日本保険学会会報
自:平成29年⚔月⚑日 至:平成30年⚓月31日
平成29年度も保険に関する研究と保険研究者相互の協力を促進し,国内および国外の関 係学会または関係団体との連絡および協力を図ることを目的として,諸事業を実施した。
⚑.平成29年度総会および年次大会
滋賀大学を開催校として,以下のとおり開催した。
<定時総会>平成29年10月28日㈯,10:25~11:05
(滋賀大学彦根キャンパス 校舎棟⚒階 第15講義室)(約80名出席) 甘利理事(上智大学)を議長として,議事に入った。概要,次のとおり。
○第⚑号議案 平成28年度事業報告及び平成28年度決算(案)
福田理事長より,第⚑号議案について説明があった。次いで鈴木監事から監事を代表 して監査報告があり,全員異議なくこれを了承した。
○第⚒号議案 平成29年度事業計画(案)及び平成29年度予算(案)
福田理事長より,第⚒号議案について,説明があり,全員異議なくこれを了承した。
○第⚓号議案 日本保険学会会則改正
福田理事長より,会則第16条第⚑項の改正につき提案があり,異議なく了承した。主 たる改正点は,部会,委員会の人数制限の撤廃である。
○第⚔号議案 役員及び評議員の改選
福田理事長より,会則第12条第⚔項の定年に関する定めにより,平成28年度の総会の 終了をもって羽原理事(関西大学)が退任することから,理事を補充する必要がある旨 の説明があり,会則第11条第⚑,⚒項および第17条第⚓項に基づき,平成27年度の総会 で選任された役員・評議員候補者選考委員会委員に候補者を選考願った旨の説明があっ た。
続いて福田理事長より,選考委員会から,理事として安井敏晃評議員(香川大学)を 選任し,また評議員が⚑名欠員することから小林毅先生(中京大学)を選任したいとの 報告を受けた旨説明をし,全員異議なくこれを了承した。
○第⚕号議案 役員・評議員候補者選考委員会委員の選任
福田理事長より,平成30年度の総会で役員改選が予定されることから,企画委員会で
⽛役員・評議員候補者選考委員会および選考委員会候補者の選考等に関する規則⽜に基 づき選考した役員・評議員候補者選考委員会委員候補者⚖名を同選考委員会の委員とし たい旨,提案があり,異議なくこれを了承した。
新委員は次のとおり。
(敬称略)
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•理 事:石田 成則,梅津 昭彦,岡田 太
•評議員:黒木 達雄,𡈽𡈽岐 孝宏,松澤 登
○第⚖号議案 第⚗回日本保険学会賞発表
岡田太志学会賞選考委員長より,学会賞選考委員会が第⚗回日本保険学会賞の選考を 行ったので発表するとして,以下の報告があった。
•日本保険学会賞(著書の部):
佐野 誠(福岡大学)⽝ノーフォルト自動車保険論⽞保険毎日新聞社刊
•日本保険学会賞(論文の部):
山﨑 尚志(神戸大学) “Do Typhoons Cause Turbulence in Property-Liability Insurersʼ Stock Prices?”(Geneva Papers on Risk and Insurance Volõ41ó Noõ3) なお,翌日開催された表彰式の席上,福田理事長より受賞者に対して,賞状,賞金目 録ならびに副賞が授与された。
<大会研究報告>平成29年10月27日㈮・28日㈯・29日㈰ 於:滋賀大学 参加者数:会員175名,来賓21名,会員外47名,報道関係者⚓名,合計246名 プログラム (※)は日本リスク研究学会との連携で開催
[第⚑日]
① 資料館見学ツアー(伊藤忠商事,丸紅の源流である近江商人資料11万点)
② 連携プレセッション(※)⽛学会はこうなって欲しい⽜
[第⚒日]
【モーニングセッション】
⽛海外ジャーナルへの投稿のために
保険学における国際的な研究報告の観点から ⽜ 大倉 真人(同志社女子大学)
【招待講演】
⽛韓国保険学会の持続的成長戦略⽜
司会者:肥塚 肇雄(香川大学)
報告者:金 憲秀(順天 大学),成 周昊(慶熙大学)
通訳者:李 芝姸(東洋大学)
【シンポジウム】
⽛今,学会の存続をかけた若手研究者の育成⽜
司 会 久保 英也(滋賀大学)
① シンポジウムの方向と学会の現状(問題提起)
久保 英也(滋賀大学)
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② 保険研究者再生への取り組み:
状況の最も厳しい関西部会の取り組みと法律系の課題 今井 薫(京都産業大学)
③ 保険業界が学会に求めること
村田 毅(三井住友海上)
④ 他学会の若手育成の取り組み
新山 陽子 日本リスク研究学会前会長(京都大学)
【招待講演】
⽛FinTech 革命が保険監督,保険業界に与える影響⽜
井上 俊剛(金融庁総務企画局信用制度参事官)
[第⚓日]
【学会連携特別セッションと自由論題】
⑴ 連携特別セッション(※)
⽛われわれは近時のエマージング・リスクにどう向き合うべきか⽜
座 長:吉澤 卓哉(京都産業大学:日本保険学会会員)
報告① 岸本 充生(大阪大学:日本リスク研究学会理事)
報告② 平井 祐介 (経済産業省資源エネルギー庁:日本リスク研究学会会員) 報告③ 重原 正明(第一生命経済研究所:日本保険学会理事)(人リスク)
報告④ 石原 康史(東京海上日動:日本保険学会)(財産リスク)
⑵ 自由論題(経済・商学系)
座 長:丸山 高行(住友生命)
① 大型M&Aを活用した損害保険会社のグローバル戦略 鈴木 智弘(信州大学)
② 国民年金の未納率分析とその改善にむけた Fintech の活用 盛林 亮介(宮崎精鋼)
③ 天候デリバティブを利用した積雪リスクマネジメントの提唱 伊藤 晴祥(国際大学)
⑶ 自由論題(法律系)
座 長:遠山 聡(熊本大学)
① 第三者によるモラルリスクと実質的当事者の確定 板東 大介(弁護士)
② 第三者のためにする生命保険契約における権利の調整 桜沢 隆哉(京都女子大学)
③ 生命保険契約・自殺免責にかかる法制と解釈 ドイツ法制,フランス法制からの示唆
𡈽𡈽岐 孝宏(中京大学)
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【ポスターセッション】
ポスタービューイング(※)
