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ハンガリーの経済改革 】 その特徴と推移−(1)

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(1)

ハンガリーの経済改革   

】 その特徴と推移−(1)  

石 津 英 堆   

ハンガリ−の経済改革ほ1968年皐月1日からその実施をみたが,すでに3年   間(1968〜70年)の調整期間を終り,現在ほ第4次5ケ年計画の最終年次を迎   えている。経済改革の主要な目標力吏,うんざりするような硬直的特質をもつ計   画化方式からハンガリー経済を解放し,資本主義体制紅対するそ鱒優位性を発   展させ,客観的な経済法則との調和をはかり,い・うそうの発展を刺戟するこ享   に.あったことは改めて指摘するまでもない。この経済改革の中心的な推進者で   あったレツVェ・ニエルVユ(Rezs6Nyers)がかつて述べたように.,ハンガ  

クー紅おける新しい経済メカニズムほ,「現在の経済秩序の部分的な修正ではな  

(1)  

く,経済全体の根本的かつ不可避的な改革であったo」   

この新しい経済メカニズムは,社会主義経済体制の枠内で経済的意思決定の   相対的に.高い権限を企菜水準まで分権化し,それが市場経済メカニズムの利用  

と合わせて,停滞したハンガリ−経済に.活力を与え,人民にとってよりよき将   来を保障する唯一の道である,との命題に基鹿を置いている。「誘導市場モデ   ル_Jといわれるハンガリー・の新経済メカニズムは,ユ−・ゴステビアのそれほど   の自由はないとしても,まぎれもなく東欧諸国のなかでは・ユニ・−クな性鱒をも  

っている。そしてこの改革が注目されるのは,東欧諸国のなかでこれまで未知   であった数多くの新しいアイディアをテストする足がかりを与えるからであ   る。過去7年間のハンガリーー経済の推移は,新しい経済メカモズ本年ついて客   観的評価をくだす興味ある機会をわれわれ把捉供している。こ.こではまず初め  

(1)Lauter,G.P.,77ieManagerandEconomicRefbrmin HungaYy,NewYork,   

1974,p.34.   

(2)

第48巻 第1号  

−・2・−  

軋新しい経済メカニズムの基本的特徴について説明し,ついでそれがどのよう   なパフオ」−マンスを示してきたか,さらに当面する問題点は何かを低次明らか   紅したい。  

Ⅰ 計画と市場  

ハンガリーにおける改革された経済の封画的統制システムほ,中央での封画   的な統制と商品・市場関係の影響との有機的結合に.よって特徴づけられてい  

る。   

もちろん,こ.うした有機的結合を創出するためには,まず第1に.経済発展の   主要な対象や最も重要な比率について−は引続き中央で決定を行い,その実現を   期すための適切な方策を採用すること,そして第2にほ市場の作用;つまり供   給と需要と価格の直接的な相互作用のため紅相当紅広汎な余地を残しておメこ  

とである。したがって,経済決定の相当部分ほ企業の権限に移され,分権的決   定の領域は大いに高められるこ.とになった。1968年以前のそれとは異なり,ノ、  

ンガリ」−では.もはや企業は中央の計画から派生する義務的な計画指標を何ら課   せられない。これは分権化を示す主要な特徴のひとつであるが,同時に.それは   ノ、ンガリーーの経済改革を他の束欧諸国のそれと区別する根本的な相異点ともな  

っている。   

企業はいまや広汎な自立性を享受し,なにを,どれだけ,いかにして生産す   るかほ企業長の自由採藍に.ゆだねられるとはいえ,市場そのものの機能は,資   本主義経済におけると同様の自然発生的なものではない。経済統制の有機的統   一体のなかに.あっては,市場の機能は国民経済計画の中に・統合されている中央   の決定を受けた条件と規則とによって決定されている。 

一一夕ーではあるが,それほ中央で規制されるものであり,それ紅よって国民   経済計画の実現を助けるのに.適切なものとされる。他方,分権的な経済決定か  

ら帰結するこの市場で展開する過程は,ひるがえって国民経済計画にフィー・ド  

バック効果を及ぼし,それを点検するのに役立ち,その修正さえももたらしう  

るのである。   

(3)

ハンガリノーの経済改革   − 3 け一−   

中央での封画化を活動的に機能する市場と有機的軋結びつけるために.,ハン   ガリ−では主として経済的なレギュレ一夕−と刺戟装置と用いて中央が個々の   企業の経済活動に対して統制を行うものである。ここに「誘導市場モデル.」の   一 根本的な特徴がある。   

経済的なレギュレーク−とその適用規則とが果たす主要な機能は,,抽象的に   ほそれらが企業の決定を正しく方向づけ,それに・よって企業と祉傘との利益の    調和的な統合をはかるための有利な条件をつくり出すことに.ある。経済的なレ    ギュレーターーの及ばす適度の圧力と刺戟のもとに個別企業が,自己の利益のみ    ならず,社会全体の利益のため紅も有利になるように活動するこ.とがこ.こでは    期待され七いる。   

経済的なレギュレ一夕ー一に・よる国家の間接的な経済統制の採用ほ,ひとり計    画の実現方法だけでは.なく,計画の内容,経済政策の概念形成および計画の作    成のシステムそのものにも変化をもたらすこと紅なった。従来の「指令モデル」   

のもとでは.,中央計画機関は計画化にあたっては相当鼠の調整作業を実施する    必要があり,また計画・そのものほ企業内部および企業間において進展する多数    のミクロ経済過程を制御しなければならない,というやっかいで複雑な作業を    まぬがれなれなかった。「誘導市場モデル」軋もとづく統制システムは,こ.うし   た課題からの解放を可能とし 

心を払うことを可能紅する。その結果,従来にまして長期計画の役割ほいっそ    う重要となる。   

前述のように,ハンガリ・−でほ企業に対する義務的計画的指標ほ与えられな    くなり,また中央の計画化作業もマクロ的な経済過程に集中化するように改革    されたが,このことほ決して国民経済の統制払おいて計画化甲役割を減らすこ  

(2)   

とを意味するものではない。ハンガリ・−・の経済学者も指摘するように,このこ    とは決して計画化が予想ないし指示的計画軋転換することでほない。新しい経  

.(2)Hentinyi,Ⅰ.,仏TheNationalEconomicPlanningintheNevSystemofEconomic   Controland Management♪.Re.fbrm qf the Economic Mbchanismin Hanga7:y,   

‡stvまn Friss(ed.),Budapest,1969,p.42。   

(4)

第48巻 第1号  

ーIJ 一一−  

済メカニズムのもとでも引続き釘画化が積極的役割を果たすのであるが,旧来   の封画化方式にみられた過度濫硬直的で不自由な側面を改める点虹特色があ   る。討画化の方法,領域および手段を決定するさいには,およそ計画なるもの   ほ.実現過程において変化を生ずる若干の予測的な要素を含むものであり,当然   こうした変化は計画の弾力的な適用を必要とする。まして間接的な経済的レギ   ュレ−タ−を採用することは,そ・れだけ企業に独立の意思決定を行なう広汎な   余地を与えることになる。しかしだからといっで,このことが直ちに.経済発展  

