手がいないような ・他人と音楽の話をする時のために,

行  為

≠モ狽奄盾

時でも,少しでも上達したいので,一人で黙々とスポーツの練習に励む。 どんな音楽も知っていたいから,

ケ楽雑誌を読みあさる。

・人前で歌を歌う時は, ・自動車などに乗る時は,

なるべく上手に歌いたくて, 速く走れる車が好きなので,

儀 式 趣  味 こっそり何度も練習する。 かっこいい車だけに必ず乗る。

symbolization hobby ・車で遊びに行く時は,他の車が

Cになるので,大きな音で音楽を ・好きなスポーツがあった時は,

級ハを早く知りたくて,スポーツ新聞を 流さないと面白くない。 読まないといらいらする。

・スポーツができない時でも, ・他人と音楽の話をする時は,誰よりも 感  惰

zeeling

身体がなまらないようにするために,

ニにかく練習しないといらいらする。

音楽を知っていたくて,音楽雑誌を スでも読んでいないと不安になる。

・人前で歌う時は, ・車やバイクに乗る時は,スピードの出る

なるべく上手に歌いたくて, 車が好きなので,最新型の車に 何度も練習しないと不安になる。 れないといらいらする。

(7)

ることを挙げた。調査対象は4年制大学生とした。事由は,質問紙の内容が自己の生活態度に関連 したものであるため,相対的に大学生であれば自己対象化が可能であるからである。また成人とし ての行為を認められ,その責任を負い,流行やレジャーなどの文化的価値を多く取り込んだ行動の 幅が広がっているからである。複数の大学を選定したのは,一大学の調査により,その大学の特質 を描き出すことの危険性を排除するためである。有効データの大学別,学部別および性別の内訳を 表2に示した。

       「

M 攻撃性の表出する行動に関する分析的検討

皿一1 因子分析結果に基づく検討 今回の調査に際して仮説的に立てら

表2 被調査者数と大学・性別分布 れた,行動に表出する攻撃性に関する

構造化が妥当なものであるかを検討す 大学名 茨城 千葉 都宮 一ツ橋 愛知教育 慶応

るために,因子分析を行なった。     有 73 10 8 17 5 4 117

因子頒・あたつて醐関係数は 掌 77 35 11 1 5 4 133 ピアソンのものを用い,主因子法によ   タ 150 45 19 18 10 8 250 り回転前の因子行列を求め,バリマッ

クス回転により,Appendix 2−i, iiに示す最終的な因子行列を求めた。統計的処理は,東京大学 大型計算機センター「HITAC M−680H」を使用した18)。

因子解釈にあたっては,便宜上因子負荷量10.30001以上の項目を取り出して行ない,抽出項 目数が二項目以上の因子に関して因子命名を行なった。それぞれの因子に含まれる,因子負荷量

10.300001以上の項目番号を示したものが,表3である。

表3 攻撃性に関する因子名及び各因子に含まれる項目番号

因 子 因   子   名 項  目  番  号

第1因子 「対人関係における自己防衛的自己主張」の因子

77.48.64.46.51.58.27.33.32.72.10.65.12.92.17.96.21.

38.16.9.82.74.66.1.329.59.73.30.26.87.47.94.67.

第2因子 「社会・文化的様式に基づく代償的自己顕示」の

70.35.68.80.43.41.90.57.40.14.8.18.7L39.13.75.24.

因子

28.38,91.81.76.44.29.67.63.86.

第3因子 「流行に対する自己存在不安に基づく自信欠如」

78.69.52.63.71.55.87.76.15.74.37.59.66。60.31.

の因子

第4因子・ 「時間性に基づく焦燥感を伴う自己主張」の因子

93.47.36.44。67.86.75.65.91.95B5.79.82.39.7328.38.

第5因子 「文化的情報獲得における自己優位性固執」の因子

5.30.19.88.85.42.86.49.

第6因子 「娯楽・趣味に対する欲動的自己充足志向」の因子

紹.62.84.54.11.61.

