柏
柏
柏
市
市
市
橋
橋
橋
梁
梁
梁
維
維
維
持
持
持
管
管
管
理
理
理
計
計
計
画
画
画
【
【
【
概
概
概
要
要
要
版
版
版
】
】
】
平
平
平
成
成
成
2
2
2
8
8
8
年
年
年
3
3
3
月
月
月
柏
柏
柏
市
市
市
１.
背景と目的
柏市では平成 27 年度末現在，市内全体で１７9 橋を管理しています。
これらの橋梁を安心・安全に保つためには，経年等による傷みを修理する「維持補修」と東日
本大震災のような大きな地震に耐える強度に高める「耐震補強」が必要です。
柏市では「維持補修」を計画的・効率的に行い，橋の寿命を延ばすため，平成 24 年度に「橋
の長寿命化計画」を策定しました。
平成 27 年度は，一方の「耐震補強」を集中的に行い，
「維持補修」と併せて計画的，効率的に
事業を行うことを目的に，
「柏市橋梁維持管理計画」を策定することとしました。
本パンフレットでは「柏市橋梁維持管理計画」について紹介します。
２.
現状の耐震性能
耐震補強対策の対象橋梁は以下の条件により７５橋としました。
径間数が 2 以上の橋梁。
径間数が 1 であっても，鉄道や高速道路，重要河川，主要幹線道路を跨いでいる橋梁。
ボックスカルバートは対象外とする。
柏市地域防災計画に位置付けられた市指定の緊急輸送道路を構成している路線上の橋梁。
このうち，国の「緊急輸送道路の橋梁耐耐震補強３箇
年プログラム」に従い，常磐自動車道上の６橋と，国道
16 号上の 1 橋は既に耐震補強対策済みです。
未対応の橋梁において，橋桁の落下を防ぐ「沓座拡幅」
の必要な橋が 26 橋，橋桁と橋脚あるいは隣接桁をつな
ぐ「落橋防止構造」が必要な橋が 34 橋，橋を支える橋
脚の補強が必要な橋は 7 橋となっています。
落橋防止構造と
支承補完装置の例（大津川橋）
落橋防止構造
支承補完装置
橋脚補強の例（八両野境橋）
橋脚補強
沓座拡幅の例（大津ヶ丘第一歩道橋）
沓座拡幅
３.
維持補修
【橋梁の損傷】
橋梁は経年や，車両通行によって劣化・損傷します。
これまでは，劣化・損傷が顕在化してから，大規模修繕や架け替えを行う
事後保全
を行ってき
ました。柏市では，点検結果に基づき劣化・損傷が顕在化する前に対策を行う
予防保全型
の維持
管理を取入れています
【予防保全と事後保全】
「橋の長寿命化計画」策定時から現在までの事業実績と今回作成した耐震補強計画を考慮し，
今後 50 年間の事業計画を見直すと 130 億円となります。
鋼桁 腐食
コンクリート桁 ひびわれ
コンクリート橋脚 鉄筋露出
防護柵 腐食
20３億円
（61％）
削減見込
３３３
億円
１３０
億円
４.
本計画の効果
【単独施工と同時施工】
耐震補強と維持補修を，それぞれ単独で実施した場合の事業費は，今後 50 年間で 132 億円と
なります。本計画の「耐震補強と維持補修の同時施工」を取入れることで，50 年間の事業費は
130 億円となり，
2 億円（1.5％）のコストダウン
を図れる見込みです。
また，同じ橋梁での工事回数を減らすことによる品質向上や，事業発注作業に関わる人件費の
削減を図ることが可能となります。
【事業費の平準化】
耐震補強を行う約 10 年間は事業を集中的に行い，その後は予算の平準化を図って維持管理を
行います。
調査・設計
調査・設計
発注
発注
発注業務の省力化
同部材・同時施工
による省力化
施工
主桁補修
床版補修
橋脚補修
橋面補修
施工
落橋防止
支承補強
橋脚補強
沓座拡幅
維持補修事業
耐震補強事業
集中的に耐震補強
平準化して維持管理
耐震補強事業費は
橋台，橋脚に含む
５.
