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人間中心設計の事業展開事例

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(1)

人間中心設計の事業展開事例

1.は じ め に

著者 らは人間中心設計

( HCD :Huma n‑ c e nt e r e dDe s i gn)

の施策立案 の可 能性 や

, HCD

に基づ くユーザ要求定義の システム開発‑ の展 開方法等 につい て研 究 を進めている。研 究の過程 において,例 えば交通政策分野では, システ ム 開発 と密接 に リ ンク した施 策 で あ る高度交 通 シス テム

( I TS: I nt eHi gent Tr a ns po r tSys t e m)

において も, システムの コ ンセプ トが技術 プロジェク ト の寄せ集 めであ ることを指摘 す る とと もに

[1] [2

],我が国 にお ける

HCD

の適用事例 が製 品 開発やユーザ イ ンタフェース

( UI:Us e rl nt e r f a ce )

の設 計 の分野及 び評価 に特化 してい ることを把握 した [

3]

。 これ らの研 究の過程 において

,HCD

の手法 として提案 されているのは,製品開発や

U

Iの設計及び, 実装 されたユ ーザ ビリテ ィテス トを対象 とした ものには限定 されていない こと

も把握 している。特 に海外の事例 においては,上流の企画構想か ら開発,実装, 評価 にいたる一貫 した考 え方 に則 る手技法が提案 されている

そ こで本稿 では, この ように理論 と実践が連動 して発展 している要因が,哩 論 を背景 とした事業 として展 開 されていることにあるのではないか とい う問題 認識 の もと,国内外 の代表 的な

HCD

関連企業,組織 を事例 として,そのプロ セス,手技法 を概観す ることによ り,我が国にお ける施策立案の現場 における

HCD

の展 開の可能性 を探 る手がか りとす る ものである

〔 1 83〕

(2)

2.

人 間 中心 設 計 と施 策 立案

人間中心設計は,製品や システム開発 において,ユーザである人間の利用状 況 を把握 し,ユーザの満足 を得 る製品や システムを開発する考え方である。す でに

I SO1 3 407

な どの関連規格 も運用 されてお り,海外では多様 な分野 におい て適用 されている。 しか しなが ら,我が国では依然 として限 られた分野での通 用 にとどまってお り,施策立案,特 に行政の施策立案への展 開事例 は限定的で ある。そ こで本研 究では,行政の施策立案 における

HCD

の展 開の可能性 を検 討する際の基礎的な情報 とするために,HCDを展開する企業の情報を把握 した。

3.

事 例 紹 介

3. 1

分析方法

本稿 では, HCD関連事業 に関す る文献調査の結果 を整理 して,事業 を実施 す る主体の概略,サー ビス として提供 している手法, また主要な顧客 との関与 の形態 を把握 した。

プロセスモデルには,組込み システム開発 を対象 とした

ESPR ( Embe dded Sys t e m de ve l opme ntPr o ce s sRe f e r e nce )

, システムライフサ イクルプロセス

を規定 した

I SO1 5 2 8 8( J I SX01 7 0 )

や,人間中心設計プロセスである

J I SZ85 30

:人間工学 ‑イ ンタラクテ ィブシステムなどがある。 ここでは,著者 らが提案 した組込み開発 プロセスにUI設計 プロセスを統合 したプロセスモデルを規範 とす る。 このプロセスモデルは, システム構想か らUI設計 を連動 させ るモデ ルであ り 「企画ユーザ要求定義「システム開発「ソフ トウェア開発」の

4

つのプロセス ・カテゴリか らな り,それぞれ のプロセス ・カテゴリは,プロセ ス及び具体的な行動を定義 したプラクティスによ り構成 されている (

1)[4]。

また,顧客 との関係性 については,事例 として取 り上 げた

I nCont ext

社が 提供するデザイ ン業務の例 [

5

] を参考 として,次の

3

つの類型 に分類する

(3)

人間中心設計の事業展 開事例

185

プロセ ス 企iF群生 ユーザ下京定■ システ,LLF求分析 アーキテクチャ一行1システム I‑キテクチャ現計ソフトウエア

プラクティス l 〔〔≡三 :E ≡ ≡ ≡ コ ≡ ヨ 巨 璽 :ヨ : ≡ ヨ 〔璽 ≡ ヨ

≡ ≡ コ 〔 ≡ 巨 三 : ≡ ] 〔 ≡ : : ヨ 〔 ≡≡ ≡

〔 : 三 三⊃ ≡ = 夏 空 E = 〔 ≡ ≡

≡ ≡ ≡ ≡ ヨ 巨 寧 [ ≡ 三 重 ≡ ヨ

出典 :参考文献 [4] よ り引用。

1

規範とするプロセスモデル

a)チーム編成型

I nCo nt e xt

社 の分類 では,

" Hybr i dde s i gns e r vi c e "

とされ る

。 HCD

企業が 顧客企業 にス タッフを派遣 し,顧客企業の メ ンバ ー とともに混成のチームを編 成 し業務 に取 り組 む ものであ り,業務 を実施す る主導権 は

HCD

企業が持つ。

この た め, 委 託 す る顧 客 企業 は,実 際 の業 務 のすべ て の フェー ズ にお い て

HCD

企業の ノウハ ウに触れることがで きる。 また,一方で

, HCD

企業 には, 関与す る業務の遂行 フェー ズを通 じてプロジェク ト ・マ ネジメ ン トを行 う必要 が生 じることを前提 として,全般 を通 じて参照す るプロセスモデルを有 してい ることが必要 となる

b)チーム派遣型

顧客企業 と混成 のチームを作成す るか わ りに

, HCD

企業か ら顧客企業 に担 当部 門一編成 を派遣す る ものであ る

。 I nCo nt e xt

社 ではこれ を

" Subs c r i pt i o n

s e r vi ce "

と呼 び, プ ロジェ ク ト単位 ではな く

, 1

年か ら

3

年 の期 間,派遣 し たチームを,あたか も顧客企業 の一部 門 とし,期 間内に発生す る多様 な業務 を

(4)

担 当させ るとしている

C)受託開発型

HCD

企業 は,顧客企業のマ ネジメン トの もと,切 り出された業務 を実施 し, 業務 開始前 に定めた成果物 を納品す るのが受託開発型である

。 HCD

企業 は, 顧客企業が行 うプロジェク トの一環 と して定義,発注 された業務のみを実行す るもので

, HCD

企業 によるプロジェク トへ の関与 は限定的 となる。このため,

I nContext

社 では この ような顧客 との関係性 によ り提供す る業務 を

" Part i al i nvol vementserv ice"

