• 検索結果がありません。

9.添付資料

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "9.添付資料"

Copied!
158
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

9.添付資料

資料1 – UN/CEFACT 新勧告第 33 号 (ECE/TRADE/352)

シングルウインドウの設置に関する勧告とガイドライン 資料2 – XML/EDI 関係用語集

資料 3 – UN/CEFACT 勧告一覧表

資料4-港湾関係手続の日韓比較及び香港で要求される手続について 資料5- WCO データモデル( Version 2.0 )

資料6-保安情報通報申請書

(2)

資料1 – UN/CEFACT 新勧告第 33 号 (ECE/TRADE/352)

シングルウインドウの設置に関する勧告とガイドライン

(3)

国際連合

欧州経済委員会

シングルウィンドウの設置に関する 勧告とガイドライン

貿易業界と政府間での効率的な情報交換のために

勧告第 33 号

UN/CEFACT により承認された第 1 版

貿易簡易化と電子ビジネスのための国連センター 2004 年 10 月、ジュネーブ

ECE/TRADE/352

(4)
(5)

UN/CEFACT 勧告第 33 号 シングルウィンドウの設置

貿易業界と政府間での効率的な情報交換のために

最終承認版 2004 年 10 月 15 日

本勧告は、様々な業界、政府、国際機関による広汎なレビュープロセスの後、2004年9月

UN/CEFACT

代表団長により正式に承認された。

勧告案(TRADE/CEFACT/2004/MISC.7)は、2004年5月の第

10

UN/CEFACT

総会に 事前に提出されたものである。

本勧告は、UN/CEFACT 貿易とビジネスプロセスグループ(TBG)の国際貿易手続作業グルー

プ(ITPWG)が開発したものである。

(6)

1. はじめに

多くの国で、国際貿易に従事している企業

1

は、輸入、輸出、通過関連の規制要件に従 うために、大量の情報や文書を政府当局に 定期的に提出しなければならない。この情 報や文書は、それぞれが特別の(手動また は自動)システムや用紙の形式を持ってい る複数の機関を通して提出しなければなら ないことが多い。この広汎な要求は、関連 の準拠コストと共に、政府ならびにビジネ スコミュニティの双方に大きな負担になり うるし、国際貿易の発展にとっても大きな 障害になりうる。

この問題に取り組むひとつのアプローチが、

貿易関連の情報及び/又は文書を1回だけ 1つのエントリポイントにだけ提出するシ ングルウィンドウの確立である。これは、

情報の利用可能性とハンドリングを高め、

貿易業界と政府の間の情報フローを促進簡 易化し、政府システムを横断する当該デー タの調和と共用を高め、国境を越える貿易 に従事しているすべての当事者に有意義な 利得をもたらすであろう。こうしたファシ リティの使用が、公的規制の効率と効果を 改善し、リソースのより良い使用によって 政府と貿易業者両方にコストの削減をもた らすだろう。

したがって、シングルウィンドウは、非関 税貿易障害を減らす貿易簡易化概念の実際 的な応用であり、貿易業界のすべてのメン

1

企業には輸出業者、輸入業者、輸送業者、海運業者、

通関代理店、運送業者、運輸会社、直接貨物の移動に関 わっているその他のものが含まれる。

バーに直ちに利益をもたらすだろう。

2. 範囲

この勧告のコンテキスト内では、シングル ウィンドウは、貿易や輸送に従事する当事 者がすべての輸入、輸出、通過関連の規制 要件を充足するために標準化された情報 や文書をシングルエントリポイントに持 ち込むことを可能にするファシリティと 定義される。電子的な情報の場合、個別デ ータエレメントは1度だけ提出すべきで ある。

実際に、シングルウィンドウは貿易業界と 政府の間の情報フローを促進簡易化し、国 境を越える貿易に従事しているすべての当 事者に有意義な利得をもたらすことを目指 している。一般に、シングルウィンドウは 中心となる機関によって集中管理され、適 切な政府機関や政府当局が当該情報を受け 取る、またはその当該情報にアクセスする ことを可能にする。さらに、参加機関なら びに当局は、それぞれの持つ管理権限を調 整しなければならない。また、時には、シ ングルウィンドウは当該関税、税、料金の 支払いのための便宜を提供することもある。

政府がシングルウィンドウのための適切な ICT 技術を識別し採用する場合に簡易化は 大きく促進されるとは言え、シングルウィ ンドウはハイテク情報通信技術(ICT)の 実装と使用を必ずしも意味するものではな い。

3. 利点

シングルウィンドウの実装は、政府と貿易

(7)

業界の両方にとって極めて有益なものにな りうる。政府にとっては、リスク管理が改 善され、セキュリティレベルが向上し、貿 易業者の規制準拠により収益が増大しうる。

これに対し、貿易業界は、規則の明確で予 測可能な解釈や適用、人的資源や財政的資 源の有効活用により恩恵を享受し、生産性 と競争力が相当向上しうる。

政府や貿易業者にとってのこうしたファシ リティの価値は、高度な情報リスク分析が 強調される新しいセキュリティ環境におい てその意義がますます増大している。

4. 環境

シングルウィンドウの採用は、最初に潜在 的範囲、需要のレベルや性質、データやそ の他の情報要件、法的問題、 (可能な実施段 階を含む)実施のためのオプション、パイ ロット実装の可能性と性質、様々なシナリ オの下での実装コスト、その他必要な資源

(人的、技術的など)、潜在的メリットとリ スク、タイムフレーム、実装管理戦略を決 めるための実施可能性調査を要求し、分析 を必要とする。

シングルウィンドウファシリティを首尾よ く実施するための最も重要な前提条件は、

政府や当該政府機関の政治的意思であり、

ビジネスコミュニティの全面的支援と参加 である。情報の交換においてプライバシー やセキュリティを提供するプライバシー法 やプライバシールールの導入を含む基本的 な法的枠組みも開発されなければならない。

5. 国際標準の使用

シングルウィンドウを実装する際に、政府 と貿易業界は過去何年もの間 UNECE、

UNCTAD、WCO、IMO、ICAO、ICC の

ような政府横断的組織や国際組織によって 開発されてきた既存の勧告、標準、ツール の使用を検討することを強く推奨する。標 準や利用可能なツールの使用は、シングル ウィンドウを実装するために開発されるシ ステムが他の国の同種の開発と高い互換性 を持つことを保証し、将来的にそうしたフ ァシリティの間での情報の交換において助 けとなりうる。

6. 勧告

貿易簡素化と電子ビジネスのための国連セ ンター(UN/CEFACT)は、本書や添付文 書において記述されているシングルウィン ドウファシリティの実施が政府と貿易業界 の間の情報交換を調整し簡易化しうるとい うことを承知しており、またこれが政府と 貿易業界双方に実際の利点をもたらすこと を考慮に入れ、政府ならびに国際貿易や貨 物の移動に従事している者が次のことを行 なうことを推奨する。

