1.はじめに
本稿では、2012・2013年度愛知淑徳大学研究助成
1の支援によって行われた全学向け言語活用 科目(英語)
2の取り組み、その成果の報告と今後の課題について議論する。
本学では、全ての入学生に対して、入学時に TOEIC の受験を義務付けている。本学学生が、
「言語活用科目(英語) 」を受講する際には、そのスコアに応じて受講できる科目が決定される 習熟度別クラス制度
3を導入している。英文学科のような英語を専門とする学部・学科では、
後に紹介する基礎力養成の英語科目は全て必修科目となっていた時期があり、他の学部・学科 から独立する形で習熟度別クラス編成を行い、さらに、学科の専門科目の習熟度別クラス分け の基準としても利用されている。
一方、日本の多くの企業が、社員の英語コミュニケーション能力を測るために TOEIC を活 用しており
4、大学で英語を専門とする、しないにかかわらず、大学を卒業してからも TOEIC を受験する機会があるかもしれないし、社員に英語力を期待しているとされる。ところが、本 学での過去3年の入学時平均スコアは300点を下回っており、国際ビジネスコミュニケーショ ン協会
5が公表している「社会人として望まれるスコア」からはかなり離れているのが現状で、
全学的な支援が必要であると思われる。
本学では全学英語教育運営委員会を中心として、全学的な英語教育に取り組んできた。カリ キュラムの作成や授業運営だけでなく、学内 TOEIC IP テストの実施、電子カルテを利用し た英語相談などをこれまで行ってきた。今回の研究助成期間には、英語を苦手とする学生が増
全学を対象とするオーダーメード及び リメディアル英語教育の開発報告書
*Across-the-campus order made English education at Aichi Shukutoku University:
Report of systematic curriculum improvement in 2012‐2013
若山真幸
(文学部)太田直子
(文学部)樗木勇作
(文学部)WAKAYAMA Masayuki OHTA Naoko OTEKI Yusaku
二村慎一
(文学部)福本明子
(ビジネス学部)NIMURA Shinichi FUKUMOTO Akiko
キーワード:全学英語教育、英語教育、TOEIC
1 本論文では全て西暦で表記する。
2 2015年度4月1日時点で、言語活用科目(英語)の運営に関わる全学英語教育運営委員会は、文学部4人、ビジネス学部2 人、外国語教育部門7人の計13人の専任教員によって構成される。
3 履修登録時の直近のスコアではなくて、「ベストスコア」を判断基準とするため、学年が進むに連れて、その時現在の 英語力を反映していない可能性があると言った問題も抱えている。
4 2015年度の受験者は、団体特別受験制度(IP テスト)と公開テストを合わせて240万人と発表されている。
(http : //www.toeic.or.jp/library/toeic_data/toeic/pdf/about/transition.pdf)
5 いわゆる TOEIC の運営団体のことである。
加に対応するためのカリキュラム開発、教材研究、CALL システム更新に特に力を注いだ。
報告書の構成は次のとおりである。2節では、国際ビジネスコミュニケーション協会の公開 データを参考に、本学学生の英語力の現状を紹介する。3節では、学生の英語力低下を受けて のカリキュラムの変遷について振り返る。4節はまとめと今後の展望である。
2. TOEIC スコアの全体データから見る数字と本学学生の比較
国際ビジネスコミュニケーション協会の公開データ
67によると、2014年度の受験者総数は240 万人であった。本学が主に関わっているのが、 「IP テスト」と呼ばれるもので、公開テスト受 験者を除き、こちらのみの受験者数は約128万人であった。IP テスト受験者全体の平均点は461 点(リスニング202点、リーディング259点)で、その中の「学生」のカテゴリーでの平均点が 435点となっている。更に細かい内訳で見ると、大学1年生の平均スコアは424点(リスニング 237点、リーディング188点) 、大学4年生の場合は503点となっている。得点分布においては、
(1)295点以上から345点未満、 (2)345点以上から395点未満、そして、 (3)395点以上から 445点未満の3つの層に全体の約40%が集中していることが分かる。他方で、295点未満は約17
%の受験生が占めていた。
さて、入学時の TOEIC 平均スコアは次のとおりである。現在の学部体制
8が始まったのが2010 年度であるため、その年からの推移を示す。
(1)2010年度 316点 2011年度 309点 2012年度 299点 2013年度 306点 2014年度 303点 2015年度 293点
この数字から分かるのは、平均スコアが「300点
9」前後に下降してきた点
