第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度
1. 外国人材、日本語の公的な習得支援制度を
―スキル向上を促し生産性高めよ―
本田幸久 【要旨】 国内の慢性的な人手不足を補うため、2019 年 4 月から、高度な技能を持たない未 熟練の外国人労働者の本格的な受け入れが始まる。すでに韓国など近隣国も外国 人を受け入れており、人材の獲得競争が始まっている。日本の賃金水準は相対的 に低下しており、中期的にみれば外国人を集め続けられるかどうか不透明である。 日本は雇用条件など魅力の向上に努める必要がある。現行の技能実習制度は違法 残業のような多くの問題の温床になっている。同じ業種内での実習先変更を認め るなど制度を抜本的に見直し、悪質な企業を排除していかなければならない。 外国人が職業能力を向上させるうえで日本語能力が不可欠だが、現状は習得支援 の体制が乏しい。ドイツを手本に公的な言語講習を実施し、資格取得などを通じ て未熟練労働者からミドルスキル人材へのキャリアアップを促すべきである。 今後は外国人が帯同する子供も増える。不就学を防ぐため、学習の支援体制を整 えるとともに就学を義務化する必要がある。第二世代への教育を充実させれば親 世代よりも高い知識や技術を身に付け、日本の将来の成長に貢献する。 在留外国人への積極的な人的投資は日本の魅力や評判を高め、高度な専門性を持 ったハイスキル人材の誘致にも役立つであろう。 急増する国内の外国人労働者 1-1. 日本で働く外国人が増え続けている。厚生労働省『外国人雇用状況 の届出状況』 によると、国内の事業所が届け出た外国人雇用者は 2018 年 10 月末時点で 146 万人 と、前年に比べて 18 万人(14%)増え、過去最多を更新した。 図表 5-1-1 国内の外国人雇用者数の推移 0 20 40 60 80 100 120 140 160 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 その他 G7/8+豪+NZ ペルー ブラジル インドネシア ネパール ベトナム フィリピン 韓国 中国(香港等を含む) (万人) 日本国内の外国人雇用者数(国別) (暦年) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 不明 身分に基づく在留資格(永住者、定住者など) 資格外活動(留学生など) 技能実習 特定活動 専門的・技術的分野の在留資格 日本国内の外国人雇用者数(在留資格別) (万人) (暦年) (暦年) (注)各年10月末時点。在日韓国人などの特別永住者は含まない。2010年7月に「技能実習」の在留資格が新設された。 (資料)厚生労働省『外国人雇用状況の届出状況』第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 国籍別では、中国の 39 万人(構成比 26.6%)やベトナムの 32 万人(同 21.7%)、 フィリピンの 16 万人(同 11.2%)といったアジアの国々が上位を占める。前年比の 増加幅では、ベトナム人が 7 万 7000 人で最大だった(図表 5-1-1 左)。 在留資格別にみると、永住者や定住者、日本人の配偶者など「身分に基づく在留 資格」を持つ人が 50 万人(構成比 33.9%)で最も多く、次いで留学生のアルバイト など「資格外活動」が 34 万人(同 23.5%)、技能実習生は 31 万人(同 21.1%)だ った(図表 5-1-1 右)。就労先の産業別では、製造業で働く人が約 3 割を占めており 最多だが、卸売業・小売業や宿泊業・飲食サービス業など、幅広い分野に裾野が広 がっている。 特に 2013 年以降は長期にわたる景気回復と、日本国内の人口減による働き手の不 足を受け、外国人の入国超過が続く。労働者の家族など も含めた国内の在留外国人 の総数の推移をみると、1990 年には 108 万人だったのが 2017 年に 256 万人と、約 2.4 倍に急増している(図表 5-1-2)。 図表 5-1-2 在留外国人数の推移 未熟練労働者の受け入れが本格化へ 1-2. 日本で外国人労働者の受け入れに向けた法整備が始まったのは、 バブル景気だっ た 1990 年前後である。同年に施行された改正入国管理法で「定住者」の在留資格が 新設され、ブラジルなど海外に移り住んだ日本人の子孫である日系外国人(3 世まで) は、職種の制限なしに日本で就労することができるようになった。1993 年には発展 途上国への技術移転を名目として、在留期間に期限を設けた技能実習制度 44が開始。 2008 年以降は経済連携協定(EPA)に基づいてインドネシア、フィリピン、ベトナム から介護福祉士と看護師の候補者が来日するようになり、安倍政権下では国家戦略 特区制度を活用した家事労働や農業などへの外国人受け入れも進められている。 2019 年 4 月からは、新たな在留資格「特定技能」の創設や出入国在留管理庁の設 44 技能実習制度による在留期間は当初は 2 年間だったが、1997 年に 3 年間、2017 年に最長 5 年間へと段階的に延長されてきた。 0 50 100 150 200 250 300 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 その他 欧州 北米 ペルー ブラジル ネパール フィリピン ベトナム 中国 韓国・朝鮮 2017 (万人) (注)各年12月末時点。在日韓国人などの特別永住者を含む。 (資料)法務省『在留外国人統計』『登録外国人統計』 在留外国人(出身国・地域別) 在留資格「定住者」が創設 技能実習制度が開始 (暦年)
