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サウンドボールテニス

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ブラインドテニス

指導マニュアル

視覚に障害のある子どもたちに、 思いきり運動をさせたい 。 身体を動かす楽しさや爽快感を伝えたい。 心身ともにたくましい、自立した子になってほしい。 テニスを通して、たくさん友達ができたらいいな。 コートを走り回り、ボールをラケットに当てる。 ボールが相手に届く。 そのボールが、自分に返ってくる。 空中に浮かんだ三次元のボール。 自分の力で打ってみようよ。

国際ブラインドテニス協会 スペシャルアドバイザー 埼玉県立特別支援学校教諭 ショートテニス公認指導員 松居 綾子

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ブラインドテニスの紹介

ブラインドテニスのアイデアは1984年に日本で生

まれました。埼玉県立盲学校高等部に通っていた

全盲の武井実良氏が、「健常者と一緒にスポーツ

をしたい」という願いを持ち、テニスを始めまし

た。試行錯誤の末、音の出る安全なボールを開発

したのも彼です。

全盲の視覚障害者にとって不可能であると言われ

ていたテニスを、ボールの開発とルールの考案に

より可能にしました。

バウンド数と、ボールを打つ前の「行きます。」

「はい。」以外はふつうのテニスと同じなので、

誰もが共に楽しむことができます。

日本には300人ほどのプレーヤーがいます。

秋に全国大会が所沢であり、1990年から毎年行わ

れています。

2006年1月、海外(イギリス)に初めて紹介しま

した。

2007年1月イギリスのロンドンでデモを行

いました。視覚障害者5名が渡英しました。同年

9月に韓国、2008年9月には、台湾への普及を行

いました。

2009年10月に中国・天津、2010年9

月に上海と普及活動を継続しています。武井氏は、

2011年ロシアへの普及を計画していましたが、

2011年1月鉄道ホームからの転落事故のため、42

歳で亡くなりました。

将来、パラリンピック種目になることを目指しま

す。海外との交流は、子どもたちに大きな夢を与

えます。国籍や、障害の壁を越えて、テニスの交

流が行われることを目標にしています。

スポーツを通して、ユニバーサルな社会の構築を

目指します。

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教育的な観点

 衝突を怖れず、自由にコートを走り回れます。運動不足になりがちな視 覚障害児にとって十分な運動量です。眼の病気のために衝突がある運動 ができない人でもテニスならできる場合があります。  音源に向かって行ったり、自分がどこにいるのかといった空間を把握し たりすることは、歩行や移動能力に繋がっていきます。音源定位、空間 把握、移動能力は、視覚に障害のある子どもたちにとって、自立に向け ての重要な要素になります。テニスを楽しみながら、それらの能力を向 上させることができます。  ボールを上手に打つためには、スペーシング(空間を把握する力)、グ レーディング(力の入れ具合)、タイミングの3つの要素が必要です。 (専修大学 佐藤雅幸教授) 見えないボールを打つわけですから、スペーシングは特に重要です。ス ペーシングとは、コート、ネット、ボールと自分との位置関係を知るこ とです。ボールの位置には、左右、前後、高低の3つがあり、音の大き さや高さを聞き分けることが必要です。そのための調整力が身につきま す。ボディーイメージ、筋肉感覚を高めることにも役立ちます。  3次元のボールをとらえるためには、音を注意して聞く力や集中力が必 要です。また、自分の場所を把握するために、手や足でラインを確認し たり、動いた分をもとにもどったりしなければなりません。これらは、 視覚障害者のADL(日常生活動作)を高めるためのよいトレーニングと なります。  テニスは、誰にも頼ることなく、ひとりで戦うスポーツです。自立心が 培われます。一人でやりとげることで自信がつきます。  テニスを通して、いろいろな人に出会うことで、コミュニケーションの 力がつきます。誰にでも楽しめるユニバーサルデザインのスポーツです。 障害者と晴眼者がペアを組むミックスダブルスもあります。  重複障害を併せ持つジュニアから、アスリートまで、様々な楽しみ方が あります。リハビリテーション、レクリエーション、そして、競技のレ ベルまで幅の広いスポーツです。  ジュニアのクラブは2003年4月に作られました。埼玉盲の「川越リ トルファンキーズ」です。また、2007年5月から葛飾盲学校、「東 京ミラクルスターズ」が活動を始まりました。文京盲学校を会場にした 練習も始まりました。千葉盲にもクラブができました。いずれの活動に も、子どもたちに何か運動をさせたいという保護者の願いがあります。 家族や友達とスポーツを楽しむことは、子どもたちにとって喜びです。  テニスはむずかしいですが、不可能ではありません。指導法を工夫する ことで、体育の授業に取り入れることも可能です。

