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都市近郊農村の京都府和束町における来訪者の立ち位置からみた茶畑景観の視覚的特徴

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(1)■ 研究論文. 都市近郊農村の京都府和束町における来訪者の立ち位 置からみた茶畑景観の視覚的特徴 Visual characteristics of the tea plantation landscape in Wazuka town as a suburban rural area. 阿久井康平* 岡部(西村)彩奈** 下村 泰彦* Kohei AKUI, Ayana OKABE (NISHIMURA), Yasuhiko SHIMOMURA Abstract:Wazuka town is located in the southeastern part of Kyoto prefecture and is known as a tea plantation production area. The landscape created by the livelihood has been inherited. This study aimed to show the visual characteristics of the tea plantation landscape in Wazuka town from the viewpoint of visitors and obtain basic knowledge on the enhancement of landscape planning and revitalization of suburban rural area. First, based on the impression evaluation of the tea plantation landscape through a photo projective method, factor and cluster analyses were performed. The first factor was interpreted as the “openness” and the second factor as the “uniqueness”. Second, in classifying landscape photographs, four types were shown: high openness, high uniqueness, moderate openness and uniqueness, and low openness and uniqueness. Third, the relationship between the types of landscape photography and landscape components was analyzed. In conclusion, it was shown that the tea plantation occupancy rate is approximately 60% or more as a landscape, which has the uniqueness of a tea plantation. Moreover, it was shown the uniqueness of a tea plantation, in cases of the upward view and where the tea plantation occupancy rate is high on the slope, regarding the landscape where the tea plantation occupancy rate is less than 60%. Keywords:suburban rural area, tea plantation landscape, factor analysis, landscape component キーワード:都市近郊農村,茶畑景観,因子分析,景観構成要素 1.はじめに (1)研究の背景と目的 都市近郊農村 1)における景観価値の高まりに相まって,農村 景観の資源を保全・活用した地域活性化や観光の取り組みも進展 している。このような中「日本で最も美しい村」連合 2)は,生 活の営みにより形成されてきた農山漁村の景観・文化を保全・活 用することで,観光的付加価値を高め,地域の発展に寄与するこ とを目的とした活動を推進している。「日本で最も美しい村」連 合の加盟町村は,現在 63 町村であり,なかでも京都府南東部に 位置する相楽郡和束町(以下:和束町)は,全国有数の茶産地で あるとともに,代表的な都市近郊農村に位置づけられる(2013 年に連合に登録)。2015 年時点で,和束町の人口は4千人弱,人 口密度は 53.6 人 /km2,また周辺都市の宇治市,奈良市及び京都 市からも近い都市近郊農村である。この和束町では茶畑が景観資 源として捉えられており,その特徴を明らかにすることを手掛か りに,都市近郊農村の茶畑景観の特徴を活かした景観や観光の政 策に有用な視座が得られると考える。 和束町の集落形成は弥生時代に遡り,鎌倉時代より茶畑の生産 地として知られ,茶業の生業の景観が茶源郷として今も引き継が れている。和束町ではこれらの歴史的,文化的なポテンシャルを 活かし,2016 年6月 20 日に景観計画 3)が策定された。景観計画 では「茶業の歴史や文化に培われた人々の営みにより形成されて きた景観の保全・育成を図っていくことにより,それらの資源を 次世代に引き継ぐとともに,住民が誇りを持てるまちづくりを進 めること」を基本目的として掲げ,「茶業の生業景観を和束らし い景観ととらえ,住民が誇りを持てるものとして保全・育成を進 めていくこと」を基本理念としている。現状の景観計画区域は町 全域が指定されているが,その詳細を議論する上で重要となる茶 畑景観の視覚的特徴に関する評価や報告が見当たらないことに加 え,重点的に景観を保全・育成する地域指定やその段階的な拡大 などに関する検討課題を抱えている。. 一方,和束町では過疎化・高齢化・茶産業離れが進行しており, 和束らしい景観を継承及び保全するために,茶産業の継承者や移 住者の増加,関わりづくりの機会増加が模索されている。観光客 や来町者を対象に,地域資源である茶畑を利活用した取り組み 4) が行われるなど,地域づくりの萌芽も見られている。 こうした背景のもと,茶畑をはじめとする景観構成要素から成 る景観特性を明らかにするためには,来訪者の視点からどのよう に見られ,魅力として示されるかなどの印象評価を分析すること も重要な課題となると言えよう。 そこで,本研究では和束町の茶畑景観を対象に,来訪者の立ち 位置からみた景観の視覚的特徴を示すことで,景観計画の充実化 及び地域づくりに資する基礎的知見を得ることを目的とした。 (2)研究の位置づけ 茶畑景観に関する研究として,土地利用との関係を扱った研究 や印象評価実験などにより視覚的特徴を明らかにした研究が複数 確認できる。 茶畑景観と土地利用との関係を扱った研究として,赤田・菊池 ら 5),永田・菊池ら 6)の一連の研究では,うきは市妹川地区の茶 畑景観を対象に茶畑の土地利用ならびにその形態的特徴の変遷を 分析している。 茶畑景観の視覚的特徴を明らかにした研究として,奥・深町ら 7) は写真投影法を用いて大井川中流域の茶園卓越景観における日中 学生の来訪者による景観認識比較を行い,茶園の生業的要素や自 然地形的な基盤としての認識など,景観の主題に対する差異の傾 向などを示している。また,鈴木・奥ら 8)は大井川流域を対象 に主要道路の車窓からの茶園景観の見えについて住民への SD 法 による印象評価実験を行い,茶園景観の特徴とその評価構造を明 らかにしている。さらに,木村・村上 9)は東近江市奥永源寺地 域における茶園を対象に,車両移動による景観体験を想定した VTR による分析を行い,可視不可視や茶樹形状の視認性を明ら かにしている。これらの研究のように,来訪者として初訪問者や. *大阪府立大学大学院人間社会システム科学研究科 **株式会社ニトリ. 41.