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 置を盛り込んだ改正入国管理法が施行される。日本にはこれまで未熟練労働者を対 象とする在留資格はなく、技能実習生や留学生のアルバイト、日系人の定住者など が実質的な受け皿になってきた。その方針を転換し、日本もいよいよ正面から外国 人の未熟練労働者を受け入れることになる。 新制度(図表 5-1-3)では技能実習を修了した人や、一定の技能・日本語能力を持 つ人には特定技能 1 号の在留資格が与えられ、介護や建設、宿泊など人手不足の 14 業種で最長 5 年間の国内就労ができる。フルタイムの直接雇用を原則 45とし、就労 を認められた業種の範囲内では転職も可能だ。特定技能 1 号は当初 5 年間で最大約 34 万 5000 人の受け入れが想定されている。なかでも介護分野の労働者が多く、最大 6 万人となっている(図表 5-1-4)。 より熟練した技能を持つ労働者を対象とした「特定技能 2 号」では滞在期間の更 新や家族の帯同ができるようになり、永住への道も開ける。建設と造船・舶用工業 の 2 業種で適用される。これとは別に、介護分野では特定技能 1 号で来日した労働 者が滞在中に介護福祉士の資格を取得すれば「介護」の在留資格に移行し、長期の 滞在などができるようになるという(朝日新聞、2018a)。 図表 5-1-3 新設される在留資格の概要 図表 5-1-4 特定技能 1 号・業種別の受け入れ上限人数 45 季節による繫閑の差が激しい農業・漁業では、例外的に派遣での雇用が認められる。 【特定技能1号】 【特定技能2号】 取得の要件 技能実習の修了か、一定の技能と日本 語能力を示す試験への合格 熟練した技能が必要。試験により確認 在留期間 通算5年間まで 更新可能(回数制限なし) 家族の帯同 認めない 配偶者と子供の帯同が可能 対象業種 人手不足の14業種(介護、ビルクリーニ ング、素形材産業、産業機械製造、電 気・電子情報関連産業、建設、造船・舶 用工業、自動車整備、航空、宿泊、農 業、漁業、飲食料品製造、外食) 建設、造船・舶用工業 受け入れ規模 2019年4月から5年間で最大約34万 5000人 未定 (資料)政府公表資料、各種報道より作成。 6 5.3 4 3.7 3.65 3.4 2.2 2.15 1.3 0.9 0.7 0.525 0.47 0.22 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 介護 外食 建設 ビルクリーニング 農業 飲食料品製造 宿泊 素形材産業 造船・舶用工業 漁業 自動車整備 産業機械製造業 電気・電子情報関連産業 航空 (万人) (資料)政府公表資料より作成。
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 アジア近隣国との賃金格差は縮小 1-3. もっとも 2030 年までを見据えれば、日本がこれまでと同じように必要な働き手を 海外から集め続けられるかどうかは不透明な部分もある。 その要因の一つは、日本とほかのアジア諸国との経済格差がなくなってきたこと である。外国人労働者の受け入れが実質的に始まった 1990 年には、日本の一人当た り名目国内総生産(GDP)はアジアのほかの国・地域を大きく上回っていた。現在は シンガポールや香港に抜かれ、韓国や台湾などとの格差も小さくなっている(図表 5-1-5 左)。当センターの予測では、東京の一人当たり名目域内総生産(GRP)は、2030 年にソウルや中国の深圳といった都市とおおむね横並びになる(図表 5-1-5 右)。 外国人にとっての誘因となっていた日本の高い賃金水準も、過去のものになりつ つある。日本貿易振興機構(JETRO)の調査によると、日本とアジアのほかの都市に おける労働者の賃金を米ドル換算で比較した場合、近年の円安もあって日本の低下 傾向が鮮明だ。飲食店スタッフなど一部の職種では、東京・横浜よりもむしろソウ ルや香港などのほうが高い。海外の人々にとって、働いて賃金を得る場所としての 日本の魅力は、以前と比べれば相対的に薄れているのが実情である(図表 5-1-6)。 図表 5-1-5 一人当たり名目 GDP、GRP 図表 5-1-6 アジアの都市別の賃金格差 (1)製造業 0 10000 20000 30000 40000 50000 60000 70000 80000 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 日本 中国 香港 台湾 シンガポール 韓国 2023 (米ドル)