の戦略,すなわち若干の基本的な経済比率の中央での決定に影響を及ぼすもの   であるとはいえない。ノそれは/ただ市場メカニズムにゆだねられた経済過程濫だ   け関係をもつ粧すぎない。ここにハンガリーにおける計画と市場の有機的結合   の特徴がみられるのである。   

それで 

化するのであろうか。周知のように.,社会主義のもとでの国民経済の計画憺・一   定の期間における経済政策目的を構成し特定化する国家の計画である。そして   そ・の実現ほ予め決定された統制システムを通して国家紅よって保障され。およ   そ・こうした国民経済の計画の作成に向けられる国家の機能が国民経済の計画化   といわれる活動であって,それほ過去の発展の分析をも含めた計画の作成に.必   要なありとあゆるら過程を包括するものである。   

国民経済の計画化は,経済政策の決定を準備するにあたって積極的役割を果   たすのであるが,計画化に際してまず経済発展について可能な種々のプアリア   ントが明示される。その過程で当然に各プアリアントに.関する利点と欠点とが   相互に比較評盈され,最終的には経済発展の最も有利なテンポと比率軋関する   決定が提案される。これが計画化の主たる内容をなす。   

いうまでもなく,経済政策の諸目的ほ,経済発展のたえまなく変化する内外   の諸条件に対応して形成されなければならない。経湊計画化の特定の課題は,  

科学的分析にもとづいて変化する新しい諸琴件の要因を明らかにし,新しい型  

の条件と両立する発展の比率を案出し,経済政策の目的が専ら依存する社会進  

歩の中枢的な問題を取りあげることである。   

(5)

ハンガリ−の経済改革  

5    −5 −   

ところで,国民経済の計画化は経済政策の諸目的を特定化する基本的な用具   でもある。こ・の点での改革後の顕著な変化はつぎの点にある。国民経済の計画   化ほ,政府と経済統制にあたる中央機関の課題を決定し,計画はこの分野につ   いての決定だけを含むにすぎないこと。そして次には.種々の経済レギュレ㌧一夕  

−相互間の調整とさらに.ほレギュレーク−・と計画諸目的との調整とが計画化の   不可欠の部分をなすこと。新しい統制レステムのもとでほ経済政策の諸目標の   実現は主として経済的なレギュレーク−を通して保障されるから,種々のレギ   ュレ⊥クーのそれぞれから期待される効果が計画化の局面で比較評鼠されるこ   とが必要である。さら紅計画の諸目的の達成に.役立つように相互の効果を補完   し強化するような統一され調整されたレギュレーターの体系を創り出すため   に,′,必要とあれば,若干のレギュレー・クーを変えるような方策が計画砿含まれ   る。ここに国民経済討画化の質的変化がある。   

国民経済の計画化は,プロセスとみなされるから,当然そこにほいくつかの   局面がある。まず第1は過去の発展に影響を及ぼし,しかも引続き現在の経済   状態に影響を及ばしている諸要因の分析と,以前の計画が達成された程度を初   めに.分析することである。第2の作業ほ将来の経済発展の内外の諸条件に関す   る予測,現在においても進行中の経済過程のないし過去に.採択された方策の今   後に.期待・しうる効果の評価である。第3の局面は経済目標およびその実現に.役   立つ主要な方法と手段とを決定することである。欝4は種々の計画概念の連続   的および最終調痕である。   

以上において簡単に計画化と計画紅ついて述べたが,両者は経済の計画的統   制に.密接に関連するものの;それと同じものでない。ここでいう経済の計画的   統制とは,まず第1紅経済統制の諸内容と諸目標,さらにはその方法の若干の   要率を決定する国民経済の計画化と国民経済の計画を包含し,欝2には統制の   継続的な活動−・合理性を求め計画の諸目的と調和するよう紅経済活動紅影響を   及ぼす間接的ないしは必要とあれば直接的に働きかける諸方策−を包含する。  

当然このような活動はそれ紅ふさわしい経済組織を創設し維持すること紅よっ  

て可能とされる。とのよう比経済の計画的統制は,計画化,規制および組織に   

(6)

第48巻 第1弓  

ーー 6 −  

かかわる,ひとつのシステムをなすのである。   

とこで忘れてならないのは次の点であろう。計画は経済諸過程の統制に・おい  

て基本的なものであるが,改革以前においては計画は,企業にブレーク・ダウ  

ンされることによって−,計画それ自体の実施に.あたって直接的なレギュレータ   一にもなっていたことである。しかし新しい統制システムのもとではごく僅か   の例外を除いてはもほやそ・の役割を果さなくなったことである。   

このようにして今日のハンガリ−経済においては計画と統制の諸概念の間に   明確な区別が露かれている。このことは,計画と市場の関連性に関する概念か   ら必然的に生れる理論的な帰結である。こうしたコLニ−クな概念区別は実際に   はつぎの点にあらわれる。計画においては異なった期間を必要とする種々の過   程の諸効果が調整され,各計画(年次計画,5ケ年計画,長期計画)が一定の   期間を包含するよう紅統括されなければならない。これに反して,統制は継続   的な活動であるから,間接的なレギュレ、−クー・の寿命は限定された期間紅あま  

り硬直的に.制限されない。また計画は経済過程を全体的にそしてその主要な要   素に.ついて取りあげるのに,統制の対象はその具体的な形態に・おける特定の経   済過程にすぎない点に違いがある。計画化はいまや新しい方法の開拓を必要と   する。   

さらにここで計画化と統制の密接な相互依存性に触れておく必要がある。計   画の諸目標は,その実現の諸条件が考慮に入れられる場合にのみ正しく決定さ   れうるのである。実際匹計画の目的とその実現を保障するレギュレータL−とは   同時的に選択されるぺきであり,相互の効果を正当に考慮する際に・ほそれらは   相互に影響を及ぼし得るのである。もちろん,この相互依存関係の中で計画の   目標が第1次的であり決定的であるが,計画化の過程ではそれらをその実現の   主要な諸条件と調整すべきであり,このことは用いられる一般的な方法と手段   の選択をも示唆する。   

以上のように,ノ、ンガリ・一においては中央の計画化の役割が変化をとげ,市   場メカニズム,競争および利潤が経済システムのなかに導入されるのであるが,  

それは決して資本主義や混合経済への後退を意味するものセはないことに注意   

(7)

ハンガリ−の経済改革  

ーー 7 −・  

すべきである。   

中央での計画化の役割の変化紅伴なって国民経済計画の側面に生じた変化を   ここでみることに.しよう。国民経済計画は以前に比べるとそ・こに含まれる細目   は相当に.削減させることになった。しかし今後とも計画に.経済発展の主要な社   会的,経済的および技術的な目的とか,経済成長の発展的傾向とか,成長率,  

