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指針Ⅳ 省エネルギーの普及・促進

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Academic year: 2021

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【負荷率】1年における最大電力(最大3日平均電力)に対する年間の平均電力の比率で,数値が高いほど発電設備を効率的に使用していることになる。 負荷率=送電端年平均電力/送電端最大3日平均電力×100 用語

負荷平準化の促進

 電気の使われ方には,季節および昼夜で大きな

格差があります。この格差を小さくすれば設備の利用

効率の向上を通じて供給コストの低減とCO

2

排出量

の削減を図ることができます。

■負荷平準化への取り組み  当社は,電気の使用レベルの格差を小さくするために,ピー ク時の需要をその他の時間帯へ誘導(ピークシフト)したり, 需要レベルが低い季節・時間帯の電気の有効利用を促進(ボ トムアップ)するなど負荷平準化への取り組みを行っています。 ■電気料金制度によるピークシフトの推進  負荷平準化を進めるため,当社では,多様な料金メニュー を設定しています。(31ページに記載)負荷平準化により 当社のコストダウンが図られる一方,お客さまも電力需要の 少ない時間帯への負荷移行をしていただくことにより電気 料金が軽減されます。こうしたメニュー等による夏季のピー ク抑制効果はおおむね50万kWと推計されます。 ■ヒートポンプによるCO2削減の可能性  民生部門(住宅,店舗・ビルなど)の空調・給湯需要や,産 業部門の加温や乾燥など加熱用途や空調用途に,ヒートポ ンプシステムが普及した場合,全国で年間約1.3億t-CO2の CO2削減効果が見込まれます。

指針Ⅳ 省エネルギーの普及・促進

負荷平準化の促進 ヒートポンプなどお客さまの快適・利便性に資する 省エネルギー方策の提言 S 現状システムに おける CO2排出量 (2002年度実績) 民生部門・ 産業部門に ヒートポンプが 普及した場合の CO2排出量 0 5,000 10,000 15,000 家庭用 給湯 家庭用 暖房 業務用 空調 産業部門 業務用 給湯 【単位:万t-CO2】 [出典:(財)ヒートポンプ・蓄熱センター] CO2排出量削減ポテンシャルは 約1.3億t-CO2減 S 54 56 58 60 62 64 66 ●負荷率※の推移(気温等補正後※) (%) 02 03 04 05 06 07(年度) 60.2 60.0 62.3 62.8 65.2 65.1 ●ヒートポンプによるCO2排出抑制効果

ヒートポンプなどお客さまの快適・利便性に

資する省エネルギー方策の提言

 昼間の電力需要のピークをシフトし,夜間電力を

有効に活用いただくための機器・システムの普及拡

大に努めています。また,多様化・高度化するお客

さまニーズや環境にやさしいエネルギー利用などの社

会的要請に応えるため,省エネルギー,環境性,

経済性を踏まえた,エネルギーの効率利用に向けて

トータルソリューションを推進しています。

エコキュート

(自然冷媒〔CO

2

〕ヒートポンプ給湯機)

 エコキュートは,ヒートポンプで大気中の熱を上手にくみ上 げて,熱エネルギーとして利用する給湯機です。例えば,1の 電気エネルギーを投入すると,3倍以上の給湯エネルギーを 得ることができる省エネルギー効果の高いシステムです。  省エネルギー性・環境性に優れた機器として,急速に普及 しており,2001年に商品化されて以降,当社エリアにおけ る2007年度末までの設置台数は累計で約11万8千台と なりました。

地域と連携した

住宅省エネルギー連携推進事業の実施

 当社は,家庭分野における省エネルギーの推進を目的と して「住宅省エネルギー連携推進事業」に取り組みました。  この事業は,独立行政法人新エネルギー・産業技術総合 開発機構(略称:NEDO技術開発機構)の「平成19年度エ ネルギー供給事業者主導型総合省エネルギー連携推進事 業(住宅に係るもの)」を活用して,山口県下関市,宇部市と 当社が連携し,2007年度より実施したもので,中国地方で は初めての取り組みとなります。  事業内容は,下関市または宇部市で新たに自然冷媒(CO2) ヒートポンプ給湯機「エコキュート」と省エネルギー情報機 器「省エネナビ(電力使用料金表示システム)」の両方を設 置される方に対して,その設置費用の一部補助を行うとと もに,設置後から約3年間にわたり,ご家庭のエネルギー消 費量に関するデータ提出など(モニター)のご協力をいた だくものです。  なお,提出されたデータについては,高効率給湯機設置に よる省エネルギー効果の分析を行い,その結果を下関市・ 宇部市と連携して広く一般に情報提供していきます。  当社としては当事業を通じて,省エネルギー効率が高い 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 (台) ●設置台数の推移(累計) 20,440 41,505 75,931 117,564 04 05 06 07(年度) 9,820 03 68