(資料)IMF, World Economic Outlook Database, October 2018
(暦年) 一人当たり名目GDP 予測 0 10000 20000 30000 40000 50000 60000 2010 2015 2020 2025 2030 東京 ソウル 台北 北京 上海 深圳 (暦年) (米ドル) (資料)日本経済研究センター『第4回アジア経済中期予測』 予測 一人当たり名目GRP(都市別) 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 東京 横浜 香港 ソウル 台北 シンガポール 製造業・ワーカー(一般工職) (米ドル/月) (年度) (注)東京は2013年度から。横浜の2010年度は欠損値。 (資料)JETRO『アジア・オセアニア投資関連コスト比較調査』 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 東京 横浜 香港 ソウル 台北 シンガポール 製造業・エンジニア(中堅技術者) (米ドル/月) (年度)
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 (2)非製造業 急速な少子高齢化が進むアジア諸国 1-4. 日本が今後も外国人材を集め続けられるかどうか、不透明にしているもう一つの 要因は、アジアで急速に進む少子高齢化である。アジアの多くの国々では第二次世 界大戦後に海外からの支援による医療技術の普及、栄養状態の改善などを通じて死 亡率が急速に低下した。他方、出生率は生活習慣や文化などの影響を大きく受ける ために死亡率ほど急速には低下せず、人口が急激に増加した。その後、1960~1970 年代に中国や韓国、シンガポール、タイ、ベトナムなど多くの国が 産児制限などの 人口抑制策に踏み切ったこともあり、出生率が急低下し(図表 5-1-7)、それ以前に 生まれたベビーブーム世代が大きな人口の塊となっている(大泉他、2017)。 このベビーブーム世代を抱えたまま、平均余命が延伸を続けるため、アジアの多 くの国々ではこれから急速に高齢化率(65 歳以上の人口の比率)が上昇する(図表 5-1-8)。働き手となる生産年齢人口(15~64 歳)が総人口に対してどれくらいいる か を 示 す 生 産 年 齢 人 口 比 率 は 、 す で に 多 く の 国 ・ 地 域 で 低 下 を 始 め て い る ( 図 表 5-1-9)。このような生産年齢人口比率の低下は国内の労働力不足に直結する。 図表 5-1-7 アジア各国・地域の合計特殊出生率 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 東京 横浜 香港 ソウル 台北 シンガポール 非製造業・スタッフ(一般職) (米ドル/月) (年度) 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 東京 横浜 香港 ソウル 台北 シンガポール 店舗スタッフ(飲食) (米ドル/月) (年度) (注)東京は2013年度から。横浜の2010年度は欠損値。 (資料)JETRO『アジア・オセアニア投資関連コスト比較調査』 0 1 2 3 4 5 6 7 8 日本 中国 韓国 台湾 0 1 2 3 4 5 6 7 8 ベトナム タイ インドネシア フィリピン マレーシア 東南アジア各国の合計特殊出生率 (暦年) (資料)United Nations, World Population Prospects 2017
東アジア各国・地域の合計特殊出生率
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 図表 5-1-8 アジア各国・地域の高齢化率 図表 5-1-9 アジア各国・地域の生産年齢人口比率 外国人材、近隣国との獲得競争へ 1-5. アジアのなかでも韓国や台湾などは日本と同様、1990 年ごろから外国人労働者の 受け入れを始めていた。少子化や高学歴化などの影響で、雇用条件の良くない単純 労働に人手が集まりにくくなっていたからである。たとえば韓国は 1993 年、日本を モデルに「産業研修生制度」を設けて未熟練労働者の受け入れを始めた。この制度 には人権侵害などの問題が多かったため、2004 年に「雇用許可制」を導入し、研修 名目ではなく労働者として正面から外国人を迎え入れる 政策へと舵を切った。悪質 ブローカーの排除などを進めたことで国際的にも高い評価を受けている 46。韓国に は 2016 年時点で 96.2 万人の外国人労働者がおり、中国人やベトナム人といったア ジアの出身者が 9 割以上を占めている(図表 5-1-10 左)。 46 佐野(2017)は日本の技能実習と比較し、韓国の就労期間が最長 9 年 8 ヵ月と日本より長 く、賃金水準にもあまり差がない上、渡航費用も韓国のほうが大幅に安いことなどから、日 本が韓国と比べて魅力的な「出稼ぎ先」とみなされなくなってきていることを指摘している。 