平成26年9月20日(土)9:25~18:00
大宮法科大学院大学ビル(OLSビル)
〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町4-333-13
TEL 048-646-4158
杉田 裕(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
第166回日本結核病学会関東支部学会
第211回日本呼吸器学会関東地方会 合同学会
●新宿駅から32分(JR湘南新宿ライン利用) ●東京駅から32分(JR京浜東北線利用、上野駅からJR高崎線、宇都宮線利用) ●上野駅から26分(JR高崎線、宇都宮線利用)■JR大宮駅西口から徒歩5分
電 車
日時
会場
会長
2
121
17
JR大宮駅
大宮DOM
ショッピングセンター
アルシェ
ソニック
シティ
武蔵野銀行
八十二銀行
そごう
大宮DOM
ショッピングセンター
アルシェ
ソニック
シティ
武蔵野銀行
八十二銀行
そごう
西口
大宮法科大学院大学ビル(OLSビル)
第 166 回日本結核病学会関東支部学会
第 211 回日本呼吸器学会関東地方会 合同学会
プログラム・抄録
日時:平成 26 年 9 月 20 日(土)9:25~18:00
会場:大宮法科大学院大学ビル(OLS ビル)
〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町 4-333-13
TEL:048-646-4158
会長:杉田 裕(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
【会場のご案内】
座長、演者の先生方へ
1.座長紹介のアナウンスはいたしませんので、各自簡単な自己紹介(所属と名前)をして始めてください。 2.演者の紹介も所属と氏名のみで演題名は省略願います。 3.発表 5 分、質問 2 分です。時間厳守でお願いいたします。 <利益相反(COI)申告のお願い> 本学会では、地方会における医学研究に関する発表演題での公明性を確保するため、発表者に利益相反事 項に関する申告を行っていただきます。 申告方法は、1)演題登録画面での利益相反事項の入力、2)発表データでの利益相反事項の開示となります。 <PC 発表についてのご案内> 1.発表形式は PC 発表のみです。 ●発表スライドの TOP に COI 情報を記載した画面を掲示してください。(必須) ●会場で使用するパソコンの OS およびアプリケーションは Windows 版 PowerPoint2003、2007、2010、 2013 です。 ●発表用データは USB メモリでご持参ください。CD-R や PC の持ち込みはできません。 ●発表予定時刻の 30 分前までに確認を終了してください。 ●演者ご自身で操作をお願いいたします。 2.演者(共同演者を含む)は会員に限ります。ただし、初期研修医および学部学生については本学会員で なくても発表いただけます。ご参加の皆様へ
1.会場内での発言はすべて座長の指示に従い、必ず所属・氏名を述べてから簡潔に発言してください。 2.学会中の呼び出しは緊急でやむを得ない場合以外いたしません。 3.会場には駐車場の用意はございません。 4.会場周辺は飲食店が少ないので、昼食はランチョンセミナーをご利用になることをお勧めいたします。 5.当日のプログラムは部数が限られております。会員の方はご持参くださいますようお願いいたします。 6.日本結核病学会関東支部学会では、受付にて参加証を配布します。結核・抗酸菌症認定医・指導医・エ キスパート資格の申請・更新に必要な 5 単位を取得できます。 7.日本呼吸器学会の会員カードをご持参ください。カードに付いているバーコードを読み込んで参加の登 録をさせていただきます。日本呼吸器学会専門医の方は地方会出席で 5 単位です。(発表者は 3単位加 算)参加登録および専門医単位の確認は会員専用ページで行ってください。専門医をお持ちでない場合 も参加証明が必要の場合がありますので、参加登録は必ず行ってください。第 166 回日本結核病学会関東支部学会
第 211 回日本呼吸器学会関東地方会 合同学会 日程表
(大宮法科大学院大学ビル(OLS ビル)) ※発表 5 分 質問 2 分開会の辞
9:25~9:30
会長
(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
杉田 裕
セッションⅠ
演題 1~7
9:30~10:19
座長
奥村 昌夫
(複十字病院呼吸器内科)
セッションⅡ
演題 8~13
10:19~11:01
(独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科)
座長
櫻井 啓文
セッションⅢ
演題 14~21
11:01~11:57
座長
(埼玉医科大学国際医療センター呼吸器内科)
小林 国彦
ランチョンセミナー
休憩
12:10~12:50 (共催:MSD 株式会社)
医学生・初期研修医の発表
Ⅰ 演題 研 1~研 6
Ⅱ 演題 研 7~研 11
13:00~13:42
13:42~14:17
座長
倉石 博
(長野赤十字病院呼吸器内科)
小山 信一郎
(自治医科大学附属さいたま医療センター呼吸器科)
初期研修医・医学生を
対象とした教育セミナー
「呼吸器診療における
胸部単純写真の活かし方」
14:20~14:50
座長
栁澤 勉
(埼玉県立循環器・呼吸器病センター副病院長)
講演
松島 秀和
(さいたま赤十字病院呼吸器内科)
医学生・初期研修医
優秀者表彰式
14:50~15:00
セッションⅣ
演題 22~26
15:00~15:35
(自治医科大学附属病院呼吸器センター内科部門)
座長
坂東 政司
セッションⅤ
演題 27~34
15:35~16:31
座長
石井 晴之
(杏林大学呼吸器内科)
セッションⅥ
演題 35~40
16:31~17:13
座長
宮崎 泰成
(東京医科歯科大学呼吸器内科)
セッションⅦ
演題 41~46
17:13~17:55
座長
天野 雅子
(さいたま赤十字病院呼吸器内科)
閉会の辞
17:55~18:00
会長
(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
杉田 裕
開会の辞 9:25~9:30
セッションⅠ 9:30~10:19
座長 奥村昌夫(複十字病院呼吸器内科)
1. ARDS(急性呼吸促迫症候群)を合併した粟粒結核の 1 例
さいたま赤十字病院呼吸器内科 ○西にしざわ沢知ともたか剛、松島秀和、大場智広、本多紘二郎、奥田 良、天野雅子 85 歳女性。1 ヶ月続く微熱と呼吸困難で緊急入院となった。両側びまん性粒状影、浸潤影を認め、喀痰、尿両 者で抗酸菌陽性となり、ARDS を合併した粟粒結核と診断した。人工呼吸器管理のもと、抗結核薬、副腎皮質 ステロイドの投与を行ったが第 9 病日に死亡した。粟粒結核は ARDS の原因になり、また予後不良であるた め、発熱、胸部異常陰影の高齢者において、粟粒結核を念頭において早期診断する必要がある。文献的考察を 加えて報告する。2.