(2)

環 境 面 の 取 り 組 み 環 境 面 の 取 り 組 み 「エコキュート」の普及促進へ積極的に取り組んでいきた いと考えています。

氷蓄熱式空調システム(エコ・アイス)

 割安な夜間電力を利用して氷を蓄熱槽に蓄え,その冷熱 を冷房に利用する空調システムです。2007年度末のエコ・ アイス設置件数・台数(いずれも累計)は1,510件・4,514 台となりました。

省エネルギー診断の取り組み

 当社は,お客さまの省エネルギー・環境負荷低減等のニー ズにお応えするため,お客さま設備のエネルギー消費状況 を計測・分析し,運用改善および高効率システムを提案する 省エネルギー診断サービスを行っています。  2007年度には,省エネルギー診断を434件実施し,実 施結果に基づくソリューション提案のお客さまご採用件数 は183件にのぼります。  お客さまご採用の主な内容は, ①運用改善:生産機械運転パターン変更,コンプレッサの      台数制御・減圧運転 ②高効率機器導入:高効率トランスの導入,インバータ          コンプレッサの導入 ③設備改修:トランスの負荷統合,エア配管改修,蒸気配       管の保温 などがあります。  当社の省エネルギー診断サービスは,契約電力500kW 以上で次のようなお客さまにおすすめしています。 ①デマンドを抑制したいとお考えのお客さま ②電力の省エネルギー方法にお悩みのお客さま ③自家発電から当社へ切り替えをお考えのお客さま ④コージェネレーションシステムの導入をご検討中で,電 力や熱の負荷実態を調査したいとお考えのお客さま ⑤蓄熱式空調設備,蓄熱式給湯設備,電化厨房等の導入 に先立ち,既存設備の負荷状況を調査したいとお考え のお客さま ⑥蓄熱式空調設備,蓄熱式給湯設備,電化厨房等を導入 され,そのコスト削減効果を調査したいとお考えのお 客さま ⑦停電対策や瞬時電圧低下対策のために,電力負荷実態 を調査したいとお考えのお客さま ●住宅省エネルギー連携推進事業のイメージ図 経済産業省 資源エネルギー庁 NEDO 一般家庭 中国電力 共同申請 宇部市・下関市 連 携 導入事業 補助金 広報事業 補助金 導入事業 エコキュート等導入 補助金申請 補助金支払 実績データ報告 広報事業 省エネルギー診断サービス時の様子 ●夜間電力で熱エネルギーを蓄える 割安な夜間の電力で熱源機を 運転して,蓄熱槽に夏は冷水(氷), 冬は温水を蓄えます。 夜間 エアコン室外機 〈夜間に運転〉 エアコン室内機 〈停止〉 蓄熱槽 〈熱を蓄える〉 ●熱エネルギーを昼間の冷暖房に使う 昼間は,蓄えられた冷水(氷)や 温水を利用して冷暖房を行います。 昼間 エアコン室外機 エアコン室内機 〈運転〉 蓄熱槽 〈熱を使う〉 エコ・アイス S ●エコ・アイス設置件数・台数の推移(累計) 4,409 04 05 06 07(年度) 03 0 (件・台) 3,290 3,955 4,227 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 1,251 1,367 1,428 1,479 4,514 1,510 件数 台数 69

(3)

【エコ・ドライブ】 不要なアイドリングを止めるなど地球にやさしい運転を行うことで,燃費が向上し燃料コストが削減できるとともにCO2やNOxの排出も抑制できる。 用語 S

