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保育所実習の現状と課題

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Academic year: 2021

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保育所実習の現状 と課題

瀬 下 裕紀子 は じめに 全国保母養成協議会が行 った 『基礎技能 ・保育実習 に関す る研究』1)によれば, 同協 議 会が

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9

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年度か ら取 り組んだ 「保母養成校卒業生 の就業実態 に関す る調査」 の自由記述 に おいて 「実習時間を もっと長 くし,体で体験で きる場所,機会 を多 く持てた らよい

「実 習 など子 どもとの触れ合 いの場 を もっと多 く持 って欲 しい。」や 「保母職 につ いて何 よ り 役 に立 ったのは,実習体験で した。」 といった現場での実習や体験学 習 を望 む声 が多 く聞 かれたと記述 されている。 保育実習 は保育所の理解 と協力を得て,保育者 の指導 の もと理論 を体験的に実践す る総 合的学習の場 として重要である。 その実習 をよ り円滑 に遂行す るためには,実習先 との連携 を図 ることが不可欠である。 そのためには数多 い実習園の現状 を把握す る必要があると考えた。 そ こで本研究で は,本学が実施 している実習運営 につ いて,実習園の意見や要望 を把握 し,保育所実習 における多様 な課題 について検討す ることとした。 1.本学における実習運営 本学 の実習運営 は次頁のよ うな流れで行 なわれている。 (1) 実習の時期 ・期間 について 保育士免許 を取得す るためには保育実習 Ⅰが,幼稚園教諭免許 を取得す るためには教育 実習 Ⅰ,教育実習 Ⅱが必修科 目である。保育実習 Ⅱと保育実習 Ⅲは選択必修科 目である。 表1にそれぞれの実習時期 ・期間を示す。

(

2

)

実習園の選定について 実習園については一般 に①協力実習園を確保 している養成校,②学生 自身 に実習園を選 択 させ る養成校,③ その両方 を組み合わせている養成校 に分 け られ る。本学で は後者 の② の方法で実習園を選択 している。 実習園を選択す るにあた っては,通園方法を第一優先 としている。学生 の帰省先 あるい は居住地か ら徒歩 または公共 の交通機関で通 える範囲内の実習先 を学生各 自が選択す る。 この実習園選択条件 において,今年度か ら施設実習 (保育実習 Ⅰ,保育所以外の施設実習

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実習の依頼 .実習園の決定 (事務局) 実習先 とのオ リエンテ-シヨン (学生) 実習 園か ら実習 日誌受領後,学校へ 日誌を提出 (学生) 園か らの評価表受領 実習の総合評価 実習運営の流れ

(3)

表 1 本学 における実習時期 ・期間 学年 科 目 実習先 時 期 期間 内 容 1 年 教育実習Ⅰ 幼稚囲 6月∼ 7月 1週間 参加 .観察 .参加実習 保育実習Ⅰ 保育所 10月 2週間 見学 .観察 .参加実習 保育実習Ⅰ 保育所以外の施設 6月∼ 7月 2週間 参加実習 2 年 保育実習保育実習ⅢⅡ 保育所保育所以外の施設 ((夏季休暇期間)夏季休暇期間)88月月∼ 9∼ 9月月 22週間週間 見学 .観察 .参加 .責任実習参加 .責任実習 の こと) については車やバイクでの利用を認めることとした。それは,施設実習では実習 施設が比較的遠隔地で通園が困難な場合が多 く,片道1時間半以上 もかけて通 う学生が生 じたためである。 このような学生に対 しては,所定の書類 による手続 きによって車やバイ クでの通園を許可する。 さらに保育実習においては次のような指導を している。①

1

年次の実習では,公立の園 への実習を勧める。 その理由は,

2

年次に公立の保育士試験を受験する場合に備え,事前 に公立保育所の実態を知 るためである。②個々の園の特色,雰囲気を知 るために

2

年次の 実習では,

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年次 に実習に行 った園 と異 なる園を勧める。 この ことにより

2

年次の保育実 習 Ⅱでは私立での実習が多い。 これは1年次の時 とは異なる実習園を選ぶ という理由と同 時に,学生 は就職等 も考慮 して選択 しているためである。 表

