第 3 章 課題と今後の方向性及び対策
3-1 エコツーリズムの基本的な考え方 大雪山国立公園でエコツーリズムを推進していく上において、エコツーリズムとエコツ アーの概念及びエコツーリズムの理念の整理を行った。 《参考文献:日本エコツーリズム協会 HP、地域からのエコツーリズム》 エコツーリズムとは 1.自然・歴史・文化など地域固有の資源を生かした観光を成立させること。 2.観光によってそれらの資源が損なわれることがないよう、適切な管理に基づく保護・保 全を図ること。 3.地域資源の健全な存続による地域経済への波及効果が実現することをねらいとする、環 境保全 + 観光振興 + 地域振興の融合をめざす観光の考え方である。それにより、 旅行者に魅力的な地域資源とのふれあいの機会が永続的に提供され、地域の暮らしが 安定し、資源が守られていくことを目的とする。 エコツーリズムの考え方に基づいて実践されるツアーの一形態。 地域・自然・文化と旅行者の仲介者(ガイド)が存在することが望ましい。 エコツアーとは 図 3-1-1 エコツーリズム概念図 (出典:環境省 HP より)3 つの理念(考え方)に基づいて地域の課題を改善し、
地域が主体となって持続可能な観光をめざす
《環境保全》
●自然環境への負荷を小さくする 少人数ツアーの実施、ツアーのルー ルをつくる、ガイドが同行するなど ●適切な利用の方法を定める 自 然 観 光 資 源 が 損 な わ れ な い よ う 生 物 多 様 性 の 確 保 に 配 慮 を し た 利 用の方法を定める ●順応的な管理を行う 自 然 環 境 の 継 続 的 な モ ニ タ リ ン グ と評価に基づく管理を行う《観光振興》
●新しい観光資源の発掘 観 光 資 源 と み な さ れ て い な か っ た 自然環境に焦点を当てる ●観光資源の魅力を向上させる ガ イ ド の 解 説 に よ っ て 自 然 環 境 や 文化等の魅力に気づく ●新たな需要を創出する観光 環境保全活動等のエコツアー企画 ( 持 続 可 能 な 観 光 に は 環 境 保 全 が 重要)《地域振興》
●関係者のネットワークをつくる エ コ ツ ア ー を 通 じ て 地 域 の 旅 行 業 者、宿泊業者、飲食業者、運送業者、 ガイドなどが結びつくことで、地域 の経済循環や新たな雇用が創出 ● 地 域 住 民 と 観 光 客 が 集 う こ と に よ る「にぎわい」の創出 地 域 住 民 と 観 光 客 と の 交 流 を 通 じ て楽しみ、喜び、賑わいが生まれる ● 地 域 住 民 の 地 元 に 対 す る 誇 り や 自 信の醸成 地 域 住 民 が 地 元 の 良 さ を 知 る こ と で、地元への愛着と自信が芽生える ● 比 較 的 少 な い 投 資 で 地 域 経 済 の 活 性化 既 存 の 地 域 資 源 を 活 か す こ と に よ り、比較的少ない投資で地域活性化 が望めるエコツーリズムの3つの理念
3 -23-2 上 川 地 区 の 課 題 と 方 向 性 上 川 地 区 で の 意 見 交 換 会 及 び 現 地 調 査 等 か ら 抽 出 さ れ た 地 域 の 課 題 を 、「 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 」、「 観 光 振 興 」、「 地 域 振 興 」の 観 点 よ り 整 理 を 行 い 、エ コ ツ ー リ ズ ム の 考 え 方 に よ る 解 決 の た め の 方 向 性 を 図 3-2-1 に 示 す 。 (1) 上 川 地 区 の 課 題 上 川 地 区 に お け る 課 題 を「 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 」、「 観 光 振 興 」、「 地 域 振 興 」の 観 点 よ り 、 以 下 の と お り 整 理 す る 。 1) 「 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 」 に 関 す る 課 題 ● 山 岳 エ リ ア で は 登 山 道 や 植 生 の 荒 廃 が 進 み 、 景 観 や 自 然 環 境 に 悪 影 響 が 生 じ 、 資 源 の 資 質 が 低 下 し て い る ● 大 雪 山 国 立 公 園 の 特 殊 性 を 理 解 し 、地 域 資 源 の 資 質( 魅 力 )を 損 な う こ と な く 、 将 来 に わ た り 活 用 で き る よ う に 資 源 の 保 全 を 図 る こ と が 必 要 ● 利 用 で き な く な っ た 地 域 資 源 が あ り 、 層 雲 峡 の 魅 力 が 減 少 し て い る ・ 小 函 遊 歩 道 ( 層 雲 峡 の 最 大 観 光 資 源 ) の 崩 落 に よ る 通 行 止 め ・ 沼 の 原 林 道 通 行 止 め 、 雲 井 ヶ 原 の 木 道 老 朽 化 、 歩 道 の ヤ ブ 化 ● 樹 木 の 繁 茂 に よ り 、 ビ ュ ー ポ イ ン ト か ら の 眺 望 を 阻 害 し て い る ・ 夏 場 は 、 銀 河 ・ 流 星 の 滝 が 駐 車 場 か ら 見 え な い ● 一 部 の エ リ ア や 時 期 に 利 用 が 集 中 し 、自 然 環 境 へ の 悪 影 響 、質 の 高 い 自 然 体 験 を 得 ら れ な い こ と が あ る 2) 「 観 光 振 興 」 に 関 す る 課 題 ● 情 報 発 信 の 改 善 ・ 情 報 集 約 と 発 信 の 一 元 化 ・ 外 国 人 観 光 客 の 増 加 へ の 対 応 (冬 期 の 観 光 へ の 関 心 が 高 い ) ・ イ ン タ ー ネ ッ ト で 現 地 情 報 を 収 集 す る 人 が 多 い も の の 十 分 な 情 報 を 得 ら れ な い ● 利 用 者 の 旅 行 形 態 の 変 化 に 対 応 し た 、団 体 向 け の 温 泉 地( マ ス ツ ア ー の 宿 泊 地 ) か ら の 方 向 転 換 ・ 家 族 や 小 グ ル ー プ の 割 合 が 増 加 し 、 従 来 型 の パ ッ ケ ー ジ ツ ア ー は 減 少 し て い る 一 方 、 格 安 の フ リ ー プ ラ ン の ツ ア ー が 増 え て い る ● 層 雲 峡 で の 利 用 者 の 滞 在 時 間 を 延 ば す ・「 山 さ ん ぽ 事 業 」 な ど ガ イ ド 付 モ ニ タ ー ツ ア ー を 実 施 し 、 参 加 者 が ブ ロ グ で 情 報 を 発 信 す る な ど 、 資 源 の 発 掘 と 新 た な 広 報 を 試 み て い る ● 地 元 在 住 の ガ イ ド が い な い ・冬 期 に ガ イ ド の 仕 事 が な く 生 業 と す る の が 難 し い た め 地 元 ガ イ ド が 育 た な い 。 ・継 続 的 に ツ ア ー や 観 察 会 を 行 う に は 、ガ イ ド の 養 成 や ガ イ ド の 人 材 セ ン タ ー が 必 要
3-4 ・自 然 観 察( ガ イ ド 付 き ツ ア ー )の ニ ー ズ が あ り 、ガ イ ド 付 ツ ア ー の 価 格 設 定 が 課 題 ● 大 雪 山 の 玄 関 口 と し て の イ メ ー ジ づ く り ・ 層 雲 峡 温 泉 に 山 の イ メ ー ジ が な い 、 大 雪 山 国 立 公 園 の イ メ ー ジ ア ッ プ ● 層 雲 峡 温 泉 に 子 ど も が 遊 べ る 場 所 (フ ィ ー ル ド ア ス レ チ ッ ク 等 )を つ く る ● 春 先 に ヒ グ マ が 出 没 す る の で 、 安 全 面 の 対 策 が 必 要 ● 現 在 通 行 止 め の 小 函 の 活 用 方 法 と そ の 体 制 づ く り ● 地 域 で 観 光 素 材 発 掘 の 取 組 み ・ 新 た な 観 光 資 源 を 発 掘 し 、 そ れ を 活 用 し て い く ・ 一 般 向 け で は な い 歩 道 の 活 用 ( 朝 陽 山 等 へ の 縦 走 路 と し て 活 用 ) 3) 「 地 域 振 興 」 に 関 す る 課 題 ● 上 川 町 民 に 層 雲 峡 温 泉 に つ い て 知 っ て も ら う ● コ ス ト 面 と 食 品 加 工 業 者 が な い こ と か ら 、 地 産 地 消 が す す ま な い ● 上 川 町 内 と 層 雲 峡 温 泉 の 結 び つ き が 弱 く 、 地 域 経 済 へ の 波 及 効 果 が 少 な い ● 地 域 外 の 旅 行 業 者 が 企 画 す る ツ ア ー は 、 地 域 へ の メ リ ッ ト が 少 な い ● 層 雲 峡 か ら 三 国 峠 を 通 る ル ー ト の 活 用( 他 地 域 と の 連 携 、帯 広 な ど の 都 市 部 か ら 利 用 客 の 呼 び 込 み ) (2) 上 川 地 区 の 方 向 性 上 川 地 区 に お け る 課 題 に つ い て 、エ コ ツ ー リ ズ ム の 考 え 方 に よ る 解 決 の た め の 方 向 性 を 示 す 。 1)「 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 」 に 関 す る 方 向 性 ● 魅 力 的 な 資 源 を 発 掘 す る ・ 研 究 者 や 来 訪 者 の ア ド バ イ ス を 参 考 に 、 こ れ ま で 注 目 さ れ て い な か っ た 大 雪 山 国 立 公 園 な ら で は の 資 源 の 魅 力 を 知 り 、 活 か す ● 資 源 の 価 値 と 現 状 を 地 域 の 人 が 知 り 、 行 動 す る ● 利 用 者 の 分 散 を 図 り 資 源 へ の 負 荷 を 軽 減 す る ・ 利 用 者 が 集 中 し 荒 廃 し て い る 箇 所 の 負 荷 が 減 り 保 全 さ れ る ・ 交 通 ネ ッ ト ワ ー ク の 充 実 、 現 地 の 生 情 報 の 提 供 、 ヤ ブ 化 し た 歩 道 の 刈 り 払 い な ど に よ っ て 、 旅 行 者 の 行 動 エ リ ア を 広 げ 利 用 の 分 散 を 図 る ● ガ イ ド の 解 説 に よ っ て 資 源 ( 環 境 ) 保 全 の 必 要 性 に 気 づ い て も ら う ・ 何 気 な い 行 動 が 荒 廃 に つ な が る こ と を 来 訪 者 に 知 ら せ 、 自 然 環 境 や 保 全 に つ い て 観 光 客 に 理 解 し て も ら う
2) 「 観 光 振 興 」 に 関 す る 方 向 性 ● 人 の 交 流 ・ 出 会 い を 創 出 す る ・ 人 と の 交 流 を と お し 、 地 域 の 人 の “ お も て な し ” の 心 を 醸 成 す る ・ 温 泉 街 に 近 い 層 雲 峡 園 地 等 を 利 用 し 、 交 流 や 出 会 い の 機 会 を 創 出 す る ・ 観 光 客 だ け で は な く 、 町 民 も 楽 し む こ と が で き る ● ガ イ ド が 解 説 す る こ と で 地 域 資 源 の 付 加 価 値 を 高 め る ・ 観 光 客 は 期 待 以 上 の 満 足 が 得 ら れ 、 リ ピ ー タ ー の 増 加 に つ な が る ・ 層 雲 峡 エ リ ア に 新 た な 観 光 ス タ イ ル を 生 み 出 す ・ 地 域 イ メ ー ジ の 向 上 に つ な が る ● 層 雲 峡 で の 滞 在 時 間 を 延 ば す ・ 歩 く 、 観 察 す る 、 つ く る な ど 、 層 雲 峡 を 拠 点 に し た 時 間 を 要 す る プ ロ グ ラ ム を 提 供 す る ・ 現 地 申 込 み が 可 能 な 短 時 間 の ガ イ ド 付 き ツ ア ー を 行 い 、 個 人 客 や フ リ ー プ ラ ン の ツ ア ー 客 の ニ ー ズ に 応 え る ● 地 域 イ メ ー ジ の 向 上 と PR ・ 大 雪 山 系 の 登 山 口 で あ る こ と を ア ピ ー ル し 、 地 域 イ メ ー ジ の 転 換 を 図 る ・ 山 岳 エ リ ア の 環 境 保 全 活 動 な ど 、 社 会 的 に 注 目 さ れ る オ リ ジ ナ リ テ ィ が あ る 活 動 に 地 域 で 取 組 む 。 