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抄録 一般演題その6

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Academic year: 2021

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The Journal of AIDS Research Vol. 10 No. 4 2008

O-6-021

Warfarinと 抗HIV薬 併 用 症 例 の 検 討

本 田 元 人1、 潟 永 博 之1、 西 島 健1、 青 木 孝 弘1、 中村 春 香1、 田 里 大 輔1、 柳 沢 邦 雄12、 渡 辺 恒 二1、 神 村 麻 穂 子1、 渡 邉 珠 代1、 塚 田 訓 久1、矢 崎 博 久1、 田沼 順 子1、 本 田美 和子1、 照 屋 勝 治1、 菊 池 嘉1、 岡 慎 一1 (1国立 国 際 医 療 セ ン タ ー 戸 山 病 院 エ イズ 治 療 ・研 究 開 発 セ ン タ ー 、2国立 病 院 機 構 東 埼 玉 病 院) 【目的 と背 景 】Warfarinは 心 疾 患 や 血 栓 塞 栓 症 の 予 防 ・治 療 薬 と して用 い られ て い る薬 剤 で あ るが 、 抗HIV薬 と肝 薬 物 代 謝 酵 素(P450)を 介 した 薬 物 相 互 作 用 が 存 在 す る。 し か しな が らWarfarinの 効 果 を確 実 に代 替 で き る薬 は 存 在 せ ず 、 抗HIV薬 内服 患 者 に対 して は慎 重 な観 察 の 下 に 併 用 して い るの が現 状 で あ る。 今 回Warfarinと 抗HIV薬 併 用 症 例 に つ い て 検 討 した の で 報 告 す る 。

【方 法 】 当院 通 院 中 のHIV感 染 患 者 よ りWarfarinと 抗HIV薬 を併 用 して い る症 例 を抽 出 し診 療 録 よ りretrospectiveに検 討 し た。 抗HIV薬 以 外 のWarfarinと 相 互 作 用 が あ る薬 剤 を 内服 し

て い る症 例 、肝 硬 変 症 例 は除 外 した 。Warfarinの 効 果 は プ ロ トロ ン ビ ン時 間(PT-INR) に て評 価 した 。

【結 果 と考 察 】8例 が 該 当 した 。全 員 が 男 性 でWarfarinとHAART併 用 開始 時 の 年 齢 は32∼65 歳 、 平 均46.6歳 で あ っ た 。 適 応 疾 患 は 肺 血 栓 塞 栓 症3例 、 慢 性 心 房 細 動2例 、 心 臓 弁 形 成 術 後1例 、 心 臓 弁(機 械 弁)置 換 術 後1例 、深 部 静 脈 血 栓 症1例 で あ っ た 。key drugはLPV/r3 例(内1例 は経 過 中fAPVに 変 更 した 。)、EFV2例 、fAPV2例 、fAPV/r1例 で あ っ た 。EFV1 例 、fAPV1例 は至 適PT-INRを ほ ぼ 維 持 す る こ と が で きた がEFV・LPV/r・fAPV/rの それ ぞ

れ1例 で はPT-INRが 不 安 定 で あ っ た 。 またLPV/rの2例 でWarfarinの 作 用 減 弱 が み られ 、 こ の うち 経 過 中LPV/rよ りfAPVに 変 更 した1例 に つ い て は変 更 後 に至 適PT-INRを ほほ維 持 す る こ とが で き た 。fAPV1例 に つ い て は併 用 開始1週 間 目の た め現 時 点 で は 評 価 しな か っ た 。 Warfarin使 用 時 のHAARTはRTVな しのfAPVを 選 択 す る こ と が よ り安 全 で は な い か と考 え

られ た の で 、 既 報 告 と併 せ て 報 告 す る 。

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抗HIV薬 におけ る簡易懸濁法 の検 討

関根 祐 介12、 横 張 敦 子1、 辻 真 理 子1、宍 戸 紀 与1、佐 藤 由利 子1、 金 子 亜 希 子1、 中村 薫1、 明 石 貴 雄1、 鈴 木 隆 史2、 天 野 景 裕2、 西 田 恭 治2、 山 元 泰 之2、 福 武 勝 幸2 (1東京 医科 大 学 病 院 薬 剤 部 、2東京 医 科 大 学 病 院 臨 床 検 査 医 学 講 座) 【目的 】HIV患 者 の うち 、疾患 な どにお いて は経管 栄養 を行 って い る患者 も少 な くない。 この よ う な場 合一般 的 には錠 剤の粉 砕 や、 カ プセルの 開封 に よる投与 法(粉砕 法)を用 いて い るが、安定 性 の 変化 ・チ ュー ブ閉塞 ・投与 量 の ロス等 の 問題 点 が ある。 そ こで近 年 、錠 剤 ・カ プセ ル を温 湯 に懸 濁 させ て投 与 させ る 「簡易 懸濁 法 」 が注 目され、 多 くの薬 剤 で適 応試 験 を経 て 、実 際の 現場 で も 広 く用 い られ 始め てい る。 しか しな が ら、抗HIV薬 の簡 易懸濁 法の 適応 に関 す る試 験 は行 われて い な いの が現 状 で ある。 そ こで今回 、抗HIV薬 にお ける簡 易懸濁 法の 適応 につ いて検 討 した ので報告 す る。

