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非 行 少 年 等 の 種 別 本 書 に 使 用 した 用 語 の 説 明 非 行 少 年 犯 罪 少 年 触 法 少 年 及 びぐ 犯 少 年 をいう 犯 罪 少 年 罪 を 犯 した14 歳 以 上 歳 未 満 の 少 年 をいう 触 法 少 年 犯 罪 に 触 れる 行 為 をした14 歳

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(1)

平成28年版

少年非行白書

埼 玉 県 警 察

(2)

本 書 に 使 用 し た 用 語 の 説 明

非 行 少 年 等 の 種 別

● 非行少年・・・・犯罪少年、触法少年及びぐ犯少年をいう。

○ 犯罪少年・・・罪を犯した14 歳以上20歳未満の少年をいう。

○ 触法少年・・・犯罪に触れる行為をした14歳未満の少年をいう。

○ ぐ犯少年・・・保護者の正当な監督に服しない性癖があるなど、一定の事

由があって、その性格又は環境から判断して、将来、罪を

犯し、又は刑罰法令に触れる行為をするおそれのある少年

をいう。

● 不良行為少年・・非行少年には該当しないが、飲酒、喫煙、深夜はいかい、

その他自己又は他人の徳性を害する行為をしている少年を

いう。

● 刑法犯少年・・・刑法等に規定する罪(交通関係を除く。)を犯した(犯罪

に触れる行為をした)少年をいう。

○ 刑法犯の罪種別分類

・ 凶悪犯・・・殺人、強盗、放火、強姦

かん

・ 粗暴犯・・・凶器準備集合、暴行、傷害、脅迫、恐喝

・ 窃盗犯・・・窃盗(ひったくり、万引き、オートバイ盗、自転車盗等)

・ 知能犯・・・詐欺、横領、偽造等

・ 風俗犯・・・賭博、わいせつ(強制、公然等)

・ その他・・・占有離脱物横領、器物損壊等の上記に掲げるもの以外の罪種

● 被害少年・・・・少年の健全な育成を阻害する福祉犯罪により被害を受けた

少年をいう。

再  犯  者  率

● 刑法犯少年で検挙された少年のうちかつて非行を犯した少年の割合をいう。

街  頭  犯  罪

● 路上強盗、ひったくり、自動車盗、オートバイ盗、自転車盗、自動販売機ねらい、

車上ねらい、強姦

かん

及び強制わいせつの9罪種をいう。

初 発 型 非 行

● 万引き、オートバイ盗、自転車盗及び占有離脱物横領をいう。

人   口   比

● 成人は20歳以上、少年は14歳から19歳の人口1,000人当たりの検挙人員をいう。

※各市町村の人口は、平成 27 年1月1日現在における埼玉県町(丁)字別人口調査による。

● 少年の福

祉と保護を目的とした各種特別法・条例に違反する犯罪をいう。

※ 統計図表中の構成比等は、四捨五入してあるため統計が必ずしも 100.0 にならない場合があります。

(3)

平成 28 年版少年非行白書の

発行に当たって

埼玉県警察本部長

貴 志 浩 平

 次代を担う少年の健全育成は、県民生活の安全安心を将来に繋げていくために大変重要なも のであります。  平成 27 年中の県内の少年非行情勢は、刑法犯で検挙・補導された少年が、前年と比較して 693 人減少の 2,649 人と、減少傾向を維持しているところであり、県警察の活動に加えて、関 係機関、団体等の協力による非行防止活動の成果が表れているところであります。  しかし、犯罪少年の再犯者率が 40.5%と過去 10 年間で最も高くなっているほか、スマート フォンの利用により年少者が児童買春・児童ポルノ事犯等の福祉犯罪の被害者となる事案が発 生しており、全国を見ても、神奈川県川崎市における少年による凶悪事件や、大阪府寝屋川市 における中学生が被害者となる殺人事件等の重大事件が発生するなど、依然として予断を許さ ない状況にあります。  こうした情勢を踏まえ、県警察では、学校や教育委員会と連携した非行防止教室や、少年警 察ボランティアと協同してより多くの少年に声掛けを行う街頭補導活動等により、少年の規範 意識の醸成と犯罪被害の防止を図っているほか、少年の再非行を防止するための活動として、 スポーツ活動や農業体験活動などの立ち直り支援活動を推進しています。  この少年非行白書は、埼玉県内の少年非行の現状や県警察における少年非行防止活動の取組 を、広く県民の皆様にお知らせするため毎年発行しているものです。  県民の皆様には、この白書を通じて少年非行の現状について御理解いただくとともに、御家 庭や各地域で非行防止について考えていただくための資料としてこの白書を御活用いただき、 今後の少年非行防止活動に一層の御支援、御協力を賜りますようお願いいたします。  平成 28 年6月

(4)

Ⅰ 少年非行情勢

1 刑法犯少年 (1) 全国と本県の比較 ……… 4 ア 刑法犯少年の検挙・補導人員の推移 ……… 4 イ 刑法犯全体に占める少年の割合の推移 ……… 4 (2) 県内の情勢 ……… 5 ア 少年非行の現状 ……… 5 (ア)刑法犯少年の推移 ……… 5 (イ)主な罪種別の現状 ……… 9 a 凶悪犯 ……… 9 b 粗暴犯 ……… 9 c 街頭犯罪(9罪種) ……… 10 d 初発型非行 ……… 11 e 万引き ……… 12 f 振り込め詐欺 ……… 13 (ウ)触法少年の推移 ……… 13 イ 市区町村別にみる犯罪少年の現状 ……… 14 (ア)市区町村別検挙状況 ……… 14 (イ)市区町村別逮捕状況 ……… 16 ウ 少年の犯罪被害の現状 ……… 17 (ア)主な罪種別被害の推移 ……… 17 (イ)性犯罪被害の推移 ……… 17 2 不良行為少年……… 18 (1) 不良行為少年の推移 ……… 18 (2) 主な行為別の補導状況 ……… 20 ア 喫煙 ……… 20 イ 深夜はいかい ……… 21 ウ 不健全性的行為 ……… 22

目 次

(5)

Ⅱ 少年の福祉を害する犯罪

1 福祉犯罪の現状……… 23 (1) 福祉犯罪全体 ……… 23 ア 被害状況 ……… 23 イ 検挙状況 ……… 24 (2) 児童ポルノ事犯 ……… 25 ア 被害状況 ……… 25 イ 検挙状況 ……… 25 2 出会い系サイト・コミュニティサイトに起因した事件……… 26 (1) 被害状況 ……… 26 (2) 検挙状況 ……… 26 3 児童虐待……… 27 4 薬物乱用……… 28

