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巻頭言(立命館大学人文科学研究所紀要 113号)

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Academic year: 2021

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1 〈特集〉東アジア間文化現象学会議

巻頭言

〈特集〉東アジア間文化現象学会議

今回の特集は、2016 年 11 月 18 日に立命館大学で開催された「東アジア 間文化現象学会議」に関連する原稿を集めたものである。この会議は、中国 広州の中山大学の哲学スタッフからの意向を受けて、立命館大学の間文化現 象学研究センターが立案したものである。しかし、ここにはすでに―研究 者どうしの関係と、研究機関どうしの関係の―「歴史」がある。 研究者の関係から書かせていただくならば、私個人は中山大学の Ni 氏とす でにかなり長い研究交流がある。最初に出会ったのがいつであったか、思い 出せないほどである。また Zhang 氏に関しては、氏が Erasmus Mundus 奨学 生であったときに、私はその修士論文口頭試問にオブザーバー的に立ち会い、 その後、拙稿を中国語に訳していただいたという「縁」がある。Liao 氏とは、 私が台湾の国立中山大学を訪れたときからの交流がある。そして、今回の会 議に討議参加された Fang 氏について言えば、Routledge 社の Encyclopedia of Philosophyの項目 Phenomenology in East Asia を共同執筆する際に、Ni 氏

とともに中国に関する原稿を書いていただいた。手前味 の私事を記した が、本センターの他のメンバーもさまざまに研究交流を発展させてきたとい う事実も、忘れず記しておきたい。 研究機関の関係として見ると、中山大学は、本センターとともに東アジア における現象学研究の拠点のひとつである。本センターの側では、かつて、 Ni氏を招聘して、シンポジウムを開いた。同様に、Liao 氏には、本センター と人文科学研究所の招待によって本学に研究滞在していただいたことがあ る。もちろん、本センターからも中山大学を訪れている。 このような研究交流の「歴史」が今回の会議の開催につながった。そして、 この「歴史」が今後の両拠点の研究交流をさらに促進するものでもあること

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2 立命館大学人文科学研究所紀要(113号) は、言うまでもないだろう。東アジアは、いまや現象学運動の新たな「突破 口」である。 *** この会議の際には、とりわけ Liao 氏には、その事前準備だけでなく、当日 の通訳もお引き受けいただき、まさに獅子奮迅の活躍をいただいた。中山大 学の各氏には、会議で発表していただき、集中した議論を展開していただい た。これまでにない新たな問題射程を切り拓く大きな成果が得られたと思 う。 他方、本センター側では、加國氏、青柳氏が発表したが、これもまた大き な成果であった。 さらに、本学の人文科学研究所のみなさまには、いわば縁の下で支えてい ただいた。そして、大学院生諸君にもさまざまな協力をいただいた。 以上、みなさまに深く感謝申し上げる。 文学部教授・間文化現象学研究センター長  谷 徹

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