- 1 -
診療材料等物流管理システム運営業務仕様書
この仕様書は、公立宍粟総合病院 (以下「病院」という。) における診療材料等
について、物品取扱各社との価格交渉、物品 調達、物品管理、納品等の業務の効率
化及び合理化、物品購入経費の削減、余剰在庫の軽減等を 図る とともに、看護師等
病院職員の本来業務を充実させ、健全な病院運営を行うための診療材料等物流管理
システム運営業務の 基準となる仕様について、必要な事項を定める ものである。
なお、本業務の内容 は専門的な技術が要求される業務であり 、提出された企画提
案書に基づいて仕様を作成する方が最も優れた成果を期待できる というプロポーザ
ル方式採用の趣旨に鑑み、 この仕様書に記載したすべての項目の実施を 要求するも
のではなく、企画提案各社が、 その専門的な技術を発揮すること を期待するための
基準を示したものである。
以上のことから、 契約に当たっては、この仕様書のほか、企画提案書の提案内容
について、優先交渉権者と協議し、仕様書の変更を行う ことがある ので留意するこ
と。
1 業務名
診療材料等物流管理システム運営業務(以下「 SPD 業務」という。)
2 履行場所
⑴ 公立宍粟総合病院(宍粟市山崎町 鹿沢93番地)
許可病床数 199床 稼働病床数 192床
※公立宍粟総合病院ホームページの病院概要 を参照のこと
⑵ 受託者が設置する院外倉庫
3 委託期間
契約締結の日から平成 34年3月31日までとする。
なお、この契約は、地方自治法(昭和 22年法律第67号)第 234条の3及び宍粟
市長期継続契約を締結することができる契約を定める条例(平成 18年条例第5号 )
第2条第3号に規定する長期継続契約であるので、この契約に要する経費の歳入
歳出予算の減額又は削除があった場合には、この契約を解除することができる旨
の特約を付している。また、契約締結の日から平成 31年3月 31日までの間を業務
開始に向けた準備期間とし、その際の費用については受託者の負担とする。
4 業務の目的
次の業務を行うことによって、病院における「安全・安心の医療の提供」と「安
定した経営基盤の確立」を図るものである。
⑴ 診療材料等(以下「 SPD 物品」という。) の院内余剰在庫の軽減、死蔵品解
消のための院内在庫の圧縮
⑵ 病院内各部署の適正な定数在庫設定と欠品の生じない供給体制の構築
- 2 -
⑶ 受託者が所有する院外倉庫からの物品供給方式の採用による院内中央倉庫ス
ペースの有効活用
⑷ 診療材料費の適正化 ( 価格交渉、同種同効品の精査等)
⑸ 保険請求漏れの防止・削減
⑹ SPD 物品の使用情報の蓄積と部 署別原価計算等を用いた経営分析への活用
⑺ 病院職員の物品管理に関与する各種関連業務の軽減
5 業務実施方針
受託者は、次の事項を適正に実施する こと。
⑴ 医療の質の向上 及び安全を確保し、患者へのサービスの向上ができること。
⑵ 業務パートナーとして、 病院の立場に立った業務運営ができること。
⑶ 病院の経営の合理化及び効率化、継続的なコスト削減による 経営改善に貢献
できること。
⑷ 病院職員との協調を重視し、信頼を確保できること。
⑸ 当該業務の運営を支障なく開始できるよう運営準備を進め、運用開始日から
適正に業務を開始できること。
⑹ 当該業務に関し、準備期間及び業務開始後も 病院職員に対する周知、教育が
徹底できること。
⑺ 病院が必要とする 物品を調達し、納品できること。
⑻ SPD 物品については、計画的かつ効率的に価格交渉を行い、適正な価格で調
達できること。
⑼ 大規模事故、災害等の緊急時に病院が必要とする物品をできる限り迅速に納
品できること。
⑽ 月一回以上、業務内容について病院担当者と打合せを行うこと。
6 業務概要
⑴ 受託者は病院 と協議の上、管理対象部署における SPD 物品 の定数を設定し、
病院受け入れ担当 部署まで適正に供給を行うこと。(病院 内の配送業務は、病
院直営で行う。) また、 SPD 物品は預託消化払い方式 (使用した時点で所有権
が病院に移り、債務が発生する。 )を採用し、在庫負担の 軽減を図ること。な