と呼んでいる

これ らの

3

類型の特徴 を,表

1

に整理する

3. 2

事例研 究

ここでは,次の各社 の概要 を紹介す る。 We

b

サ イ トに公 開された情報 を中 心 として,企業 (組織)の沿革,概要,業務 ドメイン,理論,顧客 との関係性

1

HCD

企業と顧客企業の関与の関係

a)

チーム編成型

b)

チーム派遣型

C)

受託開発型

Ⅰ n Co n t e

X

t

社による分頼

Hyb r i dd e s i gns e r Vi c e Sub s c r i pt i o ns e r Vi c e Pa S e r r VI t i a C li e nV0 1 V e me nt

主たる業務実施場所 巾キ バ 巾キ バ

HCD

企業

業務の対象 期 間 あ る い は プ ロジエク T. 期 間 受託 した業務

プ ロ ジ ェ ク トの親 み

立て

HCD

企業

HCD

企業 顧客企業

HCD

企 業 の プ ロセ ス プ ロ ジ ェ ク トの 仝 プ ロ ジ ェ ク トの 全 当該業務のみ

の関与範囲 フェーズ フェーズ

成果 プロジェク トの成功, プロジエク 7.の成功, 受 託 した際 に定 義 し

出典 :参 考文献[5]をもとに著者 ら作成。

(5)

人間中心設計の事業展開事例

187

について概観 し, 4章での分析 の基礎資料 とする

事例研 究の対 象 は,英 国の大学 の附置機 関であ った

HUSAT

,米国の

I n‑

Co nt e xt

社, 日本の

U' e ye sDe s gi n

社の三例 とした

。 HUSAT

は欧州の人間中 心 設計, あ るい はユーザ ビリテ ィを リー ドした非営利 の機 関であ った

。 I n‑

Cont e xt

社 は米国の

HCD

企業であ る。創 設者 らが提案 した

Co nt e xt ua lDe ‑ s i gn

, HCD

プロセスの 「要求事項の明確化」 を実現する代表的な手法の一 つ とされている [

6]

。最後 に取 り上 げる

U' e ye sDe s i gn

社 は,人間中心設計 を提唱する非営利団体である

HCD‑ Ne t

の事務局 をつ とめるな ど,我が国にお ける代表的な

HCD

企業の一つである

(1

)HUSAT

[7]

[ 8][ 9]

Huma nSc i e nc e sa ndAdva nc e dTe c hno l o gyRe s e a r c hI ns t i t ut e( HUSAT)

は,英国

Lo ughbo r o ughUni ve r s i t y

によ り,大学の基金 を用いて

1 9 7 0

年 に設 立 された研究所であ り,参考文献 [

8

]が出版 された

1 9 9 4

年頃には

,6 0

名のス タッフを有 し,大学か ら独立 した非営利組織 として道営 されていた。創設者は

Loughbor oughUni ve r s i t y

名誉教授 の

Br i a nScha cke l

,当時の所長 は

Ke n Ea s o n

である

。 Br i a nSc ha c ke l

は,人間中心設計の考 え方 のルーツの一つで ある人間工学

( I TE :I nf o r ma t i o nTe c hno l o gyEr go no mi c s )

の中心的な提唱 者である [

6]

HUSAT

,2 0 0 2

年頃に

I CE ( I ns t i t ut ef o rCo ns ume rEr go no mi c s )

と統 合 されて

ESRI ( Er go no mi c sa ndSa f e t yRe s e a r c hI ns t i t ut e )

に改組 されたた め,現在, ウェブサ イ トか ら入手で きる情報 は限定的である

[ 1 0 ]

。そ こで, 過去 に

HUSAT

が発行 した リーフレッ ト等 をもとにと りまとめることとした。

政府機関や企業等の名称は,資料が発行 された時点の ものであ り,現在の名称 とは異なる場合がある

HUSAT

が共通の問題認識 としていたのは 「先端技術が期待 を満た さないの は,技術 的な設計がユーザである人間にふ さわ しくないか らである」 [7] と いうことである。この認識 を基礎 として研究 に取 り組む とともに,コンサルテ ィ

(6)

ング ・サー ビスを提供 した。活動の範囲は英国のみな らず ヨーロッパ における ヒューマ ン ・ファクターに関す る研究プログラムに広が ってお り,その貢献 に 対 して

,1 9 87

年 には,英 国の

TheEr gonomi c sSoc i e t y

TheSi rFr e de r i c Ba r t l e t tMe da l

を授与 されている[11 ]。大学 に附置 された研 究機関ではあるが, あ らゆる分野の先進技術 と人間 とのイ ンタラクシ ョンに関す るコンサルテ ィン グ ・サー ビスの提供 を行 うとしていた。ス タッフの専 門分野は,人間工学,心 理学,情報科学,工学等 にわた ってい る。 設立 当初 よ り

" mi xi ngr es ea r ch a ndc o ns ul t a nc y

''として,現実世界 に役立つ研 究 を行 うことを方針 としてい る [

7 ] 。

資料 によれば

, HUSAT

が保有す る施設や資産 には,ユーザ ビリテ ィ ・ラ

( us a bi l i t ye va l ua t i o nl a bo r a t o r y)

,評価実験用の車載 システム,ヒューマ ン ・ ファクターに関連するヨーロ ッパ最大の文献のデー タベース

, Lo ughbo r o ugh Uni ve r s i t y

の計算機 システムへのアクセスなどがある

HUSAT

が用いる方法論 は

" Huma nFa c t o r sDe s i gnSt r a t e gy"

である (

2

)。 この方法論で

HUSAT

が推 奨す るのは,「設計 プロセスので きるだけ早 い段 階で ヒューマ ン ・ファクターを調査す ること」であった

。 HUSAT

の創 設者である

Br i a nSa c ke l

が,後 に

I SO1 3 40 7

として定義 された人間中心設計プ ロセスの源流の一人であるとされることか らも,本方法論は,人間中心設計プ ロセス と同様の ものであると言 える

方法論 を実施するためのツールとして

,I SSUE

(ビデオ会議,ビデオ電話, マルチ メデ ィア ・サー ビスの設計 についてのガイ ドライ ン)

, ORDI T

(シス テム導入の際 に用いる,組織 の要求仕様定義 ツール)

[ 1 2

]

, HUFI

T (ヒュー マ ン ・ファクターの

I

T製品開発へ の導入手法)

, Musi

c (客観的な評価指標 を提供す るユーザ ビリテ ィ ・ツール ・キ ッ ト)な どが用意 された。 これ らの一 部は,英国の

Na t i o na lPhys i c a lLa bo r a t o r y

がプロジェク ト ・コーデ ィネー タ を務 め る

Eur opeanUsabi l i t ySuppor tCent re

の一機 関 と して

, I NUSE

( I nf ormat i onEngi neeri ngUsabi l i t ySuppor tCent res ), RESPECT

( Re qui r e me nt sEngi ne e r i nga ndSpe c i f i c a t i o ni nTe l e ma t i c s )

