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第2章 浦安市の景観特性 景観マスタープラン(素案)のパブリックコメント実施結果|浦安市公式サイト

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(1)

第 2 章

第2

浦安市の

景観特性

この章は、浦安市の景観の現状を把握するために設けた章です。本市のなりたちを振り返り、その歴史に

根差した生活文化、土地利用などに基づき形成された本市の景観を考察しています。

なり

(1) 立地特性

(2) 地形

(3) まちのなりたち

(4) 広域交通体系

2.景観特性

(1) 浦安駅およびその周辺

(2) 新浦安駅およびその周辺

(3) 舞浜駅周辺とアーバンリゾートゾーン

(4) 堀江・猫実・当代島地区

(5) 日の出・明海・高洲地区

(6) 工業ゾーン

(7) やなぎ通り・シンボルロードとその沿道

(8) 公共施設

(9) 道路

(10)河川

(11)住宅地

(12)東京湾・旧江戸川など市域外周水際線

3.景観資源

(1) 歴史的景観

(2) まち並み景観

(3) 自然景観

(2)

第 2 章

.ま

なり

(1)立地特性

浦安市は東京湾の湾奥、旧江戸川の河口部デルタ地帯に位置する

平坦地であり、河口部の三角州や広大な干潟を埋め立てできた土地

が市域の約3/4を占めています。南と東は東京湾に面し、旧江戸

川が東京都との境界を形成し、これと直交して東京湾に繋がる境

川・見明川・猫実川があり、市域は三方を水で囲まれています。

▲浦安市の立地特性

(2)地形

境 川 両 岸 の 自 然 堤 防 で 旧 来 か ら 市 街 地 と し て 発 展 し て き た エ リ アは標高1m程度の微高地です。

その周辺には標高0∼1m程度の後背低地があり、旧来は水田と して利用されてきましたが、土地改良事業で道路などが整備され、 現在では宅地化しています。

一方、埋立地の標高は3∼4m程度であり、最高標高は中央 公園の築山で、約12mあります。また、津波や高潮に備えるた め、水際線の多くは地表面よりも高い高潮堤などで囲まれていま

す。

東京湾の浦安市に接する部分は遠浅ですが、埋め立て土とし

て利用するために、日の出沖の海底土砂を掘削したあとが水深 15mほどの窪地となっています。

▲ 地形概況図(国土地理院「土地条件図」)

(3)まちのなりたち

① 近世以前

浦安は旧江戸川河口の低湿地でした。いつごろから人が定住

し、集落が形成されたのか、伝説では平安時代末期とも鎌倉時代

ともいわれています。

桃山時代、徳川家康が江戸に入府すると、浦安の堀江・猫実・

当代島の3村は行徳領として徳川家の直轄地となりました。 堀江・猫実も集落の外に新田を広げる一方、漁業が盛んになっ

た江戸時代を通じて、浦安は半農半漁の村として基盤を築いてい

きました。

(3)

第 2 章

② 明治∼昭和 30 年代

明治22年、堀江・猫実・当代島の3村が合併して「浦安村」 が生まれました。

第二次世界大戦を経て昭和30年代後半までの浦安は、境川・ 船圦川の川岸に千数百隻の漁船がつらね、川岸に漁村集落が立地

する漁師町でした。

集落の南と東には水田が開け、旧江戸川の河口には大三角(現

在のディズニーリゾート○R周辺)、小三角、見明島の三角州、海

岸の堤の外には東野、沖の割の州が連なり、アシやヨシが茂って

一大湿原となり、そのなかにカモやシギなどの水鳥が生息し、ヨ

シキリがさえずっていました。

▲ 大正時代の境川新橋付近の景観

▲東西線浦安駅の景観

▲ 東西線浦安駅前の景観

③ 昭和 30 年代∼現代

千葉県施行の埋立事業として、①住宅地の造成、②大型遊園地

の誘致、③鉄鋼流通基地の形成の 3 点を基本方針とした整備が 決定されました。

【元町地域】

堀江・猫実の境にある境川と当代島の船圦川の川岸を中心に形

成される古くからの市街地の周辺に広がる水田は、地盤沈下のた

め自然排水が困難となり、これに対処するため、昭和39年より、 土地改良事業が始まりました。

その後、昭和44年営団地下鉄東西線が開通し、浦安駅ができ、 日本橋から約18分で結ばれ、急速に市街化が進展し、中小規模 の商業・業務施設が立地し、にぎわいのある景観を形成するに至

