抄 録 7,3’ 山本 正一 中日艮 第29巻第6號 35歳の女子、生來健登にして殊に眼疾患に罹 患せしことなし。右眼上眼瞼縁後角より約1粍 離れ外背馳より約10粍内方の瞼結膜下に直謝約 1粍境界鮮明ならざる不正形の黙を偶然に畿廉 し、瞼板の殆ど全層にわたる切開にて隠毛脚毛 髪を摘出し得た1)毛髪は5個ありて長さ2粍よ り3粍雫位にて、これが渦欺に轡曲し球の如く なりをり而して正常の睡毛と異なり太き所細き 所あyて形整然たらず先端細く圓錐fl£にして毛 根と思はる義所2個あり脱手術及び検鏡の際病 的産物を認めぎりき、以上黒黙の存在部位、大 さ且結膜及び附近組織の健全なる歌壇其の他眼 部に粉瘤、皮様腫、稗粒腫等を認めざりし黙よ 1)これを逆理礎毛と剣噺し故にこれが成因に澄 して竜恐らくJ・V・Miche1の云へる如く随毛 原基の分天的位置異常によりたるものならんと 述ぶ。(岡本抄) 赤血球沈降零度:反掌の算鼻咽喉科額 域に於ける臨床的態用に就て 光本乾(昭和轡專) 大日耳鼻43審6號932(昭穐12年6月) 耳鼻咽喉科領域患者多数の赤血球沈降蓮度を 測定し其疾患と輕逼及び諸種の因子と是が促進 との關係を考察せり。Westergren氏法に依り 1→2→24時間の3同に測定し、主として1時 間贋に就き硯則せり、劃照とせる健康者は正常 債又は境界慣を示す。耳疾患中、中耳炎、乳嚇 突起炎はW一法に依る1時間新標準慣の中等度 3ζは張度の促進を示し、病勢の進行朕態と年窪 し、手術の適鷹i症高騰:上意義あP、殊にムコー ズス菌に由るものは張し。其他慢性耳炎、外聴 道炎に潤ては促進は少き電、軍靴の膿瘍形成時 には中等度促進す。急性鼻疾患は輕度、咽喉頭 急性疾患の総て及び喉頭結核は其症駅の窯変に より申等度或は強度の促進を示す。慢性鼻疾患、 ヂフテリーにては促進を見ざ砂.き。要之赤沈反 慮は非特異性の生物學的不安定反底にして、唯 凡ての病的現象の全像の一として見る時にのみ 一戸 7 巻 實聖上の慣値を有するものなり。散に只1同の 槍査を以て弱国値は決定し得ざるも、種々の槍 査割判に各個入の條件を顧慮し臨床所見を謬製 して赤沈を測定せぱ簡風なる補助診噺法たり得 べく.A更に是を反復施行し臨床上生物學的反鷹 と併用せぱ診噺、経過、豫後、手術適鷹症を知 るに極めて債値ある補助法なりと思惟す(窪抄) 軟性沖州異物(箪ホ、ヅキ)の一異例 木庭保喜(海軍々醤學校) 耳鼻臨床32巻5號445(昭和12年5月) 8蔵女晃、就後中里ホ、ヅキの實(内容の存 するもの)を誤嚥、直ちに馬鐸門蟹に需診し食: 道ブジー檬iの棒にて胃内に突落し操作を受けた るに劇痛ありて吐血せり。其後頸部疹痛、嚥下 不能並に左前頸部腫脹を來し4日目に來院、食 道周園炎として即日入院せり。症ナ決配乗櫓悪せ るを以て左側頸部に切開を加へしに食道左側部 に少量の膿汁と共にホ、ヅキを匹見、且第?頸: 推の高さの食道後側壁に縦走2Cmの穿孔を醗見 せD。之を縫合、Sondenf翫ter旨ng にて紹過を 襯鳴せしに1ケ月後左側胸痛を捌しi欠第に上肢 に放散し、衰弱加はり4ケ月後に死亡せり。剖 検の結果食道上部の穿孔及び同部に於ける食道 周園膿瘍形成並に之の墜迫に依る第7頸椎の破 壊による脊髄離愁の露出、更に右目捜疽、肺氣 腫を俘へり。食時異物に際して欺くの如き不幸 なる韓露を取るは、異物自身(尖鏡異物殊に魚 骨、義歯)の績蚕症にして、無角異物による竜 のは凡て拙劣なる中置、非合法的治療を受けた るものにして、殊に盲目的突落し法は最も忌む べきなy。(窪抄⊃ 「サルバルサンーllC依る穎粒細胞煙滅 性「アンギーナ」の幽治瞼例で表二) 宮崎 惇: 耳鼻咽喉科 10巻6號525(昭和12.6) 患者32歳女、12月9日頃より食慾不振、全身 倦怠鼠践腺腫脹す。當時夫も徽毒に罹患中故同 日「ネオサルバルサン」1號の注射を受け、王6日 23日に3號の注射を潔く。其後全身倦怠食慾不 振依然として績き、30日朝獲熱40度、口内焼く