,

MEGATAQ

(7)

人間中心設計の事業展開事例

ユーザの=‑ズを.的確にシステム 要求に反映させるために実施する

デザイン、ワー クステーション の配置、兼務 への形書も 肘する

1 8 9

出典 :参考文献 [8] より著者 ら作成。

2 Hu ma nFac t or sDes i gnSt r a t egy

( Me t r i c s ,Gui de l i ne sa ndQua l i t y)

に参画 し,プロジェク トを通 じて開発 さ れた ものである

[ 1 3 ] 。

外部か らの業務の受託 に当たってHUSAT は,事前 の打 ち合 わせ によ り, 顧客が抱 える課題の確認,受託形態 な どの業務の仕様 を調整 し, HUSAT よ りプロポーザルを提案す る 「コンサル タンシー ・プロジェク ト」,数 ヶ月か ら 数年 にわたる 「リサーチ ・プロジェク ト」

, 3‑ 6

ケ月を実施期 間 として学生 が実施す る 「学生プロジェク ト」 と,各種 の 「トレーニ ング」の

4

つの形態が 用意 されてお り, この うち特 に 「コンサルタンシー ・プロジェク ト」は,顧客

との協議 によ り実施期間,体制 などを検討するものである。

HUSATの業務分野 を表 2に,業務事例 を表 3にまとめる。業務事例 につい ては,各事例の顧客,業務の内容 を整理 した上で,事例 ごとに

,HCD

企業 ( 事例ではHUSAT)が,開発 プロセスの どのプロセス ・カテゴリに関与 したか, また, どのような顧客 との関係性 によ り関与 したかについて,分析 した。

(8)

HCD

企業 として

HUS AT

を と らえる際 に特徴 的であ るのは, システム,業務 環境 を中心 と して幅広 い業務分 野 を対 象 と してい る こと

, EC

,英 国政府等 の政 府機 関 を顧 客 と した コ ンソー シアムに よる取 り組みが多 い こ とが上 げ られ る。

また

BS ( Br i t i s hSt a nda r d)

, I SO

な どの標 準 化 の策 定, シス テ ムの運 用 まで を含 め た企画 や,先 端技 術 や シス テ ムが業 務組織 に どの よ うな影 響 を与 え るか な ど,組織 や 企業 の経常 ,運 営 に関す る意思 決定 に関与 す る業 務 もあ り, 業 務 の範 囲や方法 を顧 客 に指 定 され る C) 受 託 開発型 の取 り組 み よ りも, a) チ ー ム編 成型

, b)

チ ー ム派遣 型 の取 り組 みが多 い よ うであ る。

表 2 HUSATの業務分野

業務分野

T システムの設計 組織要求,ユーザ要求の定義

UⅠデザイン,シミュレーシ ョン,プロ トタイピング,評価

T システムの利用 変化マネジメン ト

リスク .アセスメン ト,アセスメン ト手続 き 労働環境

, wo r ks t a t i o n

の設計 と評価 既存 システムの評価

車載 システム 車載 インテ リジェン トシステムの設計 装置の仕様策定 と評価

運転者の行動分析 携帯電話,通信 システ UⅠ, ドキュメン トの設計

製品シ ミュ レーシ ョン

テ レワーカーの業務設計

先進製造技術

CAD/CAM

アプリケーシ ョンの設計 先端製造技術の影響の検討

リハ ビリテーシ ョン, ユーザ要求の把握 と仕様定義 利用者支援技術 新技術のアセスメン トと評価

影響,受容度調査 コマ ン ド制御 システム ソフ トウエア設計

リソース管理 制御室環境

規格定義,応用 国内,国際標準の策定 (例 :

BS5 9 4 0 , Ⅰ SO9 2 4

1)

州典 :参考文献 [7] をもとに,著者 ら作成。

(9)

人間中心設計の事業展 開事例

3

HUSATの業務実施事例

1 91

頁客企業(業種) 業務の概要 関与するプロセス .カテゴ リ 実施体制 ユーザ要求克 システム開発 ソフ トウ ェア開発

EUREKA(政府機関)* 対象 :車載 システム内容 :BRI1ムの一部 として実施O人手のサ プ ラ イヤ な どとの 共 同研究o車載 システム より提供 される情報 について, ドライバの要求 と,運転行動へ の影響自動車 メーカー, システム .を検討oト*99PROMETHEUS*2年 よ り, EUREKAMMIプ ロジェ クプログラに よ

C)受託開発型

HGCA'榊,

MAFFHH(政府機関) 織へ の影響の検討 を行 うo対象 :情報 システム内容 :DESSACプ ロジェ ク農業用の意思決定サポー トシステムの開発 において,プロテムのユーザ要件定義 とそのための調査 を実施oステー クホル ダ分析, タス ク分析,親ジェク ト開始 1年前 よ りシスト***''

○ ○ a)

チーム編成型

(10)

Mi ni st r y of

De

(政府機関)

f e ns e

準規格

St

対象 :艦船用軍事 システム内容 :タスク分析 ,プロ トタた上で,艦船 に搭載 される故障制御情報デ ィスプ レイの標イピングによる検証 を実施 し

a nda r d( ( NaVa NES6 lEngi 2 4) ) ne

を策定o

er i ng ○ ○ ○ C)

受託開発型

Mi nsi t r y of

De

(政府機関)

f e nc e oughUni

対象 :業務,情報 システム内容人間工学 に関するア ドバ イスアムの リー ダー として実施oを継続 して提供

:6

年間の契約期 間申,

Ve r s i t o Loughbo y

コ ンソー シ

r ‑ ○ a)

チーム編成型

某社 (金融機 関), 公 共 施 読,救急サービス (政府機

関) 境 )対象内容 :詳細 な タス ク分析,想定ユーザの身体状況の想定,環境安岡の確認 とシ ミュ レー業環境 を設計oション技法に より,最適な作

:wo r ks t a t i o n

(作業環

C)

不明

AT & T

Gl oba l

Ⅰ nf ormat i on

So

(

l

通信)

ut i o ns i

対象 :製品 (い機)内容 :硯金 自動預 け払い機の合板 の プ ロ トタイプ機関職員をユーザ とす るユーザ ビリテ ィ評価 を実施o

n‑ t he ‑ Wa

11' を用いて,金融現金 自動預け払

●hol e ‑ ○ C)

受託開発型

(11)

人間中心設計の事業展 開事例

1 93

Fi

(

s

製薬)

o nspl c

対象 :製造施設における作業環境内容 :製薬会社の製造施設の改修 に際する, ヒューマ ン .バ イスo レイア ウ ト業務設計,文書管理,新施設の導入研修,法令への適合なファクターの観点か らのア ドどにわたるo