りました。

【中町地域】

中町地域の埋立事業は、第一期埋立事業として、昭和39年に 着工、50 年に完了し、住宅用地・工業用地・レクリエーション 用地が形成されました。

住宅・商業用地の大部分は大規模住宅開発によって整備され、

昭和50年代半ばに住宅供給のピークを迎えました。

工業用地は、鉄鋼流通基地として計画され、墨田区・江東区な

ど都内の鋼材流通業者の組合による集団移転用地として分譲さ

れ、昭和44年に完成しました。

埋立地の西端部約200haは、昭和50年末から52年末にかけ てオリエンタルランドに引き渡されて、東京ディズニーランド○R

の開発が始まり、昭和58年に開園しました。

昭和 63年には、JR 京葉線の暫定開業に伴い、新浦安駅と舞 浜駅が整備され、新浦安駅は新たな拠点として商業・業務・文化、

宿泊・住宅などの複合した市街地として、ダイナミックな景観を

形成するに至りました。一方の舞浜駅は、東京ディズニーリゾー

トの玄関駅として整備され、固有の景観を形成しています。

▲JR京葉線・新浦安駅前の景観

(4)

第 2 章

【新町地域】

第二期埋立事業は昭和47年に着工、55年に完成し、日の出、 明海地区は日本住宅公団(現都市機構)に、港地区の約2/3及

び千鳥地区の一部は、鉄鋼流通を主とする企業に予納分譲され

ました。高洲地区は、一部を漁民優先分譲地として埋立後分譲さ

れました。

日の出・明海・高洲地区において、平成7年に、土地利用計画

が策定されました。この計画では、水辺に親しめる空間の創出や、

シンボルロード沿いのタウンセンターの配置を通じて、都心近接

の複合機能都市の形成を目指しています。

また、シンボルロードとパークウェイの交差点から海側には、

商業施設や総合公園などからなる拠点形成を図ることとしてい

ます。

港地区は、昭和 48 年には、鉄鋼団地の南東部に位置する第二

期埋立地に第2鉄鋼団地の用地が分譲され、昭和 55 年には日本

最大の機能を誇る鉄鋼流通基地が生まれました。

▲新町地域・明海地区の景観

▲ 港地区の景観

(4)広域交通体系

【鉄 道】

昭和44年営団地下鉄東西線が開通し、浦安駅ができ、日本橋 から約18分で結ばれるようになりました。

昭和63年にJR京葉線が蘇我から新木場まで暫定開通し、浦 安市には舞浜駅と新浦安駅の2駅が開設されました。

JR京葉線の高架橋は橋桁、橋脚がコンクリート製の大規模な

工作物で構成され、市域を東西に横断しています。

【道 路】

昭和53年に高速湾岸線の浦安∼新木場間が区間開通、55年に は首都高速9号線に接続、57年に市川市高谷まで開通しました。

これと平行する国道357号線は、昭和53年に浦安∼市川市高 谷間、昭和59年に浦安∼舞浜大橋間が暫定開通しました。

湾岸道路と国道357号線は、橋桁、橋脚、遮音壁など大規模 な工作物で構成され、市域を東西に横断しています。

▲J R 京葉線高架の景観

(5)

第 2 章

景観特性

ここでは、本市の景観特性について考察します。

考察の対象としては、駅前、主要な道路、主要な河川、際立った領域性を示す特徴的な場所、住宅地、公

共施設など多様な視点から対象を選定しています。

◇ 都市構造上の拠点として重要な役割を担う場所の景観

都市計画マスタープランなどの上位計画において、交通結節点、生活文化拠点など都市構造上重要な

役割を担う場所は、景観上も重要であり、個々にその現状を把握する必要があります。

 浦安駅およびその周辺

 新浦安駅およびその周辺

 舞浜駅周辺とアーバンリゾートゾーン

◇ 特徴ある市街地を形成している場所の景観

市域には、土地利用、まちづくりのあり方が他の場所と異なる場所があります。また、このような

場所は景観的にも特徴ある領域を構成しています。

 堀江、猫実、当代島地区

 日の出・明海・高洲地区

 工業ゾーン

◇ 公共事業によって形成される場所の景観

行政(市、県、国)などにより景観が形成される場所や部分については、規模などが大きく景観形成

にも大きな影響があります。

 公共施設(学校、公民館、福祉施設等)

 道路

 河川

 東京湾、旧江戸川など市域外周水際線

◇ 住宅地の景観

市民のみなさんにとって、景観を考える上で最も身近な場所は、その生活の舞台である住宅地である

と考えます。

(6)
(7)

第 2 章

浦 安 駅 およびその周 辺

① まちのなりたち

東西線浦安駅を中心としたエリアは、昭和44年の東西線開通以来、浦安の経済活動の中心として 発達してきました。駅周辺には、駅前ロータリーを中心として、店舗、事務所、金融機関などの施

