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vision 日本水フォーラムは すべての人が水に起因する苦しみから解放され 水の 恩恵と価値を最大限に享受できる世界の実現を目指します mission 日本水フォーラムは 大胆な発想と行動力によって すべての人が水を通して 生まれる喜びと苦しみを理解し 地球上の水問題解決のために行動を起こす 機会

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Japan Water Forum Annual Report 2016

平成27年度 日本水フォーラム活動報告 平成27年4月∼平成28年3月

(2)

水防演習ツアー2015/技術と経験の発信 特定非営利活動法人日本水フォーラムは、国内外の水問題の解決に寄与することを目的とし て、2004(平成16)年に設立された非営利団体です。国内外の多岐にわたる水関係者との ネットワークを活かして、ビジョン実現に向けて、世界各地及び日本国内で、「政策提言」、 「草の根活動の支援」、「日本の叡智の世界への発信」、「人材育成・啓発」を行っています。 また、アジア・太平洋水フォーラム、水の安全保障戦略機構、NoWNET(水分野における先進 国間のパートナーシップ)の事務局を担っています。 活動の柱① 活動の柱③ 活動の柱② 活動の柱④

日本水フォーラムの活動とネットワーク

v i s i o n

m i s s i o n

日本水フォーラムは、すべての人が水に起因する苦しみから解放され、水の

恩恵と価値を最大限に享受できる世界の実現を目指します。

日本水フォーラムは、大胆な発想と行動力によって、すべての人が水を通して

生まれる喜びと苦しみを理解し、地球上の水問題解決のために行動を起こす

機会を創出していきます。

C O N T E N T S

草の根活動の 支援 編 集 方 針 本報告書は、日本水フォーラムが前年度に行った活動を、会員の皆様やご 支援・ご指導いただいている皆様に分かりやすくお伝えする目的で、設立 以来、継続的に発行しているものです。活動内容をより分かりやすくご報 告するために、本報告書では、4つの活動の柱に沿ってアイコンを付記する とともに、色分けを行っております。 また、より多くの皆様に日本水フォーラムの今後の活動についても知っ ていただきたく、平成28年度に計画している活動のリストを掲載いた しました 。活 動の詳 細や、その他の情 報に関しては、ウェブサイト www.waterforum.jpをご参照いただければ幸いです。 報告対象期間:平成27年4月1日∼平成28年3月31日 発行時期:平成28年6月 (前回発行:平成27年9月、次回発行予定:平成29年6月) 表紙写真:第7回世界水フォーラム閉会式      ∼韓国からブラジルへ 人材育成・啓発 政策提言 人材育成・啓発 日本の叡智の 世界への発信 草の根活動の 支援 政策提言 日本の叡智の世界への発信 各国政府 国連機関国際機関 開発銀行 国際NGO現地NGO 各国・地域の水に関する パートナーシップ 産業界 省庁・ 自治体 市民・NGO 政治 リーダー 学界 国内ネットワーク 海外ネットワーク

Japan Water Forum Annual Report 2016 Japan Water Forum Annual Report 2016

会 長 森  喜 朗 副会長 榊 原 定 征 丹 保 憲 仁 和 田 正 江 神 津 里季生 今 井 義 典

日本水フォーラムからのメッセージ 

平成27年度の主な活動

「次なる10年」も共に 3 6 3 4 24

平成28年度の主な活動予定

組織概要

政策提言 8

草の根活動の支援 - Charity for Water 10

日本の叡智の世界への発信 14 人材育成・啓発 アジア・太平洋水フォーラム/水と災害ハイレベル・パネル チーム水・日本/水の安全保障戦略機構/調査研究活動 京都世界水大賞/JWFファンド ダルビッシュ 有 水基金/会員の皆様との連携 水未来会議2016/防災シンポジウム 打ち水大作戦2015/啓発プログラムの企画と実施 16 20 22

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水防演習ツアー2015/技術と経験の発信 特定非営利活動法人日本水フォーラムは、国内外の水問題の解決に寄与することを目的とし て、2004(平成16)年に設立された非営利団体です。国内外の多岐にわたる水関係者との ネットワークを活かして、ビジョン実現に向けて、世界各地及び日本国内で、「政策提言」、 「草の根活動の支援」、「日本の叡智の世界への発信」、「人材育成・啓発」を行っています。 また、アジア・太平洋水フォーラム、水の安全保障戦略機構、NoWNET(水分野における先進 国間のパートナーシップ)の事務局を担っています。 活動の柱① 活動の柱③ 活動の柱② 活動の柱④

日本水フォーラムの活動とネットワーク

v i s i o n

m i s s i o n

日本水フォーラムは、すべての人が水に起因する苦しみから解放され、水の

恩恵と価値を最大限に享受できる世界の実現を目指します。

日本水フォーラムは、大胆な発想と行動力によって、すべての人が水を通して

生まれる喜びと苦しみを理解し、地球上の水問題解決のために行動を起こす

機会を創出していきます。

C O N T E N T S

草の根活動の 支援 編 集 方 針 本報告書は、日本水フォーラムが前年度に行った活動を、会員の皆様やご 支援・ご指導いただいている皆様に分かりやすくお伝えする目的で、設立 以来、継続的に発行しているものです。活動内容をより分かりやすくご報 告するために、本報告書では、4つの活動の柱に沿ってアイコンを付記する とともに、色分けを行っております。 また、より多くの皆様に日本水フォーラムの今後の活動についても知っ ていただきたく、平成28年度に計画している活動のリストを掲載いた しました 。活 動の詳 細や、その他の情 報に関しては、ウェブサイト www.waterforum.jpをご参照いただければ幸いです。 報告対象期間:平成27年4月1日∼平成28年3月31日 発行時期:平成28年6月 (前回発行:平成27年9月、次回発行予定:平成29年6月) 表紙写真:第7回世界水フォーラム閉会式      ∼韓国からブラジルへ 人材育成・啓発 政策提言 人材育成・啓発 日本の叡智の 世界への発信 草の根活動の 支援 政策提言 日本の叡智の世界への発信 各国政府 国連機関国際機関 開発銀行 国際NGO現地NGO 各国・地域の水に関する パートナーシップ 産業界 省庁・ 自治体 市民・NGO 政治 リーダー 学界 国内ネットワーク 海外ネットワーク

Japan Water Forum Annual Report 2016 Japan Water Forum Annual Report 2016

会 長 森  喜 朗 副会長 榊 原 定 征 丹 保 憲 仁 和 田 正 江 神 津 里季生 今 井 義 典

日本水フォーラムからのメッセージ 

平成27年度の主な活動

「次なる10年」も共に 3 6 3 4 24

平成28年度の主な活動予定

組織概要

政策提言 8

草の根活動の支援 - Charity for Water 10

日本の叡智の世界への発信 14 人材育成・啓発 アジア・太平洋水フォーラム/水と災害ハイレベル・パネル チーム水・日本/水の安全保障戦略機構/調査研究活動 京都世界水大賞/JWFファンド ダルビッシュ 有 水基金/会員の皆様との連携 水未来会議2016/防災シンポジウム 打ち水大作戦2015/啓発プログラムの企画と実施 16 20 22

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Japan Water Forum Annual Report 2016 03

