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社会的理解の方法を媒介にした出来事の解釈学習 : 米国中等歴史学習単元「レキシントングリーン再訪」の分析

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Academic year: 2021

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社会系教科教育学会『社会系教科教育学研究』第17号 2005 (pp. 1-12)

社会的理解の方法を媒介にした出来事の解釈学習

一米国中等歴史学習単元

「レキシン

トングリー

ン再訪」の分析−

Learning How to Interpret Historical Events through Social Understanding:

Analysis of the Americ

皿History Unit "Revisiting Lexington Green"

1。問題設定 本稿では,米国の歴史学習単元を分析すること により,社会構成主義に基づく出来事学習の原理 と特質を明らかにする。 歴史学習においては,過去の出来事の学習が中 心的な位置を占めている。しかし現在の歴史学習 では,出来事の学習が単に事実の理解にとどまっ ていたり,出来事理解の単なる集積によって歴史 理解の発展が可能になると考えられたりしている ため,出来事学習の位置づけや意義を明確にする 必要かおる。そのためには,歴史理解には(1)人 物の行為の理解(人物学習),(2)出来事の理解 (出来事学習),(3)時代の特色の理解(時代学習) の3つのレベルがあると考えられる1)が,出来事 学習は他のふたつのレベルの歴史理解(学習)と どの様に関係し,また歴史理解を発展させる上で どの様に位置づければよいのかを明確にする必要 がある。 一方,出来事学習での歴史理解の指導について みると,多くの場合,教師は出来事についての自 分の解釈や歴史教科書にある著者の歴史解釈(出 来事解釈)をそのまま子どもに伝達し,子どもは これを無批判に受容していくようになっている。 ここでも,現在の歴史学習でとられているこのよ うな歴史理解の指導を,子ども自身が自律的に歴 史理解を深めていくものに変革することが求めら れているのである。 上記のような問題を克服し,子どもに主体的に 歴史理解を行わせようとした研究には,佐々木 (1996),児玉(1999),溝口(2003)などの研究 かおる。これらは歴史的思考力(佐々木)や批判 的解釈や解釈批判の能力(児玉),価値判断力 寺 尾 健 夫 (福井大学) (溝口)などの育成を中心目的としており,人物 や出来事に焦点を当てた歴史学習の原理を明らか にしてはいるか,人物学習,出来事学習,時代学 習の3つのレベルでの歴史理解の関係の考察はな いOさらに子どもの歴史理解のとらえ方にも以下 のような大きな問題がある。 歴史理解は本来,認知主体(子ども)自身が既 有の知識や経験を基に現在の視点から過去の出来 事を自分なりに解釈して意味づけたり,歴史像を 再構成したりすることによって行われるものであ る。しかし従来の研究では,知識の獲得が受容的 であれ批判的であれ歴史の知識を外在的なものと とらえ,子どもの既有の知識や経験と学習とを切 り離し,子どもが社会科学(歴史学)の知識や方 法を獲得するための歴史学習の原理を解明してき た。それ故,子ども自身による出来事の意味づけ や歴史像の構成を通した,本来の自律的な歴史理 解の発展を可能にする別の原理が必要なのである。 これに対して本稿では,歴史の知識は子どもに 内在的なものとして作られ,歴史理解は現在の視 点から子どもが出来事を構成することで行われる と考える2)。その方法が社会的理解の方法である。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ・ ●● 社会的理解の方法はテキスト(文書)を通して 現在の視点から歴史を読み解き,出来事の社会的 意味(意義)を構成するとともに,読み取った意 味の妥当性を論証や主張として構成することであ る。そして出来事学習の場合には,過去の出来事 を現在の問題関心から解釈することによって出来 事が理解されていくのである。このような歴史理 解の方法を基礎においたものが社会的理解の方法 を媒介とした出来事の解釈学習であり,本稿では この学習原理の解明を目的とする。これには歴史 -1−

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構成主義の考え方が大きな手掛かりとなる。 歴史構成主義に基づく歴史学習は,一人ひとり の子ども(認知主体)が既有の知識や経験を基に 過去の出来事を意味づけ,歴史像を自分なりに再 構成することで歴史理解を自律的に発展させるこ とができるとする考え方であり,米国で先進的に 展開してきたO構成主義には認知構成主義と社会 構成主義の2つのタイプがある。認知構成主義は, 知識は客観的なものではなく,認知主体によって 選択的,多面的に構成されることや意味構成に基 づいて構成されることを強調する考え方である。 また社会構成主義は認知構成主義の考え方に加え て,知識は社会的に構築されるとして,知識形成 における言語や文化的なコンテクストの役割,人々 の間の対話的・共同的なインタラクションによる 探求活動を重視する考え方である几 そこで先述した課題に応えるために,今回はG. シューマンによって開発された中等段階のアメリ カ史の単元厂レキシントングリーン再訪」を分析 することによって出来事学習の学習原理を析出し, その意義を明らかにする4)。この単元は,社会構 成主義に基づく出来事学習であり,現在の歴史学 習の課題となっている人物と出来事の関係や,出 来事と時代の特色との関係の理解のさせ方の学習 原理を,社会的理解の方法を媒介とした出来事の 解釈学習の原理として示していると考えられるも のであるO

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−2− 出来事を社会的に構成することで理解可能なこと を理解することである。また思考や技能にかかわっ て,4)関係する文書(史料)から実際に出来事を 構成する能力を発展させることが目ざされている。 より具体的には,①出来事についての目撃者の 説明,同時代人の説明,史料から復元された歴史 の説明を区別できる,②史料の歪みや信頼性を判 断する規準を明らかにできる,③一次資料を分析・ 評価できる,④矛盾した証拠を解釈し,多様な見 方を総合して結論を導き出せるようになることが 目標となっている(Yell & Scheurman, p.73)。 単元の概要は以下のようである(表1参照)。 単元では中心発問として「 ̄レキシントングリーン ではどの様な出来事が起こったのか?」という問 いが設定されている。またこれに答えられるよう に2つの下位発問が設定されている。ひとつは 厂文書を手掛かりにすると出来事はどの様に解釈 できるのか」という問い,もうひとつは匚一般に 対立はなぜ生じるのか?」という問いである。こ の2つの問いは単元の学習過程で形を変えながら 繰り返し登場する。前者はテキストを媒介とした 出来事の社会的構成の方法を理解させるもの,後 者は現在の社会理解にも通じる匚対立」の一般概 念を形成させるとともに,レキシントンの戦闘を 現在の扎曵で意味づけさせるものである。これら の下位発問に答えていくことで,先述した1)∼ 4)の単元目標が達成されるようになっているの である。 単元は表Iに示すような5つのパートで構成さ れている。表の縦軸には各パートを時系列に沿っ て順に示し(段階),横軸には各パートにおける 歴史理解の構造を示すために5つの欄を設定した。 右端には単元の各パートで出来事理解のために用 いられる厂社会的理解の方法」の欄を設けた。こ の欄はさらに,出来事理解のための視点,の設定の 仕方と出来事の構成方法の2つに分けて示してあ る。続いて各パートにおける教師の匚主要な問い と指示」の欄,その左には子どもの歴史理解の内 容を事実理解のレベルからより本質的な理解のレ ベルに至る2段階で示した欄を設けた。そして最 後の匚認識過程」の欄では,右の2段階の歴史理 解を踏まえて,子どもが文書から過去の出来事を

