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重症心身障害児(者)の身体活動を測定する試み -複数の身体活動量計を用いて-

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Academic year: 2021

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(1)Title. 重症心身障害児(者)の身体活動を測定する試み −複数の身体活動量計 を用いて−. Author(s). 木村, 牧生; 安井, 友康. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 66(1): 11-22. Issue Date. 2015-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/7803. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第66巻 第1号 Journal of Hokkaido University of Education(Education)Vol. 66, No.1. 平 成 27 年 8 月 August, 2015. 重症心身障害児(者)の身体活動を測定する試み ― 複数の身体活動量計を用いて ―. 木村 牧生・安井 友康 北海道教育大学札幌校障害福祉研究室. Monitoring of Physical Activity in Children(Persons)with Severe Physical and Intellectual Disabilities ― By Multi Activity Sensors ―. KIMURA Makio and YASUI Tomoyasu Department of Social Welfare for Persons with Disabilities. Sapporo Campus, Hokkaido University of Education. 概 要 重症心身障害児(者)の身体活動については,自動運動としての要素のみならず,受動的な 要素としても検討することが必要である。今回,3名の重症児の日中活動場面において,四肢 および体幹の5か所に身体活動量計を装着して測定し,身体活動の特徴を客観的に把握するこ とを試みた。その結果,全ての事例で身体部位間の身体活動量の差があり,利き側あるいは麻 痺の少ない側の上肢が最も身体活動量が多く,次いで反対側上肢,そして両下肢の順で多かっ た。また,全ての事例において,身体介助を受けている時間の身体活動量の平均値が,自動運 動のみの時間より大きい値を示した。これにより,複数の身体活動量計を用いて測定すること が,重症児のアンバランスな身体活動を客観的に把握するために有効であることが示された。 また,身体介助の要因が重症児の身体活動量に大きくかかわっていることから,重症児の身体 活動を検討する際に受動的な身体活動について考慮することの必要性が示唆された。. Ⅰ.はじめに. 予防などの効果があるとともに心理的側面にも寄 与することが知られている(日本学術会議 健康・. 重症心身障害児(者)(以下,重症児)は,運. 生活科学委員会 健康・スポーツ科学分科会,. 動機能に制約がある。一般に,スポーツなどの身. 2011)。このような運動に伴う効果は,脳性麻痺. 体活動を伴う運動は,健康な骨状態の維持,筋肥. 児についても認められることから,その重要性が. 大や筋力増加,呼吸循環系の体力の向上,肥満の. 提唱されている(Bower, 2009)。. 11.

(3) 木村 牧生・安井 友康. 重症児の中でも,より障害が重度な者について. 一概に身体活動量が規定されるとは言い切れない. は,自動運動註1 がほとんど見られないものも多. ことを指摘している。これらの相反する研究結果. い。しかし,その場合も介助者らによって個々の. から,身体活動量は,個人,環境により差がある. 筋肉と関節を全可動域で動かすエクササイズやポ. こと,そして特に重症児の場合は,その差の幅が. ジショニングなどを適切に行うことによって,変. 広いととともに身体活動量を規定する因子が多い. 形を予防する必要がある(Scrutton, 2009)。この. ことが推察される。. 場合の身体活動は受動的であるが,これも運動と. また,身体活動量計の装着部位について,健常. 同様に筋骨格系や呼吸循環系の機能保全や機能増. 者と脳性麻痺者の比較のためには,健常者の日常. 進に寄与することが知られている(染谷,2005;. 生 活 動 作 に つ い て の 妥 当 性(Sugimoto, Hara,. 佐竹,2005) 。受動的な身体活動は,触覚や運動. Findley & Yonemoto, 1997)を根拠に,非利き手側. 覚などの固有感覚を刺激する。自発運動が乏しい. もしくは運動年齢の低い側の手首での測定がなされ. 超重症児に関して触覚系は比較的受信されやすい. て い る( 三 代 ら,2001;Shiragaki & Iwasaki,. 感覚であり(野崎・川住,2011) ,他動運動を用. 2012;白垣ら,2000) 。これに対し,Sato, Iwasaki,. いてその感覚にアプローチすることにより,係わ. Yokoyama, and Inoue(2014)は,歩行の測定にお. りの糸口とすることがある(小川・田島・斎藤・. いて妥当性が示されているウエストに,身体活動量. 小板橋・柳,2007;稗貫・高橋・下平・齋藤・井. 計(ActiTrac)を着用して測定しているが,いずれ. 上・松田・宮崎,2013) 。このように,受動的な. も身体活動量計は, 1つしか装着されていなかった。. 身体活動にも,保健面や,コミュニケーション,. 独歩のできない重症児の個々の事例を検討する. 日常生活活動の要素が含まれている。本論ではこ. のに適した測定方法としては,先行研究の装着部. のような受動的な身体活動と,自動運動を総合し. 位のみでは得られる情報が少ないため,今回はこ. 「身体活動」と捉え,検討する。. れまでの研究を参考に,両手首と体幹(腰部),. 野崎・川住(2009)は, 「超重症児(者)の微. そして両足首の5箇所に装着して検討を行った。. 弱もしくは微小な動きであっても,係わり合いの. このように複数の身体活動量計を装着すること. 糸口になることが示されているにもかかわらず,. で,動きや運動能力の非対称性など,重症児の個々. 係わり手がその状態変化を見落とす可能性がある. の身体活動量の特性を適切に把握することができ. ことや,その発現を検討する際に必要となる姿勢. るのではないかと考えた。. や身体部位の位置・角度といった条件の検証や記. 本研究では,複数の身体活動量計によるデータ. 録が不足していること」を指摘している。そのた. 収集が,重症児の身体活動の特徴を把握するため. めには,日常的な身体活動に関する適切な記録方. に有効であるか検討することを目的とする。そこ. 法が求められている。. で,複数の身体活動量計による身体活動量の測定. 身体活動の記録方法については,自己記録法や. 値と,行動観察の情報(活動内容・姿勢・介助状. ビデオ観察法などに比較して3次元加速度計を使. 況)とを比較し,四肢それぞれの身体活動量から. 用した測定法が脳性麻痺者の毎日の身体活動を評. 重症児の身体活動の傾向を把握できるのか,そし. 価するのに簡便で有用であるとされている. て身体活動の個人的特徴を把握し個人差を客観的. (Shiragaki & Iwasaki, 2012)。. に比較することができるのかを検討する。. 白垣・岩崎・藤田(2000)は,3次元加速度計 アクチグラフを用いた研究において,運動機能レ ベルが低いほど身体活動量が低いことを報告して. Ⅱ.方 法. いる。一方, 三代・白垣・岩崎・藤田(2001)は,. 1.対 象. 結果に個人差が大きく,運動機能レベルによって. 本研究では,重症児3名を対象とした。3名と. 12.