M.avium による膝関節炎、皮下膿瘍の一例
草加市立病院呼吸器内科 ○藤ふじい井真まゆみ弓、佐藤謙二郎、柴田 翔、齋喜優子、塚田義一 症例は 42 歳女性。22 歳で SLE と診断され mPSL8mg にて治療されていた。200X 年 5 月右膝関節腫脹を認め るようになったが関節液の一般細菌培養は陰性だった。翌年 7 月右大腿背面の皮下に腫瘤が出現し再度穿刺さ れたが関節液、皮下腫瘤とも一般細菌培養は陰性だった。200X+2 年 6 月気胸を発症し当科入院。その際皮下 腫瘤が自壊し抗酸菌培養にてM.aviumが検出され膝関節液からもM.aviumが検出された。1 年間の治療により 軽快した。3. 結核接触者健診受検者に占める、発病者の割合
川崎市多摩区役所保健福祉センター1、川崎市中原区役所保健福祉センター2、 川崎市麻生区役所保健福祉センター3 ○西にしむら村正まさみち道1、眞川幸治2、松下陽子3 接触者健診は「感染症法に基づく結核の接触者健康診断の手引き」に則って行われる。そこでは健診対象範囲 の拡大に関する考え方も示されているため、各保健所の「接触者健診受検者に占める発病者の割合」は、理論 的には大差ないはずである。しかし、川崎市の全 7 保健所にてこの割合を調査したところ、罹患率が人口 10 万 対 50 の高蔓延地域では 0.84%、標準的な 20 の地域では 0.45%と大きな隔たりをみた。この差異を生む要因を 考察した。4. 原発性肺癌との鑑別診断に苦慮した Mycobacterium kansasii の一切除例
大森赤十字病院呼吸器外科1、大森赤十字病院病理部2 ○山やまなか中澄すみたか隆1、友安 浩1、坂本穆彦2 症例は 59 歳男性。検診にて左上肺野の異常陰影を指摘され当科紹介となった。胸部 CT では左 S1+2 に長径 35mm の不整形の腫瘤影を認め、PET 検査では同部位に SUVmax 5.0 の FDG 集積を認めた。気管支鏡では確 定診断が得られなかったが CEA の軽度上昇も認め、原発性肺癌を念頭に手術を施行した。胸腔鏡下左上葉部分 切除を施行し、術中迅速診断を行った結果、肺結核腫の診断であった。後に培養検査で Mycobacterium kansasii の診断が確定した。5. 診断に難渋した肺 Mycobacterium xenopi 症の 1 例
順天堂大学医学部呼吸器内科1、順天堂大学医学部呼吸器外科2、関東労災病院病理診断科3、 東京女子医科大学感染症科4 ○荒あらの野直なおこ子1、関谷充晃1、守尾嘉晃1、長岡鉄太郎1、瀬山邦明1、鈴木健司2、 植草利公3、菊池 賢4、高橋和久1 症例は 47 歳の女性。2012 年 5 月の健診で左上肺野の結節影を指摘され、他院を受診した。CT ガイド下生検を 行ったが、診断確定せず。10 月下旬に当院紹介され、翌年 2 月に左上葉部分切除を施行した。組織検体で抗酸 菌塗抹陽性だったが、培養は陰性であった。切除検体で遺伝子検索を行い 16S ribosomal RNA の塩基配列から 肺 M.xenopi 症と診断した。肺 M.xenopi 症は比較的稀であり、文献的考察を含め報告する。6. 肺
Mycobacterium gordonae 症の 1 例
国立国際医療研究センター呼吸器内科 ○森もりの野英えりこ里子、高崎 仁、石井 聡、鈴木 学、飯倉元保、泉 信有、 放生雅章、仲 剛、竹田雄一郎、杉山温人 27 歳女性。拒食症による極度の栄養障害。1 か月前から咳嗽が出現、胸部 X 線で右上肺野に空洞性病変を認 め、喀痰検査にて抗酸菌塗抹陽性、培養でMycobacterium gordonaeが複数回検出され、肺M. gordonae症と の診断に至った。M. gordonaeは病原性が低く、通常コンタミネーションと判断されることが多い菌の一つで ある。極度の栄養障害を背景に肺M. gordonae症を来した稀な症例を経験したので文献的考察を含め、報告す る。7. 非結核性抗酸菌による人工血管感染症の 1 例
国立病院機構東京病院呼吸器センター1、国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器科2、 所沢 PET 画像診断クリニック3、公益財団法人結核予防会結核研究所4 ○森もり 彩あや1、田村厚久1、井上恵理1、日下 圭1、田下浩之1、鈴木純子1、 大島信治1、益田公彦1、廣瀬 敬1、松井弘稔1、山根 章1、永井英明1、 赤川志のぶ1、小林信之1、大田 健1、中澤真理子2、齋藤武文2、石田二郎3、 御手洗聡4 腹部・弓部大動脈の人工血管置換術後の 75 歳男性。持続する高熱と CT で graft 周囲に膿瘍像を認め、血液培 養での NTM 検出のため当科紹介入院となった。喀痰、胸部画像では有意な所見はなく、血培で繰り返し NTM 陽性となり、PET-CT で膿瘍部のみに集積亢進を認めたことから NTM による graft 感染症と診断した。MFLX、 IPM/CS、AMK で治療導入 2 カ月後、膿瘍の縮小と血培陰性化を得た。菌種は詳細に同定中である。セッションⅡ 10:19~11:01
座長 櫻井啓文(独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科)
8. 典型的な paradoxical response を呈した肺結核の一例
―感染症に重複する遅延型過敏反応をどう診断するか―