今後の取組
耐震補強実施
本計画で提案された耐震補強計画は平成 29 年〜平成 38 年の 10 年間で集中的に施工します。
これにより，大規模地震に対応した避難路，物資等の輸送路の確保が早期に可能となり，被災
時の安全，安心な体制作りが行えます。また，耐震対策，維持補修とも詳細設計実施時には新技
術・新工法を考慮し，さらなるコスト縮減を図ります。
管理橋梁の状態把握
「橋の長寿命化計画」で定めた管理橋の状態を常に把握できるシステムを引き続き実施します。
ＰＤＣＡサイクル（維持管理計画の見直し）
維持管理計画策定後も計画の実施状況，定期点検により確認した経年による損傷の発生，進行
を把握し，これまでに得た蓄積データや，この間に開発された新たな技術を活用してＰＤＣＡサ
イクルによる継続的な改善活動に取組み，橋の長寿命化につながる適切な対策を行います。
維持管理計画の策定にあたっては，専門知識を有する学識経験者である
日本大学 生産工学部 土木工学科 阿部忠教授，川井豊講師を交えた委員会を３回開催し，
維持管理計画に対する意見を拝聴しました。
お問合せ先
意見を頂いた学識経験者
■柏市役所
■〒277-8505 千葉県柏市柏 5 丁目 10 番 1 号
■代表電話 04-7167-1111 ■代表ファックス 04-7160-1788
■URL:www.city.kashiwa.lg.jp/index.html
橋梁台帳の整備
（点検結果，補修・補強履歴）
日常巡回
（道路パトロール）
5 年に 1 度の
定期点検の実施
Ｐ
（plan:計画）
Ｄ
（do:事業実施）
Ｃ
（check:点検実施）
Ａ
（action:見直し）
橋 梁 台 帳 河川名 鉄道名 JR常磐線 27 . 16m 車 道 . m 歩 道 2 . 25m 路 肩 . m 計（道路部） 2 . 25m 高 欄 0 . 40m ｍ 市 町 村 名 61 . 11㎡ 橋 長 面 積 橋 長 物 件 名 整 理 番 号 橋 梁 種 別 橋 梁 名 箇 所 道 路 部 面 積 添 架 占 用 物 件 幅 員 正 面 写 真 橋 梁 分 類 上 部 工 路 面 位 置 構造形式 使用材料 床版材料 下 部 工 基 礎 桁下有効高 橋 格 道 路 種 別 附 属 物 許 可 年 月 日 光ヶ丘跨線人道橋橋 梁 番 号 0101 001 橋 柏市豊四季桑原508-116 上路橋 鋼剛構橋 市道その他 鋼橋 鋼床版 橋 梁 照 明 種 類 基 礎 左 永久橋 02043 アスファルト 永久橋・非永久橋 路 線 番 号 路 面 区 分 図 面 番 号 側 面 写 真 右 調 整 年 月 日 調 査 年 月 日 路 線 名 最大支間長 径 間 数 適用示方書 対 交 差 平成24年1月16日 9 道路名 架 設 年 次 現況（耐荷重） S46.1 自動車交通不能 備 考 他 域 橋 長 緯 度 緯 度 経 度 経 度 自 自 至 至 昭 和 45 年 1月橋 長1 75 .4 9m 二 等 橋 3. 50 m - 3. 50 m ％ ｔ 伸縮装置 ・・・塗膜劣化による発錆・ 腐食がみら れる。対策工として補修塗装工 を施す。 落橋防止 装置・・・塗膜劣化による発 錆がみられる。対策工として補修塗装工を施す。 添架物（ 照明柱）・・・全面に塗膜劣化・腐食がみられる。対策工として照明柱取換え工とする。 橋台・ 橋脚・・・ひびわれ、剥離・鉄筋露出、漏 水・遊離石灰の滲出、うきが多数みられる。