(4) 重症心身障害児(者)の身体活動を測定する試み. も周生期以前の脳の障害により,痙直型の麻痺を. 径27mm,厚さ9.1mmの滑らかなプラスチック製. 呈している。Aは両麻痺で,B・Cは四肢麻痺で. の円盤型で,重さは9gである。今回は5個の. ある。運動能力が最も高いAは四つ這い移動が可. MTN-200を布製のリストバンドを用い被験者の. 能であり,最も低いCは自力移動不能である。各. 両手首と両足首に,また,テープを用い被験者の. 事例の疾患名,主な合併症,大島の分類,脳性麻. 腰部に固定した。測定されたデータは非接触IC. 痺児のための粗大運動能力分類システム. カードリーダーライター(SONY製RC-S380)を. (GMFCS) に よ る レ ベ ル, 粗 大 運 動 能 力 尺 度. 用いた近距離無線通信にてコンピュータに取り込. (GMFM)によるスコア,遠城寺式乳幼児発達. み,解析を行った。MTN-200の測定値は非線形. 検査による領域ごと(運動領域を除く)の発達年. のアルゴリズムからなる独自の尺度をもつ。最大. 齢をはじめとする概要を表1にまとめた。. 値(30)は速歩で飽和する程度であり,最小値(1) ではわずかな動きをカウントできるとされている。. 2.測定法. ⑵ 身体活動量計の妥当性の検討. ⑴ 身体活動量計. 身体活動量計MTN-200の基準関連妥当性を検. 身体活動量は(株)エムティーアイ製小型活動. 討するため,1mG単位で重力加速度を測定でき. 量計MTN-200(商品名:カラダフィット)で測. る,(株)ジー・エム・エス製3軸加速度計AC-. 定した。機器には3軸加速度センサーが内蔵され. 200(商品名:Active Tracer;縦48mm×横67mm. ており,8Hzで0~30の数値幅で身体活動量を. ×厚さ16mm,重量57g)を120秒ごとの平均加速. サンプリングし,2分ごとに身体活動量の最頻値. 度を記録するように設定し,健常者の覚醒時の速. を記録する設定となっている。MTN-200は,直. 歩までの運動強度における10時間の日常生活活動. 表1 被験者情報 年齢・性別 診断名(状態像) 合併症 大島の分類 関節可動域 上肢. 事例A 17才・女性 滑脳症 (痙直型両麻痺). 事例B 23才・女性 脳性麻痺 (痙直型四肢麻痺). 事例C 18才・男性 Pelizaeus-Merzbacher disease (痙直型四肢麻痺). てんかん 側弯. てんかん 側弯 股関節脱臼 1. 側弯 呼吸障害. 右<左 肘屈曲拘縮 膝屈曲拘縮. 右>左 肘屈曲拘縮顕著 膝伸展拘縮顕著. 右2 左3. 右1 左0. 右2 左2. 右0 左0. 3 顕著な制限なし. 下肢 顕著な制限なし 筋力(観察による,随意的なもの) 上肢 右4 左4 (肩肘複合) 下肢 右3 左3 (股膝複合). 1. ※徒手筋力検査法(Danielsら,2012)の指標を応用 ※5:最大の徒手抵抗に抗する,4:中等度~強度の徒手抵抗に抗する,3:徒手抵抗に抗せない, 2:重力の影響を除くと関節運動可,1:筋収縮あるが関節運動なし,0:筋収縮なし 粗大運動能力 GMFCS Ⅳ GMFM 120点(45%) 遠城寺乳幼児発達検査表(一部) 社会性-基本的習慣 0:9~0:10 社会性-対人関係 1:6~1:9 言語-発語 0:6~0:7 言語-言語理解 1:9~2:0 主な日中活動 公立A特別支援学校に通学. Ⅴ 12点( 5%). Ⅴ 0点( 0% ). 0:6~0:7 1:4~1:6 0:6~0:7 1:2~1:4 B, C生活介護事業所に通所. 0:2~0:3 0:3~0:4 0:3~0:4 0:6~0:7 公立A特別支援学校に通学. 13.