国民経済の主たる構造的比率およびその計画的な変化とかが含まれるし,さら   に.計画の目的に.照応した主要な経済的レギュレ一夕L−とその適用の主導原則が   確立される必要がある。国民経済計画に.は期間を異にする年次討画,5ケ年計   画およぴ15ケ年計画があるが,従来においてほ年次計画が経済の統制と管理に   おいて支配的な役割を果し,5ケ年計画はむしろ情報機能をもつものであっ   た。しかし改革後においては5ケ年計画が中央の経済統制の決定的な道具とさ   れておりゝ 多くの経済的レギレ一夕」−はそれと直接に.結びつけられている。こ   れも変化の1つの側面である。したがって,5ケ年計画の信頼性を高めるため   には,国民経済計画をより安全な基礎の上紅確立することが必衰であり,そこ   から長期計画(15〜20年)に対する役割の増大ということがいわれる。つまり   こうした長期計画の展望の中において次の5ケ年計画を作成するという必然性   を含む。具体的にいえ.ば,5ケ年計画は国会によって承認を受け,年次計画は  政府紅よって承認されるものとされている。後者は専ら政府によって\用いられ  

る効果的な経済統制のための根拠として役立つ。前述のように,国民経済計画   は部門だけにプレ−ク・ダウンされるが,それほもはや個々の組織にとっての   目標を含むものではない。   

新しい経済統制システムによって省や他の国家機関の役割と課題も修正され   た。改革前にはそれらの機能は監督下にあった部門や企業に対して具体的な指   令を与えることであったが,現在ではそ・の課題は一般的な経済統制に大幅に移  

されている。それらの機関は,その監督下にある分野の細目,中央の経済政策,  

国民経済計画およびその実施に必要な手段の決定に参加する。もちろん従来通   りそれぞれの権限に属する企業の管理に関係する行政機能を果すこと紅変わり   はない。  

\   

(8)

・− β −・   第48巻 第1号   

ところで,経済改革紅よって企業の自立性は相当に高められ,かつまた企業   幹部の権限が拡げられとはいえ.,それほ企業の所有者としての国家への従属を   変えるものでほない。とりわけ自立性は企業のその資産に.対する処分権(法規   に.よって課せられた制限の範囲で)のうちに表わされている。かれらはその資   産の大きさまでほ責任を負っており,そ・の資産ほ・そ・こから引きあげることはで   きない。他方,かれらの国家への従属性は,企業が大臣/や国家機関の長や地方   協議会の執行委員によってのみ創設され,その創設者は企業の活動分野を決定  

し,企業長や企業長代理を任命したり解任する権限を有する点にみられる。さ   らに創設者は,もほやそ・の活動が国民経済にとって不用となったりもし採昇の   とれる操業が不可能となったり,あるいは当該活動が他の企業によっていっそ   う経済的に.追求されうるとき紅は,企業を解散することになる。例外的に.国民   経済的利益からみてそれを必要とするときには,創設者ほ企業の再組織化を命   ずることもある。創設者ほまた企業活動を全体として評価したり,管理者とそ  の代理の遂行する仕事を評価し,あわせてかれらの給料と賞与を決定したりす   芦権利義務を有する。   

こうした点を別紅すると;企業長は企業に関わる事がらを自立的にかれ自身   の個人的貴任において決定する。企業長ほ技術発展を目ざす方策を承認し,さ   らに生産物のパターーンを決定し,新商品の導入を行ない,発展のため紅企業自   体の資力を利用し,投資を決定し,不足資金の借入れを行うことなどを決定す  

る。また特種な契約のもとに数個の企業が集っでユニオンを結成することも認   められている。この場合に参加各企業ほ完全な自立性を留保する。したがって,  

1企業は数個のユニオンに属することもできる。また個々の企業が集って共同   事業を創設することもできる。ただ国防のためとか政府によってなされた貿易   上の義務を果すためとかの場合紅は,企業長の自立性は一定の制限を受けるこ   とはいうまでもない。この場合紅は企業に対して経済上の浪失をもたらさない   ように配慮がなされるし,もし継続して嶺失が生ずる七き把は,あれこれの方   法紅よっでその損失は補償されるよう紅なっている。   

いまあげたように,広汎な企業の自主性が認められる場合に,はたして中央   

(9)

ハンガリーの経済改革   − 9 −  

における計画的統制が保障されうるかどうかは根本問題のひとつになるであろ   う。フリシュによると,この問題に正しく答えるにほ.,初めに.「一国民経済の集   権的計画的統制は個別企業の集権的計画的統制と同じでないことを明らかにす  

(8)  

る,」必要がある。前者は後者を必要とさえしない。「国民経済ほ計画世.従って集   権的に.統制されうるにすぎないが,単一・の企業はすぺてひとつの中心に.よって  

(4)  

は簡単に.統制されえない.」というのがプリンュの主張である。指令制度のもと   で国民経済計画が企業にプレ−・ク。ダウンされうるとするのは誤った仮定で   あつて,これが可能であるのは,通常はごく僅かの同質の生産物紅すぎない。  

計画課題が部門別省庁に配分され,さらに企業のレヴュルまでプレ←ク・ダウ   ンされる過程で当初の目標からの帝離をつねに生ずることは過去の経験の示す   ところである。ひと 

する多くの他企業と関係を結ぶことに.なるが,これ紅対応する計画は存在しな   い。加えて企業の可能性や企業の財貨に対する需要も中央でほもちろん正確濫   知ることができない。   

多くの場合に正常な生産および経営活動の領域に属することがらについて企   業に命令を発することは必要でない,とするのがハンガリー・の経済学者の共通  

した見解である。要約していえば,中央の統制−ヰ央計画の戦略一億,社会の   最重要な課題と利益を確認し,それらの実施と達成を保障すれば,それでこと   足りるとかれらは主張するのである。そ・のためには経済の多様な分野での行政   権カの介入を必要とするが,そのことは−・般的に企業が集権的紅指令によって   統制されるぺきであるということに.は決してならない。中央での計画は最重要   の諸課題を包摂し,これらの課題が実現されうるような条件を確保しさえすれ   ばよい。中央の統制機関は,企業に対して義務的計画指標を課するこ.となく,  

社会の最重要課題を解決するように諸資源を配分するのに利用できる十分な用   具をもっている。  

(3)Friss,Ⅰ., ObjectiveConditrons of the Economyand the ExtentofCentrali・   

zation8ndDecentralization ,ActaOeconomica,Vol・10(3T左),i973,Pr306・  

(4)二n・iss,Ⅰ.,〃ク..ぐ〟.p.306   

(10)

10    寮48巻 第1号  

・− ヱ∂−  

経済的レギュレL−・ターといわれる政策目的実現のための主要な用具は大別す  

ると次の6つのグル十ブに属する。  

(5)  いまフリシュに.従ってそれを要約すると,第1のグループに属するのほ価格  

政策の手段である。これは生産財と消費財の価格に用いられるものであるが,  

そ・の適用方法はそれれらの分野に.おいて達成される目的が多くの点で異なるた   めに異なっている。消費財とサービスの価格についていえば,重要な商品グル  

−プに影響を及ぼす価格の変化にもかかわらず,高度の全般的な安定性を確保   することが必要である。この要請から価格が需給に影響を及ぼす−と期待される   範甲に制限が設けられる。これに対して経済統制において重要な役割を果す生  

産財価格については事態ほ異なる0ハンガリーにおける価格制度についてほ後  

述するとおりであるが,現在4本建ての価格制度がとられている。すなわち最   大限価格,一定限度内変動価格(制限価格),固定価格および自由価格である0   最重要の原料価格は固定されており中央で規制を受けるが,生産財は市場条件,  

