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Study on effects of Chickpea (Cicer arietinu7n) husk and Lablab bean (Dolichos lablab) husk, as sources of easily digestible fibre,on rice straw digestion and ruminal characteristics in sheep

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Academic year: 2021

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博 士 ( 農 学 ) テ イ ン グ エ イ

Study on effects of Chickpea (Cicer arietinu7n) husk and Lablab bean (Dolichos lablab) husk, as sources    of easily digestible fibre,on rice straw digestion       and ruminal characteristics in sheep

( め ん 羊 の 稲 ワ ラ 消 化 と ル ー メ ン 内 性 状 に お よ ぼ す 易 消 化 性 繊 維 源 と し て の     ヒ ヨ コ マ メ 外 皮 お よ び フ ジ マ メ 外 皮 の 影 響 に 関 す る 研 究 )

学 位 論 文 内 容 の 要 旨

  稲ワラは、稲作が盛んなアジアモンスーン地帯の反芻動物における重要な粗飼料源である。しか し、稲ワラはりグニンや珪酸含量が高く、ルーメン微生物による繊維分解を受けにくいことからそ の飼料としての栄養価は低いとされている。また、粗蛋白質含量も低いことから、稲ワラを家畜に 給与する場合、粗蛋白質を十分に補給する必要がある。これまで、.稲ワラの栄養価改善のため、ワ ラ自体に様々な処理を施したり、あるいは稲ワラ給与時にルーメン内環境を良好にするため濃厚飼 料などを補給するなどが行われてきた。しかし、いずれも特別な処理行程もしくは費用がかかり、

多くの発展途上国では採用することは難しい。そこで東南アジア諸国では、稲ワラにその地域独特 の農業副産物を添加する試みがなされている。そのーっとして、ヒヨコマメ(Cicerロrietinum)外皮 がある。これにはルーメン内で容易に発酵する繊維、すなわち易消化性繊維が多く含まれていると され、稲ワラ給与下の育成牛にヒヨコマメ外皮を添加した場合、消化率が改善されたとの報告があ る。しかし、その際のメカニズム、特に易消化性繊維源の給与がルーメン内性状とルーメン内での 稲ワラの分解様相におよばす影響については不明である。

  そこで本研究では、易消化性繊維源としてのヒヨコマメ外皮、および新たな易消化性繊維源と考 えられるフジマメ(Dolichosぬみぬめ外皮に着目し、それらの添加がめん羊の稲ワラ消化とルーメン 内性状におよばす影響について、以下の点から検討を行った。

  1)稲ワラのin vitro繊維消化におよぼすヒヨコマメ外皮の影響

  2)稲ワラ主体飼料を給与しためん羊のルーメン内性状および繊維消化におよぼすヒヨコマメ外     皮の影響

  3)稲ワラ飼料のin vitro繊維消化におよぼすヒヨコマメ外皮へのPEG (Polyethylene glycol)添加     および脱タンニン処理ヒヨコマメ外皮の影響

  4)稲ワラ主体飼料を給与しためん羊の繊維消化におよばすフジマメ外皮およびヒヨコマメ外皮     の影響

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  主な結果は次のように要約される。

1)稲 ワラのみ 、稲ワ ラにヒヨ コマメ 外皮を5qoおよび10%添加した3っの飼料サンプルにっいて、

  24、48およ び72時間in vitro培養をお こない 、発酵様 相およびNDF消 失率を測定した。その結   果 、pH、ア ンモニ ア態窒素(NH3‑N)濃 度および 揮発性 脂肪酸(VFA)濃度 は、いず れの培 養時間   でも、ヒ ヨコマ メ外皮無添加、50/0および10%添加問に差は見られなかった。しかし、中性デタ   ージェント繊維(NDF)消失率は、5ワ。添加は無添加にくらべ、いずれの培養時間でも有意に高く   なった(Pく0.05)。 また、ヒ ヨコマ メ外皮添 加量を100hまで増加すると、さらにNDF消失率が高   くなった(pく0.05)。以上のように、ヒヨコマメ外皮の添加は、稲ワラ飼料の発酵様相に大きな影   響 をあた えなか ったが、in vitroでの繊 維消化を 促進さ せる効果 がある ことが確 認され た。