日本水フォーラムからのメッセージ

 昨年は、2000年に定められた国連ミレニアム開発目標(MDGs)が達成期限を迎えた年 でした。貧困や飢餓の撲滅など8つの目標を掲げていたMDGsは、総じて成功と総括され、 水分野についても、目標7(環境の持続可能性の確保)において、改善された飲料水源への 継続的なアクセスに関し一定の成果が認められました。しかしながら、水不足は世界人口の 40%に影響を及ぼし、その割合は今後、気候変動と環境悪化の要因により増加すると見ら れています。24億人が改善されていない衛生施設を使用し、9億4,600万人が野外排泄をお こなっているなど、依然として解決すべき課題が残されていることも明確になりました。  このような成果と課題をふまえ、2030年を達成年限とする国連持続可能な開発目標 (SDGs)が、本年スタートしました。目標数は17へと倍増し、「水と衛生」は、目標6(すべての 人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する)として明言されたほか、水不 足や水環境、水災害などに係る様々な水課題の解決がSDGsの随所に盛り込まれました。

ミレニアム開発目標(MDGs)から

持続可能な開発目標(SDGs)へ

 MDGsの期限と時を同じくして、日本の皇太子殿下が名誉総裁を務められる「国連水と 衛生に関する諮問委員会(UNSGAB)」が、その役割を終えたのも昨年でした。UNSGAB は、2004(平成16)年に、コフィ・アナン国連事務総長(当時)の要請を受け、当時の橋本 龍太郎元総理が議長となり設立されたものです。継いでウィレム・アレクサンダー皇太子 (現オランダ国王)が議長に就任されるなど10年間の活動を経て、最終会合がニューヨーク の国連本部において開催され、最終報告書が発表されました。国連本部ではこの折、 UNSGAB最終会合とともに「第2回国連水と災害に関する特別会合」「水と災害ハイレベル・ パネル(HELP)第6回会合」も開催され、日本水フォーラムはその開催支援を行いました。  このうち、「第2回国連水と災害に関する特別会合」において、皇太子殿下は「人と水のよ り良い関わりを求めて」と題した基調講演を行われました。日本の和歌ならびに世界の神話 など歴史的文学にみる水と災害から、中世以来に発展した日本社会と水路ネットワークの 発達、江戸の治水と都市づくり、近現代の科学技術に至るまでのご考察は、会場の聴衆、そ してそのご発表に接した世界中の人々に深い感動を与えてくださいました。

国連水と災害に関する特別会合での

皇太子殿下のご講演

 日本水フォーラムは、2018年3月に開催予定の、第8回世界水フォーラム(於:ブラジリア) に向け、本年、準備を開始いたします。併せて、アジア・太平洋水フォーラム事務局としても、 第3回アジア・太平洋水サミットの開催を目指し、国際社会における政策提言活動に一層傾 注し取り組んで参ります。さらに、草の根活動の支援も、JWFブランドとしての確たる信念の もと、真に価値のある国際協力に挑戦し、その成果は今後、日本の叡智の世界への発信とし ても活かされて参ります。  2004(平成16)年に設立された日本水フォーラムは、昨年で設立12年目を迎え、「次なる 10年」の歩みを着実に進めています。これもひとえに会員の皆様を始めとする多くの方々の お力添えの賜物と心より感謝いたしております。  今後も変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

水課題解決のために共に行動を

日本水フォーラム会長 アジア・太平洋水フォーラム会長 元内閣総理大臣

森 喜朗

(6)

日本水フォーラムからのメッセージ

 明るい未来を切り拓き、活力ある経済・社会を 次世代に引き継ぐためには、「イノベーション」と 「グローバリゼーション」を軸に、国を挙げて日本 再興に取り組む必要があります。こうした認識のも と、経団連は、2030年までに目指すべき国家像を 描いた将来ビジョン「『豊かで活力ある日本』の再 生」を取りまとめ、これを指針として活動を展開し ています。  ビジョンでは、わが国は水問題を始めとした地 球規模の課題を解決し、世界の繁栄に貢献すべき と主張しております。わが国は、世界有数の水循環

地球規模の課題を解決し

世界の繁栄に貢献する

日本水フォーラム副会長 一般社団法人日本経済団体連合会会長

榊原 定征

技術を有しており、こうした技術やノウハウ、経験を 通じて、環境・資源・水・エネルギー制約の克服に 取り組むことが肝要です。とりわけ企業は、技術の 担い手として、革新的技術の開発を進めるととも に、その海外普及を図るなど、積極的な役割を果た すことが求められます。  経済界は、これからも、日本水フォーラムと協力 しながら、水に関する諸課題の解決と持続可能な 社会の実現に向けて行動して参ります。 日本水フォーラム副会長 工学博士 北海道大学/放送大学名誉教授 北海道立総合研究機構理事長

丹保 憲仁

日本水フォーラム副会長 主婦連合会常任幹事

和田 正江

資源循環を通じた新たな地域社会、

地域資源の創出を

古来から未来へ、

水はすべての源

 21世紀の終わるころ、化石エネルギー、ウラン 235など近代300年を支えた鉱物エネルギーは すべて使えなくなります。水だけは、10日に一遍 天から降ってくる水文循環によって絶えることな く地上を潤します。土地と草木を大切にし、水の 恵みを適切に分け合えば未来の人類は、食と住 をまかなえます。鉱物エネルギーの集中利用で、 近代システムは人類を1800年代の10億人から 2010年代の70億人にまでに大膨張させました。  現状では自然エネルギー利用は僅か10%以下 で、鉱物エネルギーの尽きた後では1800年に後 戻りしてしまいます。エネルギーを賢く使う都市・ 集落構成、食糧生産・水・交通システムの構築と 生活モードの転換で30%ぐらいの省エネルギー が出来るように思います。再生可能な自然エネル ギーは風力、水力、地熱、太陽光・熱等の活用で、 全体の30%ぐらいまで頑張れるかもしれません。 それでも今の状態に対して40%不足です。水の循 環を大切に、下水・衛生施設を下流側の廃棄物と してではなく、資源循環の源として地域分散自立 型社会を作り、情報は瞬時に世界に開く、人類が かつて経験したことのない、閉じた物質循環・代 謝と開いた情報社会を、近代の次の時代のため に準備したいものです。  昨年秋、山陰を旅し、神在月で賑わう出雲大社 に参詣し、県立古代出雲歴史博物館の「古代社会 を支えた神祭」と題する特別展示を見学しました。 全国各地の遺跡、神祭の解説や発掘された遺物が 数多く展示され、水に関するものが多いのに驚き ました。  5世紀から6世紀にかけて、それぞれの集落の 司・主は「水田開発と共に人々の水の利用について 神の意を取り持つのが役目」との記述は、今日にも 通じる役目と納得しました。  高崎市の遺跡で、昭和56年に発掘、復元された 豪族の館の展示には、周囲の塀を越えて水道橋が かけられており、南仏のポンデュガールの水道橋を 思い出し、洋の東西を問わず古代も現代も、水はす べての源と痛感しました。  13年前に琵琶湖周辺で開かれた「第3回世界水 フォーラム」の子どもの分科会で、水に恵まれない 地域の女の子の「私たちは毎日数回遠くまで水汲 みに往復するので学校に行けない。ところが、この ホテルのトイレではボタンを押すと水が流れて驚 いた」との発言が耳に焼きついています。また、世 界の気候変動を見聞きするにつけ、日本水フォー ラムの着実な活躍を願っております。

(7)