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指導上の留意点

 視覚障害児の発達上の特性や心理面を考えた指導を行ってください。  視覚に障害があると、興味のあるものに手を伸ばしたり、ものを追いかけたりす る行動が起きません。また、小さい頃から介助をされないとできないことが多い ので、依存心が強く、受身になりがちです。テニスをやらせても、自分の届くと ころのボールだけを打とうとします。自分からボールに向かっていくこと、また、 自分から離れていくボールを追いかけることも教えてあげてください。  視覚障害児は、目の前のことがわかりません。ものにぶつかることがこわくて、 すばやい行動ができません。また、移動するときにも、手つなぎやガイドをされ ていることが多く、思いきり身体を動かすという経験にも乏しくなりがちです。 テニスコートでは、自由に動けることを伝え、自分の限界まで身体を動かしたり、 汗をかくまで運動したりする体験をさせてください。  安全を確保するために、ボールを打っていない子は、離れたところで待たせると いうルールを徹底してください。待っているときには、ラケットは振り回さず、 胸の前で持たせるようにしてください。  視覚障害児は、模倣ができません。見て学ぶという学習方法がないので、正確な フィードバックをしてあげてください。ときには、指導者の身体の動きを触らせ てあげる必要があるかもしれません。一度覚えた動きを修正することが困難なの で、はじめから正しフォームを教えてあげてください。  視覚障害児は、関節の動きが硬いことが多いです。テニスのように足、腰、肩、 肘、手首と順に動かすような全身運動は、苦手です。ボールやホースを投げる運 動を取り入れながら、身体の動かし方を教えてあげてください。  「おしい!」「もうちょっと!」というだけではなく、「ボール一つ分、ネット を越えない。」とか「50センチ、サイドアウト。」と具体的に教えてあげてく ださい。  準備体操や整理体操は、怪我や故障を防ぐために大切です。必ず行ってください。 ボディーイメージを高め、自分の身体のどの部分をどういうふうに動かすのかを 知ることも大切です。片足立ちでバランスを崩さずに立っていられるようにした り、股関節を柔らかくして可動域をひろげられるようにしたりすること、また、 運動の前に心拍数をあげることは、ケガの予防にもつながります。  技術の習得だけでなく、挨拶やコートマナーも教えてください。  このテニスは音が命です。静かにするときには、徹底して静かにさせて、練習に 集中できるようにしてください。

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テニスのはじまり

 武井実良 1968年に埼玉県東松山市生まれ。 1歳半のとき、悪性腫瘍のために失明。光覚のない全盲。 現在は、東京都豊島区在住。都内の特別養護老人ホームでマッサー ジ師として働いていました。 1984年 埼玉県立盲学校普通科の一年生だった武井実良(みよ し)氏が、ブラインドテニスを発案しました。  「ふつうの人と同じスポーツをしてみたい。」、「空中にあるボー ルを打ってみたい。」という強い気持ちから生まれたスポーツです。  武井氏は、軟式テニスのラケットのグリップを切って短くしたり、 プラスチックの野球のボールに鉛の球を入れたりして、工夫を重ね ました。  スポンジボールを紹介してもらった武井さんは、それにサウンド テーブルテニス(盲人卓球)のボールを入れてみました。現在もこ のアイデアを使ったボールが公認球として採用されています。国立 身体障害者リハビリテーションセンターの協力をはじめ、多くの人 の努力と尽力により、新しいスポーツが誕生しました。 1990年、初めての大会が国リハで開かれました。日本視覚ハン ディキャップテニス協会が設立されました。2009年にブラインド テニスに改称しました。 2011年1月16日、ホームからの転落事故で亡くなりました。享年 42歳でした。武井さんの夢は、ブラインドテニスがパラリンピック 種目になることでした。彼の夢は、今、世界中に広まっています。 発案者の武井さん。 自作のラケットとボールです。