【方 法】対 象薬 剤 はNRTI8種 ・NNRTI1種 ・PI3種で 、液 剤の ある薬 剤 は除外 した。デ ィスペ ンサ ー (カテー テル用 シ リンジ)に 対 象薬 剤1錠 もし くは1カプ セル を入れ 、55℃ の温 湯20mLを 吸 い取 り、 5分間 自然放 置 した。5分後 にデ ィスペ ンサー を90度 で15往復 横転 し、崩壊 ・懸濁 の状 況 を確 認 した。 5分後 に崩 壊 しない場 合 、 さらに5分 間放置 後 、 同様 の操 作 を行 っ た。崩 壊 が認 め られ た薬剤 の懸 濁液 を、14フ レンチ経 管栄 養 チ ュ ーブの注 入 端 よ り2∼3mL/秒 の速 度 で注入 し通過 性 を観察 した。 【結 果 】5分 で崩壊 が確 認 で きた薬剤 はTDF・AZT・ABC・d4T・EFV・ATV・DRVで 、10分 後で は COM・3TCで あっ た。TVD・FPVは さらに時 間 を追加 して崩 壊可 能 とな るこ とがわ か った。EZC は崩 壊不 適で あ る。崩壊 可能 な薬 剤で の14フ レンチの 通過性 はすべ ての薬 剤で 可能 で あった 。 【考察 】 カプ セル剤 はす べて 速や か に崩壊 したが 、錠剤 で はTDF・DRV以 外 は崩 壊 時間 が10分 以 上 で あ った 。今後 錠 剤 コ ーテ ィ ング破壊 後 の溶 解 な どに よ り、 さ らに速 やか な崩 壊法 を検 討 したい 。 簡 易懸濁 法 は多 くの抗HIV薬 にお いて も適 応 で き、粉砕 時の被 爆 ・投与 量 の ロスの点 か ら も有用 で あ ると思 われ る。 しか しな が ら55度 での 薬剤 の安 定 性情 報 が不 十分 で あ り、今 後 の課題 と してい きたい 。

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簡易懸濁法 を用 いた抗HIV薬 投与の有用性 について

増 田 純 一1、 千 田 昌之1、 菊 池 嘉2、 岡 慎 一2、 三 上 二 郎1 (1国立 国 際 医 療 セ ン タ ー戸 山 病 院 薬 剤 部 、2国立 国 際 医 療 セ ン ター 戸 山病 院 エ イ ズ治 療 ・研 究 開 発 セ ンタ ー) 【目 的 】経 管 投 与 が必 要 なHIV感 染 症 患 者 に お い て は 、抗HIV薬 を粉 砕 して 投 与 す る こ と が 多 い 。 しか し、 粉 砕 法 に よ る調 剤 は 、 光 ・吸 湿 に よ る安 定 性 、 調 剤 時 の ロ ス 、 暴 露 、調 剤 に時 間 を要 す る な ど の 問題 点 が あ る 。 近 年 、 薬 剤 の 粉 砕 投 与 を 解 決 す べ く、 一 般 薬 で は簡 易 懸 濁 法 が 行 わ れ て い る。 抗HIV薬 に つ い て 簡 易 懸 濁 法 ・経 管 チ ュ ー ブ 通 過 性 試験 を用 い 、 有 用 性 を検 討 し た 。 ま た 、HAARTの 組 み 合 わ せ に よ る1回 量 を 同時 に 行 う簡 易懸 濁 法 を検 討 し た。 【方 法 】 崩 壊 懸 濁 試 験 は 「内服 薬 経 管 投 与 ハ ン ドブ ッ ク(倉 田 な お み 著 、 じほ う)」 と 同 様 に行 っ た 。 【結 果 】NRTIに つ い て は55℃ の温 湯20mLに て 概 ね 良 好 な懸 濁 性 を示 した が 、 一 部 の 薬 剤 及 び 合 剤 は放 置10分 後 に お い て も剤 形 を残 す 結 果 と な っ た 。 これ らの 薬 剤 につ い て は 、 予 め 叩 い て フ ィル ム コ ー ト錠 に 亀 裂 を入 れ て 行 っ た と こ ろ 、 亀 裂 の 大 き さに よ っ て は10分 以 内 に懸 濁 性 が得 られ た 。NNRTIに つ い て は 、概 ね 良 好 な懸 濁 性 を示 し た 。PIで あるNFVは 海 外 添 付 文 書 に 水 に懸 濁 可 能 と記 載 が あ り、 同 試 験 で も良 好 な懸 濁 性 を示 した 。 その 他 のPI につ い て も概 ね懸 濁 性 を示 した 。 経 管 チ ュ ー ブ通 過 性 試 験 で は殆 どの 薬 剤 が8Frチ ュ ー ブ の 通 過 性 が得 られ た 。HAARTの 組 み 合 わ せ に よ る簡 易 懸 濁 法 で は 、ABC+3TC+ATVに お い て は20mLで 懸 濁 性 を示 した 。 そ の 後 の 経 管 チ ュ ー ブ通 過 性 試 験 に お い て は 、8Frチ ュ ー ブ で は 閉 塞 が認 め られ た が 、12Frチ ュ ー ブ で は 良 好 な通 過 性 が得 られ た 。 【考 察 】 抗HIV薬 に お い て も簡 易 懸 濁 法 の有 用 性 が 示 唆 され た 。 一 方 、 温 湯 や 水 溶 液 で の 安 定 性 や 配 合 変 化 を考 慮 して 使 用 す べ き とい う問 題 が残 った 。 しか し、 粉 砕 法 以 外 に よ る調 剤 や 投 与 が 可 能 に な る こ とに よ っ て 、調 剤 者 の 暴 露 や 調 剤 時 間 の短 縮 に有 用 で あ る と考 え られ る。