Japan Water Forum Annual Report 2016 05 日本水フォーラム副会長 日本労働組合総連合会会長

神津 里季生

日本水フォーラム副会長 元日本放送協会副会長 立命館大学客員教授

今井 義典

 2014年3月27日、「水循環基本法」が成立し、 人の活動および環境保全に果たす水の機能が適 切に保たれた「健全な水循環」を将来にわたって維 持し、または回復していくための継続的な努力につ いての国民的合意がなされました。  基本法によって、水循環にかかわる施策を総合 的かつ一体的に推進することが求められることか ら、これまで以上に流域間、所管行政間の連携が 必要です。また、国民共有の財産である水に関する 施策は、住民参加のもとで決定するなど、その実効 性を高めていくことが重要な課題です。

持続可能な社会の実現へ

水循環基本法の実効性を高めていく

 そのような中で、日本水フォーラムには、水の安 全保障や、水災害のリスクと影響等、水にかかわる 問題意識を国民全体で共有するとともに、国内外 における水問題の解決に貢献していくことが求め られています。連合としても、そうした役割の発揮 に向けて、引き続き関係者の皆様と共に取り組ん で参ります。  温暖化が急速に進み、影響が世界各地でさまざ まな形で現れ始めています。中でも私たちの命を 支える大切な水への影響は深刻で、自然環境や 人々の暮らしに問題を引き起こしています。特に氷 河や融雪から水を得ている世界の6分の1の人々 への影響は計り知れません。  この春、インドのガンジス川流域は極端な少雨 に見舞われ、全長2500㎞に及ぶ川があちこちで干 上がっています。水力発電所が働かず停電が続く など流域の3億人を超える人々の暮らしに影響が 出始めています。重要な水源であるヒマラヤの雪 に異変が起きているからだとする見方もあります。

水分野からの

気候変動対策が急務

日本でも冬の降雪は、豊かな自然と安定した食糧 の供給に欠かせません。真白き富士の峰が失われ たらと考えるだけでも慄然とします。   その昔中東から伝えられたという警句があります。

The straw that broke the camel’s back

 (最後の一本の麦わらでラクダの背骨が折れた)

(8)

個人や企業・団体の皆様からの支援を得て、発展途

上国を中心に、草の根レベルで飲み水や衛生に取り

組んでいます。

平成27年度の主な活動

【 4月 】第5回会合開催支援(韓国) 【 9月 】ストックホルム世界水週間 HELPセッション開催支援 (スウェーデン) 【11月】第6回会合開催支援(米国)    第2回国連水と災害特別会合 開催支援(米国) 【7月23日∼8月23日】 打ち水大作戦2015(本部事務局) 【 7月 】「下水道展 15東京」スイスイ下水道研究所 参画(東京) 【 8月 】第39回水の週間「水のワークショップ・展示会」 「ぐるっと地球を回っちゃおう!親子でめぐる水の探検」開催(東京) 【11月】防災シンポジウム 『世界の水・日本の水、最新動向∼防災減災と水循環』 開催(東京) 【 3月 】『国連【世界水の日】記念・水未来会議2016    ∼ Climate is Water』開催(東京) 【通年】スーパーグローバルハイスクール支援(静岡) 【 4月 】《第4回京都世界水大賞》 第7回世界水フォーラムにて授賞式を開催 【∼6月】《ダルビッシュ 有 水基金(第9号)》 汚水浄化設備付きトイレ設置と衛生環境維持管理トレーニング の実施による「生活環境改善プロジェクト」(インドネシア) 【 7月∼】≪JWFファンド2015≫ 草の根プロジェクト支援(5カ国6件) ≪4℃アクア・プログラム2015≫ 農村への雨水貯留タンク設置プロジェクト実施(スリランカ) 【8月∼】≪第4回京都世界水大賞≫ 受賞団体ENPHO現地活動開始(ネパール) 【1月∼】≪東レ株式会社CSRプロジェクト≫ 小学校の衛生環境改善プロジェクト実施(インドネシア) ≪ダルビッシュ有水基金(第10号)≫ 雨水利用による安全な飲み水の確保と生活改善プロジェクト (インドネシア) アジア・太平洋水フォーラム(APWF) 水と災害ハイレベル・パネル(HELP) 国際会議への参加 調査研究活動

Japan Water Forum Annual Report 2016 07 06 Japan Water Forum Annual Report 2016

(平成27年4月1日∼平成28年3月31日)

水と防災分野における国際動向把握及び情報発信方策検討、第7回 世界水フォーラムパビリオン運営・効果分析、水に関する国際的なネッ トワーク活用方針等検討、名古屋圏水問題検討、遠賀川における想定 最大規模降雨に関する減災対応調査検討、水災害情報の把握・伝達方 策に関する調査検討、浸水時における被害最小化方策検討、霞ヶ浦洪 水体制基準調査検討などをテーマに調査研究活動を実施。

人材育成・啓発

政策提言

【 4月 】第7回世界水フォーラム アジア太平洋地域セッション(韓国)開催 【 6月 】執行審議会第17回会合(シンガポール)開催 【 8月 】第3回アジア・太平洋水サミットホスト国関心表明締切 【 8月 】アジア水開発展望(AWDO)2016会合(フィリピン)出席 【12月】アジア水開発展望(AWDO)2016最終協議会合(フィリピン)出席 【 2月 】執行審議会第18回会合(シンガポール)開催 【 3月 】アジア水会議(AWC)第1回総会(インドネシア)出席

国内外の水問題解決を目指した政策提言を行うととも

に、その実現を促進していきます。また、水に関わる特

定課題・地域について調査・研究を行っています。

次世代を担う若者たちとの協働、セミナー・ワーク

ショップの開催を通じて、人材育成・啓発活動を行っ

ています。

草の根活動の支援

Charity for Water

日本の叡智の

世界への発信

日本で培われてきた水に関する多様な技術と経験を、

国際展示会・会議等を通じて、世界に発信しています。

【 6月 】国連生命のための水10年(2005-2015)フォローアップ会合 (タジキスタン) 【 8月 】アジア太平洋地域の水資源管理に関するワークショップ参加 (フィリピン) 【11月】国連水関連機関調整委員会(UN-Water)水の安全保障に関 するアジア太平洋地域専門家会合(タイ) 【12月】世界水パートナーシップ(GWP)・GWP中国技術諮問委員会共催 による「洪水管理にかかる南南協力地域ワークショップ」(中国) 【 4月 】NoWNET会合(韓国) 第7回世界水フォーラム 日本パビリオンにて開催 【 4月 】第7回世界水フォーラム 日本パビリオン運営(韓国) 【 5月 】第64回利根川水系連合・総合水防演習 在京大使館・国際機関ツアー開催(群馬) 【 6月 】トークセッション 「私たちが目指すこと∼世界水フォーラムをめぐって」開催(東京) 【11月】INCHEM TOKYO 2015「水イノベーション」特別講演 「25年後の社会・水インフラ・新技術」(東京)

(9)

