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税負担削減行動の手段と現状

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Academic year: 2021

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(1)企業の税負担削減行動. 税負担削減行動の手段と現状 明 石 英 司 目 1.はじめに 2.BEPS以前の租税戦略の具体的手法. 次 3.BEPSと税制の画一化 4.租税戦略の方向性と開示への対応. 自国への産業や資本の誘致を有利に進めたい国の施策を活用して、グローバル企業は税負担率の低減に努めて きた。しかしBEPSと呼ばれる租税回避撲滅運動により従来の不公正な税制は駆逐され、これまでにない速さと 規模で世界的な税制の画一化と企業の税務戦略の透明化が進展している。企業としてはこれまでの節税戦略の再 構築が急務であり、更にCSRの一環として、税務に関する立ち位置とその開示方法が問われている。. and Profit Shifting ─税源浸食と利益移転)プロ. 1.はじめに. ジェクトと称する「租税回避撲滅運動」への参加. 産業や資本の誘致をもくろむ国々は、競って法. を世界中に呼びかけ、 「節度を越えた租税回避行. 人税率の引き下げや特区戦略などを押し進め、自. 為の根絶」と「どの国にも課税されない利益の一. 国の優位性を企業にアピールしてきた。企業も. 掃」を目指して、15種類の行動計画を策定した。. CSR活動を通して社会的責任をうたう一方で、法. リーマン問題以降法人税収の低下に悩んでいた各. 人税をコストの一項目と割り切り、遵法性を盾に. 国はこの流れに呼応し、行動計画に基づく税制改. アグレッシブな租税戦略を実行してその削減にい. 正を順次行っている。. そしんできた。しかしパナマ文書問題に至る一連. この急激な変化の中で、グローバル企業はこれ. のタックススキャンダル(注1)を端緒として、企. までの節税戦略の再構築と自社のイメージ戦略の. 業の行き過ぎた節税戦略を非倫理的行為であると. 再考を求められている。. 断じる風潮が現れた。 こ う し た 中、OECDがBEPS(Base Erosion 明石 英司(あかし えいじ) 中央大学専門職大学院国際会計研究科 特任教授。税理士。1983年アーサーアンダーセ ン入社。87 ~ 89年同社米国事務所にて実務研修。トランザクション・アドバイザリー・ グループを創設し、統括パートナーとして、M&A、証券化取引、ファンド投資、リース 取引などに関与。2002年KPMGに移籍。11年より現職。 「税務弘報」 「企業会計」 (いずれ も中央経済社)などに租税回避、タックスプランニングなどに関する寄稿多数。. 16. 証券アナリストジャーナル 2017. 7.

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