マ ス コ ミ 等 の 取 材 対 象 と な る こ と で 地 域 イ メ ー ジ が 向 上 す る ・ 周 辺 市 町 と 連 携 し て 大 雪 山 国 立 公 園 全 体 の 取 組 み と し 全 国 に 向 け 発 信 す る ・ 外 国 人 観 光 客 に も わ か る 多 言 語 に よ る 標 識 整 備 ● 情 報 発 信 の 改 善 ・ 観 光 協 会 の ホ ー ム ペ ー ジ の リ ニ ュ ー ア ル な ど 、 情 報 の 集 約 と 広 報 の 強 化 ・ 外 国 人 観 光 客 の ニ ー ズ に 合 う 情 報 の 提 供 3) 「 地 域 振 興 」 に 関 す る 方 向 性 ● 地 域 経 済 が 潤 う し く み を 考 え る ・ 地 域 で ツ ア ー 企 画 を 立 て 実 施 す る こ と で 収 益 性 を 高 め る ・ 地 域 で ツ ア ー を マ ネ ジ メ ン ト で き る し く み を つ く る ・ 地 域 イ メ ー ジ の マ イ ナ ス と な る “ さ び れ た 施 設 ” を 改 善 す る ● 地 域 住 民 が 参 加 で き る 取 組 み を 行 う ・ 来 訪 者 と の 交 流 や 出 会 い の 機 会 を つ く り 、 町 民 に も 参 加 し て も ら う ・ 町 民 向 け の ツ ア ー や イ ベ ン ト を 、 層 雲 峡 を 拠 点 と し て 行 う
3-6 上 川 地 区 の 現 状 と 課 題 【 地 域 振 興 】 ● 上 川 町 民 に 層 雲 峡 温 泉 に つ い て 知 っ て も ら う ● コ ス ト 面 と 地 元 に 食 品 加 工 業 者 が な い こ と か ら 、地 産 地 消 が す す ま な い ● 上 川 町 内 と 層 雲 峡 温 泉 の 結 び つ き が 弱 く 、地 域 経 済 へ の 波 及 効 果 が 少 な い 。 ● 地 域 外 の 旅 行 業 者 が 企 画 す る ツ ア ー は 、地 域 へ の メ リ ッ ト が 少 な い 。 ● 層 雲 峡 か ら 三 国 峠 を 通 る ル ー ト の 活 用( 他 地 域 と の 連 携 、帯 広 な ど の 都 市 部 か ら 利 用 客 の 呼 び 込 み ) 解 決 の た め の 方 向 性 【 観 光 振 興 】 ● 人 の 交 流 ・ 出 会 い を 創 出 す る ・ 交 流 を と お し 地 域 の 人 の “ お も て な し ” の 心 を 醸 成 す る ・ 温 泉 街 に 近 い 層 雲 峡 園 地 等 を 利 用 し 交 流 の 機 会 を つ く る ● ガ イ ド が 解 説 す る こ と で 地 域 資 源 の 付 加 価 値 を 高 め る ・ 来 訪 者 の 満 足 度 を 高 め 、 リ ピ ー タ ー を 増 や す ・ 層 雲 峡 エ リ ア に 新 た な 観 光 ス タ イ ル を 生 み 出 す ・ 地 域 イ メ ー ジ の 向 上 に つ な が る ● 層 雲 峡 で の 滞 在 時 間 を 延 ば す ・ 歩 く 、 観 察 す る 、 つ く る な ど 層 雲 峡 を 拠 点 に し た 時 間 を 要 す る プ ロ グ ラ ム を つ く る ・ 短 時 間 の ガ イ ド 付 き ツ ア ー で 個 人 客 等 の ニ ー ズ に 応 え る ● 地 域 イ メ ー ジ の 向 上 と PR ・ 大 雪 山 系 の 玄 関 口 を ア ピ ー ル 、 地 域 イ メ ー ジ の 転 換 を 図 る ・ 山 岳 エ リ ア の 環 境 保 全 活 動 な ど 、オ リ ジ ナ リ テ ィ あ る 活 動 に 取 組 む 。 マ ス コ ミ 等 の 取 材 対 象 と な り イ メ ー ジ が 向 上 ・ 周 辺 市 町 と 連 携 し 大 雪 山 国 立 公 園 の 取 組 み と し て ア ピ ー ル ・ 外 国 人 観 光 客 に も わ か る 多 言 語 に よ る 標 識 整 備 ● 情 報 発 信 の 改 善 ・ 観 光 協 会 の ホ ー ム ペ ー ジ の リ ニ ュ ー ア ル な ど 、 情 報 の 集 約 と 広 報 の 強 化 ・ 外 国 人 観 光 客 の ニ ー ズ に 合 う 情 報 の 提 供 【 地 域 振 興 】 ● 「 地 域 経 済 が 潤 う し く み を 考 え る 」 ・ 地 域 で ツ ア ー 企 画 を 立 て 実 施 す る こ と で 収 益 性 を 高 め る ・ 地 域 で ツ ア ー を マ ネ ジ メ ン ト で き る し く み を つ く る ・ 地 域 イ メ ー ジ の マ イ ナ ス と な る “ さ び れ た 施 設 ” の 改 善 ● 地 域 住 民 が 参 加 で き る 取 組 み を 行 う ・ 来 訪 者 と の 交 流 や 出 会 い の 機 会 を つ く る ・ 町 民 向 け の ツ ア ー を 層 雲 峡 拠 点 で 行 う エ コ ツ ー リ ズ ム の 考 え 方 【 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 】 ● 自 然 環 境 へ の 負 荷 を 小 さ く す る ● 適 切 な 利 用 の 方 法 を 定 め る ● 順 応 的 管 理※を 行 う ( ※ 自 然 環 境 の 継 続 的 な モ ニ タ リ ン グ と 評 価 に 基 づ く 管 理 ) 【 観 光 振 興 】 ● 新 し い 観 光 資 源 を 発 掘 す る ● 観 光 資 源 の 魅 力 を 向 上 さ せ る( 価 値 の 創 