個人や企業・団体の皆様からの支援を得て、発展途

上国を中心に、草の根レベルで飲み水や衛生に取り

組んでいます。

平成27年度の主な活動

【 4月 】第5回会合開催支援(韓国) 【 9月 】ストックホルム世界水週間 HELPセッション開催支援 (スウェーデン) 【11月】第6回会合開催支援(米国)    第2回国連水と災害特別会合 開催支援(米国) 【7月23日∼8月23日】 打ち水大作戦2015(本部事務局) 【 7月 】「下水道展 15東京」スイスイ下水道研究所 参画(東京) 【 8月 】第39回水の週間「水のワークショップ・展示会」 「ぐるっと地球を回っちゃおう!親子でめぐる水の探検」開催(東京) 【11月】防災シンポジウム 『世界の水・日本の水、最新動向∼防災減災と水循環』 開催(東京) 【 3月 】『国連【世界水の日】記念・水未来会議2016    ∼ Climate is Water』開催(東京) 【通年】スーパーグローバルハイスクール支援(静岡) 【 4月 】《第4回京都世界水大賞》 第7回世界水フォーラムにて授賞式を開催 【∼6月】《ダルビッシュ 有 水基金(第9号)》 汚水浄化設備付きトイレ設置と衛生環境維持管理トレーニング の実施による「生活環境改善プロジェクト」(インドネシア) 【 7月∼】≪JWFファンド2015≫ 草の根プロジェクト支援(5カ国6件) ≪4℃アクア・プログラム2015≫ 農村への雨水貯留タンク設置プロジェクト実施(スリランカ) 【8月∼】≪第4回京都世界水大賞≫ 受賞団体ENPHO現地活動開始(ネパール) 【1月∼】≪東レ株式会社CSRプロジェクト≫ 小学校の衛生環境改善プロジェクト実施(インドネシア) ≪ダルビッシュ有水基金(第10号)≫ 雨水利用による安全な飲み水の確保と生活改善プロジェクト (インドネシア) アジア・太平洋水フォーラム(APWF) 水と災害ハイレベル・パネル(HELP) 国際会議への参加 調査研究活動

Japan Water Forum Annual Report 2016 07 06 Japan Water Forum Annual Report 2016

(平成27年4月1日∼平成28年3月31日)

水と防災分野における国際動向把握及び情報発信方策検討、第7回 世界水フォーラムパビリオン運営・効果分析、水に関する国際的なネッ トワーク活用方針等検討、名古屋圏水問題検討、遠賀川における想定 最大規模降雨に関する減災対応調査検討、水災害情報の把握・伝達方 策に関する調査検討、浸水時における被害最小化方策検討、霞ヶ浦洪 水体制基準調査検討などをテーマに調査研究活動を実施。

人材育成・啓発

政策提言

【 4月 】第7回世界水フォーラム アジア太平洋地域セッション(韓国)開催 【 6月 】執行審議会第17回会合(シンガポール)開催 【 8月 】第3回アジア・太平洋水サミットホスト国関心表明締切 【 8月 】アジア水開発展望(AWDO)2016会合(フィリピン)出席 【12月】アジア水開発展望(AWDO)2016最終協議会合(フィリピン)出席 【 2月 】執行審議会第18回会合(シンガポール)開催 【 3月 】アジア水会議(AWC)第1回総会(インドネシア)出席

国内外の水問題解決を目指した政策提言を行うととも

に、その実現を促進していきます。また、水に関わる特

定課題・地域について調査・研究を行っています。

次世代を担う若者たちとの協働、セミナー・ワーク

ショップの開催を通じて、人材育成・啓発活動を行っ

ています。

草の根活動の支援

Charity for Water

日本の叡智の

世界への発信

日本で培われてきた水に関する多様な技術と経験を、

国際展示会・会議等を通じて、世界に発信しています。

【 6月 】国連生命のための水10年(2005-2015)フォローアップ会合 (タジキスタン) 【 8月 】アジア太平洋地域の水資源管理に関するワークショップ参加 (フィリピン) 【11月】国連水関連機関調整委員会(UN-Water)水の安全保障に関 するアジア太平洋地域専門家会合(タイ) 【12月】世界水パートナーシップ(GWP)・GWP中国技術諮問委員会共催 による「洪水管理にかかる南南協力地域ワークショップ」(中国) 【 4月 】NoWNET会合(韓国) 第7回世界水フォーラム 日本パビリオンにて開催 【 4月 】第7回世界水フォーラム 日本パビリオン運営(韓国) 【 5月 】第64回利根川水系連合・総合水防演習 在京大使館・国際機関ツアー開催(群馬) 【 6月 】トークセッション 「私たちが目指すこと∼世界水フォーラムをめぐって」開催(東京) 【11月】INCHEM TOKYO 2015「水イノベーション」特別講演 「25年後の社会・水インフラ・新技術」(東京)

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Japan Water Forum Annual Report 2016 09 08 Japan Water Forum Annual Report 2016

アジア・太平洋水フォーラム

アジア・太平洋水フォーラム(APWF)は、2006(平成18)年に設立された、

アジア太平洋地域の政府、国際機関、市民社会などを結ぶネットワークで、

関係者・機関の連絡・協働のもと、同地域の水問題解決に向けて活動を展開しています。

1 1:第18回APWF執行審議会  (2月24日、シンガポール) 2:第2回国連水と災害に関する特別会合オープニング   (ニューヨーク国連本部・総会ホール) 2 1 2

政策提言

 本年度は、第7回世界水フォーラムの地域プロセスやセッション 開催を通じて、域内の政府、国際機関、開発銀行、流域機関、研究 者、企業、市民社会、ユース等の多様な関係者と共に、都市、グリー ン成長、食料の安全保障、気候変動・水関連災害、統合水資源管 理、農村部における水と衛生といったテーマについて、現状の課題 や取り組み・経験を共有しながら議論を進め、その解決に向けた メッセージを発信しました。また、それらの内容をとりまとめたア ジア太平洋地域プロセス最終報告書の作成・公開を行いました。  また、地域の水の安全保障の改善に向け、実践的な政策メッ セージを発信する主要な機会の一つとして、第3回アジア・太平洋 水サミットの2017年開催に向けた準備を開始しました。家庭、経 済、都市、環境、水関連災害へのレジリエンスという5つの側面で の各国の水の安全保障の評価と提言を行う「アジア水開発展望」 第3版についても、アジア開発銀行(ADB)ら関係機関と共に、 2016年の発行に向けた準備を進めました。  気候変動対策の分野では、2012年に発行した「水と気候変動適 応に関する枠組み文書」において提言がなされた5つの原則と行 動を実践に移すための指針として、優良事例を取りまとめた、実務 者向け「水と気候変動のためのメタガイドライン」が完成し、ADB、 世界水パートナーシップ(GWP)と共同発行を行いました。

水と災害ハイレベル・パネル(HELP)は、近年世界各地で頻発・激化している水災害を軽減するために、

「事前予防」型の防災対策を強化することを目的として設けられ、

2013(平成25)年6月に第1回会合が東京で開催されました。

以来、日本水フォーラムは、その事務局において、防災の主流化に向けた支援を行っています。

 HELPの主要参加者は、ハン・スンス議長(国連事務総長特使・ 韓国元首相)、キティラット副議長(タイ副首相※)、シュルツ・ファ ン・ハーゲン副議長(オランダ社会基盤・環境大臣)ほか、米国陸軍 工兵隊、ユネスコ、世界銀行、アジア開発銀行、世界水会議等の代 表です。  本年度は、第5回会合が4月に慶州(韓国)で、第7回世界水 フォーラムに併せて開催されたほか、第6回会合が11月にニュー ヨーク・国連本部(米国)で開催され、第7回世界水フォーラムでの 貢献や、水と災害に関する定期的対話の場の形成に関するアク ション、SDGs等に関するアクション、気候変動、渇水等について議 論が行われました。