お、臨時に発注する物品等については各社の提案により決定する。
⑵ 受託者は、 SPD物品について、原則としてバーコードラベル(シール)を利
用した管理を行うこと とし、使用期限管理、ロット管理、トレーサビリティー
機能等を管理するシステム( 以下「 SPD システム 」という。) を構築し、運用
できるようにすること。
⑶ 院内スペースの有効活用を目的とし、配置する SPD 物品 は院外倉庫からの提
供とすること。 ただし、受託者と病院で協議した結果、院内配置が適切と判断
した SPD 物品は院内倉庫に配 置することができるものとする。 また、院外に倉
庫を持つことにより発生する費用は 受託者負担とする。
⑷ SPD 物品は、 病院との協議により決定されたスケジュールに従い定期供給さ
- 3 -
れるものとする。
⑸ 受託者は、病院が必要とする SPD 物品及び新たな SPD 物品を適正な価格で調
達するとともに、調達価格の妥当性を定期的に病院に報告する ものとする。な
お、受託者が調達 するS PD 物品の納入価格は、原則として平成 30年9月1日時点
(以下「価格基準日」という。)での病院の購入価格以下とすること。また、
価格基準日以降において 診療報酬改定等により材料償還価格の変更があった場
合は、当該変更前における値引き率(変更前の購入価格及び償還価格に基づき
算出した率)を、変更後の材料償還価格に適用した金額以下とすること。
⑹ SPD 物品の品目の選定及び納入価格の決定は、病院の承認を得ること。
⑺ 受託者は、 SPD物品の償還価格、市場価格及び類似品に関する情報、並びに
管理対象物品の使用状況等の情報を提供すること。また、それらの情報を踏ま
えた病院経営に関わる改善提案や当該業務の改善提案、定数変更、管理対象物
品に関する提案等を行うこと。
⑻ 循環器内科のカテーテル類、整形外科のインプラント等のいわゆる「持ち込
み品」についても できる限り対応すること。
⑼ SPD 物品の紛失等に係る費用負担については、 病院の過失等の理由による損
失以外は受託者責任とし、 病院で責任は負わない。また、紛失 等の責任の所在
が不明確な場合は 病院と受託者が協議の上、費用負担を決定する。
7 管理対象部署
管理対象部署は、 SPD 物品の使用が想定される部署を基本に、 受託者と病院と
の協議により決定する。
8 管理対象物品
管理対象物品( SPD物品)は、原則として、医薬品、血液・血液製剤、検査試
薬を除くすべての医療用材料とし、具体的な品目については、受託者と病院との
協議により決定する。
※ プロポーザル提案資格確認結果通知書により提案資格を有するとした者 には、
秘密保持を条件に購入品目、購入数量及び購入総額 等のデータを提供する。
9 SPD 物品管理業務体制
⑴ 通常業務実施日時
ア 業務の実施 日時は、原則として、平日の月曜日から金曜日まで の午前8時
30分から17時 15分までとする。
イ 日曜日、土曜日、国民の祝日に関する法律(昭和 23年法律第 178号)に規定
する休日及び 12月29日から翌年の1月3日までの日(以下「休日等」という。)
が3日以上連続する場合には、受託者と病院の双方で協議して定める日を業務
実施日とする。
⑵ 緊急時及び休日・時間外 の対応体制
ア 通常業務実施時間外に 、 SPD 物品が緊急に必要となった場合に対処するた
- 4 -
め、業務従事者は必ず電話で連絡が取れる体制であること。
イ 緊急に必要となった SPD 物品は、直ちに 病院に供給すること。その際、 SP
D 物品は請求部署の職員に直接引き渡し、確認を得ること。
10 業務内容
業務の内容は次のとおりとする。
⑴ SPD 物品調達に関する 業務
ア SPD 物品の発注(定期・臨時 ・緊急)、納期管理及び検品
イ SPD 物品の新規(臨時)採用購入物品の管理
ウ 使用頻度の低い SPD 物品の取扱停止などの提案
エ SPD 物品に関する情報 管理・情報提供業務
① 新製品、新技術に関する情報の収集 及び提供
② 同種同効品のリスト作成 及び導入に係る比較検討及び 提案
③ 厚生労働省から発表される医薬品 、医療機器等の安全性情報及びメーカー