0 5 10 15 20 25 30 35 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 中国 日本 韓国 台湾 東アジア各国・地域の高齢化率 (%) (暦年) 0 5 10 15 20 25 30 35 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 ベトナム フィリピン タイ マレーシア インドネシア 東南アジア各国の高齢化率 (%) (暦年) 予測 (注)人口は各年7月1日時点。予測値はMedium Variant(中位推計)。 (資料)United Nations, World Population Prospects 2017
予測 55 60 65 70 75 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 中国 日本 韓国 台湾 (注)人口は各年7月1日時点。予測値はMedium Variant(中位推計)。 (資料)United Nations, World Population Prospects 2017
東アジア各国・地域の生産年齢人口比率 (%) (暦年) 予測 55 60 65 70 75 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 ベトナム フィリピン タイ マレーシア インドネシア 東南アジア各国の生産年齢人口比率 (%) (暦年) 予測
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 台湾も 1992 年に「就業服務法」を公布して未熟練労働者の受け入れルールを整備 し、家事サービスなどで外国人の受け入れを始めた。2018 年末時点では製造業や介 護などの分野を中心に、約 70 万人の外国人労働者がいる(図表 5-1-10 右)。大半が インドネシアやベトナムなど東南アジアの出身者である 。またシンガポールも東南 アジアの周辺国や中国、インドなどから積極的に労働者の受け入れを進めており、 2017 年 6 月時点で全労働力人口の 38%にあたる 138.7 万人の外国人労働者がいる(労 働政策研究・研修機構、2018)。 これまでアジアから多くの労働者を受け入れてきた米国や欧州では近年、外国人 排斥の動きが広がっており、今後は移民の流入が鈍る可能性もある。しかしアジア の新興工業経済群(NIEs)諸国が、域内の移民の有力な受け皿となりつつある。一 方、中国やベトナムなどの移民送り出し国ではこれから少子高齢化で国内の労働力 不足が進み、海外への供給余力が低下していく。アジア域内の人材獲得競争はいっ そう激しくなりそうだ。 図表 5-1-10 韓国・台湾の外国人労働者(国籍別) 日本の受け入れ環境、国際評価は低く 1-6. 国境をまたいだ人材獲得競争がこれから本格化するこ とを踏まえれば、外国人に とって魅力的な受け入れ環境を整備することは日本の喫緊の課題といえる。現状で は日本は外国人が暮らしやすい環境とは言いがたい。欧州に拠点を置く研究グルー プが各国の移民政策を評価して算出している「移民統合政策指数(MIPEX)2015」(図 表 5-1-11)によると、日本の移民政策の総合スコアは 43.5 点と、調査対象となった 38 ヵ国の平均(52.2 点)を下回り 29 位だった 47。 8 種類に分類されている政策分野別 48に見ると、日本は「労働市場」と「保健」の 2 分野で全体の平均を上回っている。他方、「反差別」が 22.3 点で 37 位、「教育」が 47 MIPEX2015 のホームページでは小数点以下を四捨五入しているため、本稿での順位と異なる。 48 MIPEX2015 は 8 つの政策分野で合計 167 種類の指標を設けて各国を評価している。たとえば 「労働市場」では転職の自由の有無や職業訓練などが評価対象となる。 0 20 40 60 80 100 120 2012 2013 2014 2015 2016 その他(欧米など) ほかのアジア諸国 インドネシア フィリピン ウズベキスタン ベトナム 中国(韓国系以外) 中国(韓国系) (万人) 韓国の外国人労働者 (資料)韓国統計庁『外国人雇用調査結果』 (暦年) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 2003 2008 2013 2018 その他 ベトナム タイ フィリピン インドネシア (万人) 台湾の外国人労働者 (資料)台湾労働部『労働統計』 (暦年)