水と災害ハイレベル・パネル

※発足当時

本年度は、地域強靭化と連携した地域活性化と地方創生に資する具体的な事業が、

提言書「低炭素で持続可能な水・物質循環社会へ」

(平成24年10月発行)の

具現化に向けた活動として産官学民連携のもと展開され、事業の実施・推進の基盤確立が進められました。

小水力発電促進に関する枠組みの研究、推進活動

浸水時における被害最小化方策

水と緑の連携インフラ支援プログラムの導入支援

チーム水・日本/水の安全保障戦略機構

調査研究活動

 平成27年9月の関東・東北豪雨により鬼怒川では堤防が決壊 し多くの被害が出ました。  この様な洪水の対策として、治水施設整備や堤防強化などの ハード対策の他、浸水被害の最小化を図るためのソフト整備が重 要です。  このため、浸水が発生した場合に被害が最小化する方策とし て、氾濫域内に位置する施設(水害リスクを有する施設)の分布状 況を的確に把握する必要があります。  そこで、そのような施設をシームレスに表示するシステムを開 発しました。このシステムを活用することで、脆弱性のある施設に 対し安全かつ迅速に避難するための計画作成や訓練、浸水を防 止するための施設整備等の指導に役立てることができます。  また、大規模工場等や要配慮者利用施設での浸水防止計画や 避難確保計画、訓練の実施率が低いことから、保有者・管理者に  近年日本では、全国的に人口減少の問題に直面し、特に地方の 農村部ではより速いスピードで人口減少が拡大しており、これに 伴う地域経済の縮小が懸念されています。  水の安全保障戦略機構では、日本政府や各地方自治体、産業 界や学会等と連携し、日本の国土に固有で、無限の太陽エネル ギーともいえる水力資源の活用を通じた水源地域の活性化、また 地域基盤の強靭化の実現に向け、小水力発電導入を促進する枠 組みに関する研究・推進活動を行っています。  専門家を活用した運営体制の構築や、地域内におけるエネル ギーの地産地消サイクルの創出による衰退の進む水源地域の活 性化、地域活性化を通じた地域基盤の強靭化、自然エネルギーを 活用した温室効果ガス排出の抑制による地球温暖化対策等への 貢献等、水源地域の永続的な発展に寄与する事業モデル確立に 向け、活動を展開していきます。  人口減少等による料金収入減が不可避である中、大量更新時 期を迎えた水道事業の持続可能性の強化に向けて、地域の暮ら しや経済に不可欠な水をテーマとする機構提言実現の重要性は 着実に高まっています。  水の安全保障戦略機構では、2013(平成25)年の第13回基本 戦略委員会にて「水と緑の連携インフラ支援プログラム研究会」 を設置以来、水源林等森林から蛇口までの水道施設を一体的な 地域水インフラと位置づけ、斬新な民間資金と知恵を活用した水 インフラ整備を推進する公民連携事業の研究・検証を実施してい ます。その成果に基づき、2014(平成26)年度からは、自治体の導 入支援や共同研究事業が進められました。  民間からの資本性財源の導入基盤や水源林等森林の環境価 値の活用による新しい民間からの収入基盤の構築により、水道料 金収入を原資とする更新事業財源の自律的な拡大を達成し、地 域の自治体と民間が一体となり水インフラ健全化・強靭化、地域 経済の活性化を果たし、地域水循環基本計画や地域の地球温暖 化対策にも有効な連携の礎を創り上げる活動です。 ヒアリング調査を行い、実施の障害になる事項を特定し河川管理 者が支援可能な方策を提案しました。 第6回会合(ニューヨーク) 第5回会合(韓国)

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Japan Water Forum Annual Report 2016 09 08 Japan Water Forum Annual Report 2016

アジア・太平洋水フォーラム

アジア・太平洋水フォーラム(APWF)は、2006(平成18)年に設立された、

アジア太平洋地域の政府、国際機関、市民社会などを結ぶネットワークで、

関係者・機関の連絡・協働のもと、同地域の水問題解決に向けて活動を展開しています。

1 1:第18回APWF執行審議会  (2月24日、シンガポール) 2:第2回国連水と災害に関する特別会合オープニング   (ニューヨーク国連本部・総会ホール) 2 1 2

政策提言

 本年度は、第7回世界水フォーラムの地域プロセスやセッション 開催を通じて、域内の政府、国際機関、開発銀行、流域機関、研究 者、企業、市民社会、ユース等の多様な関係者と共に、都市、グリー ン成長、食料の安全保障、気候変動・水関連災害、統合水資源管 理、農村部における水と衛生といったテーマについて、現状の課題 や取り組み・経験を共有しながら議論を進め、その解決に向けた メッセージを発信しました。また、それらの内容をとりまとめたア ジア太平洋地域プロセス最終報告書の作成・公開を行いました。  また、地域の水の安全保障の改善に向け、実践的な政策メッ セージを発信する主要な機会の一つとして、第3回アジア・太平洋 水サミットの2017年開催に向けた準備を開始しました。家庭、経 済、都市、環境、水関連災害へのレジリエンスという5つの側面で の各国の水の安全保障の評価と提言を行う「アジア水開発展望」 第3版についても、アジア開発銀行(ADB)ら関係機関と共に、 2016年の発行に向けた準備を進めました。  気候変動対策の分野では、2012年に発行した「水と気候変動適 応に関する枠組み文書」において提言がなされた5つの原則と行 動を実践に移すための指針として、優良事例を取りまとめた、実務 者向け「水と気候変動のためのメタガイドライン」が完成し、ADB、 世界水パートナーシップ(GWP)と共同発行を行いました。

水と災害ハイレベル・パネル(HELP)は、近年世界各地で頻発・激化している水災害を軽減するために、

「事前予防」型の防災対策を強化することを目的として設けられ、

2013(平成25)年6月に第1回会合が東京で開催されました。

以来、日本水フォーラムは、その事務局において、防災の主流化に向けた支援を行っています。

 HELPの主要参加者は、ハン・スンス議長(国連事務総長特使・ 韓国元首相)、キティラット副議長(タイ副首相※)、シュルツ・ファ ン・ハーゲン副議長(オランダ社会基盤・環境大臣)ほか、米国陸軍 工兵隊、ユネスコ、世界銀行、アジア開発銀行、世界水会議等の代 表です。  本年度は、第5回会合が4月に慶州(韓国)で、第7回世界水 フォーラムに併せて開催されたほか、第6回会合が11月にニュー ヨーク・国連本部(米国)で開催され、第7回世界水フォーラムでの 貢献や、水と災害に関する定期的対話の場の形成に関するアク ション、SDGs等に関するアクション、気候変動、渇水等について議 論が行われました。

