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目次 マクロ経済見通し P 2-5 米国経済ユーロ圏経済日本経済新興国経済 ( 中国 ) 景気拡大基調継続も 一部指標は増勢鈍化を示唆ユーロ圏経済は減速も ECB はシナリオを変更しない先行きの経済は弱含みとの見方が強い景気減速基調が続く一方 景気対策の効果も表れ始める 為替相場見通し P 6-12

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2018年12月号

(2)

※本レポートは日本時間2018年11月30日時点の情報をもとに作成されました

目次

マクロ経済見通し

P 2-5

米国経済

ユーロ圏経済

日本経済

新興国経済(中国)

景気拡大基調継続も、一部指標は増勢鈍化を示唆

ユーロ圏経済は減速も、ECB はシナリオを変更しない

先行きの経済は弱含みとの見方が強い

景気減速基調が続く一方、景気対策の効果も表れ始める

為替相場見通し

P 6-12

米ドル

ユーロ

豪ドル

ブラジルレアル

ドル円は 112-115 円の高値圏で推移しよう

目先のユーロは底堅さを試されよう

豪ドルは上昇余地を拡大か

次期大統領への過大な期待は消え、今後は政策次第

各アセットクラスの見通し

P 13-16

米国株

欧州株

日本株

新興国株(インド株)

米国債

ユーロ圏国債

日本国債

新興国国債

欧米社債

原油

米中首脳会談を無難に通過すれば、株価は底堅く推移か

景気減速下で企業の増益見通しが保たれるか

当面の下値は限定されようが、腰の据わった買いは入りづらい

不透明感は一旦解消へ向かう見込み

米連邦準備理事会(FRB)のハト派転換が意識されるも、想定は変えず

相場への追い風続くも、12月は多くの注目イベント控える

出口戦略への警戒感は根強い

政治リスクが再び意識される

原油相場の動向を注視

持ち高調整には一巡感

経済・金融市場見通し

P 17

主要スケジュール

P 18-19

(3)

マクロ経済見通し

マーケットエコノミスト

祖父江 康宏

【米国経済】

景気拡大基調継続も、

一部指標では増勢鈍化

も確認される

FRBは今後の金融政策

姿勢を慎重化させる可

能性

11月に公表された経済指標は、米経済の拡大が続いていることを示してい

る。ただ、一部の指標はここ数カ月で増勢鈍化が明確となってきたことも指摘で

きる。個人消費は堅調で、10月の小売売上高は前月比0.3%増。8、9月分はそ

れぞれ下方修正されたが、10月には勢いを取り戻しており、大型ハリケーンの

影響は一時的であることが示された。また、9月の輸出額は前月比1.5%増と4

カ月ぶりに好転し、現時点では、米中貿易摩擦の米国への著しい悪影響は確

認されない。ただし、輸出の伸びは趨勢的に鈍っており、米国にも影を落としつ

つある(以上、図表1)。投資も先行きの伸び悩みが示唆される。設備投資の先

行指標とされる航空機を除く非国防資本財受注は、8、9月と2カ月連続の減少

後、10月は前月と同水準(前月比変わらず)で、頭打ちとなりつつある。製造業

の景況感を示す11月のISM製造業景況感指数のうち、新規受注(57.4、前月

比4.4ポイント低下)は、直近ピークの8月(65.1)から2カ月連続で大幅に低下し

ており、企業活動の勢いには陰りがみられ始めている(以上、図表2)。7-9月期

の実質GDP成長率(改定値)は前期比年率3.5%と高い伸びを示したが、市場

予想では、10-12月期以降、徐々に減速に向かうことが見込まれている。

米連邦準備理事会(FRB)も、海外経済の減速、大規模減税による景気浮

揚効果の喪失、金融引き締めによる資金調達コストの上昇、など景気抑制要

因への配慮を示している。パウエルFRB議長は11月29日の講演で「金利は歴

史的にはなお低く、その中立レンジをやや下回る水準にある」と述べた。10月3

日の「現時点では恐らく中立金利まで長い道のりがある」との認識を下方修正

し、今後の金融政策姿勢を慎重化させる可能性を示唆している。9月時点の

「米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の政策金利見通し」では、2019年に

長期的な均衡水準とみられる3.00%を上回るまで利上げを行う見通しが示され

ていたが、12月19、20日のFOMCでは下方修正される可能性も出てきた。

【図表1】 小売売上高、輸出額(前月比)

【図表2】 ISM製造業景況感指数、製造業受注

-3 -2 -1 0 1 2 3 15 16 17 18 (%) 小売売上高 輸出額 500 550 600 650 700 750 45 50 55 60 65 70 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (億ドル) ISM製造業景況感指数・新規受注(左軸) 航空機除く非国防資本財受注(右軸)

(出所)米商務省

(出所)米商務省、全米供給管理協会

(4)

マクロ経済見通し

シニアマーケットエコノミスト

白鳥 朋子

【ユーロ圏経済】

自動車の新試験対応が

7-9月期経済を下押しし

た一因か

ECBは、緩やかな物価上

昇との見方を堅持。来夏

以降のマイナス金利解除

の可能性は依然高い

11月に発表されたドイツ(独)の 7-9月期実質GDPは前期比0.2%減と、

2015年1-3月期以来のマイナス成長となった(図表1)。ユーロ圏全体の7-9月

期実質GDP(改定値)も前期比0.2%増と前期(同0.4%増)からの減速を示し

た。7-9月期の不調は、自動車の新排ガス試験への対応に手間取ったことが

一因と指摘されている。欧州連合(EU)では9月から全ての新規登録車が厳格

化された新試験での認証を取得する必要があるため、夏場から車種を絞りこ

み、生産調整を実施した模様。独鉱工業生産は7月に前月比1.3%減少後、

8-9月は小幅な増加に転じた。自動車が主力の独製造業が特に弱含んだ理由

が新試験対応だったとすれば、影響は今後小さくなる可能性もあろう。ただ、

11月のユーロ圏製造業PMIは51.5と4カ月連続で前月比低下し、市場の失望

を買った。市場のコンセンサス予想では、2018年のユーロ圏成長率は2.0%と

前月と不変だが、2019年は1.8%から1.6%へ下方修正され、同経済の先行き

への見方は弱含んでいることが示唆される。ただ、欧州中銀(ECB)要人が指

摘するように、2015-17年の高成長後に平均(2001-17年平均:1.2%)並みに

戻る動きであるのも事実である(図表2)。

ドラギECB総裁は26日の講演で域内経済が「幾分失速している」ことを認め

たが、自動車など「一部の減速は一時的な可能性がある」との認識を示した。

さらに「物価が緩やかに上昇すると確信する十分な根拠がある」とも述べた。

11月のユーロ圏消費者物価指数上昇率は前年比2.0%とECBの物価安定の

目安(2%に近いが下回る)を超えると市場では見込まれ、基本シナリオである

2019年夏以降のマイナス金利解除の可能性は依然高いと考えられる。予算

案を巡る対立が続き、EUによるイタリアへの制裁の可能性も高まるなか、同

国債が売られ、銀行の経営難や金利上昇の影響も懸念されているが、現状で

は金融政策正常化の流れを止めるほどの問題とはみられていない。

【図表1】 ドイツ実質GDPと業種別名目GDP(四半期) 【図表2】

ユーロ圏 実質GDP成長率(年間)