オフィスの省エネルギー,

省資源・リサイクル活動

 「省エネルギー」については,節電,エコ・ドライブ※ ,節水の 3点をポイントとして取り上げ,それぞれについて具体的な 実践行動項目を示しています。  2007年度の当社のオフィスでの電気使用量は2006年 度と比べて106万kWh,CO2排出量にして約102t-CO2削 減できました。その一方で水使用量は,0.2万m3増加,CO2 排出量にして約1t-CO2増加しました。  「省資源・リサイクル」については,用紙の削減・リサイクル, 廃棄物の減量,グリーン購入の3点を重点的に取り上げ,そ れぞれについて具体的な実践行動項目を示しています。 ■用紙の削減  両面コピーや使用済み用紙の裏面利用,会議資料の削減 などに努めるとともに,社内文書や帳票などを電子化し,情 報の伝達に電子メールを利用するなど,積極的にペーパー レス化を推進しています。2007年度の用紙使用量は,2006 年度に比べ1.3%の削減となりました。 ●紙の削減・リサイクル ①両面コピーや裏面コピーを積極的に行う。 ②コピー機の使用後は必ずリセットボタンを押し,  ミスコピーを防ぐ。 ①使用済み封筒の再利用を積極的に行う。 ②ファイリング用品で可能なものは再利用する。 ①シュレッダー処理は必要最小限にとどめ,リサイクルにまわす。 ①メール文書等の印刷は必要最小限のものとする。 コピー機 印刷 事務用品・ 文具等 その他 ●廃棄物(一般ごみ)の減量 ①事務所で発生する紙ごみ(事務用紙,新聞紙,雑誌等)は  種類別回収を徹底し,焼却ごみを少なくする。 ②プラスチック,空き缶,空き瓶の分別回収を徹底する。 ①紙コップ等,使い捨て用品の使用をやめる。 ②消耗部品が交換・補充できる文具の使用に努める。 分別 その他 [照 明] ①昼休み・残業時には不要な場所の照明は  消灯する。 ②トイレ・廊下等は支障のない範囲で減灯に  努める。 ③会議室や湯沸室等の照明は,使用後必ず  消灯する。 [空調機] ④冷房室温は28℃,暖房室温は19℃を目安に  適正な温度管理に努める。 ⑤会議室の空調機は,使用後必ず停止する。 [OA機器] ⑥パソコン不使用時はフタを閉じる。 ⑦退社時には,テレビ等の主電源を切る。 ⑧デスクトップパソコンやプリンター等の稼働  台数を終業時刻以降は必要最小限とする。 [エレベータ] ⑨近隣階(1∼3階程度)への移動は  階段を利用する。 ⑩休日のエレベータ稼働台数を,  必要最小限とする。 節   電 ①駐停車時のアイドリング・ストップに努める。 ②経済速度(一般道路:40km/h,高速道路:80km/h)での  走行に努める。 ③運行前点検を実施する。 ④不要な荷物を積みっぱなしにしない。 ⑤急発進・急加速は行わない。 ⑥可能な限り公共交通機関を利用する。 エ コ ・ ド ラ イ ブ ①昼休みに歯磨きをする時など,水を出しっぱなしにしない。 ②水道の減圧調整が行える場合には,支障のない範囲で  水使用量の抑制に努める。 節   水 http://www.energia.co.jp/ energy/energia/monergy2.html Home pageホームページ ●オフィスでの水使用量 ●オフィスでの電気使用量 ●用紙使用量(OA紙購入) (万kWh) (万m3 ) (t) 41.5 40.0 42.0 44.0 46.0 48.0 50.0 48.3 44.6 47.5 41.4 41.3 02 03 04 05 06 07(年度) 7,590 7,419 7,214 6,833 03 04 05 06 07(年度) 6,500 7,000 7,500 8,000 8,500 9,000 8,092 6,727 02 300 320 340 360 380 400 420 381 387 359 340 324 320 02 03 04 05 06 07(年度)

指針Ⅳ 省エネルギーの普及・促進

「エコ・オフィス活動」の実践

「エコ・オフィス活動」の実践

 地球温暖化防止に向けて,民生部門の取り組み

がますます重要となっていることを踏まえ,「エコ・オフィ

ス実践行動プラン」をもとに,日常業務に密着した

省エネルギー,省資源・リサイクル活動をエネルギア

グループ全体で展開しています。

70

(4)

環 境 面 の 取 り 組 み S 鉄塔照明消灯前(広島湾海田大橋付近の鉄塔)