第7因子 「日常生活対象に対する心理的豪奢性独占」の因子

22.23.24.95.73.61.7.26.

第8因子 「娯楽手段による現実逃避に基づく自虐」の因子

50.6.45,61.7.54.67.

第9因子

94.90.87.92.

第10因子 11.

各因子に含まれる質問項目を整理し表4に示した。この表から,構造化の際の視点及び項目の内 容を検討し,各因子を以下のように解釈した。

(8)

92         茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)37号(1988)

第1因子に含まれる項目数は34であり,構造化の視点の内,情動に配置した項目が約三分の二で ある。項目内容を検討すると,他者からの侮辱に対する反応としての行動であり,その行動が自己 主張となっている。そこで,第1因子は, 「対人関係における自己防衛的自己主張」の因子と解釈

できる。第2因子に含まれる項目は,27項目中22項目が対象が「偽」の項目である。ブランド「もの」

の獲得や流行の受け入れが自己を示す方法となっていることを示している。第2因子は, 「社会・

文化的様式に基づく代償的自己顕示」の因子と言える。第3因子に属する項目でみると,流行やブ ランド「もの」を強く意識しながらも,それらを積極的に取り込めないままに,押し黙ったり表だ った行動をとれなかったりする内容の項目から成っている。このことより第3因子は, 「流行に対 する自己存在不安に基づく自信欠如」の因子と解釈した。第4因子は,negativeな視点に属する項 目で構成されている。項目の示す内容は,車やスポーツさらには情報といった,時間性に関するも ので,時間に捉われた行動としてみることができる。従って第4因子は, 「時間性に基づく焦燥感 を伴う自己主張」の因子とした。第5因子に含まれる各項目に共通する視点は,儀式化である。ま た内容を検討すると,スポーッ・歌に関するものであり,これらをどれだけ知識として所有してい るかが問題となることを示すものである。他人よりも,より多くの知識をより早く持っていること が,自己の優秀さを示すものとしていると言えよう。そこで第5因子は, 「文化的情報獲得におけ

る自己優位性固執」の因子と解釈できる。第6因子は,項目11を除きすべてpositiveな儀式とい う視点での一貫性がある。negativeに属する項目11は「練習」という言葉の持つpositive性の故に,

それが強調されて受け取られたことがわかる。項目に共通する内容が積極的な行動とそれによる満 足感を示すものであることから,第6因子は, 「娯楽・趣味に対する欲動的自己充足志向」の因子

といえる。第7因子に含まれる項目の視点は,習慣と儀式とであるが,内容の一貫性は,習慣・儀 式化された行動の中でも,特に豪華さやぜいたくなものを過度に追い求めるものである。そこで第

7因子は, 「日常生活対象に対する心理的豪奢性独占」の因子と解釈できる。第8因子は,視点と しては対象が「真」であることが共通しているが,その行動は自己を破壊や死の方向に向かわせる 内容をもつものであることがわかる。そこでこの因子を「娯楽手段による現実逃避に基づく自虐」

の因子とした。第9因子の項目は,他の因子と重複しており,他の因子において因子負荷量が高く,       1

しかも項目の共通性をふまえての抽象化が不可能であったため,解釈は行なわなかった。

表4 攻撃性の各因子に含まれる質問事項と因子負荷量

因子

質        問        項        目 因子負荷量 項目視点

77

自分の知らない事を笑われると,大変心が傷ついて,得意な話をしないと落ち着かないb 0.72381 P・e・u・f 48 自分の知識の程度を馬鹿にされると,自分の誇りを守ろうとして,難しい話をふっかける。 0.70850