(5) 木村 牧生・安井 友康. を,MTN-200と同時に記録した。測定値からい. 4.処理方法. ずれの測定器も反応を示さなかった安静時を除外. 2分ごとの活動において,どのような身体活動. し,回帰分析を行い近似式を算出した。回帰分析. に身体活動量計が反応しているのかを分析する視. 2. の結果,決定係数はR =0.947(p <.001,df=238). 点から,介助条件として「身体介助含む」,「車椅. でありMTN-200の高い妥当性が確認された。な. 子移動含む」, 「自動運動のみ」,の3群(以下, 「身. お,2次方程式の曲線推定で求めた近似式はy=. 体介助」, 「車椅子移動」, 「自動運動」)に分類した。. 0.213x+0.247x2(y=Active Tracerによる1mG,x. 「身体介助」は,被験者に直接触れ,かつ他動的. =MTN-200による測定値)であった。. な関節運動を生じさせる行為とし,本人の筋活動. ⑶ 行動観察. による関節運動を誘発させようとする目的で手を. ビデオまたは現場において,被験者の姿勢(体. 添える行為や食事介助は含まないこととした。 「車. 位) ,運動(自動運動,身体介助),コミュニケー. 椅子移動」は,車椅子の身体活動量計が一定値(本. ション行動(発声,介助者の係わりかけ),活動(プ. 人の体動によると推定される値)を超えて作動し. ログラム内容) ,環境(場所,周囲の状況,移動. たときとした。. 状況)などについて観察・記録し,2分ごとにそ の2分を代表する活動を抽出した。. Ⅲ.結 果. ⑷ 実施時期 測定は2015年1~2月に行った。各ケースの在. 1.観察記録の分析. 籍する公立A特別支援学校またはB生活介護事業. 身体部位別の2分ごとの測定値を時系列でグラ. 所において,日中の活動を含む1日の施設滞在時. フ化し,事例ごとに図1,3,5に示した。介助. 間全てを各1日ずつ測定した。. 条件について「身体介助」と「車椅子移動」につ いては背景を濃淡の灰色で表示した。姿勢につい. 3.倫理的配慮. てはグラフの上部に,主な活動内容についてはグ. 本研究は,研究の趣旨及び個人情報を保護する. ラフの下部に示した。また,特徴的な場面につい. こと,対象者の不快感が無い範囲での測定機器の. てはその活動内容をコメントで表示した。. 着用およびビデオ撮影について,対象者と保護者. 介助内容についてはそれぞれ時間が少ないため. に説明するとともに同意を得た上で行った。なお,. グラフ内に表さず,観察記録から身体介助につい. 本研究については北海道教育大学研究倫理審査委. ての内容を抽出し,表2に示した。. 員会の承認(北教大研倫2015011002)を得た。 表2 身体介助の内訳. 内訳(度数). 事例A 全124コマのうち40コマ リハビリテーション的他動運動(17) (下肢体幹中心) 移乗・ポジショニング(10) 更衣等(7) *靴装具脱着含む 介助立位・歩行(5) 健康ケア(1). 事例B 全154コマのうち28コマ. 事例C 全149コマのうち122コマ. 移乗・ポジショニング(9). 上肢活動の介助(33). 排泄介助(7). 医療(的)ケア(30). 更衣・整容(5). リハビリテーション的他動運動(25). 上肢活動の介助(4). コミュニケーション(15). 健康ケア(3). 移乗・ポジショニング(16) 更衣(3). ※度数:身体介助が含まれるコマの数(1コマ=2分) ※リハビリテーション的他動運動:理学療法士・作業療法士の行なう他動的機能訓練,および,他の介助者が行なう同様の働 きかけの両者を含めたもの ※健康ケア:健康チェック,検温 ※上肢活動の介助:プログラム(授業、レクリエーション)を遂行するための身体活動の介助 ※コミュニケーション:身体介助(関節運動を他動的に生じさせる)を介した係わりかけ. 14.