水と災害ハイレベル・パネル

※発足当時

本年度は、地域強靭化と連携した地域活性化と地方創生に資する具体的な事業が、

提言書「低炭素で持続可能な水・物質循環社会へ」

(平成24年10月発行)の

具現化に向けた活動として産官学民連携のもと展開され、事業の実施・推進の基盤確立が進められました。

小水力発電促進に関する枠組みの研究、推進活動

浸水時における被害最小化方策

水と緑の連携インフラ支援プログラムの導入支援

チーム水・日本/水の安全保障戦略機構

調査研究活動

 平成27年9月の関東・東北豪雨により鬼怒川では堤防が決壊 し多くの被害が出ました。  この様な洪水の対策として、治水施設整備や堤防強化などの ハード対策の他、浸水被害の最小化を図るためのソフト整備が重 要です。  このため、浸水が発生した場合に被害が最小化する方策とし て、氾濫域内に位置する施設(水害リスクを有する施設)の分布状 況を的確に把握する必要があります。  そこで、そのような施設をシームレスに表示するシステムを開 発しました。このシステムを活用することで、脆弱性のある施設に 対し安全かつ迅速に避難するための計画作成や訓練、浸水を防 止するための施設整備等の指導に役立てることができます。  また、大規模工場等や要配慮者利用施設での浸水防止計画や 避難確保計画、訓練の実施率が低いことから、保有者・管理者に  近年日本では、全国的に人口減少の問題に直面し、特に地方の 農村部ではより速いスピードで人口減少が拡大しており、これに 伴う地域経済の縮小が懸念されています。  水の安全保障戦略機構では、日本政府や各地方自治体、産業 界や学会等と連携し、日本の国土に固有で、無限の太陽エネル ギーともいえる水力資源の活用を通じた水源地域の活性化、また 地域基盤の強靭化の実現に向け、小水力発電導入を促進する枠 組みに関する研究・推進活動を行っています。  専門家を活用した運営体制の構築や、地域内におけるエネル ギーの地産地消サイクルの創出による衰退の進む水源地域の活 性化、地域活性化を通じた地域基盤の強靭化、自然エネルギーを 活用した温室効果ガス排出の抑制による地球温暖化対策等への 貢献等、水源地域の永続的な発展に寄与する事業モデル確立に 向け、活動を展開していきます。  人口減少等による料金収入減が不可避である中、大量更新時 期を迎えた水道事業の持続可能性の強化に向けて、地域の暮ら しや経済に不可欠な水をテーマとする機構提言実現の重要性は 着実に高まっています。  水の安全保障戦略機構では、2013(平成25)年の第13回基本 戦略委員会にて「水と緑の連携インフラ支援プログラム研究会」 を設置以来、水源林等森林から蛇口までの水道施設を一体的な 地域水インフラと位置づけ、斬新な民間資金と知恵を活用した水 インフラ整備を推進する公民連携事業の研究・検証を実施してい ます。その成果に基づき、2014(平成26)年度からは、自治体の導 入支援や共同研究事業が進められました。  民間からの資本性財源の導入基盤や水源林等森林の環境価 値の活用による新しい民間からの収入基盤の構築により、水道料 金収入を原資とする更新事業財源の自律的な拡大を達成し、地 域の自治体と民間が一体となり水インフラ健全化・強靭化、地域 経済の活性化を果たし、地域水循環基本計画や地域の地球温暖 化対策にも有効な連携の礎を創り上げる活動です。 ヒアリング調査を行い、実施の障害になる事項を特定し河川管理 者が支援可能な方策を提案しました。 第6回会合(ニューヨーク) 第5回会合(韓国)

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草の根活動の支援

-Charity for Water

10 Japan Water Forum Annual Report 2016

京都世界水大賞

京都世界水大賞は、第3回世界水フォーラムが日本(琵琶湖・淀川流域)で開催されたことを契機に始まりました。

3年に一度、世界水フォーラムの開催年に、水問題解決のための草の根活動に取り組む世界の団体を表彰しています。

 第4回京都世界水大賞では、「他の規範となるような革新的かつ 拡大可能な取り組みを行ってきた団体」として、37カ国110団体の 候補の中から、ネパールの団体Environment and Public Health Organization (ENPHO)が大賞に選ばれました。授賞 式は、第7回世界水フォーラム(平成27年4月、韓国)の閉会式で開 催され、ENPHOには協賛企業7社(株式会社島津製作所、鹿島建 設株式会社、大成建設株式会社、株式会社東京建設コンサルタン ト、川合鑿泉工業株式会社、パシフィックコンサルタンツ株式会 社、ブルス・トラベル株式会社)と日本水フォーラムから、賞金200 万円が授与されました。協賛企業からのご支援により、世界水 フォーラムの場において日本のプレゼンスを示すことができ、また、 現地活動の支援することができました。

第4回京都世界水大賞

 授賞式翌週の4月25日、ネパールは大地震に見舞われました。 授賞団体であるENPHOは、震災復興活動に奔走する状況において も、賞金を活用した活動「よりよい学習のための小学校支援プロジェ クト」を着実に展開しました(2015(平成27)年9月∼2016年5月)。  スルケット郡ビレンドラナガル市にある小中学校11校を対象 に、郡の教育オフィスや市役所と協力し、学校の水課題を解決する ことによる都市貧困層の健康状態改善を目指し、教師・郡や市の 担当者・記者を招いたワークショップ、児童や生徒を対象とした手 洗いキャンペーン、水と衛生・学校での行動改善についての啓発活 動、水ろ過設備・手洗い場・トイレの建設が実施されました。計画 から実施、完了までの取り組みは、今後模範事例としてご報告する 予定です。

第4回授賞者の現地活動フォローアップ

第7回世界水フォーラムでの授賞式 建設したトイレ

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モザン ビーク インド レソト コロンビア グアテマラ ウガンダ カメルーン カンボジア スリランカ パキスタン ラオス ベトナム ネパール バングラデシュ フィリピン ガーナ ベナンナイジェリア コンゴ 民主共和国 ケニア ブルンジ トーゴ タンザニア ザンビア マラウイ 1 (3,500) スーダン (8,677)18 2 (148) 19 (58,082) 12 (5,680) 11 (14,408) 3 (310) 1 (392) 1 (115) (3,784)9 1 (100) 1 (50) 21 (29,625) 2 (472) 1 (277) 3 (1,410) 9 (10,500) 1 (100) 1 (50) 6 (10,230) 1 (1,050) 5 (5,448) 4 (2,474) 8 (9,500) 6 (21,468) 2 (1,379) 1 2

草の根活動の支援

-Charity for Water

10 Japan Water Forum Annual Report 2016 Japan Water Forum Annual Report 2016 11

京都世界水大賞

京都世界水大賞は、第3回世界水フォーラムが日本(琵琶湖・淀川流域)で開催されたことを契機に始まりました。

3年に一度、世界水フォーラムの開催年に、水問題解決のための草の根活動に取り組む世界の団体を表彰しています。

 第4回京都世界水大賞では、「他の規範となるような革新的かつ 拡大可能な取り組みを行ってきた団体」として、37カ国110団体の 候補の中から、ネパールの団体Environment and Public Health Organization (ENPHO)が大賞に選ばれました。授賞 式は、第7回世界水フォーラム(平成27年4月、韓国)の閉会式で開 催され、ENPHOには協賛企業7社(株式会社島津製作所、鹿島建 設株式会社、大成建設株式会社、株式会社東京建設コンサルタン ト、川合鑿泉工業株式会社、パシフィックコンサルタンツ株式会 社、ブルス・トラベル株式会社)と日本水フォーラムから、賞金200 万円が授与されました。協賛企業からのご支援により、世界水 フォーラムの場において日本のプレゼンスを示すことができ、また、 現地活動の支援することができました。

第4回京都世界水大賞

 授賞式翌週の4月25日、ネパールは大地震に見舞われました。 授賞団体であるENPHOは、震災復興活動に奔走する状況において も、賞金を活用した活動「よりよい学習のための小学校支援プロジェ クト」を着実に展開しました(2015(平成27)年9月∼2016年5月)。  スルケット郡ビレンドラナガル市にある小中学校11校を対象 に、郡の教育オフィスや市役所と協力し、学校の水課題を解決する ことによる都市貧困層の健康状態改善を目指し、教師・郡や市の 担当者・記者を招いたワークショップ、児童や生徒を対象とした手 洗いキャンペーン、水と衛生・学校での行動改善についての啓発活 動、水ろ過設備・手洗い場・トイレの建設が実施されました。計画 から実施、完了までの取り組みは、今後模範事例としてご報告する 予定です。