,

UⅠ,

○ ○ ○

C)受託開発型

Gover nment Benef i tDe‑

pa

(

r

政府機関)

t me nt

対象 :システム,業務内容 :政府機関,マネジメンチームに より,人型情報 システム人規模 な親織変革のマ ネジメテム運用 に関わる重要 な問題点 を指 摘 し, ヒュー マ ン .的な メリッ トを示すoン トを企也段 階で評価O シスファクターに よる分析I .コンサル タン トか らなる

̀Pa yf und

'の導入 と,

経済

○ ○ ○ ○ a)

チーム編成型

JaguarCar Lt

(自動車製造) 対象 :車載 システム

d s

提供する情報のユーザ要求 を内容 :か らの,車外環境 に関する警告 メッセージの タイ ミング,導出oとともに実施o車載 システムコンテ ンツの長 さを提案す るとともに,追加の調査 によ りトの一環 として

BRI MMI , J

プ ロジェ ク

agua r

○ ○ a)

チーム編成型

Re

(自動車製造) 対象 :車載 システム

naul t

内容 :車載のオーデ ィオ,電話等の制御装置のユーザ ビリテ ィ評価 システムの開発o

C)受託開発型

(12)

某社(通信)

I

対象 :経営戦略内容 :最高経営責任者か らの

関係者の参加型のプロセスにより立案o

Ts

頼により

t r a t e gy , h

と,実行計也 を,

u ma n ‑ c e nt e r e d ○ b)

チーム派遣型

Ma r c o ni Comn l uni c a

t i o

(通信機器製

ns

追) 対象 :製品開発プロセス内容 :製品開発プロセスへの人間中心設計導入oユーザ要求定義,ユーザ ビリテ ィ .チザイン,受容度評価な どを含むo製品開発プロセスへの導入のための トレーニ ングも実施o

○ ○ a)

チーム編成型

Da s s aul t AVi a t i o n

,

Fe r a r r i

,

PSA

,

Da Chrysl i ml e r ‑ er

,

Ro Ve rGr oup

か らなるコンソー シアム(自動車製造,

航空機製造) 価o対象 :経営プロセス内容法の開発o新技術の導入による,人間,組織への影響 を評ジタルモ ックアップを便つたビジネス .プロセスの適用手

:DMU‑ BPPr o j e c t

ロデ

○ a)

チーム編成型

ESRC

,

DETR

(政府機関)

DERA, J Sunni

対象 :車載機器内容声による自動車運転制御機器の利用状況を検討

Or

として実施o

ange nghi :SPEECHⅠ

との コンソー シアム

l aguar lSys t e , Al ms o MI DEA ,RAC pi RA ne

o音,,,

○ ○ ○ a)

チーム編成型

(13)

人間中心設計の事業展開事例

1 95

対象 :情 報 システム,業務 シ ステム

内 容 :ヒ ュー マ ン ・フ ァ ク ター につ いてのア ドバ イス を 20年 間 に わ た り提 供。 電 子 メー ルの業務へ の影響 分析 ,

I

T システム設引者へ の

HCD

原則 の教育,社 員情報 デー タ ベー スのユーザ要求定義,知 識 共 冶 シス テ ム の 影 響 評 価 と, システムの運用 開始戦略 策定へ の情報提供

.EUREKA :Eur o pe a nRe s e a r chCo o r dl na t l O nAge nc y

欧州技術共 同機構

H BRI MMI:Ba s l eRe s e a r chl nMa nMa n̲ Ma c hi neI nt e r a c t i o n

'

'

*

HGCA :Ho me ‑ Gr o wnCe r e a l sAut ho r l t y

英国農漁 食糧省穀物 局

*MAFF :Ml nl S t r yO fAgr l C ul t ur e .FI S he r l e Sa ndFo o d

英国農漁 食程 省

''

榊 DESSAC :De c ] S 】 O nSuppo r tSys t e r nsf o rAr abl eCo r ps

H H

H SMAC :Suppl i e r sa ndMa nu f a c t ur e s e r sl nAut o mo t l VeCo l l abo r a t i o n)

出典 :参 考文 献 [8] [9] を もとに,著者 ら作成。

(2)

l n Con t ex t

社 [

5]

I nCo nt e xt

社 は

,1 9 9 2

年 に設立 されたアメリカの

HCD

企業である。創業者 は応用心理学 を専攻 した

Ka r e nHo l t z bl a

tt,応用数学 を専攻 し, ソフ トウェア 開発 を専 門とする

HughBe ye r

である

。 Ho l t z b l a

ttが

Di gi t a lEqui pme ntCo r ‑ po r a t i o n ( DEC)

社 で紹介 した

Co nt e xt ua ll nqui r y

, Be ye r

ともに顧客 中 心 による開発プロセスである

Co nt e xt ua lDe s i gn

として展 開 した もので,同社 の業務の規範 プロセスモデルである

。 DEC

社 では,技術革新が労働環境 に及 ぼす影響 をフィール ド調査 によ り把握す る方法 として提案 された

。 Be ye r

よ り,顧客 中心の手法である

Co nt e xt ua lDe s i gn

と,既存の設計 開発手法が統 合 されてい る

。 Co l l t e Xt ua lDe s i g

llは

," Col l t e Xt ua lDe s i gl l "[ 1 4

], "

Ra pi d Co nt e xt ua lDe s i gn"[ 1 5

]の

2

冊の書籍 として出版 されている

Ho l t zbl a

ttと

Be ye r

によ り開発 された

Co nt e xt ua lDe s i gn

, Co nt e xt ua l I nqui r y

を主たる手法 として,ユーザの要求, タス ク,意図

( i nt e nt s )

,行動

プロセスを理解するためのユーザ情報 を重視 して実施す るプ ロセスである。製

(14)

品開発, システム開発の現場で顧客要求 とビジネス要求 を満たす ことを目的 と してお り,現在は, Cont

e xt ua ll nqui r yを起点 とす る 8

つのプロセス として 定義 されている (

3)。

I nCont e xt

社 のチームは,プロジェク ト ・マネージャが率いるとともに,チ ザ イン専 門家が監督することが謳われている。先 に示 したように, a)チーム 編成型,b)チーム派遣型, C)受託開発型の3つの形式で提供 されている (

1

)。また,コーチ ングサー ビス として,啓発のための懇談

( Awa r e ne s st a l ks )

, ワー クシ ョップ,業務指導

( Si de ‑ by‑ s i decoa chi ng)

,組織へ の定着サー ビス

( CDadopt i ons e r vi ce s )を行 っている。 ウェブサ イ トによれば,同社 は,成

果物の納品だけではな く顧客企業へ の

Cont e xt ua lDe s i gnプロセスの定着 を重

要視 している

人々が実際にとる行弛とその理由、方法に加え、潜在的な要望や価値親を明らかにする。

(稚現や家庭での一対一のフィールドインタビ1‑)