(6) (姿勢) 歩. 車椅子. ↑. 30 25 20 15 10 5 0 0 5 10 15 20 25 30 (時間). 腹臥位. ..... 映像を見ながら上肢活動. . 絵カード. 車椅子. 四 絵カード. 車椅子. .歩 映像を見ながら上肢活動→. 車椅子. 背臥位. リハビリテーション的 他動運動. .. 立位. 10 10 8 6 5 1. 9. 内 移乗・ポジショニング 腹臥位 背臥位 介助歩行 車椅子座位 四つ這い. 車椅子移動含む. 右上肢 17.60 (7.22) 14.15 (6.34) 13.51 11.00 19.33 23.00 20.00 24.15 (4.10) 23.40 26.90 23.00 23.67 22.80 23.00 17.33 (4.58). 左上肢 12.34 (5.63) 9.87 (4.73) 9.33 10.00 9.33 22.00 16.00 16.63 (5.03) 20.40 15.20 12.25 18.50 16.00 20.00 13.89 (2.42). 体 幹 3.77 (5.11) 1.39 (3.11) 0.47 0.17 4.67 13.50 9.00 8.28 (5.59) 10.40 3.30 13.00 11.50 2.60 8.00 3.67 (2.35). 右下肢 8.12 (8.05) 4.79 (7.25) 2.18 1.25 19.22 24.50 11.00 14.33 (6.51) 16.50 12.80 18.88 13.67 6.00 17.00 8.33 (2.55). 水分補給 自立活動. ト. 給食. 左下肢 8.28 (8.39) 4.81 (7.94) 1.78 1.00 21.44 24.00 17.00 14.33 (6.24) 16.30 12.00 19.38 13.67 7.60 15.00 10.33 (3.12). 左下肢. 右下肢. 体幹. 左上肢. 右上肢. 0. 図1 事例Aの時系列データ. 個別学習. 値:MTN-200による2分ごとの身体活動量測定値の平均値と,括弧内に標準偏差を示す 度数:1コマを2分とした記録から,条件に合うコマの数を算出した. 40. 身体介助含む. 51 12 9 2 1. 75. 度数. 自動運動のみ. 内 車椅子座位 立位 歩行器歩行 四つ這い 背臥位. リハビリテーション. 表3 事例Aの身体活動量測定値の平均値. 朝 歩行器歩行. 124. 登校. 総計. (活動). 10 15 20 MTN‐200による身体活動量測定値. 学級活動. 図2 事例Aの身体部位別の身体活動量平均値. 5. 休憩. 25. 30. 自動運動. 身体介助. (朝=朝の会) (ト=トイレ) 帰・下校(帰=帰りの会). 右上肢 左上肢 体幹 右下肢 左下肢. 身体介助 車いす移動. . 車椅子 歩(歩=介助歩行) (四=四つ這い) (. =移乗). (立位保持装置使用). ... 10:24 10:28 10:32 10:36 10:40 10:44 10:48 10:52 10:56 11:00 11:04 11:08 11:12 11:16 11:20 11:24 11:28 11:32 11:36 11:40 11:44 11:48 11:52 11:56 12:00 12:04 12:08 12:12 12:16 12:20 12:24 12:28 12:32 12:36 12:40 12:44 12:48 12:52 12:56 13:00 13:04 13:08 13:12 13:16 13:20 13:24 13:28 13:32 13:36 13:40 13:44 13:48 13:52 13:56 14:00 14:04 14:08 14:12 14:16 14:20 14:24 14:28. 絵カード. 介助歩行. 重症心身障害児(者)の身体活動を測定する試み. 15.

(7) コミュニケーション. 背臥位. .. ↓咳嗽↓咳嗽. 車椅子. 朝の会 . 排 . 紙芝居. .. ↓咳嗽. .背.. 8 8 6 6. 11. 内 車椅子座位 背臥位 側臥位 移乗・ポジショニング. 車椅子移動含む. 右上肢 4.51 (5.49) 2.79 (3.93) 4.01 0.16 2.11 8.14 (5.50) 6.13 8.00 7.33 11.83 13.18 (7.07). 左上肢 6.44 (5.81) 4.91 (4.82) 5.84 2.25 6.78 10.93 (6.41) 9.00 10.38 10.17 15.00 11.00 (5.90). 体 幹 1.62 (3.87) 0.46 (1.13) 0.69 0.00 0.22 5.93 (7.04) 2.50 5.25 10.00 7.33 2.73 (3.38). 右下肢 1.95 (3.86) 0.57 (1.38) 0.82 0.00 0.56 5.86 (6.19) 5.00 5.13 7.83 6.00 6.45 (3.96). . 排. 左下肢 2.25 (3.76) 0.97 (1.94) 1.46 0.00 0.44 5.64 (5.46) 4.13 4.13 8.67 6.67 6.91 (4.25). 左下肢. 右下肢. 体幹. 左上肢. 右上肢. 0. 図3 事例Bの時系列データ. 昼食. 値:MTN-200による2分ごとの身体活動量測定値の平均値と,括弧内に標準偏差を示す 度数:1コマを2分とした記録から,条件に合うコマの数を算出した. 28. 身体介助含む. 74 32 9. 115. 自動運動のみ. 度数. 154. 内 車椅子座位 側臥位 背臥位. 水分摂取. 表4 事例Bの身体活動量測定値の平均値. バス下車. 総計. (活動). ↑. 側臥位. ↓コミュニケーション. . 車椅子. 右上肢 左上肢 体幹 右下肢 左下肢. 身体介助 車いす移動. (背=背臥位) (. =移乗). 10 15 20 MTN‐200による身体活動量測定値. 25. 30. 自動運動. 身体介助. (排=排泄ケア) 排 水分 歌の時間 帰宅準備 (. =休憩等). 図4 事例Bの身体部位別の身体活動量平均値. 5. 昼休み. 10:00 10:06 10:12 10:18 10:24 10:30 10:36 10:42 10:48 10:54 11:00 11:06 11:12 11:18 11:24 11:30 11:36 11:42 11:48 11:54 12:00 12:06 12:12 12:18 12:24 12:30 12:36 12:42 12:48 12:54 13:00 13:06 13:12 13:18 13:24 13:30 13:36 13:42 13:48 13:54 14:00 14:06 14:12 14:18 14:24 14:30 14:36 14:42 14:48 14:54. 16. 30 25 20 15 10 5 0 0 5 10 15 20 25 30 (時間). (姿勢) 車椅子. .. 木村 牧生・安井 友康.