ポスターを前に若手報告者と参加者全員が対話。日本保険学会では初の試みであり,
日本保険学会分としては,若手研究者や実務家を中心に25のポスター発表があった。
【共通論題】
⽛自動運転が引き起こす保険業界の変貌とその対応⽜
はじめに 司会/石田 成則(関西大学)
① 急進展する自動運転の現状と課題
福島 正夫(日産自動車)
② 自動運転の成否を握る地図システムのリスクガバナンス 三徳 昭弘(ダイナミックマップ基盤企画)
③ 自動運転が保険業界に与える影響
池田 裕輔(東京海上日動)
④ 自動運転車の法的責任と保険法
肥塚 肇雄(香川大学)
⚒.部会活動
【関東部会】
[第⚑回報告会](通算223回)平成29年⚖月⚒日㈮ 会場:早稲田大学,出席者80名 ミニ・シンポジウム⽛保険自由化20年⽜として開催
① 損害保険事業における自由化の進展と現在の課題 栗山 泰史(丸紅セーフネット)
② 保険自由化20年と損保業界活動の変遷 その本質と課題 竹井 直樹(日本損害保険協会)
③ 保険業法上の規制緩和 2006年からの10年間の動向 上原 純(明治安田生命)
④ パネルディスカッション
[第⚒回報告会](通算224回)平成29年⚙月22日㈮ 会場:生保協会,出席者58名
① 責任保険契約における保険者の防御義務 米国法の現状を参考に 深澤 泰弘(岩手大学)
② 自動車保険契約における免責条項と道路交通法違反
とくに酒気帯び運転免責条項および麻薬等運転免責条項の解釈について 遠山 聡(熊本大学)
③ 弁護士費用保険を巡る諸問題の検討 近時の⚒つの裁判例を中心として 山下 典孝(青山学院大学)
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[第⚓回報告会](通算225回)平成29年12月15日㈮ 会場:生保協会,出席30名
① 生命保険販売チャネルの分類基準と都道府県別分析 小山 浩一(ブレークオンスル―)
② 生命保険契約における復活と危険選択の範囲
村上 裕行(外苑前法律事務所)
③ 年金制度の合理化と生命保険による一部機能の代替 饗庭 靖之(首都東京法律事務所)
[第⚔回報告会](通算226回)平成30年⚓月23日㈮ 会場:生保協会,出席者67名
① 地震デリバティブ取引と保険制度の相克 鬼頭 俊泰(日本大学)
② 車両保険における外形的事実の主張立証責任 盗難事案以外の事故類型を中心に
吉野 慶(坂東総合法律事務所)
③ がん保険約款の実務上の諸問題
佐々木光信(保険医学総合研究所)
【関西部会】
[第⚑回報告会](通算194回)平成29年⚖月10日㈯
会場:関西学院大学大阪梅田キャンパス,出席者22名
① IFRS 17⽛保険契約⽜適用後の保険会社のディスクロージャー戦略 上野 雄史(静岡県立大学)
② ⽛第三者のためにする生命保険契約⽜規律の多様性とその根源 今井 薫(京都産業大学)
[第⚒回報告会](通算195回)平成29年11月17日㈮
会場:関西学院大学大阪梅田キャンパス,出席者11名
① 定額の保険料は常にモラルハザードを引起すか?
被保険者の資産制約を考慮した分析 桑名 謹三(関西大学)
② 私的年金保険の保障提供範囲に関する考察 分離均衡モデルに基づく分析
諏澤 吉彦(京都産業大学)
[第⚓回報告会](通算196回)平成30年⚒月17日㈯
会場:大阪梅田ティーオージー,出席者:44名
① 傷害保険における⚒種類の偶然性
原因事故発生の偶然性と結果発生の偶然性 吉澤 卓哉(京都産業大学)
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② 保険業界における市場規律の存在に関する一考察 徳常 泰之(関西大学)
【九州部会】
[第⚑回報告会](通算第46回)平成29年⚗月29日㈯ 会場:福岡大学,出席者31名
① 日中台自動車強制保険の比較法的検討
李 黎明(福岡大学)
② 近年の日本の保険行政における健全性規制の動向とその考察
植村 信保(キャピタスコンサルティング株式会社)
[第⚒回報告会](通算第47回)平成30年⚒月10日㈯ 会場:福岡大学,出席者34名
① 大航海時代におけるポルトガル⽝インド航路⽞における海上保険と日本の投銀の 接点
若土 正史(神戸大学)
② FinTech と保険
小川 浩昭(西南学院大学)
⚓.会 員
平成30年⚓月31日現在の会員数は以下のとおり。
名誉会員 23名
普通会員
国内関係者 868名(内訳:大学関係者 248名,その他 620名)
海外関係者 8名 合 計 876名
賛助会員:87社
⚔.理事会・評議員会
●第⚑回理事会 平成29年⚗月14日㈮ (於:生命保険協会⚓階 大会議室)
⚑.審議事項
⑴ 入退会者
福田理事長より個人会員の入会者27名,退会者42名が諮られ,承認された。
⑵ 新規賛助会員
福田理事長より,日本損害保険鑑定人協会を新たに賛助会員として推薦したいと の提案があり,これを承認した。会費は⚕万円である。
⑶ 大会準備状況
①本年度大会
⒜ 大会準備状況 184
⽛シンポジウム⽜⽛共通論題⽜⽛リスク研究学会との連携セッション⽜につい ては順次打合せを行っている。
大会に関する情報を⽛滋賀大会ニュース⽜として HP に掲載するとともにメ ーリングリストで配信している。これまで⚓号を発行し,⚗月下旬に⚔号を発 行する予定である。
⒝ ポスターセッション
部会ごとに説明会を開催。また,当日はポスター優秀賞を審査・表彰するが,
対象は,40歳未満の会員による研究報告とし,表彰者の選考は当日の投票によ り行い,実行委員が集計し適正な運営を図ることとする。
⒞ 両学会の交流と参加者数引き上げのための取組み
日本リスク研究学会の交流と参加者数を引き上げるため,⽛相互のプログラ ムに参加できるように,⽝連携大会プログラム⽞の作成⽜⽛喫茶室の開放⽜
⽛SNS(フェイスブック)による大会 HP 作成⽜⽛業界紙への直接 PR⽜を行う。
⒟ ホテル予約
コンフォートホテル彦根を30室押さえており,すでに⚗名の理事・評議員,
および一般会員⚓名の計10名から申し込みを受けているが,引き続き希望者が あれば対応する。
上記⒜~⒟については,引き続きこの方向で行っていくことが確認された。
⒠ 中国からの来賓の状況