(2) 地域外住民を被験者とした研究をはじめ,来訪者と景観評価の関 係を主題とする研究は,観光客を被験者に展望地点からの自然景 観を評価した沼本・裴ら 10)の研究,SNS 上に投稿された景観画 像から一般的な関心に基づいた眺望景観の特徴を評価した星野・ 杵島 11)の研究など多くのアプローチから研究が成されている。 和束町を対象とした関連研究として,高柳・ドウエミら 12)は 和束茶に着目し,六次産業化の視点から農村空間の商品化の特徴 を分析している。高柳・ドウエミらの研究では,農家のみならず 町内の非農家や地域外の担い手の役割の重要性を示唆し,体験型 の取り組みを導入することで移住者の増加につながっていること を示している。野口・山田ら 13)は和束町の茶業集落に着目し, 建築史の観点から集落構造や製茶作業に必要な施設や構成要素に ついて分析している。野口・山田らの研究では,集落の家屋配置 として敷地囲み型や平行配置型に分類し,集落形状に合わせて分 布していることを示すほか,茶工場の立地は外部からの見え方を 意識して計画された可能性などを推察している。 本研究と関わりの深い研究は,茶畑景観の視覚的特徴を明らか にした研究である。とりわけ,奥・深町らの研究では,茶園景観 を構成する主対象と副対象の組み合わせや主対象と地の組み合わ せによる構図的特徴,至近景・近景・中景・遠景といった視距離 の観点などから景観認識の比較を行い,その差異を考察している。 鈴木・奥らの研究では,山間部の茶園景観において,茶園背後の 山地・山林が茶園と並ぶ主要な景観構成要素となっており,両者 の組み合わさった景観が好まれた可能性などを示唆している。 本研究は,印象評価実験の結果及び景観構成要素との関係に加 えて,視点場からの地形断面図を作成することで可視領域を把握 し,地形構造との関係から茶畑景観の視覚的特徴を考察しようと するところに意義を見出すことができる。加えて,和束町の茶畑 景観に関する研究は未拡充であり,景観計画の充実化が求められ る側面においても意義を見出すことができる。 2.研究の方法 (1)対象地域の概要 和束町は,南北に約 10km,東西に約 15km と総面積 6,493ha であり,このうち 73.8%を山林が占める丘陵地である。このうち, 茶園面積は 591.1ha を占め,標高地形は約 200~600m の地域と. 図-1 和束町の地域概要(国土地理院地形図 14)に筆者加筆) なっている。北部の鷲峰山系,南部の笠置山脈の中山間に位置し, 町の中央部には和束川が縦断している(図-1)。 地形と土地利用の概況として,平坦地に水田,傾斜地に茶園, 傾斜転換地に集落や里山が形成されている。平坦地における水田 の形成過程は,住民の食料を確保するために水稲が優先的に作付 けされ,居宅や人工構造物の建設が制限されてきたからである。 また,傾斜地では商業的生産として,茶をはじめ桑,柑橘,薪な どが複合して生産されてきたが,明治期から輸出需要の拡大によ り茶の生産に特化してきた。 (2)調査・分析方法 本研究で用いる景観写真の抽出にあたっては,写真投影法を用 いた。写真投影法は,被験者に印象に残った対象や現象を撮影し てもらい,被験者の行動や興味対象を探ることが可能であり,被 験者の行動を制約しないなどの点で,地域の視覚的なイメージの 把握に優れた手法 7)である。なお,景観写真の撮影にあたっては, 対象地域における景観写真の主要な視点場を広域に網羅すること が可能な「茶源郷めぐり和束サイクリングマップ」15)をベースと した(図-1)。 次に,抽出した景観写真をもとに被験者に印象評価実験を実施 した。その結果を用いて因子分析法を適用して評価構造を捉え, さらに景観写真の因子得点を用いた布置図を作成するとともに,. 写真-1 写真投影法により抽出した景観写真. 42. ランドスケープ研究(オンライン論文集)Vol.14(2021).