っまり需給の作用にまかせる意向であって,それによって社会的労働を経済的   に活用し,純粋に.社会の欲求をみたす商品が生産されるものと期待されてい   る。しかしこの目的を完全に達成する紅は相当の年数を要する価格メカニズム   のいっそうの発展と改善が前提となって1いる。   

第2のグループは個人所得の増大に関する政策に役立つ用具である。これは   勤労者全体に及ぶものであり,企業はもらろん,協同組合,公共機関で雇用さ   れるものすべてに係わりをもつ。企業は一腰的規制の範囲内で個人所得を決め   る相当の自由を有するが,国家は個人所得の総額が突然に増加することのない   ように規定を行う。これはひとつは企業所得の利用に影響を与えるレギュレ・−  

タ」−の助けをかりて,もうひとつは各公共機関の支出を制限する国家財政の充   当によってなされる。   

第3のグル−プは投資政策の分野に属している。新制度のもとでは投資の相  

(5)Friss,Ⅰ., PrincipalFeatures of the New System of Plamhng,Economic    Controland Management〃,Rejbrm、qf.the EcomomicMechLmi亘mi72Hunga7:y,   

Istv畠n Friss(ed.),pp.18〜21.   

(11)

・・− ヱヱ−  

ノ、ソガリーの経済改革  

当部分および増加部分は自生的な企業の′決定に.もとづいてなされるこ・とになっ   たが,国家の投資政策に関する見解は信用政策の手段を通して専ら表明され  

る。もらろん,国家は主要な投資プロジェクトを集権的に決定することによっ   て主要な発展の趨勢に決定的に影響を及ぼす手段を確保する。こ.の投資は従来   と同じように国家財政からなされる。   

第4は信用政策の手段である。信用を供与することによってこ銀行は生産,販   売,消費,投資および貿易に影響を及ばす。供与される信用は,短期,中期お  

よび長期の3種類に分類されるが,−・般的に膵銀行は信用条件を変更すること   によって選択的な信用政策を遂行する。有用と思われる企業活動ほ促進され,  

不適当とみられる他の活動は阻止される。こうして生産者によって提供される  

供給の改善は促される。この結果,最高の効率と迅速な回収を約束する投資が   選択される。銀行の信用政策は政府に.よって指示され,こうして計画的な経済   統制のもうひとつの手段となる。   

第5のグループは外国貿易政琴の手段を含んでいる。為替率,関税率,投資   財の輸入に対する預金積立制,輸出に対する国家の払戻制などの諸方策がこれ   である。これらの操作と効果についていうと,こうした経済的レギュルL−・タL−  

は他の形態の国家の統制とは切り離すことはできない。つまりそれらは多かれ   少なかれ行政的な性格をもつ方策とからみ合っている。   

欝6の最後のグループほ財政および租税政策の手段を含む。租税,料金,賦   課金などを通じて国家は,その支出をカバ・−することができるように社会の純   所痔の一定部分を収入として確保する。このグループに属する手段の助けをか  

りて国家は.,効率を高め,その能力を最適まで利用するように痙済単位を刺戟   する。国家はこうして種々の方法で多くの分野において国民痙済に影響を及ぼ  

し指導することになる。   

価格や真金政策,投資,貿易,信用および予琴政策の諸手段の助けをかり■て,  

国家は国民経済への貨幣の流入と利用可能な資源の利用を効率的に規制するこ  

とができる。そのことほ拡大再生産の擾乱なき継続を保障し,決定的な側面に  

おいて国民経済にとって重要な均衡状態をつくり出し維持するこ 

(12)

第48巻 第1号  

ー・・・J2 −・  

12  

る。ここにいう均衡状態とは,住民の購買力と商品供給の均衡,国際収支の均   衡および国家財政の均衡をさす。以上のことから判断する限り,改めて社会主   義の経済政策めあり方が問われるこ.とになる。この課題に.答えるぺくすでにハ   ンガリー・の著名な経済学者チコVユ=ナ・ジ(Csik6s−Nagy)一価格資材庁長  

(8)  

官−は,その讐論体系化を試みている。ノ、ンガリーのような「−誘導市場モデ   ル」にもとづく経済改革を志向する社会主義国では,政治経済学と計画化理論   から派生する経済知識の魂をもってしてほ計画的な経済統制の実をあげること   ができない。社会主義の経済政策が具体的に.どのように.展開するか,という点   についても今後のハンガリーの動きが注目される。  

ⅠⅠ新しい価格制度  

ハンガリ⊥・では1968年の経済改革と同時に,1方では価格の全面的改訂が実   施に移され,また他方でほ価格制度の柔軟化がはかられてヽ、る。市場メカニギ   ムを活用しながら,いっそう迅速な発展の条件として経済効率の改善をめぎす   経済の計画的統制システムの全般的な改革が実施されたのであるからノ,理論的   にもまた実際的に.も価格問題に.関心が集中するのはきわめて当然である。ハン  

(7)  

ガリ一に.おける価格問題の権威者として著名なチコレユ=オジ氏の論文紅主と   してよりながら,この問題をみること紅する。  

1968年の価格改訂に.至るまでの過去10年間にハンガリ−・では価格体系鱒改善   をめざす諸方策が着々と実施されてきたことを忘れてはならない。具体的にみ   ると,ハンガリ−動乱のあとの1957年には農産物の強制的供出制は廃止され,  

法令による規制はわずかにバン用小麦の義務的な播種と農産物の売買に影響を   及ぼす若干ゐ方策に限定された。こうした状態のもとで農業価格政策の重要性   が大いに高まった。   

このよう托して金融上の規制ととも紅,価格政策が農業における主要な規制  

〈6)Csi瓜知−Nagy,■B.,助成抽旭丘池肌棚わプ址旬,London,ユ973.  

(7)C8ik6s−Nagy,B., TheNewHungarianPriceSystem ,Refbr彬クfiheEconomic    肋chanism、in肋ngaYy,IstvゑnFriss(ed・),pp・133〜162・Csik6s,PNagy・B・,  

∫〃CiαJj\s上皿矧紺矧■ぐPβJ≠叩,pp.167〜178.   

(13)

ー ヱ∂ −  

ハンガリ−・の経済改革  

13  

手段となったのであるが,この方策は細目をしばる計画指令よりもほるか紅効   果的であった,といわれている。きらに1959年紅はエ業価格の改訂が行なわ   れ,その結果として採取諸工業ほ低価格に.よる損失を消滅した。それ以降,工   業生産者価格は社会的必要投入盈によりよく順応するこ・とになった。また1964   年に.ほ生産に充用される資産についての賦課金が導入されたが,その大きさは   粗価値額の5%であった。   

いうまでもなく,これらの方策はことどとく1968年の価格改訂の重要な準備   となってきた。それでは1968年の価格改訂はどのようなものであったろうか。  

それほ,まず欝1隼は全生産部門を包摂する、ものであり,第2には消費者価蕗   に.影轡を及ぼすものであり,さらに.第3には単なる価格調整軋とどまらず,市   場諸条件を考慮する弾力的な価格メカユズの採択を意図するものであった。  

1968年の価格改訂は,1957年いらいなされてきた価格政策の諸方策の重要な   要素を受けつぐものセあり,それは国民経済全体を包摂する単一の価格体系を   創設しようとするものであった。こうした価格体系を創設するために.は.,(1)  