1.各国は次の利点をもたらすシングルウィ ンドウファシリティの実装の可能性を積 極的に検討する。

貿易や輸送の関係者は、すべての輸入、

輸出、通過関連の規制要件を満すために、

シングルエントリポイントに標準化さ れた情報や文書を持ち込む。情報が電子 的である場合、個別データエレメントは 1回の提出ですむ。

情報の交換においてプライバシーやセ

(8)

キュリティを提供する法的枠組みによ って支援された、国際貿易取引に関する すべての情報の共用が可能となる。

シングルエントリポイントが参加政府 機関や当局に当該情報を配布し、または アクセスを認め、適切な場合、様々な政 府機関のコントロールを調整出来る。

貿易関係の政府情報を提供し、関税や その他の料金の支払いを受け取るファ シリティが追加可能。

2. すべての関係政府機関やビジネスコミ ュニティとの共同の努力を通して全国レ ベルでシングルウィンドウファシリティ の設立を推し進める。

3. シングルウィンドウファシリティの設 立において現在の勧告に添付されている ガイドラインを全面的に検討する。

UN/CEFACT は、政府が各国でのシングル

ウィンドウファシリティの実装に導く適切 な経験や活動を UNECE 事務局と共用し、

報告することを求める。

(9)

UN/CEFACT シングルウィンドウ設置のためのガイドライン 貿易業界と政府間の情報交換の効率を高める

承認版 2004 年 8 月 15 日

UN/CEFACT

勧告

33

号「シングルウインドウの設置に関する勧告」の補足として発行

(10)

UN/CEFACT シングルウィンドウ設置のためのガイドライン 目次

1. はじめに ...4

2. 範囲 ...4

3. 利点...4

4. 環境...5

5. 国際標準の使用...5

6. 勧告...5

1. はじめに...4

2. シングルウィンドウとは何か?...4

3. シングルウィンドウの最も一般的なモデルは?...4

3.1 シングルウィンドウの主導機関 ...5

4. シングルウィンドウを設置する利点とは? ...6

4.1 政府にとっての利点 ...6

4.2 貿易業者にとっての利点...7

5. シングルウィンドウによって提供されるサービス ...7

モーリシャス ...8

スウェーデン ...8

オランダ...9

米国 9 6. シングルウィンドウの企画および実装での実際的ステップ... 10

シングルウィンドウの初期概念を開発 ... 11

シングルウィンドウの実施可能性を調査する初期決定を下す ... 11

実施可能性調査を行なう... 11

実施可能性調査報告書の検討 ... 11

実装 12 7. シングルウィンドウを実装する際に助けとなる標準とツール ... 12

8. シングルウィンドウ設置の成功における主な要因 ... 12

8.1 政治的意思 ... 13

8.2 強力な主導機関 ... 13

8.3 政府と民間の間のパートナシップ ... 13

8.4 明確なプロジェクト境界と目標の設定 ... 13

8.5 ユーザフレンドリーとアクセス容易性 ... 14

8.6 法的な対応環境 ... 14

(11)

8.7 国際標準と国際勧告 ... 14

8.8 起りうる障害の識別 ... 15

8.9 財政モデル ... 15

8.10 支払い可能性... 15

8.11 プロモーションとマーケティング... 15

8.12 意思疎通戦略... 16

付属書 A - 既存のシングルウィンドウの例 ... 17

A.1 モーリシャス ... 17

A.2 スウェーデン ... 18

A.3 オランダ ... 19

A.4 米国 ... 20

A.4.1 政治的意志と主導機関 ... 21

A.4.2 政府と貿易業界間のパートナーシップ ... 21

A.4.3 明確な目的とプロジェクト境界の設定 ... 21

A.4.4 ユーザフレンドリーとアクセス容易性 ... 22

A.4.5 法的な対応環境 ... 22

A.4.6 国際標準と国際勧告 ... 22

A.4.7 プロモーション、マーケティングと意思疎通戦 ... 22

A.4.8 起こりうる障害の識別 ... 23

付属書 B - シングルウィンドウの企画および実装での実際的ステップ ... 25

B.1 シングルウィンドウの初期概念を開発... 25

B.2 シングルウィンドウの実施可能性を調査する初期決定を下す... 25

B.3 実行可能性調査を実施... 26

B.3.1 コンサルタントの使用 ... 27

B.4 実行可能性調査の検討事項... 27

B.5 実装(パイロット、段階的、又は完全) ... 28

付属書 C - 実行可能性調査の主な構成部分 ... 30

C.1 プロジェクトニーズとシングルウィンドウの潜在力 ... 30

C.2 組織的側面... 30

C.3 人的資源と訓練... 30

C.4 法律関係 ... 31

C.5 シングルウィンドウの技術的側面 ... 31

C.6 情報と文書... 31

C.7 影響評価 ... 32

C.8 実装オプション... 32

C.9 ビジネスモデル... 33

(12)

C.10 プロモーションとコミュニケーション... 33

付属書 D - シングルウィンドウの実施を支援するツール ... 34

D.1 貿易簡易化と電子ビジネスのための国連センター(UN/CEFACT)、UNECE ... 34

D.1.1 貿易手続きの簡易化と調和 ... 34

D.1.2 貿易文書 ... 34

D.1.3 国際貿易のためのコード ... 35

D.1.4 情報通信技術のための勧告(ICT)... 35

D.1.5 実装のためのその他のツール... 36

D.2 世界関税機関... 36

D.3 国連貿易開発会議... 37

税関データのための自動化システム(ASYCUDA) ... 37

D.4 国際海事機関(IMO) ... 37

D.5 国際商業会議所(ICC)... 38

付属書 E - 詳細情報の入手先... 39

1. はじめに

シングルウィンドウの設置に関する UN/CEFACT 勧告 33 号を補完するこのガイドライン は、国際輸入、輸出、通過関連規制要件のためのシングルウィンドウファシリティの計画 と設置において政府と貿易業界を支援することを目的としている。このガイドラインは、

取り組むべき主な問題の概要、いくつかの利用可能なツール、取るべきアクションの概要 を提供する。

2. シングルウィンドウとは何か?

UN/CEFACT 勧告 33 号に明記されているように、本ガイドラインで取り上げられている

シングルウィンドウ概念は、貿易や輸送に従事する当事者がすべての輸出、輸入、通過関 係の規制要件を満すために、標準化された情報や文書をシングルエントリポイントに持ち 込むことを可能にするファシリティを指している。情報が電子的である場合、個別データ エレメントは1度だけ提出すれば良い。

3. シングルウィンドウの最も一般的なモデルは?