2

に平成

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年度保育所実習先区分を,表

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に平成

1

1

年度保育所実習先を示す。 表2 平成12年度保育所実習先の区分 学 年 公立 (人) 私立 (人) 1年次 (10月実施) 51 12

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表3 平成 11年度保育所実習先 園 名 経営 所在地 園 名 経営 所在地 園 名 経営 所在地 鳥 屋 野 保 育 園 公 新 潟 山 田 保 育 園 公 黒 埼 町 月 潟 保 育 園 公 月 潟 村 松 崎 保 育 園 私 新 潟 す み れ 保 育 園 公 五 泉 市 す み れ 保 育 園 私 見 附 市 聖 徳 保 育 園 私 新 潟 村松第 - 保 育 園 公 村 松 町 名 木 野 保 育 園 公 見 附 市 笹 口 保 育 園 私 新 潟 荻 川 保 育 園 公 斬 津 市 桜 保 育 園 公 見 附 市 真 行 保 育 園 私 新 潟 新 金 沢 保 育 所 公 斬 津 市 東 谷 保 育 園 私 栃 尾 市 保育園るんぴぃに 私 新 潟 中 沢 保 育 所 公 斬 津 市 芳 香 稚 草 園 臥 栃 尾 市 新 通 保 育 園 私 新 潟 さ く ら 保 育 園 私 斬 津 市 北 部 保 育 所 公 長 岡 市 翠 松 保 育 園 私 新 潟 林 原 寺 保 育 園 臥 斬 津 市 南 部 保 育 所 公 長 岡 市 芳 原 保 育 園 公 新 潟 中 新 田 保 育 園 私 斬 津 市 昭 和 保 育 所 公 長 岡 市 坂 井 保 育 園 公 新 潟 中 央 保 育 園 公 白 根 市 栖 吉 保 育 所 公 長 岡 市 入 船 保 育 園 公 新 潟 田 上 保 育 所 公 田 上 町 中 貫 保 育 所 公 長 岡 市 佐 和 波 保 育 園 公 新 潟 坂 田 保 育 所 公 田 上 町 中 沢 保 育 所 公 長 岡 市 は じ め 保 育 園 私 新 潟 西 宮 保 育 園 公 加 茂 市 三 和 保 育 所 公 長 岡 市 みつ ば ち保 育 園 私 新 潟 西 加 茂 保 育 園 公 加 茂 市 東 部 保 育 園 私 長 岡 市 中野スイミング保育園 私 新 潟 加茂新 田保 育 園 私 加 茂 市 長 生 保 育 園 私 長 岡 市 こ ぼ と 保 育 園 臥 新 潟 宝 が 丘 保 育 園 私 加 茂 市 摂 田 屋 保 育 園 私 長 岡 市 松 の 実 保 育 園 私 新 潟 本 量 寺 保 育 園 私 加 茂 市 柏 保 育 園 私 長 岡 市 赤 塚 保 育 園 私 新 潟 加 茂 保 育 園 公 加 茂 市 東部第 二 保 育 園 私 長 岡 市 高 南 保 育 園 公 朝 日 村 芝 野 保 育 園 公 加 茂 市 あす な ろ保 育 園 私 長 岡 市 第 - 保 育 園 公 村 上 市 保 内 保 育 所 公 三 条 市 関 原 保 育 園 私 長 岡 市 瀬 波 保 育 園 公 村 上 市 田 島 保 育 所 公 三 条 市 西 部 保 育 所 私 長 岡 市 女 川 保 育 園 公 関 川 村 塚 野 目 保 育 所 公 三 条 市 新 保 保 育 園 私 長 岡 市 聖 龍 保 育 園 公 聖 寵 町 嘉 坪 川 保 育 所 公 三 条 市 広 田 保 育 園 公 吉 川 町 神 納 保 育 園 公 神 林 村 四 日 町 保 育 所 公 三 条 市 和 田 保 育 園 公 新 井 市 三 の 丸 保 育 園 公 新発田市 つ く し保 育 園 私 三 条 市 ほ た る 保 育 園 私 十 日 町 西 園 保 育 園 公 新発田市 本 成 寺 保 育 園 私 三 条 市 水 沢 保 育 所 公 十 日 町 ひ か り 保 育 園 私 新発田市 南 保 育 園 公 燕 市 北 越 保 育 園 私 十 日 町 こま くさ保 育 園 臥 量 栄 市 中 央 保 育 園 公 中之 口村 い ず み 保 育 園 私 十 日 町 栄 徳 寺 保 育 園 私 亀 田 町 中 央 保 育 所 公 吉 田 町 四 十 日 保 育 所 公 六 日 町 早 通 保 育 園 私 亀 田 町 鎧 郷 保 育 園 私 西 川 町 湊 保 育 園 公 面 津 市 上 条 保 育 園 公 上 川 村 め ぐ み 保 育 園 私 巻 町 羽 吉 保 育 園 公 両 津 市 山 手 保 育 園 公 安 田 町 和 納 保 育 園 ・公 岩 室 村 相 川 保 育 所 公 相 川 町 村 松第 - 保 育 園 公 村 松 町 笹 岡 保 育 所 公 下 田 村 中 堅 保 育 園 私 山形県朝岡市

(5)

(3)実習の依頼について 学生が実習先を選定 した ら,保育 実習実施希望園調査票 (様式1)杏 事務局に提出す る。学生が提出 した 希望園調査書を もとに,事務局が保 育所に直接実習依頼をす る。その依 頼 はほぼ承諾 されている状況である。 しか し教育実習 においては,新潟県 の幼稚園の絶対数が少ないことか ら 実習園の確保が難 しくなってお り, 近年 自己開拓 により実習を依頼する という場合 もある。 (4)実習先とのオ リエ ンテーション について 実習園が決定す ると,学生 は実習

1

ケ月はど前か らオ リエンテーショ ンのため実習園に行 く。 ほとんどの 園が実習開始前 にオ リエンテーショ ンを設定す るが,なかには実習初 日 にオ リエンイーションを行な う園 も ある。オ リエンテーション終了後学 生 は,実習園事前訪問報告書を記入 し,

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)

巡回指導について 様式1 保 育 爽 習 Ⅰ <R 施 希 毒廷 EiEl鯛 董 男経 担 当 瀬 下 J-JIyJt ・ 篇 番 号 氏 名 1 希 望 公立 .私立 保育固 (所) ℡ 所 〒 2希 BZ 公立 .私立 保育園 (所) Z} 所 〒 入 射 任 所 〒 ℡ ・習巾の化JTT 〒 ℡ ' 定 園 牢 固 幼稚 阿 卒紺任官封 1 卒餌幼稚閑 、卒tq保育園 を必ず見入 して くだ さい. 2 申 し込 み期 日 月 日 (苅 El厳守)辞書董 日比 まで振 出 巡回担当教員 と実習指導担当教員に渡す。 実習中は全教員が巡回指導 に当たり,学生の実習の適応状況を把握すると同時に,実習 園か ら実習に関 しての要望や実習生 に対す るコメントを聞 き指導を行な う。 この巡回時に 謝礼金を渡す。各教員 は巡回後,学生の実習の様子や園か らの要望等を巡回指導票 に記入 し実習担当者 に提出す る。

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6

)

謝礼について 教育実習 Ⅰ,保育実習Ⅰ (保育所),保育実習Ⅰ (保育所以外の施設),保育実習 Ⅱ,保 育実習Ⅲ,教育実習 Ⅱのそれぞれの実習において実習園又 は施設 に謝金を渡 している。園 又 は施設の希望 によっては現金ではな く,図書券で謝礼を渡す場合 もある。 また県立の保 育所以外の施設 は,謝礼を受 け取 らない。 (7)実習 日誌の提出について 実習後学生 は実習 日誌を整理 し,実習園に提出す る。園はそれ らの日誌 も参考に して学

(6)

生の評価をす る。 その後学生 は実習園に日誌を取 りに行 き,学校 に提出す る。

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8

)

実習後の御礼について 実習後事務局か ら実習園に礼状を発送す る。学生 も個々に礼状を書 き実習園に発送する。 3.アンケー トによる実態調査

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1

)

調査 日的 学生の実習先 は,各 自の出身地や居住地 に合わせた通園範囲の中か ら選択 していること か ら,実習園の数 は非常 に多 く毎年

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0

園 ほどになる。 そのため実習園の学生への指導 は園 によって多様である。そ こで実習園の実態を知 り,学校や学生への要望を把握す るためア ンケー トによる実態調査を行なった。 (2) 調査対象 と方法 平成11年度保育実習 Ⅰ,保育実習 Ⅱにおける実習園104園を対象 に,平成12年7月30日 付,郵送 によるアンケー ト調査を実施 した。有効回答 は65園か ら得 られ,回収率 は62.5% であった。 ア ンケー ト用紙 は付録 として添付す る。

(

3

)