取引高税を生産者価格から分離すること,(2)生産者価格の水準を消費者価格   のそれに接近させることが必要である。   

ハンガリーの価格体系も他の社会主義諸国とは呼同様であり,1968年までは   工業製品紅対する取引高税はエ発生産企業準よつて国家財政へ納付されてい   た。しかし若干の消費財の場合には,取引高税を含む価格が余りにも高すぎた   ため紅,小売段階ではそれを割引して販売するととが認められていた。取引高   税は,生産物が最終的に販売される段階に近いところで支払われることが望ま   しく,またそうすることが取引高税の徴収の上で便利でもあるが,このために   はごく僅かの課税率からなる相対的把.単純な制度が必要とされる。チコリュ=  

ナジの指摘紅よると,ノ、ンガリー・ではこの条件はいぜんとして−欠いているとの   ことであるが,卸売業が創耳をみた現在のハンガカーでほ車こへ課税を移転す   ることが可能になっているといわれる。   

取引高税の改革については後述することに.して, 

水準の差がどのような状態に.あったかをチつシュ.=ナジの示す資料紅よってみ   

(14)

−J4 −   第48巻 第1号  

14  

ると,次の第1表のような状態が示される。  

資料:B61aCsik6s−・Nagy,以The New Hungarian   Price Systemn,Refbrm ofihe Economic Me   in/HungaYy,Istv盆mFriss(ed.),Budapest,1969.  

この表の最後の行に示される価格水準差は4%であるが,これほ住民の総消   第2表 国家財政の収入(百分比)  

国 家 収 入    l1956‡1968  

資料:前場   

(15)

− ヱ5−  

ハンガリL−の経済改革  

15  

費フォンドに対する取引高税収入額を計算することによって得られたものであ   る。とらろが,取引高税収入を国内取引の売上高についてだけ計簸すると,  

1968年における両価格水準の差は10%に相当するといわれる。明らかにとうし   た価格水準差ほ専ら取引高税に帰せられるものであるから,両価格を接近させ  

ようとすれば,当然に税率を引きさげざるを得ない。結局のところ1.968年のノ、  

ンガリ−での改革は,間接税(消費税)の大部分を直接税に層きかえるという   形で実施された。とれほ第2表の示すとおりである。   

いうまでもなく単一の価格体系の創設ほ,投入関係と現実の市場関係により   よく照応するような価格関係を確立することを意図するものであり,両価格水   準が接近することは,生産者価格が当該生産物の価値に接近し,他方では相対   的な生産者価格の変化ほそれに対応した投入比率に.より近づくことを意味す   る。   

ハンガリ−では.このために価値(理想価格)の算定がなされた。理想価格と   は,当該年次の主要費用紅賃金費用の12%と充用資産価値の10%喧相当する純   所得を加えたものから構成される。これを基準に.して現実の価格を比較すると,  

欝3表のような結果が示される。  

策3表 経済部門別現実価格の理想価格からの帝離   

新しい価格体系を確立するには種々の異なった要因を考慮しなければならな  

いが,ハンガリ−では傲界市場価格と均衡価格が格別の重要性をもっている。   

(16)

・J6 −   第48巻 第1号   16   前者はハンガリ」−−経済がもつ開放的性格から,ま−た後者は市場メカニズムが経   済統制において重要な役割を果すことから生ずるものである。しかし現実の価   格改革は現行の国内における投入関係を前提として,外国貿易においては若干   の「金融上の橋渡し」を採用するこ.となったbつまり一挙に.世界市場価格を採   用するところまでは進まず,現在の経済構造がいっそう高い効率をめざして稼   動し発展するような価格メカニズムの採用にとどまっている。 電   

また消費者価格を価値に.近づけることは,さしあたり長期目標とされており,  

次の10年間の価格政策の最重点目標ともいわれている。多くの問題を未解決の   まま残しているとほいえ,1968年の価格改訂の結果,生産者価格の水準は消費   者価格のそれに接近し,それに伴なって取引高税額は減少したこと,消費者価  

第4表 社会的投入と消費者価格の関係  

格の価値からの帝離のため,取引高税収入の80%以上は価格と費用との差を平   準化するの紅役立つこと紅なった。今後このため取引高税ほ消盛者価格の補助  

/ 以外の財政支出をまかなう上では無視しうる役割を果す紅すぎなくなる。   

新しい価格体系を発展させ声にあたって,ハンガリーの改革論者は,平均費  

用,国内および外国市場における需要状態および政府の社会経済上の目標選択   

(17)

ノ\ンガリ−の経済改革  

一一 j7 −   17  

等を考慮すべきことを提案した。ハンガリ−のような開放経済のもとでほ,生   産費の算定に.あたってほ輸入財の費用を}、っそう弾力的な方法で考慮しなぐて   はならない。このために導入されたのが「貿易価格乗数」と呼ばれるものであ   る。これは外貨稼取の平均費用を算定することに.よって得られる。欝2は輸入   財に対する関税の採用である。最恵国待遇条項のもとでの関税の平均水準は価   値の20%とされている。この範囲内に.おいて関税率は加工度に応じて変動する   のが世界の通例である。ハンガリーもそ・の例外でほなく,代表的な関税率は次   のようになっている。  

原 料  0〜5%  

中間財  0〜15%  

完成財  20〜50%   

第3に.は各国からそれぞれ異なった外貨価格で輸入される生産物については   平均価格を用いて費用計算を行なうが,重金属,鉄合金およびセンイ原料は例   外であり,それちについて−は輸入最高価格が生産費に.算入される。   

生産費のより完全な計算を行なうに」は,次の3つの課題の解決が必要とされ ●   る。すなわち(1)減価償却の正しい把握,(2)すべての生産部門について同一   の費用条件を保障するこLと,また同一・部門内では国営企業と協同組合企業とで   差を設けないこと,(3)稀少なすぺての経済的な資源を費用として算入するこ   と。   

まず償却についてみると,l日来の方法でほ固定資産の減価償却は,周知のよ   うに大修繕と投資の2つの部分に分割されていた。前者は企業によって留保さ   れ使用されたが,後考はその大部分を国家財政へ納付すべきものとされてき   た。新しい価格計算制度のもとでは,大修繕の費用は、一・般間接費の項目に分類  

され,償却積立金は旧来の投資割当と同じものになり,・その大部分は企業に留  

保されることになった。固定資産は全体的に再評価され,新しい償却率は,物   療的磨損,現実的な補填の可能性,さらに.若干のケ・−スについては陳腐化をも   考慮して設定された。またかつてほ農業協同組合は償却基金をもたなかったが,  

農産物価格水準の漸次的な引きあげによってこうした基金の創設が可能に.なっ   

(18)

・−・Jβ 嶋   第48巻 第1胃   18  

た。ことに1968年の改革後はすべての固定資産にこの基金が拡大された。   

欝2の費用計算の同一条件の確保についていうと,従来ほ国営企業と協同離   合企業とでは,原材料,機械などの価格に格差が設けられており,協同組合企   業はつねに高い価格でそれらを購入せざるをえなかった。こうした制度に.よっ  