シングルウィンドウの設置には多くの可能なアプローチがあるが、 UN/CEFACT 国際貿易

手続作業部会(ITPWG/TBG15)は、現在使用されている、あるいは開発されている様々

(13)

なシステムの中から 3 つの基本モデルを紹介している

2

。しかし、このモデルを検討する前 に次のことを指摘しておくことが重要である。

多くのビジネスおよび貿易行為は多くの国で共通であるが、各国はそれぞれの特異な 要求や条件を持っている。

シングルウィンドウは、すべての関係政府機関、当局、貿易コミュニティの間の緊密 な協力を表わしていなければならない。

政府がシングルウィンドウのための適切な ICT 技術を識別し採用する場合に簡易化は 大きく促進されるとは言え、シングルウィンドウはハイテク情報通信技術(ICT)の実 装と使用を必ずしも意味するものではない。

2

このガイドラインの準備において、UN/CEFACT 国際貿易手続作業部会(TIPWG/TBG15)はオーストラリア、チェコ共

和国、フィンランド、日本、モーリシャス、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、シンガポール、タイ、英国、米国

でのシングルウィンドウの運営または開発をレビューした。

(14)

シングルウィンドウのための3つの基本モデルは、次のとおりである。

a) 紙の情報あるいは電子的情報を受け取り、この情報をすべての関係政府機関に配布し、

管理調整してロジスティックチェーンでの不適当な障害を回避する単一機関(A Single Authority)。たとえば、スウェーデンシングルウインドウでは、税関は、国税 当局(輸入 VAT)、統計局(貿易統計) 、スウェーデン農業委員会、全国貿易委員会(輸 入ライセンス)などに代わって、選択したタスクを実施する。

b) 国際貿易関連のデータの電子的収集、使用、配布(そして保存)を統合している、 (公 的 あ る い は 私 的 な ) 情 報 の 収 集 と 配 布 の た め の 単 一 の 自 動 化 シ ス テ ム ( Single Automated System)。たとえば、米国は、貿易業者が一度だけ標準データを提出する ことを認めるプログラムを設置し、システムがデータを処理し、関税等の収受に関係 する機関に配布する。このシステムには次のような様々な可能性がある。

a. 統合システム:データはシステムを通して処理される

b. 適合型システム(非集中):データは処理のために機関に送られる c. a と b の組合わせ

3-a:単一機関(Single Authority)

貿易業者

(輸送を含む) 機関 1

機関 2

機関 3 単 一 機 関

機関 4 ペーパー

電子的

(15)

c) 1回の申請における処理と承認のために様々な機関に電子的貿易申請を貿易業者が提出で きる自動化情報処理システム(An Automated Information Transaction System) 。このアプ ローチでは、承認は、政府機関から貿易業者のコンピュータに対して電子的に送付される。こ うしたシステムはシンガポールやモーリシャスで使われている。さらに、シンガポールのシス テムでは、手数料、税、関税は自動的に計算され、貿易業者の銀行口座から差し引かれる。こ うしたシステムを設置する際には、すべての関連処理のために前もって事前識別され、事前検 証されている、特定のアイデンティティから構成されるマスターデータセットの使用が検討さ

3-b-1 単 一 自 動 化 シ ス テ ム ( Single Automated System) (統合化 - Integrated)

貿易業者

(輸送を含む)

単一 自動化 システム

機関 1

機関 2

機関 3

機関 4 電子的

3-b-2 単一自動化システム

(インタフェース型 - Interfaced)

貿易業者

(輸送を含む)

単一 自動化 システム

機関 1

機関 2

機関 3

機関 4 電子

統合 統合

統合 統合

インタフェース インタフェース

インタフェース

インタフェース

(16)

れる

3

3.1 シングルウィンドウの主導機関

シングルウィンドウの設置とオペレーションを主導する適切な機関は、法的、政治的、組 織的問題により国毎に異なる

4

。主導機関は、必要なビジョン、権限(法的) 、政治的支持、

財政的人的資源、他のキー組織とのインタフェースを持っている非常に強力な組織でなけ ればならない。ある場合には、その中軸的役割、受け取る情報や文書、国境でのそのキー ポジションにより、税関や港湾当局がシングルウィンドウの開発や実装を主導するのに最 も適した機関になりうる。また、すべての国境をまたがる規制要件の充足に関連した情報 のフローの受取りと調整のための「窓口」ポイントになりうる。

しかし、主導組織は、必ずしも政府組織である必要はない。商業会議所のような民間機関、

貿易委員会(the Board of Trade)のような半政府機関でも主導組織になりうる。しかし、

民間組織は、情報や文書を発行し受け付ける法的権限やルールを適用する力を持っていな いことがある。したがって、そうしたシナリオでは、民間組織はそうした力を持っている 政府組織の明示的な正式の支持を求めることが必要となるかもしれない。

3

マスターデータセットの詳細については、UN/TRADE/CEFACT/2002/32/Rev2 - 電子ビジネスの実装者に対する勧告提 供に関しての簡易化勧告、特にその Simpl.e.business に関する付属書3を参照。既存の国際勧告、標準、ツールの詳 細リストについては、付属書 D を参照。

4

主導組織は、 (たとえばオランダのように)調整の役割だけしか持たないか、あるいは利害関係者やシングルウィンド ウを運営している組織または(民間または半官半民)企業の機能と責任を明記するための何らかの合意を設定する必要

3-c 自 動 化 情 報 処 理 シ ス テ ム (Automated Information Transaction System)

貿易業者

(輸送を含む)

文書/データ

支払い確認 電子的

単一情報処理 システム

機関 1

機関 2

機関 3

機関 4 統合

統合

統合

統合

(17)

シングルウィンドウの設置に導いたそうした政府と民間のパートナシップの例として、モ ーリシャスにおける Mauritius Network Services Ltd.の例がある。これは、民間と政府の 部門、そして外国のテクニカルパートナーを巻き込んだ三者のジョイントベンチャー企業 である(詳細については付属書 A を参照)。

このガイドラインの開発においてレビューされた 12 のシングルウィンドウの内で、大多 数は税関が主導していた。内訳は次のとおりである

・税関(財務省を含む) :7

・港湾当局:2

・その他の政府機関:1

・官民パートナシップ:2

4. シングルウィンドウを設置する利点とは?

シングルウィンドウは、貿易関連規制要件を充足するために必要な情報を提供し、共用す るプロセスをかなり簡易化し促進することができる。こうしたシステムの使用により、公 的管理の効率と効果が改善され、リソースの使用改善により政府と貿易業者の双方にとっ てコストが削減されうる。

4.1 政府にとっての利点

シングルウィンドウにより、既存の政府システムやプロセスの組み合わせが改善され、同 時に政府とビジネス界の関係や意思疏通の方法がよりオープンで円滑なものになりうる。

たとえば、貿易業者はすべての必要な情報や書類をシングルエンティティを通して提出す ることになるので、すべての関係政府機関に対してこの情報を迅速かつ正確に検証し配布 するための効果的なシステムを構築しうる。これにより、貿易関係の活動に従事する政府 機関の間の調整と協力が改善されることになる。

管理や施行のためのリスク管理手法も、系統的にすべてのデータを集めるシングルウィン ドウファシリティを通じて強化され、貿易手続きがより安全で効果的なものになる。さら に、シングルウィンドウ内での支払いシステムの実装により、必要な関税やその他の手数 料に関する政府当局や機関への支払いが迅速で正確なものになる。