アンケー ト結果 ア ンケー トの形式 は,園か らの直接的な声を把握 したいため,記述式を多 く取 り入れた。 また,質問項 目については,本校の実習生や実習 に限 らず,他の養成校か らの実習生や実 習 も含めて回答 している場合 もある。 アンケー ト結果の ( )の数 は回答園数を表す。 【ア ンケー ト

1

】 貴園にとって ご都合のよい実習の時期,期間をお聞かせ ください. (1)時期 ・期間について ・1年次の場合 月 園 数 月 園 数 1 5 8 10 2. 7 9 7 5 1 10 21 6 8 ll 10 7 10 12 4 特 にな し ・短大 にまかす 22 (回答 な し 1) 期 間 園 数 15日間 1 14日間 12 10日間 15 7日間 5 6日間 1 特 にな し・短大 にまかす22 (回答な し 7)

(7)

・2

年次の場合 時期 月 園 数 月 .園 数 1 1 8 6 2 1 9 7 5 1 10 ll 6 4 ll 4 7 7 12 3 特 にな し ・短大 にまかす 22 (回答 な し 1)

(

2

)

(1)の理由について ・時期 (

1

年次,

2

年次あわせて記載す る。) 期 間 園 数 20日間 2 14日間 17 10日間 12 12日間 1 特 にな し・短大 にまかす22 (回答な し 1) 都合 よい時期 理 由 5月 ・5月以降は,新入園児が園生活 に慣れ,落着 きはじめるo ・5月以降 は,園児が落着 き活動 しやすいo(2年次の場合) 6月 ・行事等がな く職員がゆとりを持 って実習生や子 どもとかかわれるO. (5) ・6月以降は,新入園児が園生活 に慣れ,落着 きはじめるo (2) ・6月以降は,園児が落着 き活動 しやすいo(2年次の場合) (2) ・落着かない時期であるが,現場 につ くことを目前 としている2年生 にとつては 逆 に勉強になるo (2年次の場合) 7月 ・行事等がな く職員がゆとりを持 って実習生や子 どもとかかわれる・プール等で人手が欲 しい時期で もある. ○ (5) ・新入園児が園生活に慣れ,落着 きは じめるo 8月 ・.行事等がな く職員がゆとりを持 って実習生や子 どもとかかわれるo・新入園児が園生活 に慣れ,落着 きはじめるo (4)(3)

(8)

9月 ・行事等がな く職員がゆとりを持 って実習生や子 どもとかかわれ る・新入園児が園生活 に慣れ,落着 きは じめるo o ・8月∼ 9月の頃は職員が揃わず,指導が行 き届かない○(2年次の場合) 10月 ・行事等がな く職員がゆとりを持 って実習生や子 どもとかかわれ るo (6) ・8月∼ 9月の頃は職員が揃わず,指導が行 き届かないo (2) ・運動会 などの行事 に参加で きる○(2年次の場合) (2) ・新入園児が園生活 に慣れ,落着 きは じめるo ・8月 はプールなどがあ り忙 しい. ・欠席 の園児が多いo ・園児が落着 き活動 しやすい時期であるo ・早 い時期 に実習 に来て も実習生がどうしてよいか分か らないことが多 いo ll.月 ・行事等がな く職員がゆとりを持 って実習生や子 どもとかかわれ るo (3) ・行事がな く責任実習がで きるo(2年次 の場合) 12月 ・行事 を目の前 に した保育を見て もらうのによいo(2年次の場合) 1月 ・新入園児が園生活 に慣れ,落着 きは じめ るo 注 :(2年次の場合) とは,2年次に関 してのみの理由である。 その他 は,1年次,2年次共通の理由である。 ・期 間 1年次 期 間 理 由 14日間 ・10日は非常 に短 いoせめて2週間の 日数が欲 しいo 10日間 ・今 まで受 け入れて きて不都合 はなか ったo

(9)

2年次 期 間 理 由 20日間 ・2年生の場合2週間は短 い03週間だ と本来の力を発揮で きるのではないか○ ・学習の成果を発揮 し,卒業 と同時 に責任 ある保育実践がで きることを期待するo 14日間 ・10日間では短 いo 12日間 ・今 までの実習で不都合 はなか ったo 【ア ンケ ー ト2】 1回 の実 習 で何 人 の学 生 の受 け入 れ が可 能 です か。 人 数 を お聞 か せ く だ さい。 受 け入れ人数 園 数 1人のみ 34 2人 まで 25 3人 まで 5 4人 まで 1

(10)

【ア ンケ ー ト

3

】 短大か らの実習中の巡回指導 についてお聞かせ ください。 (1)伺 う時期 はいっが適当ですか。 時 期 園 数 前 半 6 中 間 21 後 半 10 いつで もよい 24 (回答な し 3)

(

2

)

巡回指導 に対す るご要望があればお聞かせ ください。 ・訪問の日を事前 に連絡 して欲 しい。 (4) ・実習園の選定が確かであれば,実習園にその期間を任せて もらいたい。 ・もっとゆっくりと懇談がで きるとよい。 ・大学か ら遠 い場所 に園があるため無理 に巡回 しな くて もよい。実習生 は真剣 に実習を し ているので信 じて欲 しい。 ・単 なる挨拶であれば必要ない。 ・今 まで通 りでよい。 ・実習状況等の連絡程度がで きればよい。 ・保育園の都合を考えて巡回 して欲 しい。 、、 し/

(11)

【アンケー ト

4

】 養成校 と実習園のいわゆる連絡協議会の必要 についてお聞かせ くださ

い。

(1) 園 数 必要である 6 (回答な し 7)

(

2

)

(1)の理由についてお聞かせ ください。

O

「必要である

の場合 ・実習園の選定 に当たっては,短大側の希望を園に伝え,園の 「学生を育てる姿勢」が どのようなものか厳 しくチェックして もらいたい。 ・文書だけでは理解 しに くいことがある。 ・実習期間中の行事や実習生の心構え,保育園の状況や保育方針 について,知 って もら う。 (2) ・実習に対する事 について,学生,学校,受 け入れ側聞で行 き違 いがある。 ・短大側の詳細な実習の手引きや要綱を知 りたい。 ・指導案の記入例,実践例やマニュアルがあればそのような場で聞かせて欲 しい。

O

「必要でない」場合 ・文書での連絡で充分理解できる。 ・日々の現場の業務が多忙 で対応できない。 ・オ リエンテーションがあるか ら必要ない。 ・実習生 と直接会 って指導 した方が良いと思 う。 ・巡回があるか ら必要 ない。 ・電話連絡で間に合 う。 ・養成校の方針が多様で,すべてに対応できるゆとりがない。