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74 抄 .録 が如き熱感、疹痛歯痛ありb漸次諸翼然櫓悪し 著しき口臭、嚥下痛あり。現症及び輕甲皮虐に 異常の色素沈著出血斑なく、肝脾及び登壇淋巴 腺の腫脹なし。上下全章一般に腫脹蚕赤し小指 頚大厚き黄白色のヂフテリー様ペラ’グあり。 1月3日左側犬歯より右側第一臼歯に至る各歯間 .に汚礒黄色壊疽性ベラーグ生ず。神国桃腺上の ベラーグは照照となり出」血なし。4日入院せし も桟道部の症朕巨大悪化す。ヂフテリー菌陰性 口内を£%重曹7」〈 rcて2時聞毎に洗蘇後「マーキ ュロクロームA及石弾酸銀永を塗布す。血液所見 は特異にして白血球激3200、分葉核無、桿欺核 7%、 巌窟巴球73%、 軍オ亥白」血球20%「エ」嗜胞子白 血球無。血液型A、ワ氏反慈陰性。輸血10⑪9 翌々日50gをなすに其後約2週.問にして漸乗諸 症朕輕快し蚕治せり。(藤田抄) 幽1満目注射による「シヨツク」のm・・ Wj 笹岡俊一郎(長大) 耳鼻咽喉科 10巷5號 症例、21銭女。既鷹症にヂフデリ.一罹患なく 』血溝注射を受けし事なし。 1週間前より咽頭痛 咳歎㍉輕度の頭痛及び歪r身疲閃耀ありし$:放置 し、敷日後嗣等症朕減退せしが嚥下痛のみ淺存 す。診るに雨粒扁桃腺に数個の白色斑鮎有り。 塗抹撰本にて多数のヂフテリ飼菌を認む。「ヂフ テリー」治療血清は試験的にO.5aa皮下注射し 2時間後何等異常なきを確めて3000軍位を啓筋 肉に注射せり。1時牛後上肢上腿伸展部胸部一 面の療痒性狸紅熱様護疹現はPt、胸内早撃、腹 痛、嘔吐を伴ふ。直ちに千倍アドレナリン溶液 及ビタカンフアー一 1 C,aつつ注射を2月目ふ。5 日目に定型的血清病を起せし以外は口過良好に て全治す。照照血清注射にて重篤なる帥時反懸 は稀にして獲生玉韓は不明也。血清塩鯨症 Schockはi事理症よ;J 1も先天性アルレルギーに よるもの多し。血清.ショックを過敏症と看倣す 者と錐も多少のアルレルギ{性素因の必要を認 むる傾向あη。再褒血清病はAnaphylaxieな らず血清中各種蛋白の蓮績性反鷹なりとす。か かるSchockの豫防には著者は血清皮内反懸を 一一第 7 見る必要ありと認む。(森永抄) 妊婦に來れる出血性等橋の二倒(附 圖1面2圖) 湯淺美光、西付成恭こ名古屋) 耳鼻ロ画室侯単三 10巻6號515(口唱不012.6) 第1例29歳女、主訴右側鼻出血、妊娠4ケ月目 癖鼻の際大量の鼻出tht.を馴し直ちに入院。.診る に鼻中隔右側鼻息よりO・5cm上方、鼻孔より3 cm後方部に暗赤色腕豆大の2個の蟄燭せる腫瘍 を認めたり。腫瘍は太き柄を有し基底にて2者 は合一し出血し易し’c一;其他鼻中隔右側後部に小 米事大のポリープ様のもの:10個存し出」血を見 ず。鼻中隔に護生せる田儀性鼻茸の診断の下に 熱闘係にて絞蜥す。顯微鏡的所見、重暦懸軍上 皮にて蔽はれ多量の小」血管と」血管内皮の櫓殖を 認めたり。手術後聞もなく退院し分娩産褥串穏 に終了し現在に至るも呼野を見ず。 騨例30歳主婦、隻胎妊娠7ケ月の際少量の鼻 出」血あy後9ケ月目興奮の後大量の鼻謁血あD。 診るに右側’ド甲介と鼻中隔との間に暗赤色の長 さ1.5Cmの腫瘍を嚢見eη。下甲介中央部鼻中 隔測に董を有する鼻茸にして容易に出血す、寒 蹄係にて絞出。手術後間もなく分娩産褥13日に して無事退院し現在迄鼻出血なし。2例共妊娠 時血行障碍により誘養せられしものと認む。(齎 藤抄) :心性海綿賢血栓、化膿盤軟縢膜炎の ・一例 泉恒 次郎 :耳二鼻ロ因il侯三科 10着}6號 患者33歳の女、7歳の頃胴囲耳漏あり、約1 ケ年}(して漸く消失せしも左中外聴避狭窄を來 し途に閉塞せ弱。本年4月21日左耳痛、嚢熱あ り、3日後激しき頭痛、悪寒職傑ありて嘔吐頻 護せ.り。単側40.9。C。直に入院。雷語稽澁潜、 病的反射を認む。腰椎穿刺を行ふに初璽310m m、輕濁、細胞敷1800、グロブリン反歴i陽性。 25日左側乳臓突起墾田術を行ふに、骨部外聴置 下壁に小豆大以上の底面廣き骨隆起あDて外聴 甦を狭む、蜂禦は襲達不良、鼓室気上鼓室には 悪臭ある血性黄色の膿汁あり搏動性に排出す。 小聴骨憂化なし、鼓膜登献損す。27日爾側眼部