昨年11月理事会で中国保険学会会長の招聘を承認いただき,今年⚒月23日に 久保大会実行委員長から姚 海中国保険学会長に大会参加を要請したところ了 承され,⚓月中旬には中国保険学会事務局は中国保監会に,姚会長の海外渡航 承認申請を提出,内諾を得ていた。
ところが,⚔月末になって,中国側の事情により,保険学会会長等役員の海 外渡航が困難な状況となることが判明した。そこで,⚖月⚘日,久保大会実行 委員長から,会長の訪日可能性および代替できる役員を照会したところ,⚖月 19日に,会長,副会長,秘書長は海外出国できないが,次順位の役員である副 秘書長(会長補佐,企画担当)の派遣は可能である,との連絡があった。
これに対し,福田理事長より,⚓月理事会では,会長が来られることを前提 に,招聘の形を取り,費用は日本保険学会として負担することを決定していた。
今回,事情の変更により,代理者が来ることになった。日本保険学会として招 聘し,招待講演として報告いただくこととすることでよいか意見を求めた。
その結果,会長ではない方を招聘することになると,これが前例となり,以 後も会長以外の者でも招聘の形で呼ばなくてはならない懸念があること,会長 を招聘する韓国との関係から,オペレーションの難易度が増すこと,韓国と日 185
本の若手研究者の状況は似ており,仮に中国側が来なくとも十分な議論が可能 であること,等の意見があり,コンセンサスが得られない中,学会としてこれ 以上中国保険学会への招聘を推し進めていくことはできないとの判断から,今 回のプログラムから中国保険学会からの招待報告及び懇親会での挨拶は外すこ ととした。
なお,久保理事から,中国保険学会に対して,以後の交流に支障のない形で 招待報告を取り止める旨伝えることとなった。
②来年度大会
岡田大会企画委員長から,来年度大会(日本大学)の開催日が10月27日㈯,28 日㈰の両日となること,また,現時点での大会企画案につき説明があった。
⑷ 第⚗回日本保険学会賞
⚗月14日に開催された⽛学会賞選考委員会⽜において第⚗回日本保険学会賞が選 出された。岡田太志委員長から以下のとおり報告があった。
日本保険学会賞(著書の部):
佐野 誠(福岡大学)⽝ノーフォルト自動車保険論⽞保険毎日新聞社刊 日本保険学会賞(論文の部)経済・商学系:
山﨑 尚志(神戸大学)“Do Typhoons Cause Turbulence in Property-Liability Insurersʼ Stock Prices?”(Geneva Papers on Risk and Insurance Volõ41ó Noõ3)
日本保険学会賞(論文の部)法律系:
該当なし。
会員に対する結果報告は10月総会時に行い,表彰式は10月大会の最終日にポスタ ーセッションの表彰と同時に行う。受賞者には,内々に事前連絡する。
⑸ 平成28年度事業報告書(案)
事務局作成の平成28年度事業報告書(案)が提出された。本報告書は,学会総会 に提出するものである。
福田理事長より,時間の関係もあり,今回はこの報告書(案)は審議せずに各自 持ち帰り,意見がある場合は⚗月28日㈮までに事務局まで連絡するように依頼があ り,了承された。
⑹ 平成28年度決算(案)
①決算報告
事務局から,平成28年度決算(案)および過去10年間の予算・決算推移について,
以下のとおり説明があった。
平成28年度は,収入12ó350ó396円に対し,支出は11ó675ó593円であり,当期収支 差額は674ó803円の黒字となり,次期繰越金は6ó154ó343円となった。
また,平成28年度より学術交流積立金の名称を変更し,使途を限定することとし た国際会議等開催準備金については,200万円を積み立てた結果,7ó873ó618円とな 186
っている。
平成28年度の収入については,賛助会費が⚒団体加入したことにより昨年度から 10万円増加したこと,また,国際会議等開催準備金取崩収入を,監事の意見を受け,
平成29年⚓月理事会において,使途を国際会議を日本国内で開催するためのみに限 定することを決議したことを受け,取り崩さなかったことが主な特徴である。一方 支出については,各委員会を理事会と同日開催したこと等による経常費の削減,大 会開催校からの補助金や費用を抑えた運営による大会費の削減,論文指導料が発生 しなかったことや査読論文数が少なかったことによる雑誌発行費の減少,AIDA への派遣がなかったことによる学術交流費の減少等により,予算を下回る支出とな った。一方,国際会議等開催準備金繰入については AIDA の地域会合(APIC)や APRIA の将来の日本開催を想定して200万円を繰り入れた。
過去10年の予算・決算推移に基づき国際会議等開催準備金の繰入や取崩を除いた 単年度収支をみると,平成25年度以降は,経費削減の取り組みの効果もあり,黒字 決算を達成している。
②監査報告
鈴木監事より,監事を代表して監査結果の報告があった。
③部会報告
関東部会,関西部会,九州部会の平成28年度収支決算状況につき,中林関東部会 長,岡田関西部会長および事務局から報告があった。
この他,特に意見なく,平成28年度収支決算書(案)は承認された。
⑺ 平成29年度予算(案)修正
事務局より,⽛外国損害保険協会⽜が賛助会員として承認されたこと,また,平 成29年⚓月理事会で示した予算案は決算見込値に基づいて計算したものであり,前 期繰越金が確定値と異なることから,これらを修正したいとの提案があり,承認さ れた。
なお,鈴木監事から,以下の意見があった。
•国際会議等開催準備金の繰入や取崩が別建てとなったことにより,単年度の経 常収支が確認できるようになったが,平成29年度予算案の収支差額を次期繰越 金と前期繰越金の差からみると180万円の赤字予算となっている点は如何なも のか。過去10年の予算をみても,国際会議等開催準備金の繰入・取崩を除けば 赤字予算となっている。執行段階での努力によって決算が黒字化した年もあっ たが,赤字を前提に予算を組むことは如何なものか。本来的には予算段階で精 査すべきである。
•なお,今年度予算案のうち,会務の執行に直接影響のない国際会議等準備金繰 入や予備費を支出しなければ赤字額は30万円となる。したがって,この30万円 分の支出削減が必要となることを念頭に置き,会務の執行に当たることが肝要 187