)

) )

)

)

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2 ( ( ( ( ( 【ア ンケー ト5】 今 までの実習を通 して, トラブルや何か問題点があれば差 し支えない 範囲でお聞かせ ください。 ・最近髪をとか したり, ジュースを飲んだ り,服装,態度,感謝の言葉,言葉づかいなど で常識を欠 く学生が見 られる。 (3)

(12)

・実習生 にやる気や元気のないことがある。 ・提出物の期限を守 らない。 ・自分を出せないことを残念 に思 う。 ・提出物の行 き違 いがあった。 ・実習生の人数が多 くなると私語が目立っ 。 ・実習中に歯痛で休むのはどうか と思 う。 ・偏食がある。 ・保育士や子 どもの一つ一つの行動など常 にメモをとる。 ・実習生の持 ち物が破損 した。 ・男子学生が実習に来たが, トイ レや着替え等で迷惑をかけた。 ・1日の目的がはっきりしない。 ・学生の質問が減 って きている。 ・年 々実習生 の考え方が変わってきている。 【ア ンケー ト

6

】 実習の事前指導 において,特 に学生がどのようなことを学習 し, どの ような準備を しておいて欲 しいか ご意見をお聞かせ ください。 ○生活面 において ・挨拶が きちん とできる。 ・礼儀を身 につける。 ・正 しい言葉使 いができる。 ・常識を身 につける。 ・きちん とした身だ しなみができる。 ・職員 との交流を大切 にす るように心がける。 ・明るく元気のよい態度を身 につける。 ・積極的にきちん と掃除がで きる。 ・子 どもの手本 となるような行動が とれ る。 ・学校 と社会の違 いが分かる。 ○保育技術面 において ・紙芝居,絵本,手遊び,ゲームなどがで きる. ・要点をまとめ大 きな字で実習 日誌を書 く。 ・子 どもの発達段階を理解す る。 ・子 どもと元気 に楽 しく遊ぶ。 ・自分の得意な ものを保育 に生かせ る。 ) )

)

) ) ) ) 24 22

10

7 6 3 2 ( ( ( ( ( ( ( ) ) ) ) ) ) 13 5 4 4 3 2 ( ( ( ( ( (

(13)

・自分 の得意 な ものを保育 に生かせ る。 ・指導計画案が立案で きる。

「自由

「主体性

「自発性」 の意味を知 っている。 ・保育所保育指針 を理解す る。 ・採用の時点で任せ られるだけの技術 を身 に付 けている。 ・個 々の子 どもと全体の子 どものかかわ り方 を理解す る。 ・子 どもの行動 についていける。 ・乳児 との基本的なかかわ り方が分か る。 ・保護者 とのかかわ り方 を学んでお く。 ・子 どもの興味,発達 を助長す るような人的環境 になれ る。 ・園での生活習慣 の歌が歌 える。 ・好奇心 を持 って生活 し, それを保育 に も生かす。 ・デイ リープログラムが立 て られ る。 【ア ンケー ト7】 実習中に学生 に求 めたい ことについてお聞かせ ください。 この回答 は保育者 を目指す姿勢 ・意欲 に関す るもの,保育技術 ・子 どもの接 し方 に関す る もの, 日常生活 に関す るものに分 けてまとめた。 ・1年次 分類内容 具 体 的 内.容 保育者を目指す姿勢 . 意欲 に関するもの ・積極的に実習 に取 り組むo (質問をす る,失敗を恐 れ ない,チ ャ レ ン ジ精神を持つなど) (15) ・実習の目的を明確 に持つo (4) ・保育者の技術を観察 し体得 しようとす るo (2) ・て きぱき, はきはした態度で実習す るo ・守秘義務を守 るo ・自分で考えてみるo 保育技術 .子 どもの接 ・た くさんの子 どもと積極的にかかわるo (9) ・手遊 び .絵本 .折 り紙 などがで きるo (3) ・子 どもと楽 しく遊ぶo (3) ・子 どもの目の高 さで接するo (2) ・笑顔で子 どもと接す る. (21) ・子 どもにダメと言える態度を持つo (2)

(14)

保育技術 ・子 どもの接 し方 に関す るもの ・子 どもと一緒 に行動で きる. ・保育士の全般的な手伝 いがで きる。 ・子 どもの様子を しっか り捉え る。 ・愛情を持 って子 どもと接す る。 ・実習の初期 に子 どもの名前 を覚え る。 ・子 どもの言葉一つ一つに耳 を傾 ける. ・現場 と学習 した ことの違 いを感 じる。 ・子 どもと向 き合 って対応で きる。 日常生活 に関す るもの ・健康管理 に配慮す る。 ・挨拶,返事が きちん とで きる。 ・社会人 としてのマナーが身 についている。 ・職員 との交流を もっ。 ・きちん とや ってお り特 に問題 はない。 ・身だ しなみが きちんてで きる。 ・偏食をな くす。 ・出勤時間を守 る。

・2

年次 分類内容 具 体 的 内 容 保育者を目指す姿勢 . 意欲 に関す るもの ・積極的に実習 に取 り組むo (蹄樽 しないで自分の力を発揮す る)o (12) ・実習の目的を明確 に持つo (4) ・積極的に質問をす る○ (3) ・保育士をよ く観察 し,創意工夫 しなが ら自分 もや ってみるo (3) ・て きぱ き, はきは した態度で実習す るo ・保育 に対す る意気込みを持つo 保育技術 .子 どもの接し方 に関す るもの ・た くさんの子 どもと積極的にかかわるo (7) ・部分的な責任実習がで きるo (4) ・笑顔で子 どもと接す るo (3) ・優 しく言葉かけがで きるo (2) ・元気 よ く実習で きるo (2) ・子 どもにダメと言える態度を持つo (2) ・子育て支援や特別保育等の理解を深 めそれにあ った保育をす るo ・実習の初期 に子 どもの名前を覚え るo ・保育士 の指示を聞 き的確 に行動す るo

(15)

保育技術 ・子 どもの接 し方 に関す るもの ・現場 の楽 しさを感 じる。 ・責任実習を行 うにあた って, デイ リープログラムの作成がで きる。 ・指導計画案が立案で きる。 ・子 どもたちを刺激す るよ うなアイデアを持つ。 ・季節の歌が歌え る。 ・全体 の前で話す ことがで きる。 ・子 ども全体を見 られ るゆ とりを持 て る。 ・きちん とした言動がで きる。 日常生活 に関す るもの ・健康管理 に配慮す る。 ・挨拶,返事が きちん とで きる。 ・職員 と交流を もっ。 ・社会人 としてのマナーが身 についている。 ・身だ しなみが きちん とで きる。 ・礼儀正 しい言葉使 い,行動がで きる。 ・偏食をな くす。 ・出勤時間を守 る。 ) ) ) ) ) 4 6 2 3 2 ( ( ( ( ( 【ア ンケ ー ト

8

】 別紙のような実習 の評価方法を園にお願 い してお ります が,評価の在 り方 について ご意見をお 聞かせ ください。 様式2 若月中央虫Jl大字尖Y和 義 qL良 JF IJ J) 共 甘 生 A 名 策 i 群.J6 -& 名 1 折 ■ Jt 名 fb 書 書 . ■ 氏 名 印 ty

BE

A

Z> C D 1 書林のEJ実 と しては、80点以上を人、85A以上を8.SOil以上tC、StlA 乗 LIをDとお勾 え ください. なお、 D■4 u不○他 とILtI*す.