出 ) ● 関 係 事 業 者 に よ る 自 主 的 か つ 積 極 的 な 取 組 み 【 地 域 振 興 】 ● 関 係 者 の ネ ッ ト ワ ー ク を つ く る ● 地 域 住 民 と 観 光 客 が 集 う こ と に よ る 「 に ぎ わ い 」 の 創 出 ● 地 域 住 民 の 地 元 に 対 す る 誇 り や 自 信 の 醸 成 ● 比 較 的 少 な い 投 資 で の 地 域 経 済 の 活 性 化 【 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 】 ● 山 岳 エ リ ア で の 登 山 道 や 植 生 の 荒 廃 の 進 行 、景 観 や 自 然 環 境 へ の 悪 影 響 に よ る 資 源 の 資 質 の 低 下 ● 持 続 可 能 な 利 用 の た め 大 雪 山 国 立 公 園 の 特 殊 性 を 理 解 し た 資 源 の 資 質 の 保 全 ● 地 域 資 源 が 利 用 で き な く な り 層 雲 峡 の 魅 力 が 減 少 ・ 小 函 遊 歩 道( 層 雲 峡 の 最 大 観 光 資 源 )の 崩 落 に よ る 通 行 止 め ・ 沼 の 原 林 道 通 行 止 め 、雲 井 ヶ 原 の 木 道 老 朽 化 、歩 道 の ヤ ブ 化 ● 樹 木 の 繁 茂 に よ る ビ ュ ー ポ イ ン ト か ら の 眺 望 の 阻 害 ・ 夏 場 に 銀 河 ・ 流 星 の 滝 が 駐 車 場 か ら 見 え な い ● 地 域 で 観 光 素 材 発 掘 の 取 組 み ・ 新 た な 観 光 資 源 を 発 掘 と 活 用 ( 朝 陽 山 等 へ の 縦 走 路 な ど ) ● 利 用 の 集 中 に よ る 自 然 環 境 へ の 悪 影 響 、質 の 高 い 自 然 体 験 を 得 る 機 会 の 喪 失 【 観 光 振 興 】 ● 情 報 発 信 の 改 善 ・ 情 報 の 集 約 と 一 元 化 ・ 外 国 人 観 光 客 の 増 加 へ の 対 応 ● 利 用 者 の 旅 行 形 態 の 変 化 へ の 対 応 、 団 体 向 け 温 泉 地 ( マ ス ツ ア ー 宿 泊 地 ) か ら の 方 向 転 換 ・ 家 族 や 小 グ ル ー プ の 割 合 が 増 加 、従 来 型 の パ ッ ケ ー ジ ツ ア ー は 減 少 、 格 安 の フ リ ー プ ラ ン の ツ ア ー が 増 加 ● 層 雲 峡 で の 利 用 者 の 滞 在 時 間 を 延 ば す ● 地 元 在 住 の ガ イ ド が い な い ・ 冬 期 に ガ イ ド の 仕 事 が な く 、 地 元 ガ イ ド が 育 た な い ・ ガ イ ド 専 門 の 人 材 セ ン タ ー が 必 要 ・ ガ イ ド 付 き ツ ア ー の ニ ー ズ は あ り 、 ツ ア ー の 価 格 設 定 が 課 題 ● 大 雪 山 の 玄 関 口 と し て の イ メ ー ジ づ く り ・ 層 雲 峡 温 泉 に 山 の イ メ ー ジ が な い ・ 大 雪 山 国 立 公 園 の イ メ ー ジ ア ッ プ ● 層 雲 峡 温 泉 に 子 ど も が 遊 べ る 場 所 を つ く る ● 春 先 に ヒ グ マ が 出 没 す る の で 、 安 全 面 の 対 策 が 必 要 ● 現 在 通 行 止 め の 小 函 の 活 用 方 法 と そ の 体 制 づ く り 図 3-2-1 上 川 地 区 の 課 題 と 解 決 策 の 方 向 性 【 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 】 ● 魅 力 的 な 資 源 を 発 掘 す る ・ 研 究 者 や 来 訪 者 の ア ド バ イ ス を 参 考 に 、 注 目 さ れ て い な か っ た 大 雪 山 国 立 公 園 な ら で は の 資 源 の 魅 力 を 知 り 、 活 か す 。 ● 資 源 の 価 値 と 現 状 を 地 域 の 人 が 知 り 、 行 動 す る ● 利 用 者 の 分 散 を 図 り 資 源 へ の 負 荷 を 軽 減 す る ・ 利 用 者 が 集 中 し 荒 廃 し て い る 箇 所 の 負 荷 が 減 り 保 全 さ れ る 。 ・ 交 通 ネ ッ ト ワ ー ク の 充 実 、 現 地 の 生 情 報 の 提 供 、 ヤ ブ 化 し た 歩 道 の 刈 り 払 い な ど に よ っ て 、旅 行 者 の 行 動 エ リ ア を 広 げ 利 用 の 分 散 を 図 る 。 ● ガ イ ド の 解 説 に よ っ て 資 源( 環 境 ) 保 全 の 必 要 性 に 気 づ い て も ら う ・ 何 気 な い 行 動 が 荒 廃 に つ な が る こ と を 来 訪 者 に 知 ら せ 、自 然 環 境 や 保 全 に つ い て 観 光 客 に 理 解 し て も ら う 。
3-3 東 川 地 区 の 課 題 と 方 向 性 東 川 地 区 で の 意 見 交 換 会 及 び 現 地 調 査 等 か ら 抽 出 さ れ た 地 域 の 課 題 を 、「 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 」、「 観 光 振 興 」、「 地 域 振 興 」の 観 点 よ り 整 理 を 行 い 、エ コ ツ ー リ ズ ム の 観 点 よ り 解 決 の た め の 方 向 性 を 図 3-3-1 に 示 す 。 (1) 東 川 地 区 の 課 題 東 川 地 区 に お け る 課 題 を 「 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 」、「 観 光 振 興 」、「 地 域 振 興 」 の 観 点 よ り 整 理 し た 。 