関税率やその他法手続的要件に関する最新情報を提供するシングルウィンドウは、意図せ ざる間違いを減らし、貿易業者のコンプライアンス(法

令遵守)を高める。さらに、シングルウィンドウを通した必要情報や貿易文書の収集や調

整により、人的資源や財政的資源が節約され、政府は

(18)

これまで管理タスクに振り向けていた資源を他の有意義で関心のある分野に振り向けるこ とができる。

4.2 貿易業者にとっての利点

貿易コミュニティにとっての主な利点は、シングルウィンドウは貿易業者に、輸出、輸入、

通過手続きに関わるすべての必要な情報や書類を政府機関に対して1回だけ提出すればよ いシングルポイントを提供することである。

シングルウィンドウにより、政府は提出された情報、文書、料金を素早くまた正確に処理 できるので、貿易業者は通関やリリースの迅速化という利点が得られ、サプライチェーン をスピードアップすることができる。さらに、透明性の改善や予測可能性の向上により、

公的部門および民間部門からの不正行為の可能性が減少する。

シングルウィンドウは最新の貿易ルール、規制、コンプライアンス要件に関する最新情報 のための焦点として機能するので、貿易トランザクションの管理コストが減少し、貿易業 者のコンプライアンスを奨励することになる。

5. シングルウィンドウによって提供されるサービス 貿易業者にとっての利点

・遅延を縮めることによる費用の削減

・迅速な通関とリリース

・規則の予測可能な適用と説明

・資源の効果的で効率的な配置

・透明性の増大

政府にとっての利点

・資源の効果的で効率的な配置

・正確な(そして多くの場合増大する)収益源

・貿易業者のコンプライアンス改善

・セキュリティの向上

・統合性や透明性の向上

(19)

シングルウィンドウは、その設計や範囲によって様々なサービスやファシリティを提供す ることができる

5

。いくつかの既存のシングルウィンドウの例によって提供されるサービス の簡単な要約を以下で提供する。利点、実装モデル、財政モデルを含むより完全な説明に ついては付属書 A を参照。

モーリシャス:モーリシャスのシングルウィンドウによって、通関書類、その処理結果を

TradeNet を通し電子的手段で提供することが可能になった。なお、この TradeNet とは、

(現在は Crimson Logic の名前で運営している) Singapore Network Services Ltd と共同

で Mauritius Network Services Ltd が開発した独自の専用システムである。システムは、

輸出入貨物の移動に関わっている様々な当事者、すなわち関税・税務局、運送業者、海運 業者、通関代理店、荷役会社、商務省、フリーポート内のオペレータ、輸出入業者の間で の、文書の電子的授受を可能にする EDI ベースのネットワークアプリケーションである。

また、Bank of Mauritius の Mauritius Automated Clearing and Settlement System

(MACSS)を通して関税や消費税等を電子的に支払うことを可能にするために、将来銀

行も TradeNet に接続されることになっている。

また、TradeNet は、税関書類の処理、承認、通関において相互に結合される Customs Management System(CMS)の実装によって、関税・税務局に対し大規模なコンピュー タ化プロジェクトに着手する可能性を提供している。

詳細情報源:

http://mns.intnet.mu/projects/tradenet.htm

スウェーデン:Virtual Customs Office(VCO)と呼ばれているスウェーデンシングルウ ィンドウシステムは、輸出入ライセンスや戦略的製品のライセンスに対する電子的税関申 告や申請に対応している。貿易業者のビジネスシステムに統合することもできる。また、

為替、関税コード、通関料の変更を自動的に更新する。シングルウィンドウはすべての貿 易関係規制を含んでおり、貿易業者にインターネット及び/又は SMS サービスを通じて 変更に関する自動更新を提供することができる。さらに、 VCO は、インタラクティブ教育 コースを提供し、各貿易業者が自分のニーズと要望に関して使用し発見するすべての情報 やプロセスを含んでいる、パーソナルな仮想税関オフィスをカスタマイズし作成する可能 性を提供している。

輸出入申告は、インターネットや EDIFACT 経由で処理することができる。すべてのサー

5

このガイドラインの準備において、UN/CEFACT 国際貿易手続作業部会(ITPWG/TBG15)はオーストラリア、チ ェコ共和国、フィンランド、日本、モーリシャス、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、シンガポール、タイ、英国、

米国でのシングルウィンドウの運営または開発をレビューした。

(20)

ビスは、1つの VCO Web ページにプールされており 150 を越える e-サービスが利用でき る。VCO に関する情報や手続きは 10 の言語をサポートしている。

現在、システムには、スウェーデン税関(主導機関)、スウェーデン農業委員会、全国商工 会議所、戦略的製品監督局、警察が関わっている。

詳細情報源:

http://www.tullverket.se/TargetGroups/General_English/frameset.htm

オランダ:スキポール空港のシングルウィンドウは、航空会社から税関への積荷目録の電 子的提出に対応している。情報は貿易業者から、税関によって開発されたいわゆる

VIPPROG システムに提供される。VIPPROG システムは、IATA の SITA システムで利

用可能な、IATA によって定義されている標準メッセージ Freight Forward Message の電 子的伝送を可能にする EDI ベースのネットワークアプリケーションである。航空会社が税 関に情報を提供する権限を Cargonaut に与えているとき、SITA からの情報は私有コミュ ニティシステムである Cargonaut を経由して伝送される。税関は、Cargonaut にコミュ ニティシステムの使用と保守に対する料金を支払う。

シングルウィンドウは、他の執行機関との協力をベースにしており、この協力によって 1994 年にいわゆる Cargo Clearance Point(CCP)が設立された。これは、様々な執行機 関による貨物の取り扱いを改善するために設立された。この CCP は、税関、他の 10 の執 行機関、貿易業者の間の契約を基にしている。その他の執行機関には、 Marechaussee (入 管)、検疫、輸送、公的事業、水管理監督局の様々な部門、保健公衆衛生監督局、全国食肉 監視サービス、植物保護サービスが含まれている。CCP は税関によって管理されている。

他の執行機関に彼らが必要とする情報を提供できるように、これらの機関は税関にリスク プロファイルを提供している。それに基づいて税関は情報を分析し、その結果を電子的ま たは紙で他の機関に渡している。他の機関は折り返し税関に自分達が貨物をチェックした いかどうかを知らせる。 (税関を含む)複数の機関が貨物のチェックを希望する場合、 CCP は関係するすべての機関のチェックを調整する。この目的は、不必要にロジスティックプ ロセスを乱す複数回のチェックを防止することである。

米国:米国で開発・実装中のシングルウインドウシステムは、国際貿易データシステム

(ITDS – International Trade Data System)として知られている。 ITDS ヴィジョンは、

標準貿易及び輸送関係データの電子的な収集、使用、配布のために民間や連邦政府の要求

に応える安全で、統合化された政府関係機関にまたがるシステムを使用することである。

(21)