-0.5 0 0.5 1 1.5 2 13/9 14/3 14/9 15/3 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3 18/9 (前期比%) 製造業 その他 名目GDP 実質GDP 1.7 3.2 3.1 0.5 -4.5 2.1 1.6 -0.9 -0.2 1.4 2.1 1.9 2.4 2.0 1.6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 (前年比%) 民間最終消費 設備投資 純輸出 その他 実質GDP(前年比) 予測*¹ リーマン ショック ギリシャ危機

(出所)独連邦統計局、SMBC 信託銀行

*1予測はBloomberg集計による市場予想 (出所)ユーロスタット

(5)

マクロ経済見通し

シニアマーケットエコノミスト

白鳥 朋子

【日本経済】

7-9月期 GDP は災害 の

影響で2四半期ぶりのマ

イナス。だが、先行きは

弱含みとの予想が大勢

エネルギー価格の調整

で物価は今後押し下げ

られる公算大。日銀の

政策変更は当面ないと

予想

7-9月期の日本の実質GDPは前期比年率1.2%減と、2四半期ぶりの減少と

なった。項目別では、輸出が同7.1%減と5四半期ぶりに減少、個人消費も同

0.5%減と全体を押し下げた。7-9月期は一時的な工場生産の停止や空港の

閉鎖で輸出が遅延するなど、自然災害の影響が甚大でマイナス成長は予想さ

れていたが、市場予想以上の落ち込みとなった。9月の訪日外国人数は前年

比5.3%減と5年8カ月ぶりの前年割れとなり、インバウンド消費の減少も影響

したとみられる(図表1)。一方、GDPの設備投資(前期比年率0.9%減)が2年

ぶりの減少に転じたことは前期(同13.0%増)の反動や自然災害の影響ばか

りとはみられず、注視が必要か。10月については、輸出入が増加に転じ、自

然災害の貿易への影響は一時的だったことが示された。ただ、輸出の伸び

(前年比8.2%増)に対し、輸入は同19.9%増と2010年6月以来の高い伸びと

なり、貿易収支は4501億円の赤字となった。輸入増を背景に今年1-10月累計

でも、3年ぶりに4065億円の貿易赤字に陥っており、エネルギー価格上昇の

影響がうかがえる(図表2)。こうしたなか、市場予想では2018、2019年と成長

率は1.0%へ鈍化する見通しだ。ゼロ%台とされる日本の潜在成長率を上回る

成長が続くとの見方ながら、先月の1.1%から下方修正された。

10月の生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比1.0%と、日

銀の目標2%はなお遠い。このうち7割を電気代(同4.5%上昇)、ガス代(同

3.2%上昇)、ガソリン代(同17.8%上昇)などエネルギーが押し上げている。足

元で原油の国際価格は急激に調整しており、今後は輸入額に歯止めが掛か

ると期待される一方、CPIは押し下げられる公算が大きい。日銀の黒田総裁は

日本経済を取り巻く環境は「はっきりと改善している」との認識を維持するが、

同時に「緩和政策の持続性強化」に舵を切っており、政策変更は当面ないと考

えたほうがよいだろう。当行は2020年後半以降との予想を維持する。

【図表1】 日本 訪日客数とインバウンド消費

【図表2】

日本 貿易統計(各年1-10月累計)

0.93 0.95 0.97 0.89 0.97 1.08 1.23 1.14 1.11 1.13 1.09 -0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 -10 0 10 20 30 40 50 60 70 16/1 16/4 16/7 16/10 17/1 17/4 17/7 17/10 18/1 18/4 18/7 18/10 (兆円) (前年比%) 訪日外国人の旅行消費額合計(右軸) 訪日客数 9.3 5.4 8.2 8.1 10.2 7.2 5.9 9.1 2.6 1.8 5.8 -1.7 -5.3 -8.9 -11.3 -2.5 3.2 2.4 -0.4 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60 70 80 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (兆円) 輸出 輸入 収支

注:消費額は四半期合計 (出所)観光庁、SMBC信託銀行

(出所)財務省、SMBC信託銀行

(6)

マクロ経済見通し

マーケットエコノミスト

祖父江 康宏

【新興国経済(中国)】

米中関係は、表面上は

対立激化も、水面下で

は妥協点を模索する動

趨勢的には景気減速基

調が続いてい るが、景

気対策の効果も表れ始

める

米中問題は、表面上、一段と対立が激化している。11月17、18日に開催さ

れたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、貿易、安全保障などを巡って、

両国の歩み寄りが見られず、首脳宣言の採択が見送られた。一方、水面下で

は通商対立の休戦を模索する動きもみられ始めている。11月1日に、習中国

国家主席とトランプ米大統領は、5月以来となる電話会談を実施。通商問題を

中心に協議が行われた模様である。この協議内容を踏まえ、実務レベルで

は、閣僚級協議の再開など、通商対立の休戦に向けた合意案の策定が進め

られている。中国は、通商問題について142項目の行動計画を米国側に提出

したが、重要な4、5項目について、米中両国の主張には開きがあると伝えられ

ている。米国は、対中制裁の第4弾として、全ての中国製品(2670億ドル相

当)に対する10-25%の追加関税賦課を否定していない。12月1日の米中首脳

会談での通商協議の進展の有無は、追加関税にも影響するとみられ、今後の

米中関係の分水嶺ともいえる重要なイベントとなる。

中国経済については、一部で政策効果による下支えが見え始めたものの、

趨勢的には景気の減速基調が続いている。10月の鉱工業生産(前年比5.9%

増)、1-10月期の固定資産投資(同5.7%増)は、それぞれ前月から増加ペー

スが加速している。特に、固定資産投資のうち、インフラ投資(電気、ガス、水

道除く、同3.7%増)、製造業(同9.1%増)の増加ペースが加速している点は、

政府が7月以降進めてきた景気対策の効果が表れ始めていると評価できる。

一方で、10月の小売売上高(同8.6%増)は前月より大幅に伸びが鈍化した。

前年との祝日日数の違いなどが影響した可能性があるが、個人消費の鈍化

基調が続いていることがうかがえる。もっとも、今後の個人消費については、

政府の所得減税(可処分所得の増加)の寄与が見込まれることを踏まえると、

固定資産投資同様、政策的な下支えが期待される。

【図表1】

主要経済指標(前年比)

【図表2】

業種別固定資産投資(年初来、前年比)