10である。後述するよ うに、実はこれまでも「300点」が一つの指標となってきており、カリキュラム編成する際の、
初級者クラスを決める際のスコアにもなってきた。
上で述べたように、この300点という数値は、国際ビジネスコミュニケーション協会が公開
6TOEIC 公開データ・資料 (http : //www.toeic.or.jp/toeic/about/data.html)
7DATA&ANALYSIS 2014 (http : //www.toeic.or.jp/library/toeic_data/toeic/pdf/data/DAA.pdf)
82010年度からの学部体制とは、文学部、人間情報学部、心理学部、メディアプロデュース学部、健康医療科学部、福祉 貢献学部、交流文化学部、ビジネス学部の8学部であり、この中で、「英語」を専門とする学科やコースを含むのが、文 学部(英文学科)と交流文化学部である。
9もちろん、各学部学科別の入学時の平均点には差があり、英文学科や交流文化学部(2010年度以降)の平均点は、400 点前後を推移してきた一方、250点程度で推移してきた学部・学科も存在する。
10若山他(2013 : 4)によると、2008年度からは、24点ほど下がったことになる。
している大学1年生の平均スコアである「424点」に遠く及ばないばかりか、 『TOEIC スコア とコミュニケーション能力レベルとの関連性』
11で示されているレベルにあてはめると、 「通常 会話で最低限のコミュニケーションができる」という D ランクにすぎず、語彙・文法・構文 の英語力が不十分で、 ネイティブにスピーカーに特別な配慮をしてもらわなければ、 英語を使っ た意思疎通が難しいという評価になる。したがって、こうしたレベルの学生が多く入学してい ることを踏まえたカリキュラムを準備する必要がある。
3.現行( 2015 年度)カリキュラムに至る経緯
まず、言語活用科目(英語)のカリキュラムの変遷について述べる。その時々の状況やそれ までの成果や改善点を話し合いながら、カリキュラム作成及び修正を行ってきた。現在の基礎 となる形での全学向けの英語教育は2004年度から始まっているが、2005年度に「 『多文化共生 を目指した発信型全学英語教育』~モジュール化された体系的カリキュラム開発~」が文部科 学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代 GP)に採択
12された際に作成したカリキュ ラムから振り返ることとする。表1が2005年度から2008年度までのカリキュラム一覧である。
基礎力養成 モジュール
英語コミュニケーション1~8 ASU TOEIC
多文化共生理解モジュール 対話力養成
Get together and Talk I Get together and Talk II 上級英語セミナー
地域理解 Traditional Arts in Japan Central Japan
Multiculturalism in Aichi 発信力養成
モジュール
PowerPoint Presentations Presentations on the Web Booklet Publishing
表1:2005年度から2008年度までの言語活用科目(英語)の一覧
簡潔に言えば、 「英語コミュケーション1~8」と「上級英語セミナー」の2つが、全学英語 教育運営委員会が「英語コミュケーション1~8」と「上級英語セミナー」がこれまで開講さ れてきた「語学教育」としての英語の授業にあてはまり、前者を「基礎力養成モジュール」に、
後者を「多文化共生理解モジュール」の「対話力養成」科目として位置付けた。それ以外の科
11http : //www.toeic.or.jp/library/toeic_data/toeic/pdf/data/proficiency.pdf
12「平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム選定結果について(報告)」
http : //warp.da.ndl.go.jp/info : ndljp/pid/286184/www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/08/05080601.htm
目は、 「体験型科目」の位置付けで、一部は2015年度現在も開講されている。
その後、2008年度に「現代 GP」が終了して、2009年度から科目の位置付けと名称を見直し て授業展開を行うこととなった。クラス編成上における大きな違いは次のとおりである。これ までは、授業科目ごとに習熟度別に分けたクラスを編成してきた。例えば、 「英語コミュケー ション8」という科目を履修する場合、この科目を履修希望する学生の TOEIC スコアに応じ て習熟度別クラスを編成したため、同じ科目名の中に TOEIC スコアが上位のクラスと TOEIC スコアが下位のクラスが構成されていた。この編成方法に対しては、同じ科目名にもかかわら ず、担当するクラスによってテキストや e ラーニングシステムである ALC NetAcademy