(8) 背臥位. 車椅子. 横抱き .. タブレット使用. ↓カレンダーめくり. 横抱き .. リハビリテーション的他動運動. コミュニケーション↓. .車. 背臥位. ↓コミュニケーション ↓. 背臥位. .. 77 16 13 12 4. 6. 内 背臥位 車椅子座位 横抱き 移乗・ポジショニング 端坐位. 車椅子移動含む. 右上肢 5.26 (5.01) 0.00 (0.00) 0.00 0.00 6.08 (4.97) 4.35 7.81 9.31 9.33 12.25 6.83 (2.86). 左上肢 3.50 (4.63) 0.00 (0.00) 0.00 0.00 3.91 (4.76) 3.09 2.31 5.00 9.42 6.00 7.50 (3.51). 体 幹 0.74 (1.82) 0.00 (0.00) 0.00 0.00 0.82 (1.96) 0.58 0.13 0.85 3.17 1.00 1.67 (1.21). 右下肢 1.71 (2.76) 0.00 (0.00) 0.00 0.00 1.89 (2.86) 1.81 0.81 2.15 4.25 0.00 4.00 (2.90). 医. 坐位 .車.. 給食時間. 左下肢 1.83 (3.01) 0.00 (0.00) 0.00 0.00 2.01 (3.08) 1.82 0.63 2.62 5.08 0.00 4.67 (3.93). 左下肢. 右下肢. 体幹. 左上肢. 右上肢. 0. 図5 事例Cの時系列データ. リハビリテーション. 値:MTN-200による2分ごとの身体活動量測定値の平均値と,括弧内に標準偏差を示す 度数:1コマを2分とした記録から,条件に合うコマの数を算出した. 122. 身体介助含む. 16 5. 21. 度数. 自動運動のみ. 内 背臥位 車椅子座位. 個別学習. 表5 事例Cの身体活動量測定値の平均値. 自立活動 . 朝の会 .. 149. 医. 総計. (活動) 登校. 30 25 20 15 10 5 0 0 5 10 15 20 25 30 (時間). .. ↑. 背臥位. 卒業式衣装合わせ ビデオ撮影. ↑コミュニケーション. 随意的筋収縮↓. 学級活動. 医. 10 15 20 MTN‐200による身体活動量測定値. 個別学習. 25. 30. 自動運動. 身体介助. (医=医療的ケア) 下校 (. =休憩等). 図6 事例Cの身体部位別の身体活動量平均値. 5. 医. 右上肢 左上肢 体幹 右下肢 左下肢. 身体介助 車いす移動. . . . 車椅子 . 背臥位 . 車 . (車=車椅子) (. =移乗). 9:46 9:52 9:58 10:04 10:10 10:16 10:22 10:28 10:34 10:40 10:46 10:52 10:58 11:04 11:10 11:16 11:22 11:28 11:34 11:40 11:46 11:52 11:58 12:04 12:10 12:16 12:22 12:28 12:34 12:40 12:46 12:52 12:58 13:04 13:10 13:16 13:22 13:28 13:34 13:40 13:46 13:52 13:58 14:04 14:10 14:16 14:22 14:28 14:34 14:40. (姿勢). 重症心身障害児(者)の身体活動を測定する試み. 17.

(9) 木村 牧生・安井 友康. 2.身体活動量の分析. <.001),右上肢と左下肢の間に有意差( p <.05),. 各事例において,介助条件ごとに,各身体部位. 右上肢と右下肢の間に有意な傾向( p <.10)が. における2分ごとの測定値の度数と平均値と標準. あった。右上肢と体幹の間と,体幹・右下肢・左. 偏差を算出した。さらに,姿勢ごとに細分化して. 下肢の相互間には有意差がなかった。. 各身体部位における測定値の平均値を算出し,表. 事例Cでは介助条件による主効果に有意差(F. 3~5,および図2,4,6に示した。. =17.94, p <.001)があり,介助条件の多重比較. さらに身体部位と介助条件の2要因分散分析を. を行った結果,「自動運動」と「身体介助」,「自. 行った。事例Aでは介助条件による主効果に有意. 動運動」と「車椅子移動」の間に有意差( p <.001). 差(F=409.22, p <.001)があり,介助条件の多. がみられた。また,身体部位による主効果に有意. 重比較を行った結果, 「身体介助」と「自動運動」. 差(F=10.05, p <.001)があった。「自動運動」. の間の大きな有意差( p <.001) 「 ,身体介助」と「車. 条件の測定値は身体部位による差はなかったが,. 椅子移動」の間の有意差( p <.01), 「車椅子移動」. 「身体介助」条件の測定値において身体部位別の. と「自動運動」の間の有意差( p <.05)がみら. 多重比較を行った結果,右上肢・左上肢・体幹・. れた。また,身体部位による主効果に有意差(F. 右下肢の相互間,右上肢・左上肢・体幹・左下肢. =86.05, p <.001)があった。「自動運動」条件の. の相互間で有意差( p <.001)があり,右下肢と. 測定値において身体部位別の多重比較を行った結. 左下肢の間にのみ有意差がなかった。. 果,右上肢・左上肢・体幹・右下肢の相互間,お よび右上肢・左上肢・体幹・左下肢の相互間で有. 3.各事例の分析. 意差( p <.001)があり,右下肢と左下肢の間に. ⑴ 事例A 17才・女性 公立A特別支援学校. のみ有意差がなかった。 「身体介助」条件の測定. Aは両麻痺で,座位,四つ這い移動は自立し,. 値において身体部位別の多重比較を行った結果,. 立位には,身体介助や立位保持装置が必要である。. 右上肢と左上肢・体幹・右下肢・左下肢との間. 学校の日課では身体機能の維持向上のための歩行. と,体幹と右上肢・左上肢・右下肢・左下肢との. 器歩行や四つ這い移動練習などのプログラムが,. 間で有意差( p <.001)があり,左上肢・右下肢・. 自立活動として取り組まれている。また,学校に. 左下肢の相互間には有意差がなかった。. おける理学療法士・作業療法士によるリハビリ. 事例Bでは介助条件による主効果に有意差(F. テーション(関節可動域エクササイズや姿勢アラ. =48.19, p <.001)があり,介助条件の多重比較. イメントの調整など,他動的な身体活動が含まれ. を行った結果, 「自動運動」と「身体介助」 , 「自. る)が,週2回定期的に行われていた。さらに休. 動運動」と「車椅子移動」の間に有意差( p <.001). 憩時間においても教員らによって同様のリハビリ. がみられた。また,身体部位による主効果に有意. テーション的他動運動がなされることもあり,観. 差(F=59.26, p <.001)があった。「自動運動」. 察日には昼食後に行われていた。Aにおいては,. 条件の測定値において身体部位別の多重比較を. 主に身体活動量の少ない下肢に対する働きかけ. 行った結果,右上肢と左上肢・体幹・右下肢・左. と,側弯の進行を予防する体幹への働きかけが主. 下肢との間,左上肢と体幹・右下肢・左下肢との. となっていた。そのため,これらの時間帯は,下. 間で有意差( p <.001)があり,さらに,右下肢. 肢の身体活動量が多く測定されている。また,体. と左下肢との間に有意差( p <.05)があった。. 幹を介助されての歩行場面や,歩行器歩行および. 体幹と右下肢,体幹と左下肢の間には有意差がな. 四つ這い練習においては下肢の自動運動が多く観. かった。 「身体介助」条件の測定値において身体. 察され,測定値からも比較的大きく均等な両下肢. 部位別の多重比較を行った結果,左上肢と右上. の身体活動量が記録されていた。また,自動運動. 肢・体幹・右下肢・左下肢との間で有意差( p. における測定値のうち,四つ這いでは両上肢と体. 18.