税関・国境警備局(CBP)は、並行し、分離独立した、そして潜在的に重複したシステム を 回 避 す る た め 、 ITDS の 要 件 を 共 同 Automated Commercial Environment/International Trade Data System (ACE/ITDS) に統合しようとするもの である。

ITDS の主な利害関係者グループは、関係政府省庁(PGAs – Participating Government

Agencies)、貿易関係業界、監視機関、CBP と認識される。

関係政府省庁(PGA)は、次のような国際貿易に関わる任務を持つ:(a)貨物、乗組員及び 船舶、航空機等輸送機関の入出国管理、(b) 関税、割当て、ライセンス付与、及び運用機 関のような連邦貿易法に従った規則、(c) 輸出支援などのような活動を通じた国際貿易の 振興、及び(d) 国際貿易や運送に関する統計情報の収集と報告。 ITDS の目的に関して、関 係省庁は下記のように分類される:

国境業務局(Border Operations Agencies)は、貨物、乗組員及び輸送機関に関す る輸入、輸出、通過貿易プロセスを管轄する。さらに、国境業務局は、ライセンス や許可、統計又は貿易振興のようなことにも責任がある。国境業務局は、輸出入管 理機関と呼ばれることもある。

ライセンス・許可局(License and Permit Agencies)は、ライセンスや許可情報の 記録や維持管理のための主要な手段として ACE を使用する。ライセンス・許可機関 はまた、統計又は貿易振興についても責任を持つこともできる。

統計局(Statistical Agencies)は、自身の統計分析のためのニーズを支援するため に、通常はトランザクションレベルではないところの、貿易又は輸送データの抽出 のために ACE を使用する。統計局はまた、貿易振興に責任を持つこともできる。

貿易振興局(Trade Promotion Agencies)は、貿易業界、サービス提供者及び公的 機関のために、輸出入に関する規則や規制関係の基本的情報を提供することにより 米国貿易を簡素化するために ACE を使用する。

詳細情報源:

http://www.itds.treas.gov

http://www.cbp.gov

6. シングルウィンドウの企画および実装での実際的ステップ

シングルウィンドウの実装は、多くの利害関係者を巻き込み、政府と民間の両方から多数

のプレーヤーからのコミットメントを必要とする大きな事業である。したがって、初めか

(22)

ら系統的なアプローチを採用することが重要である。関係するいくつかのキーステップを 以下で簡単に取り上げ、付属書 B において詳細に提示する。しかし、実装アプローチは、

各国の政治的、社会的、文化的条件や伝統によって大きな影響を受ける。

シングルウィンドウの初期概念を開発:ある国でのシングルウィンドウの設立での大きな 作業は、事前調査に基づき概念やブリーフィングペーパーの提示から始まることが多い。

そしてこの事前調査は、多くの場合プロジェクトの実際的実装に深く関わると思われる主 導政府機関または当局あるいは民間組織によって準備される。

シングルウィンドウの実施可能性を調査するための初期決定:政府と民間の間のオープン パートナシップでは、通常すべての関係する貿易関係組織

6

、政府機関からの高官代表者の ための会議が組織され、シングルウィンドウ概念(または概念ペーパー)を討議する。こ うした会議の目的は、プロジェクト概念に関して合意を行い、詳細なニーズ分析や技術的 評価を含む実施可能性調査を開始することである。

実施可能性調査を進めるという前向きの決定が下されたら、会議は、直接シングルウィン ドウの実装や利用に関わる主要機関の上級代表者から構成されるプロジェクト管理グルー プを設立しなければならない。また、会議は、プロジェクトに必要な組織的作業や実装作 業を実行するために、主要機関の技術および管理の適任者によるタスクフォースを立ち上 げなければならない。

実施可能性調査の実施:実施可能性調査は、シングルウィンドウ開発のキーエレメントで ある。調査によって、シングルウィンドウの潜在的範囲、需要のレベルと性質、 (実装の諸 段階を含む)実装のための可能なシナリオ、パイロット実装のための潜在力とその性質、

様々なシナリオの下での実装コスト、その他の必要な資源(人的、技術的など)、潜在的利 点とリスク、タイムフレーム、実装および管理戦略を決めなければならない。 実施可能性 調査において取り上げるべき主なエリアのいくつかを付属書 C に示した。

実施可能性調査報告書の検討:実施可能性調査の結果は、タスクフォースによって検討さ れ承認(あるいは承認相当の手続きを実施)されなければならず、検討のためプロジェク ト管理チームによって提出されなければならない。報告書を最終的に承認する前にできる だけ多くの意見と合意を入手することが重要なので、このプロセスには十分な時間をかけ なければならない。これに従い、合意した望ましいシングルウィンドウオプションと、選 択されたその実装シナリオは、おそらくシングルウィンドウの設置に関する全国シンポジ

6

関与しうる一般的な貿易関係組織には、全国商工会議所、輸出入業者協会、産業連盟、事業組合等が含まれる。シン

(23)

ウムを通して広く政府および民間に提示されなければならない。

実装:パイロット(試験的)、段階的、全面的実装のいずれを選択していても、プロジェ クト実装を通じて明快なプロジェクト管理アプローチを開始することが重要である。正式 にプロジェクト管理グループとタスクフォースによって合意されなければならないプロジ ェクト管理計画は、タスクフォースとプロジェクト管理グループがプロジェクト実装を計 画、実施、監視、評価、調整するのを支援しうる明快に定義され相互に関連したタスクの 集合とイベントマイルストーンを含んでいなければならない。プロジェクト実装計画のキ ーエレメントを付属書 B のセクション5に一覧にした。

7. シングルウィンドウを実装する際に助けとなる標準とツール

シングルウィンドウを実装する際に、政府と貿易業界は過去何年もの間 UNECE、

UNCTAD、WCO、IMO、ICAO、ICC のような政府間機関や国際機関によって開発され

てきた既存の勧告、標準、ツールの使用を検討することを強く推奨する。

標準や利用可能なツールの使用は、シングルウィンドウを実装するために開発されるシス テムが他の国の同種の開発と高い互換性を持つことを保証し、時間を超えてそうしたシン グルウインドウ設備の間での情報の交換で有用なものになりうる。さらに、既存のツール やベストプラクティスを使えば、プロジェクトは他の国際標準組織によってすでに完了し ている作業を利用できるので、実装コスト全体を削減する助けとなるはずである。

8. シングルウィンドウ設置の成功における主な要因

シングルウィンドウ概念の導入と実装の成功は、かなりの程度各国ごと、また各プロジェ

クトごとに異なっているいくつかの前提条件や成功要因に依存している。ガイドラインの

この最終セクションでは、 UN/CEFACT 国際貿易手続作業グループ(ITPWG/TBG15)に

より各国で行なわれたシングルウィンドウのオペレーションと開発のレビューから突きと

められた成功要因のいくつかを一覧にする。様々な国やオペレーション地域での条件がか

なり異なっていることもあるので、要因のリストは特定の順番に並べていない。いくつか

の点はすでにガイドラインで述べられているが、完全を期すため、また強調するためここ

で再度繰り返す。

(24)

