• 検索結果がありません。

キャノンの経営シミュレーションモデルの変遷

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "キャノンの経営シミュレーションモデルの変遷"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

キャノンの経営シミュレーション

モデルの変遷

ー経営戦略,経営計画との関連においてー

緒林康孝

11川11川川11川川11川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川川11川川11川11川11川11川川11川川11川川11川11川川|川川11川11川11川川11州11川川11川川11川川11川11川11川川11川11川11川川川111川11111川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川11川111川11川川11川川11川川11川11川11川11川11川11川11川川11川川11川11川川11川川11川11川11川11川11川11川11川11川川11川11川川11川川11川川11川1111川11川11川11川川11川11川11川川11川11川11川11川川11川11川11川1111川11川11川11川川11川11川川11川11川川11川11川11川11川11川11川川11川11川11川11川11川11川111川11川11川川11川川11川川11川11川11川川11川11川11川11川11川川11川11川川11川川11川11川111川川11川11川川11川11川川11川11川川11川川11川11川11川11川11川11川川11川川11川11川川11川川11川川11川111川川11川11川11川川11川川11川111川川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川川11111川川11川川11川川11川川11川川11川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川川11川川11川川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川!肝川川11川11川11川川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川川11川11川11川川11川川11川11川川11川川11川川11川川11川11川川11川川11川 │ 11

1

.

はじめに 当社の経営シミュレーションモデル (CANON

LONGRANGE PLANNIG SIMULA

TION

SYSTEM. 以下 CLPS と略称する)は, 69年に 初めて作成され,以後経営戦略のあり方とそれを 支える経営計画システムの変化に対応して, 74年 と 79年に大幅な改訂がほどこされ,現在に至って いる. 本稿では,

r

3 代」の CLPS の骨格の概要と特徴 および使用上の特徴等の変遷の過程を,主として 当社の経営戦略と経営計画システムとの関連にお いて紹介するとともに, r各代j の問題点をも併 記し,最後に今後の変化の方向を展望した.

2

.

初代 CLPS 宅デル (89年作成)

(

1

)

経営戦略と経営計画 当社は 37年創業以来,高級カメラの製造販売に 専念していたが, 60'年代から中級カメラ,放送用 TV レンズ,医療用光学機器等に多角化し, 61 年 策定の第 1 次長期計画 (62→66) では事務機器への 多角化,工場の新増設,輸出の拡大等が意図され ている. ついで67年の第 2 次長期計画 (68→72) では,前 計画のフォローアップ体制作りとして,事業別管 理体制(スタッフとしての事業管理部設置) ,生 おばやしやすたかキャノン社長室

3

4

2

(2) 産子会社を含む工場の一括管理,事業拡大のため の外債発行を含む資金調達計画等の策定が必要に なった. ここにおいて,多角化,規模拡大化した経営の 全体を数値的に把握し,最適調整された経営計画 策定の補助手段として,経営シミュレーションモ デルの必要性が唱えられ,当時の企画部門が経理 部門,人事部門,コンピュータ部門その他の全社 関係部門の協力を得て 69年に初代の CLPS を作 成した.

(

2

)

CLPS の骨格 CLPS は 6 つのモジュールから構成され,各モ ジュールの概要は下記のようになっていた. (1)売上高・生産高計画(図 1

)

(2) 要因・人件費計画(図 2

)

(3) 設備投資計画(図 3

)

(4) 売上原価計算(図 4

)

(5) 損益計算書・利益処分計画(図 5

)

(6) 貸借対照表(図 6

)

(

3

)

特徴と問題点 (i) 事業別計算と本社部門の不明催 各モジュールは事業別に初期値,政策値をパン 売上高(国内) 売上高(輸出)

レ-rt盟主)一」

生産高(国内) 生産高(輸出)

生産高

図 1 オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

~;m~当

内外製比率

..\.入時間期ア時)

生感受jえ H一一一一一一夜間i七本 間後要員 直接要員 直接月間基本給 t--ーまたは 12 重Z機事基本給(英語または fF) 1. 主主綾以外の要員は売上高 +1 人当売 上高で算出. 2. ~急車量跨接要員,線発,販売,管理婆 員についても向ールーチン.

3

.

