質量販売に関する事故の防止について
質量販売に関する事故の防止について
平成27年度液化石油ガス販売事業者等保安対策指針
平成27年度液化石油ガス販売事業者等保安対策指針
第2 LPガス販売事業者等が講ずべき具体的な保安対策(4項目)及び 重点事故防止対策(3項目) 重点事故防止対策(3項目) 3.事故防止対策 (4)その他 ①質量販売に係る事故防止対策 (ア) 質量販売に関する事故が発生していることから、質量販売に関しては、 法令遵守を徹底し、供給開始時調査や定期消費設備調査及び14条 書面交付について、確実に実施すること。また、質量販売先の一般消 書 、確実 実施す 。 、質 販 先 般 費者に対し、質量販売事故防止のためのリーフレット等により周知を 確実に実施すること。 (現状)平成25年7件、平成26年11件 (イ) LPガス販売事業者等による保安業務の実施が困難な山小屋等に対 (イ) LPガス販売事業者等による保安業務の実施が困難な山小屋等に対 する質量販売について、液石法施行規則第17条に基づいて、山小 屋等に対する質量販売の保安の確保のための業務を確実に実施 する と すること。質量販売における事故発生件数
18件16
直近5年平均 1 14 1614
16
直近5年平均 (9.8件/年) 7 10 1 10 1210
11
10
10
11
3 10 6 5 7 6 5 6 8 105
8
8
7
5 7 5 6 5 2 3 7 4 4 65
3 5 5 4 6 3 4 3 5 0 2 10kg以上 8kg以下 その他質量販売事故による死傷者数
推移
質量販売事故による死傷者数の推移
16 16 18 質量販売の事故による 死傷者数(5年平均) 11 2人 10 12 12 14 11.2人 9 8 10 6 6 8 2 1 2 4 0 22年 23年 24年 25年 26年 死亡者数 負傷者数質量販売先における容器別事故件数
(平成17年
平成26年)
平成 年 年 年 年 年 年 年 年 平成 年(平成17年~平成26年)
( )内はB級事故 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 計 件数 5 8 14 16 10 11 10 10 7 11 102 50kg 容器 1 4 (1) 1 1 2 1 10 (1) 20 2 2 1 2 2 1 2 1 2 15 20kg 容器 2 2 1 (1) 2 2 1 2 1 2 (1) 15 (2) 10kg 1 2 2 3 1 5 1 2 1 2 20 10kg 容器 1 2 2 3 1 5 (1) 1 2 1 2 20 (1) 8kg 容器 2 1 4 3 2 3 4 4 4 27 容器 5kg 容器 2 2 6 3 2 2 2 4 1 24 2kg容 器 1 1 (1) 1 1 4 (1) そ 他 その他 1 1 2最近の「質量販売に関する事故」
(直近5年間)
最近の「質量販売に関する事故」
(直近5年間)
年間
件程度発生
年間10件程度発生
死傷者のでる割合が高い(年間約11人)
死傷者のでる割合が高い(年間約11人)
大きい容器でB級事故が多い
LPガス事故の高止まり(特に死傷者数)の
大きな要因の1つとなっている
大きな要因の1つとなっている。
事故事例(平成26年11件)
①2014/3/19(8kg×1本) 原因者 :一般消費者等 事故原因:ガス栓とゴム管の接続不良 事故原因:ガス栓とゴム管の接続不良 被害状況:軽傷者2名 事故概要:ガス栓付近にあったソファーベッドを移動させた際に、ゴム管に接触したこと でゴム管とソケットの接続が緩み 隙間からヒ ズ機構が作動しない流量で でゴム管とソケットの接続が緩み、隙間からヒューズ機構が作動しない流量で ガスが漏えいし、ガスストーブの点火時の火が引火した ②2014/5/3(8kg×2本) 原因者 :一般消費者等 事故原因:消費者の取り扱いミス 事故原因:消費者の取り扱いミス 被害状況:軽傷者4名 事故概要:お湯を沸かす際にヤカンと誤って容器をコンロの上で熱したため、当該容器 の内圧が高まり安全弁からガスが噴出し ンロの火が引火した の内圧が高まり安全弁からガスが噴出し、コンロの火が引火した。 