国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科 ○乾いぬい 年としひで秀、中嶋真之、中澤真理子、兵頭健太郎、櫻井啓文、金澤 潤、 根本健司、高久多希朗、大石修司、林原賢治、齋藤武文 51 歳女性。X 年 1 月胸部 CT で左上葉に空洞、両側浸潤影を認め、喀痰検査から塗抹陽性肺結核と診断。2 月 より HREZ 治療を開始し、2 か月後に培養陰性化を確認した。しかし両側陰影は徐々に増悪を認めたため治療 開始 3 か月後に気管支鏡検査を施行。その結果から結核再燃ではなく、paradoxical response と診断した。抗 結核治療にも拘わらず陰影はさらに増悪を示したため、ステロイド治療を開始した。9. リファンピシンの中止によりゲフィチニブが奏功した肺結核合併肺腺癌の 1 例
国立病院機構東京病院呼吸器センター ○加かとう藤貴たかふみ史、松井弘稔、益田公彦、船曳 茜、中村澄江、森 彩、 赤司俊介、島田昌裕、鈴木純子、廣瀬 敬、山根 章、田村厚久、 永井英明、赤川志のぶ、小林信之、大田 健 86 歳男性。外傷性血気胸で前医搬送時の喀痰 Tb-PCR 陽性のため当院へ転院し、HRE3 剤で抗結核治療を開始 した。胸部 CT で右上葉結節影を認め、TBLB にて肺腺癌(EGFR mutation 陽性、Ex21:L858R)と診断。両 側肺転移を認め gefitinib での治療を開始したが効果は乏しく、1 ヶ月後に RFP を LVFX に変更したところ奏 効した。RFP は CYP3A4 を介した相互作用により gefitinib の血中濃度を低下させるが、薬物相互作用に関す る教訓的症例と考え報告する。10. ニューキノロン剤投与で改善し、診断が遅れた肺結核の 2 症例
財団法人結核予防会複十字病院呼吸器内科 ○國こくとう東博ひろゆき之、森本耕三、松田周一、大澤武司、伊 麗娜、渡辺雅人、 奥村昌夫、佐々木結花、吉山 崇、尾形英雄、後藤 元、工藤翔二 肺炎の診断でニューキノロン(NQ)剤投与により診断の遅れが生じた 2 症例について報告する。症例 1 は 36 歳男性。X 年 9 月、咳嗽、喀痰、発熱にて近医入院。MFLX を投与され改善、同年 11 月増悪し当院紹介。結 核菌塗抹 2+。症例 2 は 27 歳男性。X 年 5 月、咳嗽、血痰で近医受診、LVFX を投与され改善、X+1 年 6 月増 悪し当院紹介。結核菌塗抹 1+。細菌性肺炎との鑑別が困難な症例があり、NQ 剤の投与は慎重に行うべきであ る。11. ステロイド加療中に発症し、診断まで半年以上を要した肺結核の 2 例
独立行政法人国立病院機構千葉東病院呼吸器科1、成田赤十字病院内科2、 独立行政法人国立病院機構千葉東病院アレルギー科3 ○古ふるや矢裕ひろき樹1,2、石川 哲1、野口直子1、永吉 優1、水野里子1、中澤卓也3、 松村竜太郎3、山岸文雄1 ステロイド投与中に発症した肺結核を 2 例経験した。いずれも 30 歳代 SLE 患者。経過中 IGRAs 未施行で、発 症から半年以上を経て診断され当院へ紹介。同様の症例に注意を要すると考え報告する。【症例 1】35 歳男性。 無症状も胸部 X 線写真で異常陰影あり。追加の画像や喀痰検査が行われず、診断まで 7 ヶ月を要した。【症例 2】31 歳男性。胸部異常陰影に対し気管支鏡を 2 度施行したが診断に至らず、胸腔鏡下肺生検施行。診断まで 14 ヶ月を要した。12. 結核性胸膜炎を合併したびまん性大細胞型 B 細胞性リンパ腫(DLBCL)の 1 例
東京慈恵会医科大学附属第三病院1、東京慈恵会医科大学附属病院2 ○馬ばば場優ゆり里1、藤崎育実1、川本浩徳1、斉藤那由多1、劉 楷1、渡辺 翔1、 堀切つぐみ1、関 文1、金子有吾1、木下 陽1、竹田 宏1、齋藤桂介1、 桑野和善2 症例は 80 歳男性。全身倦怠感の精査で当院を紹介受診し、胸部 X 線で右胸水貯留を認めた。胸水はリンパ球 優位の滲出性胸水で胸水中 ADA 70U/L と高値であったが、細胞診では悪性リンパ腫が疑われた。結核性胸膜 炎も疑い胸腔鏡下胸膜生検を施行し、組織培養で結核菌が培養され結核性胸膜炎と診断した。右腋窩リンパ節 腫大もあり生検を施行し DLBCL の診断を得た。両者が合併することは稀であり文献的考察を加え報告する。13. 肝吸虫卵が便から検出されたが画像より疑い診断した肺吸虫症の一例
埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科 ○藤ふじさき崎育いくみ実、高柳 昇、渡邊崇靖、劉 楷、山本 学、合地美奈、 河手絵理子、太田池恵、田村仁樹、石黒 卓、高久洋太郎、鍵山奈保、 倉島一喜、柳澤 勉、杉田 裕 症例は 45 歳女性。咳嗽と右側胸部痛で前医を受診した。血液検査で好酸球数上昇を認め当院に紹介となった。 出生地がタイで母国より輸入した食料摂取歴があり寄生虫感染を疑い、虫卵検査を施行したところ肝吸虫の虫 卵が検出された。胸部 CT で虫道様陰影があり肺病変は肺吸虫症を疑った。寄生虫抗体検査では抗肺吸虫抗体 陽性であり肝吸虫と肺吸虫の重複感染と診断した。プラジカンテルの内服にて虫卵の消失、陰影の改善が得ら れた。セッションⅢ 11:01~11:57
座長 小林国彦(埼玉医科大学国際医療センター呼吸器内科)
14. 化学療法中に副鼻腔転移を呈した AIDS 合併 EGFR 陽性肺腺癌の 1 例
筑波大学附属病院1、筑波大学医学医療系呼吸器内科2 ○矢やさき崎 海かい1、藤田一喬1、渡辺裕子1、角田義弥1、中澤健介1、小川良子2、 際本拓未2、松野洋輔2、本間晋介2、川口未央2、森島祐子2、坂本 透2、 大塚盛男2、檜澤伸之2 症例は 40 歳女性。AIDS 治療中に左肺腺癌を合併し、左上葉切除施行(pT3N2M0、stageIIIA)。術後化学療法 中に再発し、EGFR 陽性であったため Gefitinib へ変更。その後化学療法を継続していたところ、4thLine の GEM 開始 2 週間後に発熱、左頬部の著明な腫脹、鼻腔・口腔からの出血が出現。左副鼻腔を占める転移性腫瘍が確 認された。放射線治療および Erlotinib 再開により、副鼻腔所見及び症状は軽快した。15. Beyond PD で Gefitinib 投与中に急速に病状が進行した肺腺癌の一例