2 所見81には、1-とも (tは 呑)EI群、千 とも (刈kか とのかかわり、44のJJな

どの兆℡JI比企Jtについてや、Ctfrb としての兼好などについて、Aか 1たAや粥ヰ AqF∼挺人をおJrLいし*す.

(16)

(1) 園 数 このままで よい 43 (回答 な し 4) (2) 「改善する必要がある」 と答え られた方 は, どのように改善 した らよいかお聞かせ く ださい。 ・あまりにも大 きな評価欄なので苦慮す る。実習態度,挨拶,子 どもへの言葉かけなど細 かい項 目があれば評価 しやすい。 その上で総合的な評価欄を設 けた方がよい。 (

1

4

)

・評価基準を養成校側か ら協議会などで示 して欲 しい。 ・評価に幅が欲 しい。

A+

,

A

-など。 ・評価欄 は必要ない。 そのかわ り所見の欄を詳 しく記入 したい。 ・評価をっけるのが辛い。なければ幸 いだが,それでは実習の意味がないので しょうか。 ・評価基準が個々に異なるので,評価 される実習生を気の毒 に思 う。 【ア ンケー ト9】 実習後のお手伝 いについて ご意見をお聞かせ ください。 (1) 園 数 受 け入れたい 34 受 け入れない 19 (回答 な し 9) その他 ・意味がわか らない。 ・このような制度があるとは知 らなか った。

(

2

)

(1)の理由についてお聞かせ ください。

O

「お手伝いを受 け入れたい」 の場合 ・現場での経験が就職後役立っ。 ・要望があれば,前向きに検討 したい。

日ソ一

Eii Zl pJ

10

6 4 iZq iⅦL u ∽l

(17)

・本来の実習 よりもゆとりを持 って子 どもたちとかかわれるのではないだろうか。 ・夏休みなどに是非お願 い したい。 ・短期間で気づかなか ったことを発見で きる。 ・子 どもが喜ぶ。 ・その後の子 どもの成長を見 に来てほしい。 ・園に活気がで る。 ・子 どもたちに遊 びをた くさん経験 させて くれる人な らいっで もお願 い したい。 ・特別な行事がない時 には,学生 に限 らず様 々な人 とかかわ って もらいたい。 ・短期間であるな らば受 け入れたい。

O

「お手伝 いを受 け入れない」 の場合 ・子 どもや実習生の事故が起 きた場合の態勢がで きていない。 ・訪問が自主的で仕事内容が受 け身的である。 ・実習時のように学校か ら市,市か ら園 という受 け入れ方 にな らない。 ・行事が次 々あ り忙 しい。 ・他の学校か らの実習生が来 る。 ・必要性を感 じない。 ・場所的に無理である。 (粟島) ・実習を経験 していれば受 け入れることもある。 ・実習後 は学校の勉強を しっか りや って欲 しい。 (2) (2) (2) (2) 【ア ンケー ト

1

0

】 その他 ア ンケー トの項 目にとらわれずにご自由にご意見をお書 きくだ さい。 ・実習生が来 ると園児 たちが大変喜ぶ。 また初心 を忘れがちな保育士 にとって も多 いに刺 激 になるので,是非実習 に来てはしい。 ・実習を通 して,私共 も自らの実習を見直す機会 と考えている。 ・学生時代 にで きるだけ現場体験がで きるとよい。意欲のある学生の実習 はで きるだけ受 け入れたい。 ・子 どもにとって も実習生 は人 との大切 な交流の機会 と考えている。 ・その人 らしい保育 をす るためにも実習などの現場体験 を多 くし,力をっけて欲 しい。 ・わが園で も 「ボランテ ィア

で受 け入れを しているが,学生が子 どもたちと遊びなが ら, 観察などを工夫 している。必ずその姿勢が血 とな り肉 となるように思 う。 ・頭で っかちでな く,実践で きるよう特 に遊べ る実習生 を希望す る。 ・保育園ではぎりぎりの体制で子 どもたちと過 ごしている。学生 に専門の指導やア ドバイ

(18)

スがで きればよいが,忙 しさの中であわただ しく過 ぎて しまうのが現状である。 ・実習生が色々な疑問を抱 けるような保育内容であればよいが,最近実習録の疑問,質問 欄の空 自のことが多い。そうか といって忙 しい時の実習 も気の毒 に思 う。 ・今 まで受 け入れた学生 は一生懸命に実習を していた。 ただ もう少 し子 どもと接す る時の 言葉や遊 びなどの保育 を2年生 にお願 い したい。 ・はきはきした返事 と明るい笑顔が大切である。 ・守秘義務 は守 るように指導 して欲 しい。 ・お手伝 について受 け入れないと記 したが,勉強 した一部を発表などの形で来園 し見せて もらうと嬉 しい。 ・個人評価 はどの学校の もので も悩 まされる。1週間 ぐらいでは見 られないよい面がた く さんあるか もしれない。そんなことか ら評価欄を書 くことが鈍 る。 自己評価を取 り入れ て もよいのではないか。 ・園 として実習生の希望す る実習 目的,実習内容 に沿 うようにと思 っているので,打 ち禽 わせにその旨を話 して欲 しい。 ・少子化の現状で仕方がないが, きちん と学んだ意欲あふれる学生が,保育現場での実践 を重ね,保育士 として現場で働 けないのは本当に残念でありもったいないと思 う。 ・最近では保育園の採用 もほとんどな く,意欲を もって卒業 して も働 く場がないことは残 念 に思 う。色々な年代の保育士がいれば, もっと園が活気づ くのではないか。 このよう な社会状況の中で色々な事を勉強 した前途ある若い方が意欲をな くして しまうのではな いか と心配 している。 ・学校を出たということで資格を取得 し,保育士 にな り社会に出て くる者が多い。

1

週間 や2週間の実習では満足な保育士 になれない。

4.