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表 1  単 元 厂レ キ シ ン ト ン グ リ ー ン 再 訪 」 の 構成 諾 認 識過 程 歴史 理解 の 内容 レ ベル 2 歴史 理解 の内容 レ ベル 1 主要 な問 い と指示 ( ○中 心発問,0 発問 ,・ 補助 発問,◆指 示) 社 会的 理解 の方 法 八こ 1 卜 1 ○ 出 来 事 は, そ れ を 伝え て い る 文 書 を手 掛 か り と し て 出 来 事 を 構 成 す る こ と で 理 解で き る。 ○対 立 状 況 下 で の 正 当 性 の主 張 で は 言 葉 の 使 い 方 や 論拠 に よ り 普 遍 的 , 一 般 的 な 原 理 が 求 め ら れ ることを 知 る。 ○誰 が ど の 様 に戦 闘を 挑 発 し た か は戦 闘 の 関係 者 が 残し た文 書 の 内容 や 言 葉 の使 い 方 か ら明 らか になる。 ○賛同 者を 得る とき には, 言 葉 や意 味 を 変 え る こ と で 異 な っ た事 実 が 作 られ る。 ○ 発言 や 文書 の内 容 の 真 偽 は公的 レ ベル と 私的 レ ベ ルで は異 なり , よ り 一 般 的 原理 に 基づ く 方 が 判 断 の信 頼 性 は よ り 高 くなる。 ・ レ キ シント ン の戦闘 は米 国史上 の鍵 と なる出 来事 であ る。 ・ 誰 が発 砲し たか は現 在 も解釈 が 分か れて い る。 ・ 文書 は出来 事を 知る重 要 な手 掛 かり で あり, 説 明 に使 われて い る用語 の意 味を 検討 す るこ とで 出来 事を より 深 く理解 で きる。 ・ 独 立戦 争で は英 国か ら の独立 の 正当 性 が求 めら れてい た。 ・ 対 立的 な出来 事 にお け る正当 性 の主 張 で は基準 が必 要で あり, レ キ シント ン の戦闘 は独 立戦 争 の正 当 性を 問 う上で 重要 な 出来 事で あ った。 ○米 国 史 で 有 名 な レ キ シ ント ン グ リ ー ンで はど の様な 出来 事が 起こ った のか ? ○ 現代 ミュ ージ カ ル「1776 年 」 はど のよ う な出来 事を 表現 し たもの か。 ○一 般 に対 立(conflict)な ぜ生 じる のか ? ○ 戦 闘 の挑 発 者 が 誰で あ っ た か を知 る上 で 鍵 にな る もの は何か ? ○ 戦 闘を 伝 え る 場 合, 多 くの 賛 同者 を 得 る には,F ̄侵 略者 」 と「 応戦 者 」 のど ち らの 表現が より 説得力 が ある か ? O 「 国家 間の 紛 争」 と 匚人 々 の 間 の対 立」 との違 い は何か ? 祟 沍 躄 菜 皐 ル の 殼 論 題 の 確 認 ノヽS I 卜 2 ○ 出 来 事 は文 書 に 表 さ れ た 原 文 通 り の 意味 を 読 み 取 る こ と に よ っ て 構 成 さ れ る こ とを理 解 する。 ○ レ キ シ ント ン事 件 の 事 実 は目 撃者 や報 告 者 の 書 い た文 書 の中 の 語, 句 , 文, 節, テ キ スト 全 体 か ら文 面 の意 味 を 知 る ことで理 解さ れる。 A.レ キ シント ン の戦闘 は植 民地 民 兵 と英 国軍 が軍 事衝 突 した最 初 の出来 事で あり ,英 国軍 が一 方 的 に勝利 し た。 ○ 文書 の語 , 句, 文 節, テ キ スト 全体 か ら この戦 闘 につい て 何か わか るか ? ◆ 8つ の文 書 を 8 グ ル ープ で 分 担し , 文 書 の記 述 を 基 に, こ の出 来 事 の 目撃 者, 報 告者 , 引 用 ( 説 明) 者 の立 場 で こ の 出来 事を 解釈 しよ う。 斎 の 斐 の 諒 認 に よ る 祟 吉 筬 ヨ1 の 貰 言 の 祟 否 認 ○ 出来 事 の 事 実 は, 文 書 の原 文 か ら 読 み取 れ る 現 地 の地 勢, 軍 隊 や 建 物 の配 置, 英 国 軍 将 校 の馬 の行 動 や将 校 の動 作 な どの 視 覚的 情 報 を 知 る ことで 理解 され る。 B.出来 事 は異な る文 書 の内容 の共 通 点 と対立 点 の検討 に よっ て明 か に なる。 ・英 国 軍と植 民 地軍 と の最初 の戦 闘 で あり, 英国 軍 が勝利 し た点 で は説 明 は共通 して い る。 ・英 国 軍と植 民 地民 兵 の発砲 の真 相 や 戦闘 に至 る経 緯, そ の場 の 状況 につ いて の説明 は文書 によ っ て 異 なって い る。 ○ グル ープ で 分 担 し て い る文 書 に あ る登 場 人物 の行 動 や 地 理的 , 知 覚 的 情 報 か らこ の戦 闘 につ い て ど の 様 な事 実 が 読 み取 れ るか ? 命 読 み取 った内 容を グル ープ 間で 発 表し, 8 つ の文書 の説 明を 互い に比 較し よう。 0 8つ の文 書 の共 通点 と 相違点 は 何か ? ノヽ冫 1 卜 3 ○ 出来 事 は, 原 文 の背 後 に あ る 著 者 の 社 会 的 な 目 的 や 意 図, 主 張 ( 議 論) の構 造を 読 者 が 読 み 取 る こと に よ っ て 構 成 さ れ る こ とを 理 解す る。 ○ 出 来 事 は, 文 書 に登 場 す る歴史的 人物 の動機, 意 図, 願望, 信念 , 恐 れ, 世界 観 を 明 らか に す ることで 理解 され る。 A.英 国軍 と植 民 地民 兵 のど ちら が 先 に発砲 し たか は, 登 場人 物 の 行為 の動 機や 意図, 願望 などを 推理 する こと で明 かと なる。 ○ 文 書 か ら は登 場 人 物 の ど の様 な 動機 , 意 図, 願望, 信 念, 恐 れが読 み取 れ るか? ・ 少佐 はな ぜ民 兵 の前 を馬 で 駆 け抜 け た の か ? ・ 英国 軍 はな ぜ一斉 に発 砲し た のか ? jy の 票 に よ る 巣 者 混 錣 の 鴛 ヤ の 祟 書 貨 ○ 出 来 事 は文 書 が 作 られ た 理 由や 方 法 を 理解 し た り, 著 者 ( 説明 者 ) の地 位, 真 実 を 語り 得 る能力 を 知 っ たり す る こ と に よ って 理 解 さ れ る。 ○出来 事 は 著者 の 目 的 や 意 図 を基 にし た 主 張 と し て構 成さ れ る。 B.レ キ シント ンの戦 闘 は者( 引用 者) の地 位 や立場 , 能文書 の 著 力 に規定 さ れた一 定 の視点 か ら 説明 さ れてい る。 ・ 英国 軍中 尉 バ ーカ ーの場 合,英 国軍 の正 当性 を主 張 す るた めに 正当 防衛 と して 応戦 し たと説 明 し, 植民 地民 兵 の場 合,英 国 軍 の 不当性 を主 張 する た めに, 無 抵 抗な民 兵 に一方 的 に攻 撃し て きた と説 明 してい る。 ○文 書 の著 者 は ど の様 な 意図 , 目 的 の も と で 出来 事を 説明 してい る のか ? 0 8つ の文書 の信 頼性 の順位 はど う か? 命 8つ の文 書 の信 頼性を 順 位づ けよ う。 ○順 位づ け の基 準 は何 か? ○著 者 は何 の証明を 試 みて いる のか ? ○著 者 は言葉 の使い方 (レ ト リッ ク) に よっ て 自 分 の論 証 ( 主 張 ) を 読 者 にど の様 に 受 け入 れさ せよ う として い るか? ○ 戦 闘 につ い て の著 者 の 説明 ( 主 張 ) の論 拠 は何 か ? ノマ 1 卜 4 ○ 出 来 事 は, そ の 文 書 が で き た 方 法 や 伝 え 方 の 社 会的 文 脈 を 読 み 取 る こ と に よ っ て 構 成 さ れ る こ とを理 解 する。 ○ レ キ シント ン事 件 は, そ れを 伝え る著者 の意 図 を 越え て , 著 者 自身 を 規 定 し て い る アメ リ カ独 立 革 命 とい う 社 会 的 文 脈を 基 にし て 文 書 の 内容 を 意 味づ ける こ と によって 理解さ れ るo ・ 文 書 には著 者 の意図 を越え , 著 者を 社会的 に規定して いる性格, 偏 見, 信念, 世 界観 , 社会的 思 潮( 心性)な どが反映 しており、 出 来事 は これ ら通 して 説明 さ れ て い る。 ・文 書 の著者 は, 英国 か ら の独立 を 求 める当 時 の時 の社 会的 状況 の形 響を受 け て, 植民 地 アメ リ カと英 国 のど ち らか の立場 を正 当 化 す る よ う に 出 来 事 を 説 明 (主 張) して い る。 ○ 独 立 宣言 の公 布 と い うよ り 大 き な 出来 事 の中 にレ キ シント ン の戦 闘 を 位 置づ ける と文 書か ら何か 分 かるか ? ○ レ ト リ ッ ク によ る著 者 の意 図 を越 え , 著 者を 無 意 識 の うち に( 社 会 的 に) 規定 し てい る 著者 の性 格, 偏 見, 世 界観 , 思潮 , 社会 的心 性, 傾倒, 願望 ,恐 れ は何 か? ○ 文 書 が 存在 す るよ う に な っ た社 会 的 背景 は何 か ? ○ 文 書 の 内 容 は独 立 宣 言が 作 られ た当 時 の 社 会 的 状 況 の 中 で ど の 様 な 言 外 の 意 味 ( 社会 的効果 や影 響力 )が あ った のか ? jy の 諾 に よ る 祟 否 認 複 数 の 視 点 の 批 半■IJ に よ る 出 来 事 の 構 成 ノヾ 1 卜 5 ○ 出 来 事 は こ れを 伝 え る 文 書 の社 会 的 意 味 を 読み 取 り , 主 張 と し て 組 織 す る こ と で構 成 で き る こ とを 理 解す る。 ○ 現 在 の 人 々 や 歴 史 家 も社 会 的意 味 構 成 に よ っ て 出 来 事を 理 解 し, 作 り 出 し て い る こと を 理解 す る。 ○ 出 来 事 は, そ れを 伝 え る 文書 の著 者 の 特性 に よ って さ まざ ま に構 成 さ れ,伝え ら れてい る。 ○現 在 に生 きる わ れ わ れ も, 文 書 の中 に あ る議 論 の構造 を 読 み 取 って 出 来 事を 理 解 し たり , 対 立 場面 にお い て は, よ り 普 遍的 , 一 般 的 な 原 理 を 論拠 とし た 議論 を 組 み 込 んで 正 当 性を 主 張し たり するこ とで, 出来 事 を 作り 出 し て い く必要 があ る。 ・ レ キシ ント ンの戦 闘 は独立 革 命 とい う社 会的 文 脈の もとで, 正 当 性 の主 張( 否定 ) の論拠 と し て人 々によって 様々 に理 解され, 利 用 さ れてい る。 ・ 現 在の人 々 も対立 場面 で, 正当 性 の主張 の ため によ り信 頼 改の あ る普遍 的, 一般 性 的原 理 に基 づい た論証や 議論を行 ってい る。 ・ 文 書の 信頼 性 の判断 基準 は, ① 比較 による確 証,②典拠 の確認, ③文 脈 の説明 であ る。 ・ こ の授業 で 行 った, 文書 を手 掛 か り とし たレ キ シント ンの 戦闘 の解釈 は歴 史家 と同 じ方 法 で行 われて いる。 ○ 文 書 の信 頼 性 の検 討 か ら学 んだ こ と に基 づ く と, レ キ シ ント ング リ ー ンで の 戦闘 はど の 様 な意 味 を 持 って い るか は何 か 起 こ っ たと言え る か? ◆自 分 の考えを 作文 に書 き なさい。 ○学 ん だ こ とを 基 にす る と, 最近 学 校 で 起 こ っ た 喧 嘩 や ニ ュ ー スで 伝え ら れて い る 紛 争 な ど の 出来 事 につ い て の適 切 に報 告 する にはど の様 な基 準が 必要 か ? ○ 報 告書 の作 成 に は ど の様 な手 順 の リ スト が 必要 か ? ○ 目 撃 者 の信 頼 性 や 偏り を 判 断 す る際 に 役 立 つ 基準 は何 か? ○ 歴 史 情報 の正 確 さを 立 証 す る こ と がな ぜ必 要な のか ? ○ こ の 授業 で の活 動 は, 実 際 の歴史 家 の活 動と ど の様な点 で似 て いる のか ? 出 来 事 の 意 味 づ け に 基 づ く 現 在 の 理 解 恐 の 貴 に よ る 祟 否 装 糶 成 注1) こ の表 はG.  ̄シュ ーマ ンの文献(Scheurman: 1993, 1998), およ びこ の授 業 におい て, 文書( テ キ スト ) を通 した 歴史理 解 に関し て理 論的 基 礎 となって い るS.ワ イ ンバ ーグの理 論(Wineburs: 1991 、1994) に基づ いて 筆者 が作 成し た。 1) この表 はG.シュ ーマ ンの文献(Scheurman: 1993, 1998), およ び この授 業 におい て, 文書 ( テキ スト) を遲 した 歴史理 解 に関 して理 論的 基 礎 となっ てい るS.ワ イ ンバ ーグの理 論(Wineburg: 1991, 1994) に基づ い て筆者 が作 成 した。 2) 授業 で は表2 に示 す 8つの文 書 の他に 2の地図 (① ボスト ン ーコン コード間 のレ キシ ント ン事 件関連 広域戦 闘略 地図, ②レ キシ ントン グリ ー ン付 近 の戦闘 略地 図) が用 いら れてい る。 − 3 −