(3) クラスター分析を通じて景観写真を類型化することによって,茶 畑景観の特徴を探った。 一方,各景観写真の物的環境の特性については,写真画像に占 める景観構成要素の画面構成率を算出するとともに,視点場から の地形断面図を作成し可視領域を把握した。 以上より,印象評価実験の結果及び景観構成要素との関係をも とに,茶畑景観の視覚的特徴を考察した。. 表-1 因子負荷量. 3.写真投影法による景観写真の抽出 写真投影法の実施にあたっては,調査者4名がサイクリングマッ プ(和束町 2014 年作成)のコースを回り「好ましい景観」を撮 影し,視点場と撮影方向を地図上にプロットすると同時に,撮影 理由を記述した。また「好ましい景観」の撮影は,茶畑景観に限 定しないことを条件とした。なお,景観写真は 2016 年7月 20 日 の 11 時から 16 時,2016 年 10 月7日の 10 時から 13 時に撮影し, 撮影条件は,視野角が 60°となるように画角を 35mm 換算で 50mm に固定し,視点の高さを 1.5m として再現性を確保した。 調査者4名よる景観写真の撮影によって計 137 枚の景観写真が 抽出できた。このうち,同一視点場から,同一方向を撮影した景 観写真として,4名共通は2枚,3名共通は 10 枚,2名共通は 11 枚が確認でき,計 23 枚を抽出した(図-1,写真-1)。こ こで,撮影者が1名であった景観写真については,偶発性や主観 的評価に偏る可能性が考えられるため除外した。 4.印象評価の因子分析結果 (1)印象評価実験 景観写真 23 枚を用いて SD 法によるアンケート調査によって 印象評価実験を行った。印象評価実験の実施にあたっては,来訪 者の立ち位置からどのように見られ,魅力として示されるかとい うことを重要視した。そのため,研究対象地に馴染みがなく,来 訪者としての側面を有しており,かつ景観を含む環境学の基礎的 知識を有する 43 名の学生(2年生男性 18 名,2年生女性 15 名, 3年生男性2名,3年生女性7名,4年生男性1名)16)を被験者 として設定した。印象評価実験は 2016 年 11 月に実施した。 印象評価実験では,スクリーンに1枚ずつ景観写真を投影し, その写真を見て被験者が感じる印象の程度を5段階で評価する SD 法を用いた。評価項目は,「明るい⇔暗い」,「広々とした⇔ 狭い」,「変化のある⇔単調とした」,「個性的な⇔平凡な」,「美し い⇔美しくない」,「伝統的な⇔斬新な」,「生活感がある⇔生活感 がない」,「立体的な⇔平面的な」,「連続的な⇔単発的な」,「自然 的な⇔人工的な」,「調和のとれた⇔不調和な」,「見晴らしが良い ⇔見晴らしが良くない」,「安心感がある⇔安心感がない」,「迫力 がある⇔迫力がない」,「圧迫感がある⇔圧迫感がない」,「重なり 感がある⇔重なり感がない」,「奥行きがある-奥行きがない」,「囲 まれている⇔囲まれていない」,「落ち着きのある⇔落ち着きがな い」,「統一感がある⇔統一感がない」の 20 対の形容詞対で構 成 17)した。 (2)因子分析 印象評価実験によって得られた 20 対の評価項目の回答結果に 対して,5段階の評価尺度にそれぞれ+2~-2 の評価点を付与し, 基礎データを作成した。次に,23 枚の景観写真の評価項目ごと の平均評価点を求め,因子分析法のバリマックス回転法 18)を適 用した(表-1)。なお,因子の抽出法については主因子法を適 用した。その結果,累積寄与率が約7割となる因子を採用するこ ととし,67.99%となる第2因子までを採用した。 因子の意味づけは,第1因子及び第2因子ともに因子負荷量が 0.7 以上の項目をもとに考察し,解釈した。 第1因子では「明るい⇔暗い」が 0.769,「広々とした⇔狭い」. ランドスケープ研究(オンライン論文集)Vol.14(2021). が 0.877,「見晴らしが良い⇔見晴らしが良くない」が 0.905,「安 心感がある⇔安心感がない」が 0.915,「落ちつきのある⇔落ち着 きがない」が 0.940 である。これらの5つの項目の因子負荷量が 高く,とりわけ「明るい」「広々とした」「見晴らしが良い」とい う項目は,空間の開放性に起因し,また「安心感がある」「落ち 着きのある」という項目は,茶畑を主とした空間の開放性が働き かける項目であると考えられるため,第1因子は『開放性』を表 す軸と解釈した。 第2因子では「個性的な⇔平凡な」が 0.869,「立体的な⇔平面 的な」が 0.718,「連続的な⇔単発的な」が 0.834,「調和のとれ た⇔不調和な」が 0.719,「迫力がある⇔迫力がない」が 0.977 で あった。これら5つの項目の因子負荷量が高く,とりわけ,因子 負荷量が高い「迫力がある」「個性的な」という項目は,空間の 固有性に起因し,「連続的な」「立体的な」「調和のとれた」とい う項目は,固有性を主とする空間の状態を表す項目であると考え られるため,第2因子は『固有性』を表す軸と解釈した(図-2)。. 図-2 因子負荷量の布置図. 43.

