平成17年度
オランダ海外調査報告書
-グローバル企業の研究開発と人材に関するマネジメント-
平成18年3月
社団法人 研究産業協会
研究開発マネジメント委員会・技術系人材委員会 海外調査 WG
JRIA17マネ・人材海外
KEIRIN
この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。
はしがき
日本の多くの企業は競争力強化に向けて、様々な取組みを行っているが、新たな技術や 事業を生み出す源泉は研究開発であり、研究開発は非常に重要であると言える。グローバ ル競争の激化に伴い、研究開発においても効率やスピードが求められるようになってきた が、それに加えて多くの日本企業が世界の中でトップランナーになったことにより、これ まで以上に「創造性」も求められるようになってきている。
創造性を追求しつつ、研究開発をより効率的かつ効果的に行うためには、研究開発のマ ネジメントは非常に重要であるが、研究開発を行うのは人であり、人材の問題もまた非常 に重要である。
こうした研究開発の進め方や人材に関するマネジメントのあり方を探るにあたっては、
日本企業だけでなく、海外企業の取組みについても調査することにより、より広い視点で 日本企業の現状や問題点などを浮き彫りにすることができると考え、今回の調査団派遣に つながった。オランダを選んだのは、欧州の中で高い競争力(2002年のIMDランキング で4位)を維持し、ロイヤル・ダッチ・シェルのような世界的な多国籍企業を多く輩出して いることが理由であった。
わが国にとって、オランダは遠くて近い国である。約400年前、徳川幕府が長崎の出島 にオランダ商館を設け、鎖国政策の中で唯一対外的な窓口を開いて交易を行ってきた歴史 がある。両国の皇室・王室の関係はきわめて親密で、政治的にも伝統的な友好関係を維持し て来た。オランダは知名度が高く、日本国民にとって親近感を抱く対象である反面、経済 活動や企業の研究開発の実態については余り知られていない国ではないかと思う。
今回の調査の訪問先としては、シェル社、フィリップス社、DSM社、ユニリーバ社と いったオランダの大手企業(5大企業のうちの4つ)に加え、経済省とTNO(日本の産 総研に相当する機関)も訪問した。特に4大企業においてはそれぞれほぼ丸1日かけて研 究開発の進め方や人材の問題について、双方の取り組みの状況について、実りのある議論 を交わすことができ、非常に有意義な1週間となった。訪問先の方々からは大変手厚いも てなしを受けたことは望外の喜びであった。
今回の訪問にあたっては、先方とのアレンジメントにおいて、シェル社、フィリップス 社、DSM社、TNOの日本法人の方々や在オランダ日本大使館および在日オランダ大使 館に大変お世話になった。この紙面を借りて、改めてお礼を申し上げたい。
2006年 3月 社団法人 研究産業協会
メンバーと日程
1)メンバー
リーダー
堺谷 光孝 清水建設(株) 技術研究所 副所長 メンバー
浅野 孔一 (株)豊田中央研究所 総合企画室 次長
井上 貴之 鹿島建設(株) 技術研究所 研究管理グループ 主任研究員 佐久田 昌治 (株)日本総合研究所 理事
冨田 悟 (株)リコー 研究開発本部 事業企画室 室長 中山 隆幸 石川島播磨重工業(株) 技術本部 管理部 課長
細川 久雄 大日本印刷(株) 研究開発・事業化推進本部 シニアエキスパート 松本 健太郎 三菱電機(株) 情報技術総合研究所 総務部 人事課
事務局
小沼 良直 (社)研究産業協会 業務部長
※役職名は訪問調査時点のものである。
2)日程
日
次 月日(曜) 都市名 現地時間 訪問先 宿泊地
1 2005 年 11 月 6 日 (日)
東京(成田)
→アムステルダム
→ハーグ
11:00-15:10
ハーグ
2 7 日(月) ハーグ & アムステルダム
10:00-17:00 シェル・グローバル・
ソリューションズ社 ハーグ ハーグ 10:00-11:00 経済省
3 8 日(火)
デルフト 14:00-17:00 TNO アイントホーヘン 4 9 日(水) ヘーレン、ゲレーン 10:00-16:00 DSM社 アイントホーヘン 5 10 日(木) アイントホーヘン 09:45-16:00 フィリップス社 ハーグ
6 11 日(金) フラーディンゲン 10:30-15:00 ユニリーバ社 アムステルダム 7 12 日(土) アムステルダム 14:00- 機内
8 13 日(日) 東京(成田) 09:20
3)地図
Vlaardingen ハーグ(シェル)
(経済省)
デルフト(TNO)
アイントホーヘン(フィリップス)
アムステルダム(シェル)
ゲレーン(DSM)
Delf
フラーディンゲン(ユニリーバ)
ヘーレン(DSM)
目 次
第1章 調査の目的と概要 ―――――――――――――――――――――――
第2章 経済省 ――――――――――――――――――――――――――――
第3章 シェル・グローバル・ソリューションズ社 ――――――――――――
第4章 DSM社 ―――――――――――――――――――――――――――
第5章 フィリップス社 ――――――――――――――――――――――――
第6章 ユニリーバ社 ―――――――――――――――――――――――――
第7章 TNO ――――――――――――――――――――――――――――
参考 研究産業協会からのプレゼンテーション資料 ―――――――――――
感想 ――――――――――――――――――――――――――――――――
JRIA17マネ・人材海外
平成17年度 オランダ海外調査報告書
― グローバル企業の研究開発と人材に関するマネジメント ―
平成18年3月
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