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表 2  授 業 で 使 用 さ れ た 文 書 文  書 著   者 内  容   の  特  徴 文 書1 植民 地 臨時 大統 領 ウォレ ン レ キ シント ンと コ ンコ ード で の戦 闘後 に, 英国 滞在 の植 民地 代議 員 フラ ンク リ ンに送 ら れた事 件 につ い て の宣 誓証 言 に添え ら れた手 紙。 1775年 4月26日 の日 付が ある。 英 国 にお けるフ ラ ン クリ ンの役割 と 同様 に,英 国 に お ける 植民 地 アメ リカ の権 利 の実 現を 目ざ し て直 接 に英 国国王 と英 国民 に訴 えて い る。( 複数 の歴史 家 が判定 し た 8文 書 の中で の信 頼性 の平均 順 位は 第5位 ) 文書 2 植民 地民 兵 ( 治安 判事 へ の 宣 誓 証言) レ キ シント ンの治 安判 事 の前で 行 われ た, レ キシ ント ンの戦 闘 に直接 関 わっ た植民 地民 兵32人 の宣誓 証 言記 録 か らの もの。1775 年4月25 日の 日付 があ る。( 信 頼性 の平均 順位 は第4位 ) 文書 3 小 説家 フ ァ ースト ハ ワ ード ・ フ ァ ースト の小 説『 4月 の朝 』(1961) か らの抜 粋。 こ の小 説 は植 民地 住民 を 主人 公 とし た小 説であ る。( 信頼 性 の平均 順位 は第 7位) 文書 4 英国 海軍 中 尉 バ ーカ ー 英国 陸軍 将 校 ジョン・ バ ーカ ー中 尉の 日記 の1775年 4月19日 の記 述。 こ の説明 に は, レ キ シ ント ンに続 くコ ン コ ードで の戦 闘以 降 に英国 軍 が置 かれ た状況 に 配慮 した 記述 の可 能性 が読 み取 れ る。 4月19日 は疲 れた 中で コ ン コ ード へ向 けて 行軍 中で あり, 当 日の記 載 かどう か は疑問 が持 た れてい る。( 信 頼性 の平均 順 位 は第1 位) 文書 5 ロ ンド ン新 聞記者 1775年 6月10日ロ ンド ン新 聞 のレ キ シント ンの戦 闘 につ いて の記事 。英 国 の新 聞 とい う性格 の もとで, 中立的 ない し は英国民 の意識 や感 情に沿 っ た文 脈で この出 来事を 説 明して い る。( 信 頼性 の平 均順 位 は第 6位) 文書 6 エ ール大 学長 ス タイ ルズ エ ール大 学学 長 エズ ラ・ スタ イル ズの 日記 の1775年 8月21日 の記 述。 ス タイ ルズ は一 流 の知 識人 であ り英 国国 教系 の聖 職関 係者 で もあ る。そ の 記述 に は植民地 民 兵や 住民 を見下 し た表 現が あり 階級 的差 別意 識が 読 み取 れ る。(信 頼性 の平均 順 位 は第2 位) 文書 7 歴史 教科 書執 筆者 ス タイ ンバ ーグ S.ス タイ ン バ ーグ著『 アメ リ カ合 衆国 一自由 な人 々 の物 語 』(1963) の 中の レ キ シント ンの戦 闘 に関 する 記述 の抜 粋。 レ キ シント ンの戦 闘で の植 民地 民兵 の 行為を 独立 革 命運 動 の文 脈 の中 で愛 国的 行為 とし て説 明し てい る。(信 頼性 の平均 順 位 は第 8位) 文書 8 英 国 軍連 隊旗手 リ スタ ー 英国 軍将 校 の中で 最年 少で あ った連 隊旗 手 ジラ ミ ー・ リ ス ターが, 後 の1782年 に書 い た自伝 の中 にあ るレ キ シント ン の戦闘 に関 する記 述 の抜粋。( 信 頼性 の平均 順位 は第 3位) (Scheruman (1998b) の中で示 さ れて い る文 書を もとに 筆者が 作成o) ど の 様 に 構 成 し , ま た 現 在 の 視 点 か ら ど の様 に 出 来 事 を 解 釈 し, 意 味づ け て い く か を 示 し た。 パ ー ト 1 の 冒 頭 で は こ の 単 元 の 学 習 テ ー マ が 告 げ ら れ, 中 心 発 問 匚レ キ シ ント ン グ リ ー ンで は ど の 様 な 出 来 事 が 起 こ っ た の か ?」 が 問 わ れ る。 続 い て, こ の 出 来 事 を 題 材 と し た 現 代 ミ ュ ー ジカ ル の新 聞 記 事 が 提 供 さ れ る 。 記 事 か ら は, レ キ シ ン ト ンの 戦 闘 は ア メ リ カ 独 立 革 命 の契 機 と な っ た 英 国 軍 と 植 民 地 民 兵 と の 戦 闘 は ど ち ら の 発 砲 か 不 明 な 銃 声 で 始 ま っ た こ と, 双 方 が 戦 闘 の 正 当 性 を め ぐ っ て 相 反 す る主 張 を し て お り 現 在 も こ の 戦 闘 の 真 相 は 不 明 な ま ま で あ る こ とを 知 る。 し か し 隕 ら れ た 情 報 の もと で は 曖 昧 な 答 え し か得 ら れ な い 。 そ こ で 次 に, 匚対 立 」 の 概 念 の 定 義 と 追 加 的 な 資 料 ( 文 書 と地 図 ) の 検 討 を 行 う こ と に な る。 子 ど も は「 一 般 に 対 立 は な ぜ生 じ る の か 」 を , 国 家 間 の 紛 争 の 場 合 と 一 般 の 人 々 の 間 の 紛 争 の 場 合 で 検 討 し , 対 立 は 正 当 性 を め ぐ っ て 生 じ る も ので あ り 正 当 性 は主 張 と して 表 れ る こ とを 理 解 す る。 ま た , 戦 闘 に お け る正 当 性 を 主 張 す る 場 合 に, 匚侵 略 者 」 や 匚応 戦 者」 と い っ た 用 語 の ち が い で 主 張 の意 味 や 説 得 力 が 異 な っ て く る こ と か ら, 言 葉 の 使 い 方 に焦 点 を 当 て て 正 当 性 の 主 張 の 構 造 を 検 討 す る こ と も 重 要 で あ る こ と を 理 解 す る。 次 の パ ー ト 2 ∼ 4 で は, 子 ど も は, パ ー ト 1 で 理 解 し た 対 立 の概 念 と 言 葉 の分 析 方 法 に従 っ て , 表 2 に示 す よ う な 8 つ の文 書 を 手 掛 か り と し て レ − 4 − キ シ ント ン の戦 闘 を 段 階 的 に 構 成 し て い く 。 ま ず パ ー ト 2-A で は , 文 書 の 原 文 を 通 し て 戦 闘 の 様 子 を 理 解 す る。 始 め に 8 グ ル ープ に 分 か れ , 各 グ ル ー プ に 8 つ の文 書 の ひ と つ が 割 り 当 て ら れ る。 子 ど も は文 書 に あ る 語 句 , 文 , 節 , テ キ ス ト 全 体 な ど の レ ベ ル で 原 文 通 り の 意 味 を 読 み 取 り , ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 目 撃 可 能 な 視 覚 的 情 報 を 読 み取 る こ と で , 戦 闘 に 関 わ っ た人 物 , 人 物 の 位 置 , 建 物 や 地 形 の 配 置 , 人 物 の 行 動 な ど を 知 り , 戦 闘 の 様 子 を 理 解 す る。 そ し て , 出 来 事 は 目 撃 者 や 報 告 者 が残 し た 文 書 の 原 文 の意 味 の読 解 に よ って 理 解で き る こと を 知 る。 次 の パ ー ト 2- Bで は , 文 書 か ら 読 み 取 ら れ た 戦 闘 の 様 子 が 学 級 全 体 に 紹 介 さ れ , 学 級 全 員 が , 目 撃 者 や 報 告 者 た ち が 伝 え る 戦 闘 の視 覚 的 情 報 の 中 の共 逼 点 や対 立 ( 相 違 ) 点 を 理 解 す る 。 共 通 点 と な る の は, こ の戦 闘 が 英 国 と 植民 地 ア メ リ カ の 最 初 の戦 闘 で あ り , 植 民 地 民 兵 は 英 国 軍 の 猛 烈 な 攻 撃 で 最 後 は散 り 散 り に逃 れ た こ とで あ る。 ま た, 対 立 点 と な る の は, ① 先 に発 砲 し た の は ど ち ら の 側 か, ② 植 民 地 民 兵 に 解 散 を 命 令 し た の は ど ち ら の 側 か , ③ ど ち ら か の 側 に挑 発 行 為 が あ っ た の か 否 か, ④英 国 軍 の 攻 撃 は 無 抵 抗 な 民 兵 へ の 残 虐 的 攻 撃 か そ れ と も正 当 防 衛 か , ⑤ 攻 撃 は 英 国 軍 の 意 図 的 ・ 計 画 的 な も の か 偶 発 的 な も の か, ⑥民 兵 は 逃 げ た の か愛 国 的 抗 戦 を し た の か な ど で あ る。 こ れ ら の 対 立 点 は 植 民 地 ア メ リカ と 英 国 の 双 方 の 正 当 性 の主 張 の論 点 と な って お り , こ れ ら を 確 認 す