1) 「 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 」 に 関 す る 課 題 ● 自 然 環 境 資 源 の 荒 廃 ・ 登 山 道 荒 廃 な ど に 対 す る 利 用 者 の 認 識 が 低 い ・ 保 全 作 業 に 係 わ る ひ と の つ な が り と 技 術 の 向 上 ・ 登 山 道 の 人 為 的 荒 廃 が 著 し く 進 ん で い る ・ 登 山 道 荒 廃 状 況 の モ ニ タ リ ン グ が 十 分 に で き て い な い ● 利 用 ル ー ル 等 の 周 知 徹 底 ・ エ コ ツ ー リ ズ ム を 実 施 し て い く う え で の ル ー ル づ く り ・ 現 在 国 立 公 園 内 で 行 わ れ て い る 活 動 ( 山 菜 取 り な ど ) の 扱 い に つ い て の 整 理 ・「 登 山 の 心 得 」 な ど 利 用 マ ナ ー が 十 分 に 浸 透 し て い な い ・ 携 帯 ト イ レ 普 及 の た め の 下 地 が 十 分 で は な い ● 自 然 環 境 の 適 正 な 管 理 ・ 外 来 種 の 侵 入 と 対 策 が 必 要 と な っ て い る 2) 「 観 光 振 興 」 に 関 す る 課 題 ● 利 用 者 へ の 情 報 発 信 ・ 情 報 発 信 が 一 体 化 さ れ て い な い ・ 登 山 者 と 観 光 客 の 客 層 の 違 い へ の 対 応 ( 登 山 客 へ の 十 分 な 情 報 発 信 が で き て い な い ) ・ 開 館 時 間 や 動 線 等 の 問 題 に よ っ て 、 ビ ジ タ ー セ ン タ ー が 有 効 に 活 用 さ れ て い な い ・ 増 加 す る 外 国 人 旅 行 者 に 対 す る 情 報 提 供 が 十 分 で な い ( 多 言 語 化 な ど ) ● 「 質 の 高 い ガ イ ド 」 の 継 続 ・ 質 の 高 い ガ イ ド を 提 供 す る 為 の 体 制 ( ル ー ル ) づ く り が 検 討 さ れ て い る ・ ガ イ ド 事 業 者 が 集 ま れ る 場 の 創 出 ● ア ク セ ス 方 法 ( 公 共 交 通 等 ) の 確 保 /維 持 ・ 山 岳 域 へ の 交 通 手 段 が 限 ら れ て い る ・ ア ク セ ス 方 法 ( 公 共 交 通 等 ) の 確 保 /維 持
3-8 ● 既 存 地 域 資 源 の 維 持 と 効 果 的 な PR ・ 地 域 資 源 へ の ア ク セ ス が 十 分 に 確 保 で き て い な い ・「 大 雪 山 国 立 公 園 」 の 魅 力 が 十 分 に 伝 わ っ て い な い 3) 「 地 域 振 興 」 に 関 す る 課 題 ● 山 岳 域 と ま ち の 連 携 ・ 山 岳 域 の 雄 大 な 自 然 資 源 、 平 野 部 の 写 真 /ク ラ フ ト /グ リ ー ン ツ ー リ ズ ム 等 と の 連 携 が 十 分 で な い ● 地 域 住 民 に よ る 地 元 に 対 す る 意 識 の 向 上 ・ 東 川 の 歴 史 ・ 文 化 ・ 自 然 に つ い て 地 域 住 民 も 知 ら な い こ と が あ る ・ 地 元 ボ ラ ン テ ィ ア の 集 う 場 所 や 山 岳 域 に お け る や す ら ぎ の 場 所 が 少 な い ● 若 い 人 た ち の 雇 用 創 出 4) 全 体 に 関 す る 課 題 ● 地 域 関 係 者 が 連 携 /調 整 す る 機 会 が な い (2) 東 川 地 区 の 方 向 性 東 川 町 観 光 地 活 性 化・雇 用 創 造 協 議 会 地 区 に お け る 課 題 に つ い て 、エ コ ツ ー リ ズ ム の 観 点 よ り 解 決 の た め の 方 向 性 を 示 す 。 1) 「 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 」 に 関 す る 方 向 性 ● 自 然 環 境 資 源 の 荒 廃 ・ 荒 廃 が 著 し く 進 行 し て い る 箇 所 の 把 握 と き め 細 や か な 対 応 ● 利 用 ル ー ル 等 の 周 知 徹 底 ・ 利 用 マ ナ ー の 周 知 方 法 ( 周 知 場 所 等 ) の 検 討 や 、 新 た な 利 用 動 向 に 応 じ た ル ー ル や 対 策 ( 安 全 対 策 含 む ) の 検 討 ● 自 然 環 境 の 適 正 な 管 理 ・ 基 礎 情 報 蓄 積 と モ ニ タ リ ン グ に 応 じ た き め 細 や か な 対 応 2) 「 観 光 振 興 」 に 関 す る 方 向 性 ● 既 存 地 域 資 源 の 維 持 と 効 果 的 な PR ・ 自 然 観 光 資 源 の 更 な る 把 握 と 効 果 的 な 提 供 方 法 の 検 討 ● 「 質 の 高 い ガ イ ド 」 の 継 続 ・ 将 来 に わ た っ て 質 の 高 い ガ イ ド を 提 供 す る た め の 体 制 ( ル ー ル ) づ く り の 継 続 検 討 ● 外 国 人 旅 行 者 に 対 す る 対 応 ・ 外 国 人 旅 行 者 に 対 す る 情 報 提 供 方 法 の 具 体 的 な 検 討 と 関 係 事 業 者 に よ る 対 策 の 実 施
● 「 旬 」 の 情 報 入 手 が 困 難 ・ 情 報 集 約 方 法 と 提 供 方 法 の 検 討 と 関 係 事 業 者 間 と の 情 報 共 有 ● ア ク セ ス 方 法 ( 公 共 交 通 等 ) の 確 保 /維 持 ・ 提 供 す る 自 然 観 光 資 源 へ の ア ク セ ス 方 法 の 検 討 や 関 係 事 業 者 に よ る 既 存 交 通 手 段 の 維 持 3)「 地 域 振 興 」 に 関 す る 方 向 性 ● 山 岳 域 と ま ち の 連 携 ・山 岳 域 と 平 野 部 の 連 携 に つ い て 、「 す ぐ で き る こ と( 比 較 的 予 算 を 必 要 と し な い 方 法 )」 を 関 係 者 で 検 討 す る ● 地 域 住 民 に よ る 地 元 に 対 す る 意 識 の 向 上 ・ 地 元 を よ く 知 っ て も ら う た め の 情 報 発 信 の 検 討 や エ コ ツ ー リ ズ ム へ 参 画 を 促 し 興 味 を 持 っ て も ら う ・ 山 岳 域 に お け る や す ら ぎ の 場 所 (集 え る 場 所 )を つ く る 4) 全 体 に 関 す る 方 向 性 ● 地 域 関 係 者 が 連 携 /調 整 す る 機 会 が な い ・ 目 的 を 共 有 す る た め の 連 携 /調 整 の 場 を 設 け る