8.1 政治的意思

政府とビジネス界の両方にシングルウィンドウを実装するという強力な政治的意思が存在 することが、導入の成功のための最も重要な要因の1つである。この政治的意思を実現す るには、シングルウィンドウの設置における目的、意味、利点、ありうる障害に関して明 快で公平な情報を適切に配布することが必要である。シングルウィンドウを設置するため の資源の利用可能性は、多くの場合プロジェクトへの政治的意思とコミットメントのレベ ルに関連付けられる。必要な政治的意思を確立することは、他のすべての成功要因が依拠 しなければならない基礎である。

8.2 強力な主導機関

強力で資金などのリソースが豊富で、しかもしかるべき権限を持った主導組織がプロジェ クトを開始し様々な発展段階を経験する必要性は、政治的意思の必要性と関連している。

この組織は、適切な政治的支持、法的権限、人的財政的資源、ビジネスコミュニティとの リンクを持っていなければならない。さらに、プロジェクトチャンピオンである、組織内 の強力な個人を持っていることが重要である。

8.3 政府と民間の間のパートナシップ

シングルウィンドウは、政府内の諸機関そして政府と民間の間の協力の実践的モデルであ る。システムの設置とオペレーションにおける官民パートナシップのための良い機会を提 示している。その結果、すべての関連する政府および民間セクター機関からの代表は、初 めからシステムの開発に参加するように求められなければならない。これはプロジェクト 目標の初期開発、状況分析、プロジェクト設計から実装に至るプロジェクトのすべての段 階に参加することを含む。シングルウィンドウの究極の成功は、システムがビジネスプロ セスの定常的機能になることを保証する、当事者の関与、コミットメント、用意に大きく 依存している。

8.4 明確なプロジェクト境界と目標の設定

どのプロジェクトでも同じであるが、初めにシングルウィンドウの明快に定義された目的

と目標を設定することが、プロジェクトを様々な発展段階を通して導く助けとなる。これ

らは、主な利害関係者のニーズ、希望、資源の注意深い分析、そして既存のインフラと政

府への貿易関係情報の提出に対する現在のアプローチに基づかなければならない。前に述

べたように、この分析は、政府および貿易業界からのすべての主な利害関係者を巻き込ん

でいなければならない。シングルウィンドウは一般に貿易簡易化を改善する一国の全体的

戦略の一部と見なされなければならない。

(25)

8.5 ユーザフレンドリーとアクセス容易性

アクセス容易性とユーザフレンドリーも、シングルウィンドウプロジェクト成功のための 主な要因である。完璧な操作手順やガイドラインをユーザのために作成しなければならな い。教育を含むヘルプデスクやユーザ支援サービスを、特にプロジェクトの初期実装段階 で設定しなければならない。へルプデスクは、システムの困難や障害の分野に関するフィ ードバック情報を集めるための有用な手段になりうる。そして、この情報は将来の開発の 貴重なツールになりうる。ユーザのための実践的教育の必要性と価値は、特にプロジェク トの初期実装段階ではどれほど強調しても強調し過ぎることはない。また、国によっては 多言語要求に応えることが重要である。

システムの設計は、システムが稼働する国または地域の実際の ICT キャパシティに適合さ せることが重要である。この分野での将来の潜在的な技術的発展を展望し、最大数のユー ザが稼働当初よりシングルウィンドウを利用することができなければならない。時には、

これにより、ある地理的地域の限定的なオンラインアクセスキャパシティを考慮に入れて 設計し、紙ベースのシステムまたは紙ベースのアプローチとオンラインアプローチの両方 を採用しなければならないこともある。

8.6 法的な対応環境

必要な法的環境を作り上げることは、シングルウィンドウ実装のための前提条件である。

関連する法や法的規制が識別され注意深く分析されなければならない。たとえば、電子的 データ提出/交換及び/又は電子署名システムを促進するためには法の変更が必要なこと もある。さらに、諸機関や諸組織の間での情報の共用に関する制限やシングルウィンドウ の運営のための組織的配置を克服しなければならないこともある。また、権限や権利の主 導機関への委任に関わる法的な問題を調査しなければならない。

8.7 国際標準と国際勧告

シングルウィンドウの実装は、一般に関連する貿易文書やデータセットの調和や配列を伴 う。他の国際的システムやアプリケーションとの互換性を確保するために、これらの文書 やデータモデルは、国際標準や国際勧告に基づかなければならない。このことは、たとえ シングルウィンドウが電子的データ通信を使わないで動作するように設計されていても当 てはまる。

電子的データ交換が関わる場合、国際貿易に使われるすべてのデータの調和、簡易化、標

準化は、シングルウィンドウの円滑な自動運転のための重要な要件である。レガシーシス

テムで様々な参加者により使われるデータの調和は、自動シングルウィンドウ実装の最も

大きな課題の1つでありうる。(UN/CEFACT 勧告1号と 18 号のような)UN/CEFACT

(26)

貿易簡易化勧告は、システムのシングルウィンドウ実装のための貴重な情報を含んでいる。

8.8 起りうる障害の識別

政府及び/又は貿易業界の一部のプレーヤーがシングルウィンドウの実装を歓迎しないこ とはありうる。その場合、異論者の特定の懸念を識別し、プロジェクトにおいてできるだ け速やかに対応しなければならない。識別された障害は個別に検討し、地域の条件や要件 を考慮に入れなければならない。明らかに、コストは主な障害であるが、これはセクショ ン4において述べられているように将来の利点とバランスが取られなければならない。し かし、全面的または段階的実装に関する決定がなされうるので、プロジェクトの財政的意 味について明確にしておくことは重要である。また、法的問題は潜在的に大きな問題領域 を構成する。

8.9 財政モデル

シングルウィンドウの財政モデルに関する決定は、プロジェクトのできるだけ早い段階で 行なわれなければならない。これは、政府による全面的な財政的支援を受けるシステム(た とえばオランダ)から、完全に自己充足型のモデル(たとえばモーリシャス)までに及ぶ。

また、それが望ましいアプローチであるならば、官民パートナシップの可能性を開拓しな ければならない。この点での明快さは、システムの実装を支援する意志決定者に大きな影 響を与えうる。

8.10 支払い可能性

いくつかのシングルウィンドウ(たとえばタイ)は、政府の手数料、税、関税、その他の 料金を納付するためのシステムを含んでいる。これは、政府、民間の双方にとって非常に 魅力的な機能であり、システムが収益を生まなければならないときには非常に重要である。

しかし、多くの場合、支払い機能を追加するには調和時にセキュリティでかなりの追加作 業が必要になることに注意しなければならない。

8.11 プロモーションとマーケティング

シングルウィンドウのプロモーションとマーケティングは、非常に重要であり、注意深く 企画しなければならない。プロモーションキャンペーンは、政府や民間の利害関係者は、