(4) 図-3 景観構成要素の抽出 5.景観構成要素の抽出と構成率 景観写真 23 枚の景観構成要素の把握を行うにあたって,まず 視距離の区分を導入した。視距離は,視覚の広がりと奥行き方向 によって近景・中景・遠景の3つの景域に区分した。景域の区分 は,樹木のテクスチャーの見やすさを手掛かりに設定された樋 口 19),樹木のテクスチャーに加えヒューマンスケールの捉え方 を述べた篠原 20)の考え方を参考に,約 100m~2km の景域を中景, それより近い景域を近景,遠い景域を遠景として捉えた(図-3)。 景観構成要素は,空以外の要素を抽出し,自然物と人工物に大 別し,それぞれの要素の構成率を計測した。確認できた景観構成 要素として,自然物では茶畑,水田,樹木,草地,山,川を扱った。 人工物は舗装道路,未舗装道路,道路付属物,道路占有物,建築 物,風車,橋,基礎,その他を扱った。それぞれの景観構成要素 の抽出は Adobe Photoshop を使用し,それぞれの景観構成要素 のピクセル数を全ピクセルで除して構成率を算出した(表-2)。 また,視点場からの視野角 60°の範囲で地形断面図を作成し, 可視領域を把握した。地形断面図はカシミール 3D に加えて, ALOS 全球数値地表モデルのデータと国土地理院発行の地形図 (1/25000,平成 14 年2月)を用いて作成した。 6.景観写真の類型化及び景観特性 因子分析をもとに第1因子を X 軸,第2因子を Y 軸とし,23 の景観写真に関する因子得点の布置図を作成し,その結果を踏ま え,クラスター分析を行った。クラスター分析にはユークリッド 平方距離による階層的クラスター分析の ward 法を用いた。分析に より得られる樹形図をもとに,クラスターの独立性が高くなるこ とが確認できるユークリッド平方距離 4.875 にて4つのクラスター に類型化し,因子分析との対応関係を示した(図-4,図-5)。 4つのクラスターは,図-5より,『Type Ⅰ:開放性に卓越 するタイプ』『Type Ⅱ:固有性に卓越するタイプ』『Type Ⅲ: 開放性と固有性ともに中庸的なタイプ』『Type Ⅳ:開放性と固 有性ともに低いタイプ』であると解釈した。これら4つのタイプ をベースに,和束町の茶畑景観の視覚的特徴を考察することとし た。 (1)Type Ⅰ:開放性に卓越するタイプ 図-5及び表-2より,Type Ⅰの開放性に卓越するタイプは, [01][02][05][11][15][21]の6景が該当する。 因子得点の範囲をみると,第1因子の因子得点の範囲は 0.631 ~2.706,第2因子の範囲は− 2.250~0.301 であり,4つのタイプ の中で第1因子が最も大きいことが示される。 景観構成要素及び構図を捉えると,全景に共通して言えること として遠景に山を望むことができ,人工物がないということと, 全景のうち近景が 60%以上を占めていることが分かる。また, 山までの引き空間となる近景に着目すると,[02] [05] [11]に限っ. 44. ては水田が広がっており,それぞれ 61.84%,62.63%,43.27% と高い割合を占めている。これらの3景は遠景に山があり,引き 空間が水田となっていることから典型的な田園景観であると言え る。この3景の第2因子の因子得点をみると,[02]では 0.053, [05]では− 0.125,[11]では 0.061 と6景の中でも極めて X 軸 に近いため,固有性は低く,開放性の印象が強いということが分 かる。 次に,[21]は全景の茶畑占有率が 57.48%と平均値 20.54%に 対して高いが,第2因子の因子得点が低くなっている。これは茶 畑が平坦地に存在し,茶畑特有の畝間のラインが視認しづらくなっ ていること茶畑が引き空間となって遠景の山が「図」となること で,第1因子の開放性が高くなったと考えられる。 以上より,Type Ⅰの開放性に卓越するタイプは,近景の割合 が約6割~8割と高く,遠景に山があることから,典型的な田園 景観であると言える。なかでも,[01][05][21]は視点場から 遠景の山まで平坦地が続き,山までの奥行きが確保され,見晴ら しが良くなっているという特徴が示される。 さらに,[02][11][15]は中景に微地形があり緩やかな仰瞰 景になっており,近景・中景の斜面部分に茶畑が見られるという 特徴がみられる。また,Type Ⅰの景の多くが,23 景の中で茶畑 の割合と自然物の割合が相対的に低く,茶畑占有率が低いことも, 第2因子の因子得点に結びつかなかった要因の一つとして考えら れる。 (2)Type Ⅱ:固有性に卓越するタイプ 図-5及び表-2より,Type Ⅱの固有性に卓越するタイプは [06][08][12][13]の4景が該当する。 因子得点の範囲をみると,第1因子の因子得点の範囲は− 1.569 ~0.244,第2因子の範囲は 0.808~2.129 であり,4つのタイプ の中で第2因子が最も大きいことが示される。 景観構成要素及び構図を捉えると,全景に共通して言えること. 図-4 クラスター分析による景観写真の類型化. 図-5 因子分析による景観写真の布置図と類型化の対応関係. ランドスケープ研究(オンライン論文集)Vol.14(2021).