による自主回収に関する情報等の収集 及びその適切処置
⑵ SPD 物品納品に関する 業務
ア スケジュールに従った定期 納品
イ 臨時・救急時の 納品
ウ 病院仕様にセット化した SPD 物品及び包装単位以下の数量でセットした SP
D 物品の納品( セット化又は分割することが法令等に抵触する場合又は物品の
品質保持、効果等に著しい悪影響を及ぼす可能性のある場合 を除く。)
エ SPD 物品管理用(定数内外、保険請求等)バーコードラベルシールの貼り
付け
※ 病院内各部署 への SPD 物品の定期搬送業務は、直営で行うこととしている。
⑶ 在庫管理に関する業務
ア 適正在庫の維持 業務
① SPD システムにより 、随時 SPD 物品の使用量を把握し、適正な発注 と適
正在庫の維持 、適正な配置定数の設定を行う。
② SPD システム により、不動在庫表作成などを行い、随時不動在庫を確認
し在庫を調整する。
イ 品質管理業務
① SPD システム により、有効期限が近くなった SPD 物品 の確認を行い、安
全な品質管理 を行う。
② リコール発生時には、 直ちに病院へ報告を行い、対象となる製品の速やか
な回収など の対応を行う。また、メーカーと交渉を行い代替品 確保などの対
応を行う。
ウ クレーム処理業務
病院から SPD 物品に不良があると申出があったときは、 速やかに不良の状
態を確認し、メーカー と交渉を行い代替品確保などの対応を行う。
- 5 -
エ 棚卸し業務
上半期、下半期にそれぞれ 1回以上棚卸しを行い、その結果を病院に報告す
る。
オ 同種同効品整理 業務
適時、 SPD 物品の同種同効品確認を行い、 現行品との置き換え等 の提案を
行う。
カ SPD 物品のロケーション管理 業務
消費の効率性を向上させるため、 SPD 物品のロケーション管理 の提案を行
う。
⑷ SPD システム運用管理に関する 業務
受託者は、 SPD 物品の新規登録、マスターメンテナンス等に SPD システムを
使用し、常に最新の状態で運用管理を行うこと。 また、 SPD システムに係る業
務データの所有権は すべて病院に帰属するものとする。
病院内に SPD システムの端末機器を設置する場合 は、セキュリティ対策が施
された次の機能を有する SPD システムの端末機器類 を設置し、維持管理する も
のとする。なお 、 SPD システムの導入費用、維持管理費用は受託者が負担する
ものとする。インターネット回線等の設置が必要な場合は、設置費用、使用料
金等は、受託者の負担とする。
※ SPD システムのハード機器類及びソフトウェア一式(以下「 S PD システム
機器等一式」という。)を病院内に設置した上で運用するのか、また病院内に
設置しないで運用するのかの判断は 、企画提案を審査の上 決定するので、この
2案の提案を行うこと 。
ア 管理マスタ ( 項目:名称、品番、規格、数量、入数、定価、 償還価格、納入
価格、J AN コード 、GS 1 コード、医事コードなど) を作成し、随時更新 、一括
更新又は一括登録 ができること。
イ 管理マスタコード は、病院が導入済の医事システムマスタコードとの 整合
性が取れるようにする こと。
ウ 発注・入出庫・消費・未納品等の情報をリアルタイムに管理できること。
エ 在庫・ロット・消費管理が可能であ ること。
オ 部署別品目別 使用実績等有用なデータの作成ができること。
カ 各種データを随時 C SV形式など汎用形式で外部媒体に出力できること。
キ 年次データとして 3年分以上の多量なデータを管理できるシステムである
こと。(外部ハードディスクヘの保存、ハードディスク追加増設による保存も
可)
ク システム内全データのバックアップ機能を有しているシステムであ り、ト
ラブルが発生した場合等は迅速に復旧できること。
⑸ 経営改善及び 支援に関する業務
受託者は、各種データ の分析を行い、病院の経営の合理化及び効率化に貢献で
きること。
ア 病院からの要請に応じて 病院内委員会等に出席し、専門的見地から適切な
- 6 -
助言を行うこと。また、統計データを定期に作成し提出するとともに、必要に
