当院における新人教育プログラムの紹介と職員管理について
2
0
0
全文
(2) 当院における新人教育プログラムの紹介と職員管理について. 709. 図 1 平成8年以降の新入理学療法士採用数. 行っている。これらの勉強会に対する職員のモティベーション. できるよう調整している。しかし,新入職員一人と指導者とい. は高く,公休日であっても出勤してくる職員も多い。また,臨. う一対一の関係だけでは,指導する個人の能力に左右され, 「面. 床指導枠という制度を設けており,経験年数の少ない職員に対. で支える」1)というチームによる人材育成にならない。そこで,. し,実際の治療中にベテラン職員が介入し,業務を通じて指導. 理学療法部門や作業療法部門といった枠ではなく,病棟ごとの. することによって,技術の不足分を補おうとするものである。. ミーティング時間を設けたり,管理職を除く職員をアトランダ. さらに,年間 3 回程度ではあるが,外部講師を招聘しての技術. ムに 7 人程度からなる小グループに分けて,その中で日頃の問. 講習会も行っており,技術研修についてはかなり積極的に行わ. 題点を話し合う場を確保し,できるだけ職員が孤立しないよう. れている。一方で,リスク管理や感染対策といった院内研修に. 努めている。. 対する意識が低く,参加者を確保するのに難渋している現状で あり,問題となっている。. ま と め. 退院マネージメントについては,月 1 回のペースで,理学療. 昭和 63 年に開設した当初,理学療法士は 5 名から開始し,. 法士だけでなく,作業療法士,言語聴覚士,看護師等の参加す. 28 年をかけて 10 倍以上になった。その間,毎年職員採用を続. るケーススタディを行っている。これは,2 年目までの職員が. けてきたが,新入職員の技術や知識に対する向学心に大きな変. 報告する場で,退院後の生活を維持するために必要な準備を,. 化があったとは思わない。しかし,社会環境の変化は著しく,. 他部署からもフィードバックしてもらうことで,経験の少なさ. 技術職として単に一生懸命なだけでは,対象者に満足感を与え. を補おうとするものである。さらに,目標設定やカンファレン. られるわけではない。経験年数に応じて技術に差があるのは当. スでの発言など,先輩による個別的な指導を行ってはいるが,. 然であるが,一方でサービスを受ける側が,より高い質のサー. やはり,実際の生活場面を知らない職員にとって,患者に対し. ビスを望まれるのも当然である。そのニードに応えるために. て維持期(生活期)への指導は困難であり,さらに大きな問題. は,教育の充実以外に方法があるとは思えない。当院でもよう. は,新人を指導する先輩職員も実際には維持期(生活期)を知. やく組織としての体制が整った段階であるが,今後は,卒後教. らないことである。先に述べたように,一度に多くの職員を採. 育にも一定のルール(カリキュラム)をつくり,様々な資質を. 用した結果,また回復期に勤務する職員数が,訪問や老健に勤. もった職員に対して,一定水準のサービスを提供できるような. 務する職員数に比べ,圧倒的に多いという当院の特徴もあり,. システムを構築する必要がある。そのためにも職員管理が重要. 異動等を通じて全員に維持期(生活期)を経験させられていな. になるが,一定の水準をクリアするだけでなく,標準的な技術. いことが問題点である。. を超えるようなセラピストを育成するためには,抑えこむため. 職員管理体制 新入職員には,1 年間各症例に対して指導者を配置し,日々 の治療や報告書作成,カンファレンス参加などへのアドバイス を行っている。また,各病棟の専従者は,各症例に対する医師 の指示や看護師からの指摘に対して,新人との間に入って解決. の職員管理とは異なり,力を十分発揮できるような環境を整え るための管理が必要ではないかと考える。. 文 献 1) 中原 淳:他業界に学ぶ,人材育成のヒント ジェネレーション ギャップの先へ.ナーシングビジネス.2015; 9: 10–13..
(3)
関連したドキュメント
・精神科入院時は、本人の意思決定が難しい状態にあることが多く、その場合、家族に説明し理解してもらってい
○公立病院改革プランまたは公 的医療機関等2025プラン対象病 院のうち、地域医療構想調整会
神経内科の臨床医として10年以上あちこちの病院を まわり,次もどこか関連病院に赴任することになるだろ
青少年にとっての当たり前や常識が大人,特に教育的立場にある保護者や 学校の
教育・保育における合理的配慮
2.認定看護管理者教育課程サードレベル修了者以外の受験者について、看護系大学院の修士課程
がんの原因には、放射線以外に喫煙、野菜不足などの食事、ウイルス、細菌、肥満
また、学内の専門スタッフである SC や養護教諭が外部の専門機関に援助を求める際、依頼後もその支援にか かわる対象校が