3-10 東 川 地 区 の 現 状 と 課 題 【 地 域 振 興 】 ● 山 岳 域 と ま ち の 連 携 ・ 山 岳 域 の 雄 大 な 自 然 資 源 、平 野 部 の 写 真 /ク ラ フ ト /グ リ ー ン ツ ー リ ズ ム 等 と の 連 携 が 十 分 で な い ● 地 域 住 民 に よ る 地 元 に 対 す る 意 識 の 向 上 ・ 東 川 の 歴 史 ・ 文 化 ・ 自 然 に つ い て 地 域 住 民 も 知 ら な い こ と が あ る ・地 元 ボ ラ ン テ ィ ア の 集 う 場 所 や 山 岳 域 に お け る や す ら ぎ の 場 所 が す く な い ● 若 い 人 た ち の 雇 用 創 出 ・ 雇 用 の 場 が 少 な い 【 全 体 】 ● 地 域 関 係 者 が 連 携 /調 整 す る 機 会 が な い 【 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 】 ● 自 然 環 境 資 源 の 荒 廃 ・ 荒 廃 が 著 し く 進 行 し て い る 箇 所 の 把 握 と き め 細 や か な 対 応 ・ 修 復 保 全 作 業 に 関 わ る 人 の 技 術 の 向 上 、 方 法 論 の 共 有 ・ モ ニ タ ー ツ ア ー な ど の 実 施 に よ る 普 及 啓 発 ● 利 用 ル ー ル 等 の 周 知 徹 底 ・ 利 用 マ ナ ー の 周 知 方 法 ( 周 知 場 所 等 ) の 検 討 や 、 新 た な 利 用 動 向 に 応 じ た ル ー ル や 対 策 ( 安 全 対 策 含 む ) の 検 討 ● 自 然 環 境 の 適 正 な 管 理 ・ 基 礎 情 報 蓄 積 と モ ニ タ リ ン グ に 応 じ た き め 細 や か な 対 応 解 決 の た め の 方 向 性 【 観 光 振 興 】 ● 利 用 者 へ の 情 報 発 信 ・ 情 報 を 共 有 化 し 、 発 信 で き る 施 設 ・ 体 制 の 検 討 ・ 利 用 者 の 特 性 ( 観 光 客 ・ 登 山 者 等 ) に 合 わ せ た 情 報 発 信 ・ 情 報 集 約 方 法 と 提 供 方 法 の 検 討 と 関 係 事 業 者 間 で の 共 有 ・ 外 国 人 旅 行 者 へ の 情 報 提 供 の 具 体 的 な 検 討 ● 既 存 地 域 資 源 の 維 持 と 効 果 的 な PR ・ 大 雪 山 の 環 境 保 全 、 東 川 の 歴 史 、 ア イ ヌ 語 な ど を 織 り 交 ぜ た 土 地 な ら で は の エ コ ツ ア ー の 開 発 ・ 自 然 観 光 資 源 の 更 な る 把 握 と 効 果 的 な 提 供 方 法 の 検 討 ・ 研 究 者 や 専 門 家 と 連 携 し た 、 新 し い 魅 力 の 発 掘 ● 「 質 の 高 い ガ イ ド 」 の 継 続 ・ 将 来 に わ た っ て 質 の 高 い ガ イ ド を 提 供 す る た め の 体 制 ( ル ー ル ) 作 り の 継 続 検 討 ● ア ク セ ス ( 公 共 交 通 等 ) の 確 保 ・ 維 持 ・ 自 然 観 光 資 源 へ の ア ク セ ス 方 法 の 検 討 や 、 関 係 事 業 者 に よ る 既 存 交 通 手 段 の 維 持 【 地 域 振 興 】 ● 山 岳 域 と ま ち の 連 携 ・ 山 岳 域 と 平 野 部 の 連 携 に つ い て 、「 す ぐ で き る こ と ( 比 較 的 予 算 を 必 要 と し な い 方 法 )」 を 関 係 者 で 検 討 す る ● 地 域 住 民 に よ る 地 元 に 対 す る 意 識 の 向 上 ・地 元 を よ く 知 っ て も ら う た め の 情 報 発 信 の 検 討 や エ コ ツ ー リ ズ ム へ 参 画 を 促 し 興 味 を 持 っ て も ら う ・ 山 岳 域 に お け る や す ら ぎ の 場 所 (集 え る 場 所 )を つ く る ● 若 い 人 た ち の 雇 用 創 出 エ コ ツ ー リ ズ ム の 推 進 で 雇 用 を 創 出 す る 【 全 体 】 ● 地 域 関 係 者 が 連 携 /調 整 す る 機 会 が な い ・ 目 的 を 共 有 す る た め の 連 携 /調 整 の 場 を 設 け る エ コ ツ ー リ ズ ム の 考 え 方 【 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 】 ● 自 然 環 境 へ の 負 荷 を 小 さ く す る ● 適 切 な 利 用 の 方 法 を 定 め る ● 順 応 的 管 理※を 行 う ( ※ 自 然 環 境 の 継 続 的 な モ ニ タ リ ン グ と 評 価 に 基 づ く 管 理 ) 【 観 光 振 興 】 ● 新 し い 観 光 資 源 を 発 掘 す る ● 観 光 資 源 の 魅 力 を 向 上 さ せ る( 価 値 の 創 出 ) ● 関 係 事 業 者 に よ る 自 主 的 か つ 積 極 的 な 取 組 み 【 地 域 振 興 】 ● 関 係 者 の ネ ッ ト ワ ー ク を つ く る ● 地 域 住 民 と 観 光 客 が 集 う こ と に よ る 「 に ぎ わ い 」 の 創 