(10) 重症心身障害児(者)の身体活動を測定する試み. 幹を含め均等に測定値が増える傾向にあるのに対. が「歌の時間」であった。楽器に向けてリーチン. し,歩行器歩行では両下肢と絵カード学習による. グを試みたり,上下肢の屈曲共同運動とともに大. 右上肢の測定値のみが増える傾向にあった。. きな声を出したりと,快感情の表出をしていた。. 上肢については,全般的に利き手である右側の. さらに,人とのかかわりを好み,麻痺の程度が少. 身体活動量が多かった。絵カードを用いた単語学. ない側の左上肢を人や物に向かって伸展させ,コ. 習が本人の好む学習課題であったため,主たる実. ミュニケーションを試みようとする活動がみられ. 施時間である個別学習のみならず,サドル付歩行. た。いずれも左上肢の優位な動きとして,グラフ. 器歩行,水分補給などの時間にも,絵カードを右. および統計結果に示された。加えて,水分摂取,. 手の指差しで選ぶ活動が行われていた。また,リ. 昼食時においてむせによる咳嗽が数回あり,その. ハビリテーション実施中は本ケースが好む映像を. 際に生じた上下肢の屈曲も,両側上下肢同時の身. 見ながら,右手で治療台を叩くという常同的な身. 体活動量の増加として記録されている。. 体活動が多く見られた。その結果,上肢の身体活. また,Bは重力に抗した随意運動が難しいこと. 動量の左右差は,グラフおよび統計結果において. から,身体活動量が姿勢に影響されやすい。側臥. も顕著であった。. 位では右上肢,両下肢,体幹の自動運動が制限さ. 「身体介助」と「自動運動」の身体活動量を比. れ,背臥位では,車椅子に比べ両下肢・体幹の自. 較したところ,全ての身体部位において身体介助. 動運動が制限される傾向にあることが,測定値か. の場合の身体活動量が高かった。ただしAに関し. らも明らかとなった。. ては,下肢リハビリテーション実施中の上肢の自. 身体介助と自動運動を比較すると,全ての身体. 動運動や,体幹を介助した歩行で下肢の自動運動. 部位において身体介助の際の値が高いことが示さ. が促進されている状況がみられた。そのため,A. れた。体幹,下肢の自動運動は著しく少ないこと. においては「身体介助」において促進されている. から,特に下肢において受動的な身体活動の必要. 自動運動も含めて測定されている。また,Aは,. 性が高いことが示唆された。. 随意運動能力が3事例のうち最も高いが,介助を. ⑶ 事例C 18才・男性 公立A特別支援学校. 受けたコマ数の割合はBより多い。しかし,内訳. Cは四肢麻痺で,寝返り,自力座位保持不能で. をみるとリハビリテーションとしての他動運動が. あり,リクライニング式の座位保持装置付き車椅. 最も多く, それを除外すると,ほぼBと同等であっ. 子を使用している。嚥下障害と呼吸障害により,. た。. 胃ろうからの経管栄養,定時のカフアシスト(排. ⑵ 事例B 23才・女性 B生活介護事業所. 痰補助装置)を併用した痰の吸引,唾液の持続吸. Bは四肢麻痺で,寝返り,自力座位保持不能で. 引が必要であった。上下肢ともに関節の可動域制. あり,リクライニング式の座位保持装置付き車椅. 限が顕著であり,随意運動として右上肢の筋収縮,. 子を使用していた。右側の麻痺が強くみられたが,. 共同運動として四肢体幹の後弓反張がみられた。. 頸部,左上肢の随意運動がコミュニケーションレ. 学校の日課のうち,理学療法士・作業療法士によ. ベルで実用的であった。通常,週4日の生活介護. るリハビリテーションが週2回行われ,さらに,. 事業所(2か所)への通所と,週1回の訪問リハ. 自立活動の授業として教諭による関節可動域エク. ビリテーションを受けていた。対象とした日は,. ササイズやマッサージなどのリハビリテーション. 入浴のない生活介護事業所の通所日であり,当日. 的他動運動がなされていた。これらは四肢に対し. のプログラムは,午前は「紙芝居」,午後は「歌. 順番に,かつ均等に受動的身体活動が行われる傾. の時間」であった。なお,昼休みは休息したが,. 向があることが観察されるとともに,グラフにも. ほぼ開眼し睡眠していなかった。. 反映されていることが確認できた。. 活動のうち,特に大きな自動運動が見られたの. 観察日の学習においては,タッチパネルに指を. 19.