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テニスで使うもの①

ラケット

 2011年2月に第1回国際ブラインドテニス会議が開かれ 新しいルール決まりました。  ITF(国際テニス連盟)の公認しているラケットを使用す る。コートの大きさによって決定する。 B1(全盲) 最大23インチ B2 B3 (弱視) 最大25インチ  硬式テニスのジュニア用。またはショートテニスやミニ テニス用として売っているものでもかまいません。小さ い子のためには、19インチのラケットも市販されていま す。身体の大きさや体力に合わせて選んでください。  小さい子の場合、バドミントンやおもちゃのテニスラ ケットなどの小さくて軽いものをはじめのうちは使用し てもかまいません。  グリップには、グリップテープを巻いてから使うように してください。

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テニスで使うもの②

旧ボール

 直径9センチのスポンジボールの中にサウン ドテーブルテニスの球が入っていました。半 球をとめているのは、キネシオテープです。  黄色が市販されていました。価格は、1個 1050円で、6個が1箱に入っていました。 黒は、スプレーやマジックで着色しました。 中のピンポン球が割れた場合、キネシオテー プをはがして入れ替えることができました。 ピンポン球は、ひとつ約250円。(1ダース で3000円くらい。)  2010年12月、チャンピオン製のボールの在 庫がわずかになり、新しいボールを採用する ことに決定。当時、連盟の会長は武井さんで した。武井さんは、海外への普及のためにも ボールの改良に熱心でした。  20年間にわたり、この特殊なボールを供給 し続けてくれたチャンピオン株式会社には、 感謝しております。

スポンジボールに盲人卓球のピンポン

球を入れるというアイデアは、武井さん

によるものです。このボールは、1990

年の大会から、2011年まで20年間に

わたって公認球として使用されました。

テープを使っていること、中のピンポン

球が割れやすいことから、改良の必要

性が出てきました。

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テニスで使うもの②

ニューボール

 2010年夏より、正栄産業株式会社の協力 を得て、ボールの改良を進めてきました。  テープを使わない接着方法での製造をお願い しました。そのほか、空中で音が聞こえるこ と、イレギュラーが少なくなること、耐久性 が増すことにも工夫を重ねてもらいました。  ロゴの入った完成品ができあがったのは、武 井さんの事故の3日後でした。武井さんは、 このボールを「いいボールだ。」と言ってい ました。武井さんが最後に残してくれたのは、 このボールでした。  第1回国際会議でこのボールが国際公認球とな りました。(初めてのトーナメントから1年 間)  注文は、正栄産業までメールにてお願いしま す。 [email protected] 1箱12個入り。 1個 972円(消費税込 送料別) 60個以上で、1個929円 ★中のプラスチック球を使い、リサイクルが できます。プラスチック球が12個集まりまし たら、下記にお送りください。 1個821円で新しいボールになります。 発送先 〒306-0051 茨城県古河市茶屋新田168-2 正栄産業 電話 0280-48-4898

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テニスで使うもの③

ネット

 写真は、ショートテニ

ス用のネットです。

 日本のルールでは両端

が85cm。中央80

cm。

 ネットが動かないよう

に砂袋や水の入ったタ

ンクをのせます。

 ネットを買わなくても

バドミントンのネット

をポールの中央で固定

すれば代用できます。

 国際ルールではネット

の高さについては書か

れていません。ふつう

のテニスを基準として

コートの大きさに応じ

て決まっていくと思わ

れます。

テニスで使うもの④ シューズ

バドミントン、卓球用シューズ(紐、マジックテープで

締められるもの)底の厚い靴だとラインが分かりにくい。

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テニスコート

 これまで日本ではバドミントンのコートのサイズで行わ れてきました。(13.4メートル×6.1メートル)  国際会議において、サイズが決まりました。テニスとし てパラリンピックを目指すのであれば、普通のテニス コートを基準とした大きさにするべきだという考えに基 づいています。 B1(全盲) 12.80メートル × 6.4メートル B2 B3(弱視)18.28メートル × 8.23メートル  床の色とコントラストがあり、ほかのラインと混乱しな い色のラインテープでコートづくりをします。  全盲のクラスでは、触ってラインを確認できるようにラ インの下にタコ糸等を入れることになっています。糸の 設置場所については、今後、決めることになります。

