特別支援学校に在籍する視覚障害のある重複障害児の指導・支援に関する研究
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(2) 指導上の課題は以下の点などが挙げられた。. での対応が必要な環境整備として、まず視覚. ・視覚重複障害児の個別の課題. 重複障害児の移動時の安全性確保の課題があ. ・教員の見え方のアセスメントヘの不安. る。次に、視覚障害者誘導用ブロックや手す. ・授業における教材選択の難しさ. り、滑り止めなど設備面での整備がある。さ. ・移動時の安全性の確保. らに、空間把握を支援する環境を校内エリア. 6.他機関との連携. で整備することも必要である。必要に応じて. 連携に関して回答のあった20校のうち、. 学校レベルで、視覚重複障害児の活動能力に. 自校で十分に指導・支援を実施しているのは. 対応する学習環境の整備を行わなければなら. 8校、他機関と連携している学校が6校、他. ない。連携に関しては、視覚特別支援学校が. 機関との連携の必要性はあるが、実施には至. 相談機関としての拠点として機能しているが、. っていない学校が6校で、連携機関は視覚特. 他機関との連携の必要性はあるが実施に至っ. 別支援学校が最も多かった。連携内容は、見. ていない学校に関して、今後どのように連携. え方のアセスメント、校内環境の整備が5校、. に結び付けていくのか検討する必要がある。. 次いで教室環境の整備、歩行で4校と多かっ. 連携が実施されない理由は、①連携機関との. た。連携していない理由は、r現在、十分な指. 物理的距離、②連携に必要な時間の問題、③. 導・支援が実施出来ている」が8校と過半数. 連携機関に関する情報不足に要因がある。. に達して最も多く、その他はr機関が遠隔地. 2.指導・支援の今後の在り方. であるため」、「教員の時間的余裕がない」、rど. 視覚重複障害児への指導・支援の充実のた. の機関から指導・支援が受けられるか分から. めには、特別支援学校間での連携体制の強化. ない」などに分散した。. を更に進める必要がある。特別支援学校と視. 第4章 考察. 覚特別支援学校が視覚重複障害児への指導・. 1.指導・支援の現状と課題. 支援に協力、連携することでその質を高め、. 特別支援学校全在籍児に対する視覚重複障. 視覚重複障害児に対する指導内容や方法など. 害児の割合が高いとは必ずしも言えないが、. に新たな知見が生まれることも期待できる。. 学校単位で見ると視覚重複障害児が在籍して. また、個々の特別支援学校に連携して支援を. いる特別支援学校は約半数あり、稀ではない. 行う視覚重複障害児が在籍しない時期も生じ. と言える。また、教員の専門性を担保するも. ると推測されるが、そのように視覚重複障害. のとして特別支援学校教諭免許状があるが、. 児が在籍していない期間であっても今後在籍. 視覚障害領域免許状の保有者が在籍している. する視覚重複障害児のために、特別支援学校. 学校は約半数に留まっており、視覚重複障害. と視覚特別支援学校の連携体制は維持継続さ. 児が在籍している学校の現状としては、十分. れることが重要である。今後、こうした課題. とは言い難い現状である。そして、校内・教. が改善・克服され、視覚重複障害児の学びが. 室内での学習環境は、教室内の学習環境に関. 充実し、QOLが向上することを願う。. する整備の工夫・配慮と比較すると、校内の. 主任指導教員 芝日ヨ 裕一. 環境に関する整備が遅れている。学校レベル. 指導教員 芝田 裕一.
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