昭和大学医学部呼吸器・アレルギー内科 ○福ふくだ田陽ようすけ佑、白井崇生、眞鍋 亮、平井邦朗、山口宗大、大木康成、 村田泰規、大田 進、楠本壮二郎、石田博雄、大西 司、相良博典69 歳男性。EGFR 遺伝子変異陽性肺腺癌の 2 次治療として 2012 年 4 月から開始した Gefitinib を RECIST PD 後も継続投与していた。2013 年 6 月から進行が早まり、同年 9 月からレジメン変更後、経過中に突然の無気肺 を認めた。気管支鏡検査で内腔発育性の腫瘍を認め、同部位の生検から EGFR 遺伝子変異陽性肺腺癌と小細胞 肺癌の診断を得た。Rebiopsy が治療方針の決定に有用であった一例を経験したため、文献的考察を加えて報告 する。
16. ALK 融合遺伝子変異陽性の肺腺癌に対し、1 次治療 Crizotinib 投与後、転移巣の増大で再発を
認めた 1 例
株式会社日立製作所ひたちなか総合病院呼吸器内科1、 筑波大学附属病院社会連携教育研究センター2、株式会社日立製作所ひたちなか総合病院放射線科3、 株式会社日立製作所ひたちなか総合病院病理科4 ○吉よしだ田和かずふみ史1、寺本信嗣2、江口信子3、堀口 尚4 ALK 融合遺伝子変異陽性の肺腺癌に対し、1 次治療で ALK 阻害薬を開始した。治療開始後 15 カ月で再発し、 PET-CT では原発巣に比較して、肺門リンパ節転移や肝転移で集積が増加する傾向にあった。2 次治療で CDDP +PEM を投与し PR の縮小を得られている。ALK 阻害薬は有効であるが、およそ 1 年での耐性獲得が指摘さ れている。本例では再発までの期間が長く、2 次治療への反応が良好である事が特徴である。17. 進行肺腺扁平上皮癌に対し化学療法施行中に肺内転移巣から小細胞癌を認めた 1 例
日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野 ○萩はぎわら原エえりリ、清水哲男、遠藤大介、中川喜子、平沼久人、高橋典明、 橋本 修 70 歳男性。2 年前、右下葉に小結節影を認め緩徐に増大するため肺癌を疑い胸腔鏡下肺生検を行い、肺腺扁平 上皮癌と診断。他肺葉転移を認めたため化学療法を施行し転移巣は縮小したが、6 コース施行後に再度増大を 認めた。転移巣に対して気管支鏡下肺生検を行ったところ、病理診断は小細胞癌であった。肺癌治療中に治療 前と異なる組織型の肺癌を認めることは稀ではなく、病勢増悪時は再生検の適応について検討が必要であると 思われた。18. CBDCA+PEM+Bev の化学療法施行中に白質脳症を発症した肺腺癌の 1 例
独立行政法人国立病院機構水戸医療センター呼吸器科 ○大おおさわ澤 翔はじめ、本間祐樹、沼田岳士、箭内英俊、遠藤健夫 症例は 71 歳男性。肺腺癌の 3 次治療として CBDCA+PEM+Bev を施行した。第 34 病日から意識レベルの低下 を認めた。第 38 病日に頭部 MRI 検査で両側前頭葉白質と脳梁膨大部に T2 強調画像と FLAIR で高信号領域を 認め白質脳症と診断した。第 45 病日にステロイドパルスを施行したが意識レベルの改善を認めず、第 52 病日 に病状の悪化により永眠した。分子標的治療薬併用化学療法施行中の白質脳症を経験したため、考察を加えて 報告する。19. 大量ステロイド療法による筋炎管理後に化学療法を施行した皮膚筋炎合併進行肺癌の 2 症例
昭和大学医学部内科学講座呼吸器アレルギー内科学部門1、 昭和大学医学部内科学講座リウマチ膠原病内科学部門2、昭和大学医学部臨床病理診断学講座3 ○楠くすもと本壮そうじろう二郎1、矢嶋宣之2、大木康成1、村田泰規1、石田孔子1、石田博雄1、 白井崇生1、田中明彦1、大西 司1、瀧本雅文3、笠間 毅2、相楽博典1 悪性腫瘍にともなう皮膚筋炎は予後不良であり、治療に難渋することが少なくない。当施設において大量ステ ロイド療法で筋炎症状の軽快後に化学療法を行い、一定の病勢制御が可能であった進行肺癌の症例を経験した。 標準的治療法が確立されていないこの疾患群において、臨床上どのような工夫をすべきか、我々の経験をもと に文献的考察を加えて報告する。20. 筋肉内転移と癌性リンパ管症を認めた悪性胸膜中皮腫の一例
東海大学医学部内科学系呼吸器内科学 ○原はらだ田一かずき樹、友松裕美、小熊 剛、佐藤雅子、田中 淳、堀尾幸弘、 滝口寛人、友松克允、滝原崇久、新美京子、端山直樹、青木琢也、 浦野哲哉、浅野浩一郎 78 歳男性。左大量胸水のため入院。胸腔鏡下胸膜生検で悪性胸膜中皮腫(上皮型)と診断した。左大腿腫脹精 査で施行した MRI で大腿多発筋肉内転移と判明した(cT3N3M1)。CDDP+PEM による化学療法後、両肺に多 発浸潤影・すりガラス影が出現。経気管支肺生検、画像所見から多発肺内転移・癌性リンパ管症と診断した。 稀な転移形式である筋肉内転移、癌性リンパ管症を認めた悪性胸膜中皮腫の一例を経験したため、報告する。21. 出血コントロールのために抗癌剤動注および塞栓術を行い、開胸生検にて診断された胸腔原発滑
膜肉腫の一例