て生じた高い主要費用ほさまぎまな金融上の工夫に.よって補償されたが,価格   形成上の差異ほ中小のプラントに‥おいて最も有利把捉供されるような生産物や   サービスの供給を妨げるこ.とに.なっていた。新制度のもとでは生産財の廊格差   は手工業に.だけ残されているが,それは課税という形態で考慮される。国営企   業ではこの差ほ小売で購入するか卸売で購入するかの差によって生ずる。   

第3の稀少資源粧ついては,資本と土地の利用者は以前に.はその使用につい   て何らの支払いもしなかった。社会主義諸国に.共通するように,ブオンドは無   償制であり,投資ほ国家の手で配分されていたが,新価格制度のもとでは使用   されるすべての資源ほ腰用引算に算入される。   

ノ、ンガリーの制度の特殊性は次の点にみられる。労働については.,従来にお   いて−も賃金額について25%の威課金が課税されてきたが,この課税はそのまま   維持されている。この額ほ国家財政紅.よって−まかなわれる労働供給の費用をほ   ぼ補填するものとなっている。生産的な固定および流動資産紅対する賦魂金   ほ;前述のよう紅,すでに.1964年に導入されたのであるが,ノ、ンガリ←ではこ   れは最小必要限の効率,つまりこれらの資産の利用によってえられる利潤の最   小限に対応するものとみなされている。土地の利用料金としでほ1968年から工   業用地の利用に対する土地地代が導入された。この地代率ほ,用地額の5%と   されている嘉ミ,1968年にほ全固定資産額の0.2%を越えてほならず,また196b   年にはこの限度は0.4%とされてきたょさらに用水紅対する賦課金は2倍に引  

きあげられた。工業企業は,飲料水に対 

料金を支払うこととされてきた。林業でもまた地代が支払われるが,石油採取   では生産税がこれに代って威課されている。  

1968年時点での主要産菜での費用構成ほ第5表の示すとおりである。  

個々の生産要素は改革にあたって同⊥原則に.もとづいて評価されるようになう   

(19)

ハンガリ−の経済改革   

第5表 主要産業の費用構成   (1968年)  

鵬J9 −  

資料:前掲  

注:エ業土地地代を除く。   

たが,農業のみほ例外であって,そこでは賃金と資産についての賦課金を免除   されている。その結果,農業の価格水準はこの2つの項目に比例した額だけ他   の諸部門よりも低くなっている。工業でも若干の生産物の価格にほ2つの戚課金   を含まないものがある。価格一生産物の使用価値を示すパラメL一夕−や類似   生産物の輸入紅比例して構成される−が,損失を伴なうことなしに.ほ2つの   賦課金を支払い得ないもの(例えば,石炭と鉄鉱石)とか,2つの戚課金が国   営企業を競争上不利な立場におくようなもの(例えば,くだものと野菜,洗濯   のようなサ・−ビス)とかがこのケ−スである。またかつて広く用いられていた   割引運賃制は廃止され,運賃集約型の生産物,主として:建築材料の利用者には   現実的なノ計算基準が与えられ,現在で割引運賃率は.くだものと野菜にのみ適用   されるにすぎない。農産物に.ついては工業製品価格の割引,建築費の割引輸入   生産財価格の割引等の措置が講ぜられており,1968年に.は・その価格水準ほ理想   価格の83%の水準にあったといわれる。つまり農業ほ工業部門で生産された生   産手段を理想価格の87%紅相当する価格で購入することができる結果とうした   低価格水準を維持しているのである。  

1968年のハンガリ岬の価格改訂は,まぎれもなくマルクスの生産価格論に政  

拠して実施された。こ.の結果,新しい出発価格は平均的には充用資産紅対して 

(20)

第娼巻 第1号  

20  

−一 ご0 岬・  

6.5%の利潤を含んでいることに.なった。この枠内に.あって利潤率は,第6表   の示すように,部門毎に分化している。輸出関連産業の利潤率は,いうまでも   なく,国際価格水準の推移に左右されるし,軽工業のように.,市場メカ  の作用がそ・の効果を発揮・するとみられるところでは価格に相対的に商い利潤が   含まれている。これに対して基礎資材を生産する産業部門ては利鱒肱低い。   

こうした新しい価格体系のもとで純所得がどのように・形成され牢かは,第7  

表の示すとおりである。   

第6表 工業利潤率   第7表 主要部門に.おける社会純所得の構成(1968年)  

エ 業l利潤率   項   目l工業l建設】農薬】輸送l商業  

資産底課金  

賃金税および   社 会 保 険   利   潤   生 産  税   関   税   取引高税と   補助金の差額  

その他の純所得  

0  7  5  1  9  5︑ 3 

1  4  2   3  4  3  6  5  5  4  2  1  4  

3  4  7  1  2  5   4  0  5  6     3  9  1   4  3  5  

7  3  6  

6  3  4  9  3  

2  1  4   一−1 7   4  2  7  

1001100  

100l′100   資料:前掲  

資料:前掲    注:充用資産に対  

する百分比   

1968年の価格改革ほ,ソ連を初めとする多くの社会主義国にみられない柔軟   な価格メカニズムの導(を伴なった。前述のように,これはハンガリ」「の経済   改革の基礎となった2つの原則の帰結であった。すなわーち,国家による国民経   済計画なし紅は合目的な経済発展はありえないこと,また市場メカニズムを抜   きにしては合理的な経済組織はありえなこと,以上が2つの原則である。   

したがって,ハンガリ−の経済改革は目新しい方法で計画と市場の結合に道   

(21)

21  

ハンガリー・の経済改革   −一 三リー−  

を閃いたということができる。経済を中央においてすべての細目紅わたってし   ばれば,緒局は矛盾した規則の迷路の中紅踏み込み,有害な自然発生性に.道を   開き,計画化は有名無実になりかねない。このことは粁−ランドの学者らによ  

っていち早く指摘されたところでもある。ノ\ンガリ−の試みほ,あくまでも慎   重に統制された市場の必要条件に一徹するようなメカニズムを創設するもので   あった。   

ハンガリL−の価格論争の帰結ほ,要するに.,行政的方法のもとでは価格のも   つ合理的な指示機能がきわめて限定されたものとなるということであった。価   格当局の機能は3つの情報,つまり(1)企業から入手する生産費に関する情報,  

(2)市場紅よって提供される所与の価格紅.対する需要の情報,(3)社.会の利益   によって必要とされる選択的価格の決定紅際して従守されるべき規則にもとづ  

くものであった。これらの情報は計画目標を達成する上で必ずしも十分なもの   とはいえなかった。というのは,生産費と市場状態は絶え.間なく変化し,それ   がまた社会的選択に影響を及ぼすからである、。行政的な価格制度のもと  べでを詳細に追跡することはもとより不可能であり,時の流れにま−かす外はな   かった。旧来の情報レステ■ムほあくまでも趨勢的なものであり,しかもその方   法ほ官僚主義的であった。加えて価格は刻々と変化する市場状態から切り離さ   れたものであったから,経済効率紅関する現実的な価値判断などとてもくだし   得なかった。以上のような諸欠陥を克服するため,ノ、ンガリ−では国家によっ   てなされる経済計画を土台として展開する市場と関係をもつべきだとの提案が   承認された0ハンガリ−の経済学者に・よると,市場・それ自体咋計画化によって   生ずる生産編成と所得関係の反映紅すぎず,技術の発展,もっと一般的紅いえ   ば,経済の近代化は,専ら行政的な価格システムに・よっででほなく,市場で発   生する経済過程を適切に指示する価格メカネズムの助けをかりて促進されるぺ   きであるというのである。   