設が小規模な単位で立地しています。

また、市川浦安線、やなぎ通りなどの幹線道路が縦横に走り、その沿道にも各種用途の建築物が

軒を連ね、にぎわいのあるまちの様子を呈しています。

② 市民の目から見た景観の現状

▲ 浦安駅前のまち並み

▲ 北栄・コミュニティ道路

▲猫実川

▲駅に近接した商業地

1)にぎわい、界隈性のあるまち並み

商業施設が多数集積する場所で、にぎわいや活気があるこ と、また沿道に店舗が連続し界隈性がある。

2)まち割を反映した小規模な建築群

敷地規模が小さいため、間口の狭い中層規模の建築物が 多い。

3)人に優しいコミュニティ道路

北栄地区には、コミュニティ道路が整備され、人に優しい 歩行環境が創出されている。

4)河川空間の多様な利用

猫実川は、河川を立体的に利用し、地上部分を広場とし て整備している。

5)放置自転車、違法駐車

放置自転車、違法駐車が多く、歩行の障害になるとともに景 観の阻害要因となっている。

6)乱雑な屋外広告物

屋上、窓面、壁面、旗ざおなど様々な看板類が騒色を剥き出 しに無秩序に掲出されており大変に見苦しい。

7)幹線道路の歩道幅員の狭さ

景観的にはゆとりのない窮屈な印象を与えている。 8)幹線道路の柵、標識などの路上工作物のしつらえ方

5)と相まって、猥雑な道路景観という印象を与える。

9)建築物の設備機器などの無秩序な設置

まち並みを乱雑に印象づける。 10)電柱・電線類

広がりのない、雑多な印象を与えている。

(8)

第 2 章

新 浦 安 駅 およびその周 辺

① まちのなりたち

京葉線新浦安駅を中心としたエリアは、昭和63年の京葉線開通以来、浦安の新たな拠点として発 達してきました。駅周辺には、交通広場を中心として、大規模な事務所、核的商業施設、ホテル、

文化施設などが立地しています。また、その周辺には、戸建住宅や集合住宅が多数立地しています。

駅前の商業施設、業務ビル、ホテルなどの立地する街区は、地区計画制度と建築協定制度などが

導入され、建築物に対する計画的な景観誘導が官民一体となり行なわれました。

駅舎、交通ターミナル、シンボルロード、歩道橋など都市施設の整備水準は極めて高くなってい

ます。

② 市民の目から見た景観の現状

▲ 地区夜景

▲ 住宅街区

▲大規模商業施設

▲ 集合住宅地

▲ランドマークの超高層

1)計画的に創られた新都心景観

色彩や形態などが調和のとれた景観となっている。まち 並みは全般に、整然としており、清潔感と開放感を与え ると同時に躍動感があり、多くの市民が快適さを感じる 景観を形成している。

2)ランドマークとなる超高層建築

駅周辺には、ホテル、住宅、業務など複数の超高層建築 物が立地し、市域 のなかでランドマークとな り、スカイ ラインに特徴を与えている。

3)駅舎のデザイン

新浦安駅舎は、デザイン調整を行って整備され、色彩など が地区全体の景観と調和している。

4)緑豊かな周辺住宅地

地区の中には、駅近接型の集合住宅地が建設されており 緑も豊かで、景観に関しても地区全体との調和に配慮さ れている。

5)シンボルロード

全長約 2. 5km に及ぶこの街路は、広幅員の歩道に水景や 豊かな緑が配置され、市を代表する都市空間となってい る。

6)放置自転車、違法駐車

放置自転車、違法駐車が多く、歩行の障害になるととも に景観の阻害要因となっている。

7)屋外広告物

業務ビルなどでは、掲出規模やデザインが調整され魅力 的な屋外広告物となっているものがある一方、大規模商業 施設の屋上看板のように、地区の景観を大きく損ねている ものもある。

(9)

第 2 章

舞 浜 駅 周 辺 と

アーバンリ

ゾート

ゾーン

① まちのなりたち

京葉線舞浜駅を中心としたエリアは、昭和 58 年の東京ディズニーランド○Rの開園、昭和 63年の京葉線開通により現在のまちの姿が形成され、現在では、我が国を代表する、リゾー

トエリアに発展し年間2500万人以上が訪れます。

駅南側には、市の総合運動公園も立地していて、シンボリックな総合体育館が風格のある

景観を呈しています。

駅北側には、戸建住宅地などが建設され、平成14年に改札口と広場などが整備されました。

② 市民の目から見た景観の現状

○CDisney ▲ 東京ディズニーリゾート

▲舞浜駅駅舎

▲ 地区外周の水辺景観

1)我が国有数のアーバンリゾート地

東京ディズニーリゾート○Rを中心にホテルなどが立地 し、常に人々でにぎわう躍動感のある固有の景観を形 成している。

2)質の高い整備が行われた駅舎、道路などの景観

東京ディズニーリゾートのゲート空間として、駅舎・ 駅前広場は、水景やモニュメントを備えた良好な景観 を形成している。また、道路についても、街路樹など に工夫が施され良好な景観を形成している。