退職給与引当金は後に退職年金に変 買さされた. 喜怒 2 (波) 期 前事

給ザリ絵

本 J 本 基ト基 均 l トi 均 平平 按接 被夜 時郊外 係数 特別司王~ 月数 退職給与 'Jlð i 検2普 悩利厚生費 費 当品け 争 ig 人 議楼 山段 特別手当 し 設微 生産婆栄一一一一-t 労働装備事一一一--1 設備投資 減{遜後益事司思 等価(前期) 図 3 1. 建物,機械,工兵51l] に計算 2. 土地は金額政策鎮で入力. 3. 生産以外の設備投資は金額 政策憶で入力. (注} 援~

4

製逗費m

'--…室長品・ 11:t卦必 1- 一夜}車増減 売上島原f樹 主主獲高 経費E事~ 生産減繍

i

生産人件費 償却費 生産経錠 生産固定資 売上向 i叫一一一ー売上 JJKld長 先J' 必.flj 依一一般管理一般管.ml

!

般管翠 ヘ件費減価?却費総,費 z ー絞管理費 '誌 J自1I統受耳元和j 怠

l

管訴権

配宇金収;入

1 ゴ 営業外収益 絞常幸lJ絞 特別総失

+

終草寺利益 税込手Ij 主主

トー税率

税金 税引将絞 繰越剰余金一一一吋 未処分利主主 役員賞与一一ー+噌 剰余金緩ま普 市川時間 t u 川、えた nu ハb 税叩! IUX;}~己減iI!Ii

荒子

縦売 人件費 L 図 5 l. 支払利怠は言言葉書の貸借対 wi\、議から算出する. 2. 米処分利益以降の資金流 出 i主翌裁に実行される. {注) その f也 資本金 }噌一一自己 ðl~主 配当金 災後処分 外為,ilH卦 営業外銀!H 支払干lj}J‘ (3)

3

4

3

1983 年 8 月号 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(3)

図 B (注) 1. 各項目は主として回転率 と金額政策値入力による 他,他のモジュールの計算 結果を使って表示される. 務金 償'リ 11 掛 p ,師山当 買給手他 注備費本別の 外試日常基特品、償金 「← L 「「』負当 一一動金引金金益 務自流入与当備 H 利 償金金他借給引金準金分 リ払の期債職別本本益余処 買預未そ長社退特資資利剰未

Jl

「|ト」下」仁十トト」)

舟噴一金 削州釦--ト期決十

動定日明制帽情合

流園川主徐 k

lILi--rHl

負サー

一金一負 酔唱人-産 HU 」 」||→||l 貸 l 推 l 産資!川市 資投軍

一ト

金券資 付証投 貸価他 期有の い拭資そ 投 現預金「 売掛債権→ 貸倒 '11 当令ー←一ー流動資産 製品仕掛品在庫→ その他流動資金」 土地「 建物寸 機械→有形悶定資産 工具→ 建設仮勘定」 チカードで入力しパッチ処理で計算する.本社部 門の政策値も別入力されるが,最終的には本社費 は残さず事業別になんらかの基準で配賦される仕 組みであった.したがって本社部門としての効率 性等を見ることはできなかった.

(

ii) 経理計算方式との同一性 計算式は四則演算のみで,計算結果の説得性を 高めるためにも細部にわたって経理計算と極力同 じ方式を用いた.そのため,やや細かくなり過ぎ 内容を熟知した企画部門のみで使用している聞は 問題はなかったが,事業部,関係会社等に使用が 広がってゆくと,使い勝手の面で支障が起きそう である. なお,売上高も需要予測式から連動させるので はなく,政策値入力としている. (iii) 経理の職能組織別集計との差異 この時期,当社は職能別組織であり,また主要 な工場で別会社であったものもあり,当然,経理 の決算集計も組織に対応していたため,事業別か っ別会社たる主要工場も初めから連結したうえで 初期値を入力し, 計算するという CLPS の集計 単位とは差異があった.このことは経理部門に初 期値作成のための別計算という 2 度手聞をかける ことと,社内に公的に流通している決算数値との 差異を説明しなければならないという問題を残し

3

4

4

(4) た. (iv) 労働装備率による設備投資計算 当時はカメラ中心で,人手による組立の比重が 高く,労働集約型生産形態であったため,設備投 資も労働装備率により計算する方式をとった. (v) 予測型,企画部門中心の使用 長期計画は企画部門が各事業部門等と相談しつ つ立案する方式であったこと,また,環境的にも 安定的,高度成長期にあったため,環境の不透明 性に対応して何通りもの代替案を計算する,とい うよりは,素直なトレンド延長の予測型シミュレ ーションという使い方であった.