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ラケットに慣れよう

 ラケットに触ってみましょう。  持つところをグリップといいます。  網みたいなところをガット (ストリングス)といいます。  面のことをラケットフェースとも いいます。  ガットの周りはフレームといいま す。  握手をするときみたいにグリップ を握ります。  面の向きをもう片方の手で確かめ ましょう。  ボールがあたるところ(インパク ト)の位置で、ラケット面が打つ 方向に向き、やや上を向くように 持ちましょう。  ラケットを使っていないときには、 両手で抱きかかえましょう。振り 回すと、周りの人に当たるのであ ぶないです。  ラケットの面を上に向けてボール を弾ませたり、下に向けてボール をついたりしてみましょう。

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ボールに慣れよう

 ボールに触ってみましょう。

 投げ上げたり、下にバウンドさせたりしてみましょ

う。

 身体にぶつけてもらいましょう。ぶつかっても痛く

ありません。

 壁にぶつけて戻ってきたボールをキャッチしてみま

しょう。

 自分の後ろに転がってしまったボールも追いかけて

みましょう。

 ボールを落下させてバウンドの数をいろいろ変えて

キャッチしてみましょう。

 バウンドがだんだん小さくなる様子を音で確かめま

しょう。

3バウンド トーントント

2バウンド トーントン

 このテニスの上達には、ボールのリズムや音の大き

さを聞くことが欠かせません。集中して音を聞きま

しょう。

 コーチにボールをバウンドさせてもらい、できるだ

け少ないバウンド数でキャッチします。コーチは、

少しずつ遠くにボールを出します。慣れてきたら後

ろを向いて立たせ、投げると同時にコーチが「ハ

イ」と言います。フットワークをたくさん使って

ボールをキャッチしましょう。連続で球出しをして、

運動量を増やしていきます。敏捷な動き、軽やかな

フットワークを身につけましょう。

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13

コートを知ろう

 全盲 縦12.8m、横6.4m

 弱視 縦18.28m 横8,23m

 縦を半分にしたところにネットがあります。

 自分のコートの中は、安全に動き回ることができ

ます。

 コートの周りをラインにそって歩いて見ましょう。

 ネットをたどって歩いてみましょう。

 タコ糸でうきあがっている部分を確かめましょう。

 テニスでは、足の動きが大切です。前後、左右に

スムーズな移動ができるように、フットワークを

しっかりやりましょう。

 ベースラインからネットまで歩き、後ろ向きで

戻ってみましょう。できるようになったら走って

やってみましょう。

 サイドラインからサイドラインまでサイドステッ

プをしてみましょう。(友達や先生と向かい合っ

て手をつないでもよい。)

 はじめは、ゆっくり。だんだん速く!

 思い切り身体を動かす楽しさを体験しましょう。

 自分の歩数で何歩かを数えながらやってみましょ

う。

 右足横、左足を右足の前で交差、右足横、左足を

右足の後ろで交差のフットワークで横に移動。

 左足横、右足を左足の前で交差、左足横、右足を

左足の後ろで交差のフットワークで横に移動。

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かまえ・フォアとバック

 肩幅よりも足を広げ、ひざを

軽く曲げて構えます。両足に

均等に体重をのせます。

 テニスにはフォアハンドと

バックハンドがあります。

 はじめは、両手で持ってもか

まいません。ずっと両手で持

つ人もいます。

 フォアはラケットを持ってい

る手と同じ側の足(軸足)を

後ろに下げます。

 バックはラケットを持ってい

る手と反対の足(軸足)を後

ろに下げます。

かまえ フォアハンド 片手バックハンド 両手バックハンド

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ラケットの動き

 ラケットを後ろに引くテークバッ ク  ボールに当たるところがコンタク ト  ラケットを前に振りぬくフォロー スルー ボールを置いてやってみましょう。  ラケットをコンタクトの位置に置 きラケットの真ん中にボールを当 ててもらいましょう。  バレーボールなどの大きめのボー ルを床に置き、ラケットを動かし てボールを転がしましょう。(強 く打つと手首などを傷めるので、 注意)  コンタクトの位置にテニスボール を置いて、ラケットを床にそって 動かし、ボールを前方に転がして みましょう。当たったあとは、ラ ケットを持っている手とは反対の 肩のところまで振り上げましょう。  前にカラーコーンなどを置いて、 ボールをぶつけてみましょう。 まっすぐ転がせたかが確認できま す。  カラーコーンに鈴などをつけると 当たったかどうかがわかりやすい。  壁に向かって打ち、戻ってきた ボールを続けて打ちましょう。  後ろに行ってしまったボールも自 分で拾いに行きましょう。 フォアハンド バックハンド