3)屋外広告物・サインのデザイン

魅力的な屋外広告物・サインが多く、夢のまちらしい、 華やいだ固有の景観形成に寄与している。

4)水辺景観

地区を取り囲む、旧江戸川、東京湾の水辺は、埋め立 て当初のままで整備が手付かずの状況である。リゾー ト地にふさわしい魅力ある水辺に整備されることが望 まれる。

5)駅南側の景観の維持

東京ディズニーリゾートを中心とした当地区の景観 特性を積極的に維持する方策が必要である。 6)駅北側の駅前景観

住宅地への玄関にふさわしい駅舎にすべく、住民意見 を反映させた駅舎デザインにより、改札口やデッキが 整備され、駅前景観が魅力あるものとなった。 住宅地から駅に向かう歩道橋は、住宅地の玄関口とし ての温もりが希薄で、やや殺風景な景観となっている。 また、駅前には、大きな遊休地があり、その整備内容 は今後の駅前景観に大きな影響を与える。

(10)

第 2 章

堀 江 ・

猫 実 ・

当 代 島 地 区

① まちのなりたち

「浦安」という名前は、明治22年の堀江・猫実・当代島の3村合併によって誕生しまし た。市史などによれば平安時代頃より、人々の営みがあったとされており、そうした歴史

を伝える遺構などが多数存在しています。

また、かつてこの界隈には漁業を生業とした漁師の人々が多く暮らしており、今も、そ

の当時を忍ぶことのできる建物や空間が残り、この地区の魅力のひとつとなっています。

こうしたことから、この地区は、私達のまちの起源や成り立ちを知ることのできる、本

市でも極めて貴重な空間であるといえます。

現在、この地区は、住宅を中心に、集合住宅、生活利便施設である小規模な商業、業務

施設が共存して立地しています。

② 市民の目から見た景観の現状

▲西水門付近の境川

▲ 清瀧神社

▲旧宇田川家

▲路地・緑・低層の建物

1)境川の景観

境川は浦安市の歴史を語る上で欠かすことのできない 貴重な景観資産であり、現在も多くの市民に親しまれ ているが、護岸の老朽化、水質浄化、沿岸建築物のま ち並みなどの改善点も見受けられる。

2)歴史を伝える景観

地区内には、神社仏閣、庚申塚、旧家、民家など浦安 の人々の生活に根ざした歴史的な資産が数多く残さ れ、歴史の奥行きを感じさせる都市空間となっている。 3)心地よい尺度の空間スケールをもったまち並み

当地区の景観は、木造を主体とした低層の建物と路地 空間が醸しだす心地よい尺度を持ったまち並みがその 特徴となっている。最近は、中高層の建築物に建替え るケースも現れ、地区全体の調和がなくなりつつある。 4)魅力ある路地の景観

当地区にはたくさんの路地がある。路地には民家の小 さな緑が顔をのぞかせ、潤いと親しみのある生活風景 を形成し、住民の交流の空間にもなっている。こうし た魅力を備えた路地も、防災上の観点からは問題点を 指摘する声もある。

5)道路の景観

幅員の狭い道路に電線類が縦横に走り、また、目抜き 通りに面して駐車場や空き地が目立ち、道路景観は必 ずしも良好とは言えない。

(11)

第 2 章

日の

出・

明海・

高洲地区

① まちのなりたち

② 市民の目から見た景観の現状

▲地区空撮

▲シンボルロード

▲明海大学

▲集合住宅地

▲戸建住宅地

1)計画的に景観誘導が進められている地区

昭和 63 年のまちびらき以来、当地区に立地する建築物は、ガ イドラインに基づいて景観誘導が図られており、今後も計画 的 に 景 観 誘 導 が 進 め ら れ て い く 地 区 と し て 位 置 付 ら れ て い る。

2)水辺に囲まれた地区

当地区を囲む、三番瀬、東京湾、境川といった特徴ある水際 線は、当地区の大きな景観資源となっている。眺望の良い水 辺、レクリエーションの場、貴重な水辺生物の生息の場とし て多くの市民に親しまれているが、ごみなども多い。また、 護岸が無機質で魅力に乏しい。