3

.

第 2 代 CLPS 毛デル (74年作成)

(

1

)

経営戦略と経蛍計画 第 2 次長期計画 (68→72) の達成に目安がつきか かった頃,第 3 次長期計画 (73→77) の作成準備に 入った.当時の経営戦略としてはカメラは 70年万 博の反動停滞期にあったが,事務機器では軌道に 乗った電卓と,立上り期の普通紙複写機という 2 本柱があり,産業用光学機器でも半導体焼付装置 という大きな柱が育ちつつあり,まさに多角化が 本格化しつつあった.そのため,研究開発,生産 体制の拡充に加えて内外販売チャネルの自社コン トロールが強調され,国内, USA での直販化と オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(4)

欧州各国の代理店依存型からの脱皮,すなわち資 本参加と経営者の派遣が進んだ. また,外債発行による連結決算の必要性もあっ て,経営計画上も親会社(キャノン 1 NC) のみな らず,内外の生産,販売関係会社まで含めた形で 立案検討する必要に迫られていた. しかし組織的には相変らずスタッフ事業管理部 制が続き,経理集計も事業別ではなかった.

(

2

)

第 2 代 CLPS モデルの特徴

(

i) 本社部門の明確化 事業別の経営計画をより E確に立てるため,ま た本社部門のチープガパメント化をはかるため, 初代 CLPS におけるすべての本社費を事業体に 配賦する方式から,事業体から本社へ委託した業 務にかかわる本社費は事業体へ配賦するが,その 他は本社部門として別に集計する方式に切り換え た. この結果,出力は事業体,本社,全社合計とい う 3 区分となった. (ii) 為替レートの導入 71 年のニクソンショック等を契機とする変動為 替相場制への移行により, CLPS に為替レートの 項目を設定した.

(

iii) 、関係会社モデルの作成 前述の関係会社まで含めて経営を考える趣旨か ら,生産,販売関係会社用モテツレを作成した.す なわち,生産関係会社についてはメーカーである 親会社(キャノン 1 NC) と同質であるので,親会 社モデルで、代用することにし,販売関係会社につ いては新しく販売関係会社用モデ、ルを作成した. 特徴は,売上原価計算が簡単なこと,販売経費 の内訳を詳細化したこと,要員の内訳を販売会社 向きにしたこと等である. これに対応して親会社モデ、ルのほうも関係会社 投資関係の項目をより詳細にした. (iv) 連結モデルの作成 親会社,関係会社別のモデルが作成されると, 次に事業別に両者を連結して経営シミュレーショ 1983 年 8 月号 ンを行なおうということになり,連結モデルを作 成した. 特徴は,親会社,関係会社それぞれにシミュレ ーション計算を行なって結果を得た後,それを改 めてパンチカードにして連結モデルに入力して連 結計算を行なう.連結計算は,項目ごとに両者の 合計を出した後,必要な連結調整計算,すなわち 下記の 4 項目の相殺計算等を行なう. ①内部利益の排除 親会社から関係会社に販売した製品の在庫から 未実現利益を排除する. ②債権,債務の消去 親会社,関係会社聞の債権(売掛債権等)債務 (買掛債務等)を消去する. ⑨損益の消去 親会社,関係会社間の支払利息配当金等と受取 利息配当金等を消去する. ④その他 貸倒引当金について,連結として売掛債権を確 定した後,改めて連結貸倒引当金を設定する等. (3) 問題点 (i) 連結モデルの不使用 最大の反省は,せっかく作った関係会社モデル 連結モデルがあったが,試行のみにとどまり,経 営計画策定の場では実用されなかったことであ る. 第 1 の理由は,組織および経理集計システムの 実態がともなっていないのに関係会社ごと,およ び,連結で事業別に, CLPS が要求する詳しさの 実績初期値を取ろうにも不可能で、あったことであ る.