永寿総合病院呼吸器内科1、慶應義塾大学医学部病理学教室2、永寿総合病院放射線科3、 東京都済生会中央病院呼吸器内科4 ○馬ばば塲里りえ英1、斎藤史武1、續 敬之1、阪口真之1、杜ぶん林2、中田一祥3、 中村守男4、結城秀樹1 症例は 49 歳男性。左胸痛、労作時呼吸困難を主訴に受診した。左大量血性胸水を認め、CT では左肺底部に内 部の出血・壊死を伴う 15cm 大の腫瘤を認めた。CT ガイド下生検では悪性腫瘍以上の診断が付かず、出血のコ ントロールの目的でドキソルビシンの動注および塞栓術を施行後、開胸術を行い、切除検体で滑膜肉腫と診断 された。現在他院で治療中である。胸腔原発の滑膜肉腫は稀であり、文献的考察を加えて報告する。ランチョンセミナー 12:10~12:50
座長 高栁 昇(埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科科長兼部長)
「肺アスペルギルスの診断と治療」
演者:渡辺 哲(千葉大学真菌医学研究センター病原真菌研究部門
臨床感染症分野准教授)
共催:MSD 株式会社――― 休憩 12:10~12:50 ―――
医学生・初期研修医の発表Ⅰ 13:00~13:42
座長 倉石 博(長野赤十字病院呼吸器内科)
研 1. 急速に呼吸不全が進行した粟粒結核の一例
埼玉医科大学病院臨床研修センター1、埼玉医科大学病院呼吸器内科2、 埼玉医科大学国際医療センター呼吸器内科3 ○山やまだ田正まさと人1、山羽晋平1、中尾嘉修1、吉田智昭1、川島彬子3、 嶺崎祥平2、宮下起幸2、太田洋充2、萩原弘一2、金澤 實2、永田 真2 粟粒結核は特徴的な症状に乏しく、診断、治療が遅れることが多い。ARDS を合併した場合の死亡率は高く、 50~80%と報告されている。粟粒結核に合併した ARDS の治療に定まった見解はないが、ステロイドが有効と する報告を散見する。食思不振を主訴に近医を受診後、数日で呼吸不全が急速に進行した粟粒結核の一例を経 験した。早期からステロイドと抗結核薬による治療を行い、良好な経過を得ることが出来たため報告する。研 2. 気管支喘息患者における喀痰中サイトカイン濃度測定―喘息病態との相関について―
筑波大学医学類1、国立病院機構霞ヶ浦医療センター2
○川かわしま島 海かい1、増田美智子2、菊池教大2、石井幸雄2
喘息患者より採取した喀痰中のサイトカイン濃度を蛍光ビーズアレイシステムを用いて測定した。喀痰中 IL-4 濃度は喀痰好酸球数と、一方 IL-8、TNF-β、RANTES 濃度は好中球数とそれぞれ相関した。IL-9 濃度は %FEV1 と逆相関を認めた。これらの濃度はステロイド治療により炎症細胞に先立ち減少した。喀痰中サイトカイン濃 度測定は気道炎症や気流閉塞などの喘息病態を反映する指標になるものと思われた。
研 3. 著明なサルコイド様反応を合併した急速進行性右上葉原発低分化型肺腺癌の 1 例
東邦大学医学部学生 5 年1、東邦大学医療センター大森病院呼吸器内科2、 東邦大学医療センター大森病院病理診断科3 ○福ふくだ田早さおり織1、杉野圭史2、佐野 剛2、松本洋祐2、鈴木亜衣香2、鏑木教平2、 後町杏子2、太田宏樹2、石田文昭2、菊池 直2、佐藤敬太2、磯部和順2、 坂本 晋2、高井雄二郎2、石渡誉郎3、根本哲生3、本間 栄2 45 歳女性。右鎖骨上・縦隔リンパ節腫脹、右上葉結節で入院。右鎖骨上リンパ節生検で非乾酪性類上皮細胞肉 芽腫を認めた。結節および縦隔リンパ節の急速な増大により気道狭窄を生じ再入院。再度、頸部リンパ節生検 を施行したところ、低分化型肺腺癌(T2aN3M0、stage IIIB)、EGFR mutation 陰性と診断。さらに異所性 PTH 産生腫瘍による高 Ca 血症の合併も認めた。現在、抗癌剤治療(CBDCA+PTX)と放射線治療により軽快中で ある。研 4. 気胸術後 14 年目にブラ内に穿破し、腫瘤陰影を呈した肋間動脈出血の一例
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科1、 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院救急救命センター2、 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院放射線科3 ○葵あおい 恵えり理1、檜田直也1、小野綾美1、石田 明1、山口裕礼1、若竹春明2、 山田隆之3、枡井良裕2、駒瀬裕子1 症例は 47 歳男性。33 歳時に両側自然気胸、ブラ縫縮術既往あり。喀血にて救急受診した。造影 CT では腫瘤 内に分葉状に広がる高吸収域を伴う腫瘤影を呈し、出血性病変と考えられた。血管造影では左第 3 肋間動脈か らの出血が確認しえた。肋間動脈塞栓術にて血痰は安定した。14 年前のブラ縫縮術後の瘢痕癒着化/新生血管 増生がありそれが破綻したと考えられた。気胸術後の晩期障害として稀ではあるが報告があり、注意が必要と 考えられた。研 5. 潰瘍性大腸炎にて生物学的製剤治療中に、重症粟粒結核を発症した 1 例
独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)東京山手メディカルセンター呼吸器内科 ○茂もだ田光みつひろ弘、石森太郎、井上拓也、江本範子、笠井昭吾、大河内康実、 徳田 均 症例は 50 歳代女性、20 数年来の潰瘍性大腸炎の患者。病勢悪化に対し、アダリムマブの投与を開始。治療開 始前の胸部単純写真は正常、インターフェロン γ 遊離試験も陰性であった。治療開始 6 か月後、発熱と呼吸困 難が出現、両肺に粟粒結節影と胸水貯留を認めた。粟粒結核および結核性胸膜炎と診断し抗結核剤 4 剤による 治療を開始したが、呼吸状態は悪化し、ステロイドパルス療法とステロイド後療法にてようやく改善が得られ た。研 6. TAZ/PIPC による皮疹、腎機能障害、肺障害を来し、DRESS 症候群を疑われた 1 例
