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有限要素解析のための並列領域分割法ライブラリの開発と評価

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Academic year: 2021

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(1)HPCS2014 2014/1/7. 2014年ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム High Performance Computing Symposium 2014. 有限要素解析のための並列領域分割法ライブラリの開発と評価 Developing and Evaluation on A Parallel Domain Decomposition Method Library for Finite Element Analysis. 屋 雄介・名古屋大学 Yusuke Oku, Nagoya University 1. 荻野 正雄・名古屋大学 石井 克哉・名古屋大学 Masao Ogino, Nagoya University Katsuya Ishii, Nagoya University. 緒言. 領域分割法(Domain Decomposition Method,DDM)はそ の高い並列効率などから大規模解析に有効な手法の一つ として知られており,オープンソースの汎用並列有限要 素解析システム ADVENTURE[1]で採用されている.本研 究で用いる DDM は,解くべき連立一次方程式に対する Schur 補元方程式[2]を構築し,反復法で解く手法である. ADVENTURE の DDM 実装は,高速化のため Schur 補元方 程式を陰的に構築する方法が用いられている.しかし, プログラム構成が複雑なことから,反復法や前処理の組 合せによる収束性の検討が困難となり,それらが十分に. 成する.その後,A,b,P を MUMPS[3]が持つ Schur 補元 方程式構築関数に入力することで,Schur 補元方程式を陽 に構築する.得られた Schur 補元方程式を反復法ライブラ リ Lis[4]を用いて解く.最後に,得られた x B を MUMPS に入力し,式(2)の x I を求め,全体の解 x が得られる.. A,b Coefficient matrix, Right side vector. Domain Decompotition Mesh. DDM Library Reordering Table Creating. 行われていない.以上の背景から,本研究では Schur 補 元方程式を陽に構築し,反復法や前処理の組合せによる 収束性の検討を容易に可能とするための領域分割法ライ ブラリに関する研究を行っている.今回は静弾性問題の 有限要素解析に対して開発中のライブラリを適用し,反復 法や前処理の組合せの検証,解の精度評価や並列実行時間 の評価を行った. 2 DDM 概要. A,b Reordering Table MUMPS. S,g Lis. xB MUMPS. 静弾性問題の有限要素解析で得られる解くべき方程式. x. を次式で表す.. Ax  b. (1) このとき,係数行列 A は n×n の正定値対称行列,x は n. ×1 の未知ベクトル,右辺ベクトル b は n×1 の既知ベク トルである.ここで,有限要素分割された解析対象を N 個 の部分領域に分割する.このとき,領域分割によって生じ る部分領域間境界上に関する項を下付き添え字 B で,部分 領域内部に関する項を下付き添え字 I で表すと,式(1)は次 式に並び替えられる..  AII   ABI. AIB  x I   bI       ABB  x B   bB . (2). Fig.1 Flow chart of a DDM library 並列領域分割法ライブラリの評価. 4.. 開発中の並列領域分割ライブラリを用いて,静弾性問 題を用いて性能評価を行った.ベンチマーク問題として, 要素数が約 2.5 万,未知数が約 13 万,行列 A の非零要 素が約 970 万の問題を用いた.また,領域数は 240 とし た. Lis により,反復法を CG 法に固定し,前処理を幾つ か変更して SxB  g を解いた際の反復回数の結果を Table.1 に示す. 反復法の収束判定は相対残差ノルムが 7 桁小さくなった時点とした. Table 1 Iteration counts.  nI ,行列 AIB は nI  nB ,行列 ABI は nB  nI ,行列 ABB は nB  nB であり,n  nI  nB ただし,行列 AII は nI. である.このとき,Schur 補元行列 S と右辺ベクトル g は 次式で表される. (3) S  ABB  ABI ( AII )1 AIB. g  bB  ABI ( AII ) 1 AIB. (4). CG-None CG-Jacobi CG-SSOR[1.2] CG-簡易Jacobi(ADVENTURE) SxB=g 5,691. 3,571. 1,945. 3,604. Schur 補元方程式を陽に構築したことにより,これま で ADVENTURE による CG 法簡易 Jacobi 前処理の検 証しかできていなかったが,様々な反復法や前処理の組. これにより,部分領域境界上の未知ベクトル x B に関する. 合せによる収束性の検証が容易に可能能となった.解の. 次式が得られる.. にて議論する.. SxB  g. (5). 式(5)を Schur 補元方程式と呼ぶ. 3.. 精度評価や並列処理時の計算時間などはポスター発表 参. ⓒ 2014 Information Processing Society of Japan. 文. 献. ADVENTURE Project Homepage : http://adventure.sys.t.u-tokyo.ac.jp/jp/,2012. [2]. Zhang,The Schur Complement and Its Applications,Springer, 2005. [3]. 直接法ライブラリ MUMPS:http://graal.ens-lyon.fr/MUMPS, 2011. [4]. 反復法ライブラリ Lis(a Library of Iterative Solvers for liner systems):http://www.ssisc.org/lis/index.ja.html ,2013. 並列領域分割法ライブラリ. 現在開発中の DDM ライブラリのシステム概要を Fig.1 に 示す.ライブラリへの入力として,解くべき式の係数行 列 A,右辺ベクトル b,Schur 補元方程式構築に必要な領域 分割メッシュを与える.次に,DDM ライブラリ内で,領 域分割メッシュの情報を基に自由度の並び替え行列 P を作. 考. [1]. 38.

(2)

Table 1 Iteration counts

参照

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