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ることで正当性のより緻密な検討が可能となる。 次のパート3では8つの文書の情報を総合し, 複数の著者(引用者)の視点から論点を検討して 出来事を構成していく。パート2では分担した文 書のみから戦闘の様子を理解していたのに対して, このパートでは8つの文書を手掛かりにして登場 人物の行為の動機,意図,信念を読み取ったり ( 3 - A),著者自身の目的や意図を読み取ったり (3-B)して,この戦闘を人物の行為と出来事の 関係として二次的に理解していく。まずパート3 -Aでは,子どもは登場人物の考え方や行為をグ ループで検討し,学級全体に発表する。このパー トでは人物の行為を「状況」「判断」「行為」「結 果」という4つの指標(行為理解の枠組み屶で とらえ,人物の行為の動機,意図,信念を読み取っ て出来事が生じた理由を理解している。例えば, 先述の①④⑤の対立点に関して,英国軍中尉バー カーの場合では,(状況)レキシントンの手前で 敵対する数百人の人々がいると聞き→(判断)二, 三百人が町の中心部で組織されていると思ったが, 彼らを攻撃しようとは思わなかった。→(状況) 接近して行くと民兵たちはI,2発発砲してきた。 →(行為)そのため英国軍兵士たちは何の命令も 無しに突撃して発砲し→(結果)民兵たちを敗走 させた,と分析できる。一方,植民地民兵の場合 では,(状況)鐘の合図で閲兵場に出た時,たく さんの英国兵が行軍して来るのを発見した。→そ こで(行為)民兵は集まった後解散し始めたが→ (状況)英国軍を背にしている間に発砲され,何 人かが死傷した。→(結果)民兵の誰ひとり英国 軍に向けて発砲していないし,民兵の全員が逃げ 切るまで英国軍は発砲し続けていた,と分析でき る。パート3-Aではこのように,人物の行為を 枠組みとしてこの出来事を理解しているのである。 次の3-Bでは,文書から著者の論拠や主張を 読み取り,著者がどの様な意図でこの戦闘を説明 しているかを推理して,子ども自身の視点で出来 事を構成していく。例えばエール大学長スタイル ズの場合,この戦闘を,「英国軍が民兵を取り囲 み,指揮官のピトカイン少佐が民兵に解散を命令 しようとて2,3発発砲した時にしたので,英国軍は指揮官,田舎農民の銃が発火し,続トカい -イン少佐の命令無しに,統制不可能なほどの一斉 射撃で応戦した」と説明している。子どもは,こ の説明の論拠には「正当防衛としての軍事行動は 許される」とする考えかおり,英国軍を正当とす る主張の存在を理解するのである。そしてこのよ うな英国寄りの主張は,彼が高度な知識人で英国 国教系の聖職関係者でもあるという能力や地位, 立場の故に英国軍を擁護し正当化する意図から生 まれている,と推理する。このような理解は,8 つの文書の信頼哇を順位づけ,順位や解釈の妥当 性を学級で批判,吟味し合う活動を通して行われ ている。 パート4では,子どもは出来事をより大きな歴 史的社会的文脈で評価し,レキシントンの戦闘に 対する自分の歴史の見方と現代的関心を見つけ出 し,それらを視曵としてこの出来事をさらに緻密 に構成していく。そのためにまず「 ̄独立宣言公布 というより大きな出来事の中にレキシントンの出 来事を位置づけると文書から何か分かるか?」が 問われる。こうして子どもは,引用者を規定して いる独立を求める(否定する)社会的思潮や心性 といった社会的文脈を読み取っていく。例えば植 民地臨時大統領ウォレンの文書からは,レキシン トンの戦闘は,独立宣言公布に至る英国からの独 立の流れの中で英国に抗して基本的人権や革命権 を主張する基礎になった出来事であり,植民地全 土に向けて独立運動を呼びかける檄文となった重 要な出来事であったことを理解するようになる。 つまり,この戦闘は当時の植民地アメリカが独立 革命を進めていったという大きな社会的文脈のも とで,アメリカの立場を正当化する論拠となる出 来事として構成されていることを理解するのであ る。こうして,出来事はこれを伝える文書が作ら れた方法や内容の社会的文脈を知ることで構成で きることを理解していく。 最後のパート5では,これまでのパート1∼4 の学習を振り返り,レキシントンの戦闘が独立革 命(独立宣言の公布)という社会的文脈のもとで, 人々は革命の正当性の主張のためにどの様にして 出来事を社会的に構成しているのか,また文書を 通した出来事の社会的理解はているのかを理解する。そして,対立場面でのどの様な原理で行わ 5−