この構想のもと紅採択された新しい価格制度は,固定価格,最大限価格,一  

定限度内変動価格および自由価格からなる混合制度であった。1968年時点での  

状況ほ以下に示す4つの表のようであった。   

(22)

弟48巻 第1号  

22   

ー 22 −  

国内で生産される原料と代表的な中間財についての生産者価格のタイプは欝   8表の示すように,エネルギ−,木材および若干の基礎化学資材は固定(最大   限)価格に属している  

第8表 国内産原料および中間財の生産者価格の塑   固定価格l最大限価格l制叩格  

生産物グループ   

エネルギ一源   重工業用鉱物お   よびその他原料   冶金生産物   セ ソ イ 系   皮   革   珪酸塩製の   建 築 資 材   木材およ び   紙  原  料  

0  5  5  5  0  0   0 1  2  8  7  6  4   3  

5  0  

7  1  

資料:前掲  

第9表 加工工業の価格の塑  

固定価格l最大限価格l制限価格‡自由価格  

完成財のグループl   

化 学 製.品   機 械 製 品   セソイ・衣服   加工木材・紙   建  築  物   食  料  品  

5  5  0  0  0  5  

5  6  9  0  0  00  

1   1  

資料:前掲  

加工産業については欝9表のようであるが,建設業においては全面的に価格   

(23)

■− え葺 −−  

ハンガリーの経済改革   23  

制限が撤廃され,そゐ他の生産物も大幅に自由価格に移されていることがわか   る。   

次に農業に.ついていうと,ここでは価格の安定性と弾力性の調整をはかるた   め,収穫変動にあまり影響を受けない主要生産物の価格は数年間一定不変に据   え置れている。他方,その変動が大きい生産物についてほ,収穫についての信   頼できる情報が利用可能となるときに監督機関によって年々価格が設定される  

ことになっている。  

第10表 国家機関買上げ農産物の価格の塾  

資料:前掲  

第11表 個人消費についての価格の型  

資料:前掲   

消費に・関連する分野では価格変動は売上額の大部分笹?いぺ制限されてい  

る。弾力的な消費者価格メカニズムの設定紅塵して,国家が弓lき続き主要食料  

とサービスの消費者価格を保障するとの原則がとられている。全般的な供給と   

(24)

第48巻 第1号  

・− 24 −   24  

生活水準という見地からどれが基本的でありまた重要でないかが分類され,価   格カテゴリ−・が決定される,第11表の示すように,国民生活の安定を維持する   ため,地代,運賃および通信費を除いた商品フォンドのおよそ・50%のものが,  

国家の直接的な価格政策の対象とされでおり,これに.よって価格水準の必要な   安定性が確保されることに.なって−おり,消費者価格の上昇はせいぜい1ん才%  

の範囲に抑制されるとされている。綬やかな規制を受けるものおよび自由価格   は,そのアソートメソトが急激に変化する財について多く認められており,衣   類の半分以上,台所用品の大部分がこれにあてはまる。生活水準の点からみて   本質的とみな 

輸入消費財の一一・部については,その価格は市場の作用に.ゆだねられる、。一般的   紅みると,大衆消費財は価格規制が強いのに,同じ品目でも「ぜいたく晶」は   自由価格といった具合になっているし,また製造工業内での国内の売買紅つい   て−一般的に.規制を設けない場合でも,価格変動が強烈な反響をもたらすような   生産物については,生産者価格の引きあげほ中央の統制下紅おかれる。企業は   事前に価格引きあげの意向を価格当局に通告する必要があり,場合によっては   当局ほそれを拒骨することがあるとされている。もちろんこうし牢方策は消費   者価格を安走させるの紅役立つ。しかし実際にほ価格引きあげ通告義務をもつ   生産物は比較的狭い範囲のものであり,若干の化学製品,機械製品,建築資材,  

木材および紙製品がそれに属するが,その割合は金工業製品の5〜8%にすぎ   ない。   

鉄道および道路輸送の運賃率はふつう最大限価格であるが,その設備能力の   最適利用を促す効果のある場合紅は,輸送企業は.割引運賃を認めてもよいとさ   れている。しかし通信料金は固定価格である。   

商業マー・ジンほ指示的性格をもち,個々の生産物および分野に応じてそれか   ら自由紅帝離してよいこと紅なっている。これは商業企業の所得よりも消費者   価格を制限する必要から緩慢な規制策がとられている。固定価格,最大限価格.  

制限価格のいかなる形態をとろうとも,消費者価格ほ商菓マージンの平均水準  

に制限をかぐすることになるが,だからといって個々のマ・−ジンに差を生ずる   

(25)

ハンガリ−の経済改革  

− 25−  

25  

ことを妨げるものでほないし,生産者と商業者との間での価格取引に余地が残   っていないわけでほない。   

また旧来の指示価格制は今でもなお手工業(とくに.サーゼス業)で維持され   ているが,以前のようにその従守は強制的ではない。消費者価格の適正水準を   保障する以外に,この制度ほ手工業自身の保護のために重要であるとみなされ  

て「いる。そ・のためこの指示価格を越えない限り,不当な利潤を生じても厳探金   を課せられないともいわれている。   

以上紅みたような価格メカニズム紅は,計画の遂行過程でたえず生ずる過誤   を修正し,さらに新しい条件のもとで需給が均衡をもたらしうるように作用す   ることが要請されている。要するに,国民経済の効率ほこのような価格メカニ   ズムがよく機能することに大いに左右されるから.将来においても生産と販売   の相互作用や,個々の製品がどの価格カテゴリーー・に属すぺきかなどは経験を積   み重ねることによってさらに手直しされることに.なるし,すでに現実にはその   後の経過をみると変化が生じている。この点には改めて触れるととにして,次   把は輸出入財の価格形成についてみることにする。   

ハンガリーーのような対外貿易依存度の高い国(国民所得ゐ約40%は貿易によ   らている)では,輸出入価格を正しく把握することは経済効率の算定上からい   って避けられない。新価格制度に.おける輸入財のフォリLソト表示費用の算定基   準ほ外貨表示でのそれらの現実的な費用である。コミッション契約が取引の支   配的な型をなす産業の場合には,輸入財の外貨価格や他の輸入費用のいかな為  

変動もそれを利用する企業の費用紅白ら影響を及ぼす。もちろん,例外がない  

わけでほない。当該生産物が専門商業企業を通して販売されたり,その国内価  格が固定ないし最大限価格であるようなときには,輸入財紅対しても同じ価格   カテゴリーが適用される。こうした例としては多く化学工業用の輸入基礎資材   があげられる。  

一般的紅は外貨表示価格の変化は国内価格の変化となる。例外的紅皮革およ  

びゴム工業,ないし非鉄金属のような工業では,外貨価格の変動はいわゆる価  

格差予備基金によってある程度まで補填される。こうした基金がある場合に   

(26)