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駒 込 病 院 にお け るHAARTの 変 遷 ∼ 最 近4年 間 につ い て ∼ 佐 野 俊 彦1、柳 澤 如 樹2、 菅 沼 明 彦2、 今 村 顕 史2、 味 澤 篤2 (1東京 都 立 駒 込 病 院 薬 剤 科 、2東京 都 立 駒 込 病 院 感 染 症 科) 【目的 】 今 回我 々 は 院 内 電 子 カ ル テ シ ス テ ム よ り収 集 され る抗HIV薬 に調 剤 実 績 デ ー タ を利 用 して 、HAARTの 組 合 せ や頻 度 を解 析 し、 そ の経 年 的 変 化 と背 景 を探 ろ う と考 え た。 【方 法 】 薬 剤 科 の 薬 歴 管 理 シ ス テ ム の 持 つ 検 索 機 能 を用 い て 抗HIV薬 の 使 用 実 績 を抽 出 し、 この デ ー タ を短 時 間 で 解 析 、 集 計 す る プ ロ グ ラ ム を作 成 し、 電 子 カル テ が 稼 働 した2004年 8月 か らの 全 て の組 み合 わ せ を解 析 した 。 【結 果 と考 察 】2004年 に はbackboneと して は、AZTやd4Tを 含 む組 合 せ が使 用 され て い た が 、 TDFが 急 速 に使 用 頻 度 を伸 ば して き た 。 従 来 のNRTIと は異 な る特 性 が 臨 床 需 要 を満 た し

た もの と思 わ れ る。 一 方 、keydrugと して はEFV,LPV/r ,NFVが 主 で あ り、 特 にEFV処 方 数 優 位 の 傾 向 は2006年 ま で変 わ って い な い 。 食 事 の 影 響 の 少 な い 薬 剤 が使 い や す か っ た もの と思 わ れ る 。2005年 に な る とTDFを 含 む組 合 せ が 、d4T,AZTを 含 む 処 方 よ り も 多用 され る よ う に な り、 この 後 一 貫 してTDFがbackboneの 中心 を 占 め る よ う に な っ た 。TDFはEFVや ATV/rと 組 み 合 わせ る こ とで1日1回 投 与 が 可 能 な こ と か らHAART導 入 時 に頻 用 され 、2006 年 に はTDFの 合 剤 で あ るTVD(TDF/FTC)が 院 内 採 用 と な り、 短 期 的 副 作 用 の 少 な さか ら そ の 後 も使 用 頻 度 は 増 大 し、2008年6月 に はTDFを 含 む 処 方 が 最 多 の 組 合 せ と な っ て い る。 TDFと の 組 合 せ で1日1回 投 与 可 能 で あ り、 圧 倒 的 多 数 を 占 め たEFVだ が 、2007年 以 降 は keydrugと してATV/rを 含 む 処 方 が 優 位 とな っ た 。ABCは そ の 過 敏 症 に対 して 日本 人 で 安 全 性 の 高 い こ とが 示 唆 され 始 め た2007年 か ら急 速 に処 方 が 増 加 して き て お り、1日1回 の 有 用性 が評 価 され て い る 。10月 に はEZC(ABC/3TC)が 採 用 と な り、ATV/rと の 併 用 が 多 くな っ た 。HAARTの 組 合 せ に に つ い て 約4年 の 遡 及 的 調 査 の 結 果 、 臨 床 で は副 作 用 が 少 な く、1 日の 服 用 回 数 も減 らせ る組 合 せ を常 に希 求 して い る こ とが 明 ら か に な っ た 。 薬 剤 科 も、 変 化 して い く薬 剤 に対 す る服 薬 支 援 の 工 夫 を な お 一 層推 し進 め て い き た い 。

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