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正当性の主張の方法(議論の構造)は,過去の出 来事に限らず,学校での喧嘩,ニュースが伝える 国際紛争といった現在の社会の出来事理解にも利 用されていること,歴史家もこのような方法をとっ ていること,出来事の解釈では現在の関心や視点 で普遍的,一般的原理を論拠とした正当性の主張 が重要なことを理解するまでになっている。 単元は以上のような構成になっており,各パー トで目撃者や報告者,引用(説明)者,読者によっ て出来事が作り出されていく構造と全体の流れを 図示すると,次頁の図1の様にまとめられる。 単元「 ̄レキシントングリーン再訪」はパート1, パート2∼4,パート5の3つの部分に大きく分 かれていた。各部は次のような段階的構造をとっ ている。すなわち,パート1では,レキシントン の戦闘を理解する際の問題点を見つけ,過去の出 来事は文書から明らかになること,対立状況下で の正当性の主張ではより普遍的(公的)な論拠や 言葉の使い方への配慮が必要なことを仮説的に理 解する。次のパート2∼4までは文書から出来事 を実際に構成しながら仮説を検討していく。まず パート2-Aでは文書の原文から出来事を理解す る方法が理解され, 2 - Bではこの方法を実際に 適用して文書情報の共通点と対立点を明らかにし て出来事を一次的に構成する。その上でパート3 -Aでは,人物の行為理解の枠組みで戦闘の様子 を理解し,出来事を人物の行為と出来事の関係と して構成する。 3-Bではさらに出来事をその様 な関係として説明している引用者の論拠や主張を 見つけ出し,その社会的意図を通して出来事を構 成する。次のパート4では,今度は読者(子ども) 自身がこの戦闘をアメリカ独立革命の文脈に位置 づけて理解し,出来事はより大きな社会的文脈の 基で構成できることを理解している。こうして最 後のパート5では,過去の出来事は文書の中にあ る主張の構造を読み取り,読者自身の現在の関心 や視点を基にして意味を構成する社会的理解の方 法によって理解できることに気づく。また,この 理解の方法は歴史家やわれわれが現実に利用して いるものであり,出来事はより普遍的,一般的原 理を論拠とした主張として構成することが重要な ことを理解している。 −6− 3。社会的理解の方法を媒介とした出来事学習の 原理 単元厂レキシントングリーン再訪」の学習で行 われている歴史理解の構造を分析すると,この単 元からは出来事の理解について次の3つの学習原 理が抽出できる(以下,図1を参照)。 第一の原理は,出来事を,人物学習を含み込ん だかたちで理解させるとともに,出来事が他の出 来事とともにより大きな出来事を作り出していっ たことを理解させるもので,出来事を社会的文脈 に位置づけて理解させる原理である。これは図1 の各々のパートを横軸に沿って説明する原理であ る。 今回分析対象とした単元の構造を歴史理解の観 点から分析すると図1のように示せる。単元では 図1の横軸に示したように,出来事が文書(著者), 目撃者,報告者,引用(説明)者,読者といった 5つを要素として構成(理解)されていくように なっているOここでは基本的に,報告者は目撃者 の情報に依拠し,引用(説明)者はさらに目撃者 や報告者の情報に依拠して出来事を説明しており, これを受けて,読者(子ども)はこれらの人々が 構成した出来事をもとに出来事を理解していく構 造になっている。横軸ではまた,目撃者,報告者, 引用(説明)者の各要素について下位の要素とし て「共通点と相違点」,匚論拠」,匚論証」の欄を設 けて,出来事を理解するそれぞれの主体の主張 (解釈)の構造が読み取れるようにしている。 第一の原理はパート3からパート5で中心的に はたらく。パート3-A(図1参照)では,登場 人物の行為の理解によって出来事が構成されるO ここでは人物の行為が人物の行為理解の枠組み (状況,判断,行為,結果(出来事)の4要素か らなるもの)で理解され,意味づけられて,レキ シントンの戦闘の出来事が人物の行為によって構 成されていたことが理解されている。続いてパー ト3-Bでは,出来事は文書の引用(説明)者に よって作られていることを理解する。ここでは, 植民地臨時大統領ウォレン,エール大学長スタイ ルズ,ロンドン新聞の記者などの,引用者の出来 事の説明における社会的意図を読み取って出来事 を構成することになる。この場合,明かとなった