(5) 表-2 景観写真における景観構成要素と類型化. 図-6 類型化タイプ別・景域別にみる茶畑占有率. ランドスケープ研究(オンライン論文集)Vol.14(2021). として,近景の自然物が 70.98%~78.18%と非常に高い割合を示 している。全景における自然物は 85.70~94.41%と大部分を占め, 人工物はほとんど確認できず,緑視量が多いことが分かる。 全景の茶畑占有率に着目すると,Type Ⅱの平均値は 48.11% とほかのタイプに比べて最も高く,とりわけ[08][13]はそれ ぞれ 76.18%,68.89%と6割を超え,23 景の中で極めて高い割 合を示していることから,和束町の茶畑景観の特徴の一つとして 示すことができる。また,[12]は全景の茶畑占有率が 39.69%と Type Ⅱの平均値と比べると低いが,ほかのタイプの平均値との 関係をみると比較的高くなっていることも分かる(図-6)。 以上より,Type Ⅱ:固有性に卓越するタイプの特徴として, まず,茶畑占有率が高い景であることが示唆できる。特に,[08] [12]のような急傾斜な仰瞰景は,斜面地に茶畑が存在する固有 の土地利用を感じられるとともに,仰瞰景での斜面部分に存在す る茶畑を視認でき,第2因子の因子得点が高くなっている。さら に,[08][12]は急傾斜な仰瞰景のため,以遠の景が視認しづら く,背景に山を望むことができないことから,開放性に卓越せず, 第1因子の因子得点に結びつかなかったと推察される。 (3)Type Ⅲ:開放性と固有性ともに中庸的なタイプ 図-5及び表-2より,Type Ⅲの開放性と固有性ともに中庸 的なタイプは,[07][09][10][16][17][18][19][20][22] [23]の 10 景が該当する。 因子得点の範囲を見ると,第1因子の因子得点の範囲は− 0.919 ~0.128,第2因子の範囲は− 0.204~0.843 であり,4つのタイプ の中で第1因子,第2因子ともに原点に近いことが示される。 景観構成要素及び構図を捉えると,これら 10 景は以下大きく 3つのタイプに分類することができる。. 45.

(6) 図-7 可視領域に基づく地形断面図(コンケイブ地形) 1)開放性・固有性が相対的に低いタイプ [16][20][22]は,茶畑を遠景ではほとんど捉えられないが, 近景・中景ではそれぞれ 36.67%,41.95%,54.07%捉えること ができる。[16][20]は視点場から眺望対象に至るまでの地形が 視線方向の平行な面に対して凹型に落ち込むコンケイブ地形(図 -7)となっており,遠景に山を望み,近景の茶畑よりも遠景の 茶畑が視認されやすいことから第2因子が伸びなかった。特に, [22]は全景の茶畑占有率が 54.07%と平均値 38.49%に対して高 いが,中景で 14.61%,近景で 39.46%捉えることができる。また, [22]は仰瞰景であり,斜面部分となる中景に視線が注がれるため, 中景の茶畑占有率が低い本景は,第2因子の因子得点が伸びなかっ たと考えられる。 2)固有性が相対的に高いタイプ [07][09][17][18]は,Type Ⅲのなかでも Type Ⅱに近い 景に位置づけられる。これら4つの景はいずれも仰瞰景であり, 茶畑占有率に着目するといずれも2割以上を占め,これらが近景・ 中景の斜面部分で捉えられることが分かる。とりわけ,[09][18] は,平均値 38.49%に対してそれぞれ 51.49%,42.73%と4割以 上を占めていることも分かる(図-6)。 [07][18]は,Type Ⅲのなかで最も Type Ⅱに近い景である と言え,この2景の茶畑の割合に着目すると,遠景・中景・近景 の中で中景が最も高い割合を示していることが分かる。特に,[07] [18]は横一面に茶畑が広がる緩やかな仰瞰景であり,中景の茶. 46. 畑により目が行くことで,Type Ⅲの中でも茶畑の印象を強く感 じる。 [09] [17]は,[07] [18]と同様に中景での茶畑の割合が高く, [07][18]に次いで Type Ⅱに近いことが分かる。一方で,[07] [18]よりも第2因子の得点が低くなっている。その要因として, [09]は,全景における自然物の割合が 67.27%と相対的に低く, 特に近景で人工物の舗装道路が 30.65%を占めていること,[17] は近景の草地や中景の法面基礎が合わせて 36.24%を占めている ことが関係していると考えられる。 3)茶畑占有率が高い一方で固有性が低いタイプ [10][19][23]は,23 景の中で因子得点が最も原点に近い タイプである。これら3景は,全景における自然物の割合が 98%以上と極めて高い割合を占めている。[10]に関しては,遠 景に山を望み,近景の草地が 55.97%と大半を占め,また茶畑占 有率が 8.06%と低いことから第2因子の因子得点に起因していな いことが考えられる。とりわけ,[19][23]は,全景の茶畑占有 率がそれぞれ 50.44%,56.00%と平均値 38.48%に対して高いが, 第2因子の得点が高くないことが分かる。これは,[19][23]が コンケイブ地形(図-7)であることが関係し,俯瞰景に広がる 茶畑が「地」,遠景の山が「図」となることで,第2因子の因子 得点に寄与しなかったことも推測される。 (4)Type Ⅳ:開放性と固有性ともに低いタイプ 図-5及び表-2より,Type Ⅳの開放性と固有性ともに低い タイプは[03][04][14]の3景が該当する。 因子得点の範囲を見ると,第1因子の因子得点の範囲は− 1.285 ~ − 0.610,第2因子の範囲は− 2.621~ − 1.159 であり,4つのタ イプの中で第1因子,第2因子ともに最も小さいことが示される。 景観構成要素及び構図を捉えると,[03][04]は全景の茶畑占 有率がそれぞれ 1.60%,5.09%と 23 景の中でも極めて小さく, かつ近景の草地及び舗装道路,中景の樹木で過半数が構成される ことから,特に『固有性』を示す第2因子の因子得点が低くなっ たと推察される。 ここで,[03] [04]のそれぞれの撮影理由を見ると,[03]は「陵 墓と背後にそびえる山並みの景が好ましい」,[04]は「道路から 垣間見える茶畑の景が好ましい」という記述が確認でき,中景や 遠景の景観構成要素を主体とした好ましい景が見出されているこ とが分かる。23 箇所の景観写真の中で,近景における草地の割 合が高い写真は他にもあるが,[03][04]は,草地が人の目の高 さほどまでに伸び,空間の奥行きを遮る印象を受けることから, 『開放性』を示す第1因子の因子得点も低くなったと考えられる。 一方,[14]は近景で茶畑が 49.84%を占めているが,コンケイ ブ地形(図-7)となっており,中景・遠景の樹木や山が視認で き,近景の茶畑から茶畑特有の畝間のラインを視認しづらくなっ ているため,第2因子の因子得点が低くなっていると考えられる。 以上より,Type Ⅳの開放性と固有性ともに低いタイプは,全 景の茶畑占有率が低い。あるいは近景の茶畑が眺望の主対象とな り得る条件を有しているが,Type Ⅱに分類される景観写真と比 べてみると,コンケイブ地形を主とする俯瞰景の条件下で,背後 の樹木や山に対して茶畑自体を明確な「図」や「地」として捉え づらく,固有性が低い景となっていることも推察される。また, 近景の草地が空間の奥行きを遮る要因になっており,開放性も低 い景となっていることが推察される。 7.来訪者の立ち位置からみた茶畑景観の視覚的特徴 本研究で明らかにした知見を踏まえて,和束町における来訪者 の立ち位置からみた茶畑景観の視覚的特徴について考察を行う。 茶畑景観の視覚的特徴は,地形及び茶畑が斜面地に分布している かどうかが大きく関係していることが示唆できる。. ランドスケープ研究(オンライン論文集)Vol.14(2021).

(7) まず,Type Ⅱの[08][13]のように,茶畑占有率が6割以 上と極めて高い景は『固有性』を示す第2因子の因子得点が高く なり,こうした景観を特徴的な茶畑景観として示すことができる。 このことは,景観認識のケーススタディとして,茶園のような生 業的要素は景観の主題として認識される傾向にあるといった先行 研究 7)の知見とも符号する。 また,茶畑占有率が6割未満である景に関しては,茶畑の分布 する位置や視点場からの茶畑の見え方が大きく関係していると言 える。例えば,Type Ⅲの[07]は,全景の茶畑占有率が 22.51% と低いが,Type Ⅲの中で最も第2因子の因子得点が高く,Type Ⅱに近い景となっている。22.51%の茶畑のうち,16.55%が中景 の斜面部分に分布し,仰瞰景により茶畑が分布する斜面部分の景 域を視認できることで,その印象を強く感じられることから第2 因子の因子得点に寄与したと考えられる。Type Ⅲの[07][09] [17][18]は,Type Ⅱに近い景に位置づけられ,いずれも仰瞰 景で茶畑占有率は2割以上を占める。これらが近景・中景の斜面 部分で捉えられ,特に[09][18]に限っては,茶畑占有率がそ れぞれ 51.49%,42.73%と4割以上と高い割合を占めることも分 かった。さらに,Type Ⅰの[15]も,全景の茶畑占有率が 33.19%と高くないが,仰瞰景で 33.19%の茶畑のうち 18.94%が 中景の斜面部分に分布していることから,Type Ⅰの中で第2因 子の因子得点に寄与していると考えられる。全国有数の茶産地で ある静岡県大井川流域を対象とした先行研究では,緩傾斜茶園を 主とした茶畑景観の特徴 8)が示されている。こうした観点から, 仰瞰景の近景・中景で高い茶畑占有率が確認できる景は,和束町 特有の茶畑景観の視覚的特徴として示すことができよう。 一方,Type Ⅲ[19][23]のように,全景の茶畑占有率が 23 地点の中でも高い割合を示す一方で,第2因子の因子得点には起 因していないケースも示された。これらは仰瞰景のような構図と は異なり,コンケイブ地形となっているため,茶畑の印象が薄れ, 第2因子の因子得点に寄与しなかったことが推察できる。 和束町の景観計画では,建築物の高さ制限を重点第一種地区で は 10m 以下,重点第二種地区では 15m 以下,一般地区では主要 な視点場からの眺望を妨げない位置及び高さとするなどの規制誘 導が推進されている 21)。また,色彩や素材については,周辺景 観と調和した色彩・素材の活用に配慮することとされている。本 研究における全 23 景の景観写真をはじめ,茶畑を望む主要な視 点場から突出する建築物は見られないことから,この規制誘導は 一定の効力を発揮していると言える。