フィールドインタビュー轄黒にもとづき、複数の部門にまたがるチームにおいて共通の認鼓を軸成 する。

ペルソナやシステム、プロセスの再定■による製品やソリューションの検討のアイデアを得るため に、ターゲット市場、集EElの情報を統合する。

原審データと技術的可能性から、新たな製品やシステムのコンセプトを策定する。

静止画のストーリーボードを使って、ペルソナあるいはターゲットユーザセグメントとプロダクトやシ ステムとのインタラクションを確監する。

技術的制約や設計手法に左右されない、製品やシステムの要件を導出する。システムではuser EnvironmentDesign、消費者向け製品ではFutureArtlfactDeflmtlonにより走巷。

ベーパーモックアップを用いたユーザインタビューで、ユーザとともにソリューションの設計を行う。

3回の反復インタビューでユーザ要求や、製品、システム構成、UI設計アプローチ、コンテンツ、プ ロセス変羊の方針は収束する。

現場でのハイフイデリティモックアップを用いたテストにより.デザインがマーケットを刺激するもの であることを確認する。ソフトウェアでは、UIのグラフィック、インタラクションの構成の定■とテスト が相当する。要件が反映されていることを確認する。

出典 : [5] を も とに 著 者 ら作 成 。

3 Con t ex t u alDes i gn

(15)

人間中心設計の事業展 開事例

1 97

紹介 されている業務事例 はソフ トウェアや製品の開発が中心であ り,ユーザ 情報,ユーザの利用状況,マーケ ッ ト等 の把握,デザ イ ンアイデア,要件定義, 開発の全工程で用い られるデザ イ ン ・ドキュメ ン トの策定な ど,主 として,開 発 の上流工程‑の関与 を行 っている。 なお,紹介 された事例 のすべ ての顧客が 民 間企業 である。 (

4)

4

l nCont ext

社 の業務実施事例

頁客企業(業種) 業務の概要 対応 プロセス 実施体制

企画 ユーザ要求克 システム開発 ソフ トウ ェア開発

Sa

ア開発)(

ge

ソフ トウェ

Sal

対象 :ソフ トウエア内容ユーザ像 の把握o成果物 :ユーザ ビリテ ィ改善莱,短期的に取 り親 むべ き機能改善,長期的なユーザの業務プ ロセスに関す る戦略ラッ トフ ォーム開発のための

esLogi :CRM X

''の ウ エブ版 プツー ル

" Sage ○ ○ a)

チーム編成型

Mi

ア開発)(ソフ トウェ

c r o s o f t

対 象 :オ ンラ イ ンコ ミュニテ ィ内容方策の検討o成果物 :改善策 とデザ インアライ ンコ ミュニテ ィの活件化イデア

:Mi c r o s o f t . c o

nlのオ ン

○ ○

b)チーム派遣型

(16)

1ア開発)2(ソフ トウェ

enc

対象 :ソフ トウエに際す る機能件, Uのためのデザ イン .ドキュ メ成果物 :開発の全工程で利用内容 :ン トの作成oされるデザ イン .ドキユメンT

er " SCM

の ウエブ版へ の展 開ツール

ア "

Ⅰの改善

1 2 ‑ Se qu

.

○ ○ b)

チーム派遣型

SAP

ション提供)(ソ リュー

s

対象 :業務プロセス内容 :実 業務 で の内のユーザ中心設計プロセスの設計,スキルセ ッ トへの導入,展開 と定着oシップ研 修 を通 じた

i de

トレーニ ング, リー ダー

s i SAP de ‑by‑

○ a)

チーム編成型

Ana l o g

対象 :ウェブサ イ ト

○ ○ C)

受託開発型 (半導体 メ‑ 内容 :半導体 メー カー

Ana ‑

‑部

a)

チーム編

カー)

1

アクセスするウェブサ イ トの改善o成果物 :ユーザ情報, ウェブサ イ トの フロ ン トペー ジと一部のペー ジのデザ イン (プ レー ト)ンジニアが部品選定のために

0g

社 の,顧客企業の設計 エテ ン 成型 (の収集)ユーザ情報

北米の某社(保険)

s

対象 :業務プロセスとシステ内容 :保険代理店の業務プロセスのプラ ッ トフ ォームとビすべ ての機能設計o成果物 :要件定義, ビジネスモデル変革の ロー ドマ ップジネスモデルの改善のための,

ys t e m

の再設計,要件定義,

Human‑ Techni cal ○ ○ a)

チーム編成型

(17)

人間中心設計の事業展開事例

1 99

人手某社 対象 :冷凍冷蔵庫 (特 に,下

○ ○ C)

受 託 開 発 型 (家電 メ‑ 部 に冷凍庫が ある タイプ) (ユーザー情報 の

カー) 内容に よる,ユーザ調査 と分析o成果物 :この タイプの冷凍冷蔵庫 の中心 的 な魅 力の定義 ,デザ イ ンや ウェブサ イ トの改善の提案 な どの解 決策 の コ ンセプ ト

us e :Cont r ‑ c e nt e eXt r edde ua1Ⅰ s i gn nqui

調査

r y

分 析 過 程 はチーム編成型)

a)

Ⅰ nCo nt e

X

t

対 象 :携 帯 電 話 端 末 用 ソ

○ ○ ○ ○ * Ⅰ ncont eXt

社 に

( HCD

企業) 提案 と, コンセプ トの実現可

Ⅰ De

内容 :携帯電話の アプ リケープロジェ ク トの コ ンセ プ トの能件 を実証す るための アプ リケー シ ョンの 開発o成果物 :アプ リケー シ ョンを※ 企 也 か らリユー シ ヨンシ ョ ンを検 討 す るウェブサ イ トで販売o

nCont " Ba Spor s i gn s eBa e

で実施

t

X

sⅠ t 1 1Sc

社 の

1 1 UI us o r t e

実 装 まで を

Cont rat Ca mSpor s ed t

'

eXt

'と し社 の

ua1 t s Ⅰ

販 売 はよるプ ロジェク ト

Hus t r a t ed Sport

s

出典 :参 考文 献

[5

] を もとに著者 ら作成。

(3) ∪'eyesDesign社 [16]

U'eyesDesign社 は,1

9 89

年 に設立 された D & E ノーバ ス を前 身 とす る 日 本国内の

HCD企業であ る。設立当初 はプロダク トデザ イ ンを事業領域 として

いたが,1

99 0

年 にノーバ ス社 を立 ち上 げ,

U

Iの開発 に特化 した

HCD事業 に

参 入 した。1

99 9

年 にはプ ロダク トデザ イ ン,

U

Iデザ イ ンに加 え,

Webサ イ

(18)