横浜市立市民病院呼吸器内科1、横浜市立市民病院腎臓内科2、横浜市立市民病院皮膚科3 ○原はらだ田寛ひろこ子1、中村有希子1、上見葉子1、佐藤 亮1、宮崎和人1、石井真理1、 三角祐生1、下川恒生1、加藤徳介2、磯田祐士3、岡本浩明1 66 歳、男性。呼吸困難で受診、肺化膿症と診断後抗生剤治療となった。TAZ/PIPC 開始後約 2 週間で全身性の 皮疹、急性尿細管障害、肺障害が順に生じ、末梢血好酸球が増多、DLST で TAZ/PIPC 陽性(SI 2050%)で あったことから、TAZ/PIPC による Drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms が疑われた。日 常臨床で使用頻度の多い薬剤での注意すべき有害事象として報告する。医学生・初期研修医の発表Ⅱ 13:42~14:17
座長 小山信一郎(自治医科大学附属さいたま医療センター呼吸器科)
研 7. 悪性軟部腫瘍に対してパゾパニブ投与中に気胸を発症した 2 例
がん・感染症センター都立駒込病院 ○西にしざわ澤雄ゆうき貴、中原善朗、高橋 聡、四方田真紀子、大熊祐介、高木雄亮、 三倉真一郎、細見幸生、後藤孝博、岡村 樹 症例 1.63 歳男性。左大腿悪性軟部腫瘍・多発肺転移に対しパゾパニブを投与開始後 132 日目に左血気胸を発 症。胸腔ドレナージ、胸膜癒着術を行うも改善せず、原病の進行に伴い、死亡。症例 2.81 歳女性。右大腿悪 性軟部腫瘍・多発肺転移に対しパゾパニブを投与開始後 4 日目に両側気胸を発症。右気胸は胸腔ドレナージに より改善し、左気胸は無治療にて改善。パゾパニブ投与中の気胸の報告は少なく、貴重な症例と考え報告する。研 8. シェーグレン症候群に合併した血管炎を伴う肺肉芽腫症の一例
長野赤十字病院呼吸器内科1、長野赤十字病院呼吸器外科2、長野赤十字病院病理部3、 埼玉県立循環器・呼吸器病センター病理診断科4 ○小おざわ澤亮りょうた太1、會田有香1、倉石 博1、秋山達也1、和田洋典1、降旗兼行1、 増渕 雄1、小山 茂1、小林 理2、渡辺正秀3、河端美則4 症例は 68 歳女性。数日前からの咳嗽を主訴に受診、胸部 CT で両側胸膜側優位にランダムで一部気管支血管束 に接する結節・浸潤影が散在し、嚢胞も認めた。眼球・口腔乾燥症状、口唇生検よりシェーグレン症候群(SS) の診断基準を満たし、SS の肺病変の可能性も考えたが VATS-LB を施行。肉芽腫性血管炎を伴う肺肉芽腫性炎 の所見であった。SS と GPA 疑い合併として無治療で経過観察し一時改善したが、再燃したため PSL+CPA で 加療中である。研 9. 多彩な神経症状を呈した肺小細胞癌に伴う傍腫瘍性神経症候群の一例
群馬大学医学部附属病院初期研修医1、群馬大学医学部附属病院呼吸器・アレルギー内科(2)2 ○澤さわだ田達たつひろ宏1、山口公一2、山口 彩2、鈴木雅文2、須賀達夫2、青木 望2、 原健一郎2、増渕裕朗2、神戸将彦2、内田 恵2、前野敏孝2 症例は 65 歳女性。2014 年 1 月より両上肢・下肢脱力認め当院受診。抗 Hu 抗体陽性のため全身 CT 施行。CT では気管分岐下リンパ節のみ軽度腫脹を認め、縦隔鏡を用いたリンパ節生検にて肺小細胞癌と診断した。肺小 細胞癌に伴う傍腫瘍性神経症候群の診断で抗癌剤治療を開始した。治療の中で痙攣発作、意識障害繰り返し頭 部 MRI でも多彩な所見を認めた。診断から治療において難渋した症例であり貴重な症例と考え報告する。研 10. 当院でエルロチニブを投与した 14 症例の臨床的検討
江東病院呼吸器・感染症センター ○作さくた田梨りな奈、小幡賢一、藤川貴浩、南方邦彦、工藤宏一郎、田村尚亮 対象は、当院でエルロチニブを投与した肺非小細胞癌 14 例。EGFR 遺伝子変異陽性/未検査/陰性が 4 例/4 例/6 例(陽性は全例ゲフィチ二ブ既治療)、年齢は 61~82 歳で平均 73.4 歳、1 例を除き PS2 以下であった。結果は、 疾患制御率は 64.3%、平均投与期間は 12.6 週(2 日~42 週)、Grade3 以上の有害事象は、間質性肺炎 3 例・消 化管障害 3 例・うつ 2 例・皮疹 1 例で 8 週以内に発症していた。エルロチニブは高齢者肺癌の治療選択の一つ と考えられた。研 11. 組織学的に異所性子宮内膜が確認できた月経随伴性気胸の 1 例
獨協医科大学越谷病院呼吸器内科1、獨協医科大学越谷病院心臓血管外科・呼吸器外科2 ○須すか賀俊しゅんすけ介1、吉田匠生1、藤松孝旨1、有福 一1、仲野堅太郎1、渡邉浩祥1、 若山知薫1、時田心悟1、舘脇正充1、相馬亮介1、佐藤英幸1、増田浩之1、 高山賢哉1、杉山公美弥1、笛木直人1、深井隆太2、福島康次1 44 歳、女性。1 年前に子宮筋腫にて子宮全摘術を受けている。その後、右気胸を発症したため他院にて胸腔鏡 下右肺尖部縫縮術を施行されたが、右気胸再発するため当院を紹介された。経過から胸膜横隔膜子宮内膜症を 疑い手術を行なった。術中所見にて、横隔膜腱中心に複数の褐色調部分が認められ、横隔膜部分切除を施行。 病理組織学的検査にて異所性子宮内膜組織が確認された症例を経験したので報告する。初期研修医・医学生を対象とした教育セミナー 14:20~14:50
座長 栁澤 勉(埼玉県立循環器・呼吸器病センター副病院長)
「呼吸器診療における胸部単純写真の活かし方」
演者:松島秀和(さいたま赤十字病院呼吸器内科)
医学生・初期研修医優秀者表彰式 14:50~15:00
セッションⅣ 15:00~15:35
座長 坂東政司(自治医科大学附属病院呼吸器センター内科部門)
22. 過敏性肺臓炎との鑑別を要したレジオネラ肺炎の一例