(

i

i

)石油危機による数値中心予測型経営計画の 行きづまり 第 3 次長期計画はスタートした翌年の 74年に石 油危機に見まわれ,戦略面では有意義な内容をも っていたにもかかわらず,数値面での計画と実態 の事離が極端になってしまったこと,また,経営 的にも 75年上期の当社始まって以来の赤字決算無 (5)

3

4

5

© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(5)

配転落にともない,体質改善と技術開発強化重点 路線への転換がはかられ,従来の長期トレンド延 長予測型 CLPS の使い方は行きづまってしまっ Tこ.

4

.

第 3 代 CLPS 宅デル(79年作成)

(

1

)

経営戦略と経営計画 75年上期の試錬をむかえ, トップマネジメント は 76年から 78年までの聞に日本の優良企業レベル にまで当社の体質を鍛え上げ,さらに 79年から 81 年までの聞に世界の優良企業レベルへの挑戦を行 なう,という 3 年刻みの第 1 次優良企業構想、を打 ち出した. (82年からは第 2 次の優良企業構想が スター卜している) それにともなって経営計画も従来の長期 5 年計 画は止めて 3 年間のローリング方式の中期計画 で運営することになった. 事業的には,カメラの AE-l ,複写機の NP L-7 等のヒット商品が登場し,組織面では,賀 来新社長就任後 78 年から完全事業部制に踏みき り,経理集計システムも事業部ごとに社内資本金 制度を適用する等,バランス面も含めて事業部別 集計システムに変わり,従来の CLPS と経理数 字との差異は解消された. 関係会社についても親会社と合併されるもの, 合併はしないが親会社事業部の管轄下に入るもの あるいは強い連携的経営を行なうもの,逆に独自 技術製品を拡充して自立化,ひいては株式上場を めざすもの等,将来路線の明確化がなされ,体制 の整ったところから中期計画策定へ積極的に参画 することになった. また,優良企業構想の成功と経営環境の小康状 態から,中期計画の他に,この辺で再び長期のビ ジョシ,構想を掲げて進むべきだ,ということに なり, 80年初の社長挨拶の中で, f80年代末, 1 兆 円企業の実現J とし、う長期ビジョンが打ち出され た.

3

4

6

(6)

(

2

)

第 3 代 CLPS モデルの特徴 (i)経理集計方式との連動 先行していた CLPS 方式に,組織と経理集計 システムが追いついてきたので,初期値の収集は 経理集計結果をそのまま使うことにした. (ただし コンピュータファイル内での移動は今後の課題) また,事業部間取引も反映できる仕組みにし た. (ii) 資金計画の多様化 外債,時価発行や円シフト,現支運用等資金調 達,運用面での多様化に即応できるように,

CL

PS 上の項目,仕組みも多様化をはかった.

(

iii) 有形固定資産回転率による設備投資計画 従来のカメラの入手による組立型労働集約生産 形態から,カメラ自身の電子化,自動化と,事務 機器,産業用光学機器の比重増大による装置型生 産形態への移行により,設備投資計画も労働装備 率による方式から有形固定資産回転率による方式 に変更した. (iv) 主要経営指標モジュール,感度分析モジュ ールの追加 シミュレーション計算結果を使って,成長性, 収益性,健全性,生産性を代表する主要経営指標 を再計算するモジュール(表 3 参照)と,主要な政 策債がー単位変動した場合,税込利益額がどれだ け増減するかを示す感度分析モジュールを追加し Tこ. (v) 最適調整化指向 従来の企画部門主導型から事業部,本社部門, 生産,販売関係会社の中期計画への参画度が深ま るとともに, CLPS の使い方もトレンド予測型か ら各部門の中期計画政策値を CLPS に入力し 全体計画としての斉合性を検討したり,相互の部 門計画の問題点を調整して全体としての最適値を 求めるといった使い方に変化してきた. そのため,従来,全社いっせいの使い方しかで、 きなかったのを,部門単独でも使えるようにした り,要員,設備投資については計算により算出す オペレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(6)

P/L

売上高会計 社外売上 国内 輪出 社外売上 (為替差損益) (円レート) (総生産高) 売上原価 売上総利益 (1司率) 一般管理費 人件費 事業体経費 配賦経費 減価償却費 その他 販売費 人件費 事業体経費 配賦経費 減価償却費 その他 営業利益 (同率) 営業外収益 特許収入 受取利息 受取配当 その他 営業外費用 支払利息 外為諸掛 資産処分 その代 経常利益 (同率) 特別利益 特別損失 税込利益 (同率) 税金引当金 税引利益 (同率) 事業配当金 純利益 利益処分計画 表 1 当期未処分利益 配当金 役員賞与 剰余金積増 繰越利益剰余金 各項目について ・初期値 .82上期 ・ 82下期 .83上期 ・ 83下期 .84上期 .84下期