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 21.3 点で 29 位と、とくに評価が低い。外国人への差別を禁止する法律がないことや、 外国人の子供に対する教育支援が乏しいことが、低い評価につながっているようだ。 図表 5-1-11 移民統合政策指数(MIPEX)2015 なお、韓国は総合スコア 53.1 点で日本よりも上の 18 位である。8 分野中の 5 分野 で日本の評価を上回り、特に「労働市場」と「教育」のスコアが 38 ヵ国中の 11 位 に位置しているのが目を引く。韓国は雇用許可制が国際的に高い評価を受けている ほか、2005 年には一部の永住外国人に地方参政権を与えた。在韓外国人処遇基本法 (2007 年)や多文化家族支援法(2008 年)といった外国人との共生・権利保護にか かわる法律も制定済みである。2010 年には限定的に二重国籍を容認した。 労働条件の改善が不可欠 1-7. 1990 年施行の改正入管法により定住者の在留資格を得て日本に移り住んだブラジ ルなどの日系人は、多くが製造業などの労働者として日本経済を支えた。しかし 請 負のような間接雇用が多く、雇用の調整弁として扱われた側面があり 49、2008 年の リーマン・ショック後に多くが解雇されて帰国した。共生政策も不十分だったため に地域社会では摩擦も起きた。その後、ブラジルからの 移住者は少なくなっている (図表 5-1-12 左)。 日本政府は 2018 年 7 月、これまで制度の対象外だった日系 4 世を受け入れるため 「架け橋となる人材を育成する」との名目で新たな在留制度を創設した。18~30 歳 49 橋本(2009)はポルトガル語による求人データの分析を基に、ブラジル人労働者の賃金が 日本人よりも景気循環の影響を受けやすく、日本人よりも先に雇用調整されやすいなど、 雇用が不安定であることを指摘している。 順位 国 スコア 順位 国 スコア 順位 国 スコア 順位 国 スコア 順位 国 スコア 1 スウェーデン 77.8 1 スウェーデン 97.5 1 スペイン 89.6 1 スウェーデン 77.1 1 ノルウェー 81.9 2 ポルトガル 75.0 2 ポルトガル 90.8 2 ポルトガル 88.2 2 豪州 76.3 2 ルクセンブルグ 81.0 3ニュージーランド 70.4 3 ノルウェー 90.4 3 スロベニア 80.5 3 ニュージーランド 65.6 3 フィンランド 78.5 4 フィンランド 68.8 4 ドイツ 85.8 4 カナダ 78.6 4 ノルウェー 65.4 4 ポルトガル 74.4 5 ノルウェー 68.5 5 カナダ 80.8 5 スウェーデン 77.6 5 カナダ 65.0 5ニュージーランド 73.8 6 カナダ 67.8 6 フィンランド 80.4 6 ベルギー 72.3 6 ポルトガル 61.7 6 アイルランド 72.7 7 ベルギー 67.4 7 デンマーク 79.0 7 イタリア 71.8 7 ベルギー 61.0 7 スウェーデン 71.3 8 豪州 66.0 8 オランダ 73.3 8 クロアチア 68.5 8 フィンランド 60.4 8 アイスランド 67.1 9 米国 62.9 9 エストニア 72.9 9 フィンランド 68.0 9 米国 59.6 9 豪州 63.8 10 ドイツ 60.7 10 スペイン 72.1 10 ニュージーランド 68.0 10 エストニア 57.5 10 デンマーク 63.8 18 韓国 53.1 11 韓国 71.5 18 韓国 63.7 11 韓国 57.1 16 韓国 53.8 29 日本 43.5 15 日本 65.4 20 日本 60.8 29 日本 21.3 23 日本 31.3 平均 52.2 平均 58.7 平均 61.2 平均 39.8 平均 43.0 順位 国 スコア 順位 国 スコア 順位 国 スコア 順位 国 スコア 1 ベルギー 85.9 1 ポルトガル 85.8 1 カナダ 92.4 1 ニュージーランド 75.5 2 スウェーデン 79.2 2 スウェーデン 73.3 2 米国 90.1 2 スイス 69.9 3 スペイン 74.5 3 ドイツ 71.9 3 ブルガリア 89.4 3 米国 69.0 4 デンマーク 74.3 4 ニュージーランド 71.3 4 ポルトガル 88.0 4 豪州 66.8 5 エストニア 71.0 5 豪州 69.2 5 英国 85.2 5 ノルウェー 66.7 6 フィンランド 69.8 6 ベルギー 68.5 6 スウェーデン 84.9 6 イタリア 64.7 7 ノルウェー 69.6 7 ルクセンブルグ 67.9 7 ハンガリー 83.2 7 英国 63.9 8 ポルトガル 68.4 8 カナダ 67.3 8 ニュージーランド 78.5 8 オーストリア 62.6 9 ハンガリー 68.2 9 オランダ 65.8 9 ベルギー 77.8 9 スウェーデン 61.9 10 ブルガリア 67.2 10 フィンランド 63.1 10 ルーマニア 77.6 10 アイルランド 58.2 20 日本 59.4 23 日本 37.3 25 韓国 52.3 16 日本 50.6 27 韓国 53.6 25 韓国 36.5 37 日本 22.3 27 韓国 36.2 平均 59.7 平均 48.2 平均 60.6 平均 45.7 (資料)Migrant Integration Policy Index 2015
【総合】 【政治参加】
【長期滞在】 【国籍取得】 【反差別】 【保健】 【労働市場】 【家族呼び寄せ】 【教育】