2)ル ーメンカ ニュー レ装着去 勢雄め ん羊4頭を用い、稲ワラ主体飼料のみ、およびそれにヒヨコ   マメ外皮 を添加 した飼料 の2処 理を設 けchange over法で試験を行った。飼料摂取量、ルーメン   内性状および全消化管での飼料成分消化率を測定するとともに、粉砕した稲ワラを封入したナイ     ロンバッ グをル ーメン内 で培養 し、ルー メン内 での稲ワ ラ乾物(DM)およびNDFの分解割合お   よ び速度 を求め た。稲ワ ラ主体飼 料は、2‑3cmに細 切した 稲ワラ1kgに対 し市販配 合飼料100g     を混合し たもの であった。添加区のヒヨコマメ外皮の給与量は、稲ワラに対して5%量(50g)と     した。ま た、両 飼料とも 飼料中 粗蛋白質(CP)含量が8%になるように尿素を添加した。ヒヨコ   マメ外皮 の添加 は、ルー メン内pHとNH3‑N濃 度、お よび全消 化管で の飼料成分消化率に影響し   な か った が 、 稲ワ ラ 摂 取量 お よび 稲ワラDMお よびNDFの潜在 的可消化 分画が 増加する 傾向が   認められ た。ヒ ヨコマメ 外皮の 添加によ り、ルー メン内 総VFA濃 度と数 種セルロース分解ルー     メン微生物の増加傾向が見られたことから、これらが稲ワラの摂取量増加および稲ワラのルーメ     ン内分解の促進に寄与していたと考えられた。

3)ヒ ヨコマメ 外皮に 多くのタンニンが含まれているが、タンニンは、一般に繊維消化に悪影響を   およばすとされている。タンニンの影響を低下または除去するため、稲ワラへのヒヨコマメ外皮     添加時にPEGを 加える区、および稲ワラに脱タンニン処理したヒヨコマメ外皮を添加する区を     設け、通常のヒヨコマメ外皮添加と比較することで、タンニンが稲ワラ飼料のin vitro NDF消失   率におよ ばす影 響を検討した。なお、脱タンニン処理は、メタノールあるいは熱湯の2通りでお     こなった 。PEG添加量はヒヨコマメ外皮の5%量を、またいずれのヒヨコマメ外皮の添加量とも     稲ワラの5%量とし た。ヒヨコマメ外皮を添加した稲ワラ飼料のin vitro NDF消失率は、PEGを     加えることで高くなる傾向にあった。また、メタノール、あるいは熱湯で脱タンニン処理したヒ     ヨコマメ 外皮の 添加により、未処理のヒヨコマメ外皮添加にくらべ、総VFA濃度の増加および   NH3‑N濃度 の減少 が認めら れ、培 養後24時間 でのNDF消失率は有意に高くなった(Pく0.05)。以     上のことから、ヒヨコマメ外皮に含まれるタンニンは稲ワラ飼料の繊維消化に対してある程度の   悪影響を与えるだろうと解釈された。

4)ル ーメンカ ニュー レ装着去 勢雄め ん羊4頭を用い、稲ワラ主体飼料のみ、稲ワラ主体飼料にミ     ヤンマー産ヒヨコマメ外皮、エジプト産ヒヨコマメ外皮、またはフジマメ外皮を添加した計4処   理を設け 、4X4ラテン方 格法で 試験を行 った。ル ーメン 内性状、 全消化 管での飼料成分消化率     およびN出納 を測定す るととも に、ナ イロンバ ッグ法 でルーメ ン内で の稲ワラDMおよびNDF   の分解割 合およ び速度を 求めた 。稲ワラ 主体飼料は、稲ワラ800gに対し市販配合飼料100gを混   合したものであった。各外皮の添加量は、先のin vitr。試験で効果がみられたlO%量とした。ま     た、而飼料ともCP含量が8%になるように尿素を添加した。3っの外皮いずれも10%添加によっ     てルーメン内での稲ワラ分解を促進させ得ると考えられた。ミャンマー産およびエジプト産のヒ