P e u a 第 64

自分の意見を無視されると,プライドを守ろうとして.強く同じ意見を主張する。 0.69127

P°e°いa

46 何かしてあげても感謝されないと,すぐ頭にくる性質だから,ひどく相手の悪ロをいう。 0.67854

P e°u a

1

51

信ずる意見を頭ごなしに否定されると,自分の名誉を守りたくて,絶対意見を押し通したくなりいらいらする。 0.66979

P。e・いf

因 58

自分の知らない事を話しかけられると,自分の無知を馬鹿にされたと思い,他の話をくどくどとする。 0.64744

n・eou・a 27

相談にのってもお礼を言われないと,相手が非常識に思えて,悪く言わないと落ち着かない。 0.64374 P・e.u。f

子 33

協力しても感謝されないと.非常に腹が立っので,絶対その相手とは話さない。 0.63419

n・e●u・a

132 他人と話しをする時に,絶対負けないようにするために,同じ意見を押し通せないと腹立たしい。       io.63237 P・d・t・f

t72 他人と言い争う時は,言い負かされるのは嫌なので,相手の意見を認めるのが腹立たしい。       0,619H n・d・t・f

(9)

因子 項目

ヤ号 質        問        項        目 因子負荷量 項目視点 10 自分の無知を笑われると,プライドを守りたくて,自慢話しをしたくなり落ち着かない。 0.61488 n・e・u・f

65

気1ζ入った服を他人に馬鹿にされると,相手のプライドを傷つけたくなり,容姿の皮肉を言う。 0.58283

n・e・u■a

12 他人に失敗をとがめられると,非常に恥をかかされたと感じて,相手に何を言うのも腹立たしい。 α56840 n・e・t・f

92

人前で失敗をなじられると,自分の名誉を守ろうとして,声を荒らげて失敗について自己弁議する。

0.55501 P・e・t・a

17 後輩に無視されると,相手に馬鹿にされたように感じて,口をきくのもむかむかする。

α547751。.。.、.f 第 96

新しい服なのに誰も気がっかないと,何とか自分の服を自慢したくて,他人の服をけなしたくなりいらいらする。 0.53496

lP・e。u・f

2工 後輩が乱暴なロをきくと,自分を馬鹿にしているように思えて,相手を辺り構わず怒鳴り散らす。

0.53467

P・e・t・a 38

新しい服に誰も気付いてくれないと,他人のセンスの鈍さに腹が立ち,何にでもけちをつけないといらいらする。 0.52270 n。e・u.f 16 目上の人と話すときでも,必ず優位に立つために,何でも知っていないと情けない。

0.50651

P・d・t・f

1

9

お気に入りの服を笑われると,相手のセンスを馬鹿にしたくなって,逆に相手の服にけちをつける。 0.50050 P・e・u・f

82

初対面の他人と話塒でも,相手・低・み・れ・・な・・,偉…鞭な・と落・着か….   1、49239 n・d・t・f

74

後齢あいさつしないと,自分を軽くみ・いる気がし・,やたら歌き・む・とする。      1α、8197 P・e・t。f

66

他人が前をも・も・歩…ると,他人をすぐ追・越・たくなり,駆け出・た・なる程・…す・.  i・42556 P。d・t・f

1 助けて上げても感謝されないと,軽く見られたと感じてむかっとし,相手の顔を見るのも嫌になる。       ;O,40815 n・e・u。f

3

他人と討論するときは,必ず有利になるように,同じ主張を繰り返す。

i O.40142 P6d・し・a 29

他人と話をする時のために,知識で勝っていたいから,いろんな本を食り読む。 0.38577

P・d・t。a 59

どんな他人との話でも,話は全部合わせたいから,平気な顔で知ったかぶる。 0.38046

n・d・t・a 子 73

車などでどこかに行く時は,なるべくスピードを出すためにも,高速道路を使わないと面白くない。 0.38019 P・s・u・f

1 30

P 好きな歌が聞こえてくると,聞こえてくる歌を歌いたくて,大声で歌わないと落ち着かない。 0.36293 P。s・t・f

126o87

高価媒物をもらっ塒は濠勒気分で果物を食べたくて・誰にも分けてあげずに少しずつ食べ・・  1・35841人前で揚げ足をとられると,馬鹿にされないようにするために,何も言わずに黙り込む。      {0.32893