対策工としてひびわれ注入工、断面修復工を施す。Ｐ6橋脚には全面に表面保護工を処置する。 舗装・ ・・コンクリート桁部に橋面舗装のひび われ、路面 の凹凸等の損傷がみられる。対策工として防水工及び舗装打換え工とする。また、オーバーレイ舗装 部には伸縮目地補修工を施す。 高欄・ ・・笠木・貫の欠損及び全面の塗膜劣化による発錆・腐食がみられる。対策工として断面欠損部には高欄当て板補修工、塗膜劣化部に補修塗装工を施す。 地覆・ ・・ひびわれ、剥離・鉄筋露出、漏水・遊 離石灰の滲出、うきの他コンクリートの劣化、欠損がみられる。対 策工として断面修復工、表面含浸工及び 伸縮目地補修工を施す。 「下部構 造」 「路上部 」 ガードレール・・・全面 に塗膜劣化・腐 食及び変形等がみ られる。対策工としてガードレール補修工とする。 ＜鋼 桁 部＞主桁・横桁・・・塗膜劣化による白亜化がみられるが、今後の経過観察事項とする。 「上部構 造」 ＜コンクリート部＞主桁・横桁・・・ひびわれ、剥離・鉄筋露出、うきが多数みられる。対策工としてひびわれ注 入工、断面修復工及び剥落防止工を施す。 床板・ ・・床板ひびわれ、剥離・鉄筋露出、漏水 ・遊離石灰の滲 出、うきが多数みられる。対策工としてひびわれ注入工、表面含浸工、断面修復工及び表面被覆工を施す。 支承本体 ・・・塗膜劣化による発錆がみられる。対策工として補修塗装工を施す。沓座モルタル・ ・・モルタルの損傷・欠損がみられる。対策工として沓座モルタル補修工を施す。 「支承部 」 健 全 度 （ 橋 単 位 ） 点検調書（その １）橋梁の諸元と総合検 査結果 最 新 点 検 年 月 日 0 .3 5m 根戸新田跨線道路橋 ネドシンデンコセンドウロキョウ 3 5. 87 44 5 13 9.9 92 35 35 .8 75 491 39 .9 92 68 距離標 Ⅱ 20 15 年 3 月 13 日 橋 梁 ID 終 点 側 起 点 側 調査年 柏 市 調 書 更 新 年 月 日 基 礎 形 式 跨 線 部 ： 鋼 床 版 + RC 床 版 鋼 I 桁 橋 （ L =9 0. 70 ｍ ） ア プ ロ ー チ 部 ： R CT 桁 橋 コ ン ク リ ー ト 張 出 し 式 橋 脚 R C杭 上 部 構 造 形 式 下 部 構 造 形 式 活 荷 重 ・ 等 級 柏 市 道 5 00 39号 線 備 考 全 幅 員 地 覆 幅歩 道 幅 幅員有 効 幅 員 適 用 示 方 書 路線名 出 張 所 中 央 昭 和 39 年 鋼 道 路 橋 設 計 示 方 書 4. 20 m ﾌﾘｶﾞﾅ 橋 梁 名 所 在 地 車 道 幅 ・ 車 線 車 道 幅 ・ 車 線 Ｔ Ｌ － １ ４ 総合検 査結果 荷 重 制 限 交通量 20 15 年 3 月 13 日 供 用 開 始 日 柏 市 北 柏 台 10 -1 1 柏 市 北 柏 2丁 目 4 -1 7 管 轄 分 離 帯 土 木 部 道 路 管 理 課 道 路 維 持 補 修 室 橋 梁 コ ー ド 台 10 径 間 ： 跨 線 部 4 x1 7. 00m +2 0. 40 m ア プ ロ ー チ 部 5x 15. 60 m 補 強 対 策 ： 落 橋 防 止 シ ス テ ム ・ ・ ・ ＜ コ ン ク リ ー ト 部 ＞ な し 、 ＜ 鋼 桁 部 ＞ あ り 交 通条件 大 型 混 入 率 歩 道 幅地 覆 幅中 央 帯