保育所実習の課題 と考察

(

1

)

実習の時期 と期間 本学の保育所実習 は表

1

に示すように

1

年次

1

0

月に実習 Ⅰを

2

週間;

2

年次

8

月か ら

9

月にかけて実習 Ⅱを

2

週間,計4週間実施 している。 厚生省通知 「保育実習実施基準」の32)には,実習を行 う時期 として 「原則 と して第2 学年の期間内 とし,夏期,冬期等所定の休 日の過半数を こえて これに充ててはな らない

と示 されている。 しか し全国保母養成協議会が行なった 『基礎技能 ・保育実習 に関する研 究

3)の中で も述べ られているように,すべての実習 を2年生 に実施 す るの は,他 の科 目 の履修や就職活動等の関係で困難である。 また

1

年次か ら現場を体験することにより,そ の後の学校での学習に向か う意欲を喚起 し,他の科 目の履修において も理解が深 まる。

(19)

た。 この点 については本学が実施 している保育実習 Ⅰ,教育実習Ⅲと時期が一致 している。 また3月あるいは4月 と回答 した園はなか った。 これに関 して保母養成のあり方研究会が平成8年 に23都道府県 に所在す る保育所2,173 園 (公立1,298園,私立875園)を対象 に行なった調査4'では図表1のよ うな結果がでた。 実習生 を受 け入れやすい時期 として6月 (71.9%),7月 (62.0%),11月 (ll.6%),10月 (54.5%)があげ られる。 また実習生を受 け入れに くい時期 として3月 (4.9%),4月 (2. 7%)が多 くを占めている。 受 け入れやすい時期 は行事がないあるいは少ないということが,受 け入れに くい時期 は 年度当初であることがその理由のようである。行事の多い時期や年度当初 は園業務が多忙 であ り,実習を行 って も,学生 は動 きが とれず,現場の保育者への負担 も増や して しまう。 しか し卒業生が就職 し現場で最初 に抱える課題 は,新入園児 とのかかわ り方の難 しさであ る。3月に卒業 し4月には新入園児 クラス担任 となった卒業生が 「毎 日子 どもが泣 き続 け る中で, 自分 も気がおか しくな りそうだ。」 と訴えていた。新入園児の準備で多忙な3月, 4月の時期 に実習を受 け入れる園はほとんど無 いが, これ らの時期の園や子 どもの様子, そ して保育者の援助のあ り方を学習できる機会が与え られるとよい。 昌 幸 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 + 受入れやすい月 + 受け入れにくい 図表1 実習生を受け入れやすい時期 ・受け入れにくい月 (平成8年度保母養成のあり方研究会 r多様な保育ニーズに対応できる 保母養成のあり方について・ⅡJ研究報告書より) 前述 したように本校では,2年次の保育実習 Ⅱを夏季休暇の最後の2週間を使 って実施 している。 この時期 は実習への準備の時間が充分 に持てるという利点 もあるが,実習がま だ終了 していないため,長期休暇中学生 は常に精神的に緊張状態にある。本学では幼稚園

(20)

教諭免許 と保育士資格の両方の取得を希望す る学生がほとんどであるが,

2

年間で

2

つの 資格を取得す るためには,履修科 目が多 く課業が過密である。他校の実習期間 との調整な どで簡単ではないが,学生が実習の事前指導で指導 された事柄を忘れないうちに実習に行 くということか ら考えて も夏季休業の前半 に実習を設定できるとよい0 実習の期間は,

1

年次 と

2

年次合わせて

4

週間が設定 されている。少子化や核家族化, 国民生活の多様化が進み,保育所や保育者の果たす役割が拡充 している中で,

4

週間の実 習期間は短 いと思われる. ア ンケー トによれば 「2年生の場合2週間は短 い.せめて3週 間だ と本来の力が発揮で きるのではないか

という声が聞かれた。 (2)実習園の選定について 実習中は精神的にも肉体的にも疲労感が強いため, よりよい環境条件のなかで実施で き るよう,通園方法を第-優先 として,帰省先あるいは居住地か ら,徒歩 または公共の交通 機関で通える範囲内の実習先を決定す る。そのため実習園の数 は多 く広域に広がっている。 この ことは巡回指導 においてやや困難な面 もあるが,出身地での就職開拓 にもつながると いう利面性がある。 実習先の選定 にあたっては,実習が必修科 目だか らお願 いす るというだけでな く,実習 生 にも現場の保育士 にも相互 にプラスにな らなければな らない。 そのためには,実習園側 の実習生受 け入れ姿勢 について知 る必要がある。 ア ンケー トか らも 「実習生が来 ると園児 たちが大変喜ぶ し, また初心 を忘れがちな保育士 にとって も多 いに刺激 になるので,是非 実習に来てほしい。」 という意見があった。反面 「保育園ではギ リギ リの体制 で子 ど もた ちと過 ごしている。学生 に専門の指導 についてア ドバイスがで きれば良いが忙 しさの中で あわただ しく過 ぎて しまうのが現状である

という意見 も聞かれ, 現場 の受 け入 れ体制 はそれぞれの園の事情 により異な り,学生の実習経験 にも格差が生 じているようである。 また 「実習園の選定 には,短大側の希望を述べた上で,実習受 け入れ園の "学生を育てる 姿勢 "がどの様な ものなのか厳 しくチェックしていただきたい。」 とい う養成校 への要望 があった。今後それぞれの実習園の実習受 け入れ姿勢を把握 し,学生が実習園を選択す る 際の指導 としたい. --ノ 厚生省通知 「保育実習実施基準」の第3実施施設の選定等5)においてには 「保育士養成 所長 は,実習施設の選定 に当たっては,実習の効果が指導者の能力に負 うところが大 きい ことか ら,特 に施設長,保母 の資格を有す る職員 (保育士養成を卒業 した男子及び保育士 試験 に合格 した男子を含む。以下同 じ。)その他の職員の人的組織 を通 じて保育 につ いて 指導能力が充実 している施設の うちか ら選定するように努めるものとす る」 と記 されてい る。

(

3

)

巡回指導について

(21)

理解が不可欠である。本学では文書 による方法や実習中の巡回指導,学生 と保育所側 との 実習事前オ リエンテーション等により実習園 との連携を図 っている. アンケー トによれば巡回指導に対 して特 に強い要望 はなかったが, 「保育所業務 の多忙 な日課の中で,単なる挨拶であれば必要ない