n・h・t.a 氏Ee・t・a 1 47

狭い道で前から他人がくると,ただよけているのは嫌なので,わざとぶつかるように立っている。        ;0.32574

n・d・t・a 94

苑シ人と討論する時は,梱手が優位に立つのは嫌なので・必ず揚げ足をとる。       }α31862

n.d.t.a 67

車やバイクに乗る時は,スピードの出る車が好きなので,最新型の車に乗れないといらいらする。        10.30113 n・s・u・f

70

ブランドものの服を見ると,絶対服が欲しくなって,すぐに買ってこないと落ち着かない。

1 0.64733

P・d・u・f

35

珍しい果物を見た時は,ぜいたくに果物を食べたくなり,いろいろな果物を食べないと落ち着かない。 α59321 P。h・u。f

68

珍しい果物を見た時は,果物をぜいたくに食べたくなり,いろいろな果物を買って食べる。 O.59042

P・h・u・a 80

他人と食事をする時は,しゃれた店で食べたいので,新しい店をみんな知っていないと不安になる。 1α58753 n。h。u・f

43

他人と食事をする時は・素敵な店を知一ていた・て・どんな店でも食べに行一てみないと面白くない・ @    iα55849 P・h・u・f 4ユ 気の合う他人と飲む時は滴級酒か飲みたくなり・高い店で飲まないと舶くない・      iα543381・・・…f

90

他人と食事をする時のために・し・れた店を知・ていたく・,どんな店でも食べに行く.      1α536661・・h・…      /

第 57

新発売の化粧品を見ると,新しいものがかっこ良く思えて,すぐ買わないと落ち着かない。      10.52932 P・d・u・f

40

髪を切る時は,流行のヘア。タイルにするために泌ず人気のある店、,行く。        /α48739

P・d・u・a

14 ・ス…などで鰯。時・,少、。ぜ。。,を、た,。,。、。と、た物をた、さん食べ。。、面。、な。一、47928

n・h・t・f 8 流行・服を買う時は,絶対ブ…もの轍しいので,多少高価なものを買う。       !・47634

P・d。u・a

2

18

異性と食事する時のために,少しは素敵な店を知っていたくて,いろんなグルメ雑誌を読みあさる。

0.45828 n・h。u・a 71

化粧品を選ぶとすれば,流行のものが好きなので,流行のものと良く似たものを探し回る。 0.45747

n・d・u・a

39 流行のヘアスタイルをみると,自分の髪がかっこ悪く思えて,誰にでも嫌味を言いたくなりいらいらする。 α43519 n・d・u・f

13

流行のヘアスタイルがわかると,流行のものが素敵に思えて,すぐ真似できないと情けない。

0.43491

P・d・u・f

因 75

他人と音楽の話をする時は,誰よりも音楽を知っていたくて,音楽雑誌を何でも読んでいないと不安になる。

0.43209

n・s・u。f

24

レストランなどで食事をする時は,少しぜいたくをしたいから,ちょっとした値段のものをたくさん食べる。

「0.42350 n・h・t・a

28 他人と音楽の話をする時のために,どんな音楽も知っていたいから,音楽雑誌を読みあさる。

0.42258 n●S°Uoa

38 新しい服に誰も気付いてくれないと,他人のセンスの鈍さに腹が立ち,何にでもけちをつけないといらいらする。

0.413!5

n・e・u・f

子 91

高級化粧品をつけてる他人に会うと,高いものを買えない自分がみじめで,誰にも嫌味を言いたくていらいらする。 0.39716 n。d・u・f

81

レストランなどで食事をする時は,思い切りぜいたくをしだくなり,本当に自分の好きなものだけ食べる。 0.35966

P・h・いa 76

珍しい果物が欲しくても,高い果物は買えないので,似たような安いものを探し回る。 0.35387 n・h・u・a     、

44

車で遊びに行く時は,他の車が気になるので,大きな音で音楽を流さないと面白くない。 0.33413

n。s・いf

   }P2gi他人と話をす・時のために知識で勝・て…か・・…な本を貧・読軌 0.32396

P・d・t・a

67

車やバイクに乗る時は,スピードのでる車が好きなので,最新型の車に乗れないといらいらする。

0.32211

n■SGU●f      ・

63

ブランドものの服が欲しくても,高い服は買えないので,買えない自分が情けない。 0.30384 n・d・u・f 86

@ ! コーヒーなどを飲む時は,ぜいたくさを手軽に味わいたくて,インスタントでもたくさん飲まないと面白くない。 0.30106 P・h・u。f

(10)