13を変 える必要があるなど不便な点が、担当教員から指摘されてきた。それを受けて、2009年度から は授業科目そのものを習熟度別に再定義することにした。
Basic English1
TOEIC スコア295点以下の取得者を対象とする。
Basic English2 English1(Listening)
TOEIC ス コ ア300~395点 の 取 得 者 を 対 象 と す る。または、Basic English1, 2のどちらかの単 位を修得している学生も履修対象とする。
English2(Reading)
English3(TOEIC1)
English4(Speaking1)14
English5(TOEIC2) TOEIC スコア400点以上の取得者を対象とする。
または、English1, 2のどちらかの単位を修得し ている学生も履修対象とする。
English6(Speaking2)
表2:2009年度からの言語活用科目(基礎モジュール)
このように、 「300点未満」を対象とする導入的位置付けの「Basic English1」と「同2」 、 初級レベル的位置付けの「English1(Listening)から English4(Speaking1) 」 、中級レ ベル的位置付けの「English5(TOEIC2) 」と「English2(Speaking) 」に分けて、履修者 が段階的に学習できるように配慮されることとなった。これに加えて、科目の履修条件となる スコアに達していない場合でも、下位科目の単位を取得していれば、履修できるようにもなっ ている。
他方で、従来の「上級レベルセミナー」に変わる科目が、表3にある「Advanced General English I(日本人教員担当)、II(外国人教員担当)」と Advanced Academic English I(日本 人教員担当) 、II(外国人教員担当) 」である。
13アルク社が提供する LAN 環境で使用するネットワーク型英語学習システム。2004年度後期から導入している。
14‘Speaking’と記載のある「English 4」と「English 6」のみ、すべての科目が英語のネイティブスピーカーによって 行われている。それ以外の科目は、日本人教員とネイティブスピーカーそれぞれによって担当されている。
Advanced General English I TOEIC スコア500点以上の取得者を対 象とす る。ま た は、English4, 6の ど ちらかの単位を修得している学生も履 修対象とする。
Advanced General English II
Advanced Academic English I TOEIC スコア600点以上の取得者を対 象とす る。ま た は、English4, 6の ど ちらかの単位を修得している学生も履 修対象とする。
Advanced Academic English II
表3:上級英語セミナーからの変更科目(2009年度から2013年度)
上級者レベルを対象としたこれらの科目の特徴は、履修条件さえ満たせば在学中に何度でも履 修可能で、反復学習が効果的な語学教育科目として有効であると期待された。
3.1 基礎学力養成への取り組み(2010年度以前)
英語を専門としない学部・学科にも、大学入学時に改めて英語の基礎学力を身につけたい、
教員免許等の資格取得のために英語科目を履修しなければならないが学力に自身がないという 学生が多く見られたことから、2005年度から2007年度の間、授業期間外に語学学習用テキスト とインターネット経由の e ラーニング教材を使った「基礎からのやり直し英語」を実施してい た。引き続き、2008・2009年度には、TOEIC 300点未満の学生を対象とした 「英語コミュニケー ション基礎」を開講した。この科目は、 「リメディアル教育」という位置付けを明確にしてお り、高等学校までで学習する基礎的な文法項目を再学習する内容で、取得単位は卒業要件単位 には含めず、本学専任教員のみで指導を行った。
3.2 カリキュラムマップの作成と見直し
文部科学省の強い要請を受け、日本国内の全ての大学で「カリキュラムマップ」の作成が求 められた。これは学習者が、各授業の学習成果を自分で確認し、次の段階へ進むのを分かりや すくするための効果がある。特に英語のような語学学習は、学習成果が TOEIC スコアのよう に数字で明確化しやすいため、カリキュラムの段階的配置は欠かせない。
この視点から見ると、本学の言語活用科目で改善すべき問題として挙げられたのが、
表3にある「Advanced General English I, II」 、と「Advanced Academic English I, II」