Ⅲ 総合的な少年非行防止対策の推進

1 規範意識を醸成する活動……… 29 (1) 非行防止教室 ……… 29 (2) スクール・サポーター ……… 29 (3) 社会参加活動 ……… 30 (4) 少年柔道剣道教室 ……… 30 2 街頭補導活動……… 30 3 少年相談活動……… 31 (1) 親子カウンセリング ……… 31 (2) ヤングメール ……… 31 4 立ち直り支援活動……… 31 5 関係機関・団体との連携 ……… 32 (1) 学校警察連絡協議会 ……… 32 (2) 少年指導委員 ……… 32 (3) 埼玉県販売防犯連絡協議会 ……… 32

(6)

Ⅰ 少 年 非 行 情 勢

1 刑法犯少年

(1) 全国と本県の比較

ア 刑法犯少年の検挙・補導人員の推移 過去10年間の全国及び本県における、刑法犯少年の検挙・補導人員の推移は、 図1のとおりです。 過去10年間では、全国が平成18年の131,604人、本県も平成18年の7,814 人が最も多く、その後、減少傾向で推移しています。 平成27年中は、全国が48,680人、本県が2,649人となっています。 図1 刑法犯少年の推移(平成18年~ 27年) 0 40,000 80,000 120,000 160,000 0 4,000 8,000 12,000 16,000( 人員 ) ( 人員 ) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 埼玉県 全国 埼玉県 全国 2,649 7,814 6,928 6,382 7,148 6,862 6,041 5,104 4,388 3,342 131,604 121,128 108,534 108,311 103,573 94,312 79,393 69,061 48,680 60,207 イ 刑法犯全体に占める少年の割合の推移 過去10年間の刑法犯全体に占める少年の割合の推移は、図2のとおりです。 過去10年間では、全国が平成18年の32.7%、本県も平成18年の36.4%が最 も高く、その後、減少傾向で推移しています。 平成27年中は、全国が19.5%、本県が19.5%となっています。 図2 刑法犯全体に占める少年の割合の推移(平成18年~ 27年) 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% ( 割合) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 埼玉県 全国 19.5% 21.5% 25.8% 26.4% 29.5% 34.0% 35.1% 33.2% 34.0% 36.4% 19.5% 22.9% 25.1% 26.4% 29.3% 30.4% 30.9% 30.4% 31.6% 32.7%

(7)

(2) 県内の情勢

ア 少年非行の現状 (ア) 刑法犯少年の推移 過去10年間の刑法犯少年(男女別)の推移は、図3のとおりです。 平成22年以降、減少傾向で推移しており、平成27年中の検挙・補導人員 は2,649人で、前年より693人(20.7%)減少しました。 平成27年中の男女比率は、男子が89.5%(2,371人)、女子が10.5%(278 人)となっています。 図3 刑法犯少年(男女別)の推移(平成18年~ 27年) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 ( 人員 ) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 2,649 3,342 4,388 5,104 6,041 6,862 7,148 6,382 6,928 7,814 2,371 2,934 3,682 4,269 4,964 5,541 5,706 4,983 5,400 男子 6,192 278 408 706 835 1,077 1,321 1,442 1,399 1,528 女子 1,622 刑法犯少年の検挙・補導人員の多い都道府県は、図4のとおりで、本県は 全国で6番目に多い人員となっています。 図4 都道府県別検挙・補導人員(平成27年) 0 2,000 4,000 6,000 ( 人員 ) 広島 北海道 千葉 兵庫 埼玉 愛知 福岡 神奈川 大阪 東京 1,356 1,573 1,955 2,575 2,649 2,844 3,028 3,357 4,808 5,616

(8)

過去10年間の刑法犯少年(犯罪少年)と成人被疑者の人口比の推移は図5 のとおりです。 刑法犯少年と成人被疑者の人口1,000人当たりの検挙人員を比較すると、 平成22年以降減少傾向にありますが、平成27年中は、少年が成人の約3.1倍 となっており、成人と比べ引き続き高い水準にあります。 図5 刑法犯少年(犯罪少年)と成人被疑者の人口比の推移(平成18年~ 27年) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 人口千人当たり(人員) 5.6 7.2 9.3 10.7 12.6 14.4 14.8 13.1 13.9 15.6 1.8 2.0 2.1 2.4 2.4 2.3 2.2 2.2 2.3 2.4 少年 成人 過去10年間の刑法犯少年の罪種別の推移は、図6のとおりです。 罪種別では、全ての罪種で減少傾向にあります。 図6 刑法犯少年の罪種別推移(平成18年~ 27年) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 (人員) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 窃盗犯 知能犯、風俗犯、占有離脱物横領等その他 凶悪犯 粗暴犯 75 79 88 88 68 72 87 128 75 108 404 306 631 686 568 640 606 697 581 712 1,495 1,781 2,277 2,718 3,448 3,866 4,127 3,393 3,529 3,767 773 1,078 1,392 1,612 1,957 2,284 2,328 2,164 2,743 3,227

(9)

過去10年間の全国及び本県における再犯者率の推移は、図7のとおりで す。 平成27年中は40.5%と、過去10年間で最も高くなっています。 また、本県の少年の再犯者率は、全国より、4.1ポイント高い値となって います。 図7 全国の再犯者率と本県の再犯者率(平成18年~ 27年) 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0% (割合) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 刑法犯少年 再犯者率~埼玉 刑法犯少年 再犯者率~全国 36.4% 34.9% 34.3% 33.9% 32.7% 31.5% 31.3% 31.2% 30.3% 30.0% 40.5% 37.8% 39.0% 38.8% 36.5% 33.7% 32.2% 35.7% 31.1% 30.2% 平成27年中の罪種別の再犯者率は、図8のとおりです。 凶悪犯の再犯者率が71.8%、粗暴犯の再犯者率が53.9%と、いずれも高 い割合となっています。 図8 罪種別の再犯者率(平成27年) 初犯者 再犯者 0% 20% 40% 60% 80% 100% その他 窃盗犯 粗暴犯 凶悪犯 刑法犯少年 (犯罪少年) 681 人 1,317 人 267 人 71 人 2,336 人 ( 合計 ) 36.3%(247 人) 38.2%(503 人) 53.9%(144 人) 71.8%(51 人) 40.5%(945 人) 63.7%(434 人) 61.8%(814 人) 46.1%(123 人) 28.2%(20 人) 59.5%(1,391 人) (注)「その他」は、占有離脱物横領、住居侵入、詐欺、強制わいせつ等の罪をいう。