94         茨城大学教育学部紀要(人文・社会科学,芸術)37号(1988)

因子 項目

ヤ号 質        問        項        目 因子負荷量 項目視点

78

ブランドものの服が欲しくても,値段が高くて買えないので,良く似た安いものを探し回る。 0.6499ユ

n・d・u・a 69

人前で歌う時は,なるべく上手に歌いたくて,何度も練習しないと不安になる。 0.57050 n・s。t・f

第 52

人前で歌を歌う時は,なるべく上手に歌いたくて,こっそり何度も練習する。 0.54186

n・S・t・a 63

ブランドものの服が欲しくても,高い服は買えないので,買えない自分が情けない。

0.47418

n・d・u・f 71 化粧品を選ぶとすれば,流行のものが好きなので,流行のものと良く似たものを探し回る。 0.46602

n・d・u・a

3

55

流行のヘアスタイルにする時でも,人気のある店は高くて行けないので,近所の店でいろいろ注文をつける。

0.46145 n・d・u・a 87

人前で揚げ足をとられると,馬鹿にされないようにするために,何も言わずに黙り込む。 0.44716

n・e・t・a 76

珍しい果物が欲しくても,高い果物は買えないので似たような安いものを探し回る。 0.42780

n・h。u・a

15 苦労して考えた意見を無視されると,自分の誇りが傷つくから,絶対意見はロにしない。

0.39823 n・e・t・a 因 74

後輩があいさつしないと,自分を軽くみている気がして,やたら頭にきてむっとする。

Q.39738

P・e・t・f

37

信ずる意見を笑われると,大変みじめに感じて,何を言うのも情けない。

0.38725

n・e・t・f

59

どんな他人との話でも,話は全部合わせたいから,平気な顔で知ったかぶる。 0.35723

n・d。いa 子 66

U0

他人が前をもたもた歩いていると,他人をすぐ追い越したくなり,駆け出したくなる程いらいらする。

サ粧品を買うときは,流行のものが好きだから,新製品をすぐに買う。

・346レ…0.31669P・d・u・a

31 コーヒーなどが欲しくても,高いものは買えないので,インスタントのものしか買えない自分が情けない。 0.31133 n。h・u・f

93層

車やバイクなどで遊びに行く時は,他の車が気になるので,大きな音で音楽を流しながら走る。 0.61559

n・S・t・a 47

狭い道で前から他人がくると,ただよけているのは嫌なので,わざとぶつかるように立っている。 0.61203

n.d・t・a 36

前から他人が歩いてくると,他人の邪魔をしたくなるので,ただよけるのは腹立たしい。 0.56743 n.d・t・f

第 44

車で遊びに行く時は,他の車が気になるので,大きな音で音楽を流さないと面白くない。 0.51263

n.s・いf 67

車やバイクに乗る時は,スピードの出る車が好きなので,最新型の車に乗れないといらいらする。 0.44763 n.s・u・f

86

コーヒーなどを飲む時は,ぜいたくさを手軽に味わいたくて,インスタントでもたくさん飲まないと面白くない。 0.43687 P・h・u・f

4 75

他人と音楽の話をする時は,誰よりも音楽を知っていたくて,音楽雑誌を何でも読んでいないと不安になる。 0.41237 n s・u。f

65

気に入った服を他人に馬鹿にされると,相手のプライドを傷つけたくなり,容姿の皮肉を言う。 0.39769

noe.u・a 91

高級化粧品をつけてる他人に会うと,高いものを買えない自分がみじめで,誰にも嫌味を言いたくていらいらする。 0.39327 n.d・u・f

95

自動車で遠くへ遊びに行く時は,スピード感を味わうのが好きなので,必ず高速道路を使う。 0.36107