出 ● 地 域 住 民 の 地 元 に 対 す る 誇 り や 自 信 の 醸 成 ● 比 較 的 少 な い 投 資 で の 地 域 経 済 の 活 性 化 【 観 光 振 興 】 ● 利 用 者 へ の 情 報 発 信 ・ 情 報 発 信 が 一 体 化 さ れ て い な い ・ 登 山 者 と 観 光 客 の 客 層 の 違 い へ の 対 応( 登 山 客 へ の 十 分 な 情 報 発 信 が で き て い な い ) ・ 開 館 時 間 や 動 線 等 の 問 題 に よ っ て 、 ビ ジ タ ー セ ン タ ー が 有 効 に 活 用 さ れ て い な い ・ 増 加 す る 外 国 人 旅 行 者 に 対 す る 情 報 提 供 が 十 分 で な い ( 多 言 語 化 な ど ) ● 既 存 地 域 資 源 の 維 持 と 効 果 的 な PR ・ 地 域 資 源 へ の ア ク セ ス が 十 分 に 確 保 で き て い な い ● 「 質 の 高 い ガ イ ド 」 の 継 続 ・ 質 の 高 い ガ イ ド を 提 供 す る た め の 体 制 ( ル ー ル ) づ く り が 検 討 さ れ て い る ・ ガ イ ド 事 業 者 が 集 ま れ る 場 の 創 出 ● ア ク セ ス 方 法 ( 公 共 交 通 等 ) の 確 保 ・ 維 持 ・ 山 岳 域 へ の 交 通 手 段 が 限 ら れ て い る ・ ア ク セ ス 方 法 ( 公 共 交 通 等 ) の 確 保 ・ 維 持 【 地 域 資 源 の 資 質 の 保 全 】 ● 自 然 環 境 資 源 の 荒 廃 ・ 登 山 道 の 人 為 的 荒 廃 が 著 し く 進 ん で い る ・ 登 山 道 荒 廃 な ど に 対 す る 利 用 者 の 認 識 が 低 い ・ 保 全 作 業 に 係 わ る ひ と の つ な が り と 技 術 の 向 上 ・ 登 山 道 荒 廃 状 況 の モ ニ タ リ ン グ が 十 分 に で き て い な い ● 利 用 ル ー ル 等 の 周 知 徹 底 ・ エ コ ツ ー リ ズ ム を 実 施 し て い く う え で の ル ー ル づ く り ・ 現 在 国 立 公 園 内 で 行 わ れ て い る 活 動( 山 菜 取 り な ど )の 扱 い に つ い て の 整 理 ・「 登 山 の 心 得 」 な ど 利 用 マ ナ ー が 十 分 に 浸 透 し て い な い ・ 携 帯 ト イ レ 普 及 の た め の 下 地 が 十 分 で は な い ● 自 然 環 境 の 適 正 な 管 理 ・ 外 来 種 の 侵 入 と 対 策 が 必 要 と な っ て い る 図 3-3-1 東 川 地 区 の 課 題 と 解 決 策 の 方 向 性
3-4 今 後 の 取 組 み に つ い て 上 川 地 区 と 東 川 地 区 の 課 題 と 解 決 の た め の 方 向 性 か ら す る と 、東 川 地 区 で は 、エ コ ツ ー リ ズ ム を 推 進 す る た め の 人 材 育 成 や モ ニ タ ー ツ ア ー な ど が 行 わ れ て お り 、ガ イ ド 事 業 者 も 参 入 し て い る こ と か ら 、さ ら な る 展 開 を 検 討 し て い る 段 階 で あ る 。一 方 、上 川 地 区 は 、近 年 の 観 光 客 減 少 に 歯 止 め を か け よ う と 、観 光 振 興 の 方 策 を 模 索 す る 中 、エ コ ツ ー リ ズ ム に 関 心 を 持 ち 始 め た 段 階 で あ り 、 現 時 点 で は 地 区 在 住 の ガ イ ド も い な い 状 況 で あ る 。 こ の よ う に 両 地 区 で は 、エ コ ツ ー リ ズ ム へ の 取 組 み 状 況 に 差 が あ り 、課 題 や 方 向 性 も 異 な る こ と か ら 、そ れ ぞ れ の 地 区 の 状 況 を 踏 ま え た 取 組 み が 必 要 と な る 。各 地 区 に と っ て 効 果 的 で あ る と 考 え ら れ る 今 後 の 取 組 み ( 案 ) を 以 下 に 示 す 。 (1) 上 川 地 区 の 今 後 の 取 組 み 上 川 地 区 で は 、“ 団 体 向 け 温 泉 地 か ら の 方 向 転 換 を 図 る ”、“ 大 雪 山 の 登 山 口 と し て の イ メ ー ジ づ く り ”、“ 層 雲 峡 で の 滞 在 時 間 を 延 ば す ” な ど 、 エ コ ツ ー リ ズ ム を 推 進 す る こ と に よ っ て 解 決 で き そ う な 課 題 が 含 ま れ て い る 。 ま ず は 、 エ コ ツ ー リ ズ ム の 展 開 に よ る 効 果 を 検 証 す る 取 組 み を 行 い 、 効 果 が あ る と 評 価 さ れ た 場 合 に 、 本 格 的 に 体 制 を 整 え 、 取 組 み を 行 っ て い く こ と が 望 ま し い 。 こ の よ う な 考 え に 基 づ き 、 上 川 地 区 に お け る 今 後 の 取 組 み( 案 )を 以 下 に 示 す 。な お 、上 川 地 区 で は 現 在 、第 1 段 階 の 取 組 み が 行 わ れ て い る 。 次 ペ ー ジ に 第 1 段 階 の 取 組 み 案 を 示 す 。 図 3-4-1 上 川 地 区 に お け る 今 後 の 取 組 み の 流 れ 関 係 者 が 地 域 の 魅 力 に 気 づ く た め の 取 組 み 第 1 段 階 第 2 段 階 エ コ ツ ー リ ズ ム に 本 格 的 に 取 組 む か 判 断 す る ● 関 係 者 が 地 域 の 魅 力 を 知 る → 地 域 資 源 を 知 る・体 験 す る ● お 試 し モ ニ タ ー ツ ア ー の 実 施 → 効 果 を 体 験 す る ● プ ロ の ガ イ ド に よ る モ ニ タ ー ツ ア ー の 実 施 → 利 用 者 の 満 足 度 、反 応 を 知 る ● 人 材 を 育 成 す る ・ 企 画 運 営 ス タ ッ フ を 育 て る ・ プ ロ の ガ イ ド を 養 成 す る 第 3 段 階 エ コ ツ ー リ ズ ム を 推 進 す る 体 制 を つ く る ● モ ニ タ ー ツ ア ー の 結 果 を 分 析 ・ 評 価 す る → 方 針 を 決 め る ● 連 携 ・協 力 ・話 合 の 場 を つ く る → エ コ ツ ー リ ズ ム 推 進 協 議 会 ( 仮 称 ) の 設 立