4科目であった。これらの科目は反復履修によっての語学力を向上できるように何度でも履修
できる、つまり、単位を取得できる状態であった。同じ科目で何度でも単位を積み重ねられる
ことと、段階的なカリキュラム配置になっていないという理由で、2013年度からは見直すこと
となった。これらを考慮して、2015年度現在では、表4と表5のような科目が開講されている。
科目名 履修年次 履修対象者15 Basic English1 1
TOEIC スコア245~295点の取得者 Basic English2 1
English1(Listening) 1-4
TOEIC スコア300~395点の取得者 English2(Reading) 1-4
English3(TOEIC1) 1-4
TOEIC スコア400点以上の取得者 English4(Speaking1) 1-4
English5(TOEIC2) 1-4 English6(Speaking2) 1-4
表4:2015年度の言語活用科目(初級レベル~中級レベル)
表4の科目群に関して、授業内容については従来からの大きな変更点はないが、導入的位置付 けである「Basic English1,2」については、 (1)履修対象者が「245から295点」に(従 来は、 「295点以下」とのみ記載) 、 (2)履修年次が「1年次」とそれぞれ変更となった
16。
他方で、表5は、見直し対象となった科目群で、それぞれの科目履修回数は他の通常科目と 同様に一度のみとなっただけなく、科目内容をより具体的に表す科目名にし、履修対象を記載 した。
TOEIC Training Ia
(Listening & Reading)
TOEIC スコア500点以上の取得者 TOEIC Training Ib
(Listening & Reading)
TOEIC Training Ic
(Listening & Reading)
TOEIC スコア600点以上の取得者 TOEIC Training Id
(Listening & Reading)
TOEIC Training IIa
(Speaking & Writing)
TOEIC スコア500点以上の取得者 TOEIC Training IIb
(Speaking & Writing)
TOEIC Training IIc
(Speaking & Writing)
TOEIC スコア500点以上の取得者 TOEIC Training IId
(Speaking & Writing)
表5:2015年度の言語活用科目(上級レベル)
15それぞれの科目は、TOEIC スコア以外にも、他の科目を履修していることを条件に履修を認めているが、ここでは省 略する。
16その他の科目にも、履修年次の記載が加わっている。
科目内容は、TOEIC スコアのアップを目指した発展的な学習内容という点では変更はないも のの、これまでのような「反復」という意味合いの授業内容から、 「段階的発展」が履修者に 分かるような教材を使って、授業を行うようになった。
3.3 リメディアル教育「Introduction to English」の導入
表4で言及した「Basic English1,2」の履修条件が、2015年度以前の履修条件とは異な り、「245点から295点以下」と下限付きになったことを説明する必要がある。
これまでは、2つの科目の履修条件を 「295点」 と一括りにしていたが、 「授業内容の理解度、
課題の正解率に差があって、同一教材で授業を行うのが難しい」との声が授業担当者から聞か れるようになっていた。そこで、2011年度の「Basic English1,2」の履修者の TOEIC ス コア分布を調べたところ、240点から250点の間に履修者が最も集中しており、200点以下の学 生もいることに気付いた。先にも触れた『TOEIC スコアとコミュニケーション能力レベルと の相関表』 によれば、220点以下が E ランクにあたり、 「コミュニケーションができるまでに至っ ていない」と評価される。このような事情を受けて、2013年度から正式に TOEIC スコア240点 未満のものを対象とした「Introduction to English」(以降、iTE と呼ぶ)を導入した。「240 点」という数値に英語力に関する何らかの意味があるわけではなく、245点以上と240点以下の 者がほぼ同数程度に分布していたため、クラス編成上、最も都合が良かったからである。
この科目は「英語コミュニケーション基礎」と同様に、取得単位を卒業要件単位に参入しな い。したがって、教員免許希望者や一部の英語を必修科目とする学部で入学時 TOEIC スコア が300点未満の学生は、入学時点で「Basic English1」を履修できないために、 「iTE」の単 位を取得した後に、履修しなければならないことになった。
使用教材については、議論を重ねた結果、入学前の事前指導として作成した『サバンナ』と いう教材を教科書として利用している。この件について補足をすると、本学では、推薦入試合 格者