である。
•また,予算の表記法について,従来どおりに収入と支出を横に並べて表記して いるが,透明化を図る観点から検討いただきたい。
鈴木監事の意見を受け,福田理事長より,予算段階でバランスが取れるよう,各 委員会等の運営にあたっては経費削減に努めること,また各理事におかれては会員 獲得に努めること。ただし,昨年度の大会費のように160万円の予算に対して会場 である立命館大学からは会場費を取らず,さらに補助をいただき,結果的に大幅な 支出削減となったことなど,事後でなければ分からない部分もあるため,厳格なプ ライマリーバランスというよりは,ある程度大まかなプライマリーバランスが取れ る形で進めていければよいと考えている旨の発言があった。
⑻ 会則改正
福田理事長より,⚗月14日に開催された企画委員会において,各種委員会の委員 数制限を撤廃する会則改正案が決定された旨の報告がなされ,これを10月の総会に かけるべく,理事会にて審議するよう提案があった。
理事会では特段の意見はなく,原案どおり総会に提案することとなった。
⑼ 役員・評議員候補者選考委員の候補者
理事長より,現在の選考委員の⚒年の任期が,10月の総会の終結をもって満了と なることから,新しい役員・評議員候補者選考委員を10月総会決議により選任する 必要がある。理事会前に開催された企画委員会にて⚖名の委員候補者を選出したと の報告があった。
(敬称略)
•理 事:石田 成則,梅津 昭彦,岡田 太
•評議員:黒木 達雄,𡈽𡈽岐 孝宏,松澤 登
⑽ 総会・評議員会議題案
①総会議長の件
福田理事長より,出席会員の中から選出する総会議長については,従来,慣例 として総会出席予定理事のうち年長の方に依頼しており,今年度も羽原理事にお 願いしたいとの提案があり,これを了承した。
②監査報告
福田理事長より,総会時における平成28年度決算報告に係る監査報告について は,鈴木監事に依頼したいとの提案がありこれを了承した。
③総会・評議員会議題
大会当日の総会ならびに評議員会の議題につき,事務局から提案があり,これ を了承した。
⑾ 大会企画委員会委員選任
福田理事長より,10月以降の大会企画委員会から,平成29年の大会実行委員長で 188
ある久保理事が外れるため補充をする必要があり,理事会前に開催された企画委員 会からの推薦を受け,諏澤評議員を選任したいとの提案があり,これを了承した。
また,同じ10月以降の大会企画委員長は,慣例により平成31年度大会開催校であ る関西大学の石田理事に依頼したいとの提案があり,これを了承した。
⚒.報告事項
⑴ 編集委員会
事務局より,大会,部会報告の⽛保険学雑誌⽜掲載状況ならびに保険学雑誌637 号を⚖月末に発行したとの報告があった。
⑵ 関東部会,関西部会,九州部会報告
中林部会長,岡田(太志)部会長および事務局より,各部会の活動状況につき報告 があった。
⑶ 国際交流委員会
羽原委員長より,10月18日から20日にかけて,AIDA の地域分科会である APIC の第⚑回目の会合がシンガポールで開催される。その際に同時開催される AIDA 海上保険作業部会に報告者を日本から派遣してほしいとの依頼があった。理事各位 に対して推薦を依頼したが推薦がなかったため,福田理事長と松下前事務局長の協 議のうえ,東京海上日動の新谷哲之助氏を推薦することとし,国際交流委員会の持 ち回り決議を経て,派遣することとなった旨の報告があった。
なお渡航費については東京海上日動が全額負担するため,学会からの負担は発生 しない,との説明があった。
⑷ その他
①委任状の取扱い
理事長より,これまで理事会の出欠確認に際して委任状を送っていたが,大井 理事から⽛本会会則上,理事の議決権の代理行使を許容する規定は存在しない⽜
⽛(保険学会は社団法人ではないが)一般法人法でも,理事の職務は代理に親しま ないものとされ,議決権の代理行使は否定されている⽜ことを理由に委任状添付 の可否について検討してもらいたいとの提案があった。
委任状を設けた経緯は,数年前の理事会にて遅刻者が多く定足数ギリギリで開 催されたことがあったため導入されたものである。しかし以後は,委任状が行使 される会はないことから,理事長より,次回以降の開催案内からは廃止するとの 報告があり,異議はなかった。
②羽原理事退任挨拶
10月28日の大会総会の終結をもって,定年により羽原理事が退任される。理事 会としては最後の出席となるため,羽原理事より挨拶があった。
189
●評議員会 平成29年10月28日㈯
(於:滋賀大学 彦根キャンパス 学生会館⚒階ゲストルーム)
はじめに久保大会実行委員長から歓迎の挨拶があった後,福田理事長を議長として議事 に入った。
⚑.平成29年度大会・総会の件
⑴ 運営について
久保委員長より大会プログラムに基づき平成29年度大会運営について報告があっ た。
⑵ 総会議長選出
福田理事長より,会則第18条第⚖項に基づき出席会員の中から選出する総会議長 については,従来から慣例として総会出席予定理事のうち最年長の方にお願いして おり,今年は甘利理事(上智大学)にお願いすることとしたい旨,提案があり,異 議なく了承された。
⑶ 会則改正
福田理事長より,会則第16条第⚑項の改正につき提案があり,総会にて諮る旨の 報告があり,異議なく了承された。
⑷ 第⚗回日本保険学会賞発表
福田理事長より,第⚗回日本保険学会賞の選考を選考委員会に依頼していたとこ ろ,答申を得たので,総会の場にて発表したいとの報告があり,異議なく了承され た。
⑸ 役員・評議員候補者選考委員会委員選任
福田理事長より,平成30年度の総会で役員改選が予定されることから,⽛役員・
評議員候補者選考委員会および選考委員会候補者の選考等に関する規則⽜に基づき 企画委員会で役員・評議員候補者選考委員会委員候補者⚖名が選考された旨説明が あり,これを総会にて諮る旨の報告があり,異議なく了承された。
⑹ 理事の退任
福田理事長より,会則第12条第⚔項の定年に関する定めにより,今年度の総会の 終了をもって羽原理事(関西大学)が退任されるとの報告があった。
なお,役員及び評議員の改選については,会則の規定により,総会にて決定され る。
⚒.平成30年度大会・総会の件