4 6 8 10 12 14 16 15 16 17 18 (%) 固定資産投資(除く農村部、年初来) 鉱工業生産 小売売上高 -5 0 5 10 15 20 25 30 15 16 17 18 (%) 製造業 不動産 インフラ(電力設備除く)

(出所)中国国家統計局

(出所)中国国家統計局

(7)

為替相場見通し

【主要通貨見通し(要旨)】

米ドル

予想レンジ(ドル/円)

1 カ月=

112.00-115.00

3 カ月=

111.00-115.50

米連邦準備理事会(FRB)が利上げサイクルを小休止する可能性を示唆し、ドルは上伸を阻まれやすい。一方、足元の米

景気は底堅く、相対的にはドル高の地合いに戻るとみている。米中貿易摩擦が緩和すれば、過度な円高も避けられよう。ド

ル円は112-115円の高値圏で推移すると予想。

ユーロ

予想レンジ(ユーロ/円)

1 カ月=

127.50-131.50

3 カ月=

126.50-132.50

予想レンジ(ユーロ/ドル)

1 カ月=

1.1200-1.1550

3 カ月=

1.1150-1.1650

物価上昇率が欧州中銀(ECB)の物価安定の目安に達しており、ドラギECB総裁は金融政策の軌道に変更はないとの見

解を示した。足元のユーロ圏の景気減速、イタリアとEUとの対立懸念は気がかりだが、来年半ば頃からECBの利上げが意

識されユーロ高が進むとみている。

英ポンド

予想レンジ(ポンド/円)

1 カ月=

140.00-149.00

3 カ月=

138.50-151.00

予想レンジ(ポンド/ドル)

1 カ月=

1.2500-1.3150

3 カ月

1.2400-1.3300

11月25日に英国と欧州連合(EU)は正式に離脱案で合意。一方、12月11日に英議会で同案に対して採決を行うが、最大

野党の労働党が反対を表明するなど、英国の合意なき離脱への懸念は残る。英議会で支持されれば、ポンドは上昇しよう

が、状況は流動的で、引き続き関連報道を手掛かりにポンドは不安定な動きが見込まれよう。

カナダドル

予想レンジ(加ドル/円)

1 カ月=

84.00-87.00

3 カ月=

83.00-88.00

予想レンジ(ドル/加ドル)

1 カ月=

1.3100-1.3400

3 カ月=

1.3000-1.3500

年内に米国・メキシコ・カナダ(加)協定(USMCA)が審議される可能性は低く、加経済の下振れリスクに。加中銀は12月5

日に政策金利を据え置き、来年1月に追加利上げの見込み。原油安に歯止めが掛かれば加ドルは反発地合いに転じよう。

豪ドル

予想レンジ(豪ドル/円)

1 カ月=

81.00-84.50

3 カ月=

80.00-85.00

予想レンジ(豪ドル/ドル)

1 カ月=

0.7100-0.7400

3 カ月=

0.7000-0.7500

豪経済指標が改善しており、豪州準備銀行(RBA)も慎重姿勢を徐々に変え、緩やかな利上げ基調に入ると見込まれる。

また、重しとなっている米中貿易協議に進展があれば、豪ドルは上昇余地を素直に拡大しよう。

NZドル

予想レンジ(NZ ドル/円)

1 カ月=

76.50-79.00

3 カ月=

75.50-80.00

予想レンジ(NZ ドル/ドル)

1 カ月=

0.6750-0.7000

3 カ月=

0.6650-0.7150

ニュージーランド(NZ)準備銀行は政策金利を2020年にかけて据え置くとの従前予想を維持したが、声明を受けて利下げ

観測が後退。物価の下押し圧力は弱まり、労働市場が堅調となるなか、NZドルは底堅く推移し上昇基調へ戻ろう。

南アフリカランド

予想レンジ(ランド/円)

1 カ月=

7.8000-8.5000

3 カ月=

7.5000-8.8000

予想レンジ(ドル/ランド)

1 カ月=

13.0000-15.0000

3 カ月=

12.5000-15.5000

11月に南アフリカ準備銀行は利上げを行った。また、ラマポーザ大統領は最低賃金を導入する法案に署名。南アフリカは景

気後退に陥っているが、所得が増加し消費が増加すれば経済成長の後押しになる。今後のランドは底堅さが試されよう。

ブラジルレアル

予想レンジ(レアル/円)

1 カ月=

28.50-31.00

3 カ月=

27.50-32.00

予想レンジ(ドル/レアル)

1 カ月=

3.7000-4.0000

3 カ月=

3.6000-4.2000

原油価格下落を受けて物価上昇も落ち着き始め、金利先高感は一服。ボルソナロ次期大統領への過度な期待も後退し、

レアルは大統領選前の水準に戻っている。今後は次期政権の財政再建への取り組みなどが問われよう。

(8)

為替相場見通し

シニア FX マーケットアナリスト

二宮 圭子

【米ドル】

1 ヵ月の予想レンジ

3 ヵ月の予想レンジ

ドル/円

112.00-115.00

ドル/円

111.00-115.50

米 金 融 政 策 の 不 確 か さ

に、ドル円は上伸を阻ま

れた

金利先高観の後退と実体

経 済 の 強 さ に 、 ド ル 円 は

112-115 円 の 高 値 圏 で 推

移しよう

11月6日の米中間選挙は上院が与党・共和党、下院は野党・民主党が過

半数の議席を獲得した。来年1月に始まる「ねじれ議会」によって共和党の主

張する追加関税法案の成立は難しくなる可能性はあるが、民主党が求める

インフラ投資の規模拡大への期待は残る。ただし、法案審議の遅延が想定さ

れ経済政策は不確実性を伴う。2019年の米景気は、減税効果の剥落も相ま

って減速するとの見方は根強い。こうしたなか、米連邦準備理事会(FRB)は

15日、金融政策の枠組みを再検証すると発表、2019年6月には専門家会合

を開催し報告書をまとめる予定。パウエル議長は四半期毎に行っている米連

邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見を2019年からは毎回に増やし、

市場とのコミュニケーションをさらに重視していく姿勢だ。ただ、同議長やクラ

リダ副議長の最近の見解は、利上げ休止を示唆していると受け止められ、今

後の政策指針の不確かさを露わにした。11月のドル円は株価の高下も手伝

って、112円台前半から114円台前半で振幅を繰り返した。

12月18、19日のFOMCで政策金利は2.25-2.50%へ引き上げられる公算

が大きい。メンバーによる政策金利見通し(9月時点)によれば2019年の利上

げは3回だが(図表1)、下方修正されれば金利先高観は後退へ。7日は雇用

統計、12日が消費者物価指数、14日には小売売上高など11月の主要経済

指標が低調であればなおのこと。足元で米長短金利差が再び縮小傾向をた

どっており、金利差逆転となれば景気後退への憶測がドルの上値を重くしよ

う。一方、12月7日を期限とする暫定予算がトランプ米大統領の署名をもって

成立すれば、ドル円は下げ渋る展開もあり得る。日・ユーロ圏の景気減速が

強まるなかで相対的なドル高は続こう。ドル円は10月26日安値111円38銭か

ら2015年以降の下げ幅の61.8%戻し115円61銭までの高値圏で推移へ。

【図表1】 米FOMCメンバーによる政策金利見通し

【図表2】 米ドル円(月足)