(11) 木村 牧生・安井 友康. 触れることで擬音が生じるタブレット型コン. ることも推察された。. ピュータのソフトウェアを活用し,指先の触覚な. 重症児の障害像は複雑であり,その麻痺の左右. らびに上肢の運動覚への感覚入力と,音や映像と. 差や筋緊張のアンバランスさが,変形や脊柱側弯. の因果関係の学習,および卒業記念ビデオの撮影. の発生に関与していると考えられている(朝貝,. を行っていた。その中で一度ではあるが,学習内. 2005)。さらに,今川(2006)は,重症心身障害. 容に沿って右上肢の筋収縮を随意的に生じさせ教. と言っても,何か一つの固定した臨床像があるの. 材の操作を行う場面がみられた。加えて,Cは介. ではなく,非常に多様な症状を示すとし,近藤・. 助者が発する擬音とともに行われる上下肢の受動. 安井(2013)もその障害像は多様であり,動作も. 的身体活動を好み,笑顔を見せることが多かった。. 個々により違うため,それぞれの動作の特性を理. そのためこれをコミュニケーションの糸口として. 解して支援を行っていくことが必要であるとして. 介助者と係わり合う様子が数多く観察されたが,. いる。そのため,このように複数の身体活動量計. その際,比較的右上肢に対する係わりが多くみら. を使用して,客観的に身体活動のバランスを把握. れた。さらに,感覚入力や活動における筋収縮を. することは,変形や脊柱側弯の予防のみならず,. 求めるときには,比較的随意性が高い右上肢に働. 活動において着目されていない部分を把握して,. きかけることが多かった。これらのことが,上肢. その部分の動きを見いだすことや,バランスのよ. の身体活動量の左右差に反映されていた。. い発達を目指していく働きかけを行う上でも有効. なお,随意運動は前述の教材の操作の場面のみ. な実態評価となり得るものと思われた。. であった。1コマを2分とした記録から,身体介. また,事例Bは,重力に抗した随意運動が難し. 助がないのは昼食時の休憩時と,学習活動で車椅. いことなどから,姿勢が四肢の身体活動量に影響. 子に乗っている2場面のみであった。. する傾向がみられた。重症児の手の操作は姿勢に よって違いがみられる(進,1995)とした先行研. Ⅳ.考 察. 究からも,一人一人の重症児にとって適切な活動 に適した姿勢づくりが重要(細渕,2012)である. 活動量の統計的分析において,全ての事例で身. ことが示されている。そのためにも,この測定法. 体部位間の身体活動量の差があった。身体活動量. を用い,姿勢と身体活動の関連性を評価すること. の分布の傾向として,利き側あるいは麻痺の少な. が可能である。. い側,即ち優位な側の上肢が最も身体活動量が多. 複数の身体活動量計による測定値は,観察によ. く,次いで反対側上肢,そして両下肢の順であっ. る活動記録を補足する量的な客観的データを得る. た。また,活動内容や姿勢によっても,身体部位. ことができ,観察結果の質をより高いものにする. 間における身体活動量の分布傾向が変化すること. 効果がある。課題として,運動の質的な実態につ. が示された。例えば,身体介助における移乗・ポ. いては測定値に表れにくいことがあげられる。例. ジショニングでは,下肢,体幹の身体活動量が多. えば事例Aの歩行器歩行では,両下肢ともに大き. くなる傾向があり,活動内容と関連する動きは,. な動きがあるため3次元的な加速度の積算として. 優位な側の上肢で起こることが多い。. の測定値は同等であったが,詳細な動作観察から. 共通して見出された上肢の左右差の理由とし. は左下肢は膝が反張し大腿四頭筋の膝伸展力によ. て,麻痺や利き側の影響,可動域制限の影響,姿. る抗重力的活動が右に比べ少ない様子が見られ. 勢による影響があげられる。これにとどまらず,. た。このように身体活動量計による量的データと,. 自動運動のわずかな事例Cに関しては,身体介助. 観察による質的データには相補関係がある。今回,. において上肢の身体活動量の左右差が生じている. 身体活動量計を複数用いて身体部位間の差異の情. ことから,介助者が優位な側を介助する傾向にあ. 報を得た。この質的な要素が補われたことで,従. 20.