第4回授賞者の現地活動フォローアップ

1 1:住民啓発活動の様子(バングラデシュ) 2:完成した水源(トーゴ) 2 第7回世界水フォーラムでの授賞式 建設したトイレ

JWFファンド 2015

JWFファンド2015の支援実績

JWFファンド

JWFファンドは、2005(平成17)年に日本水フォーラムが設立し、独自に運営する助成基金です。

毎年、発展途上国の団体を対象に、水問題の解決や改善に関するプロジェクトを公募し、

1プロジェクト当たり1,000USドルを上限とした助成を実施しています。

 本年度はアジア地域およびアフリカ地域から、計12カ国41件の 応募があり、選考の結果、6件の活動を支援しました。JWFファンド 2015により建設された井戸・給水設備の数は26基、トイレの数は 7基、実施された意識啓発活動は34回、総受益者数は約4,700名

です。本年の活動には、会費およびCharity for Waterから5,889 ドルを活用しました。各国政府や国際機関の大規模援助が届かな い場所へ、今後もJWFファンドによる支援を続けて参ります。 アフリカ地域 アジア太平洋地域 国名 地域 プロジェクト内容 受益者数 ダッカ チャーサダ バ ン グ ラ デ シ ュ スラム地域の住民が理解し維持管理できる雨水タン クやトイレを届ける。同時に衛生に関する啓発活動を 実施する。現地で調達可能な低コストの技術や手法 を採用する。 2010年の洪水で井戸が使えなくなった家庭に、開放 式ではないハンドポンプの設置と安全な水と健康に ついての啓発を行う。安全な水源を提供することで水 に起因する病気の減少が期待できると同時に今後の 洪水への対策とする。 1,600人 国名 地域 プロジェクト内容 受益者数 パデル ウ ガ ン ダ タ ン ザ ニ ア 対象地域の小中学校で住民や行政の協力を得てトイ レの修繕と建設、衛生に関する啓発活動を実施し、住 民の居住環境に対する意識と行動の改善、行政の関 心喚起と支援強化を目指す。 500人 パリッサ 地域の水源である湧き水の採水場を整備し、水源を 保護することで安全な水源を確保し、水と衛生につ いての啓発やトレーニングを実施することでその維 持と衛生習慣の改善に取り組む。 1,260人 ムワンザ 対象地域とその小学校が利用可能な簡易なポンドサ ンドフィルターを建設し、乾期にも安全な水を確保で きるようにする。ジェンダーと水の関連や、水と衛生 についての能力強化活動を実施し、地域の能力向上 を図る。 ト ー ゴ ヤオコフェ 対象となる貧困家庭の居住地域に、安全な水源と衛 生的なトイレを提供し、同時に水と衛生、野外排泄に 関する正しい習慣の啓発や能力強化のための活動を 実施し、水と衛生に起因する病気を減らす。 380人 225人 750人 パ キ ス タ ン ※数字は支援件数、カッコ内は受益者数

JWFファンド2005∼2015の

支援件数と受益者数

JWFファンド2005∼2015の支援実績 支援件数 支援金額 (US$) 受益者数(人) 給水設備の数(施設)作った井戸・ トイレの数(個)作った 教育プログラムの実施数(回) 150件 148,577 189,953 453 388 372 総受益者数:約4,715人

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草の根活動の支援

-Charity for Water

12 Japan Water Forum Annual Report 2016

プロジェクト実施地

第5号プロジェクト 第4号 プロジェクト (ナイジェリア) (ケニア) (ソロモン諸島) (バングラディシュ) (ネパール) (カンボジア) (スリランカ) 第6号プロジェクト 第7号プロジェクト (スリランカ) 第3号プロジェクト 第2号 プロジェクト 第1号 プロジェクト 第8号プロジェクト (インドネシア) (インド) 第9号プロジェクト 第10号プロジェクト

ダルビッシュ 有 水基金

2007(平成19)年3月、ダルビッシュ有投手(現:テキサス・レンジャーズ所属)は、日本水フォーラムと協力して、

水不足や水の汚染などに苦しむ発展途上国の人々に安全な水を提供することを目的に、

「ダルビッシュ 有 水基金」を設立しました。

ダルビッシュ有投手は、公式試合で勝利投手となるごとに、同基金に10万円を寄付することを続けています。

これまでの寄付総額は1,150万円(日米通算115勝)にのぼり、本基金の賛同者の方々からも

410万円以上のご寄付をいただいています。

(平成28年3月31日現在)

 インド北西部・ラージャスターン州の中でも、パキスタンとの国境付 近の村は、川や海がなく、年間降水量も200ミリ以下と、水資源のきわ めて乏しい環境にあります。女性や女児は水を汲むため、頭に20リッ トル大の壺を載せて毎日3∼4キロを歩き、水を運搬する重労働を余 儀なくされています。水源であるため池は家畜も使用し汚染され、地 下水は塩水化するなど、衛生的で安全な飲み水の確保は困難で、村 人は水質に妥協することもあります。第10号プロジェクトにより、安 全な飲み水の継続的利用が可能になり、女性や女児の負担軽減など の生活改善が期待されます。

平成27年度の取り組み

「雨水利用による安全な飲み水の確保と生活改善プロジェクト」 (インド、ラージャスターン州) 第10号プロジェクト  前年度に実施した第9号プロジェクト「生活環境改善プロジェクト」 (インドネシア、カリマンタン)では、葦(アシ)を用いた汚水浄化設備つ きのトイレを建設し、野外排泄の防止と汚水による環境汚染の軽減を 目指しました。プロジェクト実施後の、同年9月から12月にかけて、エ ルニーニョ現象やパーム油農場の野焼き、泥炭火災による深刻な煙 害が発生し、その影響により葦が生育できず、浄化設備が機能できな い事態となりました。  自然現象と人為的環境操作の影響が確実に住民生活に影響を及 ぼしています。現地では引き続き、葦の再生と原因の追究を試みてい ます。

平成26年度のフォローアップ

第9号プロジェクトフォローアップ 実施内容:現状調査、10世帯への雨水貯留タンク設置、雨水貯留タンク の雨水の水質検査、安全な水や衛生/タンクの維持管理に関 する啓発活動、雨水貯留タンク利用組合(Jal Sabha)の結成 実施期間:2016年1月∼6月 受益者数:10世帯50人 実施内容:15世帯各戸への汚水浄化設備つきトイレ建設、水とゴミに 関するワークショップ・トレーニング 実施期間:2015(平成27)年1月∼6月 受益者数:525人

(15)

 株式会社4℃ホールディングスが展開するジュエリーブランド 「4℃」は、自由に姿かたちを変えながらも決して本質は変わらな い水のようでありたいという想いのもと誕生しました。「水」を通 じた社会貢献により、すべての女性へ「美しさ」と「ときめき」を届 けることを目指し、2008年(平成20年)から日本水フォーラムと 共同プロジェクトを実施しています。 平成27年度の取り組み  引き続き、スリランカ北部バブニヤ県マハカッチャコディア村 で、雨水貯留タンクを設置しました。村には水道がなく、飲み水 は、井戸水を汲む又は水売りから購入するなどして得ています が、水汲みは女性や女児にとって重労働であり、水購入の費用は 家計を圧迫します。また、井戸水を飲用しつづけると慢性腎臓疾 患になることが指摘されています。本年度は新たに14世帯を対象 に、雨水貯留タンクを設置しました。これにより年間を通して雨水 を飲み水等に利用することが可能となりました。