17を対象に、入学前の事前指導として国語と英語の基礎学力を復習させる課題を配布して いる
18。本学の全学英語教育運営委員会の教員が、 「英語」の問題集の作成・編集に関わってい て、それを利用している。
これらをまとめた2015年度の言語活用科目(英語)のカリキュラムマップは、次のとおりで ある。
17AO 入試 I, II, 指定校制推薦入試合格者が対象となっている(公募制推薦入試合格者が対象外)。
1812月末に入試合格者に送付し、3月に提出を義務付けている。入学後の面談時に返却して、初年度教育の指導にも活か している。
学年 TOEIC 目標スコア 科目
4年生 800 Advanced English Ia, Ib / Advanced English IIa, IIb / TOEIC Training Ia - Id(Listening
& Reading ) / TOEIC Training IIa - IId
(Speaking & Writing)
3年生 600
2年生 470 English6(Speaking2)/English5(TOEIC2)/
English4(Speaking1)/English3(TOEIC1)/
English2(Reading)/English1(Listening)/Basic English 2 / Basic English 1 / Introduction to English
1年生
400 300
表6:2015年度の言語活用科目(英語)のカリキュラム体系
193.4 CALL システムの更新
20従来まで活用してきた ALC NetAcademy に加えて、2010年度からは ALC NetAcadmy2 のうち、3つのコース( 「スーパースタンダードコース」 、 「英語入門コース」 、 「TOEIC テスト 演習2000コース」 )を導入した。とりわけ、 「TOEIC テスト演習2000コース」については、全 ての科目で1回目と15回目の授業で「テスト100」を実施して、受講生自身が各自の到達度を 把握するために用いられている。
4.受講者数の変化
最後に、2015年度の履修状況から見える愛知淑徳大学学生の英語力と課題について触れた い。
4.1 2015年度履修状況
まず、前期の履修状況を取り上げる。表7は、初級レベルの授業科目のみを掲載したもので、
履修登録総人数は延べ人数(合計3,654人)である。
19愛知淑徳大学国際交流センター外国語教育部門より
http : //www.aasa.ac.jp/institution/international/ed/english/subject.html
20ALC NetAcadmy2の導入についての詳細と実施効果については、若山他(2013 : 8)を参照すること。
履修総人数(人) 1年生履修者数(人)
iTE 537 528
Basic English1 546 468
Basic English2 339 257
English1 717 476
English2 591 382
English3 322 98
English4 303 98
English5 180 29
English6 119 26
表7:2015年度前期言語活用科目(英語)履修者数
ここから分かることは、リメディアル教育としての位置付けの「iTE」の受講者は今回の履修 総人数の15%弱を占める
21。次の段階の「Basic English1,2」(TOEIC スコア245~295点の 取得者対象)を履修する学生は、約25%となっていて、両者を足した「300点未満」の履修者 の割合が約40%ということが分かった。他方、TOEIC スコアが400点以上のものを対象とする
「English3~6」の受講者数は25%程度しかいない。
続けて、後期の履修状況を考察する(表8) 。履修登録総人数は延べ人数(合計2,534人)で、
前期比70%の受講者数となる。最も顕著な変化は、「iTE」の受講者が19名に減少した点で、
前期の間で、該当するほぼ全ての学生がこの科目を履修していたことが予測される。
履修総人数(人) 1年生履修者数(人)
iTE 19 15
Basic English1 388 363
Basic English2 289 248
English1 370 285
English2 327 246
English3 423 285
English4 234 157
English5 325 190
English6 159 66
表8:2015年度後期言語活用科目(英語)履修者数
21愛知淑徳大学の情報公表のページによると、5月1日現在の1年生在籍数は2,131名である。したがって、約25%以上 の一年生の TOEIC スコアが245点に達していないことが読み取れる。
http : //www.aasa.ac.jp/guidance/about/student.html