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 の人たちに「特定活動」の在留資格を与え、国内での就労を認める内容だった。し かし年間 4000 人程度という当初の受け入れ想定に対し、受付開始(同年 3 月末)か ら 6 ヵ月間の発給件数がわずか 2 件にとどまったことが報じられている(朝日新聞、 2018b)。一定の日本語能力を求められるうえ家族の帯同ができず、在留期間も 5 年 に限られるなど条件が厳しかったためである。ブラジルの日系人団体などからは「日 系人を期間限定の単純労働者として扱っている」と反発の声も上がっているという (日本経済新聞、2018)。 図表 5-1-12 ブラジルからの移住者、技能実習生の失踪者 労働者に対する処遇の面では、日本の技能実習制度に対する国際的な批判もかね て根強い。技能実習生は原則、本人の意思で実習先企業 の変更ができないため雇用 主の理不尽な要求にも従わざるを得ず、違法残業や賃金の不払いなど様々な問題の 温床となっている。厚生労働省の 2017 年の調査『外国人技能実習生の実習実施者に 対する監督指導、送検等の状況』によると、技能実習生を受け入れている事業所の うち、70.8%で何らかの労働基準関係法令への違反が確認されている。受け入れ先 企業とのトラブルなどで失踪するケースも増えており、2017 年は 7000 人超にのぼっ た(図表 5-1-12 右)。実習生の渡航時に多額の手数料や保証金を要求する悪質なブ ローカーが介在し、失踪の一因になっているとも指摘される 50。現状のままでは海 外に悪い評判が広がり、優秀な人材の確保は難しくなっていくであろう。 技能実習の修了後に移行できるようになる「特定技能 1 号」では直接雇用を原則 としており、同じ業種内での転職も認められるなど、処遇面では一定の改善が図ら れている。技能実習制度についても同じ業種内での実習先変更を可能とするなど、 労働者であることを前提とした透明性の高い制度に見直していくべきである 51。 50 安里(2019)によれば、斡旋料やブローカーへの支払い、日本語教育・研修名目での費用 徴収や受け入れ企業の接待料で、労働者(実習生)負担が 100 万円を超える例も珍しくない。 51 安里(2019)は新設される特定技能の在留資格において、労働者の転職による悪質企業の 排除を可能とするため、労使紛争の調停や法的支援の充実が急務であると指摘している。 0 10 20 30 40 50 60 70 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2017 ブラジルからの移住者(移住先国・地域別) (注)日本への移住者は法務省、米国と欧州への移住者は国連に基づく。 (資料)法務省『在留外国人統計』『登録外国人統計』、
United Nations, International migrant stock: The 2017 revision
(万人) (暦年) 日本 米国 欧州 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 2012 2013 2014 2015 2016 2017 その他 インドネシア ミャンマー カンボジア 中国 ベトナム (暦年) 技能実習生の失踪者(出身国別) (注)2014年以前のカンボジアは「その他」に含む。 (資料)法務省『技能実習制度の現状(不正行為・失踪)』 (人)
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 実習生が職場を移れるようになれば、悪質な企業は人を集めることができなくな る。優秀な実習生に来てもらうための企業間の競争を生み出し、賃金や教育訓練な ど待遇面の改善が自然に進むような環境を作り出していかなければならない。 日本語の習得、子供の教育支援 に課題 1-8. 外国人を大規模に受け入れる時代を迎えるにあたって 今後、特に大きな課題とな るのは、外国人にとって習得が非常に難しいとされる日本語を覚えてもらうことで ある 52。外国人が職場で円滑にコミュニケーションをとり、地域社会で無用な摩擦 を起こさず、安心して暮らしていくためには一定水準の日本語ができなければなら ない。仕事に使う知識や技術を身につけていくためにも日本語は必要となる。 2019 年 4 月に新設される在留資格「特定技能 1 号」は、基本的な日常会話を理解 できる程度の日本語能力しか持たない人たちの受け入れが想定されており、来日 し た後も学習を続けていく必要がある。「特定技能 2 号」の場合には配偶者や子供の帯 同が可能となるため、まったく日本語を理解できない外国人の流入もこれから増加 していくことが予想される。しかし外国人に対する日本語習得の支援は、現状では 自治体やボランティアなどのレベルでの取り組みに委ねられており、国としての体 系的な政策が欠如しているのが実情である。 文化庁によると、国内における日本語学習者は 2010 年度に 16 万 7600 人だったの が 2017 年度には 23 万 9600 人まで急増した。