小林秀雄の「フランス語講座 127 チュウル・ランボオであった。現に,
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地獄の季節』の巻頭に掲げてある ランボー論の仏訳がつまり,それである。あのような優れた論文を書き得 た秀才だから,定めし,口頭試験にも堂々と答弁するだろうと思って私は 大に期待していた。ところが小林君のフランス語ぐらい変則なものは稀な ので,彼には耳からはいって口から出るフランス語などは殆ど存在の価値 すらない。眼からはいって脳紫を刺戟するフランス語以外は用が無いので あるo だから,アンベルクロード先生の口頭試問には,一つも答えられず に,彼は魚の如くに黙々としていたJ
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辰野隆随想全集j (第五巻)r
忘れ 得ぬことども J)o 小林は仏語の流暢な会話は,苦手であったのであろうO だが,r
フラン ス語講座」では,発音問題を決して等閑にしたわけではなく,読者と通底 しうる手持ちの最善策を考案した。雑誌の主旨は英語研究なので,小林の ように仏語の解説に英語を援用するのは合理的だが,小林の後任者逮にも, そうした傾向は見出せない。そして, (第2
回)の|名詞の性|に関しては, 次のように語られるD フランス語のすべての名詞は男性名詞と女性名詞とに分れております。例へば, homme n)ma( が男性名詞であり, femme (woman) が女性名
小林秀雄の「フランス語講座 137 d) 定過去。過去に於ける一時的の出来事を示すのですが,その出来事は 全く過去となったものでなければなりません。主として時日の明記しであ る場合に用います。
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例
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Napoleon rel 旦2旦
旦
t a setnia Helene en 1182 (ナポレオン 1世は1218 年聖ヘレナで死んだ。) e )大過去,過去に於ける或る出来事に対して,それより以前に起った事 柄を表はす。この時は前過去と同じく複雑文章中に主として用いられ,他 の過去と相対して用いられるのです。[
例
1
Quand siava'j inif mon 廿aliav ,j'sialla me promener a l campagne. a(仕事を終へて了った時,私は野原に散歩に行った, quand-when , -liavart w o r k ) J
'siava ajed inif mon 廿aliav ,quand lien 凶 sand ma chambre.
・. 働きとが能動的関係にある時は一致するO . ・, 小林秀雄の「フランス語講座 141