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準備のための運動①

ホース投げ

 ラケットと同じ長さに

切ったホースを投げま

しょう。

 全身を使ったり体重を移

動したりする練習になり

ます。

 ベースラインからネット

を越えるように投げま

しょう。

 右利きの場合、まず左手

をまっすぐ高く上げ、そ

れを下ろすと同時に右手

を動かして投げます。

 投げ終わったあとに上体

がかぶらないようにしま

しょう。投げ終わったと

きの手の位置を教えてく

ださい。

 順回転がかかるようにし

ましょう。

 全身(特に手首)をやわ

らかく使います。

 亜細亜大の堀内先生が考

案したものでサーブのた

めの練習にもなります。

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準備のための運動②

ボール投げ

 後方下から斜め上に向かって腕を動かします。  フォアでキャッチボールをしましょう。  バックでキャッチボールをしましょう。  フォアとバックを交互にやってみましょう。  大きいボールからテニスボールまでいろいろなボールで やってみましょう。 (音の出るボール 例えばフットサルのボールなど) テニスボールを使って  キャッチボールをしましょう。  身体の横でボールをキャッチしましょう。  転がってきたボールやバウンドしてきたボールを手に当て てみましょう。(フォアは、右の手の平。バックは右手の 甲、または左の手の平)

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球出し

 ベースラインの中央に立たせます。(ラインがクロスしているところを確 認するようにします。  紙コップやトイレットペーパーの芯の上にボールを置きます。または、ひ もでつるします。ラケットを振り上げてラケットの真ん中でボールを打つ 感覚をつかむようにします。かなり低い位置にボールがありますが、3バ ウンド後のボールの高さは、床から10~15cmくらいです。  転がってきたボールを打たせます。はじめは、ボールが当たったところで ラケットを止めます。できるようになったらラケットを振る距離を長くし ていきます。  バウンドをしながら近づいてくるボールを打たせます。(ラケットで床に たたきつけるように出したボールは、音が聞きやすく打ちやすいようで す。)  コーチが上から落下させたボールを打たせます。打点の位置で打てるよう にします。(いくつめのバウンドで打つかによって高さが変わることを知 らせます。)  少し離れた位置からボールを投げて打たせます。  さらに離れた位置から、ラケットで球出しをして打たせます。  ネットの反対側から球出しをして打たせます。  次第に距離をとるようにし、最後は、ベースラインからの球出しをします。  コーチは、フォアとバックを交互に球出しします。少しずつ、移動する距 離を多くしていくようにします。同時に教えるほうが、バックに苦手意識 をもたずにテニスができます。フットワークも教えられます。  確実にボールをとらえるには、身体の正面で打つほうがヒットする確率は 高いです。でも、ジュニアは身体が小さいので、身体の正面では、テイク バックが十分にとれないし、正面で教えたあと、身体の横でラケットを振 るという修正が、全盲児には困難でした。 また、身体の正面で打つため のフットワークはむずかしく、左右へは動きにくいです。そこで、 ジュニアには、はじめから ふつうのテニスに近い指導法で行う ことにしました。

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ラリー

 ある程度ボールが打てるようになったらラリーをやってみましょう。  3次元のボールはむずかしいので、まず、2次元でボールを打ち合う感覚を身につ けましょう。ボールを転がしてラリーを続けてみましょう。このとき、フットワー クが大切になります。ネットを上に上げて床を転がすラリーをしましょう。  ベースラインの中央から始めます。打ち終わったら、ベースラインの中央に戻って 自分の位置を確認します。足で確認することがむずかしかったら、ラケットを持っ ていない方の手でライン(タコ糸)に触ってみてもよい。  目標、たとえば「5回続くまで」「10回続くまで」と決めてラリーをしてみま しょう。  コーチとジュニアでラリーをしてみましょう。  コーチとジュニアがペアになり、ダブルスでラリーをしてみましょう。コーチは、 的確に動きの指示を出し、ジュニアが打ちやすいボールを出すようにします。  2次元で続くようになったら、空中のボールを打ち合いましょう。  ラリーが続いてはじめてテニスの本当の楽しさがわかってくるので、この段階まで くるように励まします。  とにかく、たくさんボールを打たせることです。効率よく練習ができるようにみん なに球拾いをしてもらいましょう。 武井氏が卒業した埼玉県立盲学校 (塙保己一学園に校名を変更) 「テニスの日」のイベント 有明のセンターコート 台湾でのデモンストレーション