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(8)

登場人物の行為の構造の中から,さらに独立の正 当性(不当性)の主張の構造を明らかにし,引用 者の主張やその論拠を見つけ出してこの戦闘の出 来事を構成しているOこのように,ここでは出来 事を人物の行為と出来事の関係として理解させる とともに引用者による出来事の社会的構成の仕方 を理解させ,さらに子ども(読者)自身の視点で 出来事を理解させるようになっているのである。 次のパート4では,パート3-Bにおいて人物 の行為理解の枠組みを基にして理解された出来事 が,当時の他の出来事と合わせて,独立宣言公布 (独立宣言の理念)の視点で総合され,より大き な社会的文脈に位置づけられて理解される。すな わち,植民地アメリカでは1772年に植民の連絡組 織,通信連絡委員会が設立され,74年に植民地の 代表からなる第1[目大陸会議が,翌75年には予備 的中央政府となる第2回大陸会議が13植民地の代 表によって設立された。このような革命権力の整 備と抵抗運動の激化に対して英国軍は武器接収を 目的にコンコードへ進軍した。その途上で起こっ たのがこの戦闘である。ここでの英国軍の不当性 と民兵の抗戦の情報は,檄文として植民地全土へ 伝えられて独立運動を激化させ,革命の正当化に 結びつく象徴的出来事として独立宣言の成立に大 きな影響を与えた,という文脈である。 さらにパート5では,現在の対立の事例が取り 上げられ,アメリカ独立戦争に見られる正当性の 主張の構造が現在の人々の対立や国家間の対立の 構造の理解にも応用され,学習した出来事がさら に現在の社会の出来事の理解にも組み込まれるこ とになる。ここでは出来事に関係する人物の理解 と出来事の理解の関係は,後者が前者の情報を取 り込みながら出来事が主張として作られるという 入れ子の関係にある。このように単元では,出来 事の理解は,人物学習を含み込み,さらに現在の 社会的理解へと理解を発展させる原理によって深 められているのである。 第二の原理は,出来事の解釈を社会的状況にお ける主張として正当化させることで現在の理解の 方法と結びつけて出来事を理解させる原理である。 これは単元のパたらく原理である。パーート3−Bの部分から中心的にはト2からパート3-Aま 8− では,目撃者,報告者,引用(説明)者の行為の 構造や視点を見つけ,出来事を子ども(読者)に 外在的で客観的なもの(知識)として構成してい るが,パート3-Bからは子どもの視点で出来事 を内在的なものとして構成するようになっている。 この転換を支えているのが第二の原理である。パー ト3のBでは子どもは,引用(説明)者のおかれ た社会的な状況のもとで,レキシントンの戦闘に ついての自分の解釈を読者に受容させるために, どの様な社会的意図(社会的状況)を持ち,それ をどの様な論拠を基にして主張(論証)へと組み 立て,出来事を構成しているのかを発見すること になる。この過程では,引用(説明)者がもって いるそのような主張の構造を読者の視点で解明す ることで出来事を構成させようとしているのであ る。すなわちパート3−Bでは,これまでの学習 した情報を基に,独立の大義や階級差別の意識と いった著者の視点や利益を読み取って主張の構造 として出来事を示している。そしてパート4では, 植民地アメリカの立場で戦闘を正当化する主張と して出来事を構成しようとしているのである。さ らにパート5では,独立宣言にある基本的人権や 革命権といった普遍的原理の実現といった社会的 文脈を子ども自身が読み取り,論拠や主張を基に 出来事の解釈を正当化することで現在の理解の方 法にまで結びつけて出来事を理解するようになっ ているのである。 第三の原理は,歴史の事実を現在の視点で解釈 することで出来事を研究させ,理解させる原理で ある。この原理は単元で次のようにはたらく。 まず単元のパート1(図1参照)では独立宣言 (現在も民主主義社会の形成に大きな影響力をも つもの)公布の契機となったレキシントンの戦闘 の解釈が現在もなお確定していないことに焦亟が 当てられ,この問題は国家間の紛争や人々の間の 対立という一般的問題と深く関係していること, さらに出来事の解釈は文書(テキスト)の読解の 仕方で異なってくるといった現在の社会の問題や 出来事理解の方法とも共通する問題が取り上げら れる。そしてこれらの問題の解決を目ざして過去 の出来事の追究が促される。このため単元では, 子どもはレキシントンの戦闘を現在の視点(問題)

