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第24章 磁場 (12/4)

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Academic year: 2021

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(1)

第24章 磁場

電流と磁場

(2)

磁石

電荷の同極同士(+と+、と)と同 じように、磁石の同極同士(NとN、SS)は反発し合い、異極同士(Nと S)は引き寄せ合う。 N極からS極までの、各点の磁界 の向きを表した線を磁力線という。 磁石による磁気の特性 磁極間に発生する磁力線

(3)

磁界(磁場)

磁石を割っても必ずN極とS極の対 になっている。これを磁気双極子と いう。磁石は必ず磁気双極子の形 で 存 在 し 、単 極 の み の 粒 子 ( モ ノ ポール)は存在しない。これを磁気 単極子不在の法則という。 磁気単極子不在の法則より、閉じ た空間を貫く電気力線の代数和は 必ずゼロになる。これを磁界に関す るガウスの法則という。 磁気単極子不在の法則 磁力線とガウスの法則

(4)

地球の磁界

地球は大きな磁石で、北にS極、南N極を配置した形になっている。た だし、地理上の北極とは一致してお らず、また長い周期で極性が反転し ているのも知られている。磁気的北 極を北磁極、磁気点南極を南磁極と 呼ぶ。 実際には地球の磁力線は、直線 的に南極側から北極側に向かって おらず、地域により地球の構造的影 響を受け、複雑に曲がっている。 例えば、北海道では真北から西寄 り約9度を北として指し、東京付近で は約7度、沖縄では約5度西寄りに なる。これを西偏と呼ぶ。 世界の偏角

(5)

電流の作る磁界

導線の下に方位磁針を置き、電流 を流すと方位磁針は一定の方向を 向く。これは電流の回りに磁界がで きていることを意味する。 直線的な電流の回りにできる磁界 の向きは、電流を右ねじを押し込む 方向とすると、右ねじをまわす方向 であることから、右ねじの法則と言 われる。 I I

(6)

右ねじの法則

電流 I 右ねじの 進む向き 右ねじを 回す向き 磁界の 向き B 電流 I 親指の 向き 4本指の 向き 磁界の 向き B 電流 I 電流 I 磁界の 向き B 磁界の 向き B ※コイルにできる磁界

(7)

直流電流のつくる磁界

直流電流のつくる磁界の方向は、 右ねじの法則からわかる。また、そ のときの磁束密度は、電流の強さに 比例し、距離に反比例する。電流か らの距離を r とすると、磁束密度 B は、 となる。 0 2 I B r   

(8)

荷電粒子のつくる磁界

磁界の中を運動する荷電粒子は、 磁界から力を受けるだけでなく、荷 電粒子の動き自体がまわりの磁界 を発生する。 電荷 q の荷電粒子が速度 v で運 動する場合につくる磁束密度の大き さは、荷電粒子からの距離を r とし、 速度ベクトルとのなす角度を  とす ると、 となる。ここで、比例係数 0 は真空 の透磁率といい、 である。磁界の方向は右ねじの進む 方向と同じなので、これを右ねじの 法則という。 0 2 4 sin qv B r     7 0 4 10 [T m/A]  rq v

(9)

ビオ

-サバールの法則

電流は移動する電子の集まりなの で、電流による磁束密度は多くの電 子からの磁束密度の重ね合わせで 考えることができる。 区間 d、断面積 S の区間にある 自由電子の数は、電子の密度を n とすると nSd

個となり、この区間の 電荷は q = enSd

と表すことができ る。電流 I と電荷の関係は、qv = Id となるので、この区間によってで きる磁束密度 dB は、 となる。これを積分することで、電流 による磁束密度 B を求めることがで きる。 これをビオ-サバール(Biot-Savart) の法則という。 0 2 4 sin dB I d r    

0 2 4 sin I B d r      

I d

r  0 0 0 4 sin 2 I I B d x x        

= x / tan  d

= (x / sin2) dr = x / sin  より、 x

O

(10)

アンペールの法則

電流のまわりの閉曲線を考える。 この経路を長さ dl の小さな線分に 分割する。その大きさと方向を表す ベクトルを としたとき、磁界との内 積 を全体に対して積分すると、 となる。これをアンペールの法則と いう。これはちょうど電界に対するガ ウスの法則と同様に扱うことができ る。 証明) と、 より、 d