1.375 2.125 2.688 2.875 2.750 1.375 2.375 3.125 3.375 3.375 3.000 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 2017年末 2018年末 2019年末 2020年末 2021年末 長期 (%) 1年前の見通し(2017年9月時点) 最新見通し(2018年9月時点)

95

100

105

110

115

120

125

130

15/11

16/5

16/11

17/5

17/11

18/5

18/11

(1ドル=円)

(出所)米連邦準備理事会(FRB)Bloomberg

(出所)Bloomberg

(9)

為替相場見通し

マーケットアナリスト

池田 崇明

【ユーロ】

1 ヵ月の予想レンジ

3 ヵ月の予想レンジ

ユーロ/円

127.50-131.50

ユーロ/円

126.50-132.50

ユーロ/ドル

1.1200-1.1550

ユーロ/ドル

1.1150-1.1650

伊政府は19年赤字目標を

修 正 す る 可 能 性 は あ る

が、依然、伊財政を巡る懸

念はくすぶる

11月のユーロはユーロ圏

の景気減速、伊財政を巡

る懸念を背景に下落

目先のユーロは下げ渋る

展開か

欧州連合(EU)は11月21日にイタリア(伊)へ「過剰財政赤字是正手続き

(EDP)」と呼ばれる制裁手続きの開始を勧告。伊財政を巡る懸念を背景に、

伊とドイツ(独)の10年国債利回り差は拡大傾向にある(図表1)。一方、伊政

府は歳出に関するコスト分析の結果が明らかになるまでは、2019年予算案

の主要目標を据え置くとしたが、財政赤字目標を修正する可能性も残されて

いる。状況は流動的で、今後も動向を確認していく必要があろう。

11月のユーロドルはEUによる伊への制裁を巡る懸念から1.15ドルちょうど

付近から1.12ドル台前半へ下落したが、軟調な米経済指標を受けてドル安

が進み、1.14ドル台後半へ値を戻した。その後、域内の弱い経済指標を背景

に先行きの不透明感が強まると1.12ドル台後半まで下落したが、米早期利

上げ打ち止めへの思惑からドル安にふれ1.14ドル台を回復した。ユーロ円

は、130円台前半へ上昇後、127円台半ばへ下落したが、月末にかけてドル

円とユーロドルの振幅につれて、128円台を中心の値動きに終始した。

欧州中銀(ECB)のプラート専務理事は、12月13日のECB理事会で資産

購入プログラムで買われた債券の再投資を行う期間を示すことを示唆。ドラ

ギECB総裁が政策軌道に変更はないとの見解を示したことも踏まえると、金

融政策正常化への道筋がより明確になる可能性があろう。ユーロドルは、伊

予算案などが懸念され弱含みで推移しようが、ECBの政策変更を巡る思惑

がユーロをサポートし、底堅さが試されよう。目先のユーロドルの下値メドは

11月13日安値1.1214ドル辺り、上値メドは週足一目均衡表基準線1.1532ド

ル付近か。ユーロ円は11月13日安値127円50銭辺りを下値メド、上値メドは9

月高値から10月安値の下げ幅の76.4%戻し131円59銭付近を想定。

【図表1】 イタリア・ドイツ10年国債利回り差

【図表2】

ユーロ円(月足)

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 伊10年国債利回り-独10年国債利回り

(%)

105

110

115

120

125

130

135

140

15/11

16/5

16/11

17/5

17/11

18/5

18/11

(1ユーロ=円)

(出所)Bloomberg

(出所)Bloomberg

(10)

為替相場見通し

シニアマーケットエコノミスト

白鳥 朋子

【豪ドル】

1 ヵ月の予想レンジ

3 ヵ月の予想レンジ

豪ドル/円

81.00-84.50

豪ドル/円

80.00-85.00

豪ドル/ドル

0.7100-0.7400

豪ドル/ドル

0.7000-0.7500

経済指標の好調を受けて

豪ドルはレンジを切り上げ

米中協議進展への期待も

あり、豪ドルは上昇余地を

拡大か

1日発表の9月の豪州の貿易統計は、輸出が前年比15.9%増、輸入が同

9.2%増、貿易黒字は30.2億ドルと好調(図表1)。豪貿易が米中貿易摩擦の

悪影響を受けるとの見方が後退、豪ドルはレンジを切り上げた。また、6日開

催の豪州準備銀行(RBA)理事会は政策金利据え置きを決定したが、2018、

2019年の成長率予想を「平均3.5%前後」と、前回の「3%をやや上回る」から

上方修正した。さらに7-9月期賃金指数は前年比2.3%上昇と前期(同2.1%

上昇)から加速、10月失業率はRBAが物価上昇を伴わない自然失業率と試

算する5.0%を維持するなど豪主要労働指標の改善も確認された。こうしたな

か豪ドル米ドルは8月29日以来の高値となる0.73米ドル台前半へ上昇。その

後公表されたRBA理事会議事要旨(6日開催分)では、RBAは「失業率が顕

著に低下する」可能性を指摘したが、ロウ総裁が「それでも賃金上昇率はさ

ほど加速しないと考えている」と述べ、0.72米ドル台前半へ押し戻された。た

だ、月末にかけて米ドルが弱含むと0.73米ドル台前半へ戻す展開に。他方、

11月の豪ドル円は79円台後半から83円ちょうど辺りへ上昇後、81円台前半

へ上昇幅を縮小したものの、月末は83円台前半まで騰勢を強めた。

豪経済改善と12月1日開催の米中首脳会談における貿易協議進展への

期 待 を 背 景 に 豪 ド ル は 底 堅 さ を 増 し て い る。 豪 ド ル 米 ド ル は 10月 安 値

(0.7021米ドル)から11月高値(0.7344米ドル)への上昇の半値戻しと50日移

動平均線が収れんする0.7182米ドルで下げ止まれば、200日移動平均線

0.7424米ドル辺りへ上昇余地を拡大しよう。豪ドル円については、週足一目

均衡表転換線80円89銭辺りをサポートに同雲下限83円79銭へ戻りを試す

展開を予想している。

【図表1】 豪州 貿易統計

【図表2】

豪ドル円(月足)

50 100 150 200 250 300 350 400 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 00/9 02/9 04/9 06/9 08/9 10/9 12/9 14/9 16/9 18/9 (億豪ドル) (億豪ドル) 貿易収支 輸出(右軸) 輸入(右軸)

70

75

80

85

90

95

15/11

16/5

16/11

17/5

17/11

18/5

18/11

(1豪ドル=円)

(出所)豪統計局

(出所)Bloomberg

(11)