3-12 上川地区における具体的取組みの提案 【山麓エリアでの取組み】 ■取組み案-1 温泉組合員が案内する早朝自然観察会の実施 【概要】 宿泊者を対象とした「自然観察会」を毎朝実施し、温泉組合員が交代でガイドを務める。 毎朝6時頃集合し、1時間程度行う。参加費は無料。 開催案内は、宿泊施設のフロントやロビー、部屋にチラシ等を置いておく。 申込み不要。参加したい人は当日集合場所に集まる。 【テーマ(案)】:観察会のテーマは日替わりとする。 ①バードウオッチング(紅葉谷散策路、層雲峡園地など) ②クマゲラ生息地の観察(紅葉谷散策路) ③小動物の観察(紅葉谷散策路、層雲峡園地など) ④巨木を訪れる(紅葉谷散策路) ⑤草花を見る(層雲峡園地など) ⑥柱状節理の観察(紅葉谷散策路など) ⑦石狩川の自然(石狩川の河原) 【やり方】 自然観察会実施前に、温泉組合員等を対象とした研修会を開催する。 研修時に説明のポイントを把握し、研修を受けた人が交代でガイドを務める。(2~3人) 【ねらい・効果】 山麓エリアの地域資源の PR ができる。 他地域で実施されているこのような観察会は概ね好評であり、お客様に喜んでいただいている。 温泉組合員の方はお客様が喜んでいることが実感でき、ガイドをすることに満足感と楽しみが得られる。 お客様との交流が生まれ、お客様の満足度が高まるとともに、地域に活気が生まれる。 将来的にエコツアーの企画につながるアイディアが生まれる可能性あり。 【効果の検証方法】ツアー参加者および温泉組合員へのアンケート クマゲラ営 巣木 カツラの巨 木 層雲峡 園地 【山岳エリアでの取組み】 ■取組み案-2 厳しい気象条件下で形成された大雪山の自然を学び保全を考えるモニターツアー 【概要】 稜線に形成された構造土、火山性草原、遅くまで雪が残る雪田草原、湿原や沼など、火山活動や厳しい気象条件下で形成された大雪山の 特徴的な自然について学ぶとともに、荒廃が進行している箇所にも訪れ、環境保全の必要性についての認識を深める。 地域関係者及び周辺地域在住者を対象とする。参加者8名程度。参加費は無料。 ルート(案) 銀泉台→第一花苑等(雪田草原)→コマクサ平(火山性草原)→赤岳→構造土群→白雲避難小屋→緑岳→高原温泉(沼めぐりコース修復状況) 早朝集合場所に集まり、全員で移動。 【やり方】 ガイド付きのツアーとし、大雪山の自然を学びながら、荒廃の進行状況を確認する。 時間があれば、高原温泉の沼めぐりコースで石組による流水コントロールの整備事例を見る。 【ねらい・効果】 大雪山国立公園の自然環境の特殊性を見るとともに、脆弱で荒廃が進行しやすいことを理解していただき環境保全意識の啓発を図る。 参加者が将来的に環境保全活動の核として係わっていくことを期待する。 モニターツアーを通して交流が生まれ、ネットワークができる。 将来的にエコツアーの企画につながる可能性もある。 【効果の検証方法】ツアー参加者へのアンケート、モニターツアー後にネットワークが形成されたか、取組みが次のステップに継続しているか 石組による流水コ ントロール 荒廃した登山道(稜線) 構造土群 荒廃した登山道(雪田)
3-14 3-5 上 川 ・ 東 川 両 地 区 で の 連 携 エ コ ツ ー リ ズ ム の 推 進 に お け る 、上 川・東 川 の 両 地 区 で の 連 携 が 可 能 と 考 え ら れ る 取 組 み を 以 下 に ま と め た 。 ● ガ イ ド 登 録 シ ス テ ム の 運 用 上 川 ・ 東 川 地 区 共 同 で ガ イ ド 登 録 シ ス テ ム を つ く り 、 地 元 在 住 の ガ イ ド が 不 在 の 上 川 地 区 に お い て も ガ イ ド ツ ア ー の 促 進 を 図 る 。当 初 は 東 川 在 住 の ガ イ ド に よ る 両 地 域 の ガ イ デ ィ ン グ が 中 心 と な る が 、上 川 在 住 の ガ イ ド 事 業 者 の 養 成 を 図 っ て い く こ と も 目 的 と す る 。 ま た 、両 地 域 の ガ イ ド を 行 う こ と に よ っ て 、大 雪 山 の 裾 野 一 体 と し て の 魅 力 を 発 信 す る こ と が 可 能 と 考 え ら れ る 。 ● 上 川 地 区 の ガ イ ド 養 成 東 川 地 区 の ガ イ ド が 講 師 と な り 、上 川 地 区 の ガ イ ド の 養 成 を 行 う 。ま た 併 せ て 上 川 版 ガ イ ド 養 成 テ キ ス ト の 作 成 も 行 う 。講 師 の 謝 礼 、交 通 費 等 が 発 生 す る た め 、行 政 等 の 支 援 が 必 要 で あ る 。 ● 合 同 会 議 の 実 施 年 数 回 、 上 川 ・ 東 川 の 関 係 者 が 集 ま り 、 互 い の 地 区 の 課 題 や 取 組 み な ど の 情 報 交 換 を 行 う 、 両 地 区 合 同 で の 取 組 み な ど に つ い て 意 見 交 換 を 行 う 場 を 設 け る 。 図 3-4-3 仮 称 ・ 東 川 エ コ ツ ー リ ズ ム 推 進 協 議 会 の 構 成 (案 ) 他の地域における エコツーリズム ワーキングメンバー ・地元産業:JA、商工会、飲食店、クラフト工房等 ・公共交通機関 ・上川総合振興局 ・山岳会 ・自然保護団体 ・関心がある人 コアメンバー ・ガイド事業者 ・東川町 ・温泉組合 ・観光協会 ・旭岳ロープウェイ ・振興公社 ・旅行事業者 ・環境省