(12) 重症心身障害児(者)の身体活動を測定する試み. 来の1つの身体活動量計による測定より一層多面. Young Child with Cerebral Palsy at Home, Fourth. 的に重症児の身体活動を捉えることが可能となっ. Edition. Elsevier, 上杉雅之監訳, (2014) ,レジャーと. た。. フィットネス.脳性まひ児の家庭療育 原著第4版.医 歯薬出版,349-357.. また,全ての事例において,身体介助を受けて. 稗貫有・高橋晃・下平弥生・齋藤絵美・井上美由紀・松. いる時間の身体活動量の平均値が,自動運動より. 田幸恵・宮崎眞(2013)準超重症児における「ふれあ. 大きい値を示した。このことから,重症児の身体. い体操」実施の前後における覚醒状態の評価.岩手大. 活動を検討する際には受動的な身体活動について も考慮することが必要であることが示唆された。 さらには,個人における身体活動量の量的推移か ら,その個人の身体状況,受動的身体活動の必要 性や充足度を検討することができると考えられ, 重症児の身体活動を検討するために有効な方法と して採用できることが示された。. 学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要,⑿, 275-280. 細渕富夫(2012)重症心身障害児における姿勢・運動の 諸問題.障害者問題研究,40⑴,18-25. 今川忠男(2006)重症心身障害児をとりまく人々からの メッセージ-理学療法士の立場から.浅倉次男(編) , 重症心身障害児のトータルケア.へるす出版,175-180. 近藤尚也・安井友康(2013)重度心身障害者の生活介護 事業における動作について-活動支援者の記録・聞き 取りから-.北海道教育大学紀要 (教育科学編) ,63⑵, 285-295.. 註 1)自動運動:本論では「他動運動」の反対語として, 「自. 三代知子・白垣潤・岩崎信明・藤田和弘(2001)脳性運 動障害児の家庭における姿勢と身体活動について.心 身障害学研究,25,153-161.. らの力で身体の部位を動かすこと」の意で用いている。. 日本学術会議 健康・生活科学委員会 健康・スポーツ科学. また,自らの意思によることを特に区別したいときの. 分科会(2011)子どもにおける運動・スポーツの効果.. み「随意運動」という語を用いている。. 子どもを元気にする運動・スポーツの適正実施のため. 2)この研究では,メーカーより特別に提供されたソフ. の基本指針.日本学術会議,8-13.. トウェアを用いて測定データの読み出しを行った。研. 野崎義和・川住隆一(2009)超重症児(者)に関する療育・. 究開始後発表された,同一形態の小型活動量計(キッ. 教育研究の動向およびその諸課題について.東北大学. セイコムテック製KSN-200)は,研究用のソフトウェ アを伴い販売中である。. 大学院教育学研究科研究年報,58⑴,333-350. 野崎義和・川住隆一(2011)特別支援学校における超重 症児の実態に関する調査-在籍状況の把握および具体. 謝 辞 本研究に取り組むに当たり,ご協力いただきま. 的な状態像についての分析-.東北大学大学院教育学 研究科研究年報,59⑵,265-280. 小川俊枝・田島雅之・斉藤早苗・小板橋喜久代・柳奈津 子(2007)超重症心身障害児(者)に対するアロママッ. した被験者の皆様,保護者の皆様,関係機関の皆. サージの効果に関する研究.日本重症心身障害学会誌,. 様には感謝申し上げます。. 32⑴,129-135.. また,機器の設定につきましてご教授いただき ました(株)エムティーアイ,(株)アコーズの 担当者様にお礼を申し上げます。. 佐竹孝之(2005)療育的対応の実際-運動・姿勢維持の 障害-骨折の予防と治療.江草安彦(編),重症心身障 害療育マニュアル第2版.医歯薬出版,91-95. Sato, H., Iwasaki, T., Yokoyama, M., & Inoue, T. (2014) Monitoring of body position and motion in children with severe cerebral palsy for 24 hours. Disability and. 引用文献. Rehabilitation, 36⒁, 1156-1160. Scrutton, D. (2009) Bower, E. (Ed.), Finnie’s Handling. 朝貝芳美(2005)重症心身障害児の医学的合併症とその. the Young Child with Cerebral Palsy at Home, Fourth. 治療-専門医との連携-整形外科的異常. 江草安彦. Edition. Elsevier, 上杉雅之監訳, (2014) ,変形:成長. (編) ,重症心身障害療育マニュアル第2版.医歯薬出. と身長の伸びによっておこる問題.脳性まひ児の家庭. 版,248-249. Bower, E. (2009) Bower, E. (Ed.), Finnie’s Handling the. 療育 原著第4版.医歯薬出版,359-381. 進一鷹(1995)定頸が困難な重症心身障害児の姿勢と手. 21.

(13) 木村 牧生・安井 友康. の操作の関連性(実践研究特集号).特殊教育学研究, 32⑸,63-67. Shiragaki, J., Iwasaki, N. (2012) Measurement of Nocturnal Physical Activity Using a ThreeDimensional Accelerometer in Children with Cerebral Palsy. 岡崎女子短期大学研究紀要,45,53-62. 白垣潤・岩崎信明・藤田和弘(2000)アクチグラフによ る脳性まひ児の身体活動量.心身障害学研究,24,1-8. 染谷淳司(2005)療育的対応の実際-運動・姿勢維持の 障害-姿勢保持・寝たきり対策.江草安彦(編),重症 心身障害療育マニュアル第2版.医歯薬出版,71-74. Sugimoto, A., Hara, Y., Findley, TW., Yonemoto, K. (1997) A useful method for measuring daily physical activity by a three-direction monitor. Scandinavian Journal of Rehabilitation Medicine, 29⑴, 37-42.. (木村 牧生 札幌校大学院生,   札幌市立豊成養護学校教諭) (安井 友康 札幌校教授) . 22.

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参照

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