ユーザコミュニティの期待に関して貴重な情報を提供することができ、プロモーションや

マーケティングのメッセージを書く助けとなるので、システムに関するすべての主な政府

および民間利害関係者からの代表を巻き込んでいなければならない。明快な実装タイムテ

ーブルを設定し、シングルウィンドウプロジェクトのできるだけ早期の段階でプロモート

しなければならない。なぜなら、このタイムテーブルはプロジェクトのマーケティングに

役立ち潜在的ユーザが自分のスケジュールに従って関連するオペレーションや投資を計画

(27)

する助けとなるからである。マーケティングは、シングルウィンドウオペレーションの実 装から得られる効率の改善に関係する特定の事柄ばかりでなく、利点とコスト節約を明快 に識別しなければならない。

8.12 意思疎通戦略

プロジェクトの目標、目的、進捗(そして困難)に関してすべての利害関係者に情報が提

供される適切なメカニズムを確立すれば、信頼が生まれ良いものになったかもしれないプ

ロジェクトの取り消しにつながる誤解を回避できる。このコンテキストにおいて、利害関

係者の期待を適切に扱うことが重要であり、少なく約束し多く提供する(逆ではない)と

いうビジネス格言を覚えておくことが重要である。簡単な実際的問題を解決すれば、開発

の道にある難しい出来事を切り抜けてプロジェクトを推進しようとする大きな好意が生ま

れるはずである。

(28)

付属書 A - 既存のシングルウィンドウの例

このガイドラインを開発するに際して、多数の既存のシングルウィンドウがレビューさ れた

7

。シングルウィンドウのいくつかの例を以下で説明する。

A.1

モーリシャス

モーリシャスのシングルウィンドウによって、通関書類、その処理結果を TradeNet を 通し電子的手段で提供することが可能になった。なお、この TradeNet とは、(現在は

Crimson Logic の名前で運営している)Singapore Network Services Ltd と共同で

Mauritius Network Services Ltd が開発した独自の専用システムである。システムは、輸

出入貨物の移動に関わっている様々な当事者、すなわち関税・税務局、運送業者、海運業 者、通関代理店、荷役会社、商業部、フリーポート内のオペレータ、輸出入業者の間での、

文書の電子的授受を可能にする EDI ベースのネットワークアプリケーションである。また、

Bank of Mauritius の Mauritius Automated Clearing and Settlement System (MACSS)

を通して関税や税を電子的に支払うことを可能にするために、将来銀行も TradeNet に接 続されることになっている。

また、TradeNet は、通関申告の処理、承認、通関において相互に結合される Customs Management System(CMS)の実装によって、関税・税務局に対して大規模なコンピュ ータ化プロジェクトに着手する可能性を提供している。

TradeNet システムは、従来方法からの円滑で漸次的変更と税関処理での新しい方法の

容認を確保するために、段階的に実装されてきた。 1994 年7月に始まった第一段階は、税 関検査が必要でない場合の貨物の配送のための税関による電子的承認を扱った。後に 1995 年1月には、船積み業者による積荷目録の税関への電子的送付を認める第2段階が始まっ た。 1997 年の第3段階の実装では、通関申告書の電子的申請と処理に対応するためのファ シリティが導入された。 2001 年7月までに、港湾地域から運送業者のステーションまでの コンテナの転送と規制当局による輸出入承認を含む追加機能が第4段階および第5段階に 追加された。TradeNet は非係争申告の場合、貨物の通関時間を平均して約4時間から 15 分間に短くし GDP の約1%を節約したと思われる。

TradeNet は、モーリシャス政府、モーリシャス商工会議所、シンガポール版の TradeNet

をシンガポールで運営しているパートナー企業である Crimson Logic の間の官民パートナ シップである。すべてのサービスには、各ユーザにとっての初期登録設定費用の他に、使 っただけ料金が支払われる。最も重要なことは、プロジェクトは自己充足型であり、国内

の e-政府の分野にさらに投資するのに十分な資源を生み出している。また、モーリシャス

7

このガイドラインの準備において、UN/CEFACT 国際貿易手続作業部会(ITPWG/TBG15)はオーストラリア、チェコ共

和国、フィンランド、日本、モーリシャス、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、シンガポール、タイ、英国、米国

(29)

TradeNet システムは、その国内ニーズのためにガーナによって購入され作り直されてい る。

詳細情報源:

http://mns.intnet.mu/projects/tradenet.htm

A.2

スウェーデン

Virtual Customs Office(VCO)と呼ばれているスウェーデンシングルウィンドウシス テムは、輸出入ライセンスや戦略的製品のライセンスに対する電子的税関申告や申請に対 応している。貿易業者のビジネスシステムに統合することもできる。また、為替、関税コ ード、通関料の変更を自動的に更新する。シングルウィンドウはすべての貿易関係規制を 含んでおり、貿易業者にインターネット及び/又は SMS サービスを通じて変更に関する 自動更新を提供することができる。さらに、 VCO は、インタラクティブ教育コースを提供 し各貿易業者が自分のニーズと希望に関係して使用し発見するすべての情報やプロセスを 含んでいる、パーソナルな仮想税関オフィスをカスタマイズし作成する可能性を提供して いる。

輸出入申告は、インターネットや EDIFACT 経由で処理することができる。すべてのサ ービスは、1つの VCO Web ページにプールされており 150 を越える e-サービスが利用で きる。VCO に関する情報や手続きは 10 の言語をサポートしている。

現在、システムには、スウェーデン税関(主導機関)、スウェーデン農業委員会、全国商 工会議所、戦略的製品監督局、警察、国税庁、統計局が関わっている。

電子的税関申告を利用する顧客は 90 秒以内に応答を得る。処理にそれ以上の時間がかか る場合、貿易業者は SMS や電子メールを通じてトランザクションの進捗を頻繁にチェッ クできる。貿易業者からのフィードバックによれば、80%は仮想税関オフィスによって時 間が節約されたと答えており、 54%は直接出費が減ったと、そして 72%はフレキシビリテ ィが向上したことを経験したと言っており、65%はサービスの品質とスピードが改善され たと見ている。

税関は、コストの節約、内部手続きの効率の改善、資源のコア活動への再配布を同時に 達成できた。

シングルウィンドウシステムは、産業界や市民との透過性と対話というスウェーデン政 府の政策の当然の結果として継続的に開発されてきた。税関は、他のパートナー機関と共 に、内部および外部(ビジネス)当事者からのニーズと要求を基にしてシステムを開発し てきた。

システムは、政府から全面的な資金提供を受けておりすべてのサービスは無料である。

詳細情報源:

(30)

http://www.tullverket.se/TargetGroups/General_English/frameset.htm

A.3

オランダ

スキポール空港のシングルウィンドウは、航空会社から税関への積荷目録の電子的提出 に対応している。情報は貿易業者から、税関によって開発されたいわゆる VIPPROG シス テムに提供される。VIPPROG システムは、IATA の SITA システムで利用可能な、IATA によって定義されている標準メッセージ Freight Forward Message の電子的伝送を可能 にする EDI ベースのネットワークアプリケーションである。航空会社が税関に情報を提供 する権限を Cargonaut に与えているとき、SITA からの情報は私有コミュニティシステム

