5 緑地の配置及び都市緑化に関する方針
5-1 緑地の系統別の方針 (1)環境保全系統 野生生物の生息・生育地、市街地におけるヒートアイランド現象の緩和機能等、 環境の維持、改善機能をもつ緑地について、以下のとおり位置づける。 ■香流川を主軸とする河川の水辺空間 (香流川、神明川、堀越川、雁又川、鴨田川等) ■大草、三ヶ峯、岩作丘陵の里山とその中に点在するため池、湿地 ■長湫南部土地区画整理事業地区内の樹林地 (丁子田池周辺、名古屋市内の猪高緑地と連続する樹林地) ■香流川に沿った農地 ■愛・地球博記念公園 以上の緑地について、その保全を図る。 ■市街化区域内の都市公園の緑と水辺空間、幹線道路の街路樹によるネットワーク 杁ヶ池公園をはじめ既存の施設については、公園内や幹線道路街路樹の緑の量、 質の向上や水辺空間の確保、充実など、既存施設の改善により、生物多様性の確保 等に努める。 ■リニモ長久手古戦場駅周辺のシンボル・コアをはじめ、芸大通、公園西、愛・地球 博記念公園の各駅周辺及びグリーンロード沿道地区 これら地区において都市的土地利用を行う場合、自然環境との調和が図られるよ う、現況植生の保全や、緑地の確保に努める。15
(2)レクリエーション系統 レクリエーション需要の多様化に対応し、とりわけ本町においては自然環境、農 業環境の体験や、スポーツレクリエーション需要に対応する緑地について、以下の とおり位置づける。 ■香流川を主軸とする河川 (香流川をはじめ、神明川、堀越川、雁又川、鴨田川等に沿った緑道や散策路、自 転車歩行者道等、及び河川沿いの公園緑地) ■香流川に沿った農地とそれと一体となった大草、岩作丘陵の里山 (農業体験とともに河川、水路、里山をめぐる「さと歩き」の場) ■三ヶ峯丘陵の里山とため池、湿地 (公共施設内の道路等を活用した「さと歩き」の場) ■長湫南部土地区画整理事業地区内の樹林地 (丁子田池周辺、名古屋市内の猪高緑地と連続する樹林地を散策するルート整備) 以上は主として自然環境に接するレクリエーションや環境学習の場として保全し つつ、活用を図る。 ■愛・地球博記念公園(広域公園) ■杁ヶ池公園(地区公園) ■色金山、御嶽山、立石池、あぐりん村、平成こども塾・木き望ぼうの森等 以上の施設緑地及びスポーツ施設は、自然体験やスポーツレクリエーションの場、 日常的な休養や住民交流の場として既存施設の活用を図る。なお住区基幹公園につ いては、利用者のニーズに合わせ、適切な維持・管理を図る。 また、多目的スポーツ機能や健康づくりセンター機能を備えた健康スポーツ拠点 の整備を検討する。 愛・地球博記念公園 香流川沿いの緑道 農業総合試験場内並木道 平成こども塾(竹林)
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(3)防災系統 水害、土砂災害の防止、あるいは地震、火災などの災害時における避難路、避難 地として機能する緑地について、以下のとおり位置づける。 ■香流川を主軸とする河川 ■香流川に沿った農地 ■河川の流域に沿った大草、三ヶ峯、岩作丘陵の里山 これらは本町のみならず河川流域における治水機能を有している。流域に沿った 丘陵樹林地は降雨時の河川流出量の調整機能、流域の農地は湛水機能を持ち、これ らにより「自然のダム」として機能していることから、その保全を図る。 ■市街化区域内の道路、都市公園 一定幅員以上の道路や公園は火災時の延焼遮断機能を有し、また災害時の避難路 として、また一時避難地として機能する。道路については、主要な緊急避難路沿道 における宅地内緑化により避難空間の安全確保を図るとともに、一定規模以上の公 園に関して、防火水槽など防災機能の充実を図る。 また岩作地区等、面的な基盤整備が行われていない市街地における道路整備、オ ープンスペース確保に努める。 ■大規模な公園 杁ヶ池公園等の大規模公園については、大規模な災害時に活用できるよう必要な 機能整備に努める。 香流川沿いの農地 市街化区域内の公園 市街化区域内の幹線道路
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(4)景観系統 本町の個性を際立たせ、住民にとっての誇りと愛着心を生み出す景観を形成する 緑地について、以下のとおり位置づける。 ア)「さとの風景」を構成する緑地 ■水、緑と農業による自然景観の骨格 (香流川をはじめ主に市街化調整区域を流れる河川の水辺空間、農地、里山、集落 の景観) 本町を東西に貫く香流川の水辺とそれに沿った農地による景観の軸、またそれを 囲んで緑の陵線(空を背景とした輪郭線)を構成する大草、三ヶ峯丘陵の樹林地は、 本町の自然景観の骨格をなすものであり、その保全と活用を図る。 ■市街地隣接部における身近な自然景観 (市街地に隣接した岩作丘陵の樹林地等) 岩作地区の市街地に隣接し、信仰の地としての御嶽神社とともに、長久手の原風 景を形成している岩作丘陵の保全と活用を図る。 ■歴史景観 (古戦場公園、色金山をはじめ歴史資源、神社、仏閣等) 戦国時代からの歴史をとどめる古戦場公園や色金山歴史公園をはじめ、集落地に 分布する神社、仏閣とその境内林の保全と活用を図る。 イ)「まちの風景」を構成する緑地 ■岩作集落のまちなみ 御嶽山、香流川とともに古いたたずまいを残す集落地のまちなみが形成する生活 文化の景観の保全、活用を図る。 ■土地区画整理事業地区内の幹線道路の緑、宅地内の緑による市街地景観 植樹、植栽帯の緑、宅地内緑化による緑の景観の保全 ■社寺境内林 市街地内にある社寺境内地の自然景観の保全と活用