3)質の高い都市施設の整備水準

道路、公園などの都市施設は、区画整理事業によって計画的 に進められ、電線類が地中埋設されるなど、景観的にも優れ ている。とりわけ、シンボルロードは、50m の幅員をもち、 ゆとりある歩道空間が特徴の快適な街路である。

4)集合住宅地の景観

当地区には、12 階以上の高さの集合住宅が多数立地し、圧 迫感のある景観を形成しているものもある。

5)グリーンネットワーク

幹線道路沿いでは、建築物等の壁面の位置を後退させ確保し た空間に、高木などの緑を配置し、道路の街路樹と併せてグ リーンネットワークを形成している。また、明海大学など外 構空間を緑豊かに形成している街区もある。

6)屋外広告物

大規模店舗が軒を連ねるシンボルロード沿道は、屋外広告物 も多く掲出されており、その規模、面積、意匠などが景観を 損ねているものもある。

7)色彩景観

大規模な建築物が多いため、人目を引くものの、群としてみ た場合の色彩に統一感や魅力が少ない。

▲地区遠景

日の出・明海・高洲地区は、都市機構、千葉県企業庁により都市施設が整備されている、366.6ha、

人口42,000人の新市街地です。

住宅地を主体とした複合機能都市として、まちづくりが進められ、昭和 63 年のまちびらきから 15年以上を経て、いまでは多くの市民が暮らす生活の舞台へと成長しました。

(12)

第 2 章

工業ゾ

① まちのなりたち

千鳥、港、鉄鋼通りにより構成される地区です。

千鳥地区には、物流・配送センター、クリーンセンター、火葬場、浦安マリーナなどが立地し

ています。

港・鉄鋼通り地区には、鉄鋼関係の加工・流通施設が多数立地しています。

集積施設の性格から、市民にとってはなじみの薄い場所ですが、その区域は広範囲であり、景観

に及ぼす影響の大きな地域です。

② 市民の目から見た景観の現状

1) 水辺からみた景観

荷揚げヤードなど、当地区固有の景観要素が、他には無い ダイナミックな景観を形成し、当地区の景観を印象付けて いる。ただし、水辺に市民が近づける場所が少ない。 2) 市民開放型施設の存在

クリーンセンターやマリーナなど市民に開放されている施 設もある。今後もこのような施設が増えていくと、市民と 地区の交流が増えてくる。

3)事業者によるまちづくり

この地区では、事業者間の話し合いによって、土地利用の 保全を目的とした地区計画が策定され、景観への発展も期 待されている。

4)潤いに欠ける景観

敷地境界部分など、通りから目に付きやすい場所が、フェ ンス・緑化の方法・維持管理などに課題が多く、潤いに欠 ける沿道景観となっている。とりわけ、住宅地に接する部 分は、住宅地側への配慮が求められる。

5)親しみを感じない景観

工場群の外観の色彩、形態意匠、スケール感などが無味乾 燥でヒューマンスケールを逸脱していて、景観的に親しみ を感じない部分が多い。

▲荷揚げヤードの景観

▲千鳥地区の景観

▲ 浦安マリーナの景観

(13)

第 2 章

7)

やなぎ通 り

シンボルロ

ード

その沿 道

① まちのなりたち

やなぎ通り・シンボルロードは、市域を南北に貫く都市軸であり、その沿道には、多様な都市機

能が集積し、浦安市の都市活動の中心を形成する部分です。

やなぎ通りは、旧江戸川∼浦安駅∼湾岸道路までの区間を指し、やなぎの街路樹が特徴有る街路

景観を形成し、その沿道にはロードサイド型の商業機能が多数立地しています。

シンボルロードは、湾岸道路∼新浦安駅∼東京湾に至る区間を指し、幅員50mで整備されていま す。とりわけ、新浦安駅を中心とした区間は、シンボルロード整備事業として実施され、緑と水に

溢れた、市を代表する都市空間となっています。

② 市民の目から見た景観の現状

▲浦安駅付近

▲新安駅付近

▲日の出地区付近

▲沿道のまち並み(やなぎ通り)

1)にぎわいと活力のあるやなぎ通りの景観

やなぎ通り沿道には、多様な業態の商業機能が集積し、 にぎわいと活力のある景観を形成している。

2)潤いと風格のあるシンボルロードの景観

シンボルロード沿道には、緑豊かな街路樹と計画的に誘導 されたまち並みが連続し、潤いと風格のある景観を形成し ている。

3)道路側の整備と呼応した沿道まち並みの形成

道路側は、電線類地中化なども含め景観街路としての整 備が進められてきたため、景観の質は向上している。一 方沿道のまち並みは、調和に欠け乱雑な部分も見受けら れ、まち並み全体としての魅力に乏しい部分もある。