(9)

で追究し,最終的にこの出来事の現在的意味づけ を行って理解することになる。その結果,現代の 社会の理解や問題の解決にも応用できる,対立場 面での正当性の主張や出来事理解の方法が学び取 られるまでになっている。 この第三の学習原理としての現在の視点による 理解による学習の流れは,図1の右端の列にある 読者の欄に示される。すなわち,図の「 ̄出来事 (結果)」の欄に示すように,各パートではレキシ ントンの戦闘が対立場面での正当性の主張の構造 として構成され,パート2∼5で段階的に意味づ けられていく。これと平行して出来事の理解の方 法も一般化され,匚歴史理解」の欄に示すような, 文書を通した出来事の構成方法としてパート2∼ 4を経て段階的に理解されていく。そしてパート 5においては,出来事はこれを伝える文書の中に ある社会的主張の構造を見つけ出し,社会的な意 味構成を行うことで理解できることを知るまでに なっている。こうして,パート1で提起された現 代的な問題を改めて検討し,出来事理解の現在性 と議論や主張を通した望ましい出来事理解の方法 が理解されるようになり,現在を視点とした出来 事の社会的理解の方法が学ばれるようになってい るのである。

4。社会

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解の

方法

を媒介

した

出来

事学

習の

と意

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レキ

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を分

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人物の

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理解

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理解

,文書の

的意

味の

解へ

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を深め

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とで発

展す

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出来

事は

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を基に

した

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人物の

と出来

との

関係の

を通

多様

理解

され

④ 

歴史

人物の

行為

と出来

事の

関係

,行為

よって出来事を作り出した人物の行動原理や出 来事の発生原理を明らかにすることで理解され るo ⑤ 過去の出来事は,文書から論拠や主張などの 議論の構造を読み取って著者の社会的目的や意 図を読者の扎点,で読み取ることによって理解さ れる。 ⑥ 過去の出来事の理解は,他の出来事とともに, より大きな社会的文脈の中に位置づけること (社会的な意味構成)によって時代の特色の理 解や現在の理解と結びついていく。 ⑦ 過去の出来事の理解の方法は,現在の社会の 出来事理解の方法(社会的理解の方法)と一体 化されることで,現在の出来事を自律的に作り 出していくことにつながる。 基本観念①は,単元のパート1で出来事を理解 するための基本的な方法概念として獲得されてい るものである。また基本観念②③④は,第一の学 習原理によってパート2∼パート3-Aで獲得さ れるものである。そして基本観念⑤と⑥は,第一 の学習原理と第二の学習原理によってパート3− Bとパート4で獲得されるものである。最後の基 本観念⑦は,第三の学習原理に基づいてパート5 で獲得されるものである。 明かとなった出来事学習の3つの学習原理と7 つの基本観念は,現在の解釈を問題とし,この解 決のために文書(テキスト)を手掛かりとして出 来事を主張として読み解いていくという社会的理 解の方法を形づくるものである。また出来事を読 者の現在の視曵から解釈していく社会構成型とみ なされる出来事学習の特質ともなっている。 このような出来事学習を構成主義の観点から見 ると,この学習は以下のような理由から社会構成 主義に基づく出来事学習と考えられる。 本稿の1で見たように,社会構成主義は認知構 成主義の特徴に加えて,(a)知識は社会的に構築 されるものであり,(b)知識形成においては言語 や文化的なコンテクストの役割,人々の間の対話 的・共同的なインタラクションによる探求活動が 重要になるとする考え方であった。今回の分析で 明らかになった出来事学習の基本観念ではの出来事はそれを伝えている目撃者,報告者,引,過去 −9−

(10)