「大学か ら遠い場所 に園があるため無理 に 釆な くて もよいと思 う。 実習生 は真剣 に実習を しているのでそれを信 じて くだ さい。」 と いう意見があった。実習園側 は,巡回指導を短大教員が学生の実習態度を把握する場 また は園への挨拶の場 として捉えている場合があるようである。 保母養成のあ り方研究会が平成

8

年 に行なった調査6)では,養成校の教員等 による実習 巡回指導 に関 して 「養成校の教員等 による実習巡回指導 についてどうお考 えですか。」 と いう質問項 目で 「直に声をかけるなどして実習生を励 ま して欲 しい

」(全体の48.6%) の 選択肢を選んだ園が最 も多か った。次に 「園の実習指導体制についてア ドバイスや意見が ほしい

」(26.4%)が多 く,それに続 き 「実習生の養成校での様子を把握 してか ら来 て欲 しい

」(25.1%)であった。 ここでは巡回指導 において養成校に実習体制その もののア ド バイスや指導 まで も求めている。 (4)連絡協議会について 養成校 と保育所の問のいわゆる連絡協議会について, アンケー トでは 「必要でない」 と 回答 した園が

7

9

.

1

%

にもおよんでいる。その理由としては 「日々の現場の業務が多忙 で対 応で きない

「養成校の方針が多様で,すべてに対応できない。」であ った。 しか し少数 ではあるが協議会の必要性を求める声 もあった。 実習園側か らの実習体制 における短大への要望,実習 日誌,指導計画案の形式やその書 き方など学生指導の具体的な内容, これか らの保育者養成 に求め られるもの等 について現 場の保育者の生の意見を聞 き具体的に検討 しなが ら,共通理解を図 り共 に学生を養成す る ための連絡協議会の必要性を感 じることもあるが, これについては全国保母養成協議会が 行なった 『基礎技能 ・保育実習に関す る研究』 7)の中で も述べ られているよ うに, 多 くの 保育所が複数の養成校か ら実習を受 け入れているため個々の養成校がそのような議会を開 催 して も保育所側の負担が多 く出席 は望めない。 また養成校が独 自で開催 して も困難な場 合 も多い。都道府県のような単位で開催す ることも実際行なわれているが,煩雑な事務処 理をどこが担 うか という問題 もある。 (5) 「お手伝い実習」について 実習後,学生が自発的に実習するいわゆるお手伝 い実習については,その受 け入れに積 極的な園 と消極的な園 とに

2

分 された。前述の実習期間において,

2

年次の実習 は

2

週間 では短 いという意見があった。保育所や保育者の果たす役割が拡大 している中で,

2

年間 を通 じて計

4

週間の実習では短い。 これを埋めるためにも,今後学生 にはお手伝い等の形 で積極的に現場体験をさせたい. アンケー トで も 「本来の実習 よりゆとりを持 って子 ども

(22)

たちにかかわれるのではないだろうか

「短期間で気づかなか ったことを発見で きるので はないか

という意見があるように,お手伝 い実習 は,本来,学校 で科 目と して設定 さ れた実習 とは異なった学 びの場で もある。園側では 「採用のめやす と したい。」 な どの意 見 もあ り,意欲的な学生の姿勢 はさまざまに波及す る。 (6)評価について 本学の保育実習の単位認定 には,実習園か らの評価表,実習 日誌,事前事後の授業態度, 実習反省文等を総合 し判定 している。 アンケー トでは,評価表の形式 について 「このままでよい。」 という意見が多か ったが, 「評価基準を養成校側か ら協議会などで示 して欲 しい

「あまりにも大 きな評価欄なので, 苦慮す る。実習態度,挨拶,子 どもへの言葉かけなど細かい項 目があれば評価 しやすい。 その上で総合的な評価欄を設 けた方がよいのではないか。」 とい う改善を求める意見 もあっ た。 また 「評価基準が個 々に異なるなかで,評価 される実習生 を気の毒 に思 う。」 とい う 声 もあった。 実習園か らの評価 は各園の評価基準の判断がさまざまで,園によっての格差が大 きいこ とが問題 となっている。実習先での評価 と学内での保育実習の関する評価 との差が多 い場 合 も見受 けられ,保育実習評価 は難 しくなっている。学生が実習の反省 と課題を正 しく認 識 し,今後の意欲につながるように評価 に していかなければな らない。

(

7

)

実習園か らの要望,意見について ′ アンケー トの中で,設問5では今 までの実習を通 しての トラブルや問題点を,設問6で は事前指導 において学生 に学習 して欲 しいことについてを,設問

7

では実習中の学生 に求 めたいことを,設問

1

0

ではその他 として, 自由記述 による意見を求めた。設問の枠を超え 重複 した回答が多か った。設問5の実習中の問題点では際立 った問題は記載されていなかっ たが,回答内容 は設問

7

の学生 に求めたいこと同様のことが多 く記載 されていた。設問

6

の事前指導 に求めるもの と設問

7

の実習中に学生 に求めるものについて も回答内容が類似 していた。全体の内容 は巡回指導や実習 日誌,評価では知 り得ない学生の実態 とそれに対 す る実習園側の生の声を具体的に知 ることがで きた. --上記の設問全体を通 して,実習の目的を明確に持っ,失敗を恐れない,質問をす るなど 積極的に実習する意欲や姿勢が, また生活面では,挨拶や返事,健康管理や身だ しなみが きちん とで きるなどを含めて社会人 としてのマナーを身に付 けていることが学生 に求め ら れている。保育技術面では,1年次の実習では保育所生活を理解 し子 どもと楽 しく交わる ことが中心で,子 どもと積極的に絵本,手遊 びがで きる等が求め られている傾向にある。 2年次では,個々の発達段階をよ く理解 した上で,活動を設定 し保育す ることが求 め られ ている傾向にある。

1

0

(23)

他 に,今の社会情勢 の中で保育士養成 における問題や課題を提起 していた もの もあ り, そ の中に 「人生の大切 な幼児期を扱 う保育士 の資格を短大卒で与えるの はどうか。」 とい う 意見があった。 この意見 には多 くの観点が含 まれると推測 されるが,保育士養成 の年限の ついて見 ると, これに関 して保母養成のあ り方研究会が平成8年 に行な った調査8)で は, 保母養成の年限について次のようなア ンケー ト結果を掲載 している。 4年制大学卒 の保母 を採用す る理由を3つ以内で選ぶ ことを求 めた設問の回答では「4 年間の学習 は社会 に対す る視野が広 くな り,変動の激 しい保育界を支える人材養成 として 適 している