(10)

刑法犯少年の学職別検挙・補導人員の変化は図9のとおりで、いずれの学 職別も平成18年と比較して減少しています。 図9 刑法犯少年の学職別検挙・補導人員の変化(平成18年・平成27年) 27 年 18 年 2,649 人 7,814 人 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 (人員) 745人 638人 483人 2,811人 2,898人 239人 無職 289人 有職 394人 大学・専門 221人 高校生 904人 中学生 737人 未就学・小学生 104人 学職別構成比の変化は図10のとおりで、平成27年中は、中学生が27.8% (737人)、高校生が34.1%(904人)となり、平成16年以来11年振りに高 校生の割合が中学生を上回りました。 図10 刑法犯少年の学職別構成比の変化(平成18年・平成27年) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 27 年 18 年 37.1% 36.0% 6.2% 8.2% 9.5% 3.1% 無職 10.9% 有職 14.9% 大学・専門 8.3% 高校生 34.1% 中学生 27.8% 未就学・小学生 3.9%

(11)

(イ) 主な罪種別の現状 a 凶悪犯 過去10年間の少年による凶悪犯の検挙・補導人員の推移は図11のとお りです。 平成27年中は75人と、前年より4人(5.1%)減少しました。 図11 凶悪犯の推移(平成18年~ 27年) 0 20 40 60 80 100 120 140 (人員) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 75 79 88 88 68 72 87 128 75 108 b 粗暴犯 過去10年間の少年による粗暴犯の検挙・補導人員の推移は、 図12のと おりです。 平成27年中の検挙・補導人員は306人と、前年より98人 (24.3%)減 少しました。 図12 粗暴犯の推移(平成18年~ 27年) 0 200 400 600 800 1,000 ( 人員 ) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 306 404 631 686 568 640 606 697 581 712

(12)

c 街頭犯罪(9罪種) 平成27年中の刑法犯認知件数に占める街頭犯罪の認知件数の割合は、 図13のとおりです。 街頭犯罪の認知件数は、刑法犯認知件数の42.9%を占めています。 図13 刑法犯認知件数に占める街頭犯罪の認知件数の割合(平成27年) 認知件数 73,456 件 42.9%(31,489 件) 57.1%(41,967 件) 街頭犯罪 その他 過去10年間の街頭犯罪認知件数と検挙・補導人員に占める少年の割合 の推移は、図14のとおりです。 認知件数と検挙・補導人員に占める少年の割合は減少傾向にあり、平成 27年中は、認知件数が31,489件、少年の割合が45.8%となっています。 図14 街頭犯罪認知件数と検挙・補導人員に占める少年の割合の推移(平成18年~ 27年) 0 2,500 (人員) 0 25,000 50,000 75,000 (認知件数) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 31,489 31,565 35,867 40,004 44,655 49,051 53,497 54,900 55,994 60,717 700 792 810 842 860 901 919 900 946 成人 862 592 706 891 1,027 1,255 1,282 1,399 1,402 1,496 少年 1,652 (45.8%) (47.1%) (52.4%) (54.9%) (59.3%) (58.7%) (60.4%) (60.9%) (61.3%) (65.7%) 認知件数 少年の割合 平成27年中の罪種別における少年の割合は図15のとおりです。 自動販売機ねらいが91.8%、オートバイ盗が90.8%と、特に少年の割 合が高くなっています。 図15 罪種別の検挙・補導人員に占める少年の割合(平成27年) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 強姦 自動車盗 強制わいせつ車上ねらい ひったくり自転車盗 路上強盗 オートバイ盗 自動販売機ねらい街頭犯罪合計 少年 成人 49 人 65 人 180 人82 人 37 人 681 人38 人 87 人 73 人 1,292 人 合 計 89.8%(44 人)78.5%(51 人) 83.3%(150 人)73.2%(60 人) 43.2%(16 人) 52.1%(355 人)26.3%(10 人) 9.2%(8 人) 8.2%(6 人) 54.2%(700 人) 10.2%(5 人)21.5%(14 人) 16.7%(30 人)26.8%(22 人) 56.8%(21 人) 47.9%(326 人)73.7%(28 人) 90.8%(79 人)91.8%(67 人) 45.8%(592 人)

(13)

d 初発型非行 平成27年中の初発型非行を構成する4罪種の検挙・補導人員に占める 少年の割合は、図16のとおりです。 平成27年中の成人を含む検挙・補導人員に占める少年の割合は、23.8% となっています。 図16 初発型非行を構成する4罪種の検挙・補導人員に占める少年の割合(平成27年) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 万引き 占有離脱物横領 自転車盗 オートバイ盗 初発型非行合計 少年 成人 4,130 人 1,485 人 681 人 87 人 6,383 人 合計 18.3%(755 人) 24.0%(357 人) 47.9%(326 人) 90.8%(79 人) 23.8%(1,517 人) 81.7%(3,375 人) 76.0%(1,128 人) 52.1%(355 人) 9.2%(8人) 76.2%(4,866 人) 過去10年間の少年による初発型非行の検挙・補導人員と刑法犯少年に 占める割合の推移は、図17のとおりです。 初発型非行で検挙・補導した少年の人員と刑法犯少年に占める 初発型 非行の割合は、平成22年以降減少傾向にあり、平成27年中は57.3%と、 前年より3.0ポイント減少しました。 図17 初発型非行の検挙・補導人員と刑法犯少年に占める割合の推移(平成18年~ 27年) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 (人員) (割合) 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 刑法犯少年に占める初発型非行の割合 57.3% 60.3% 59.4% 61.1% 67.6% 71.2% 73.7% 70.0% 75.0% 75.2% 1,517 2,016 2,608 3,116 4,085 4,883 5,266 4,470 5,197 5,880 占有離脱物 横領 オートバイ盗 自転車盗 万引き

(14)

e 万引き 過去10年間の万引きの認知件数と検挙・補導人員の推移は、図18のと おりです。 少年の検挙・補導人員は、平成22年以降、減少傾向にあり、平成27年 中は755人と、前年より173人(18.6%)減少しました。 図18 万引きの認知件数と検挙・補導人員の推移(平成18年~ 27年) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 (件数・人員) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 認知件数 7,442 7,148 7,503 8,282 8,534 8,526 8,887 8,050 7,434 7,706 755 928 1,166 1,414 1,885 2,255 2,377 1,708 1,716 少年 1,830 3,375 3,485 3,689 4,023 3,970 3,622 3,637 3,424 3,281 成人 3,611 万引きで検挙・補導した少年の学職別構成比の変化は、図19のとおり です。 平成27年中は、中学生が30.1%(227人)、高校生が45.8%(346人) と全体の75.9%を占めています。 図19 万引きで検挙・補導した少年の学職別構成比の変化(平成18年・平成27年) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 27 年 18 年 755 人 1,830 人 8% (147 人) 3.8%(69 人) 3.3%(60 人) 37.4%(684 人) 41.7%(764 人) 5.8% (106 人) 無職 9.5%(72 人) 有職 6.4%(48 人) 大学・専門 4.2%(32 人) 高校生 45.8%(346 人) 中学生 30.1%(227 人) 未就学・小学生 4%(30 人)