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  ヨコマメ外皮を比較すると、ミャンマー産はタンニン含量が低く、無添加時と比較して酸性デタ   ー ジェント 繊維(ADF)消化率 が高ま る傾向に あった ことから、添加物としてはエジプト産にく     らべて有効であることが明らかとなった。また、別におこなったin situ培養実験の結果、フジマ   メ外皮は両ヒヨコマメ外皮にくらべてルーメン内での発酵性が高いことが示され、新たな易消化   性繊維源としての可能性が示された。

5)以上 のように本研究は、稲ワラの繊維消化に対する易消化性繊維源としてのヒヨコマメ外皮お   よびフジマメ外皮の影響について所vitro、in situおよび加vivoで検討した結果、いずれの外皮も   10%程度の添加で稲ワラの繊維消化を促進させる効果がみられることが示唆された。また、ミャ     ンマー産ヒヨコマメ外皮はエジプト産ヒヨコマメ外皮にくらべてタンニン含量が低く、稲ワラに   対する添加物としてはミャンマー産が有効であることが明らかとなった。さらに、フジマメ外皮   はヒヨコマメ外皮にくらべてタンニン含量が低く、ルーメン内での発酵性が高いことが示され、

  新たな易消化性繊維源としての可能性が示された。

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学 位 論 文 審 査 の 要 旨 主 査    教 授    近 藤 誠 司 副 査    教 授    田 中 桂 一 副 査   助教 授   小林 泰男 副 査    講 師    中 辻 浩 喜

Study on effects of Chickpea (Cicer arietinu7n) husk  and Lablab bean (Dolichos lablab) husk, as sources    of easily digestible fibre,on rice straw digestion       and ruminal characteristics in sheep

(めん 羊の 稲ワ ラ消 化と ルー メン 内性状におよぼす易消化性繊維源としての      ヒ ヨ コ マ メ 外 皮 お よ び フ ジ マ メ 外 皮 の 影 響 に 関 す る 研 究 )

   本論 文は 6 章か らな り、 図5 、表47 、引用文献76 を含む総頁数124 の英文論文であり、

別に3 編の参考論文が添えられている

   東南 アジ ア諸 国で 食糧 とし て多量 に生産されるヒヨコマメ(Cicer arietinum) および フジマメ(Dolichos labla めの副産物である外皮は、ルーヌン内で容易に発酵する繊維で ある易消化性繊維(Easily digestible fibre )が多く含まれているとされ、反芻家畜の主 たる粗飼料としての稲ワラに対する添加飼料として広く利用されている。それら外皮を稲 ワラ給与下の育成牛に添加した場合、消化率が改善されたとの報告があるが、これら易消 化性繊維源の給与がルーヌン内性状とルーヌン内での稲ワラの分解様相におよぼす影響お よびその詳細は不明である。

   本研究は、易消化性繊維源としてのヒヨコマヌ外皮およびフジマメ外皮に着目し、それ らの添加がめん羊の稲ワラ消化とルーヌン内性状におよばす影響について検討したもので あり、得られた結果の概要は以下の通りである。

1 .稲ワラのねvitro 繊維消化におよぽすヒヨコマメ外皮の影響

   稲ワラのみおよび稲ワラにヒヨコマメ外皮を添加した飼料サンプルをねvitro 培養した 結果 、ヒ ヨコ マヌ 外皮 添加 の有 無による発酵様相の差は見られなかったが、NDF 消失率 は、ヒヨコマヌ外皮5 %添加区が無添加区にくらべで有意に高く(P く0.05) 、添加量を10 % まで 増加すると、さらにNDF 消失率が高くなった(P く0.05) 。ヒヨコマヌ外皮の添加は、

