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ドローン搭載カメラによる可視光画像の植生領域判別に有効な指標

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 80 回全国大会. 3E-05. ドローン搭載カメラによる可視光画像の植生領域判別に有効な指標 尾崎敬二† 国際基督教大学 アーツ・サイエンス学科†. 1. はじめに 近赤外. 地表面の植生領域の判別は土地利用分類や環境モニ タリングに有用な情報である。近赤外画像と可視光画 像を組み合わせて推定する植生指標が、最も標準的に 用いられるが、使用機器や手法は高コストである。ド ローン搭載のデジタルカメラから得られる可視光画像 のみで、おおよその植生領域の判別が可能なら、モバ イル機器のカメラ画像にも適用でき、環境指標のひと. 緑. つとして有用性は大きくなる。これまで、可視光画像. 赤. 青. のみで、植生分布や活動度を推定する場合には、光合 成をおこなう葉緑素と関連の深い緑色バンドに焦点が 置かれてきた。緑色と赤色の単純比や、両者の差をそ の和で除して正規化、標準化を行う「緑赤標準指標. 図 1 人工芝,アスナロの葉,土,コンクリートの分光. (Green Red vegetation index)」は、植物の季節変動の 中でも特に、緑葉が展開する時期特定の指標として有 用である。しかし、この指標の分布図で影領域を植生 域と誤判別する問題点が見つかったため、その対処法 として、「緑過剰指標(Green Excess Index)」を用いる. 反射率測定結果(2018/1/7 14:30). のため緑葉部分は少なかったが、明らかに人工芝との 差異が存在する。画像の画素値は、反射率そのもので はないが、以下では R,G,B 画素値で近似的に反射率を 代用するとして比較検討を行った。用いた4つの簡易. と、適切に判別ができることを見出した 1)。 緑色バンドを含む指標では、自然の植生域と緑色の 非植生物体との識別が困難になることが多い。GEI も 主に対象物が植物葉である場合に使用する。 そこで、可視光の青、緑、赤のバンドの中で、緑バ ンドを除いた赤と青のバンドの組み合わせで、人工芝 と自然の植物葉の識別が可能になるかを試みた。提案 する「赤青指標」が、ドローン空撮画像中の植生領域 判別に、有効であることを報告する。また、ドローン 空撮画像の奥行が簡易指標の分布状況に及ぼす影響に ついて検討を行った。 2.可視光画像の簡易指標 植生指標は、植物の分光反射率の独特な特徴をもと に、これまで数多く、提案されてきた。図 1 に4つの 対象物の分光反射特性を示す。アスナロの葉は、冬季 An effective index for discriminating vegetation regions of visible light images with a digital camera on small unmanned aerial vehicles †Keiji OSAKI † International Christian University, Arts & Sciences. 4-9. 図 2 ドローン空撮可視光画像 (2018/1/3 4K 画像を 512×384 画素に縮小). 植生指標の定義は: 緑赤比指標(GRR)=G/R 緑赤標準指標(GRI)= (G-R)/(G+R) 緑過剰指標(GEI)=(G-R+G-B)/(R+G+B) 赤青指標(RGI)=(R-B)/(R+B). (1), (2), (3), (4). Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 80 回全国大会. 赤青指標(RBI). この中で、緑と赤の単純比の値の範囲が広 -0.8 く、他の標準化指標との比較が困難であっ -0.4 たので、ここでは、(1)を除いた 3 種類の 0 簡易指標を取り上げた。 0.1 3.ドローン空撮画像の簡易指標分布 0.2 今回、大量の空撮画像から、1 枚を選び、 0.3 また、2.の(4)の赤青指標(RBI)による指 0.4 標分布図を主に報告する。(1)から(3)の指 0.5 標では、人工芝と自然のアスナロの葉の判 0.6 別は困難であった。 図 2 で手前から奥まで 0.7 の距離はおよそ 60m で、その範囲で簡易 0.8 指標の特徴を検討した。撮影日時は、2018 0.9 年 1 月 3 日の午後 14:30 頃で、天候は快 1.0 晴、空撮原画像は、3968×2076 画素サイ 図4 簡易指標,の赤青指標(Red Blue Index)を図2の可視光画像から算 ズの 4K 画像である。人工芝の表面には、 出し、指標値の階級ごとに色分けした分布図。中央の紫色の垂直破 落ち葉が散乱している。左側の並木がアス 線は、この線上にある画素値を示す補助線である。 ナロである。3 つの簡易指標、(2)~(4)の結 果を、図 3 の分布図のヒストグラムで示した。実線 で示す「赤青指標(RBI)」が、最も有効であった。こ の分布図を図 4 に示す。赤青指標(RBI)の値の範囲に 応じて、色分けを行ったカラースケールを図 4 の左 側に示す。アスナロ並木の中に赤色画素の領域が、 含まれている。これは、青色バンド画素値が 0 で、 2.の (4)から、1.0 となった画素を示している。図 2 の可視光画像の影領域中に多く見える。図 4 の紫色 垂直方向位置(画素) の垂直破線に沿った画素の値を表示したグラフが、 図5 図4の中央の紫色垂直破線に沿ったRBIの値の分 図 5 である。垂直画素位置は、上から下の方向に 384 布状況:図 4 の上から下に向かった破線上の RBI までで、図5では、左から右に対応する。100 画素か を、図5の左から右に示す。 ら 200 あたりまでが、アスナロ並木で、384 までが、 人工芝領域である。きちんと、判別できている。 また、人工芝領域の手前から奥に向かって簡易指標の 値とその変動は、やや小さくなっており、空撮画像の 空間解像度の影響を見ることができる。 4.まとめ これまで、人工芝領域のような非植生緑色物体を自然 の植生領域と識別するには、対象物の近赤外領域の強 い反射率を含めた植生指標でなければ困難であった。 今回、冬季の低い植生活動時期に、アスナロ並木の植 生域と人工芝の領域を「赤青指標(Red Blue Index)」で 判別できることを明らかにした。影領域の検出で、有 効であった、2.の(3)「緑過剰指標(Green Excess Index)」による、人工芝領域の分別は困難であった。 参考文献 1) 尾崎敬二: 小型無人航空機搭載デジタルカメラによる 単一空撮画像から推定する緑赤植生指標, 第 120 回日本 画像学会研究討論会(Dec. 2017). 図 3 図 2 の可視光画像を 512×384 画素に縮 小し、3 種類の簡易指標の分布図を作成し、 ヒストグラムを比較。赤青指標(RBI)分布図 では、複数の峰の重なりが最も少なく、識 別に有効。. 謝辞 本研究は平成 26 年度科学研究費補助金基盤 (C)(課題番号:26450367)の助成を受けたものである。. 4-10. Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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図 1 人工芝,アスナロの葉,土,コンクリートの分光 反射率測定結果(2018/1/7 14:30)青緑 赤  近赤外  図 2    ドローン空撮可視光画像  (2018/1/3 4K 画像を 512×384 画素に縮小)

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