4)屋外広告物の掲出のあり方

やなぎ通り沿道は、赤などの騒色を用いた、様々な大き さやデザインの屋外広告物の掲出によってにぎわいを感 じさせるものの、まち並みの魅力を大きく損ねる要因の ひとつになっている。

(14)

第 2 章

公 共 施 設

① 景観の対象とする公共施設

ここで扱う公共施設は、整備の主体が主に浦安市による建築物を指しています。

市役所、消防署、警察署、中央郵便局、体育館、図書館、小中学校、幼稚園、福祉施設など、子

供から高齢者まで多くの市民の利用に供される施設であり、その地域の交流の拠点となる施設とな

っています。

また、公共施設のなかで、とりわけ重要な位置を占めるものとして、シビックセンター地区があ

ります。

② 市民の目から見た景観の現状

▲本庁舎遠景

▲郷土博物館

▲ 日の出公民館

▲ 日の出幼稚園

▲総合体育館

1)シビックセンター

浦安市の行政機能が集積したエリアで、市役所、文化会館、 図書館、郷土博物館、消防署などが立地する。低層の建物 を主体にゆったりとした空間構成で配置され、緑も多く 潤いのある景観を形成している。

2)各地区のランドマークとなる公共施設

小中学校、公民館、自治会集会所などの各地区に整備され た公共施設は、景観などに配慮された、親しみと潤いのあ る表情の施設が多く、景観的な質は比較的高い。

3)季節感の演出

四季の変化を市民に感じてもらえるような、外構などの 工夫や特徴が少ない。

4)水門・排水機場などの景観

浦安市固有の景観資源であり、その地区のランドマーク となりえる施設であるが、親しみや潤いを感じるような デザインにはなっておらず、景観資源としていかせてい ない。

(15)

第 2 章

① 特徴と現状

施設の特徴 市民の目からみた景観の現状

・道路は、片側2車線で整備され、街路樹 にはイチョウが植えられ、歩車道の境界 部には、低木の植栽が施されている。

・沿道のまち並みは、南側が京葉線の高架 橋、北側が病院などの公益的施設や住宅 地で構成されている。にぎわいは少ない が、落ち着いた景観を形成している。 ・歩道空間のゆとりが少ない。

・工業ゾーン付近の景観に潤いが少ない。

▲若潮通り

・道路景観は、広幅員でゆとりがあり、街 路樹も成長し、潤いのある景観となって いる。管理者は、千葉県である。

・沿道のまち並みは、中低層の建物が主体 で構成され、小規模な店舗が軒を連ねに ぎわいのある景観を形成している。 ・電線類が景観を損ねている。

・屋外広告物が派手で、景観を損ねている。 ・建物色彩が不調和である。

▲ 大三角線

・埋め立ての歴史を物語る、本市に固有の 街路であり、その中央には、「浜土手」「三 番土手」と呼ばれる堤防跡がある。

・ユニークな刈り込みの街路樹の樹形が印 象的な街路である。

・沿道には、住宅、沿道型店舗などが立地 するややにぎわいのある街路である。

▲ 段差道路

・本市のなかで、最も美しい桜並木を見る ことができる街路である。

・沿道には、郵便局などの公益施設や、集 合住宅、店舗などが立地し、にぎわいの ある景観を呈している。

・桜が美しい街路として市民に親しまれて いる。

・電線類が街路樹を干渉している。

・屋外広告物が派手で、景観を損ねている。 ▲ さくら通り

・元町地区の幹線道路で、境川・新橋、清 龍神社、銭湯など浦安固有の歴史的な建 造物が存在し、元町住民に親しまれてい る街路である。

・歩道の植栽の維持管理などが行き届いて いない。

▲宮前通り

・市川と浦安を結ぶ幹線道路であると同時 に、葛西橋通りを経て都心につながる、 古くからの生活及び幹線道路である。交 通量が非常に多い。

・沿道には、魚市場、店舗、高層住宅が立 ち並び、圧迫感と雑然とした雰囲気の景 観を呈している。

・歩行空間にゆとりがない。 ・のぼり広告、立て看板などが多い。 ・放置自転車、違法駐車が多い。

(16)

第 2 章

1)境 川 とその沿 岸

① なりたち

境川は、元町∼中町∼新町を経て東京湾に至る河川です。

境川は、かつて元町が漁師町であった頃の名残を現代に伝える歴史的な景観資源であり、元町

中町、新町と場所ごとに異なった景観を形成しています。

浦安市にとってまちの原点とも言える元町地区、そしてそこを流れる境川は、母なる川であり

多くの市民に親しまれています。

② 市民の目から見た景観の現状

▲ 西水門付近

▲ 記念橋付近

▲ 市役所付近

▲新町地域付近

▲橋梁

1)元町地区

元町では、川幅も狭く、護岸の老朽化などが進んでいる場 所も多く、水質も良いとはいえない。沿岸のまち並みは、 戸建住宅が主体で、所々に、庭の木々が顔を覗かせ、景観 に潤いを添えている。