B;5

流動資産合計 境預金 短期有価証券 表 2 売掛{責権(受手,約手,売掛) 商品 仕掛品 一般短期貸付金 事業短期貸付金 未収入金 その他流動資産 問定資産合計 有形周定資産 土地 建物 機械 工具 建仮 無形同定資産 投資 関係会社株式生産国内 生産海外 販売国内 販売海外 その他 投資有価証券 一般長期貸付金 事業長期貸付金 その他 資産合計 流動負債合計 買掛{責務(外注,設備,経費) 旬期借入金(宵1 手) 過不足資金 預り金 未払金 型品保証日 l 当金 その他 固定負債合計 転換社債 長期借入金 退職引当金 その他同定負債 特定引当金合計 資本合計 資本金 資本準備金 利益準備金 剰余金 当期未処分利益 (当期純利益) 負債・資本合計 る他,事業部等の計画した数値を直接政策値とし て入力して結果を見る,という使い方もできるよ うにし Tこ. 最近では一部の事業部,関係会社が単独で CL PS を使う例も出てきた. 1983 年 8 月号 各項目について ・初期値 .82 上期 ・ 82 下期 .83 上期 ・ 83 下期 .84 上期 ・ 84 下期 主要経営指標 基本指標 売上高 対全社構成比 経常利益 対全社構成比 総資産 対全社構成比 借入金 対全社構成比 総人貝 対全社構成比 売上高経常利益率 総資産回転率 総資産経常利益率 成長性指標 売上高イ申ぴ率(期) 収益性指標 売上原価率 売上高総費用率 売上高経常利益率 総資産経常利益率 健全性指標 表 3 売掛債権回転期間 商品在庫回転期間 仕掛品在庫回転期間 有形悶定資産回転率 総資産回転率 自己資本比率 借入金依存度 生産性指標 一人当り売上高 一人当り経常利益 生産一人当リ付加価値 労働分配率 労働装備率 (iv) 長期計画での使用 各項目について ・初期値 .82上期 ・ 82下期 .83上期 ・ 83下期 .84上期 ・ 84下期 1 兆円企業構想を長期計画化するに当って,企 画部門では CLPS を使って,長期トレンド延長 型の予測計算も再び行ない始めた. (7)

3

4

7

© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(7)

担111川 11111111111111111111111111111111川11111川 111 川 111 川|川 11111111 川 11111111111川 111111111111111111111111111川川 11111111川 11111111 川 111111111 川 111川 111111111111111111111111111111111111 川 1111川 11111111111111111111111111111111111111川 1111111111111111111111

特集に当って

企業戦略はますますトップダウンおよび目標指向 の性格を強めつつある.事業領域をどう絞り,ある いは拡げていくかを決め,その領域の顧客と競合企 業の特性の分析,定量的目標と方針の決定,ついで 戦略とその実施プログラムを策定していくのが一般 的な戦略立案プロセスである.戦略の概念,立案プ ロセスには多くの考え方があるが,最近の企業環境 の下では過去の考え方が適用しなくなってきた.技 術革新による技術戦略,新規事業の重要性の増大, 代替品による既存事業への侵蝕と異業種への参入, シナジー効果を狙った異業種間提携など新しい戦略 概念が求められている. また製品ポートフォリオなど従来の戦略立案手法 のもとになった概念も必ずしも成立しなくなってき ている.低シェアでも高利益の企業もあれば金 のなる木 J が過当競争のために利益を生まない.従 来考えられていたように,市場の魅力度,自社の強 味のみを主体として戦略を立案していたのでは不充 分である.市場そのものよりも,自社のやり方で競 争上の優劣が決まり,これに合わせた自社能力の蓄 積が鍵となる. 山下達哉 必要なのは,マグロ戦略からミクロ戦略への転換 である.前者は市場の魅力度を主体とした戦略であ り,後者は事業領域をセグメントに分けて,各セグ メントごとにその特性,鏡争力の要因を分析し,競 争相手に対して比較的優位に立つような戦略とセグ メントの組合せを探っていくプロセスの中から生ま れてくる.戦略立案は,企業の進むべき方向を模索 する創造的プロセスであり,事業戦略,製品戦略, 機能部門別戦略など,一般にプロジェクトごとの戦 略となる. これに対して,計画は,すべての戦略を総合して 優先順位を付し,与えられた企業目標実現のための i 年ごとの実施計画として,総合的に立案される. 一般にその計画期聞に応じて,長期計画,中期計画, 予算などの類型があり,各戦略プロジェクトのため の設備投資計画も含めて財務的側面が重要な課題と なる.また,全社自標,方針にもとづいた整合性お よび実施予算の体系,その効果的な管理システムも 必須である. 戦略,計画いずれの策定,立案においても,重点 課題や問題意識に応じて多数の情報を収集,分析し 剖 1111111111111111川 川川川川川川川川川 川川川山 1111111111111111川川川川川川11川川川11川川川11川川H川11川川川川11川H川11:川川l日川11川川川11川11川11川川川川11山川H川川11川H川川111川H 川川11川11川川H川川川111川川11川川H川川川111川川H川川川H川川川11川H川川111川H川川川11川川川11川川H山川111川H川111川H川川 111111111111川 11111111 川 1111 川 11111111111111111111111111111111111川 111111川