為替相場見通し

シニアマーケットエコノミスト

白鳥 朋子

【ブラジルレアル】

1 ヵ月の予想レンジ

3 ヵ月の予想レンジ

レアル/円

28.50-31.00

レアル/円

27.50-32.00

ドル/レアル

3.7000-4.0000

ドル/レアル

3.6000-4.2000

物価上昇率が急速に落ち

着いており、利上げはしば

らく見送りか

ボルソナロ次期大統領の

財政再建への姿勢が問わ

れる

次期大統領に選出されたボルソナロ氏は11月5日に、来年1月の就任早々

に年金改革に着手し、財政赤字問題解決に努力するとの考えを示した。この

ためには現テメル政権が提案している改革案を年内に議会通過させる必要

があるとも述べ、投資家に好感された。これは次期政権の閣僚に指名されて

いる経済学者のゲデス氏の主張でもある。ただ、12日には「年金改革は社会

への影響を考慮する必要がある」と消極姿勢に転じ、かえって市場の失望を

買うことになった。今後も「ブラジルのトランプ」と呼ばれるボルソナロ氏の発

言に市場は振り回されそうだ。10月末にブラジル中銀(BCB)は、5会合連続

で政策金利を6.5%に据え置いた。議事要旨では、消費者物価指数(CPI)上

昇率は2019年4-6月期まで上昇後、目標レンジ(3-6%)の中心値4.5%付近

に落ち着くとの見通しが示された。しかし、その後発表された10月のCPI上昇

率は前年比4.56%と市場予想(同4.66%)やBCBの見通しを下回り、物価抑

制の利上げは来年まで見送られるとの見方が強まった(図表1)。

11月のレアルは対ドルで3.68レアルちょうどから3.93レアル台前半、対円

は30円台後半から28円台後半へ下落後、下げ幅を縮小(3.85レアル台前

半、29円台前半)、共に大統領選直前の水準にほぼ戻った。ボルソナロ氏へ

の過大な期待が冷めつつあるうえ、原油価格調整で物価が落ち着き、金利

先高感も若干後退している。ただ、日本時間30日夜発表の7-9月期実質

GDPは、トラック運転手のストが影響した前期の反動もあり、6四半期ぶりの

高い伸びが見込まれている。新政権が財政再建に注力すれば、期待も含め

てレアルが上昇基調に戻る可能性はあろう。レアル円は日足一目均衡表雲

下限28円57銭をサポートに同基準線30円09銭を目指す展開を想定する。

【図表1】 ブラジルの政策金利と消費者物価指数

【図表2】

ブラジルレアル円(月足)

2 4 6 8 10 12 14 16 13/10 14/10 15/10 16/10 17/10 18/10 19/10 (前年比、%) 消費者物価指数 政策金利 予測*¹ インフレターゲット

26

28

30

32

34

36

38

40

15/11

16/5

16/11

17/5

17/11

18/5

18/11

(1ブラジルレアル=円)

*1:予測は Bloomberg 市場予想 (出所)地理統計院、ブラジル中銀

(出所)Bloomberg

(12)

各アセットクラスに対する見通し

マーケットアナリスト

佐溝 将司

株式

 先進国

  米国

  欧州

  日本

 新興国

社債

 米国

 欧州

国債

 米国

 欧州

 日本

 新興国

商品

(原油)

2018/11/30 時点

(弱気

中立

強気)

【概観】 世界経済の減速を意識せざるを得ない

欧州、日本、中国など、米国を除く主要国・地域では

2017年をピークに景気減速に転じている。米国も2019

年には減税効果のはく落が見込まれ、世界経済の減速

リスクが現実味を帯びつつある。投資家心理が悪化し

やすく、市場では変動性が高まりやすい状況が続こう。

よって、保有資産の抑制を検討すべき局面との見方は

変わらず。ただ、あくまで「減速」であって「後退」が見込

まれるわけではないことも認識しておきたい。

【株式】 株高基調は来年前半にピークを迎えよう

米長期金利の上昇に一服感が広がったことで、世界

的に株式市場は落ち着きを取り戻しつつある。とはい

え、景気や企業業績の先行きに対する警戒感は拭え

ず、株式全般に対する見方は「中立」を維持する。金融

危機以降の株高基調は来年前半にピークを迎えると見

込んでおり、その後は変動を伴いながらもトレンドとして

は高値圏での横ばい推移をイメージ。

【社債】 米HY債に対しては慎重な見方を維持

米社債の投資判断を「中立」とするが、具体的には、

投資適格債(IG)は「やや強気」、一方、ハイイールド

(HY)債は「やや弱気」とみている。後者は10月以降の

急落で割高感は低下したものの、原油相場の落ち着き

が確認できないうちは慎重姿勢を維持すべきであろう。

【国債】 新興国国債への投資は慎重に

米10年国債利回りは上昇一服感が広がっているもの

の、3%台に定着するとの見方は変えていない。株式市

場の不安定化が見込まれるなか、相対的に米国債の

投資妙味が増すとみている。一方、新興国国債への投

資判断は「やや弱気」を維持する。

注:各アセットクラスに対する見通しは、中期的(~12カ月)な時間軸において投資調査部にて予想し、評価したものです。それらの優先度を示す指標として、(弱 気)から(強気)の5段階の投資判断を利用しています。なお、本指標はあくまで優先度の表示にとどまるものであり、個別資産クラスおよび市場に対する具体的な 資金配分を示すものにはなっておりません。表内の矢印は前月からの変更点を示します。

(出所)SMBC 信託銀行

(13)

株式市場見通し

【米国株】

マーケットアナリスト

合澤 史登

米中首脳会談を無難

に通過すれば、株価

は底堅く推移か

11月の米国株は反発。上旬に実施された中間選挙は、予想通り上院は共和

党、下院は民主党が過半数を占める結果となり、波乱なく終了。株価は上昇で反

応した。中旬以降は、年初来安値を更新した原油価格やハイテクセクターの業績

見通しの不透明感が嫌気され株価は一旦下落に転じるも、月末には、パウエル

米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げ終了の前倒しを示唆したことから反発し

た(図表1)。企業業績や経済指標は直近の結果が堅調な一方で、先行きの不透

明感の高まりが市場に嫌気されるなど、市場の注目は既に年明け以降の動向に

シフトした。景気急減速の可能性は低いと見込むほか、FRBのハト派転換が来

年の景気減速懸念を和らげるなどから、12月1日実施予定の米中首脳会談を無

難に通過すれば、年末にかけて株価は底堅く推移すると想定する。

【欧州株】

マーケットエコノミスト

祖父江 康宏

景 気 減 速 が 企 業 業

績につながるか

11月の欧州株は続落(図表2)。米中通商交渉に対する期待が高まり、上旬か

ら中旬にかけては戻りを試す展開。ただし中旬以降は、イタリアの予算、英国の

欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感や、米国株、原油価格の急落を受けて、基

礎資源、石油ガス株を中心に値を崩した。反面、ユーロ圏の景気減速などに伴う

欧州債利回りの低下を受けて、通信サービス、公益などの高配当株は底堅く推

移している。ストックス欧州600指数の向こう12カ月予想利益ベースの株価収益

率(PER)は12.7倍(11月29日時点)で、先月同様、2014年以降の下限近辺にあ

る。景気が減速基調を辿っていることは否めず、上値は追いづらいが、企業業績

は増益見通しが保たれており、割安感が一定の下支えとなろう。景気減速が業

績懸念につながらない限り、株価の底割れは回避されると考える。

【図表1】 米主要3株価指数

【図表2】 ストックス欧州600指数

340 350 360 370 380 390 400 410 17/01 17/04 17/07 17/10 18/01 18/04 18/07 18/10 (ポイント)