(15)

f 振り込め詐欺 振り込め詐欺の検挙・補導人員の推移は、図20のとおりです。 平成27年中、振り込め詐欺に関係して検挙・補導した少年は40人と、 前年より10人(20.0%)減少しました。 図20 振り込め詐欺の検挙・補導人員の推移(平成18年~ 27年) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 知能犯(人員) 振り込め詐欺(人員) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 65 84 63 47 65 40 49 43 27 58 知能犯検挙・補導人員 振り込め詐欺 40 50 26 11 10 4 4 (ウ) 触法少年の推移 過去10年間の触法少年の推移は、図21のとおりです。 平成22年以降、減少傾向にあり、平成27年中は313人と、前年より28人 (8.2%)減少しました。 平成27年中の男女比率は、男子が90.1%(282人)、女子が9.9%(31人) となっています。 図21 触法少年(男女別)の推移(平成18年~ 27年) 300 600 900 1,200 1,500 (人員) 282 310 454 556 672 752 811 725 875 男子 942 31 31 73 85 118 139 188 218 219 女子 246 313 341 527 641 790 891 999 943 1,094 1,188

(16)

イ 市区町村別にみる犯罪少年の現状 (ア) 市区町村別検挙状況 刑法犯少年(犯罪少年)の居住地別の検挙人員及び人口比は以下の図のと おりです。 刑法犯少年(犯罪少年)の検挙人員 刑法犯少年(犯罪少年)の人口比 ●さいたま市 順位 区 名 刑法犯少年 (人) 順位 区 名 人口比 少年人口1,000人当たり (人) 1 見 沼 区 56 1 岩 槻 区 8.4 2 岩 槻 区 53 2 桜 区 6.2 3 桜 区 36 3 大 宮 区 6.1 4 南 区 35 4 見 沼 区 5.8 4 大 宮 区 35 5 西 区 4.0 6 北 区 30 6 緑 区 3.7 7 緑 区 28 7 北 区 3.4 8 浦 和 区 20 8 中 央 区 3.3 8 西 区 20 8 南 区 3.3 10 中 央 区 18 10 浦 和 区 2.2 計 331 ●市(さいたま市を除く) 順位 区 名 刑法犯少年 (人) 順位 区 名 人口比 少年人口1,000人当たり (人) 1 川 口 市 176 1 飯 能 市 8.8 2 越 谷 市 121 2 新 座 市 8.6 3 川 越 市 119 3 吉 川 市 7.4 4 上 尾 市 86 4 朝 霞 市 7.2 5 所 沢 市 80 4 鶴 ヶ 島 市 7.2 6 新 座 市 77 6 三 郷 市 7.1 7 草 加 市 72 7 戸 田 市 6.6 8 春 日 部 市 70 8 羽 生 市 6.5 9 朝 霞 市 56 9 坂 戸 市 6.4 10 狭 山 市 52 10 上 尾 市 6.3 11 三 郷 市 51 10 東 松 山 市 6.3 11 戸 田 市 51 12 狭 山 市 6.2 13 久 喜 市 44 12 越 谷 市 6.2 14 熊 谷 市 43 12 川 越 市 6.2 15 飯 能 市 41 15 日 高 市 5.8 16 深 谷 市 37 16 川 口 市 5.5 17 坂 戸 市 35 17 桶 川 市 5.3 18 加 須 市 32 18 行 田 市 5.2 18 吉 川 市 32 18 春 日 部 市 5.2 20 ふじみ野市 31 18 久 喜 市 5.2 20 東 松 山 市 31 21 草 加 市 5.0 22 富 士 見 市 30 22 富 士 見 市 4.9 23 鶴 ヶ 島 市 29 23 加 須 市 4.8 24 行 田 市 25 24 ふじみ野市 4.7 25 桶 川 市 23 25 本 庄 市 4.6 26 入 間 市 22 26 深 谷 市 4.3 26 本 庄 市 22 26 所 沢 市 4.3 26 羽 生 市 22 28 志 木 市 4.2 29 日 高 市 18 29 幸 手 市 4.0 30 八 潮 市 17 29 蕨 市 4.0 30 志 木 市 17 31 和 光 市 3.9 32 和 光 市 16 32 秩 父 市 3.8 33 秩 父 市 15 33 熊 谷 市 3.7 34 鴻 巣 市 14 34 八 潮 市 3.6 34 蕨 市 14 35 北 本 市 2.6 36 幸 手 市 11 36 入 間 市 2.5 37 北 本 市 10 37 蓮 田 市 2.4 38 蓮 田 市 8 38 鴻 巣 市 2.1 39 白 岡 市 5 39 白 岡 市 1.7 30 60 90 5.0 10.0 15.0 100 200 300 5 10 15

(17)

刑法犯少年(犯罪少年)の検挙人員 刑法犯少年(犯罪少年)の人口比 ●町村 順位 町 村 名 刑法犯少年 (人) 順位 町 村 名 人口比 少年人口1,000人当たり (人) 1 松 伏 町 34 1 松 伏 町 15.9 2 三 芳 町 21 2 三 芳 町 9.3 3 杉 戸 町 16 3 滑 川 町 9.2 4 上 里 町 14 4 ときがわ町 7.8 5 滑 川 町 8 5 上 里 町 6.8 6 吉 見 町 7 6 杉 戸 町 6.0 7 毛 呂 山 町 6 7 吉 見 町 5.4 7 川 島 町 6 8 川 島 町 5.1 7 宮 代 町 6 9 神 川 町 4.4 10 小 川 町 5 10 宮 代 町 3.6 10 ときがわ町 5 11 毛 呂 山 町 3.1 12 寄 居 町 4 12 小 川 町 3.0 12 伊 奈 町 4 12 越 生 町 3.0 12 神 川 町 4 14 小 鹿 野 町 2.8 15 越 生 町 2 15 寄 居 町 1.9 15 小 鹿 野 町 2 16 鳩 山 町 1.5 17 嵐 山 町 1 16 伊 奈 町 1.5 17 鳩 山 町 1 18 嵐 山 町 1.0 (注)検挙した少年がいない町村を除く。   家族で一緒に考えましょう