「CO

2

削減/ライトダウンキャンペーン」参加

 環境省は,市民一人一人への温暖化対策の動機付けのた め,「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」を実施しており, 当社においても社員へ情報を提供するなど協力を行ってい ます。加えて,2008年は洞爺湖サミットが開催された7月 7日を「クール・アースデー」とし,地球環境の大切さを再確 認する取り組みが展開されました。当社,グループ会社にお いても,7月7日「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」に 賛同し,参加しました。 鉄塔照明消灯後(同上) ●ガソリン車燃費(低公害車含む) エコ・ドライブ運動パンフレット エコ・ドライブ携帯カード 10.0 10.5 11.0 11.5 12.0 1,800 2,000 2,200 2,400 02 03 04 05 06 11.0 11.2 11.0 11.2 11.4 2,215 2,230 2,220 2,119 2,120 2,018 1,991 2,020 1,888 1,853 07(年度) 走行距離(万km) (km/R) (万km , kR) 燃料使用量(kR) 11.5 2,204 1,920

「チームマイナス6%」

クリップバッジとポスターの作成

 当社は,従来から地球温暖化防止に向けた取り組みの一 環として,夏季の省エネルギー活動に取り組んでいます。 2008年度は,中国電力ユニオンと共同でクリップバッジと ポスターを作成しました。 「チームマイナス6%」クリップバッジ

エコ・ドライブ

 自動車燃料使用量の節約のため,アイドリングストップな どのエコ・ドライブ運動を展開しています。  エコ・ドライブ運動の実施にあたっては,グループ会社を 含めた全社員にパンフレットを配布し,業務用車両・通勤車 両には「エコ・ドライブ宣言車」と記載したステッカーを貼り 付けるなどの取り組みを行っています。  2007年度の燃費は2006年度と比べて0.1km/r向 上しましたが,走行距離が増加したためCO2排出量は約 154t-CO2増加しました。 71

(5)

松江国道事務所と タイアップして作成したポスター マイ箸運動

指針Ⅳ 省エネルギーの普及・促進

自社「エコ・オフィス活動」の実践  わたしたちはオフィスからのCO2排出量 増加の防止や循環型社会形成の構築 の為,当社が2000年度に作成した「エコ・ オフィス実践行動プラン」に基づき,照明・ 空調・パソコンなどの事務機器の電気使 用量,水道,事務用紙,自動車燃料の使 用量などの省エネルギー推進活動を実 践すると共にオフィスごみの分別回収,My カップの使用,My箸の利用等にも取り組 んでいます。  また,当所では,省エネルギーの推進取 組み状況を毎月,グラフ化して所内へ掲示 すると共に,所員にメール配信し,環境に 対する意識の高揚に役立てています。

エコ・オフィス活動に取り組んでいます。

社 員 の 声・E m p l o y e e ' s V o i c e 流通事業本部 益田電力所 企画課 戸佐間 泰紀 ■積極的な自転車利用  島根支社では,自動車燃料使用量の削減を目的として,「片 道2km以内の移動は支障のない限り自転車または徒歩に よる」との社内ルールを定め,積極的な自転車利用に努め ています。  また,本活動には国土交通省 中国地方整備局(松江国道事務所) に応援いただいており,同局とタ イアップして作成した社内啓発 ポスターを掲示するとともに,定 期的に燃料使用量削減効果を把 握すること等により,一層の推進 を図っています。 ■マイ箸運動  島根支社では,2008年4月から「マイ箸運動」を推進し ています。これは社員一人ひとりが昼食時に「マイ箸」を携 帯することにより,食堂で割り箸を使用しない,配達または購 入した弁当に割り箸を付けてもらわない等の活動であり,昼 食時のマイ箸年間利用率80%以上を目標として定めて取 り組んでいます。  割り箸の一人あたり年間使用量は約200膳,日本全体で は約250億膳以上ともいわれています。本運動はエネル ギアグループとして推進する3R活動の基本となる,「リデュー ス(=廃棄物を出さない) 活動」を実践するもので あり,身近なところでの 環境にやさしい活動とし て推進しています。 http://www.energia.co.jp/energy/eco/kakeibo.html Home pageホームページ

エコ・ライフ実践行動プラン

 「エコ・ライフ実践行動プラン」をもとに,日常生活に密着 した省エネルギー,省資源・リサイクル活動についてもエネ ルギアグループ全体で展開しています。 ■「環境家計簿」への取り組み  環境家計簿をつけることによって,毎月の自分の家庭から 直接あるいは間接的に排出されるCO2排出量を知ること ができます。当社では,社外向けにホームページへ環境家 計簿を設けています。また社員向けに社内情報システムへ CO2排出量の分析が可能な環境家計簿を設けています。  今後,社外向け環境家計簿についても機能を充実する予 定です。 社員向け環境家計簿 社外向け環境家計簿 72

参照

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