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成田市公設地方卸売市場の基本方針検討(事務局提示資料)

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Academic year: 2018

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(1)

成田市公設地方卸売市場の基本方針検討

卸売市場基本方針策定にかかる調査報告書に基づき、成田市公設地方卸売市 場の基本方針を検討する。

~前提~

平成23年度実施した耐震診断により、想定震度(震度6)の地震に対し、 倒壊・崩壊の危険性が高いと判断されたため、耐震への対応が急務となってい る。

①成田市場の将来性について

調査による戦略仮説をもとに検討

戦略1 信頼できる地元の食材を地域に暮らす人々に提供 青果・水産

【積極的に攻勢をかけていく取り組み】

病院食や介護食等の公共性の高いニーズに対応した給食食材の提供 【段階的な取り組み】

業務用加工品需要に対応した設備・体制の充実 【差別化を図る取り組み】

集荷配送システムの強化

【防衛又は撤退に向けた取り組み】

地域の消費者ニーズに対応した卸売業者の集荷力・販売力の向上

戦略2 新鮮な食材の提供を目的とした常設販売・業務用市の開催 (常設販売により新たなマーケット開拓を図る)

青果・水産

【積極的に攻勢をかけていく取り組み】 地域の業者に向けた業務用市の開催 市民に向けた積極的な販売

【段階的な取り組み】

セミオーダーの食材加工ニーズへの対応

戦略3 空港に近接した特性を活かし、成田地域産品の海外市場進出 青果

【積極的に攻勢をかけていく取り組み】 地元産品のブランド力向上

(2)

産地に隣接した立地を活かした新鮮な産品の輸出 【段階的な取り組み】

業務用加工品需要に対応した設備・体制の充実 【差別化を図る取り組み】

加工品輸出

【防衛又は撤退に向けた取り組み】 海外市場を視野にいれた体制の整備

戦略4 立地を活かした、国内の農水産品の輸出拠点化 青果・水産

空港に近接した立地と卸売市場の目利き、集荷力を活かし、国内の農 水産品の輸出拠点として機能強化を図り、取扱量の増加を図る。

海外市場のニーズを捉えられた場合に、可能性はあるが、卸売業者の 集荷力等を総合的に見て、現段階で取り組むのは時期尚早と考える。

戦略5 立地を生かした海外産品の輸入と成田発ブランドの発信 青果・水産

空港の「海外」「非日常」、成田山の「特別」のイメージを活かすこと で付加価値的商材の発信基地化を図る。

新たな商材が常に求められるため、輸入による多品種確保により他市 場との差別化を図る。1次的には地域の消費者に豊かな食文化を提供す る市場、2次的には「成田発ブランド化」により全国の飲食業界に頼ら れ、独立採算を実現する市場を目指す。

輸入食材と地域でのニーズがうまくあった場合に可能性はあるが、卸 売業者の輸入品取扱いの意向等を踏まえると、現段階で取り組むのは時 期尚早と考える。

検討結果①

・青果部の将来性(平成30年度見込み)

経営不振により3度の撤退をしている青果部においては、産地の信頼回復 が急務である。現卸会社においては目標取扱高を20億円としているた め、集荷量・取扱高の増加を期待したい。

将来性においては、目標数値の8割の16億程度を見込み、戦略1から 3により期待される効果を約3億円程度が見込めるものと考える。 ・水産部の将来性(平成30年度見込み)

調査書P26 P35~39

(3)

平成20年度より取扱高がほぼ横ばいとなっており、今後も86億円の取 扱高が見込まれる。(24年度69億円、25年度見込みも70億円弱と なってしまっている)

将来性において、戦略1と2により期待される効果を約1億円程度が見込 めるものと考える。

・戦略4と5については、有意性の高い他の戦略を推し進めることにより、 成田市場の物流量の確保や地元地域での輸入品取扱の機運高めた後、海外 市場や国際的な物流の状況を踏まえながら、展開を図っていくことが望ま しい。

・青果部と水産部の戦略が順調に推移した場合、平成23年度決算ベースに おける基準外繰入及び繰越金による調整なしに黒字化となる。

・独立採算を見込んだ場合、総収入にしめる施設使用料の割合81%を達成 するためには戦略による効果に加え、施設使用料の1.86倍が必要となる。 (この数値は移転・再整備費用にかかる市債償還分を見込んでいない)

②廃止した時の影響について 1)廃止時の影響

・零細農家が少量でも出荷できる場の喪失

零細農家が重視している近接した出荷先の喪失

生産者は出荷の、商業者は商品をそろえるための効率的な場の喪失

出荷農家数 約650戸

・経済効果(平成17年千葉県産業連関表より算出)

投入額及び生産誘発額・・・・・・111億1700万円 就業誘発者数及び雇用誘発者数・・・・・・・・441人 ・市場内就労者数

青果棟 卸1社 仲卸 4社 50人 水産棟 卸1社 仲卸 30社 220人 関連食品棟及びサービス棟45社 260人 2)廃止時における費用(試算)

・撤去費用・・・5億3929万円 用地売却・・・6億3000万円

差 額・・・ 9071万円

・差額である約9000万円の収入となる

なお、廃止に伴う市場関係者に対する補償の必要性は無いという判例もあ ることから、補償費はないものとする。

調査書P75

調 査 書 P17 ~20

調査書P75 調査書P26 P41~44

(4)

検討結果②

公設地方卸売市場の役割として、少量でも出荷できる場と、零細農家が 出荷先として重視する近接性を備えた卸売市場が廃止となることは、零細 農家に与える影響は大きく、看過できないものと考えられる。

