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平成19年度予算執行調査の調査結果について(要旨)

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(1)

平成

19年度予算執行調査の

調査結果について(要旨)

平成

19年度予算執行調査については、本年4月6日に62事業(本省調査50事業、財

務局調査

12事業) を選定し、調査に着手。

本年度より財務局調査の開始時期を夏から春(本省調査と同時)に前倒し。本省調

査は全て

7月までに調査を終える一方、財務局調査は秋まで時間をかけて調査を実

施することを基本としつつ、早期に調査が終了できるものがあれば本省調査と同時に

公表することとした。

今回、本省調査

50事業全て及び財務局調査4事業(※)の計54事業につき調査を了

し、調査結果をとりまとめ公表。調査結果については、各府省に対し、平成

20年度予

算の概算要求に反映するよう要請。

※ 概算要求段階から予算に反映可能となる財務局調査の事業は今回が初めて。なお、残り8事業に関し ては調査を継続し、今後の予算査定に活用するとともに年末に調査結果を公表する予定。

平 成

19年7月6日

1.概要

○ 予算執行調査とは、財務省主計局及び全国の財務局の担当者が、事業の現場に赴き、実際に予算 が効率的・効果的に執行されているかといった観点から行う調査(平成14年度から実施)。 1

(2)

2.主な調査結果

(1)他の代替手段があることや事業実績の低迷などから、

事業の廃止を含めた

事業の廃止を含めた

見直しを求めたもの

見直しを求めたもの。

<調査結果> • 本推進費は、関連する施設整備に対し年度途中に必要に応じた機動的な予算措置を可能とす る目未定の移替経費であるが、執行実績が低迷(3カ年度平均執行率36.6%)し、毎年度1~2件 の事業件数にとどまっている。また、結果として、当該推進費を配分しなくても次年度 予算等による措置が可能であったケースも見受けられた。 ○ 都市再生プロジェクト及景観形成施設整備推進費(国土交通省・一般会計)<本省調査> 〔19年度200百万円〕 <今後の改善点・検討の方向性> • 当該経費は、実績が低迷しており、予算執行事務の効率化及び予算の効果的な活用の観点か ら廃止するべき。 ・その他、事業の廃止を含めた見直しを求めた事業(3事業) ○著作権に関する普及啓発事業(著作権読本の配布)(文部科学省)、 ○介護サービス情報の公 表制度支援事業(厚生労働省)、○観光基盤施設整備費補助金(国土交通省) ・事業の一部廃止を含めた見直しを求めた事業(5事業) ○人事院の研修(人事院)、 ○国民運動の実施に必要な経費、○国際防災協力に係る調査検 討(以上内閣府)、○創業・ベンチャー関連事業(経済産業省)、○水路業務運営(国土交通省)

(3)

○ 家庭教育支援総合推進事業(文部科学省・一般会計)<本省調査> 〔19年度981百万円〕 <調査結果> • 家庭の教育力の向上を図るため、子育て講座の実施等を市区町村などに委託する事業であ るが、内容的に先進性や高度性に乏しく、全国で通常行われていると考えられる事業であり、 そもそも委託調査事業になじまない。 • 厚生労働省の次世代育成支援対策交付金においても、子育て講座事業を行っているなど、両 事業に重複がみられ、両省間の連携等が十分とれていない。 <今後の改善点・検討の方向性> • 委託調査事業として行うのであれば、先進的な事例や高度な技術等を要するものに絞り込む 必要。また、箇所を絞り込み、一件毎のまとまりをもたせるべき。 • 厚生労働省の類似事業との関連については、今後は執行面の連携を高めるだけでなく、例え ば役割分担の明確化や交付金事業として一本化といった制度面での改善策も検討していく必 要。また、子育て関連事業全般において、両省間の連携をより強め、執行・制度両面において 一層効率的なものとしていく必要。

(2)他の府省の

事業との間に重複がみられることなどから、事業の統合化や一層

事業との間に重複

の連携を進めるなどの見直しを求めたもの。

その他、事業の重複について見直しを求めた事業(5事業) ○国際防災協力に係る調査検討(内閣府)、 ○独立行政法人国際協力機構在外事務所関 係費等(外務省)、○国費外国人留学生関係経費等(文部科学省、外務省)、○児童厚生 施設等整備費(厚生労働省)、○電源地域振興促進事業費補助金(経済産業省) 3

(4)

(3)統合による効率化を徹底するなど、

独立行政法人の事業の見直しを求めたも

独立行政法人の事業の見直し

の。

<調査結果> • 平成20年10月に統合されるJICA、JBICの在外事務所は19か国で重なっていることから、統合 時には、所長等の管理職のほか、受付・運転手等の管理的業務要員が重複。また、現地職員 の処遇も国によっては、同一の職種であっても大きな格差がある。 • 在外における事業実施体制の違い等により、JICAの開発調査が具体的な円借款の案件に結 び付く比率が低い(22%程度)などの問題。 ○独立行政法人国際協力機構在外事務所関係費等(外務省・一般会計)<本省調査> 〔19年度155,626百万円の内数〕 <今後の改善点・検討の方向性> • JICA・JBICの双方の事務所設置国については、原則として統合時に事務所統合を行い、人員 体制も効率化を図るべき。また、現地職員の処遇に関しても、処遇の適正化を進めつつ両法人 間の調整を進めていくべき。 • 在外事務所において開発調査及び円借款の案件形成・監理を一体的かつ効率的に遂行し、開 発調査の結果が具体的な案件に移行する比率を高めていくべき。 ・その他、独立行政法人の事業の見直しを求めた事業(7事業) ○日本司法支援センター運営経費(法務省)、○独立行政法人統計センター運営費(総 務省)、○独立行政法人大学評価・学位授与機構運営費、○独立行政法人宇宙航空研究 開発機構運営費交付金等(以上文部科学省)、○創業・ベンチャー関連事業(経済産業 省)、 ○自動車検査独立行政法人の検査施設の整備、○独立行政法人都市再生機構の賃 貸住宅事業(以上国土交通省)