~こんなことしたらどうなる?~

①友達の万引きの見張りをした。 ②友達が万引きしたお菓子をもらって食べた。 ③道端に放置されていた自転車を自分の物として使っている。 ④お母さんの財布から黙ってお金を持ち出し、自分の欲しい物を買った。 ⑤自分の住所や友達の悪口をネットに書き込んだ。 ⑥ネットで知り合った見ず知らずの人と会う約束をした。 ⑦友達のIDやパスワードを勝手に使った。    20 10 30 5.0 10.0 15.0

(18)

(イ) 市区町村別逮捕状況 逮捕した犯罪少年の居住地別の人員は以下のとおりです。 ●市(さいたま市を除く) 順位 市 名 逮捕人員 (人) 1 川 口 市 50 2 川 越 市 21 2 上 尾 市 21 4 越 谷 市 20 5 所 沢 市 17 6 草 加 市 16 7 戸 田 市 15 8 新 座 市 10 8 春 日 部 市 10 10 羽 生 市 9 10 久 喜 市 9 10 狭 山 市 9 13 熊 谷 市 8 13 飯 能 市 8 13 行 田 市 8 16 加 須 市 7 16 坂 戸 市 7 16 朝 霞 市 7 16 深 谷 市 7 20 三 郷 市 6 20 ふじみ野市 6 22 桶 川 市 5 22 本 庄 市 5 24 富 士 見 市 4 24 吉 川 市 4 24 東 松 山 市 4 27 八 潮 市 3 27 北 本 市 3 27 日 高 市 3 27 秩 父 市 3 31 幸 手 市 2 31 鶴 ヶ 島 市 2 31 和 光 市 2 31 白 岡 市 2 31 志 木 市 2 36 入 間 市 1 36 蓮 田 市 1 20 40 ●さいたま市 順位 市 名 逮捕人員 (人) 1 見 沼 区 17 2 岩 槻 区 12 3 桜 区 11 4 大 宮 区 6 5 北 区 5 5 南 区 5 7 中 央 区 4 8 浦 和 区 3 9 西 区 2 10 緑 区 1 計 66 ●町 村 順位 市 名 逮捕人員 (人) 1 松 伏 町 19 2 三 芳 町 4 3 毛 呂 山 町 2 3 杉 戸 町 2 3 上 里 町 2 6 鳩 山 町 1 6 嵐 山 町 1 6 小 川 町 1 6 越 生 町 1 6 小 鹿 野 町 1 (注)逮捕した少年がいない市町村を除く。 5 10 15 20 5 10 15 20 鳩山町 宮代町 秩父市 小鹿野町 横瀬町 皆野町 神 川 町 上里町 本庄市 美里町 長瀞町 寄居町 小川町 東秩父村 深谷市 熊谷市 飯能市 ときがわ町 嵐 山 町 滑川町 東松山市 越生町 毛呂山町 行田市 羽生市 加須市 鴻巣市 久喜市 吉見町 川島町 坂戸市 川越市 日高市 狭山市 入間市 所沢市 三芳町 ふじみ野市 富士見市 志木市 新 座 市 朝 霞 市 戸田市蕨市 南区 西区 北区 大宮区 見 沼 区 浦 和 区 桜区 緑区 川口市 草加市 越谷市 八潮市 三郷市 吉川市 松 伏 町 春日部市 岩槻区 北本市 桶川市 上尾市 伊 奈 町 蓮田市 白岡市 杉戸町 幸手市 鶴ヶ島市 中央区 和 光 市 凡例■: 30 人以上 ■: 20 人以上~30 人未満 ■: 10 人以上~20 人未満 ■: 5 人以上~10 人未満 ■: 1 人以上~5人未満 □: 逮捕無し

(19)

ウ 少年の犯罪被害の現状 (ア) 主な罪種別被害の推移 過去10年間の少年が被害者となる刑法犯認知件数と主な罪種別被害の推 移は、図22のとおりです。 少年が被害者となった刑法犯の認知件数は、平成27年中は10,850件で、 そのうち、窃盗被害は9,634件、殺人や強盗等の凶悪犯被害は52件、傷害や 暴行等の粗暴犯被害は663件となっています。 図22 少年が被害者となる刑法犯認知件数の推移(平成18年~ 27年) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 刑法犯総数 窃盗犯 (件数) 凶悪犯、粗暴犯(件数) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 窃盗犯 刑法犯総数 凶悪犯 粗暴犯 11,491 10,850 13,407 14,637 15,834 17,719 19,797 20,528 20,214 20,093 9,634 10,087 11,766 13,053 14,409 16,165 18,225 18,684 18,147 17,935 663 814 967 1,000 843 919 920 1,042 1,149 1,221 52 69 80 84 82 84 92 100 101 116 (イ) 性犯罪被害の推移 過去10年間の少年が被害者となる性犯罪の認知件数の推移は、図23のと おりです。 平成27年中は237件と、前年より20件(7.8%)減少しました。 図23 少年が被害者となる性犯罪の認知件数の推移(平成18年~ 27年) 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 (人員) 237 257 293 248 249 286 266 311 319 310

(20)

2 不良行為少年

(1) 不良行為少年の推移

過去10年間の全国及び本県における不良行為で補導した少年の推移は、図24 のとおりです。 全国では平成20年、本県では平成21年から減少傾向に転じ、平成27年中は、 全国が641,798人、本県が38,264人となっており、その行為別では、深夜はい かいと喫煙で80.3%を占めています。 図24 不良行為少年の推移(平成18年~ 27年) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 0 400,000 800,000 1,200,000 1,600,000 (人員) 全 国 0 40,000 80,000 120,000 160,000 (人員) 埼玉県 641,798 731,174 809,652 917,926 1,013,167 1,011,964 1,013,840 1,361,769 1,551,726 1,427,928 38,264 44,864 49,754 55,896 59,880 66,838 70,632 73,360 70,428 59,933 怠学等 深夜 はいかい 喫煙 24,0966,638 不良行為少年 (全国) 不良行為少年 (埼玉) 7,530 平成27年中に不良行為で補導した少年の男女別状況は、図25のとおりで、男 子が全体の71.8%、女子が28.2%となっています。 図25 不良行為少年の男女別状況(平成27年) 総数 38,264 人 女子 10,809 人 28.2% 男子 27,455 人 71.8%

(21)