− 26…  

算48巻 籍1号   26   ほ,輸入財の国内鱒賢者に対する販売は「計算」価格で行なわれ,この価格と  

外貨価格との差額は基金の貸方ないし借方紅記録される。この基金ほ.当該■資材   の加工企業ないし専門商業企業のいづれかに.設けられる。しかしこの基金は一   般には財政に・よって補助はされない。もし世界市場価格が永冬紅上昇ないし下   落するのであれば,計算価格も当然に変化することに.なる。この基金ほ,(1)  

加工産業紅おける費用計算が世界市場価格の短期的変動紅あまり影響されない   こと,(2)異なる国から異なる時期に購入される同一一資材の外貨価格の相当の   変動がある場合でさえも費用計算は変化しない価格に依拠するととが可能であ  

る,字いう2重の目的を有する。もっともこの基金があるからとい?て,貿易   串よび加工の各企業が最有利の購入渾を探し活用することが不必要ということ   にはならない。   

ところで輸出で鱒生産者は・,かれらが直接に外国のバイヤー・紅販売するか,  

コミッション契約の枠内で外国貿易企業を通じて販売する場合紅は,そゃ輸担   財に対して純外貨稼得額に㌧比例した金額を手紅入れる。また外国貿易企業の自  

己勘定で輸出される場合でも,エ業製品についてほ生産者がえる価格は外国価   格によって決定され卑。ただ農業作例外であって,生産者の手紅する価格は外   国価格には比例しない。農業生産者の販売収入ほ輸出価格の変動紅ほ影響され  

ないb   

国家は,均一の外国貿易価格乗数の適用によって生ずる高い企業利潤の・一・部   分を利潤税の適用と関連する好ましくない格差を防止するため紅引きあげるら  

ともある。   

外国貿易価格乗数の助けをかりる価格形成は,いっそう高い効率という意味  

での帝品の輸出構成の改善のためにも必要である。国民経済計画の目的によっ  

て,外国貿易価格尭数が許容するよりも高い費用でしか外貨を獲得できないよ  

うな企業の輸出を維持することが国家利益である限り,係数を用いて計算され  

予価格ほ,一般に.ほ国内価格水準までほ国の払戻金によって補填される。レか  

しこれに関革する問題の解決は将来の課題とレて残されているというのが現実  

である。   

(27)

・−27 一・   

ハンガリ⊥の経済改革   27  

柔軟な価格メカニズムの導入に伴って生ずる大きな変化のひとつほ取引高税   の改革である。というの咋,このことほ生産者価格と消費者価格の有機的な連   関,つまり両者の併行的な運動を前提にしているからである。過去における消   費者価格政策ほ,周知のように・,生産者価格と鱒独立吟行なわれ,雨価碍ほ別   々に動く傾向があった。こうした価格制度では国家が同じ商品を生産と消費で   ほ別々に評価する可能性がある。   

以上のよう、な二畳価格制ほ2婁の価値判断を導くし,関連商品の価格比率を   確立するときには,/生産者価碍に・ついて鱒生産費,・、ま牢消費者価碍監?tlては   使用価値によってという価格政策が導かれる。こ甲ような2種類の価値判断声ミ   同時にあらわれ得ものは取引高税のシステムのためである。ノもし価格体系がこ   のような方法で展開するのであれは,取引高税は生産物毎に.分化すべきことは   当然である。そしで一定の商蒔グル−プのなカラでは,一方に・高い取引高税を含   む価格の商品があるの紅,他方には周家紅よって補助される商品があるとい・ゎ   た具合になる。ハンガヅ・−・では過去に2500以上の取引高税が設けられていたと   いわれる。しかも課税される税は,価格の一定割合としてよりも消費者価格と   生産者価格との間の差として固定されていた。2つの価格の動きは相畢に独立   であったし,場合によっては生産者価格ほ引きあげられるのに,消費者価格柊  

引きさげられたりした。しばしばみられたのは,ある種の価格の変化は他のも  

のに影響を及ばさないようになされたことである。、一・般的なエ業価格の改訂   は,概して生産者価格にだけ限定された。それが消費者価格に影響を及ばすの   ほ例外であって,しかもある程度前もって決定された。これはすべてユ業生産   物の生産者価格がほとんど専ら国営企業鱒影響を与え挙ために可能とされた。 

だからこうし声分野では古い義務的計画的指令のもとで特価格は生産を規制せ  

ず,企業所得の多くが国家財政に納付されなけれげならなかったから,原理的  

にはすぺての価格変化は最終的にほ国家財政によって平均化される0しかト消  

費者価格は商品の消費を規制する。したがっで,生産者価格と哨費者価格の形  

成のために全く異なった基準が展開する占生産者価格や改訂はトその投入関係  

がいちじるしく変化したときに起る。しかし消費者価格は均衡条件がそれを不   

(28)

第48巻 第1号  

−− 2β−  

28  

可避にするときに変えられる。   

ハンガリーの経済学索は,諸商品が統制された市場に.よ・つて評価されるぺき   であるとする市場メカニズム活用の客観的必要条件をここに.求める。技術革新   や近代化ほ,市場紅よって積極的に.評価されて初めてその結果を自ら主張する   ことができる。生産分野での決定ほ流通の分野でその正当性を認定されるぺき   である。旧来の2重の価値判断はもはや維持できない。痙済統制システムの改   革の一環として取引高税の制度もまた変え.られなければならない理由がここに   ある。取引高親の制度についての改訂は次の3点に要約される。(1)生産者   価格のつり合いと消費者価格のそ・れは相互に−一致し,双方の価格ほともに・変化   すること,したがって,価格差に.依存す・る課税は廃止され,その代りに・固定鱒   率制が導入されること。(2)新製品の価格は公的な介入なしに.決定され畠こ  

と,したがって,どれだけの税の徴集ないし国の補助が必要であるかに・明解に   答えうるような取引高税の制度が導入されること,(写)税の徴集は生産企業か   ら卸売業に移されること,したがって,適用税率は従来よりも少くすることで   ある。  

1968年ゐ取引高税の改革は,過度の価格変化を避けるという意味から中途半   端なものに止まっているが,長期的には取引高税の制度はいっそう単純化さ   れ,現行の税率(約1000)も3〜400に減らされるといわれている。しかし現   行制度でも企業が消費者の選択を考慮しでその経済決定を行なうことをひき出  

したという点で前進したとみられている。  

196き年の価格改訂紅おいて最大の問題ほ,そ■の改訂が実質賃金に及ばす−影響  

であった。・をのための措置として消費財の総売上高のおよそ50%紅あたる財に  

ついては価格の上昇ほなかった。残る27%について−は,価格上昇の天井を伴な  

う出発価格が設定された。結局のとこ.ろ,前述のよう紅商品版売高の50%は自  

由価格ないし綬やかな規制価格紅移されたため.その平均的な価格上昇は1968  

年紅は4〜6%となり,消費財全体でほ2〜3%の上昇を伴なうとされた。こ  

の起りうる上昇を相殺するため紅,1968年1月1日紅消費者価格水準ほ1%だ  

け引きさげられ,同年における平均上昇率は1〜2%を越えないようにされ   

参照

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