また、市場外流通が増加してきているとされていても、青果物・水産物 の6割程度は市場を経由していることから卸売市場は生鮮食料品等の流通 の基幹的なインフラとしての役割を果たしていると考えられます。

③水産棟の跡地利用について

・地主から年間約1000万円で借りている土地である。

・今回の調査の現地再整備の配置イメージでは青果・水産の加工施設と直売 所となっている。

・今後必要な機能として、青果では共同配送や低温貯蔵庫、消費者交流の場 があげられており、水産でも共同配送、加工施設、冷蔵・保冷設備、消費 者交流の場があげられている。

・将来の民間への資産売却の可能性を考慮すると、過度な施設保有は避けた 方がよい。

検討結果③

現在の流通事情から、市場でも加工施設等の付加価値を付けていくこと は重要であると考えております。また、配送等の企業を誘致となれば相応 の土地が必要となる。

現有機能を取扱規模に応じて更新整備すると、借地部分に一部未利用地 が生じることが考えられるが、新しい戦略では一般客の来場や農産物輸出 などを見込んでおり、新たな土地利用が必要となることや、現地新設の場 合には借地の一部返還は現実的ではないことなどを踏まえ、借地の継続利 用により将来の戦略展開の可能性を担保しつつ、市場開放の取組みなどを 活かしながら当面の有効活用策を検討することを基本的な考え方とする。

ただし、現段階で何に利用するかを決めることはできないと考えており ます。

調査書P73

調査書P47

調査書P64 調査書P75

調査書P28

(5)

④整備手法のあり方について 1)新地移転

・費用(試算) 約53億円~60億円 ・メリット

現在よりも交通の便が良い場所を選べる 今後の構想にあった施設として整備できる 現状の施設を利用しながら整備ができる ・デメリット

用地買収・都市計画決定など時間がかかる

新施設の利用まで現施 設を利用するとなると 耐震補強(6~7億円 程度) が必要となる

現地再整備・補強と比べ費用がかかる

施設使用料の見直し等、卸・仲卸の経済的負担増

2)現地再整備

・費用(試算) 約36億円~42億円 ・メリット

移転に比べ早急な対応が可能

調査結果のように管理事務所の解体⇒新青果棟整備⇒現青果棟解体⇒新水 産棟整備⇒現水産棟解体・・・と段階的に整備することで市場機能を停止す ることなく整備ができる

市場内業者からも現地での再整備を希望する要望書が提出されているため 合意のもと実施ができる

・デメリット

現状の区画での整備となるため施設整備に制限がある 施設使用料の見直し等、卸・仲卸の経済的負担増

3)現施設の耐震補強

・費用(概算) 約13億円~16億円(平成23年度実施耐震診断時) ・メリット

早急な対応が可能 ・デメリット

補強を実施したとしても、青果棟・水産棟の躯体の耐用年数はすぎている ため数年後には新設・再整備が必要となる

補強の為にブレースを入れると業務に支障が出る

耐震補強を実施する際は一部業務を停止する必要がある

調査書P70

調査書P70

(6)

検討結果④

新地移転は耐震対策が急務な中、時間の余裕がない。さらに、補強を実 施したうえでの移転となると費用が膨大となる。

耐震補強の実施は市場の方向性を先延ばしにすることにしかならず、実 施すると業務に支障をきたす。さらに数年後には移転または再整備の費用 がかかることとなる。

現地再整備では現在の土地での整備となるため、スペース的な制限はあ るものの、整備に必要とされる面積は確保できる。また、再整備に際し段 階的に実施することで市場機能を停止させることなく整備することが可能 となることから現地での再整備を方針とする。

⑤管理運営手法について 1)施設使用料

独立採算が求められる 公営企業という位置づ けから、一般会計から の繰入 を極力少なくすることが求められる。当市場運営の総収入にしめる施設使用 料の割合は約47%、独立採算化するにはこの割合を81%に上げる必要が ある。(現行の施設使用料を2.02倍相当)

さらに、現地再整備費用を約40億円とし、仮に年間市債償還額が1億であ った場合、現在の施設使用料と同額分以上を上乗せしなければ独立採算とは ならない。(24年度の施設使用料収入が約7000万円)

2)保有施設

将来の民間への資産売却の可能性を考慮すると、過度な施設保有は避けた方 がよいとされている。

3)管理手法 公設公営

・今までと同様の体制となる。

・経営指導は困難、効果的な改善策を打ちにくい。

・大幅な売り上げ増が見込めない中で、税金を投入しても維持すべき施設で あるという公共性の強化が必要となる。

指定管理者制度

・施設使用料の徴収などに民間のノウハウを活かせる。

調査書P77

調査書P64 公営企業会計 報告

(7)

・施設使用料の減免等、指定管理者が決定できないこともあるため、明確な 事業範囲の分担を行う必要がある。

・青果については信用回復が最大の課題となっており、当面は産地との調整 や営業においても成田市として関与していく必要がある。

第3セクター方式

・今後、事業開拓等により海外を視野に入れていく場合には有効であるが、 現状は攻めの戦略よりも、足場を固める守りの戦略が必要。

・独立採算が基本となるため、現在の市場事業者の経営状況からは困難で あると考えられる。

検討結果⑤

これまでの検討により卸売市場は必要な施設であるとしているが管理運 営には問題点が多くなっている。現在の経営状態から第3セクター方式は 困難であるため、公設公営から指定管理者制度への移行が検討されること となる。このため、再整備後には指定管理者制度へと移行できるように検 討していく。

⑥その他

・予定しているスケジュールについて 別紙をご確認ください。

以上の検討結果をまとめ成田市公設地方卸売市場の基本方針を策定していく

参照

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