平成27年中に不良行為で補導した少年の学職別状況は、図26のとおりです。 中学生が20.3%、高校生が53.8%となっており、全体の74.1%を占めていま す。 図26 不良行為少年の学職別状況(平成27年) 無職 4,452 人 11.6% 有職 4,779 人 12.5% 高校生 20,571 人 53.8% 総数 38,264 人 中学生 7,771 人 20.3% 未就学・小学生 546 人 1.4% 大学・専門 145 人 0.4% 平成27年中における不良行為少年の時間帯別補導状況は、図27のとおりです。 22時から0時の時間帯に最も多くの少年を補導しており、全体の39.5%を占 めています。 図27 不良行為少年の時間帯別補導状況(平成27年) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 (人員) 22 ~ 0 (時間) 20 ~ 22 18 ~ 20 16 ~ 18 14 ~ 16 12 ~ 14 10 ~ 12 8 ~ 10 6 ~ 8 4 ~ 6 2 ~ 4 0 ~ 2 15,126 1,642 5,013 1,918 1,354 570 582 223 140 266 2,790 8,640

(22)

(2) 主な行為別の補導状況

ア 喫煙 喫煙で補導した少年の男女別の状況は、図28のとおりです。 平成27年中は、男子が5,788人(87.2%)、女子が850人(12.8%)となっ ており、平成18年と比べると、男子が57.9%(7,961人)、女子が82.6%(4,039 人)減少しました。 図28 喫煙の比較(平成18年・平成27年) 0 5,000 10,000 15,000 20,000(人員) 27 年 18 年 6,638 人 18,638 人 4,889 人 13,749 人 女子 850 人 男子 5,788 人 平成27年中、喫煙で補導した少年の学職別の状況は、図29のとおりです。 学職別では、中学生が11.4%、高校生が41.8%となっており、喫煙で補導し た不良行為少年の53.2%を占めています。 図29 喫煙の学職別状況(平成27年) 総数 6,638 人 無職 1,329 人 20.0% 有職 1,756 人 26.5% 高校生 2,776 人 41.8% 中学生 756 人 11.4% 未就学・小学生 0 人 0% 大学・専門 21 人 0.3%

(23)

イ 深夜はいかい 深夜はいかいで補導した少年の男女別の状況は、図30のとおりです。 平成27年中は、男子が16,282人(67.6%)、女子が7,814人(32.4%)となっ ており、平成18年と比べると、男子は30.2%(7,049人)、女子は34.5%(4,118 人)減少しました。 図30 深夜はいかいの比較(平成18年・平成27年) 0 10,000 20,000 30,000 40,000(人員) 27 年 18 年 24,096 人 35,263 人 11,932 人 23,331 人 女子 7,814 人 男子 16,282 人 平成27年中、深夜はいかいで補導した少年の学職別の状況は、図31のとお りです。 学職別では、中学生が14.4%、高校生が62.4%となっており、深夜はいかい で補導した不良行為少年の76.7%を占めています。 図31 深夜はいかいの学職別状況(平成27年) 総数 24,096 人 無職 2,767 人 11.5% 有職 2,676 人 11.1% 高校生 15,030 人 62.4% 中学生 3,461 人 14.4% 未就学・小学生 82 人 0.3% 大学・専門 80 人 0.3%

(24)

ウ 不健全性的行為 不健全性的行為で補導した少年の学職別の状況は、図32のとおりです。 平成27年中に不健全性的行為(性交等)で補導した少年は169人と、平成 18年より116人(40.7%)減少しています。 学職別では高校生が全体の76.9%、中学生が16.6%となっています。 図32 不健全性的行為の比較(平成18年・平成27年) 27 年 18 年 169 人 285 人 0 50 100 150 200 250 300(人員) 10 人 4 人 1 人 230 人 40 人 無職 6 人 有職 3 人 大学・専門 0 人 高校生 130 人 中学生 28 人 未就学・小学生 2 人 平成27年中、不健全性的行為(性交等)で補導した少年の補導場所は、図33 のとおりです。 最も多いのはカラオケボックスで、全体の64.5%を占めています。 男女別の 状況は、図34のとおりで、女子が52.7%、男子が47.3%となっています。      図33 不健全性的行為の補導場所   図34 不健全性的行為の男女別状況        (平成27年)       (平成27年) カラオケボックス 109 人 64.5% 総数 169 人 その他 22 人 13.0% 旅館・ラブホテル等 8 人 4.7% 友人・知人宅 2 人 1.2% 路上 2 人 1.2% 公園・社寺 26 人 15.4% 総数 169 人 女子 89 人 52.7% 男子 80 人 47.3%

(25)

Ⅱ 少 年 の 福 祉 を 害 す る 犯 罪

1 福祉犯罪の現状

(1) 福祉犯罪全体

ア 被害状況 過去10年間の福祉犯罪の被害少年の推移は、図35のとおりです。 増減を繰り返しながら推移し、平成27年中の被害少年は327人と、前年より 83人(20.2%)減少しました。 図35 福祉犯の被害少年の推移(平成18年~ 27年) 0 100 200 300 400 500 (人員) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 327 410 344 370 426 382 347 389 372 310 平成27年中における被害少年の学職別の状況は、図36のとおりで、中・高 校生が全体の76.1%を占めています。 男女別の状況は、図37のとおりで、被害少年の72.8%を女子が占めています。     図36 被害少年の学職別状況       図37 被害少年の男女別状況          (平成27年)       (平成27年) 総数 327 人 無職 45 人 13.8% 有職 25 人 7.6% 高校生 171 人 52.3% 中学生 78 人 23.9% 未就学・小学生 5 人 1.5% 大学・専門 3 人 0.9% 総数 327 人 女子 238 人 72.8% 男子 89 人 27.2%

(26)

イ 検挙状況 過去10年間の福祉犯罪の検挙件数の推移は、図38のとおりです。 増減を繰り返しながら推移し、平成27年中の検挙件数は352件と、前年より 46件(11.6%)減少しました。 図38 福祉犯罪の検挙件数の推移(平成18年~ 27年) 0 100 200 300 400 500 (件数) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 平成 21 年2月 県条例による出会い系喫茶の規制施行 平成 22 年 10 月 県条例による携帯電話インターネットの 有害情報対策の実施 352 398 352 374 398 411 338 354 337 268 平成27年中における法令別の検挙状況は、図39のとおりです。 青少年健全育成条例違反(185件)と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(86件) で全体の77.0%を占めています。 図39 法令別検挙状況(平成27年) 私事性的画像被害防止法 2 件 0.6% 売春防止法 1件 0.3% 覚せい剤取締法 9 件 2.6% 出会い系サイト規制法 12 件 3.4% 労働基準法 1 件 0.3% 未成年者飲酒禁止法 5件 1.4% 児童福祉法 13 件 3.7% 風営適正化法 13 件 3.7% 未成年者喫煙禁止法 25 件 7.1% 児童買春・児童ポルノ禁止法 86 件 24.4% 青少年健全育成条例 185 件 52.6% 総数 352 人