法違反 :(書面未交付、周知未実施、帳簿記載不備)③2014/7/7(5kg×10本) 原因者 :一般消費者等+販売事業者 事故原因:容器交換作業ミス 事 原 容器 換作業 被害状況:軽傷者4名 事故概要:ホテルで従業員が5kg容器2本をコンロ2台各々に接続して使用中、容器を 交換したところ 取り外した容器のバルブの閉止が不完全な状態で調整器 交換したところ、取り外した容器のバルブの閉止が不完全な状態で調整器 を取り外したため、漏えいしたガスに隣りのコンロの火が引火した CO CO CO ④2014/7/29(20kg×1本) ④ / / ( g 本) 原因者 :一般消費者等 事故原因:消費者の取り扱いミス 被害状況:死亡1名 被害状況:死亡1名 事故概要:山小屋において、屋外式風呂釜を屋内に設置し、排気設備も設置されて いなかった、一酸化炭素を含む排気が浴室内に滞留し、入浴時の従業員 1名が 酸化炭素中毒により浴槽内で倒れ 溺死した 1名が一酸化炭素中毒により浴槽内で倒れ、溺死した。 (販売事業者には浴室への設置については連絡が入っていなかった)
⑤2014/8/16(10k ×3本) ⑤2014/8/16(10kg×3本) 原因者 :一般消費者等 事故原因:消費者の点火ミス 被害 軽傷 被害状況:軽傷者3名 事故概要:キッチンカーに防風対策がなかったため、風の影響で業務用グリドルの種火 が消えたことによりガスが漏えいし、コンロの火が引火した ⑥2014/9/16(10kg×2本) ⑥ / / ( g 本) 原因者 :一般消費者等 事故原因:消費者の容器設置ミス 被害状況:カバン等焼損 被害状況:カバン等焼損 事故概要:露店で開店準備のため業務用コンロを温めていたところ、通行人の自転車 が容器をひっかけたが、固定していなかったためにゴム管が外れ、ガスが 漏えいしコンロの火が引火した 漏えいしコンロの火が引火した。
⑦2014/9/21(8kg×3本) ⑦2014/9/21(8kg×3本) 原因者 :一般消費者等 事故原因:消費者の器具の取り扱いミス 被害状況 軽傷1名 被害状況:軽傷1名 事故概要:祭り会場で、綿あめ器のバーナー2個の内、1個が着火しなかったので確認 したところ爆発した。これは1つのバーナーを接続しないでガス栓を開放した ため 漏え たガ バ 火が引火 たも ある 通常は販売事 ため、漏えいしたガスにバーナーの火が引火したものである。通常は販売事 業者が渡した2口ヒューズガス栓を使用するが、その時は調子が悪く、持参 した安全装置のない2口ガス栓を使用した。 ⑧2014/10/11 (5kg×1本、8kg×1本、10kg×1本) 原因者 :一般消費者等 事故原因:消費者の取り扱いミス 事故原因:消費者の取り扱いミス 被害状況:重傷1名 事故概要:集会所で不要となった容器を廃棄処分するために、2本の残ガスを放出後、 残り1本がコンロと接続されていたので残ガスを放出しようとしてコンロ点火 残り1本がコンロと接続されていたので残ガスを放出しようとしてコンロ点火 つまみを回したところ爆発した。
⑨2014/10/12 (20k ×2本) ⑨2014/10/12 (20kg×2本) 原因者 :一般消費者等 事故原因:消費者の取り扱いミス 被害 損 被害状況:のれん焼損 事故概要:屋台で予備容器に犬をつないでいたため、リードが引っ掛かり転倒した際に バルブが緩み、漏えいしたガスに燃焼器具の火が引火した。 ⑩2014/12/12 (50kg×3本) 原因者 :不明 原因者 :不明 事故原因:不明 被害状況:軽傷2名 事故概要:事務所のファンヒーターを修理後 再度同様に目が痛むとの連絡が消費者 事故概要:事務所のファンヒ タ を修理後、再度同様に目が痛むとの連絡が消費者 からあり訪問したところ、消費者がファンヒーターに点火したところ爆発した。
⑪2014/12/23 (8kg×1本) 原因者 :一般消費者等、販売事業者 事故原因:調整器と容器の接続不良及び調整器の作動不良 事故原因:調整器と容器の接続不良及び調整器の作動不良 被害状況:軽傷1名 事故概要:消費者が鋳物コンロに点火した際に、コンロの火が調整器から容器に広 が た 原因は消費者自らが調整器を容器に接続したが 不十分であり がった。原因は消費者自らが調整器を容器に接続したが、不十分であり 接続部分から漏えいしたガスとコンロの点火操作を数回行なったガスに コンロの火が引火した。(販売事業者は接続と燃焼テストを消費者に申し れたが拒 された ) 入れたが拒否された。) 法違反 :(書面未交付、周知未実施、消費設備調査未実施等)