福田理事長より,平成30年度の大会は,岡田太理事を大会委員長として,日本大学三 軒茶屋キャンパスで10月27日㈯・28日㈰の両日に開催を予定している旨の報告があった。
また,岡田理事より,現時点での大会準備状況の披露があった。
⚓.平成31年度以降大会の件
福田理事長より,平成31年度は関西大学での開催を予定しており,平成32年度以降は 190
未定であるが,平成32年度は関東以北での開催で考えたいとの報告があった。
⚔.その他
⑴ 理事会の開催回数について
福田理事長より,ここ数年来,理事会の開催回数を減らすなど,経費の削減努力 を行ってきているが,総会前までの理事会が⚗月の⚑回しかない状況については,
何らかの方策を立てる必要があるとの考えが示された。
⑵ 全国大会の新企画について
福田理事長より,平成29年大会での新たな試みである⽛連携プレセッション⽜及 び⽛モーニングセッション⽜に参加した評議員の感想を求めたところ,以下のよう な報告があった。
⽛連携プレセッション⽜
•保険学会からの参加者は少なかったが,大変有意義であり,今後も同様のセッ ションが行われれば他の若手とともに積極的に参加したい。
•若手が車座になって話し合う雰囲気は素晴らしく,保険学会でも持てればよい。
⽛モーニングセッション⽜
•海外ジャーナルへの投稿方法につき,共感することが多い内容をわかりやすく 短時間で説明していた。海外ジャーナルへの投稿は,場数を踏むことが重要だ,
との指摘は大変印象深い。
なお,久保委員長より,以下の発言があった。
•保険学会は安定的な運営を求めがちだが,リスク研究学会は上下隔てなく自由 奔放に意見を出し合う気風があり,学会の場であるからこそ平等に発言し,学 会をより良くしていこうとする雰囲気があった。
•具体的な提案が数件出ていたので,大会委員長として後日取りまとめて報告す る。
⑶ APIC について
福田理事長より,10月18日~20日にシンガポールで開催され,羽原理事とともに 出席した第⚑回 APIC(Asia Pacific Insurance Conference:AIDA のアジア太平洋 地域会合)に関する感想が述べられた。大変レベルの高い報告が多く組まれており,
今後も引き続き AIDA との関係を構築していくことの必要性,特に台湾からの参 加者が多く,韓国や中国のみならず台湾との国際交流についても考えていく必要が あるとの発言があった。
●第⚒回理事会 平成29年12月⚘日㈮ (於:生命保険協会 大会議室)
⚑.審議事項
⑴ 入退会者
福田理事長より,入会者17名,退会者⚙名の説明があり,異議なく了承された。
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福田理事長より,名誉会員水島一也先生(神戸大学名誉教授)が平成29年10月31 日に逝去され,学会として,供花と弔電を送ったとの報告があった。
追悼文は,平成25年の木村榮一先生(元当学会理事長)に対するもの(保険学雑 誌621号(平成25年⚖月),大谷孝一名誉会員筆)が最後であるが,福田理事長より,
水島先生は,理事長経験者ではないが,日本のみならず世界の保険学への貢献が大 きいことから,掲載することとしてはどうかとの提案があり,了承された。
執筆者については岡田(太志)理事にお願いすることとなった。
⑵ 平成29年度全国大会
福田理事長および事務局より,10月に滋賀大学で行われた大会の総括が,以下の とおり行われた。
•日本リスク研究学会との連携大会であり,ポスターセッションやモーニングセッ ションなどの様々な試みがあったこと,また,金融庁による講演が素晴らしかっ たことなどもあり,地方大会としては近年最多の合計246名の参加を得て,成功 裡に終了した。今年度大会を一つのモデルとして,平成30年度以降の大会につな げていければよい。
•連携大会であることから,若手連携セッションやポスターセッション,連携シン ポジウムにおいて,両学会の研究者の交流が見られた。
•収入は,本部補助金60万円,滋賀大学補助金10万円を合わせて約153万円。支出 は,ポスターセッションのパネル代などに費用がかかったが,看板等を自主製作 するなど節約した結果,計148万となり,収支差引きで⚕万円程度の余剰金が発 生したため,これを本部に返金する予定である。
なお,福田理事長より,今年度は日本リスク研究学会との連携もあり,ポスター セッション等を導入したが,平成30年度も同様にポスターセッション等を行うかに ついては,さらに検討が必要であること,また,全国大会に関する久保大会実行委 員長からの提案も勘案の上,今後理事からの意見を集約していき,平成30年⚓月開 催の企画委員会及び理事会で決定することとし,場合によってはワーキンググルー プを編成して対応したいと提案があり,了承された。
⑶ 平成29年度総会・評議員会
福田理事長より,総会,評議員会において決算・予算案,会則改正,役員・評議 員候補者選考委員会委員の選任,など提案どおり,すべて承認されたと報告があっ た。なお,平成29年は評議員会が20分間と短く,学会の活性化に向けての若手の先 生とのディスカッションができなかったことは,来年度の課題としたいとの説明が あった。
⑷ 平成30年度全国大会企画案
岡田(太)大会実行委員長より,大会企画委員会での検討も踏まえ,大会準備状況 につき,以下のとおり報告があった。
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①シンポジウム
•平成30年度大会のテーマは,⽛欧米,アジアの経験から学ぶ保険研究・教育の 展望⽜とし,経済学,ファイナンス研究の動向および成果から,今後の保険論 のあり方についての課題を共有するとともに,保険論講義への示唆を得ること とする。
•メンバーは,平成29年度大会をふまえ,以下の若手・中堅の研究者でパネリス トを構成する。(敬称略)
柳瀬 典由(東京理科大学),藤井 陽一朗(大阪産業大学),大倉 真人(同 志社女子大学),山﨑 尚志(神戸大学),岡田 太(司会:日本大学)
•平成29年10月28日の大会企画委員会において,商学分野(伝統的保険論),法 学分野(法と経済学)の研究者も参加することを検討してはとの意見があった が,現時点では経済・ファイナンス系の⚔名を置いている。