B d r'

d B

d

0 

Bd

 I d cos

rd 0 2 I B r    0 0 0 2 2 

d d cos d d B B I I r I r           

(11)

直流電流のまわりの磁界

直流電流のまわりの磁界を求める ときは、半径 r の円を考えると、 となる。よって、 0 2 

Bd

B

d

 rB I 0 2 I B r    r d

B

(12)

ソレノイドの作る磁界

導体をコイル状に巻いたものをソ レノイドまたはコイルという。 電流の向き I I 磁界の 向き I I I I I 磁界の 向き 線間磁界 電流の向き

(13)

ソレノイドの中の磁界

アンペールの法則より、 長さ1[m]の区間ABCDを考えると、 この区間には電流が存在しないの で、B = 0 となる。区間ABFEを考え ると、EF間だけ磁界と平行になるた め、cos' = 1となり、d

= 1[m]より、 となる。また、この区間内にn本の電 流があったとすると、 となる。 0 

Bd

 I

Bd

B n本 0 

Bd

 BnI

(14)

ソレノイドコイルを強くする

ソレノイドコイルに強磁性体を入れ ることでコイルの磁束密度を大きく することができる。 この r を比透磁率という。 0 B nI 0 r B  nI 材質 比透磁率 銅 0.999991 水 0.999991 真空 1.0 空気 1.0000004 コバルト 250 ニッケル 600 軟鉄 2,000 鉄(純度99.6%) 5,000 珪素鋼 7,000 純鉄(純度99.96%) 200,000 スーパーマロイ 1,000,000

(15)

磁性体の磁化特性

Bi は入力した磁束密度を表し、Boは検出器での磁束密度を表している。磁 化の特性(磁気特性)は、はじめにO点から出発し、その後A → B → C → D → E → F → A → B → C → D →・・・を繰り返す。±BC は保磁力を示し、こ れが大きいほどこの磁性体が永久磁石に適することとなる。 ヒステリシス曲線(磁気特性) 被測定磁性体 積分器 交流源 O BC Bi C BC D E F A

横軸

(x)

縦軸

(y)

磁気特性測定構成例 Bo

(16)

B B

コイルの利用

電流 I によってよって生じる磁束 は全て磁芯内を循環し、理想的には 外に漏れることはない。 I トロイダルコイル 可動コイル型電流計 N S 永久磁石 目盛 軟鉄心 回 転 で き る コ イ ル N S I r

(17)

例題

図のように半径Rの円形の導線に 電流Iが流れている。この円の中心 軸上で、中心からzだけ離れた点に おける磁束密度を求めなさい。 軸に垂直な成分は、円周上の反対 の部分と打ち消しあうので、軸方向 の成分のみを考えれば良い。よって、 ビオサバールの法則より、 となる。ここで、 なので、 よって、 I R z dB d

2 2 rRz   0 2 4 cos d cos I d B B r

2 2 rRz cos  Rr 0 3 2 2 2 4 ( ) / d I R B R z    

0 3 2 2 2 2 ( ) / I R B R z   

(18)

例題

図のような導線にI[A]の電流が流 れている。点Oでの磁束密度を求め なさい。また、この結果を利用して非 常に長い直流電流の作る磁束密度 の大きさを求めなさい。 である。よって、 ここで、 より、 また、非常に長い場合は、1 = 0、2 =  を代入すると、 図のAB以外からの影響はない。 区間AB内の点 x = R / tan での微 小区間 dx から点Oまでの距離は r = R / sin であるので、この区間が 点Oに作る磁束密度 dB は、 3 0 0 2 2 4 4 sin sin dB I dx I dx r R         3 0 2 4 sin d I B x R    

2 d d d d d dx  d tan sinR               2 1 0 0 1 2 4 4 sin d (cos cos ) I B R I R           

0 2 I B R    A x B 21 R

(19)

例題

図のように中心から半径Rの非常 に長い直線の導線に一様に電流が 流れている。導線内外の磁束密度 を求めなさい。 導線内の半径 r の円内の電流は、 電流は面積に比例するので、 である。よって、この円にアンペール の法則を適用すると、 となる、これより、 となる。 r > R のときは、 2 2 r r I I R  2 0 2 2 

B d B( r) r I R     

0 2 2 r B I R    0 2 I B r    I R

参照

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