(出所)Bloomberg

(出所)Bloomberg

(14)

株式市場見通し

【日本株】

マーケットアナリスト

佐溝 将司

当面の下値は限定さ

れよう が、腰の据わ

っ た買い は入り づ ら

11月の日本株は小反発。自動車大手の中間決算が良好だったことなどから本

邦企業業績の見通しに対する過度な警戒が後退し、上旬は10月の急落からの

戻りを試す展開に。一方、中旬には、米ハイテク企業に対するネガティブな報道

などが嫌気され下げに転じる場面もみられたものの、月末にかけては米株高を

背景に再びプラス圏に浮上した(図表1)。米長期金利の上昇一服に伴い、市場

心理は最悪期を脱した印象で、当面の日本株の下値は限定されよう。ただ、早け

れば来年1月から始まる日米通商協議では、自動車への追加関税や為替条項

の導入など、日本にとって厳しい要求を突き付けられる可能性は小さくないだろ

う。国内経済の屋台骨を揺るがすことになりかねず、協議の動向を確認するまで

は日本株に腰の据わった買いは入りづらいとみている。

【新興国株(インド株)】

マーケットアナリスト

合澤 史登

不 透 明 感 は 一 旦 解

消へ向かう見込み

11月のセンセックス指数は反発。良好な企業業績や経済指標に加えて、政府と

インド準備銀行(中央銀行)の対立緩和期待が高まったことから、株価は戻りを試

す展開となった。また、下旬には、米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言を背

景に、株価は一段高となった(図表2)。8月下旬以降の株価下落が落ち着いた要

因は、市場の注目がインドの経済成長に回帰している点が大きいとみている。ま

た、対ドルでのインドルピー安が一服するなど、秋口に資金流出が続いた海外投

資家が戻りつつあり、国内要因の不透明感は一旦解消に向かっていると言える

だろう。一方で、12月にかけて実施予定の複数の州議会選挙の結果次第では、

来年5月の総選挙を前に政府と中央銀行の対立が続くなどの政治面での不透明

感が高まり、投資家心理の悪化につながる可能性もある。

【図表1】 日経平均株価

【図表2】 センセックス指数

20000

20500

21000

21500

22000

22500

23000

23500

24000

24500

25000

18/01

18/03

18/05

18/07

18/09

18/11

(円)

(出所)Bloomberg

(出所)Bloomberg

(15)

国債市場見通し

【米国債】

マーケットアナリスト

合澤 史登

米 連 邦 準 備 理 事 会

(FRB)のハト派転換

が 意 識 さ れ る も 、 想

定は変えず

11月の米10年国債利回りは反落(価格は上昇)。上旬には中間選挙を無難に

通過し、同利回りは一時月間高値となる3.26%まで上昇した。一方で、中旬以降

は、原油価格急落や欧州発の政治リスク台頭などから市場はリスク回避に傾い

たほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が債券市場の2019年利

上げ実施回数の予想を後退させ、同利回りは一時9月中旬以来となる3%割れま

で低下した(図表1)。既に市場では12月の利上げ実施が織り込まれるも、来年

の FRB の ハ ト 派 転 換 が 意 識 さ れ る な ど 、 12 月 の 米 連 邦 公 開 市 場 委 員 会

(FOMC)への注目度は高い。ただし、相対的に良好な米国の景気動向から、今

回のFOMCでは、FRBの長期にわたる政策金利見通し(Longer-Run)は9月時

点と変更なしを見込み、同利回りのコア想定レンジは3.0-3.2%を維持する。

【ユーロ圏国債】

マーケットエコノミスト

祖父江 康宏

相場への追い風続く

も、多くの注目イベン

ト控える

11月のユーロ圏国債相場は全般的に上昇(図表2)。21日に欧州連合(EU)が

イタリア(伊)への制裁(過剰財政赤字是正手続き、EDP)を勧告。予算案を巡る

両者の対立激化が警戒され、伊国債は月半ばまで売り込まれる展開となった

が、伊政府が態度を軟化させたことを受けて、月末にかけて買い戻された。一

方、ドイツ(独)の景気減速懸念や、米長期金利の低下などを背景に、独国債は

堅調に推移。これら要因は12月も相場の追い風となるとみられる。ただ、7日に

独キリスト教民主同盟(CDU)党大会(退任するメルケル党首の後任決定)、11日

に英議会でEU離脱案の採決などを控え、政治イベントにも左右されやすい。ま

た、欧州中銀(ECB)は13日の理事会で資産購入プログラム(APP)終了を正式

決定する見込みで、利回りの高止まりが続く伊国債への影響が注目される。

【図表1】 米10年国債利回り

【図表2】 ドイツ・イタリア10年国債利回り

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

4

17/10

18/1

18/4

18/7

18/10

ドイツ10年国債 イタリア10年国債

(%)

(出所)Bloomberg

(出所)Bloomberg

(16)

国債市場見通し

【日本国債】

マーケットアナリスト

佐溝 将司

出 口 戦 略 へ の 警 戒

感は根強い

11月の10年国債利回りは2カ月連続で低下。初旬は横ばいで推移したものの、

中旬は株安を背景にリスク回避の地合いとなったことで安全資産としての需要が

強まり、同利回りは低下した。19日におよそ3カ月ぶりに0.1%の節目を割り込む

と、月末には米長期金利の低下も手伝って0.07%台を付ける場面もみられた(図

表1)。また、日銀が10年国債利回りの変動幅拡大に動くとの見方が強まりつつ

ある。市場では米利上げの早期打ち止め観測が強まっており、この点は本邦国

債利回りを下押しする要因と考えられる。ただ、直近では日銀金融研究所が発表

した早大准教授の論文が将来の政策変更に向けた布石ではないかという見方が

広がるなど、出口戦略への警戒感は根強い。したがって、10年国債利回りの一

段の低下は見込みづらく、早晩0.1%台は回復するとみている。

【新興国国債】

シニアマーケットアナリスト

山口 真弘

政治リスクが再び意

識される

11月の新興国国債指数は下落。世界的に景気の先行き不透明感が台頭し株

価が不安定な動きとなったことで、新興国国債には売りが先行する展開が続いた

(図表2)。10月以降の原油先物価格(WTI)の下落基調が11月に入っても続いて

おり、インドなど原油輸入国に対する経常収支の改善期待が好材料となろう。一

方で、2019年に下院総選挙を控える同国では不良債権処理を進めたい政権が

中央銀行に対する指揮権を発動し、独立性を侵害する可能性が警戒されてい

る。また、ブラジルやメキシコでは来年に発足する次期政権の政策スタンスに不

透明感が強まりつつある。新興国の政治リスクが緩和に向かうとは想定し難く、

新興国国債に対する投資判断をやや弱気に据え置く。投資を検討するのであれ

ば、選別的に投資機会を見出す必要があろう。

【図表1】 日本10年国債利回り

【図表2】 新興国国債指数と世界株指数

-0.3

-0.2

-0.1

0

0.1

0.2

0.3

16/01

16/07

17/01

17/07

18/01

18/07

(%)