医療法人社団葵会川崎南部病院呼吸器科1、医療法人社団葵会川崎南部病院内科2、 東邦大学医学部微生物学・感染症学講座3 ○安あづみ積 隆たかし1、泉 史隆2、松岡 健1、齋藤雄一1、舘田一博3 36 歳男性。土木工事に従事している際に土中の汚水を吸入し、同日夜より消化器症状と発熱が生じた。発症起 点よりレジオネラ肺炎、画像所見より過敏性肺臓炎が鑑別に挙がり、気管支鏡を実施。呼吸状態の悪化のため、 検査中断となったが、回収された気管支洗浄液での培養では陰性であったが、PCR でレジオネラが確認され た。吸入した汚水からも PCR で同菌が検出された。診断に苦慮した症例であり、若干の考察を加えて報告す る。23. Good 症候群に DPB、多剤耐性緑膿菌肺炎を合併した 1 例
総合病院土浦協同病院呼吸器内科 ○山やまな名高たかし志、西山直樹、齋藤弘明、山下高明、若井陽子、齊藤和人、 篠原陽子 症例は 75 歳男性。200X 年に低 γ グロブリン血症を合併する胸腺腫に対して胸腺切除術を施行された。その後 も低 γ グロブリン血症が遷延し 201X 年から肺炎を反復したため精査加療目的に当科へ紹介となった。胸部 CT で DPB 様の多発粒状影、気管支拡張を認め気管支洗浄では多剤耐性緑膿菌が検出された。Good 症候群に DPB、 多剤耐性緑膿菌感染を合併した報告例は稀であり若干の文献的考察を含め報告する。24. 重症原発性インフルエンザ肺炎にステロイド治療が著効した 1 例
青梅市立総合病院呼吸器内科 ○塚つかはら原加かなこ樹子、川口陽史、榛沢 理、矢澤克昭、井上幸久、高崎寛司、 大場岳彦、磯貝 進 64 歳女性。インフルエンザ A 型の診断 1 週間後に呼吸困難で受診、CT で両肺にびまん性のスリガラス陰影を25. インフルエンザ感染による急性呼吸窮迫症候群に併発したサイトメガロウイルス肺炎の 1 例
自治医科大学呼吸器センター内科学部門1、自治医科大学感染症科2 ○黒くろき木知とものり則1、澤田哲郎1、坂東政司1、山内浩義1、佐多将史1、中澤晶子1、 中山雅之1、間藤尚子1、中屋孝清1、山沢英明1、岡部太郎2、杉山幸比古1 63 歳男性。インフルエンザ感染後、急性呼吸窮迫症候群に進展し、ステロイド 1mg/kg/day を 14 日間投与し た。呼吸状態や画像所見は改善したが、7 日後再度呼吸状態が悪化し、胸部 CT で小葉中心性の小結節影を認 めた。気管支肺胞洗浄液中のサイトメガロウイルス DNA が著増していた。インフルエンザによる急性呼吸窮 迫症候群は予後不良であり、経過中のサイトメガロウイルス肺炎などの合併にも留意する必要があると考えら れた。26. 胸部 CT で小結節影を呈し肺癌との鑑別に苦慮したアスペルギルス結節の 1 例
東海大学医学部付属八王子病院呼吸器内科1、東海大学医学部付属八王子病院呼吸器外科2、 東海大学医学部付属八王子病院病理診断科3 ○田たなか中 淳じゅん1、坂巻文雄1、近藤祐介1、田崎 厳1、増田大介2、中村雄介2、 田尻琢磨3、山田俊介2 73 歳 女性。特記すべき既往症はなく検診で胸部異常陰影を指摘され受診。胸部 CT で右中葉に孤立性の小結 節影を認め、肺癌が疑われ、胸腔鏡下右中葉切除術を施行。切除標本で PAS 染色と Grocot 染色陽性の Y 字型 に分枝する真菌糸を持つ菌体の集塊を認め、アスペルギルス結節と診断した。肺アスペルギルス症では免疫抑 制をきたす併存疾患を持つ症例が多いが、本例では認めず稀な症例と考えられ、肺結節の鑑別に加えるべきと 考察した。セッションⅤ 15:35~16:31
座長 石井晴之(杏林大学呼吸器内科)
27. 再発性気胸に伴う進行性呼吸不全により、上葉優位型肺線維症を疑った一例
千葉大学医学部附属病院呼吸器内科 ○木きのした下 拓たく、佐々木茜、鈴木健一、田中望未、三輪秀樹、山岸一貴、 山本慶子、安倍光洋、伊狩 潤、津島健司、寺田二郎、巽浩一郎 19 歳男性。2002 年に成熟 B 細胞性リンパ性白血病と診断され、化学療法施行し寛解中であった。2010 年 4 月 より乾性咳嗽・背部痛が出現したため同年 10 月当科紹介受診。胸部 CT 上上葉優位の胸膜肥厚像、呼吸機能検 査で拘束性障害、繰り返す自然気胸、扁平胸郭を認め、特発性ないし続発性上葉優位型肺線維症と診断。度重 なる気胸に伴い慢性呼吸不全が進行し、現在肺移植申請中である。若干の文献的考察を交えて報告する。28. 皮膚・筋病変を伴わない抗 ARS 抗体陽性間質性肺炎の 2 例
独立行政法人国立病院機構茨城東病院 ○中なかじま嶋真まさゆき之、乾 年秀、中澤真理子、兵頭健太郎、金澤 潤、櫻井啓文、 根本健司、高久多希朗、大石修司、林原賢治、齋藤武文 症例 1:51 歳女性。検診異常で受診。症例 2:61 歳女性。1 ヶ月前からの呼吸困難感で受診。いずれも皮膚所 見を伴わず、臨床的に筋炎所見を認めなかった。特徴的な画像所見(両側下葉に容積減少を伴う気管支血管束 に沿った浸潤影・スリガラス影)から抗 ARS 抗体を測定し陽性であったが、抗核抗体 cytoplasmic pattern は 認められなかった。症例 1 は VATS 検討中、症例 2 はステロイド治療で改善傾向である。29. 多彩な肺病理所見を認め長期経過を追えた MPO-ANCA 陽性間質性肺炎(PLV)の一例