5

.

今後の展望 今後の経営戦略では,事業の細分化,システム 化,先行技術開発分野の拡大と投資の巨大化,長 期化およびリスクの増大,国際化の進展による海 外生産,販売関係会社の増大と経営現地化に対応 した情報と管理体制の確立,資金戦略の高度化, 多様化,そしてグループ各社ごと,ならびに全体 としての経営の強化,効率化が強調されるであろ う. 経営計画面でもグループ全体としての最適化調 整過程がスムーズになることが重視されよう. そんな中で,現在の第 3 代 CLPS モデルは,

3

4

8

(8) できてから微修正は常に行なっているが,約 5 年 が経過している.これまでの経験からも,そろそ ろ大改訂の必要な時期にきていると思う.そこで, 第 4 代 CLPS モデル作成に当つての課題をいく つか掲げておこう. ①参画部門の計画作成,モデル運用能力の向上 環境変化の不透明な時代において,計画担当部 門は予測能力をいっそう磨いて適確な予測入力が できるようになるとともに,経営計画への参画対 象範囲の拡大につれて,余力の不充分な中小関係 会社等に対しては,方法論の伝授,策定における 援助を強化し,全体として,計画作成能力を高め ていく必要があろう. オペレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(8)

11111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111川11111111川川11111111111111111111111111111111川川11111111111川1111川111111111111111111川11111111111111111111日1111111111111111111111川11控 ては,経験や個々の情報との整合性のチェック,総 ることによって,非定型的な戦略プロジェクトにつ 言 合にもとづいて判断を繰り返す.検討の過程におい いて,その財務的側面を含めて評価・検討を行なう 言 て,新たな情報の収集,分析の切り口が必要とな 汎用システムの基本とその実用例. 雲 る.そのためのツールとして,情報の照会,検索 (3) 中堅企業における予算立案,統制j上の問題点 一 分析,予測!などを主体とするデータ指向型ツールに を解決し,その管理水準を向上させるため,オフコ 加えて,各種のシミュレーション,最適化などのモ ンを用いて構築する予算立案から月次統制までを総 デル指向型ツールが必要となる. 戦略,計画の策定,立案に際して,主として非定 型的な意思決定に用いられるこれらのツールは,デ シジョン・サポート・システムそのものである.従 来の大型コンピュータ,データベース管理システム, 対話型端末機に限らず,最近では,オフィス・コン ピュータ,パーソナル・コンピュータの利用も増加 しつつある. 一般に経営計画と総称した場合,全社レベル戦略 から予算にいたるまで広範にわたるが,本特集では 経営計画の特定分野に焦点を絞ることはせず,むし ろ OR との関連において,その策定,立案に際して 用いられるモデル化を中心とした分野に焦点をあて て,次の分野について執筆をお願いした. (1) 長期経営シミュレーション・モデルの考え方 をもとに,企業戦略,長期計画の重点の変遷につれ て,モデルをどのように進化させてきたかを考え, そのなかからモデル構築,使用上の要点を探る. (2) 共通する処理構造を標準的なモデル群として 作成しておき,検討課題に応じてこれを組み合わせ 合したシステムの考え方とその実施方策 (4) 対象とする計画要素相互間の演算論理とデー タの両者を同時に 1 つの表にまとめたし、わゆる構造 マトリックスを用いた原価予算立案と管理の実際. 最近,新手法として実用化の絡につき始め,脚光を 浴びているユニークな分野の貴重な事例である. (5) 設備投資関数を用いた経済レベルの設備投資 モデルの概念と,これを通してみた日米企業の投資 行動と戦略の比較.