トや ソフ トウェアの

GU

Iデザ イ ンを専 門 とす るデジタルツールデザ イ ンを部 門化 し

, 3

部門に分かれて開発支援 サー ビスを展 開 した

。2 0 0 5

年 には

U' e ye s De s i g n

と改称 し,現在のグラフィックデザイン,プロダク トデザイ ン,ユーザー エ クスペ リエ ンスデザイン,エ クスペ リエ ンスデザイン先行研究部門の

4

部門 体制 となった。

資本金は

5, 0 0 0

万 円,代表者 は鱗原晴彦である。代表者 をは じめ と して,芸 術系大学のデザイン学科 出身者 を主 とする

7 0

名の社員を抱 えている。 この うち

3 0

名程度はユーザ ビリテ ィ ・エ ンジニアである。企業理念にもあるように「ユー ザ視点 による

De s i gn

ノウハ ウ」 を基礎 として,「商品やそれ を取 り巻 くサー ビスか ら生 まれる 『出来事』か ら, どのようなユーザの生活や経験 を形づ くる ことがで きるのか」 を実現する商品開発 を支援す ることとしてお り,ユーザの 視点を把握することに重 きを置いている

現在,同社 は製品開発の上流か ら下流 までのユーザイ ンタフェースに関わる 調査,評価,設計の支援 を行 っている。主な対象製品は,携帯電話,デジタル カメラ, フォ トプ リンタ,複合機

,AV

機器,車両 イ ンス トウルメ ン トパ ネ ル全般, カーナ ビゲーションシステムなどの車載情報機器,公共情報端末 ( 行 ATM,鉄道の券売機,キオスク端末など),医療機器,生活用品のパ ッケー ジ,

We b

サイ トなどである

これ らの対象製品の開発や開発支援 において同社が提供す る手法 (参考文献

[ 1 6

]では 「主なサー ビス」 とされているが分類 されているのは,本稿 で取 り 上 げる他 の事例で言 えば 「手法」 に相当する)は,「分 ける/調べ る」「企画す る」「設計する/つ くる」「確かめる」「学ぶ」の

5

つの項 目に分類 されている

この うち

3

分の

1

にあたる1

0

手法が 「確かめる」 に分類 されている (

5) 。

なお,同社のウェブサ イ トにおいては,方法論 については記述が見 られない。

サー ビス案内」の項で,サー ビスを分類するために用い られている分類は,

I SO1 3 4 0 7

に定義 されてい る人間中心設計 プロセスの

5

つのプロセス と同 じ内 容であるが (

4)

,人間中心設計 プロセスを使用す ることや,人間中心設計 プロセス と,製品, システム開発プロセス との連動,独 自の方法論 は明確 には

(19)

人間中心設計の事業展 開事例

201

定義 されていない。 そのため, 開発 プロセス全体 を通 した開発支援 が どの よう に行 われ るのを把握す ることはで きない。 また,具体的な業務事例 について も 記述 はないため に,前

2

事例 と同等の情報 は収集 されなか った。

5 U' e y e sDe s i gn

社の用いる手法

∪'eyesDesiによ る分類gn 独 自手法 関与 す るプロセス .カテゴ リ

企 画 ユ ー ザ 要 求定義 システム開発 ソフトウェア開発

(⊃

エ スノグラフ イ (⊃

感性 調瀬 .H;、1;‑nJIJA (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ くつ (⊃ (⊃ くつ くつ

ベ ンチマ ‑ ク調瀬 (⊃

ペ ル ソナ .シナ リオ法 (⊃ (⊃

(⊃ (⊃

XR法 (⊃ (⊃

シナ リオJ乏界性 Li川 lJA (⊃ (⊃

設計す る//つ くシ ミュ レー タ制作 (⊃ ((⊃⊃ (⊃

ELギア (⊃ (⊃ (⊃

(⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ 亡つ 亡⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃ (⊃

NEM Li,川lJA (⊃ (⊃ (⊃

(⊃ (⊃

(⊃ (⊃

UCDセ ミナー (⊃ (⊃ (⊃ (⊃

関与己支援 コンサ ルテ ィング (⊃ (⊃ (⊃

LLul!:参考文献[16] を もとに紫半 ら作 収。

(20)

分ける/■べる

牧廿する/つくる

出典 :参 考文献 [16]をもとに著者 ら作成。

4 U'eyesDesignの開発支援のフ工‑ズ

4.

事例 の考察

前章では,国内外の

HCD

企業 ・組織企業 について,個 々にその設立経緯, 業務分野,業務事例 について収集 した資料 を もとに整理 した。事例の一つは, 現在では他の機関 との統合 によ り存在せず,資料が発行 された時期 と現在の社 会や技術 の環境 は必ず しも一致 しない。 しか しなが ら,現時点で収集 した情報 をもとにあえて分析 を行い,今後,我が国の施策立案の場面 において人間中心 設計の適用可能性の検討の一助 とする。

企業分析 においては,同業種 の売上 げや業務規模等の経営指標 を参考指標 と す ることが定石ではあるが

, HCD

企業の分類 は既存の統計 には存在せず, ま た,個別企業の詳細 な売上 げに関する情報 を入手で きない。 これ らを前提条件 として,本項では 1)方法論, 2)業務分野, 3)業務‑の関与の形態の三つ の視点か ら,前章で取 り上 げた三つの事例の比較 を行 うこととする

(21)

人間中心設計の事業展開事例

20 3 4. 1

方法論

研 究の対象 とした

HCD企業 3

社 について,業務実施 の際の規範 とす る方法 論 を分析 した (

6)。

大 学 の 附置 機 関 で あ り,学 際 的 な研 究者 が ス タ ッフ と して従 事 して い た

HUSATでは,後 に I SO1 3 407

に定義 された人間中心設計 プロセスの源流 の一 つであ る

Huma nFa c t or sDe s i gnSt r a t egyを規範 と して,現実社 会での適用

を行 うとともに,理論的強化が進め られた。

I nCo nt e xt

社 では,DECにおいて創設者 らが作成 した

" Co nt e xt ua lDe s i gn

を規範 として提示 し, この方法論 を顧客企業 に広 めることを 目標 として掲 げて い る。そ して,顧客企業 と混成 のチームを編成 して業務 に取 り組 むa)チーム 編成型 で業務 を進め,顧客が

Co nt e xt ua lDe s i gnることを推奨 してい る。 この

ような形式で業務 を行 う場合 には,方法論 は明文化 され,他者 (主 として研 究 者)か ら評価 され, なおかつ,教育 プログラムを用意す ることが重要 となる