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■主要幹線道路沿道のロードサイド景観 屋外広告物のコントロールなどによるにぎわいと美しさのある沿道景観形成(グ リーンロード、図書館通り等の道路景観軸) ■リニモ駅周辺のシンボル的都市景観 すでに市街化が進む、はなみずき通り、杁ヶ池公園両駅においてはにぎわいと緑 の多い景観形成、また長久手古戦場駅周辺におけるシンボル・コアの形成にあたっ ては、古戦場公園の歴史要素も含め、本町の新たな「顔」として景観形成を図る。 また公園西駅周辺における住宅地等の整備に際しては、三ヶ峯丘陵の緑との調和、 愛・地球博記念公園からの眺望景観に配慮した景観形成を図る。 ■工業地の景観 すでに良好な緑化がされた大規模工業施設の敷地については、その保全を図る。 また東名高速道路に沿った住工混在地区においては、住宅と工業の共存を図るため、 敷地内緑化の充実等による景観形成に努める。 市街化調整区域北部において新たに形成する工業地(研究開発機能誘導ゾーン) においては、大草丘陵の里山と農地の自然景観との調和に努める。 民有地の緑化 古戦場公園の緑 連続する緑の陵線23
5−2 緑化の方針 (1)市街化区域の緑化の方針 本町においては、市街化区域の多くが土地区画整理事業により整備済、整備中も しくは整備を予定しており、道路、公園等の都市基盤施設に関してはこれらの事業 により一定水準の緑化がされる見通しである。 これに加え、市街地におけるヒートアイランド現象の緩和や、潤いと楽しさのあ る市街地景観の形成、また徒歩や自転車利用に際しての快適な移動空間の形成など をめざし、公共的な施設の敷地内及び民間の宅地内の緑化を推進することにより、 道路、公園等の公共施設の緑を補完する形で、市街地内の緑のボリュームアップを 図る。 このうち、以下に挙げる地区は、緑の基本計画において特に重点的に公共施設、 民有地の緑化を推進すべき地区(緑化重点地区)として位置づける。 ■面整備地区における緑化重点地区の指定 土地区画整理事業等により新たに開発・整備を図る地区においては、道路、公園 等の都市基盤施設を計画的に配置する。これとともに、宅地内の緑化に関して、美 しいまちづくり条例、生垣、屋上、壁面緑化の助成制度等、既存の本町の取り組み に加え、緑化地域指定や地区計画制度等の都市計画手法の活用も検討しながら、公 益施設や拠点的な商業施設等における緑化、住宅地内の緑化の推進を図るなど、面 的・総合的な緑化を図る。 【面整備に係わる緑化重点地区】 ・長湫南部土地区画整理事業 ・長久手中央土地区画整理事業(予定) ・長湫下山第二土地区画整理事業(予定)及びその周辺地区(地区計画等) ・公園西駅周辺地区(目標年次までに市街化区域に編入予定) ■拠点地区、景観形成軸における緑化 リニモ長久手古戦場駅周辺におけるシンボル・コアの形成にあたり、重点的に公 共施設と民有地の緑化を図る。 また、都市計画マスタープランにおいて景観軸と位置づけられた道路沿道におけ る緑化など、特に都市機能上、景観形成上の拠点、軸として位置づける地区におい ては、整備済み道路の緑化を補完し、緑豊かな沿道景観を形成するため、地区計画 や景観法等の活用も検討しながら、沿道宅地における良好な緑化の誘導を検討する。【拠点地区、軸に係わる緑化重点地区】 ・シンボル・コア地区(リニモ長久手古戦場駅周辺) ・グリーンロード、図書館通り、長久手西通りの沿道地区 (2)市街化調整区域の緑化の方針 市街化調整区域においては、開発行為等に伴う緑地の滅失に対応し、条例に基づ き緑の補完を図るとともに、新市街地の形成にあたっては緑化重点地区として位置 づける。 ■開発地区における緑化重点地区指定 将来において市街地開発を行う地区については、現在の市街化区域内の土地区画 整理事業と同様、面的・総合的な緑化推進を図ることとする。 ・研究開発機能誘導ゾーン(瀬戸市境の大草丘陵地区)等 ■「みどりの条例」の適切な運用 「みどりの条例」の実効性を高めるため、再生緑化の基準見直し、土質検査の実 施、緑地再生の支援等を検討する。