•第⚑回目の打合せは平成30年⚑月に実施予定。
②ポスターセッション
•平成30年⚓月の理事会で実施の方向性が決定するが,たとえば商学分野や法学 分野の研究者や,大学に講師を派遣している業界団体などが発表することで,
保険教育についての議論を深めることも想定される。
•ポスターセッションを実施しない場合は,招待講演に代えることも視野に入れ る。
•大会⚒日目のポスターセッションは,あらかじめ定めたテーマ(保険教育,自 然災害)と任意のものとに分けて公募することが考えられる。
③個別論題
福田理事長より,現時点でのエントリーが⚒名であること,平成30年⚑月31日 まで募集中であることから,若手研究者による報告について,理事からの積極的 な勧奨をお願いする旨の説明があった。
④共通論題
福田理事長より,以下のとおり報告があった。
テーマは,⽛大規模自然災害とリスクファイナンス⽜とする。報告者は,現在 選定中である。
以上につき,了承された。
⑸ 委員会・部会規則改定案
①編集委員会規則 第⚒条
改正前:当委員会の委員は日本保険学会会則第16条第⚑項第⚒号に規定する最大 数とする。
改正後:当委員会の委員は⚖名以内とする。
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②関東部会規則 第⚔条
改正前:⚑.当部会に⚖名の部会役員をおく。うち⚑名を部会長とする。
⚒.(略)
⚓.部会役員の構成は,法律系⚒名,経済・商学系⚒名,実務家⚒名と する。
改正後:⚑.当部会に⚖名以上の部会役員をおく。うち⚑名を部会長とする。
⚒.(略)
⚓.部会役員の構成は,法律系⚒名以上,経済・商学系⚒名以上,実務 家⚒名以上とする。
改正案については,理事に事前に確認いただき,特に意見はなかったところで あるが,再度確認し,特段の意見はなく,規則改正案は承認された。
⑹ 部会・委員会委員
福田理事長より,同日開催された企画委員会において,新年度の部会・委員会委 員につき,以下の提案が行われたとして説明があり,特に異議なく企画委員会提案 は承認された。
•関東部会:大井理事及び西羽評議員を選任(退任者なし)
•国際交流委員会:大塚理事を選任(羽原前理事の理事退任に伴う)
⑺ その他
福田理事長より,平成29年度の全国大会の若手セッションにおいて,⽛ホームペ ージ上で要旨や報告レジュメを会員・非会員に拘らず無償公開していることは,事 前に報告内容を把握できるため,非会員にとっては,年会費も払わず学会の成果に フリーライドできてしまい問題がある。学会員の獲得が重要な課題であるならば,
あえて閉鎖的にすることで,学会への加入のインセンティブを与えることも必要で はないか。⽜といった趣旨の意見があった旨の紹介があった。
また,本件については,同日開催の企画委員会でも検討し,⽛①従前のとおりホ ームページに報告レジュメは掲載するが,パスワードを付した会員限定のものとす る。有償で参加する非会員には,印刷した報告レジュメを当日配布する⽜⽛②大会 終了後,ホームページに掲載の報告レジュメは削除する⽜との意見でまとまった旨 の報告があった。
本件につき,意見を求めたところ,⽛③報告レジュメは会員専用のページに掲載 し,要旨については従来どおりホームページ上で誰でも閲覧可能な状態とするこ と⽜,⽛④報告レジュメの Web 公開の制限は,大会報告のみに適用し,部会報告に ついては各部会の実情に委ねること⽜との要件も加えて,実施することが確認され た。
⚒.報告事項
⑴ 委員会等報告 194
①保険学雑誌編集委員会
中浜委員長より,以下のとおり報告があった。
•保険学雑誌への論文投稿状況の報告。
•保険学雑誌編集方針の投稿ページ数の規定を以下のとおり改定。
改定前:一般論文の分量は,表題,氏名,アブストラクト,キーワード,図表,
注記等を含め,原則として刷り上り20頁以内とする。査読論文につい ては同30頁以内とする。なお,一般論文の分量についても,刷り上が り30頁以内を認めることがある。…
改定後:査読論文及び一般論文の分量は,表題,氏名,アブストラクト,キー ワード,図表,注記等を含め,刷り上がり原則20頁以内,最大30頁と する。…
•平成29年度大会報告のうち,ポスターセッションについては,既発表の書籍紹 介等もあったことから今回は保険学雑誌に掲載しない。連携特別セッションに ついては,日本リスク研究学会の報告者も含めて投稿希望があるため掲載する。
•平成30年12月号は⽛保険法制定10年⽜と題して特集号を組むので,積極的な投 稿をお願いしたい。
②国際交流委員会
⚑) APRIA 年次大会
石田理事より,7/30~8/2にポーランド ポズナンで開催された APRIA 年 次大会について報告があった。
⚒) APIC
福田理事長より,10/18~10/20にシンガポールで開催された第⚑回 APIC に ついて報告があった。
その中で,台湾の大学研究者から日本との交流を希望しているとの話があっ た点に触れ,来年度,関東部会で報告いただくことも一つの方法であり,中林 関東部会長とも相談して進めたい,との意向が示された。
⚓) AIDA2018世界大会(リオデジャネイロ)に向けた Questionnaire 対応 事務局より,以下のとおり報告があった。
•平成29年⚔月末に依頼を受け,⚙月末に回答を完了した。
• 今 回 は ⚔ つ の テ ー マ( “Disclosure Duties” “Corporate Governance”
“Pollution” “New Technologies”)につき質問があり,“Pollution” の一部 を除き研究者に依頼し回答案を日本語で作成した。
•回答は英語であるため,理事長および羽原国際交流委員長の了解の下,翻 訳を外部に委託(翻訳費用219ó605円)した。
•学術交流費の予算上,翻訳費用は計上しておらず予算外の支出となる。今 年度の学術交流費の費消見込額(157万円)は予算額(148万円)を⚙万円 195
上回るため,この分は予備費から捻出する。
③関東部会,関西部会,九州部会