である Cargonaut を経由して伝送される。税関は、Cargonaut にコミュニティシステム

の使用と保守に対する料金を支払う。

シングルウィンドウは、他の執行機関との協力をベースにしており、この協力によって 1994 年にいわゆる Cargo Clearance Point(CCP)が設立された。これは、様々な執行機 関による貨物の取り扱いを改善するために設立された。この CCP は、税関、他の 10 の執 行機関、貿易業者の間の契約を基にしている。その他の執行機関には、 Marechaussee (入 管)、検疫、輸送、公的事業、水管理監督局の様々な部門、保健公衆衛生監督局、全国食肉 監視サービス、植物保護サービスが含まれている。CCP は税関によって管理されている。

他の執行機関に彼らが必要とする情報を提供できるように、これらの機関は税関にリス クプロファイルを提供している。それに基づいて税関は情報を分析し、その結果を電子的 または紙で他の機関に渡している。他の機関は折り返し税関に自分達が貨物をチェックし たいかどうかを知らせる。(税関を含む)複数の機関が貨物のチェックを希望する場合、

CCP は関係するすべての機関のチェックを調整する。この目的は、不必要にロジスティッ クプロセスを乱す複数回のチェックを防止することである。

オランダ税関の活動領域は、関税を集めることに限られてはいないが、薬物、武器、廃 棄物、文化的価値がある品目、絶滅種のような特定の品目に関して禁止、制限、測定の枠 組み内で品目の輸入、輸出、通過の管理にも関わっている。こうした分野での立法は主に 他の省庁の担当である。 1996 年に、他の行政機関に代わり税関が管理を実行するという規 定を含む覚書が他の省庁や行政サービスと交わされた。

貿易は、この協力的アプローチの大きな支援者であることが分かっている。貿易の利点 は、航空機によるロジスティックスでの遅延の減少であり、要約申告やその他の文書送付 に関するスタッフコストの削減である。年間を通じて、税関と貿易業者は自発的に到着前 情報を手渡すようになった。これにより貨物の通関がさらに速まった。税関にとってのシ ングルウィンドウの利点は、到着前に入ってくる航空貨物のかなり詳しい概要が分かると いうことである。

近い将来、オランダ税関は、Sagitta binnenbrengen と呼ばれる新しいシステムを導入

する。このシステムは、税関への要約申告の到着前提出に対応している。空港当局のシス

(31)

テムを通じてまたは直接情報を提供することが可能である。また、システムは他の税関シ ステムともリンクしており、これによって税関申告を送付することが可能になる。2004 年に導入されるこの新しいシステムの範囲は全国規模である。したがって、ローカルシス

テム VIPPROG は不要になる。

A.4

米国

国際貿易データシステム(ITDS – International Trade Data System)の当初の概念は、

特別タスクフォース「未来自動商業環境チーム(FACET – the Future Automated

Commercial Environment Team)」の結果である。FACET の目的は、政府の国際貿易処

理手続を調査し、将来の通関自動化に関して勧告することであった。主要な FACET 勧告 の中でもそのキーとなるのは、輸出入処理及び国際貿易処理の統合化された政府監視のた めに同一データを使用することであった。FACET 報告の結果として、副大統領は、財務 省に対して ITDS プロジェクトオフィスの設置を指示した。プロジェクトオフィスは、部 局間局長会議により先導され、税関(CBP)、関係政府省庁(PGA)、政府監視機関からの 代表及び契約者(コンサルタント)により構成された。ITDS は、PGA や貿易業界の窓口 と広範な協議を行った。

プロジェクトオフィスの最初の目的の一つは、 PGA 運用手続と情報要件を調査すること であった。この目的は、調査と質問状で達成された。プロジェクトオフィスは、約 3,000 のデータフィールドからなる 300 以上のフォームについて、貿易関係代理店より集められ たデータエレメントの一覧を整理するさまざまな機関により要求される全てのフォームを レビューした。この情報の90%以上が余分なものであった。分析と標準化のプロセスを 通して、ITDS は、200 以下のデータエレメントからなる標準データセット(SDS)を制 定した。これは、元の 3,000 データフィールドに対して顕著な簡素化となっている。

これらの研究は、国際貿易と技術における傾向も明らかにした。ビジネスのグローバル 化、ビジネス上起きている商取引の標準化及びインターネットを通じて可能となった迅速 な情報交換は、考慮すべき要素であった。

北米自由貿易協定(NAFTA)の下で、北米貿易自動化プロトタイプ(NATAP – North

American Trade Automated Prototype)と呼ばれるITDSの概念証明(a proof of concept)が実施

された。NATAPは、カナダとメキシコとの共同による作業であった。NATAPは、範囲を限

定したものではあるが、複数機関の輸入、輸出、通過処理のために標準データセットのITDS

の目的を達成できると言うことを証明した。また、通信技術としてインターネットが使用

できることをも証明した。NATAPに加えて、米国税関(CBP)は、英国と国際貿易プロト

Diagram ダ イ ヤ グ ラ ム 1つ の モ デ ル の 全 体 ま た は 一 部 の 図 示 表 現 。 大 抵 は 弧 線 (関 連 )と 頂 点 (他 の モ デ ル 要 素 )の 結 合 グ ラ フ を 用 い て 、 モ デ ル 要 素 の 集 ま り を 図 形 表 現 し た も の 。 UMLで は 以 下 の ダ イ ヤ グ ラ ム が サ ポ ー ト さ れ る :ク ラ ス 図 、 オ ブ ジ ェ ク ト 図 、 ユ ー ス ケ ー ス 図 、 シ ー ケ ン ス 図 、 コ

参照

関連したドキュメント

The only thing left to observe that (−) ∨ is a functor from the ordinary category of cartesian (respectively, cocartesian) fibrations to the ordinary category of cocartesian

In this section we look at spectral sequences for calculating the homology of the bar and cobar constructions on operads and cooperads in based spaces or spectra.. It turns out that

It is suggested by our method that most of the quadratic algebras for all St¨ ackel equivalence classes of 3D second order quantum superintegrable systems on conformally flat

Keywords: continuous time random walk, Brownian motion, collision time, skew Young tableaux, tandem queue.. AMS 2000 Subject Classification: Primary:

Next, we prove bounds for the dimensions of p-adic MLV-spaces in Section 3, assuming results in Section 4, and make a conjecture about a special element in the motivic Galois group

The main problem upon which most of the geometric topology is based is that of classifying and comparing the various supplementary structures that can be imposed on a

Transirico, “Second order elliptic equations in weighted Sobolev spaces on unbounded domains,” Rendiconti della Accademia Nazionale delle Scienze detta dei XL.. Memorie di

Then it follows immediately from a suitable version of “Hensel’s Lemma” [cf., e.g., the argument of [4], Lemma 2.1] that S may be obtained, as the notation suggests, as the m A