P・s u°a 因 85

好きなスポーツがあった時は,スポーツ新聞を読みたくなり,必ず朝早く新聞を買いに行く。 0.35996

n・Sou・a 79

路地で前から他人が来ても,立ち止まるのは嫌なので,構わずどんどん進む。 0.35280

P・d・いa 82

初対面の他人と話す時でも,相手に低くみられたくなくて,偉そうに話さないと落ち着かない。 0.33923 n。d・t・f

子 39

流行のヘアスタイルをみると,自分の髪がかっこ悪く思えて,誰にでも嫌味を言いたくなりいらいらする。 0.32336 n.d・u・f

73

車などでどこかに行く時は,なるべくスピードを出すためにも,高速道路を使わないと面白くない。 0.32275 P・s・u・f

28

他人と音楽の話をする時のために,どんな音楽も知っていたいから,音楽雑誌を読みあさる。 0.30934

n・S・U.a 38

新しい服に誰も気付いてくれないと,他人のセンスの鈍さに腹が立ち,何にでもけちをつけないといらいらする。 0.30412 n.e・u・f 5 好きなスポーッがあった時は,結果を早く知りたくて,スポーッ新聞を読まないといらいらする。 0.54307 n。s・u・f

第 30

好きな歌が聞こえてくると,聞こえてくる歌を歌いたくて,大声で歌わないと落ち着かない。

0.53189

P・s・t・f 19 好きな曲が聞こえてくると,聞こえてくる歌を歌いたくて,他人を気にせず大声で歌う。 0.52922

P s いa

5

88

テレビなどでスポーツをやっていると,必ずスポーツ中継を見たくなって,すぐ家に帰って見ないと落ち着かない。

0.49271

P・s・u。f

因 85

好きなスポーツがあった時は,スポーツ新聞を読みたくなり,必ず朝早く新聞を買いに行く。

0.47101 n,S°U・a 42

少しでも暇があれば,スポーツを楽しむために,テレビなどでスポーツを必ず観戦する。

0.43901 P s u°a 子 86

コーヒーなどを飲む時は,ぜいたくさを手軽に味わいたくて,インスタントでもたくさん飲まないと面白くない。

0.38337

P・h・u・f

49

スポーツのゲーム相手がいないような時でも,少しでも上達したいので,一人で黙々とスポーツの練習に励む。 0.38213

n。S・t・a 83

運動施設などを使う時は,思い切り遊びたくて,徹底的に運動しないと落ち着かない。

0.67068

P・s・t・f

第 62

スポーツ施設などを使う時は,身体を動かしたくなり,疲れるまで思い切り遊ぶ。

0.63685 P°s t a 6 84

お気に入りのレコードは,小さい音まで聴きたいので,必ず音量を大きくして聴く。

0.53507 P s°u°a 因 54

気に入ったレコードを聴く時は,音楽の臨場感を出したくなり,大きな音でないと面白くない。 Q.47277 P・s・u・f

11 スポーツができない時でも,身体がなまらないようにするために,とにかく練習しないといらいらする。 0.40866

n・s・いf

6ユ 自動車などに乗る時は,スリルを味わいたいので,スピードを出してとばさないとじれったい。

0.31418

P・s・t・f 第

22

珍しい果物がある時は,果物をぜいたくな気分で食べたくて,少しずつ食べないと面白くない。 0.69344 n・h・t・f 7

23

自動車などに乗る時は,速く走れる車が好きなので,かっこいい車だけに必ず乗る。

0.69003 n・S.U.a

因 24

レストランなどで食事をする時は,少しぜいたくをしたいから,ちょっとした値段のものをたくさん食べる。 0.49687

n。h・いa

子 95

自動車で遠くへ遊びに行く時は,スピード感を味わうのが好きなので,必ず高速道路を使う。        10.42941

P°s°u a

(11)