中林理事,岡田(太志)理事,事務局より,それぞれの部会の実施状況ならびに 実施予定の報告があった。関西部会については11月例会を試験的に金曜日のアフ ター⚕に開催したが,参加者は11名と少なく厳しい状況であった旨の報告があっ た。
⑵ 平成30年度事業計画案作成依頼
福田理事長より,平成28年同様,各部会,委員会の事業計画をそれぞれの組織で 作成の上,事務局まで報告願う,との依頼があった。締切日は平成30年⚑月末とす る。なお,作成の参考として,平成29年度の事業計画が配布された。
⑶ 理事会の開催頻度について
福田理事長より,理事会の回数は,経費節減の関係から,以前の⚓,⚖,⚙,12 月の年⚔回開催から,⚓,⚗,11(12)月の年⚓回に減らしたところであるが,⚗月 の理事会以降10月の大会までに一度も理事会が開催されない場合,理事会で審議し なければならないような重要な事項が発生した場合に対応しづらくなることが想定 される。ついては,平成30年10月までの任期中に,仮に重要な事項が発生した場合 は,持ち回りによる理事会や臨時の理事会を招集することもあるので含み置き願う,
との発言があった。
⚓.理事会日程
福田理事長より,次回理事会は⚓月⚙日㈮に開催する,との確認があった。
●第⚓回理事会 平成30年⚓月⚙日㈮ (於:生命保険協会 大会議室)
⚑.審議事項
⑴ 入退会者
福田理事長より,入会者⚒名,退会者⚒名の説明があり,異議なく了承された。
あわせて,福田理事長より,平成29年度の入退会者は,入会者46名,退会者53名 と⚗名の純減となり,会員数は902名となった。会費の値上げに伴い⚕%程度会員 が減ることを想定していたが,0õ8%の減少にとどまったとの説明があった。
⑵ 大会企画委員会関連
岡田(太)大会実行委員長より,大会企画委員会での検討も踏まえ,現時点での大 会準備状況につき,以下のとおり報告があった。
①シンポジウム
•前回理事会での案から一部変更があり,第⚑部の③アジアパシフィックリスク 保険学会(APRIA)の報告者について,当初大倉真人先生(同志社女子大学)
を想定していたが,第⚒部でも報告があり負担が大きいことを理由に,中林真 理子先生(明治大学)に変更することとなった。
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•法律系の研究者による報告も加えてはどうか,との12月の大会企画委員会での 意見を踏まえ打診をしたが辞退されてしまった。時間的な制約と論点が分散化 する懸念もあり,新たに依頼はしていない。
•報告者打合せを平成30年⚑月21日に行い,シンポジウムの意義の再確認・共有 化や役割分担について話し合った。
②個別論題
•平成30年⚓月⚙日時点では,経済・商学分野,法律分野ともに,⚓名枠のとこ ろ⚒名ずつしか埋まっておらず,残り⚑名分について急遽依頼をかけている。
また,プログラムに記載の時間については仮の設定である。
なお,福田理事長より,平成30年⚓月⚙日の段階では,各⚒名の報告者につい て大会報告を認めていただき,残り⚑名分については,候補者が出次第,メール で承認いただくこととしたいとの補足説明があった。
③共通論題
福田理事長より,以下のとおり説明があった。
•テーマは⽛大規模自然災害とリスクファイナンス 発生の可能性がきわめて高 いと考えられる大災害に対する事前対応と保険 ⽜とし,司会と報告者が以下 のとおり決定した。(敬称略)
野田 健太郎(立教大学,内閣府検討会委員),甘利 公人(上智大学),成川 透(全国農業共済協会),村田 毅(三井住友海上),野崎 洋之(野村総合研 究所),遠山 聡(司会:熊本大学)
•第⚑回目の打合せは平成30年⚔月以降に行う。
④ポスターセッション
福田理事長より,理事会前に開催された企画委員会での意見を踏まえ,以下の とおり説明があった。
•開催時間は,大会⚑日目の16:50~17:50ではなく,⚒日目に行うこととする。
•テーマは,シンポジウムと共通論題のテーマである⽛保険研究・保険教育⽜
⽛大規模自然災害とリスクファイナンス⽜,及び⽛自由テーマ⽜の⚓テーマで募 集をする。
⑤招待講演
福田理事長より,企画委員会での意見を踏まえ,以下の通り説明があった。
•必ずしも毎年行っているものではないが,平成29年に引き続き今年も行う方向 で検討に入る。
•講演者は現時点では未定であるが,企画委員会での意見としては,大規模自然 災害に関する専門家との声が上がっている。⚖月理事会の前に人選をし,各理 事にはメールにより事前に了承をいただく形をとりたいと考えている。
•開催時間については,大会⚑日目の16:50~17:50のポスターセッションに充 197
てていた時間ではなく,別な時間となる場合もあり,タイムスケジュール案ど おりとはならない可能性もある。
以上につき,了承された。
⑶ AIDA 理事推薦
大塚国際交流委員長より,以下のとおり説明・提案があった。
•現在の AIDA 理事である羽原敬二先生は,定年により平成29年10月の日本保 険学会総会において保険学会理事を退任されており,AIDA 理事の任期は改 選となるリオデジャネイロの大会までが任期となる。
•改選にあたり,国際交流委員会にて検討した結果,福田理事長を次期理事候補 に推薦する。ただし,日本には固定の理事枠があるものではない。なお佐野監 事より,⽛AIDA 理事に関する申し合わせ⽜の⚕項の⽛AIDA 理事会に理事が 出席できない場合,国際交流委員会の承認を得て代理者を出席させる⽜という 内容について,代理者を事前に AIDA 側に登録しておくものなのか,また,
代理者は理事会等のオフィシャルな会議に参加できないのかとの質問があった。
これに対し福田理事長から,過去の AIDA 理事会で羽原 AIDA 理事が出席で きなかった時には代理として理事長が国際交流委員会から選ばれたことがある が,その際は事前に AIDA 側に伝えてはいないとの回答があった。
次期理事候補についての推薦は,特段異論なく,承認された。
⑷ 平成30年度交流案
大塚国際交流委員長より以下のとおり説明があった。
•AIDA の⚔月ワルシャワ理事会および10月リオデジャネイロ世界大会には,
羽原 AIDA 理事に出席いただく。理事改選の関係もあり,⚔月ワルシャワ理 事会に羽原 AIDA 理事が出席した際には次期理事候補について,関係各所に 根回しを行う。