この種のモデルは,不動産のリ ース,賃貸企業にとっては,企業レベルの戦略策定 にとっても有用な考え方を与えるものである. OR の実学への回帰が要請されている現在,日々, 経営の場において苦心されている経験をもとに,そ の基本的な考え方を実際の活用の場に視座をおいて 執筆していただいた.ご多忙の中を快く引き受けて いただいた各位に厚くお礼を申しあげる次第であ る. 会員各位にとって,新たな知見を拓くものであれ ば幸いである. (やました たつや,日本アイ・ピー・エム) 11川山川11川川川11川川11川11川川川11川川川11川川11川11川川11川川H川川111川H川川111川川 11川川川H川川11川111川11川川11川111川川H川川111川川11川川川11川川11川11川H川川H川川111川11川H川111川11川11川川11川川11川11川川11川川11川111川H川川111川11川川11川川11川11川11川11川11 川 1111111111111111111111111111111111 川 11111111111111111111 川 11 川 11111 川 1111111111111111111111111111 川 1111111111 川川 111111 川 11111111111111111111111111111111111 川川川 11111111111111111111川川店 ②モデルの使い勝手の向上 企画部門のみでモデルを運用していた時代と異 なり,参画部門が自分で使用するようになるため には,モデルの使い勝手がいっそう向上する必要 がある.まず,モデルの論理体系の簡明化と端末 対話型入出力方式といった使用上の簡便さが追求 されるべきであろう. ③連結化 これまでの経験から,連結シミュレーション は,言うは易く(あるいはモデ、ル作りまでは易く) 行なうは難し,と痛感しているが,経営の分権 化,国際化,現地化,細分化等が進む一方で,グ ループ全体としての結束強化と経営資源の有効配 1983 年 8 月号 分,最適活用を実現せねば,厳しく困難な時代に 生き残っていくことはできない.幸い当社では連 結モデル実用化の最大のネックとなっていた連結 初期値の作成が,経理部門における国際通信網を 使った迅速な連結決算機械化システムの進行によ り可能性が見えてきたので,何とかして,連結シ ミュレーションモデルの実用化をはかりたいもの だと思っている. (9)

3

4

9

© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

図 B (注) 1 .  各項目は主として回転率 と金額政策値入力による 他,他のモジュールの計算 結果を使って表示される. 務金償'リ11掛p,師山当買給手他注備費本別の外試日常基特品、償金「←L「「』負当一一動金引金金益務自流入与当備 H 利償金金他借給引金準金分リ払の期債職別本本益余処買預未そ長社退特資資利剰未Jl「|ト」下」仁十トト」)舟噴一金削州釦--ト期決十動定日明制帽情合流園川主徐 klILi--rHl本負サー一金一負酔唱人-産HU」」||→||l貸l推l産資!川市資投軍一ト金券資付証投貸価他

参照

関連したドキュメント

(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 (連結損益計算書) 単位:百万円 前連結会計年度 自 2019年4月1日 至 2020年3月31日 売上高

調整項目(収益及び費用)はのれんの減損損失、リストラクチャリング収益及び費用等です。また、為替一定ベースの調整後営業利益も追

以上の結果、当事業年度における売上高は 125,589 千円(前期比 30.5%増)、営業利益は 5,417 千円(前期比 63.0%増)、経常利益は 5,310 千円(前期比

Ⅰ.連結業績

(注2) 営業利益 △36 △40 △3 -. 要約四半期 売上高 2,298 2,478

[r]

 当社は、従来、取引先に対する有償支給品代を「売上高」及び「売上原価」に計上しておりましたが、第1四

工藤 2021 年度第1四半期の売上高は 5,834 億円、営業利益は 605 億円、経常利益 652 億 円、親会社株主に帰属する四半期純利益は