応じて、資料の作成及び提出をすること。
イ SPD 物品管理に係る運用改善提案を行うこと。また、 病院からの要請に応
じて運用に関する 病院内説明会等を開催し、物品管理意識及び経営意識の高揚
を図ること。
ウ 不動在庫、医事請求漏れ、使用ロス、滅菌切れ等の各種データ分析を踏ま
えた、経営支援の側面からの提案を行うこと。
エ 診療材料の「市場価格調査」 による改善提案及び病院内の同種同効品又は
同等品の集約提案を行い、標準化によるコスト改善(購入金額の低減)を図る
こと。
オ ベンチマークデータ、 SPD 物品納入までの交渉経緯等(見積書等)を提供
すること。
カ その他病院経営改善へ貢献できる提案を行う こと。
11 緊急時・災害時の対応
時間外及び休日等 又は大規模災害、事故等の緊急時に、 SPD 物品が緊急に必要
となった場合に対処するため、業務従事者は必ず電話で連絡が取れる体制である
こと。また、緊急時に病院が必要とする物品をできる限り迅速に納品できる体制
であること。
12 費用区分
病院と受託者間における費用区分は 、原則として、次表のとおりとし、次表以外
のものは病院と受託者間で別途協議のうえ決定する。
項目 病院 受託者
※病院内に端末を 設置する場合
⑴ 物流管理システム(物流管理システム の構築費及び病
院内配線工事費、その他設置費用を含む。また、物流管
理システムの端末 、バーコード読み取り機及びプリンタ
ー含む。)及び端末機器の点検整備、その他メンテナン
ス業務、不具合発生時の対応に係る費用 並びに業務実施
に伴い発生する 端末の通信運搬費(インターネット回線
等)
〇
⑵ 搬送用カート 〇
⑶ SPD 物品に 貼り付けるバーコードラベル、インクなど
業務に直接必要な 消耗品 〇
⑷ SPD 物品納品に係る運送費 〇
⑸ 業務実施に伴い 病院内で発生する光熱水費 〇
⑹ 院外倉庫の 設置及び管理に係る費用 〇
- 7 -
13 業務開始までの準備等
受託者は、円滑に当該業務の運用を開始することができるように、事前に次の準
備を行うものとする。なお、準備期間の費用については、受託者の負担とする。
⑴ 関連部署における 円滑な業務稼働を確保するため、関連部署への説明及び 職
員を含めたリハーサルを実施すること。
⑵ 定数配置及び小分け単位の状況について、 関連部署との調整を図ること。
⑶ 病院内の運用マニュアルを作成のうえ病院に提出すること。
⑷ システムエラーを想定した各種テストを実施し、円滑な稼働 が行えるよう準
備すること。
⑸ 病院資産である 院内在庫の発注調整に協力し、平成31年 4月1日からの預託在
庫への置き換えがスムーズに進むように 協力すること。
14 その他
⑴ 受託者は、宍粟市、厚生労働省及び関係省庁の定める関連法規、規制等を厳
守すること。
⑵ 「10 業務内容 ⑷ SPD システム運用管理に関する業務」の中でも示したが、
S PD システム機器等一式を病院内に設置した上で運用を行うのか、また設置し
ないで運用するのかの判断は、企画提案書の内容を審査の上決定するので、企
画提案各社は、この2つの方法について提案すること。
⑶ 本仕様書に定める事項について疑義が生じた場合及び受託業務の細目につい
ては、病院と受託者で協議のうえ決定するものとする。
- 8 -
参考
□現状の配送パターン (今後変更する場合がある。)
職員等 定数チェック・払出し 払 出 し 伝票回収
1日
勤務
半日
勤務
1日
勤務 病棟 OP 透析
中央
処置 外来 日用品 おむつ 朝・昼・夕
月 2人 1人 1人 〇 〇 〇 〇 〇 〇
火 2人 1人 - 〇 〇 〇 〇
水 2人 1人 1人 〇 〇 〇 〇 〇 〇
木 2人 1人 - 〇 〇 〇
金 2人 1人 1人 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇
※土日祝日は、休日
※休日又は時間外に物品等が 必要な場合は、臨時伝票で職員が持ち出し。
□現状の棚卸し回数
9月末及び3月末の2回実施
□公立宍粟総合病院における SPD のイメージ
※病院内に端末を設置する場合 の例