2)中町地区

中町地区は、一部護岸改修も実施され、良好な水辺景観と なっている部分もある。沿川には、住宅地、市役所、若潮 公園などが位置し、落ちついた景観を形成している。

3)新町地区

新町地区は、沿道に緑地が整備され、市民の格好の散歩コ ースとなり、釣り人などの親水的レクリエーションにも供 されている。沿川のまち並みは、住宅地、学校、公園など で構成され、落ち着いた景観を形成している。

護岸のしつらえ(見た目)が魅力に乏しく、親水スポット としての価値を充分に引き出せていない。ごみなど利用者 マナーも課題が多い。

4)橋梁

架橋された橋は、個性的なデザインのものが多く、河川景 観を印象深いものにしている。

5)水門

河川に設けられた水門は、浦安固有の景観資産であり、そ の場所のランドマークとなるような規模のものが多いが、 景観的にはあまり魅力のあるデザインとはなっていない。

(17)

第 2 章

2)見明川とその沿岸

① なりたち

旧江戸側から分岐する見明川は、埋め立てにより造出された人工河川であり、昭和52年に一級河 川の指定を受けました。流域延長は、約1.35kmで、堀江橋から伝平橋までの間を指します。

旧江戸川、見明川沿岸では、河川管理用通路を生かした水辺の遊歩道整備が進められています。

② 市民の目から見た景観の現状

▲遊歩道

▲遊歩道

▲ 桜並木のある歩道

1)遊歩道による親水景観

河川管理用通路を生かして整備された遊歩道は、市民が川 と親しむことのできる良い空間となっている。

2)さくら並木

川沿いには立派な桜並木があり、四季を通して市民に親し まれている。

3)沿岸のまち並み

戸建住宅、低層住宅などは、まとまりのある緑豊かな景観 を形成している。

4)清掃工場跡地

清掃工場跡地は、都市公園としての整備が進められており、 川沿いに、市民の憩いの空間が一つ加わることになり、景 観上のポイントになる。

5)水辺の生き物に出会う場所

(18)

第 2 章

住宅地

① なりたち

市域には、戸建、集合住宅など多様な形式の住宅地が存在します。元町地域には、土地利用が混在

した住宅地が多く、中町・新町地域には土地利用が明確に区分された住宅地が多いという特徴があり、

景観の特性を異なるものにしています。

② 市民の目から見た景観の現状

1)一般戸建住宅地

・建物、外構を一体的にしつらえた住宅地においては、落ち着い たまち並みが形成されている。

・一方で、まとまりをもたない住宅地では、個性はあるが統一感 や調和を欠いたまち並みの住宅地もある。

▲ 日の出地区

2)低層集合住宅

・落ち着いた、圧迫感の少ない、潤いのあるまち並みを形成し ている。

▲入船地区

3)中町地区の高層集合住宅

・高層住宅地のなかでも、屋外空間にゆとりを確保し、潤いの ある住宅地景観を創出しているものもある。

・一方で、圧迫感のあるゆとりを全く感じない、住宅地景観を 創出しているものもある。

▲今川地区

4)住工混在の住宅地

・安全性、快適性などの面で課題が多く、景観的にも相容れない 要素のため、統一感のない雑然とした印象のまち並みとなって いる。

▲北栄地区

5)複合住宅地

・元町地域には、戸建と中層マンションが近接している場合も 多く、居住環境のみならず、景観的にも統一感のない雑然とし た印象のまち並みとなっている。

▲堀江・猫実地区

6)新町地区の高層集合住宅地

・圧迫感、単調な外観、立体駐車場の景観など課題の多い高層住 宅地が多い。ヒューマンスケールを大きく逸脱し、親しみを感 じにくい景観である。

(19)