稲ワラ飼料の発酵様相に大きぬ影響をあたえなかったが、in vitro での繊維消化を促進さ

     ―122 ー

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せる効果があることが確認された。

2.稲 ワラ主体飼 料を給与 しためん羊のルーヌン内性状および繊維消化におよぽすヒヨコ マメ外皮の影響

  めん羊に稲ワラ主体飼料のみ、およびそれにヒヨコマヌ外皮を添加した飼料を給与した 結果、ヒヨコマメ外皮の添加による全消化管での飼料成分消化率への影響は認められなか った が、稲ワラ 摂取量は 増加する 傾向にあ った。ねsitu培養実験の結果、ヒヨコマメ外 皮 の添 加 に より 稲 ワ ラの 乾 物(DM)お よびNDFのル ー メ ン内 で の潜 在 的 可消 化 分 画が 増加 す.る傾向 が認めら れた。この時、ルーメン内総VFA濃度と数種セルロース分解ルー ヌン微生物の増加傾向が見られたことから、これらが稲ワラの摂取量増加および稲ワラの ルーメン内分解の促進に寄与していたと考えられた。

3. 稲ワ ラ 飼料 の ねvitro繊維 消 化 にお よ ぼ すヒ ヨ コマ ヌ 外皮へのPEG (Polyethylene glycol)添加およ び脱夕ンニ ン処理ヒ ヨコマヌ 外皮の影 響

  ヒヨコマヌ外皮に含まれるタンニンの繊維消化に対する影響を検討するため、稲ワラヘ のヒヨコ マヌ外皮添 加時にPEGを 加える区 、および 稲ワラに 脱夕ンニ ン処理(メ タノー ルあるい は熱湯)し たヒヨコ マメ外皮 を添加す る区を設 けねvitro培養 した。ヒヨ コマ ヌ 外皮 を 添加 し た 稲ワ ラ 飼料 のNDF消失 率 は、PEGを 加え る こ とで 高 くな る 傾 向に あ った。また、脱夕ンニン処理したヒヨコマヌ外皮の添加区では、未処理外皮の添加区にく ら ぺ 総VFA濃 度 の 増 加 お よ びNH3‑N濃 度 の減 少 がみ ら れ 、゛ 培 養後24時間 で のNDF消 失率は有 意に高くな った(Pく0.05)。以上のことから、ヒヨコマヌ外皮に含まれるタンニ ンは 稲 ワラ 飼 料 の繊 維 消化 に対し てある程 度の悪影 響を与え るだろう と解釈され た。

3. 稲ワラ主 体飼料を給与しためん羊の繊維消化におよぽすヒヨコマヌ外皮およびフジマ ヌ外皮の影響

  めん羊に稲ワラ主体飼料のみ、それにヒヨコマメ外皮(ミャンマー産およびェジプト産)、

お よびフジ マヌ外皮を添加した飼料を給与した結果、3つの外皮いずれも稲ワラ飼料への 10%添加によルルーヌン内での稲ワラ分解を促進させ得ると考えられた。ミャンマー産ヒ ヨコマヌ外皮はエジプト産にくらべタンニン含量が低く、無添加時と比較して酸性デター ジ ェント繊 維(ADF)消化率が 高まる傾 向にあっ たことか ら、ミャ ンマー産 はエジブト産 にくらべ有効であることが明らかとなった。また、外皮単体での.in situ培養実験の結果、

フジマメ外皮は両ヒヨコマヌ外皮にくらぺ、ルーメン内での発酵性が高いことが示され、

フジマメ外皮はヒヨコマヌ外皮にくらべ易消化性繊維源として有効である可能性が示され た。

  以上のように本研究は、稲ワラなどの難発酵性飼料の利用にたいして効果をもつ易消化 性繊維という概念をヒヨコマヌおよびフジマヌ外皮を用いて意義付け、さらに実用面での 有 効 性 に つ い て も 論 究 し て お り 、 学 術 面 お よ び 実 用 面 にお い て 高く 評 価さ れ る 。   よっ て審査員 一同は,テ ィングェ イが博士 (農学)の学位を受けるのに十分な資格を 有するものと認めた。

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参照

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