東邦大学医療センター大森病院呼吸器内科1、東邦大学医療センター大森病院病理部2 ○砂すなかわ川泉もとこ子1、菊池 直1、石田文明1、廣田 直1、佐藤敬太1、佐野 剛1、 杉野圭史1、磯部和順1、坂本 晋1、高井雄二郎1、渋谷和俊2、本間 栄1 71 歳女性。1996 年に咳嗽にて受診、画像上浸潤影や両肺底部網状影を認め間質性肺炎を疑い VATS を施行、 Fibro-cellularNSIP や OP、小葉辺縁性の線維化またリンパ濾胞形成などが混在した組織像を得た。2005 年頃よ り MPO-ANCA 陽性となり肺限局型と診断した。現在 10 年以上の経過で両肺底部に蜂巣肺を形成している。画 像経過を長期に追え、組織像との関連も示唆に富む症例と考え報告する。30. 炎症性偽腫瘍として経過観察中に IgG4 関連疾患を発症した一例
東京都立多摩総合医療センター呼吸器内科 ○山やまもと本美みあけ暁、佐藤 祐、岡本翔一、阪下健太郎、北園美弥子、村田研吾、 和田曉彦、高森幹雄 74 歳男性。半年間続く慢性咳嗽及び胸部異常影にて、当科外来を紹介受診した。左肺に腫瘤性陰影を認め、 VATS で炎症性偽腫瘍の診断となり、経過観察していた。約 2 年後に腋窩リンパ節腫大を認め、生検で IgG4 関 連リンパ節腫大と診断した。その更に 1 年後に硬化性胆管炎を発症し、ステロイドを導入し現在も継続中であ る。過去に炎症性偽腫瘍と診断された症例は IgG4 関連症状に注意が必要であり、教訓的症例として提示する。31. テネリグリプチンによる薬剤性肺障害の一例
東京慈恵会医科大学呼吸器内科 ○渡わたなべ部淳じゅんこ子、藤井さと子、小島 淳、倉内崇至、栗岩早希、上井康寛、 門田 宰、稲木俊介、和久井大、高坂直樹、皆川俊介、清水健一郎、 原 弘道、沼田尊功、荒屋 潤、金子由美、中山勝敏、桑野和善 症例は CPFE にて当科かかりつけの 81 歳男性。DPP-4 阻害剤であるテネリグリプチン投与 3 日後に 38.9℃の発 熱と呼吸不全を認め緊急入院となった。胸部単純 CT 上全肺野にびまん性スリガラス状陰影を認め、テネリグ リプチン休薬及びステロイド投与にて軽快した。後日 DLST 陽性により同剤による薬剤性肺障害と診断した。32. 抗結核薬で薬剤性過敏症症候群(DIHS)を来した一例
JCHO 東京新宿メディカルセンター呼吸器内科1、JCHO 東京新宿メディカルセンター消化器内科2 ○小こじま島 弘ひろし1、清水秀文1、日野 葵1、小林正宏1、山下未来1、堀江美正1、 溝尾 朗1、松本政雄2 78 歳男性。発熱を主訴に来院し、頸部リンパ節、肺門部リンパ節腫大、脾臓腫瘤性病変を指摘。頸部リンパ節 生検で肺外結核と診断された。RFP、INH、EB の 3 剤で治療開始したところ四肢、体幹に多形滲出性紅斑が出 現、HHV-6 の再活性化も認められ、抗結核薬いずれかによる DIHS の診断となる。抗結核薬による DIHS は貴 重な症例であり、文献的考察を加え報告する。33. Mesalazine によると思われた薬剤性肺炎の一例
東京医科大学茨城医療センター内科(呼吸器) ○菊きくち池亮りょうた太、伊藤昌之、宇留間友宣、辻 隆夫、渡辺秀裕、青柴和徹、 中村博幸 症例は 74 歳男性。潰瘍性大腸炎に対して mesalazine 開始 1 ヶ月後に咳嗽、発熱を認めた。気管支肺胞洗浄液 で好酸球 39%、肺生検で肺胞に好酸球浸潤を認め、mesalazine による薬剤性肺炎と診断した。Mesalazine 中 止、PSL 30 mg/日にて、臨床症状、画像所見は改善した。炎症性腸疾患の患者に生じた肺病変は、感染症、炎 症性腸疾患の腸管外病変、薬剤性肺炎などを考え、気管支鏡検査による鑑別診断が重要と考えた。34. FDG-PET/CT にて著明な多数の集積を認めた心サルコイドーシスの 1 例
杏林大学医学部呼吸器内科学 ○中なかもと元康やすお雄、皿谷 健、麻生純平、布川寛樹、辻 晋吾、平田 彩、 渡邊崇靖、和田翔子、石田 学、倉井大輔、石井晴之、滝澤 始 症例は 72 歳女性。心サルコイドーシスによる完全房室ブロックに対して X 年にペースメーカーを挿入。両側 肺門部リンパ節腫脹に対して X+1 年に気管支鏡を施行するも確定診断に至らず、皮膚生検でサルコイドーシス と確定診断した。FDG-PET/CT での心筋への集積は SUVmax 8.49 と高値を示した。心サルコイドーシスと FDG-PET/CT について文献的考察を加え報告とする。セッションⅥ 16:31~17:13
座長 宮崎泰成(東京医科歯科大学呼吸器内科)
35. 全身性強皮症に伴う間質性肺炎の治療中に、加湿器肺を発症した 1 例
聖路加国際病院呼吸器内科 ○馬ばば場洋ひろゆき行、仁多寅彦、中岡大士、岡藤浩平、北村淳史、冨島 裕、 内山 伸、西村直樹、蝶名林直彦 全身性強皮症に伴う間質性肺炎に対して、プレドニゾロンとミコフェノール酸モフェチルにて治療中の 64 歳男 性。2013 年冬期に、発熱と呼吸困難の増悪による入退院を 3 回繰り返した。3 回目の入院時に、自宅で使用す る加湿器による急性過敏性肺炎が考えられ、抗原回避を行ったところ改善し、その後再燃は無い。原因の明ら かな間質性肺炎に合併した加湿器肺の画像所見の検討は少なく、ステロイド使用下の発症も稀であり報告する。36. 治療により画像所見が変化した
Trichosporon.cutaneum による過敏性肺炎の 1 例
独立行政法人国立病院機構災害医療センター呼吸器科
○飯いいじま島真まさひで秀、井部達也、亀山伸久、武岡慎二郎、本間千絵、毛利篤人、 上村光弘
61 歳女性。呼吸困難と咳嗽を主訴に当院を受診し、CT にて両側に crazy paving pattern を認めた。ステロイ ドパルス施行し症状は改善したため自宅退院となったが、1 ヶ月後に労作時呼吸困難が再発し再度 CT で評価 したところ小葉中心性陰影を認め過敏性肺炎が疑われた。抗原回避、環境誘発試験が陽性となり自宅より T.cutaneumが検出され原因抗原と考えられた。過敏性肺炎の画像所見が変化した稀な症例と考えられるため報 告する。