(5)

(4)特別会計に関する法律等の趣旨を踏まえて、

特別会計における事業につい

特別会計における事業

ても徹底して調査。

<調査結果> • ダム管理用制御処理設備(通称:ダムコン)は、全てのダムに設置され多額の更新費用を要する 設備。 • 仕様書の改定(新仕様)により更新した9ダムについて更新コスト(ハード面)の分析をしたところ、 平均で従来と比べ約35%のコスト縮減が図られている一方、既設品の流用などについて、特定 のダムのみで縮減が図られている項目がみられた。 • 新仕様での更新コスト(ソフトウェア部分)の分析をしたところ、ほぼコスト縮減はなされていない 状況であるが、設計書作成部分の設計標準化の整理や、統一ソフトの開発などにより、コスト縮 減が見込まれるものがあった。 ○ 直轄堰堤維持事業等(国土交通省・治水特別会計)<本省調査>〔19年度29,438百万円〕 <今後の改善点・検討の方向性> • ハード面では、新仕様でのダムコン更新事例を更に収集し、工夫の事例集として情報提供する ことにより、より一層のコスト縮減が図られるよう取り組むべき。 • ソフトウェアに関しては、標準化・統一化によるコスト削減方策を更に検討していくべきであり、こ うした取組みにより今後10年間で80億円(290億円→210億円)のコスト削減が可能と考えられる。 その他、特別会計における事業(13事業) ○地図情報システム運用(登記)、○循環器病診療総合支援全国ネットワークシステム(国立高 度専門医療センタ-)、○社会保険出張相談所の開設事業、○社会保険事務所の入力業務の 効率化・合理化に必要な経費、○児童厚生施設等整備費(以上年金)、○若年求職者に対する 職業能力開発支援(労働保険)、○国有林野事業における生産事業(国有林野)、○農業改良 資金助成事業(食料安定供給)、○電源地域振興促進事業費補助金、○対策技術率先導入事 業(以上エネルギー対策)、○自動車検査独立行政法人の検査施設の整備(自動車検査登録)、 ○連続立体交差事業(道路整備)、○港湾施設の適切な維持管理(港湾整備) 5

(6)

(5)

公共調達について、一般競争による調達の促進を図るなど、単価減や調達コ

公共調達

ストの低減を求めたもの。

<調査結果> • 寝具、隊舎における備品、糧食については陸海空三自衛隊が個別に地方調達を行っている ものや、一部随意契約のものがある。 • 糧食については、一般に、基地が近接する場合であっても三自衛隊が個別に調達を行って いるため、調達時期を合わせるなど一部に改善の余地がある。 ○ 生活物品の単価等(防衛省・一般会計)<本省調査>〔19年度33,402百万円〕 <今後の改善点・検討の方向性> • 現在、三自衛隊が個別に行っている調達の集約を図り、一般競争による調達の促進等を図 るなど一層の効率的な調達、調達コストの低減を進めていくべき。 その他、公共調達の適正化による調達コストの低減等を求めた事業(4事業) ○通信機器保守委託経費(警察庁)、○在外公館の自動車購入(外務省)、○循環器病診療総 合支援全国ネットワークシステム(厚生労働省)、○自衛隊病院等で使用する治療用医薬品の 単価等について(防衛省)

(7)

(6)全国的な実地調査が必要な事業等について、全国の財務局ネットワークを活

かして調査。

その他、財務局を活用しデータ収集を行った事業(4事業) ○家庭教育支援総合推進事業、○国公私立を通じた大学教育改革支援の充実(以上文部科学 省)、○創業・ベンチャー関連事業(経済産業省)、○障害防止事業における河川改修(防衛省) 財務局が調査を行い取りまとめを行った事業(財務局調査)(4事業) ※< >内は総括財務局名 ○著作権に関する普及啓発事業(著作権読本の配布)(文部科学省)<中国財務局>○介護 サービス情報の公表制度支援事業(厚生労働省) <東北財務局>○鉄道駅防災関連事業(国 土交通省)<近畿財務局>○対策技術率先導入事業(環境省)<関東財務局> ※全財務局の調査箇所数 4,639(うち財務局調査 3,353) ○ 学校規模の最適化に関する調査(文部科学省・一般会計)<本省調査>〔19年度1,770,143百万円〕 <調査結果> • 統合して17年4月に開校した全国の公立小中学校全て(221校)を全国の財務局を活用し調査。 • 学校統合については、①学校規模の適正化・教職員配置等の教育政策上の効果、②保護者・ 子ども・設置者等の関係当事者の評価も肯定的(保護者・子どもの63.1%が肯定的評価、否定的 な評価は12.4%)であったことに加え、③財政効率化が図られたこと(人件費を中心として、統合 前より小中合計で約170億円の効率化)等が実際のデータで明らかになった。 <今後の改善点・検討の方向性> • 少子化が進展する中、教育の質を向上させつつ、コスト縮減を図り、効率化を進めるためにも、 学校規模の最適化を目指し、各地方公共団体・各省庁横断的な取組みが必要。 • 文部科学省において、学校統合に関する全国ベースでのデータや事例の収集・分析、調査研 究を行い、学校の標準規模・配置、学校の再編・統合に関する基本的な方針を示す必要。また、 交付税の算定基準の見直しや統合の取組みへの効果的なインセンティブの検討が必要。 7

参照

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