これに対して教育施設、および日本語 教師の数は小幅の増加にとどまっている(図表 5-1-13 左)。 教育施設にも様々な種類があるが、日本語学校や大学に通うのは主に留学生であ り、それ以外の人たちの教育を担っているのは自治体や国際交流協会、NPO 等の運営 する地域の日本語教室である。多くの日本語教室では教師をボランティアに依存し ており、指導内容や方法に課題を抱えていると指摘されている(図表 5-1-13 右)。 図表 5-1-13 国内の日本語学習環境 52 米国務省は日本語を、英語話者にとって最も習得に時間のかかる言語の一つと位置づけて いる。詳細は同省ホームページ(https://www.state.gov/m/fsi/sls/c78549.htm)を参照。 0 500 1000 1500 2000 2500 0 5 10 15 20 25 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 教師数 学習者数 教育施設数(右目盛) (万人)国内の日本語学習者、教師、教育施設数 (施設) (資料)文化庁『国内の日本語教育の概要』 (年度) 0 2 4 6 8 10 12 14 0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000 ボランティア教師 非常勤教師 常勤教師 学習者数(右目盛) 施設の種類別の教師、学習者数(2017年度) (万人) (人)
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 外国人の子供に対する教育体制にも課題がある。文部科学省の『日本語指導が必 要な児童生徒の受入状況等に関する調査』によると、日本の小学校・中学校・高校・ 特別支援学校などには日本語指導が必要となる外国籍の児童生徒が 2016 年 5 月時点 で 3 万 4335 人いたが、実際に特別な指導を受けている児童生徒は 2 万 6410 人と、 全体の 76.9%にとどまっていた。 外国人の子供は日本人と異なり、就学が義務化されていない。このため日系人な どの外国人を多く受け入れてきた地域では、家庭の事情や日本語が理解できないな どの理由で、学校に通っていない不就学児童も相当数いるとされる 53。教育が受け られないままでは、日本語も母国語も十分に理解できない「ダブル・リミテッド」 と呼ばれる状態になり、将来の就労なども難しくなる。問題を放置すれば、いずれ 貧困対策などの費用負担増を通じて日本の経済社会にも重荷となることが懸念され る。 政府は特定技能の在留資格を創設するにあたって、日本語学校の管理強化による 質の向上や情報技術(IT)を活用した学習教材の開発、外国人の教育の受け皿とな る夜間中学の設置促進、日本語教師のスキルを証明するための新たな資格制度の創 設などを打ち出している。しかし、いずれも施策としては小粒で、不十分であると 言わざるを得ない。 外国人への人的投資で生産性向上を 1-9. 外国人政策で日本にとって参考になりそうなのが、第二次世界大戦後にトルコや 南欧などから多くの未熟練労働者を受け入れたドイツの 前例である。ドイツは在留 外国人を一時的な滞在者とみなし、「移民国家ではない」という立場を長年崩さなか った。現実には外国人が定住化し、移民の背景をもつ人が総人口の約 2 割に達する までになった。統合政策を進めてこなかったためにドイツ語や文化・慣習を十分に 理解できないままの人たちも多く、高い失業率や学力不振につながり、社会の分断 を生み出してしまった。 そのような経験への反省を基に、ドイツは 2005 年に「新移民法」を施行。初年度 だけでも 2 億 1000 万ユーロの連邦予算を投じ、移民に対して「統合コース」(図表 5-1-14)と呼ばれる 600 時間のドイツ語講習と、30 時間のドイツ事情の講習受講を 義務付けた 54。ドイツでは外国人の子供への教育も義務化され、ドイツ語能力が不 十分な子供のための特別授業も充実させている。 ドイツの教訓は、日本も重く受け止めるべきである。日本語の習得は本人の自助 努力に任せるのではなく、人的投資ととらえ、公的な制度を通じて講習などを受け る機会を確保していく必要がある。日本語を習得すれば仕事に必要な知識や技術を 53 毎日新聞(2019)によれば、小中学校の就学年齢にある外国籍の子供のうち、少なくとも 2 割にあたる約 1 万 6000 人は、学校に通っているか確認できない「就学不明」の状態にある。 54 統合コースの受講時間はその後の制度改正によってドイツ語が最短 400~最長 900 時間に 変更、ドイツ事情も 100 時間に延長されている(松岡、2018)。