平成27年中の主な検挙事例

● 海外サーバを利用した児童ポルノ等販売事件の摘発及び違法動画の拡散防止 措置 (少年捜査課、川越署、熊谷署) ● 児童を雇用していた違法風俗店を児童福祉法違反・風俗営業等の規制及び業 務の適正化等に関する法律違反で検挙 (少年捜査課、本庄署)

(27)

(2) 児童ポルノ事犯

ア 被害状況 過去10年間の児童ポルノ事犯の被害児童の推移は、図40のとおりです。 平成22年以降、増加傾向にあり、平成27年中の被害児童は40人と、前年よ り6人(17.6%)増加しました。 図40 児童ポルノ事犯の被害児童の推移(平成18年~ 27年) 0 10 20 30 40 50 (人員) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 40 34 28 24 22 22 12 18 15 3 イ 検挙状況 過去10年間の児童ポルノ事犯の検挙件数の推移は、図41のとおりです。 平成27年中の検挙件数は68件と、前年より16件(30.8%)増加しました。 図41 児童ポルノ事犯の検挙件数の推移(平成18年~ 27年) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 (件数) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 68 52 39 60 48 47 21 25 20 14

(28)

2 出会い系サイト・コミュニティサイトに起因した事件

(1) 被害状況

平成27年中の出会い系サイト・コミュニティサイトに起因した事件の被害者 は、図42のとおりです。 被害人員は79人で、そのうち中学生が39.2%、高校生が48.1%となっており、 全体の87.3%を占めています。 被害に遭った79人全員が18歳未満の少年でした。 図42 出会い系サイト・コミュニティサイトに起因した  事件の被害者の学職別状況(平成27年) 総数 79 人 無職 9 人 11.4% 高校生 38 人 48.1% 中学生 31 人 39.2% 未就学・小学生 1 人 1.3%

(2) 検挙状況

平成27年中の出会い系サイト・コミュニティサイトに起因した事件の検挙件数 は、図43のとおりです。 コミュニティサイトに起因した事件が84.4%を占めています。 図43 出会い系サイト・コミュニティサイトに起因した    事件の検挙件数(平成27年) 総数 109 件 出会い系サイト 17 件 15.6% コミュニティサイト 92 件 84.4%

(29)

3 児童虐待

過去10年間の児童虐待事件の検挙件数の推移は、図44のとおりです。 平成27年中の児童虐待事件の検挙件数は47件、被害児童数は48人となっています。 図44 児童虐待事件の検挙件数の推移(平成18年~ 27年) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 (件数) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 被害児童 47 件 (48 人) 69 件(71 人) 8 39 42 件 (43 人) 45 件 (45 人) 38 件 (39 人) 13 件 (13 人) 21 件 (21 人) 24 件 (25 人) 25 件 (26 人) 18 件 (19 人) ネグレクト (怠慢又は拒否) 心理的虐待 性的虐待 身体的虐待 ※()は被害児童数

~児童虐待とは~

○ 身体的虐待…殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる  など ○ 性 的 虐 待…児童への性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフティの被写 体にする など ○ ネグレクト…家に閉じこめる、食事を与えない、ひどく不潔にする など ○ 心理的虐待…言葉による脅し、無視、児童がいる家庭で行われた夫婦間暴力  など

「虐待かも」と思ったらすぐにお電話をください

児童相談所全国共通ダイヤル 

189

匿名通報ダイヤル(警察庁) 

0120-924-839

 ※ 月~金/9:30~18:15

 ※ 24時間オンライン受付 http://www.tokumei24.jp/

緊急時

(現に児童に危害が加えられている場合など)は

110番!

(30)

4 薬物乱用

過去10年間に薬物乱用で検挙した少年の推移は、図45のとおりです。 平成27年中の検挙人員は7人と、前年と同数でした。 図45 検挙した薬物乱用少年の推移(平成18年~ 27年) 0 30 60 (人員) 27 年 26 25 24 23 22 21 20 19 18 7 7 6 6 1 10 6 23 22 35 大麻・麻薬等 シンナー等 覚醒剤 25 21

~子供たちを薬物乱用から守るために~

○ 子供を薬物乱用から守るチェックポイント  お子さんにこんな行動はありませんか? □ 帰宅が遅くなった  □ 金遣いが荒くなった □ 食事を家族と一緒に食べなく なった □ 部屋に独りでいることが多く なった □ 嘘が多くなった □ 友達関係がよく分からない □ 理由の分からないお金を欲しがるよう になった □ 目を合わせて会話をしなくなった □ 電話やメールに知らない人から連絡が あったりする □ イライラしている ○ 薬物に手を出させないための7ヶ条 ◦ 子供の思春期特有の心と体の変化について理解しましょう ◦ 毎日、家族の会話を大切にしましょう ◦ 子供の話には常に耳を傾けましょう ◦ 友情を培い、仲間からの悪い誘いを拒否できる勇気を育てましょう ◦ 子供が家族や学校の先生にいつでも相談できるようにしておきましょう ◦ 子供自身が、健全な決断ができるように育てましょう ◦ 家族そろってのコミュニケーションの場を大切にしましょう

(31)

Ⅲ 総 合 的 な 少 年 非 行 防 止 対 策 の 推 進

1 規範意識を醸成する活動

(1) 非行防止教室

非行防止指導班「あおぞら」と各警察署では、県内の各学校を対象に、暴力、 万引き防止等の非行防止教室、お酒やたばこ、覚醒剤などに手を染めないための 薬物乱用防止教室、不審者から身を守るための防犯教室を実施しています。

(2) スクール・サポーター

スクール・サポーターは、いじめ問題をはじめとした非行・問題行動が深刻化 した生徒を抱える中学校からの派遣要請に基づき、市町村教育委員会や学校と連 携しながら、生徒の健全化や学校の早期支援を図るための活動を行っています。

(32)