一方, U'

e ye sDe s i gn

社 の

We b

サ イ トにおいてみ られるのは, I

SO1 3 407

定義 された人間中心設計 プロセス と考 え られる 「フェー ズ」群であ る。 しか し なが ら, ウェブサ イ トに示 された情報か らは,業務 として示 されている 「開発 支援サー ビス」の実施の際 に人間中心設計 プロセスを使用す ることは確認で き ない。

6

方法論の有無

HCD企業

方法論の有無 方法論の名称

HUSAT

Huma nFa c t o r sDe s i gnSt r a t e g y

Ⅰ nCo nt e Xt

Co nt e Xt ua lDe s i g n Ra pi dCo nt e Xt ua lDe s i g n

U' e ye sDe s i gn

確 認ただし,手法の分類にはⅠできない○

SO1 3 4 0 7

の人間中心設計プロセスを

州典 :著者 ら作成。

(22)

4.2

関与す るプロセス

各事例 に紹介 された業務 の内容か ら,それぞれの事例が, 開発の どのプロセ ス ・カテ ゴリによ り関与 してい るか を分析 す る。把握 した業務の内容の情報 は 限定的ではあるため,詳細 なプロセス,あるいはプラクテ ィスではな く,規範 とす るプロセスモデルの最上位 であるプロセス ・カテゴ1)へ の対応付 けを試み た。 なお,

U' e ye sDe s i gn社 については具体 的な業務事例の情報が紹介 されて

いないため,同社が使用す る3

3

の手法 を代替 として用いた (7 ) 0

いずれの事例 において も,ユ ーザ要求 を把握 し定義す る 「要求定義」 のプロ セス ・カテ ゴリの業務が多い。 HCDによる開発支援 を行 うことは,ユ ーザの 利用状況,ユ ーザの要求事項の把握 を行 うことを基本 とす ることか ら,予想 さ れた結果 である

この他

, HUSATや I nCont e xt

社 では 「企画」 プロセス に関与す る業務事 例 が多い。 HUSATでは,先端技術 の組織へ の定着 も視点 の一つ としてい る ことか ら, システムの定着 も含めた開発支援 を行 ってい ることや,政府機関や 企業群か らなるコンソー シアムを顧客 とす る業務 における規格, ガイ ドライ ン 策定の業務 な どがあ ることによる。また,ユーザ要求の把握 をシステム開発や, シス テム導入 による影響評価 と連動 させ てい るこ とが特徴 的であ る。 I

nCon‑

t e xt

社 では,規範 とす る方法論 の

Cont e xt ua lDe s i gnが, Co nt e xt ua lI nqui r y

によるユ ーザ情報の把握 を きっかけ とす るユーザ情報の把握 を定義 しているた め,要求定義 プロセスに関与す る業務が多い と考 え られ る

一万, U'

e ye sDe s i gn

社 では,要求定義, システム開発, ソフ トウェア開発 に関す る手法が多 く示 されてい る。 これは同社 が初期 には

U

Iの開発 に特化 し ていた ことによる ものであろ う。 また,同社 による,同社が提供す る手法の分 類 には 「確かめ る」があ り, この項 目に占める手法の数が多い ことか ら,いわ ゆるユーザ ビリテ ィ評価が業務 に占め る割合が大 きい物 と推測 され る

(23)

人間中心設計の事業展開事例

7

関与する開発プロセス別の事例数

20 5

HCD

企業 紹介 された業務事例数 プロセス .カテゴリ

企画 要求定義 システム開発ソフ トウェア開発

HUSAT

18 土塁 主宰 ‖l 3

Ⅰ nCo nt e

X

t

ll + S 3 3

Uey e sDe s i gn

社ホ 33 6 旦皇 1ご 坐

* U' e yesDe s l gn

社 は,業務事例 を公表 していないため,事例 として,紹介 されている手法の数 を用 いた。

出典 :著者 ら作成。

4. 3

顧客企業の業種 と関与の形態

把握 した業務事例 について

,HCD

企業 の顧客の業種 と関与 の形態 を把握 し た (表 8)。形態 の分類 は

I nCo n t e xt

社 の定義 を参考 としてい る

。U' e ye sDe ‑ s i g n

社 については業務事例 に関す る情報が公表 されていないため,分析 の対 象 とは しない。

HUSAT

の顧 客企業 は政府機 関,企業群 の コ ンソー シアムが多 く

,I nCo n ‑ t e xt

社 は ソフ トウェア開発,消 費者 向け製 品の メー カーが多い ことが特徴 で あ る

HUSAT

は,顧客企業 との,あるいは他社 ・組織 とのチームを編成す る事例 が多い。顧客が政府機 関 (含 む

EC)

においては, コ ンソー シアムを形成 して

8

関与の形態別業務事例数

HCD

企業 紹介 された業務事例数 a)チーム編成型 b)関与の形態チーム派遣型 C)受託開発型

HUSAT

18 革 3 旦

Ⅰ nCo nt e

X

t

ll 卓 3 3

書 U' e ye sDe s l gn

社 は,業務事例 を公表 していないO 出典 :著者 ら作成。

(24)

業務 に取 り組む事例が多いためであろ う

一方

, I nCo nt e xt

社 では,チーム編成型 の業務事例が半数 を占めてい る

規範 とする方法論の

Co nt e xt ua lDe s i gn

を,業務 を通 じて顧客企業 に体験 させ るために,同社のス タッフと顧客企業の混成チームの編成 (本稿では 「チーム 編成型」 と分類) による業務の遂行 を推奨 しているためである。同社の情報 に は,参画 した顧客企業のコメン トが多 く掲載 されている

4.4

施策立案への展開

施策立案へ の人間中心設計 の展 開は

,HUSAT

に事例が多い。政府機関を 顧客 とす る業務では, システム開発プロジェク トの開始前か らの関与や,事前 の調整 によ りプロジェク ト自体の企画立案 に関与 した り,英国工業規格

( BS )

, 国際標準規格

( I SO)等の策定に関与することで, 自社 (

組織)の方法論,辛 法が用い られる環境づ くりも行 っている。 また,業務事例 に含 まれるシステム や制度の導入の,組織への影響 の検討では,顧客の経営戦略 にも影響 を与 えて いる

I nCo nt e xt

社 においては,調査後の提案 に,業務プロセスに関す る戦略や, 戦略の組織への展 開 と定着,開発プロセスに関す る提言などによ り,主 として 企業の施策立案 に展 開 している

5.