因子 薯耳 質        問        項        目 因子負荷量 項目視点

第 73

車などでどこかに行く時は,なるべくスピードを出すためにも,高速道路を使わないと面白くない。 0.41632 P。s・u・f 7 61 自動車などに乗る時は,スリルを味わいたいので,スピードを出してとばさないとじれったい。 0.38487

P・s・いf 因

7 車やバイクで避びに行く時は,スピード感を感じたくて,思い切りスピードを出して飛ばす。 0.36512

P s いa 子 26

高価な果物をもらった時は,豪華な気分で果物を食べたくて,誰にも分けてあげずに少しずっ食べる。 0.33039

n・h。t・a 50

うさ晴らしに酒を飲む時は,嫌な事を全て忘れたくて,つぶれてしまうまで飲む。 0.68023

n。h・いa 第 6

うさ晴らしに酒を飲む時は,何もかも忘れてしまいたくて,つぶれる程飲まないと面白くない。 0.61632 n・h・t・f

8 45

親しい友人と酒を飲む時は,高い店でも気にせずに,本当に好きな酒だけをとことん飲む。

0.39733 P・h・t・a

61 自動車などに乗る時は,スリルを味わいたいので,スピードを出してとばさないとじれったい。 0.37025

P・h・いf

因 7 車やバイクで遊びに行く時は,スピード感を感じたくて,思い切りスピードを出して飛ばす。 0.34822

P s°t a

子 54

気に入ったレコードを聴く時は,音楽の臨場感を出したくなり,大きな音でないと面白くない。 0.31664 P・s・u・f

67

車やバイクに乗る時は,スピードの出る車が好きなので,最新型の車に乗れないといらいらする。 0.30785 n・s・u・f 第

94

他人と討論する時は,相手が優位に立つのは嫌なので,必ず揚げ足をとる。 0.75052 n・d・t。a       

9 90

他人と食事をする時のために,しゃれた店を知っていたくて,どんな店でも食べに行く。 0.55099

P・h。u・a 因 87

人前で揚げ足をとられると,馬鹿にされないようにするために,何も言わずに黙り込む。 0.40458

n・e・t・a 子 92

人前で失敗をなじられると,自分の名誉を守ろうとして,声を荒らげて失敗について自己弁護する。 0.31377

P・e・t°a

注〕項目視点のp=positive, n二negative, d=drive, e;emotion, h=habit, s=symbolization, t=truth, u=untruth,

a=act,f=feelingの略である。

皿一2 相関係数に基づく検討

       表5因子分析の結果を解釈するに当たっては,各項 攻撃性の相と行動の対象との相関関係

目の属する視点との照合を行なった斌攻撃性の P−t

P−u n−t n−u 側面と行動の対象の各々の視点は,因子内の項目   p_t LOOOO OB363 0.8344 07703 において一貫性を示した。しかし,行動の相にお   P_u

1DOOO OB159 08692

いては,情動と儀式の視点が,その一貫性を説明   n_t

1.0000 0.8692

するものであった。あらかじめ仮説した四つに分   n−u 1.0000

節した相は,視点としては不鮮明であることが示   注〕 P=positive , n= negative された。      t=truth  , u=untruth

そこで,攻撃性の側面と行動の対象との2次元

で構造を考える際に,その各々の次元は二っの下部構造を持つため,その交絡は四通りとなる。こ の交絡の各々が,攻撃性を表出する行動といった特質を示すと考え,この四通りの交絡から各々二 つを取り出し,計六つの相関をみることで,これらの交絡の関嵐また各次元の位置付けを検討し た。表5は,この相関係数値を示したものである。相関係数は,ピアソンの相関係数による。

表5が示すように,各々二つの交絡の相関は,すべて高い正の相関であり,この結果からは,交 絡間の連関を特徴づけることはできない。そこで,本研究で最初に立てた構造を検討した上で,各 交絡にっいての連関を検討する。

IV 構造的にとらえた攻撃性の表出水準についての検討

IV−1 攻撃性の側面

参照

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