(3) 社会参加活動

警察署単位で小・中学生を対象に「ひまわり少年クラブ」を結成し、環境美化 活動や老人ホームへの慰問、各種キャンペーン活動等の社会参加活動を行ってい ます。

(4) 少年柔道剣道教室

警察署の道場を開放して、地域の小・中学生を対象とした柔道剣道教室を開催 しています。 また、日頃の稽古の成果を発揮する場として、毎年夏休みに「埼玉県警察少年 柔道剣道大会」を開催しています。

2 街頭補導活動

繁華街、娯楽施設、公園等の少年の たまり場となりやすい場所を重点に、 少年指導委員等の地域ボランティアや 学校等の関係機関と連携した街頭補導 活動を行っています。 少年の非行防止を図るため、喫煙や 深夜はいかい等の不良行為を発見した 段階で、適切な指導・助言をしています。

(33)

3 少年相談活動

県警察では、少年や保護者等からの 非行、家出、いじめ等少年問題に関す る相談を受け付けています。 臨床心理士や少年非行の取扱い経験 の豊富な職員が指導・助言を行ってい ます。

(1) 親子カウンセリング

親子に対するカウンセリング は、臨床心理士の資格を有する専門職員が担当しています。 特に、少年には心理テストを実施し、その結果に基づいて指導・助言を行って います。

(2) ヤングメール

従来の少年対象の相談電話(ヤングテレホンコーナー)と併せて、少年が気軽 で利用しやすい電子メールを活用した窓口を提供しています。

《ヤングメールのご案内》

http://www.police.pref.saitama.lg.jp/

※ ご利用の手順

① 県警察ホームページのトップページ右上にある「各種相談・苦情」をクリック ② 「少年相談窓口・少年サポートセンターのご案内」をクリック ③ 「ヤングメールの利用はこちら」の項目にある「入力フォーム」から送信して ください。

4 立ち直り支援活動

県警察では、少年が再び非行に走ら ないように少年やその保護者に対し て、警察から積極的に連絡をとり、農 業体験活動やスポーツ活動、料理教室 など、個々の少年に応じた支援活動を 行っており、少年が立ち直るきっかけ づくりをしています。

(34)

5 関係機関・団体との連携

(1) 学校警察連絡協議会

警察署の管轄区域や市町村の区域を単位に学校警察連絡協議会が設けられてお り、児童生徒の非行防止・健全育成などに向けた緊密な連携を図っています。 学校におけるいじめ問題に対しても、関係機関等と連携して早期発見に努めて います。

(2) 少年指導委員

公安委員会から委嘱された少年指導委 員が、少年を有害な風俗環境から守るた めに風俗営業所等へ立入りを実施し、店 舗への助言活動等を行っています。 また、地域の子供の規範意識を高める ために、繁華街や祭り等の人が集まる場 所における街頭補導活動や学校における 非行防止教室等を行っています。

(3) 埼玉県販売防犯連絡協議会

デパート、スーパーマーケット、コンビニエンス・ストア、小売店等の商業店 舗で組織され、少年健全育成県民大会の開催、万引き防止フォ ーラムや非行防止 キャンペーン等の非行防止活動 を行っています。

(4) 少年非行防止学生ボランティア「ピアーズ」

少年たちと年齢が近く、素直に受け入れ られやすい兄姉世代である大学生を少年非 行防止学生ボランティア「ピアーズ」とし て委嘱し、非行防止教室のアシスタント、 立ち直り支援活動や非行防止キャンペーン 等を行っています。

(35)

【埼玉県警察少年サポートセンター】 り 武蔵浦和駅入口交差点 国道 17 号 至上尾 至東京 至西船橋 至西国分寺 JR 武蔵野 武蔵浦和駅 ラムザタワー 3階 ケーズ デンキ 至大宮 至新宿 ライブ タワー 田 島 通 線 JR 埼京線 武蔵浦和駅(駅ビル「マーレ」)     【少年サポートセンター西分室川越相談室】 霞ヶ関駅 東武東上線 至坂戸 至川越 JR川越線 川越市教育センター分室 (リベーラ)1階 霞ヶ関東小学校 霞ヶ関東中学校 道県 川 越 ・ 日 高 線 初雁橋 入 間 川   【少年サポートセンター北分室熊谷相談室】 【少年サポートセンター東分室春日部相談室】 本石公園 国 道 17 号 八木橋 J R 線 ・ 秩 父 鉄 道 線 至   高 崎 至   大 宮 熊 谷 駅 熊谷市立 婦人児童館2階 至熊谷市役所 本石南 交差点 筑波交差点 南桜井駅 北口 南口 国道 16 号バイパス 至野田市 至さいたま市 国 道 4 号 バ イ パ ス 庄和高校 マクドナルド 正風館 ヤオコー セブンイレブン 至越谷市 至幸手市 春日部警察署 庄和駐在所 春日部市庄和総合支所3階 金崎交差点 庄和 IC 至野田 至大宮 東武野田線 ≪交通機関≫ JR高崎線又は秩父鉄道「熊谷駅」 北口から徒歩20分又は、深谷行き若しくは新島車庫行きバス 「石原郵便局前」下車5分 ≪相 談 先≫ ℡ 048-524-4016 ≪交通機関≫ 東武野田線「南桜井駅」北口から        徒歩20分        国道16号「金崎」信号入る ≪相 談 先≫ ℡ 048-718-4152 ≪交通機関≫ JR埼京線又は武蔵野線        「武蔵浦和駅」西口から徒歩1分 ≪相 談 先≫ ℡ 048-865-4152(保護者)        ℡ 048-861-1152(少年) ≪相 談 日≫ 月∼土8:30∼17:15(祝祭日除く)        「面接は要予約」 ≪交通機関≫ 東武東上線「霞ヶ関駅」から徒歩15分        県道川越日高線「初雁橋」信号入る ≪相 談 先≫ ℡ 049-239-6598 ≪相 談 日≫ 月∼金9:00∼16:00(祝祭日除く)        「面接は要予約」

少年サポートセンター各相談室のご案内

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(36)

平成 28 年版 少年非行白書

平成 28 年7月発行 (発  行) 埼 玉 県 警 察 本 部 生 活 安 全 部 少 年 課 〒330―8533 埼玉県さいたま市浦和区高砂3丁目15番1号 T E L   0 4 8 ― 8 3 2 ― 0 1 1 0 ( 内 線 ) 3 0 7 4

(37)

平成 28 年版 少年非行白書

平成 28 年7月発行 (発  行) 埼 玉 県 警 察 本 部 生 活 安 全 部 少 年 課 〒330―8533 埼玉県さいたま市浦和区高砂3丁目15番1号 T E L   0 4 8 ― 8 3 2 ― 0 1 1 0 ( 内 線 ) 3 0 7 4

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