」(29.3%)「保育 について理論的,学問的に多 くの ことを学んで いる

(24. 2%)「2年間の養成では専門教科をおいかけるだけで具体的な技術が伴わない

」(20.9%) が多 く選択 された。同様 に4年制大学の保母 を採用 しない理由を求めた回答では (採用す るつ もりもないを含む),「保母 は学歴 よりも人間性など資質がより大切な もの として要求 され る

」(33.4%)「4年制大学卒を採用す るための制度がで きていない

(17.6%)「保 母 にはどち らか というと,学歴 よりも保育経験 のほうが重要である

(16.1%)の回答 が あ った.今回実施 したア ンケー トの設問10の回答 の中に見 られた 「頭で っかちでな く,実 践で きるよう特 に遊べ る実習生を希望 します。」 の意見が大方の要望 と見 られる。 おわ りに 筆者 は保育所実習を担当 し

2

年 目を迎 えた。本学の実習運営をまとめることで,筆者 自 身が実習運営 についての認識を整理す ることがで きた。 また実習園へのアンケー ト調査を 通 して,保育所実習 における学生の姿や実習園の詳細な要望や意見を知 ることがで きた。 本研究を今後の実習運営や学生への指導 に反映 してい くことが,円滑かつ充実 した保育 所実習の遂行 につなが ると確信す る。 今回の研究 は実習 についての一考察であ り,今後多面的な検討を重ねてい く必要性を感 じた 。 学生が施設 の現状 に触れ るという貴重 な実習体験を通 し,保育者 となる夢がより一層広 が り,保育者 としての自己のあり方 に役立っ実習 となるよう今後 も研究を積んでいきたい。 〔謝辞 〕 本研究を進めるにあた り, アンケー トに御理解 ・御協力 いただきま した保育所の所長先 生 をは じめ諸先生方 に心 より御礼申 し上 げます。 注 1) 全国保母養成協議会,1995,保母養成資料集14号 『基礎技能 ・保育実習に関する研究

J

p.13.

(24)

2)全国保母養成協議会,1995,全国保母養成協議会第34回研究大会実施要綱,p.99. 3)全国保母養成協議会,1995,保母養成資料集14号 『基礎技能 ・保育実習 に関す る研究』p.194. 4)保母養成 のあ り方研究会,1997,平成8年度 日本保育協会委託研究研究報告書,p.40. 5)全国保母養成協議会,1995,全国保母養成協議会第34回研究大会実施要綱,p.100. 6)保母養成 のあ り方研究会,1997,平成8年度 日本保育協会委託研究研究報告書,p.46. 7)全国保母養成協議会,1995,保母養成資料集14号 『基礎技能 ・保育実習 に関す る研究』p.212. 8) 保母養成 のあ り方研究会,1997,平成8年度 日本保育協会委託研究研究報告書,pp.60-61.

(25)

付 録 保 育 実 習 をこ 関 す る ア ニーケ - ト 保育園 ※無記名でもよろしいです。 1.貴園にとってご箭合のよい実習の時期、期間をお聞かせ ください。 (1)時期 ・期間について 1年生の場合 ( )月頃 ( 2年生の場合 ( )月頃 ( (2) (1)の理由についてお聞かせ ください。 ※参考までに本校では次のような 日程で保育実習を実施 してお ります。 1年次 保育実習I 10月の下旬 2週間 2年次 保育実習Ⅱ 8月下旬か ら9月の上旬かけての2週間 2.1回の実習で何人の学生の受け入れが可能ですか。人数をお聞かせ くださ い。 ( )人 3.短大か らの実習中の巡回指導についてお聞かせ ください。 (1)伺う時期はいつが適 当ですか。 ・実習の前半 ・実習の中間 ・実習の後半 (2)巡回指導に対するご要望が あれはも聞かせください。 ・特にな し 4.養成校 と実習園のいわゆる連絡協議会の必要ついてお聞かせ ください。 (2) (1)の理 由についてお聞かせ(ださい。 払1 5.今までの実習を通 して、 トラブルや何か問題点があれは差 し支えない範囲 でお聞かせ ください。 6.実習の事前指導において、特に学生がどのよ うなことを学習 し、どのよう な準備をしておいて欲 しいか ご意見お聞かせ ください。 対象 一内容 生活面につい七 保育技術面について 1年生 2年生 その他ご意見があればお書きください。

(26)

7.実習中に学生に求めたいことについて、お聞かせ ください。 1年生

I

I

l

I

I その他ご意見があればお書きください。 8・別紅のようなに実習の評価方法を園にお廉いしてお りますが、評価の蔑 り方についてご意見をお聞かせ ください。 (1) ・このままでよい ・改善する必要がある (2)「改善する必要がある」と答えられた方は、どのよ う七 改善 したらよ いかお聞かせ ください。 9.実習後のお手伝いについて ご意見をお聞かせ ください。 (1) ・お手伝いを受け入れたい ・受け入れない (2) (1)の空 由についてお聞かせ ください。 池2 10.その他アンケー トの項 目にとらわれずに自由にご意見をお書きください。

表 1 本学 における実習時期 ・期間 学年 科 目 実習先 時 期 期間 内 容 1年 教育実習 Ⅰ 幼稚囲 6 月 〜 7 月 1 週間 参加 .観察 .参加実習保育実習Ⅰ 保育所10月2週間見学 .観察 .参加実習 保育実習 Ⅰ 保育所以外の施設 6 月 〜 7 月 2 週間 参加実習 2年 保育実習保育実習 Ⅲ Ⅱ 外の施設 保育所以保育所 (( 夏季休暇期間)夏季休暇期間)88月月〜 9〜 9月月 22 週間週間 見学 .観察 .参加 .責任実習参加 .責任実習 の こと) については車やバイクで
表 3 平成 1 1 年度保育所実習先 園 名 経営 所在地 園 名 経営 所在地 園 名 経営 所在地 鳥 屋 野 保 育 園 公 新 潟 山 田 保 育 園 公 黒 埼 町 月 潟 保 育 園 公 月 潟 村 松 崎 保 育 園 私 新 潟 す み れ 保 育 園 公 五 泉 市 す み れ 保 育 園 私 見 附 市 聖 徳 保 育 園 私 新 潟 村松第 ‑ 保 育 園 公 村 松 町 名 木 野 保 育 園 公 見 附 市 笹 口 保 育 園 私 新 潟 荻 川 保 育 園 公 斬 津 市 桜 保

参照

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