420 440 460 480 500 520 540 560 1040 1050 1060 1070 1080 1090 1100 1110 2018/1 2018/4 2018/7 2018/10 新興国国債指数 MSCI世界株指数 (ポイント) (ポイント)

(出所)Bloomberg

(出所)Bloomberg

(17)

米欧社債・原油市場見通し

【欧米社債】

シニアマーケットアナリスト

山口 真弘

原油相場の動向を注

11月の米欧ハイイールド(HY)債指数は下落。世界的な景気先行き不透明感

が嫌気され、売りが継続した。加えて、信用リスクを取引するクレジット・デフォル

ト・スワップ(CDS)市場ではエネルギーセクターの指数が急上昇している(図表

1)。原油安の継続により、米シェールオイル生産企業の信用リスクの高まりが

HY指数を押し下げた。2015年後半にWTIが1バレル50ドルを大きく割り込んだ

局面では、米HY債指数の下落幅が拡大したが、これはシェールオイル生産コス

トとされる45-50ドルが意識されたと思われる。原油相場が足元の水準で落ち着

きを取り戻せば、米HY債指数も底打ちに向かうとみられ、クーポン獲得を目指し

た長期投資には妙味があろう。ただ、景気先行き不透明感がくすぶり、短期的な

価格上昇は見込み難いと考える。

【原油】

シニアマーケットアナリスト

山口 真弘

持ち高調整には一巡

11月の原油先物価格(WTI)は下落。11月5日にイランに対する経済制裁が再

開されたものの、米政権がイラン産原油の禁輸措置の適用除外を認める方針を

示したことに加え、世界的に景気減速懸念が強まり、原油需給緩和への思惑が

浮上。株価下落が継続したことで、投資家のリスク選好が低下したことも相まっ

て、11月下旬には一時1バレル50ドルを割り込んだ(図表2)。米商品先物取引委

員会(CFTC)によれば、非商業部門の原油買い持ち高は削減傾向が続いてお

り、10月以降の原油価格の大幅下落を引き起こした一因と考えられる。こうした

持ち高調整には一巡感がみられるなか、12月6日に開催される石油輸出国機構

(OPEC)総会で主要産油国が協調減産に踏み切るとの観測が浮上している。

WTIが1バレル50ドルを大きく割り込む公算は小さいだろう。

【図表1】 エネルギーセクターCDSと米HY債指数

【図表2】 原油先物価格と先物ポジション

1920 1940 1960 1980 2000 2020 2040 200 300 400 500 600 700 800 2018/1 2018/4 2018/7 2018/10 エネルギーセクターCDS 米HY債指数(右軸) (bps) (ポイント) 40 45 50 55 60 65 70 75 80 0 10 20 30 40 50 60 70 80 2018/1 2018/4 2018/7 2018/10 万 原油先物ポジション(ネット) 原油先物価格(WTI右軸) (万枚) (1バレル=ドル)

(出所)Bloomberg

(出所)Bloomberg

(18)

経済・金融市場見通し

各国マクロ経済見通し(2018年11月29日時点)*

1

※GDPは実質GDP成長率(年間は前年比、四半期は、米国・日本が前期比年率、ユーロ圏・中国・インド・ブラジルが前年比)。

CPIは消費者物価上昇率(前年比)。米国CPIはPCEデフレーター、日本CPIは生鮮食品除くコア指数。

CPI は消費者物価上昇率(前年比)。米国 CPI は PCE デフレーター、日本 CPI は食品除くコア指数。

2018年

2019年

2019年

2019年

10-12月期

1-3月期

4-6月期

7-9月期

GDP

2.9

2.6

1.9

2.6

2.4

2.5

2.3

CPI

2.1

2.1

2.1

2.0

2.1

2.1

2.2

GDP

2.0

1.6

1.5

1.4

1.5

1.5

1.7

CPI

1.8

1.7

1.7

2.0

1.9

1.7

1.5

GDP

1.0

1.0

0.5

1.8

1.2

1.3

2.0

CPI

0.9

1.1

1.5

0.9

0.9

1.0

0.9

GDP

6.6

6.2

6.0

6.4

6.3

6.3

6.2

CPI

2.2

2.4

2.3

2.5

2.5

2.5

2.3

GDP

7.6

7.3

7.5

7.1

7.1

7.2

7.5

CPI

4.4

4.3

4.7

3.4

4.4

4.8

5.0

GDP

1.3

2.3

2.5

1.7

1.9

2.3

2.6

CPI

3.8

4.3

4.2

4.3

4.7

4.2

4.0

中国

インド

ブラジル

米国

ユーロ圏

日本

2018年

2019年

2020年

(%)

各国金利見通し(2018年11月29日時点)

※政策金利は期末時点、ユーロ圏は預金ファシリティ金利、日本は日銀当座預金のうち政策金利残高に適用される金利。10年国債利回り

は各四半期末。直近は11月29日時点。

CPI は消費者物価上昇率(前年比)。米国 CPI は PCE デフレーター、日本 CPI は食品除くコア指数。

2018年

2019年

2019年

2019年

12月末

3月末

6月末

9月末

2.25

2.50

2.75

3.00

3.00

3.03

3.20

3.10

3.10

3.10

-0.40

-0.40

-0.40

-0.40

-0.25

0.32

0.50

0.60

0.70

0.90

-0.10

-0.10

-0.10

-0.10

-0.10

0.09

0.20

0.15

0.15

0.15

(%)

ユーロ圏

日本

政策金利

日10年国債利回り

直近

政策金利

米10年国債利回り

政策金利

独10年国債利回り

米国

注:各国・各地域の政策金利、10年国債利回りはSMBC信託銀行予想 *

1

Bloomberg調査による市場予想の平均

(19)