日本水フォーラムでは、会員の皆様と共に、発展途上国の水や

衛生問題を改善するためのプロジェクトを実施しています。

4℃ アクア プログラム 2015

会員の皆様との連携

Japan Water Forum Annual Report 2016 13

実施期間:2015年8月∼      2016年5月 受益者数:14世帯70人 バブニヤ県 マハカッチャコディア村  日本水フォーラムは、東レ株式会社の進める持続可能な社会づ くりに向けた社会貢献活動のひとつとして、2011年(平成23年) からインドネシア、ロンボク島で小学校の水と衛生環境の改善の ための活動を展開して参りました。 平成27年度の取り組み  5年目となる本年度は、4年間の活動結果と課題を、対象地域の 小学校運営に還元することを目的に活動しました。西ロンボク県 の教育文化部長を小学校に招き、成果文書の提出、現地視察、意 見交換、課題提起、今後の取り組みについての話合いを行いまし た。その結果、水と衛生に関する環境改善が、小学校のよりよい学 習環境に重要であることが共有されました。教育文化部長のも と、小学校における水と衛生の環境改善は今後も展開される予定 です。

東レ株式会社CSRプロジェクト

インドネシア ロンボク島 教育文化部長(左)とPelangan1小学校の校長(右) 1 1:建設中の雨水貯留タンク (インド、ダルビッシュ 有 水基金) 2:葦(アシ)を使った汚水浄化設備  (インドネシア、ダルビッシュ 有 水基金) 2 雨水貯留タンクを設置したマルハーミさん 維持管理トレーニングの様子 西ロンボク 教育文化部に 提出した成果文書 スリランカ

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Japan Water Forum Annual Report 2016 15 14 Japan Water Forum Annual Report 2016

 日本国内では2011年をピークに人口減少が進んでいます。こ れに伴い社会インフラを支える担い手が激減しており、水道業界 でも既に、水道料金の減収や水道インフラを支える技術者の不足 等により、水道インフラの維持更新に深刻な問題が発生している 地方自治体も存在します。このまま人口減少が進行すると、2040 年には日本の総人口は約2000万人減少し、必要な水道インフラ の維持管理はおろか水道インフラの大幅な見直しは避けられな い事態となります。こうした動向を捉え、本セミナーでは10∼20 年後ではなく、更に先の2040年を見据え、人口減少時代における 水問題解決に向けた技術やアイデアをテーマとしました。  当日は定員の倍に達する聴講者で満場となる中、最前線の研 究者の立場から既に存在する技術のみならず研究・開発が進ん でいる技術の活用や、将来の地域コミュニティ等の在り方を考察 し、持続可能な水道インフラについて知見を発表しました。

日本水フォーラムは、一般社団法人日本能率協会他主催の、

INCHEM TOKYO 2015における第5回水イノベーションに企画協力、参画しました。

2040年を見据えた水イノベーションの創出を

水防演習ツアー2015

日本の伝統的な水防技術伝承と防災意識向上を主な目的とした水防演習への視察に、

在京大使館・国際機関等の皆様をご案内するツアーの企画運営に、2006(平成18)年より取り組んでいます。

技術と経験の発信

1 1:太田国土交通大臣と歓談する駐日ベナン 共和国特命全権大使。(水防演習ツアー) 2:土のうづくりを体験する水防演習ツアー 参加者 3:中央大学准教授山村寛氏 (INCHEMTOKYO 2015水イノベーション 特別講演) 4、5:INCHEM TOKYO 2015水イノベーション    特別講演会場の様子 3 4 5 2 1 2 3

日本の叡智の

世界への発信

 在京大使館および国際機関の関係者の方々を対象に、日本の 伝統的な水防技術伝承と防災意識向上を主な目的とした水防演 習の見学や、水防活動の体験を行うツアーを開催しました。国際 社会における防災の主流化に向けて、日本の水防技術・歴史を世 界へ発信するとともに、展示スペースへブースを出展、世界の水事 情等についての啓発活動を行いました。  参加者の方々からは、ツアーで得られた知見が母国にとっても 有用であること、「水災害対策」の重要性の認識・再認識に大きく 寄与したツアーであったこと、また日本は水災害対策において世 界のリーダーであることを実感したなどと高く評価いただく結果 となりました。 水防演習ツアー2015概要 第64回利根川水系連合・総合水防演習ブース出展  日本水フォーラムは、大使館ツアー参加者を始め、水防演習会 場への一般来場者に向けて、国内外の水事情と日本水フォーラム の取り組みに関する学習コンテンツをブース出展しました。展示 内容や説明を理解し、クイズやアンケートに答えて記念品を配布 する実施内容で、例年注目を集めています。 日時 会場 平成27年5月16日 (土) 群馬県伊勢崎市境村地先 主な内容 第64回利根川水系連合・総合水防演習の視察 (開会式、第1部:水防訓練 - 水防工法、避難勧告広報訓練、住民の 水防活動支援、住民による自衛水防、水防支援活動、炊き出し訓練 等、第2部:救出・救護訓練、閉会式) 水防工法体験(縄結び、土のう) 参加者 ベナン共和国特命全権大使、シリア・アラブ共和国臨時代理大使 を含む18カ国/団体25名 (インド、ウガンダ、カンボジア、ジブチ、シリア、タジキスタン、中国、 チュニジア、ベナン、ベラルーシ、ペルー、モザンビーク、モンゴル、 リベリア、ルーマニア、アジア開発銀行研究所) ※水防演習ツアー2015は、一般社団法人関東地域づくり協会の協力によ  り実施されました INCHEM TOKYO 2015 水イノベーション特別講演 「25年後の社会・水インフラ・新技術」概要 プログラム 開催日時 会  期 平成27年11月25日(水)∼11月27日(金) 会  場 東京ビッグサイト(東京国際展示場)東ホール 主  催 公益社団法人化学工学会 一般社団法人日本能率協会 来場登録者数(主催者発表)22,802名(2013年開催時:19,777名) INCHEM TOKYO 2015概要 講師:山村寛氏 中央大学 理工学部 人間総合理工学科 准教授 司会・聞き手:佐藤啓 日本水フォーラム マネージャー 11/26(木)14:15∼15:15 会場 東京ビッグサイト(東京国際展示場)東1ホール セミナー会場B 主催 特定非営利活動法人 日本水フォーラム 参加者数 約140名(定員70名) JWFコミュニケーション・ラウンジ 「途上国水問題解決に向けた国際貢献・ビジネス展開の機会を探る∼分散型汚水処理のニーズと最新動向」 (ビル&メリンダ・ゲイツ財団サニテーション部門のトップをゲストに迎えて)  日本水フォーラムでは、会員・関係者皆様との連携を深めるため、国内外のゲストをお 迎えして、情報交換・交流会を開催しています。本年度は6月5日(金)に、日本水フォーラ ム会議室にて開催しました(参加者約30名)。  世界の水・衛生問題の解決に向けた取り組みを資金面で支援する、ビル&メリンダ・ ゲイツ財団(マイクロソフト社創業者ビル・ゲイツ氏らが設立)のサニテーション事業部 門の責任者であるブライアン・アルボギャスト氏、環境省大臣官房吉川圭子氏、橋本和司 JWF参与・日本サニテーションコンソーシアム顧問より話題提供があり、オンサイト処理 施設(トイレや浄化槽など)のニーズを始め、適切な汚水処理・汚泥処理の普及に関する 最新動向について話し合いました。 Column 4 5

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