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ゲームをやってみよう。

 サービスは対角線の位置にあるサービスエリアに入れます。  サービスは、上から、横から、下からのどれでもよい。ト スがほとんど上げられないので、左手を置く位置が大切に なります。  サービスが入るようになったらゲームをしましょう。  フォア、バックでサーブをしたらサービスを交替するとい うやり方で、7ポイント、9ポイント、11ポイント先取 で行う方法。  公式の試合では、6ゲーム先取の試合が多い。6対6に なった場合はタイブレーク。  サービスのエリアは、9つに分割されており、ネットに近 いところのセンターから1,2,3。真ん中が4,5,6。 ネットから最も遠くが7,8,9となる。点字でコート図 を書き、位置を確認させると、サービスの入った場所の フィードバックがしやすくなります。サービスエリアと ベースラインの間も3分割し、10、11、12といいま す。

3 2 1 1 2 3

6 5 4 4 5 6

9 8 7 7 8 9

ネット側 サービスライン 12 11 10 10 11 12

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1回ブラインドテニス国際会議

合意事項

以下の例外を除き、国際テニス連盟(ITF)の競技規則を適用する。 1.アイマスクの着用 それぞれの国が全盲用のパラリンピック用、標準マスクを 着用する。(満場一致) 2.ラケット ITFの公認しているラケットを使用する。 • コートの大きさによって決定する。 • B1 最大23インチ • B1 B2 最大25インチ 3.ルール ITFのルールで行う。

• ◦ready yes play とプレイが始まる前に言う。(満場一致) • ◦ボレーは禁止する。(オーストラリア以外賛成) • ◦コート内にいるプレーヤーに1バウンドの前にボールが当たった場合、相手 のポイントとなる。 • コート外にいるプレーヤーに1バウンドの前にボールが当たった場合、当 たったプレーヤーのポイントとなる。(オーストラリア以外賛成) • ◦バウンド数 • B1、B2 3バウンド • B3 2バウンド 4.視力分類 IBSAの視力分類(満場一致) 5.コートサイズ • ◦B1のサイズ 42フィート 21フィート • (12.80メートル 6.40メートル) • ◦B2、B3 60フィート 27フィート • (18.28メートル 8.23メートル) 21

(22)

6.トーナメントボール • 現在の日本のボールを使う。(初めてのトーナメントから12ヶ月間) • 試合の主催者が、会場の環境によって判断し、黒か黄色のどちらかを使 うことを決定する。 7.国際トーナメントへの出場資格(満場一致) • ◦プレーヤーは、その国の協会に加盟していなければならない。 • ◦プレーヤーは、IBSAの公式な視力分類がなければトーナメントに参加で きない。 • ◦国内における協会または連盟が国際トーナメントに参加する人を決めるこ とができる。 8.国際組織 • 会長 今後、12ヶ月は日本が会長を務める。 • 各国から一人 • 各大陸からB1、B2,B3クラスから選手の代表を一人ずつ選出する。 • 組織は3週間の間に代表を選出する。 9.これらのルールと決定事項は、12ヶ月後に見直す。 10.これらの国以外に、新たに国が加えられることもある。 (注 日本国内の大会においては、日本の従来のルールが適用されます。) 22

(23)

23 Ayako Matsui IBTA 国際ブラインドテニス協会 スペシャルアドバイザー 〒350-1245 埼玉県日高市栗坪26-27 E-mail:[email protected] http://www.hanno.jp/matsui/ Shuhei Sato ( 青山学院大学助手) 〒259-1292 神奈川県平塚市北金目1117 E-mai:[email protected] http://www.u-tokai.ac.jp/international/index.html Masayuki Sato (専修大学教授) (日本ブラインドテニス連盟顧問) 〒214-8580, 神奈川県川崎市多摩区東三田2-1-1 E-mai;[email protected] http://www.senshu-u.ac.jp/koho/Welcome.html 無断掲載、転載はお断りします。 Copyright(c) 2014 Ayako Matsui .Shuhei Sato & Masayuki Sato

イギリス 2007年1月 韓国 2007年9月 台湾 2008年9月

参照

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