現在進められている景観計 画の充実化を図り,茶畑景観を保全・醸成してくためには,本研 究で明らかにした知見をもとに,茶畑景観を望むことができる主 要な視点場や茶畑を主対象とする眺望対象の設定,ならびに周辺 エリアを重点地区に指定するなどの方策にも有用となる。 また,和束町の標高地形は約 200~600m であり,起伏が激しく, 複雑な微地形により構成され,茶畑は傾斜地,水田は平坦地,住 居などの集落は傾斜転換地に形成されている。そのため,傾斜転 換地に新たな建築物や人工物などが構築されると,周辺の茶畑景 観や山の眺望が阻害されることも考えられ,建築物の色彩や素材 を周囲の茶畑景観に馴染むよう十分に配慮する必要もある。和束 町では,地域資源である茶畑を利活用した地域づくりにも取り組 まれているが,本研究で示した Type Ⅳ[03][04]のように, 近景域で視認できる草地が空間の奥行きを遮る印象を与えるケー スも確認できた。そのため,来訪者への景観や観光サービスの提 供を考究するにあたって,茶畑自体を適切に整えていくことと同 時に,周辺の景観構成要素との一体感 7)の重要性が指摘されて いるように,茶畑景観を一層引き立たせるためには,対象場の景 観マネジメントも重要な課題となる。. 8.まとめ 本研究では,都市近郊農村の和束町における茶畑景観を対象に, 来訪者の立ち位置からみた景観の視覚的特徴を示した。 写真投影法を通じた印象評価をもとに,因子分析及びクラスター 分析を行い,景観構成要素との関係を分析した。その結果,第1 因子は『開放性』,第2因子は『固有性』を表す軸と解釈し,景 観写真の類型化のタイプとして,『Type Ⅰ:開放性に卓越する タイプ』『Type Ⅱ:固有性に卓越するタイプ』『Type Ⅲ:開放 性と固有性ともに中庸的なタイプ』『Type Ⅳ:開放性と固有性 ともに低いタイプ』の4つを示した。 来訪者の立ち位置からみた和束町の茶畑景観の視覚的特徴とし て,茶畑占有率が6割以上となる景が和束町の茶畑景観の典型と して示すことができる。また,茶畑占有率が6割未満である景で は,仰瞰景かつ近景・中景の斜面部分で茶畑占有率が2割以上確 認でき,特に4~5割を占める景を茶畑景観の典型として示した。 本研究は,茶畑をはじめとした景観構成要素の把握や印象評価 実験に基づき,地形構造との関係を考察することで茶畑景観の視 覚的特徴を明らかにしたものであり,その方法論について汎用性 を見出すことができる。また,明らかになった視覚的特徴を踏ま えて,景観計画の拡充や主たる景観施策において有用性を見出す こともできる。 本研究では,茶源郷めぐり和束サイクリングマップにおけるコー ス上の視点場から 23 箇所の景観写真を抽出して分析を進めたが, 茶畑景観に関する知見の深度化を図るためには,より多くの視点 場からの景観写真をもとにした分析が必要となる。また,本研究 では,来訪者として景観を含む環境学の基礎的知識を有する被験 者を対象としたが,来訪者の枠組みとしては限定的である。その ため,基礎的知識を有さない被験者を対象とした分析をはじめ, 既往研究で示したように地域外住民や観光客を被験者とした分析, SNS などの情報を手掛かりとした分析など,多面的なアプロー チを図り,知見を拡充させることも重要となる。加えて,住民が 誇りを持てるまちづくりを追求するためには,住民の立場からみ た茶畑景観の特徴を示し,総合的な知見をもとに,景観の保全や 醸成の方策に資することが今後の課題となる。 補注及び引用文献 1)都市と農村の違いについては,様々な指標に基づいて説明できるが, 本研究では,一般的に用いられる人口 10 万人以上・人口密度 1,800 人 /km2 以上の市を都市,人口 10 万人未満・人口密度 200 人 /km2 未 満の市町村を農村として前提とした。本研究で言う都市近郊農村とは, 都市から1時間以内でアクセス可能な農村を定義した。 2)2005 年に発足した NPO 法人「日本で最も美しい村」連合 22)は,平 成の大合併による市町村合併が促進されるなか,地域資源や美しい景 観を持つ村の存続が難しくなっていたことを背景に,日本の農山漁村 の景観・文化を守りつつ,最も美しい村としての自立を目指している 機関である。人口が1万人以下,地域資源が2つ以上,連合が評価す る地域資源を活かす活動があることが連合への加盟条件とされ,2019 年 12 月現在で 64 町村の地域が加盟している。 3)和束町(2016):和束町景観計画 4)近年では,毎年 11 月に茶をメインテーマとした「茶源郷まつり」が 開催され,町内外から7千人を超えるほどの来客が訪れている。 5)赤田心太・菊池成朋・永田航(2017):妹川地区における茶畑の形成 過程と分布−うきは市山間部の茶畑景観に関する研究その1−,日本建 築学会大会学術講演梗概集(中国),191-192 6)永田航・菊池成朋・赤田心太(2017):妹川地区における茶畑の形成 過程と分布−うきは市山間部の茶畑景観に関する研究その2−,日本建 築学会大会学術講演梗概集(中国),193-194 7)奥敬一・深町加津枝・三好岩生・堀内美緒(2009):大井川中流域の. ランドスケープ研究(オンライン論文集)Vol.14(2021). 47.