第 2 章

東京湾・

旧江戸川など

市域外周水際線

① なりたち

浦安市は、水域により市街地が取り囲まれた、特有の地勢を有しています。

外周の水域には、東京湾、三番瀬、旧江戸川、猫実川などがあります。そのどれもが、固有の水

辺景観を有しており、市の貴重な景観資源です。

東京湾に面する水際線は、その大観的な眺望が大きな魅力であり、高洲海浜公園などが整備され

市民に親しまれています。三番瀬は、遠浅の干潟で、多様な生物の生息場所として、貴重な環境資

源ともなっています。

旧江戸川に面する水際線は、その川幅と相まって、ゆったりとしたゆとりある水辺景観を形成し

ています。

また、これら水際線では、市域からの眺望に留まらず、海や対岸といった市域の外から、浦安が

眺められるという景観構造にもなっており、新たな景観の視点として意識する必要があります。

② 市民の目から見た景観の現状

▲海上から見た二期地区

▲葛西臨海公園から見た舞浜地区

▲ 堀江ドックから見た旧江戸川

▲千鳥・港地区の水際線

▲ 東京湾上空から見た浦安

水辺自身は自然景観としての魅力を備えたものが多く、眺

望や利活用を含め、景観資源としての価値は極めて大きい。

一方、元町地区の旧江戸川、中町地区の三番瀬及び旧江戸

川は、護岸が道路からの目線よりはるかに高いため、水辺を

感じることができない。自然景観に接する、人工工作物のあ

り様に景観上の工夫のしどころが多く残されている。

1)土木施設のデザイン

水辺自身の魅力を活かせるような、土木施設のデザインで あるべきだが、とりわけ護岸の表情は実用性と経済性のみ に偏重した、非常に無機質で、親しみを感じないものとなっ ている。

2)暫定緑地などの管理

水辺に面しては緩衝緑地、環境保全緑地などが配置されて いる部分が多いが、管理不足の場所が多く、荒れた感じの 貧弱な景観となっている場所が多く見受けられる。

3)水辺に面する敷地のまち並み形成(民有地)

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第 2 章

.景観資源

本市には、優れた景観を持ち、市民に親しまれている場所が多々あります。これらは、今後の景観まちづく

りを考える上で原資となる貴重な景観資源として、保全活用することが求められます。

(1)歴史的景観

① 建造物

元町地域には、神社仏閣、民家等の歴史的建造物が存在します。 ② 遺構・工作物

埋立ての歴史を物語る遺構として、堤防、段差道路、境川、シ ンボルロードがあります。

▲元町地域の清龍神社

(2)まち並み景観

▲ 新町地域の戸建専用住宅地の景観

▲ 元町地域の住商混在型の住宅地の景観

▲新浦安駅前の景観

▲ シンボルロードの景観

① 住宅地

市域には、旧漁師町の名残を伝える住宅地、埋立地に計画的に整 備された住宅地など、まちのなりたちの中で育まれた住宅地のまち 並みは多様であり、場所ごとに特徴を持っています。

② 各駅周辺

新浦安駅周辺は、浦安の新たな拠点として、高層で大規模な商業 ・業務施設・ホテル・住宅などが計画的に整備され、秩序とにぎわ いのある景観を呈しています。

舞浜駅周辺は、東京ディズニーリゾート○Rの玄関口として、イク スピアリなどの大規模な複合商業施設が整備され、にぎわいのある 景観を呈しています。

浦安駅周辺は、商業・業務機能が多数集積し、賑わいのある景観 を呈しています。

③ 道路

人々の身近な公共空間である道路のなかで、シンボルロードは 本市の景観資源として大きな存在です。

④ アーバンリゾート

舞浜地区には、東京ディズニーリゾートがあり、我が国を代表す るアーバンリゾートゾーンとして、独自の景観を形成しています。

(21)

第 2 章

(3)自然景観

▲ 東京湾を望む景観

① 水辺

浦安市は三方を水辺に囲まれています。東京湾、旧江戸川に面 した場所は、眺望に恵まれた場所となり、境川、見明川、猫実川、 堀江川は身近な水辺景観として市民に親しまれています。

これら水辺を中心とした場所には、多様な生物が生息し、豊か な自然景観となっています。

② みどり

街路樹、公園、緑道などの公共が整備した緑空間と、住宅地の庭 先、窓辺の草花、商店のプランターなど市内にはさまざな質と規模 の緑が存在し、四季を演出し自然を体感することができます。

▲住宅地の豊かな緑

(4)活動景観

① 生活風景

市民のいきいきとした生活風景も重要な景観要素です。 市内の学校などでは、入学式、卒業式、春秋の運動会、七五三 など、季節を代表する行事をいたるところで目にすることができ ます。

② 伝統行事

元町地域には、当代島の稲荷神社、堀江の清瀧神社、猫実の豊 受神社が鎮守様として祭られ、祭り日には神楽を奉納したり、豊 年祭りを行っています。また、4年に1度、三社が合同で大祭を 行っており、そこには、人々のにぎわいの風景が映し出されます。 ③ 市民活動

まちの美化活動、緑や花を増やす活動、まちの歴史を紹介する活 動、水辺との触れ合いを広める活動など、市内には多くの市民活動 が展開されています。

▲七五三などの生活風景

▲ 祭りの風景

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参照

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