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 身に付けるのも容易となり、資格を取得するなど、本人の努力次第で未熟練労働者 からミドルスキル人材へキャリアアップができるようになる。企業も外国人労働者 に十分な教育訓練投資を行い、このような流れを後押ししていくべきである。外国 人労働者が日本語を習得してスキルを高め、より高度な仕事をこなせるようになれ ば、生産性の向上を通じて日本の成長を支えることにつながる。 図表 5-1-14 ドイツの「統合コース」の概要 逆に、大量に受け入れた外国人がいつまでも低賃金の未熟練労働者にとどまれば、 国内の賃金水準が引き下げられ、生産性の低い企業や産業が温存されてしまう可能 性がある 55。今後は人工知能(AI)やロボット等の普及により仕事に必要なスキル も高度化していくことが予想されるため、仕事内容の変化に自ら対応できる能力を 身に付けてもらわなければ、多くの失業者を生み出しかねない。 外国人の子供の教育についても、日本語能力が不十分な子供に対する指導体制を 整えるとともに就学を義務化するなど、包括的な学習支援を検討していく必要があ る。日本で生まれ育った第二世代への教育を充実させれば、親世代よりも高い知識 や技術を身に付ける可能性があり、将来は専門性の高い労働者となって日本の成長 に貢献してくれることが期待される 56。在留外国人への積極的な人的投資は、日本 の魅力や国際的な評判を高めることにつながり、研究者など高度専門人材の誘致に も役立つはずである。 <参考文献> 安里和晃(2019)「外国人材活用の条件㊤ 低生産性企業の温存避けよ」、日本経済新聞・ 経済教室、2019 年 3 月 12 日付朝刊 朝日新聞 (2018a)「「特定技能 1 号」の外国人、在留資格「介護」へ移行可能」、2018 年 12 55 国内外の多くの先行研究は、未熟練の外国人労働者の流入が低生産性部門を残存させ、受 入国にマイナスの影響を及ぼす可能性があることを指摘している(萩原他、2014)。 56 米国の先行研究によると、低技能の移民は生涯を通じて英語の上達スピードが緩やかだが、 子供の世代になると一様に英語を流暢に話せるようになり、所得が急速に上昇する要因の一 つとなっている。また別の研究によると平均的な移民は米国の財政に対して 3000 ドルの純 費用となるが、その子孫は正味現在価値で 8 万 3000 ドルのプラスの純貢献をするため、差 し引きで 8 万ドルの財政黒字を生み出すという(ナウラステ、2016)。 ・移民にドイツ語とドイツ事情の講習を受けることを義務付け ・政府が認可した市民大学や語学学校などで実施 ・受講者は1コマの授業に1ユーロを支払う。低所得層には免除制度も ・受講しない場合は滞在延長の不許可や失業保険減額など罰則も ・講習を修了するには試験への合格が必要 ・試験合格により滞在許可や国籍取得で優遇、就職活動時の証明にも (資料)丸尾(2007)、日本国際交流センター(2017)を参考に作成。
第 45 回中期経済予測 予測期間: 2018-2030 年度 月 2 日付デジタル版 朝日新聞 (2018b)「日系ビザ発給 2 件だけ、架け橋掲げ家族帯同は認めず」、2018 年 10 月 28 日付デジタル版 大泉啓一郎・末廣昭(2017)「東アジアの人口動態と人口センサス」、末廣昭・大泉啓一郎編 著『東アジアの社会大変動 人口センサスが語る世界』第 1 章、名古屋大学出版会 佐野孝治(2017)「韓国の「雇用許可制」にみる日本へのインプリケーション」日本政策金融 公庫論集第 36 号 ナウラステ、アレックス(2016)鈴 木 久 美 訳 「移 民 の財 政 への影 響 」、ベンジャミン・パウエル 編・藪下史郎監訳『移民の経済学』第 3 章、東洋経済新報社 日本経済研究センター(2018)『第 4 回アジア経済中期予測 アジア、浮かぶ都市、沈む都 市』 日本経済新聞 (2018)「日系ブラジル人 4 世の就労申請、開始 3 ヵ月でゼロ」2018 年 10 月 22 日付・電子版 日本国際交流センター(2017)「ドイツの移民・難民政策の新たな挑戦 ―2016 ドイツ現地調 査報告―」 萩原里紗、中島隆信(2014)「人口減少下における望ましい移民政策 ―外国人受け入れ の経済分析をふまえての考察―」経済産業研究所 RIETI Discussion Paper Series 14-J-018 橋本由 紀(2009)「日本 におけるブラジル人労 働者の賃金 と雇用の安 定に関する考察―ポ ルトガル語求人データによる分析」日本労働研究雑誌 No.584 毎日新聞(2019)「外国籍の子、就学不明 1.6 万人 100 自治体調査、義務教育対象外」 2019 年 1 月 7 日付朝刊 松岡洋子(2018)「ドイツの移民の社会統合――ドイツ語教育への期待と現実」、松岡洋子・ 足立祐子編『アジア・欧州の移民をめぐる言語政策 ことばができればすべては解決 するか?』7 章、ココ出版 丸尾眞(2007)「ドイツ移民法における統合コースの現状及び課題」内閣府経済社会総合研 究所 ESRI Discussion Paper Series No.189
労働政策研究・研修機構(2018)「資料シリーズ No.207 諸外国における外国人材受入制 度―非高度人材の位置づけ― ―イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ、韓国、台湾、 シンガポール―」