用(説明)などの文書を通して読者が出来事を構 成することによって理解できる(基本観念①)と ともに,そのような文書による過去の出来事の理 解は,原文の意味の理解,登場人物の行為の理解, 著者の目的や意図の理解,文書の社会的意味の理 解へと読みのレベルを深めていくことで発展する (基本観念②)と考えられており,知識形成では 言語を通した探求活動が重要とされる社会構成主 義の(b)と同じ考え方をとっている。また基本観 念の③∼⑦は,その様な探求活動に沿って,知識 が実際に社会的に構築されていく過程を示してい る。すなわち,基本概念の③と④では,単元のパー ト3-Aにおいて見られたように,過去の人物の 行為と出来事の関係が,状況,判断,行為,結果 といった一連の行為理解の枠組みによって意味づ けられている。これは,知識は意味構成に基づい て構成されるとする認知構成主義の考え方に当た るものである。これに対して,基本観念の⑤∼⑦ は,子ども(読者)自身の現在の視点をもとにし た社会的理解の方法を示すものとなっている。す なわち,単元のパート3−B∼パート4において 見られたように,文書から議論の構造を抽出し, 基本的人権や革命権の正当化の主張(独立宣言) といった著者の社会的目的や意図を読み取ったり, 出来事を独立革命といったより大きな社会的文脈 に位置づけたり,過去の出来事から一般化した対 立の概念を指標として,学校における喧嘩や国際 紛争といった現在の対立の出来事を解釈したりし ている。このように単元の学習は,現在の歴史解 釈にまで結びつけて過去の出来事を社会的に理解 させている点で社会構成主義の(a)と同じ考え方 をとっていると言える。 以上のことから,取り上げた単元匚レキシント ングリーン再訪」は,社会構成主義に基づく出来 事学習と判断されるのである。 本稿の冒頭で示したように,現在の出来事学習 の大きな課題は, (1)事実の学習にとどまった状 態を改善し,人物学習や時代学習と適切に関わり をもたせて出来事理解を発展させるとともに,(2) 歴史学習を本来の歴史理解を行わせる歴史学習へ, すなわち歴史の知識が子どもに内在的なものとし て作られ,現在の視点から子どもが出来事を構成 -する社会的理解の方法を基盤とした歴史学習へと 変革することであった。 これらの2つの課題に対して,本稿で明らかに した社会構成主義に基づく出来事学習は, (1)の 課題に対しては,文書を手掛かりとして出来事を テキストとして読み解かせる中で,人物の行為と 出来事の関係を明らかにして出来事を構成させる とともに,このような出来事理解に基づいてさら に文書の著者の社会的意図や目的を明らかにして 出来事を社会的に構成させたり,他の出来事とと もにより大きな社会的文脈に位置づけて出来事を 理解させたりすることで,人物学習を包み込むと ともに,他の出来事の学習と総合することで出来 事を独立革命と言ったより大きな社会的文脈に位 置づけさせて時代的特色の理解へと発展させてい くものであった。この点て,明らかにした出来事 学習は人物学習と時代学習を有機的に結びっけて 歴史理解を効果的に発展一方,本稿で明らかにした社会させるもの的理解の方法はとなっている。 テキストを通して出来事を読み解く方法であると ともに,その内実としてテキストから著者の主張 を読み取って出来事を構成し,さらに子ども(読 者)の現在の視点からその出来事を解釈し,主張 として構成することで出来事を理解させる方法で あった。また主張の構成では,現在の出来事の解 釈にも適用できる一般的,普遍的原理を発見させ て出来事を社会的に構成させることの重要性にも 気づいていく。このような社会的理解の方法は(2) の課題を解決するものともなっている。 社会構成主義に基づく出来事学習は,このよう に出来事学習の課題を解決するとともに,社会的 理解の方法を媒介にした出来事の解釈学習を新た に提案する。この学習は,明らかになった3つの 学習原理とともに①∼⑦の7つの基本観念を学習 過程に組み込み,出来事の構成とともに出来事の 解釈の方法も社会的に構成させることを中心的特 質として持つものである。 本稿で明らかにした出来事学習は,従来の出来 事学習の問題点を克服するもので,同じように構 成主義を基礎としている認知構成主義に基づく歴 史研究型の歴史学習の限界を克服するものともなっ ている。すなわち,歴史研究型の歴史学習では過 10−

(11)

去の

的人

物や

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注 O ここで歴史理解を人物の行為,出来事,時代の特 色の理解の3つのタイプに分類しているのは以下の 理由による。すなわち,歴史は時間紿によって社会 を作ることであり,そのような社会は個人,集団, 組織の3要素から成っていると考えられる。この3 要素を作る「主体(agent)」を縱軸に,また厂社会を 作る場」を同じ3要素によって横軸に設定すると, これらの縦軸(3つの主体)と横軸(3つの場)の 要素がクロスする部分には,①個人による社会の構 成,②集団による社会の構成,③組織による社会の 構成の社会構成の3つの類型が設定できる。人物学 習,出来事学習,時代学習はこれらの3つの類型に 当たると考えられるのである。 2)このような考え方については,例えば歴史認識論 ではStanford, M (1986)や野家(1998)が,歴史学 習論では池野(2004)が詳しく説明している。 3)構成主義の分類および認知構成主義と社会構成主 義の定義についてはシューマン(Scheurmanバ998a) およびドゥーリトルとヒックス(Doolittle & Hicks,

2003)の文献を参考にした。 4)単元「レキシントングリーン」はシューマンが開 発したものであるが,授業構成の詳細までは示され ていない。しかし単元の説明の中では,この単元が 理論的には,①社会構成主義の考え方(Scheurman, 1998a)や②シューマンが独自に示している批判的思 考に基づく歴史テキストの読みについての考え方 (Scheurman, 1993),③この単元で利用されているの と同キス・じ8(史料つの文書)のを用読みいてS.に基ワインバく歴史理ーグ解のが行特徴った ついての認知心理学的研究の成果(Wineburg, 1991, 1994),の3つを基礎にしていることが読み取れる。 そのため本稿では,これらの文献も手掛かりとして 単元を分析した。 5)単元の目標は明確に整理されたかたちでは示され ていない。そのためここでは,単元についてのジュー マンの理論的説明と,単元展開の分析から明らかに した,単元全体で理解させようとしている知識,お よびこの獲得に必要と考えられる思考や技能を基に して,筆者が目標としてまとめた。 6)行為理解の枠組みについてより詳しくは寺尾 (2004)の文献を参照。 引用・参考文献 ブラウン,R.H.,安江幸司・小林修一訳(1981),『テ クストとしての社会』,紀伊國屋書店。

Doolittle, P. E. & Hicks, D. (2003). Constructivism as Theoretical Foundation 仮r t〕he Use of Technology in

Social Studies. Theoりノ and Researcゐ 鈿 Social 及iucation, 31(1), pp.72-104. 池野範男(2004),『現代民主主義社会の市民を育成す る歴史授業の開発研究』,平成13年度∼平成15年度科 学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究成果報告 書。 児玉康弘(1999),「中等歴史教育における解釈批判学習」, 『カリキュラム研究』,第8号, pp.l31-1440

Michael, M. Yell & Scheurman, G. with Keith Reynolds (2004), A£鈿た to 励g?αむEngaging Students訥訥e

aJ々 of History. Natioal Council for the Social Studies, p.67. 溝口和宏(2003),『現代アメリカ歴史教育改革研究』, 風間書房。 野家啓一(1998),『歴史と終末論』,岩波書店。 佐々木英三(1996), r歴史的思考力育成の論理」,『社 会科研究』,第45号, pp.21-30。

Scheurman, G. (1993). Strategies for Critical Reading in History. Anne Chapman (ed.), M政加g sense: Teaching

Critical Reading Across the Curriculum,, The College Board, pp.155-174.

Scheunnan, G. (1998a). From Behaviorist to Constructivist

表 2  授 業 で 使 用 さ れ た 文 書 文  書 著   者 内  容   の  特  徴 文 書1 植民 地 臨時 大統 領 ウォレ ン レ キ シント ンと コ ンコ ード で の戦 闘後 に, 英国 滞在 の植 民地 代議 員 フラ ンク リ ンに送 ら れた事 件 につ い て の宣 誓証 言 に添え ら れた手 紙。 1775年 4月26日 の日 付が ある。 英 国 にお けるフ ラ ン クリ ンの役割 と 同様 に,英 国 に お ける 植民 地 アメ リカ の権 利 の実 現を 目

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