(8) 茶園卓越景観における日中の来訪者による景観認識比較,ランドスケー. 形容詞対の選択時にあたっては,下村・山崎ら 23)の既往研究や,SD. プ研究 72(5),657-660. 法を用いた既往研究をもとに形容詞対の種類の整理を行っている井上・. 8)鈴木利和・奥敬一(2009):大井川流域における茶園景観の特徴と評 価構造,ランドスケープ研究 72(5),489-492 9)木村真也・村上修一(2012):中山間地域における沿道の茶園景観の 特徴に関する研究,ランドスケープ研究 75(5),661-666. 小林 24)の既往研究を参照した。 18)バリマックス回転法は,因子分析における因子軸の回転の種類の 1 つ であり,因子間の相関がみられないという仮定のもと,軸を直交回転 させて単純構造化し,因子軸の解釈を容易にする方法である。これに. 10)沼本健司・裴重南・古谷勝則・油井正昭(1995):展望地点から観賞. 対して,因子間に相関がみられ,軸を斜交回転させ因子軸を解釈する. する自然景観の景観評価に関する研究,ランドスケープ研究 59(5),. 代表例としてプロマックス回転法がある。分析過程において,まずプ. 165-168. ロマックス回転法(分析ソフトは EXCEL 多変量解析 ver.7.0)を用. 11)星野裕司・杵島駿(2020):ソーシャルメディアを活用した市街地に. いて検証し,因子間相関が 0.227 と算出され,低い相関関係であるこ. おける湖の景観分析,日本都市計画学会都市計画論文集 55(3),1447-. とが確認できた。そのため,本研究では直交回転によって単純構造化. 1454 12)高柳長直・ドウエミ・木村健斗・竹内重吉(2017):六次産業化と農. することに主眼を置き,バリマックス回転法を適用した。 19)樋口忠彦(1975):景観の構造:技法堂,19-27. 村空間の商品化−京都府和束茶を事例に−,2017 年度日本地理学会春. 20)篠原修(1982):新体系土木工学 59 土木景観計画,91-92. 季学術大会発表要旨. 21)和束町役場地域力推進課に 2021 年 1 月 5 日にヒアリングを実施し,. 13)野口貴弘・山田智子・大場修(2015):宇治茶生産集落における家屋. 現行の景観計画において,重点第一種地区,重点第二種地区及び一般. 構成とその特徴に関する研究−京都府和束町湯船地区を事例として−,. 地区の 3 地区が指定されているが,その地区設定は検討段階であり,. 平成 27 年度日本建築学会近畿支部研究報告集 . 計画系 55,717-720. 現状は景観計画区域である町全域が一般地区となっているとの回答を. 14)国土地理院地図(電子国土 web)の陰影起伏図を用いた。 ホームページ <https://maps.gsi.go.jp/>,2016.12.13 参照 15)和束町雇用促進協議会(2014):茶源郷めぐり和束サイクリングマッ プ 16)普段,研究対象地を利用,見たりする機会のない被験者を設定するこ とで,客観的な印象評価実験が実施可能となり,さらに景観を含む環 境学の基礎的知識を有する被験者の方がアンケートの意図を理解しや すく,明瞭な結果が表れやすいと判断した。 17)20 対の形容詞の調査項目は,景観に関する専門的知識を有する研究. 得た。 22)NPO 法人「日本で最も美しい村」連合:「日本で最も美しい村」連 合ホームページ <https://utsukushii-mura.jp>,2020.5.12 参照 23)下村泰彦・山崎寛朗・加我宏之・増田昇(2011):斑鳩らしい景観の 継承性に与える景観構成要素の変化特性に関する研究,ランドスケー プ研究 74(5),629-632 24)井上正明・小林利宣(1985):日本における SD 法による研究分野と その形容詞対尺度構成の概観,教育心理学研究 33(3),253-260. (2020.7.29 受付,2021.5.11 受理). 者 1 名及び学生 4 名でブレーンストーミングを行い抽出した。なお,. 48. ランドスケープ研究(オンライン論文集)Vol.14(2021).

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参照

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