主要スケジュール

12月1日(土) 12月2日(日) 12月3日(月) (米) ISM製造業景況感指数 11月 (英) 製造業PMI 11月 (日) 法人企業統計(設備投資) 7-9月期 (NZ) 交易条件指数 7-9月期 (豪) 住宅建設許可件数 10月 12月4日(火) (豪) RBA理事会 (NZ) QV住宅価格 11月 12月5日(水) (米) ISM非製造業景況感指数 11月 (英) サービス業PMI 11月 (豪) GDP 7-9月期 (米) ADP雇用統計 11月 (欧) 小売売上高 10月 (米) ベージュブック (加) BOC政策金利 12月6日(木) (米) 個人所得・支出 10月 (独) 製造業受注 10月 (豪) 貿易収支 10月 (米) 製造業受注 10月 (豪) 小売売上高 10月 (米) 貿易収支 10月 (加) 貿易収支 10月 (加) Ivey購買部協会指数 11月 12月7日(金) (米) 雇用統計 11月 (欧) GDP(確報値) 7-9月期 (日) 家計調査 10月 (米) ミシガン大消費者信頼感指数 12月 (独) 鉱工業生産 10月 (加) 雇用統計 11月 12月8日(土) (中) 貿易統計 11月 12月9日(日) (中) 消費者物価指数 11月 (中) 生産者物価指数 11月 12月10日(月) (加) 住宅着工件数 11月 (英) 月次GDP 10月 (日) GDP(2次速報) 7-9月期 (日) 景気ウォッチャー調査 11月 (豪) 住宅ローン件数 10月 12月11日(火) (独) ZEW景況感指数 12月 (英) 鉱工業生産 10月 (英) 貿易収支 10月 (英) 失業率(ILO基準) 8-10月 12月12日(水) (米) 消費者物価指数 11月 (欧) 鉱工業生産 10月 (豪) Westpac消費者信頼感指数 12月 (米) 月次財政収支 11月 12月13日(木) (欧) ECB理事会 (英) RICS住宅価格 11月 12月14日(金) (米) 小売売上高 11月 (日) 日銀短観 12月 (米) 鉱工業生産 11月 (NZ) 製造業PMI 11月 (中) 小売売上高 11月 (中) 鉱工業生産 11月 (中) 固定資産投資 11月 12月15日(土) 12月16日(日) 12月17日(月) (加) 中古住宅販売件数 11月 (欧) 貿易収支 10月

12月18日(火) (米) FOMC ~19日 (独) Ifo企業景況感指数 12月 (豪) RBA理事会議事要旨 12/4分 (米) 住宅着工・許可件数 11月 12月19日(水) (米) 中古住宅販売件数 11月 (英) 消費者物価指数 11月 (日) 日銀金融政策決定会合 ~20日 (加) 消費者物価指数 11月 (日) 通関ベース貿易収支 11月 12月20日(木) (米) 景気先行指数 11月 (英) BOE金融政策発表 (NZ) 貿易収支 11月 (英) 小売売上高 11月 (NZ) GDP 7-9月期 (豪) 雇用統計 11月 12月21日(金) (米) GDP(確報値) 7-9月期 (欧) 消費者信頼感指数 12月 (日) 消費者物価指数 11月 (米) 個人所得支出 11月 (英) GDP(確報値) 7-9月期 (米) PCEデフレーター 11月 (加) 小売売上高 10月 (加) 月次GDP 10月 12月22日(土) 12月23日(日) 12月24日(月) 12月25日(火) 12月26日(水) (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨10/30、31分 12月27日(木) (米) 新築住宅販売件数 11月 (米) 消費者信頼感指数 12月 12月28日(金) (独) 消費者物価指数(速報値) 12月 (日) 日銀会合における主な意見 12/19、20分 (日) 鉱工業生産(速報値) 11月 12月29日(土) 12月30日(日) 12月31日(月) (中) 国家統計局製造業PMI 12月 北米 欧州 アジア

(出所)Bloomberg

(20)

主要スケジュール

1月1日(火) 1月2日(水) 1月3日(木) (米) ISM製造業景況感指数 12月 (米) ADP雇用統計 12月 1月4日(金) (米) 雇用統計 12月 (欧) 消費者物価指数(速報値) 12月 (加) 雇用統計 12月 1月5日(土) 1月6日(日) 1月7日(月) (米) ISM非製造業景況感指数 12月 (欧) 小売売上高 11月 (米) 製造業受注 11月 (加) Ivey購買部協会指数 12月 1月8日(火) (米) 貿易収支 11月 (豪) 貿易収支 11月 (加) 貿易収支 11月 1月9日(水) (加) 住宅着工件数 12月 (欧) 失業率 11月 (豪) 住宅建設許可件数 11月 (加) BOC政策金利 (米) FOMC議事要旨 12/18、19分 1月10日(木) (欧) ECB理事会議事要旨 12/13分 1月11日(金) (米) 消費者物価指数 12月 (英) 貿易収支 11月 (日) 家計調査 11月 (米) 月次財政収支 12月 (英) 鉱工業生産 11月 (日) 景気ウォッチャー調査 12月 (英) 月次GDP 11月 (豪) 小売売上高 11月 1月12日(土) 1月13日(日) 1月14日(月) (欧) 鉱工業生産 11月 1月15日(火) (加) 中古住宅販売件数 12月 (欧) 貿易収支 11月 1月16日(水) (米) 小売売上高 12月 (英) 消費者物価指数 12月 (英) RICS住宅価格 12月 1月17日(木) (米) 住宅着工・許可件数 12月 (豪) 住宅ローン件数 11月 1月18日(金) (加) 消費者物価指数 12月 (英) 小売売上高 12月 (日) 消費者物価指数 12月 (米) 鉱工業生産 12月 (NZ) 製造業PMI 12月 1月19日(土) 1月20日(日) 1月21日(月) 1月22日(火) (米) 中古住宅販売件数 12月 (英) 失業率(ILO基準) 9-11月 (日) 日銀金融政策決定会合 ~23日 (独) ZEW景況感指数 1月 1月23日(水) (加) 小売売上高 11月 (日) 通関ベース貿易収支 12月 (NZ) 消費者物価指数 10-12月期 1月24日(木) (欧) ECB理事会 (豪) 雇用統計 12月 1月25日(金) (米) 新築住宅販売件数 12月 (独) Ifo企業景況感指数 1月 1月26日(土) 1月27日(日) 1月28日(月) 1月29日(火) (米) FOMC ~30日 (NZ) 貿易収支 12月 1月30日(水) (米) ADP雇用統計 1月 (豪) 消費者物価指数 10-12月期 (米) GDP(速報値) 10-12月期 1月31日(木) (加) 月次GDP 11月 (欧) GDP(速報値) 10-12月期 (日) 鉱工業生産(速報値) 12月 (米) 個人所得支出 12月 (欧) 失業率 12月 (日) 日銀会合における主な意見 1/22、23分 (米) PCEデフレーター 12月 (豪) 輸出入物価指数 10-12月期 北米 欧州 アジア

本レポートは日本時間2018年11月30日時点の情報をもとに作成されました。 (出所)Bloomberg

参照

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