•韓国保険学会は,⚕月に大塚国際交流委員長が出席する。福田理事長も都合が つけば出席する。
•APRIA は,平成29年に引き続き BOG である石田理事に出席を依頼する。
•中国保険学会は,平成29年の中国側の事情により,姚会長が滋賀大会に来日で きなかったことや,中国保険学会大会が中止されたこともあり,安全面を最大 限考慮した結果,当面は中国保険学会との交流を見合わせる。ただし,久保理 事が今まで築いてきた中国保険学会との関係を完全に否定するわけではなく,
久保理事においては,中国の学会との関係を維持していただく。
久保理事からは,以下の補足説明があった。
•頻繁に中国に渡航をして交流をしている者ならまだしも,日本保険学会のメン バーに対して監視・拘留がなく安全だということは言い切れないので,今回は 交流を見合わせるに至った。
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•平成29年は中国保険学会の主要役員が海外渡航禁止となっていたが,現在は解 かれているようである。
•中国ではこのような問題が起こった場合には人事異動があるが,今回は人事異 動がまだなされていない。
•平成30年は学会を⚙月~10月に開催する予定と聞いている。個人的な関係もあ ることから,交流が欠けることのないようケアをしていく。
また,事務局より,平成30年度の学術交流にかかわる経費について説明があった。
石田理事が APRIA で報告される場合,日本経済学会連合に20万円を渡航分として 補助金を申請する予定であり,この申請どおり補助金が受けられることを前提とし て,支出額は平成29年度よりも若干減る形で予算を作成しているとの説明があった。
学術交流案および学術交流費予算に関する提案は,異論なく承認された。
⑸ 平成29年度全国大会を受けての活性化策
福田理事長より,平成29年12月理事会における,全国大会に関する久保理事から の提案について,以下の対応策を示した。
•ポスターセッションは,先の議題で承認いただいたとおり,昨年度に引き続き 実施する。
•若手セッションについては,岡田大会実行委員長とも相談し,平成29年は海外 ジャーナルへの投稿をテーマとしていたため,海外学会での報告についてセッ ションを設けることを検討していたが,平成30年のシンポジウムでは海外学会 での報告なども盛り込む予定であり時間枠も厳しいことから開催せず,シンポ ジウムの内容に含めることとする。
•その他の提案部分については,早急に結論を出すことが難しいので,WG を編 成のうえ次期の理事長・理事会において検討することとし,WG のメンバーに ついては企画委員会で検討をする。この理事会においては WG の編成の承認 をいただき,候補者の人選は理事長に一任いただき,理事会の持ち回り決議と する。
本件については,特段の異論なく承認された。
また事務局より,12月の理事会で決定した,大会レジュメの会員限定ページへ掲 載する件について,以下のとおり提案があった。
①12月の理事会で決定したとおり,レジュメは会員専用ページに掲載し,要旨は従 来通りホームページにて誰でも閲覧ができるようにする。レジュメの掲載場所は 日本保険学会ホームページの会員専用ページ右下部分に⽛全国大会レジュメ⽜の 項目があり,その中のリンクに入ると,従来のプログラム掲載ページのような佇 まいで要旨とレジュメが掲載されているようにする。
一方,大会の案内ページは従来と同様にプログラムを掲載し,レジュメの代わ りに要旨が載っている状態となる。この冒頭の部分で,⽛レジュメは会員専用ペ 199
ージに掲載⽜等を書き込み,リンクでレジュメ掲載ページへ飛ぶようにする。こ うした仕様変更に伴うコストは⚔万円ほどかかる。
②レジュメの公開時期・削除時期については,10月⚑日に公開し,大会終了後⚑週 間以内に専用ページを削除する。
③会員専用ページに入る際の ID/パスワードについて,設定して以来⚑回も変更し たことがなく,退会者でも容易に閲覧できてしまうことから,これを機に変更す る。
方法としては⚒種類検討をした。第⚑案は個人ごとに ID/パスワードを設定す る方法で,第⚒案は全員共通の ID/パスワードを設定して年に⚑回変更をする方 法である。双方の見積りを取った結果,第⚑案が25万円,第⚒案が6ó000円とな り,コスト面から第⚒案を事務局として提案したい。
④ ID/パスワードの通知のタイミングは,⚘月末~⚙月上旬の大会案内・会員名簿 の送付時に新規 ID/パスワードを同封して通知する。新規 ID/パスワードへの切 り替えは毎年10月⚑日とする。
以上の①~④の提案については,特段の意見はなく承認された。
⑹ 平成30年度事業計画(案)
事務局より,平成29年同様,各委員会・部会がそれぞれの計画を策定し,それを とりまとめたものに関して説明があった。
•編集委員会では643号を保険法制定10周年の特集号として発刊予定である。
•関西部会は2019年の通算200回記念事業が課題である。
•九州部会においても九州部会設立25周年(通算50回)記念行事が課題である。
本件については,特段の意見はなく承認された。
なお,久保理事より,平成30年度の事業計画案はホームページに掲載されるのか,
また理事会で議論した内容について事業計画に記載をするのかという質問があった。
これに対し事務局より,事業計画案は学会のホームページの会員専用ページに記載 をしている。議論した内容に関しては事業計画ではなく事業報告書に記載している との回答があった。
⑺ 平成30年度予算(案)
事務局より,説明があった。ホームページ運営費について,J-Stage 側の仕様変 更により,J-Stage にアップする論文のファイル形式変更に対応する必要が発生し たことによるシステム構築費用,および大会レジュメの会員専用ページ掲載に伴う ページ構築費用等83万円(見込み)を計上している。
特段の意見はなく,本件は承認された。
なお,久保理事からは,かつてと異なり個人が海外学会で報告したり,海外ジャ ーナルに投稿するようになってきている。支出全体の⚑割近くを占める学術交流費 については,たとえば⚑人⚕万円程度を海外ジャーナル投稿のためのネイティブチ 200