と め

本稿では,人間中心設計の施策立案の分野への適用 を検討するための前段階 として,代表的な (ただ し網羅的はない)

HCD

企業

3

社 を抽 出 し,公 開され ている資料の うち,主 としてウェブサ イ トの情報 をもとにそれぞれの企業が持 つ方法論,業務事例 を整理 した。整理 した情報か ら,方法論の有無,関与する 開発プロセス,著者 らが研究を進めている人間中心設計の施策立案への展 開に ついての

4

つの視点か らの考察 を行 った。

HCD

ビジネスの展 開に必要 な条件 には,顧客が

HCD

の必要性 を認識す る

(25)

人間中心設計の事業展開事例

207

ことがある。 この点 について

, HUSAT

は政府機関や,産業 コンソー シアム による研 究プロジェク トを通 じて,方法論や手法,規格化な どを進めて きた。

I nCo nt e xt

社 においては,十分 に検討 された方法論 を出版す ることで公知 とす るとともに,顧客 に

Co nt e xt ua lDe s i gn

を体験 させ ることを推奨することで,

HCD

の取 り組みの有用性 と取 り組みの方向性 を提示 している。 これ らの,い わば 「地な らし」によ り

,HCD

の通用分野が拡大 しているもの と考え られる

我が国においては,

U

Iの設計,改善,製品開発の分野では

HCD

の活用が 進み, システム開発のユーザ要求の導出や, システム開発,製品開発のプロセ ス ・カテゴリの評価のプロセスでの通用が見 られる

U' e ye sDe s i gn

社の事例 で も明 らかなように

, HCD

企業が実施可能な手法 を列挙すると,顧客 は業務 を企画 し発注する際 に,いわば 「手法買い」 を行 う可能性がある。顧客の業務 企画の段 階 に

HCD

企業が関与 しない場合

, HCD

は製品や システム開発の最 終段 階でのユーザ ビリテ ィ評価でのみ対応 され

, HCD

企業の関与が,例 えば

U

Iの問題点の導出だけに限定 されて しまうこともあ り得 る。逆 に言 えば,発 注者の選択肢 に明確 に理解 される方法論 を提供す ることで,「手法買い」では な く 「方法論買い」 を促す ことも可能である。

これ らの結果 を踏 まえ

, 3

事例以外の

HCD

企業 (例 えば

, Cogne t i c s

社,

Sys t e m Co nc e pt s

,SI NTI F

社 な ど)について,同様の分析 を行 うとともに, 施策立案,特 に行政の施策立案のプロセスについての情報収集 を行 うことによ り,行政の施策立案,サー ビス設計 と

HCD

プロセスの融合 についての研 究を 展 開 したい と考えている

(26)

参 考 文 献

[1

] 山 田菊 子,尾 形憤 哉,平 沢 尚毅,大 津 晶 :

I TS

にお け る

HCD ( Human‑

Ce nt e r edDe s i gn)

の適用可能性。第

7

回I

TS

シンポジウム

,pp. 3 01 ‑ 3 0 6( 2 0 0 8 ) [2]Ya mada ‑ Ka wa i . K. , Hi r a s a wa , N. ,Oga t a , S. ,Oht s u, S. :Des i gni ngTr ans por t a ‑

t i onSer vi cesBas edonHCD. Smi t hM. J . Sal vendy,G.( eds ). Pr oc eedi ngso f Huma nI nt e r f a c e , Pa r tI ,HCI I2 0 0 9 .pp.7 2 6 ‑7 35 . Spr i nge r ,He i de l be r g( 2 0 0 9 )

[

3]

山田菊子 :施策立案 における人間中心設計の可能性.商学討究,第

6 0

巻,第

2 ‑ 3

, pp. 21 1 ‑ 2 3 4 ( 2 0 0 9 )

[4

]平沢 尚毅,尾形慎哉,餅原晴彦

:Us e rExpe r i e nc e

を組込み システムに実装す るための開発 プロセスに関す る提案.商学討究,第

6 0

巻,第

4

,pp. 7 3 ‑ 8 8( 2 01 0 ) [5]I nCo nt e xt . I nCo nt e xt‑c us t ome rc ent e r e dde s i gn,ht t p: / / i nc ont e xt de s i gn. c o m/

[6

] ユーザ ビリテ ィハ ン ドブ ック」編集委員会 (編) :ユーザ ビリテ ィ ハ ン ドブ ッ ク.共立出版株式会社 ,東京

( 2 0 07 )

[7]HUSAT: I nt r oduc i ngt heHumanSc i enc esandAdvanc edTec hnol ogyRe ‑ s e a r c hI ns t i t ut e .

[8]HUSAT:HumanFa c t or sRes e a r chandCons ul t anc ya tLoughbor oughUni ‑ ve r s l t y.

[9]HUSAT: HUSAT:Ta i l or i ngTe c hnol ogyt oPe o pl e .

[ 1 0]Sha c ke l , B. :A us er ' se xpe r i enc e . Br i t i s hJ our na lo fEduc a t i ona lTe c hno l ogy

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Vo l .3 5 ,pp.6 5 4 ‑ 6 5 6 . Bl a c kwe l lPubl i s hi ngLt d. , Ma l de n( 2 0 0 4)

[ 1 1 ]TheEr gonomi c sSo c i e t y:Fr ede r i cBa r t l e t tMeda l .TheEr go no mi c sSo c i e t y

,

ht t p: / / www. e r go no mi c s . o r g. uk/ pa ge . php? p=5 0 &S =5

[ 1 2 ]TheORDI Tpr o j ec tc ons or t i um :ORDI T:Or gani s a t i ona lr equi r ement sde ‑ f i ni t i onf orI n f or ma t i onTe c hno l o gy( 1 9 89 )

[ 1 3]ECTe l ema t i c sAppl i c a t i onsPr o gr a mmeI nf or ma t i onEngi ne er i ng: Eur o pe a n Us abi l i t ySuppo r tCe nt r e s .

[ 1 4]Ba ye r ,H. ,Hol t zbl a

tt,K.:

Cont ext ualDes i gn:De f i ni ngCus t omer ‑ Cent er ed Sys t e ms .Mo r ga nKa uf ma nn, Ne w Yo r k( 1 9 9 7 )

[ 1 5 ]Ho l t z bl a

tt,K

. ,Bur nsWende

ll,

J . ,Wo od,S∴Ra pi dCont e xt ua lDe s i gn:AHo w‑

t oGui det oKe yTe c hni que sf o rUs e r ‑ Ce nt e r e dDe s i gn.Mo r ga nKa uf ma nn, Sa m Fr a nc i s c o( 2 0 0 4 )

[ 1 6

]株式会社

U' e ye sDe s i gn,ht t p: / / www. ue ye s de s i gn. c o . j p/

【 201 0

2

月26日 :受付

,201 0

4

月23日 :審 査 を経 て受 理 】

図 2 Hu ma nFac t or sDes i gnSt r a t egy

参照

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80 年代の自動化傾向の流れの中で,物流 システムの設計 は自動化を指向 し, 機械 システムを中心 として設計 されていた。 しか し,扱 う品

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44

直接納入システムは

 おわりに

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