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口永良部島における海産生物に関する研究

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Academic year: 2021

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口永良部島における海産生物に関する研究

著者

河合 渓

雑誌名

南太平洋海域調査研究報告=Occasional papers

51

ページ

83-84

別言語のタイトル

Research on Marine Molluscs in Kuchinoerabu

URL

http://hdl.handle.net/10232/12818

(2)

83

口永良部島における海産生物に関する研究

鹿児島大学多島圏研究センター 河合 渓

Research on Marine Molluscs in Kuchinoerabu

KAWAI Kei

Research Center for the Pacific Island, Kagoshima University

要旨:口永良部島における海産生物に関する研究を平成21年5月12日におこなった。サ ンゴは白化現象やオニヒトデによる食害などは観察されなかった。また、潮間帯の貝類 相は貧弱で、その密度は低かった。 緒言  地球規模での温暖化の影響が報告されており、その影響をさまざまな地域で検証する ことは今後の対応策策定のためには重要になってくる。奄美群島は南北に、少しずつ気 候の異なる島々が規則正しく位置している。そのため、南西諸島においてさまざまな項 目において体系的に比較を行うことや、過去のデータと現在のデータを比較する事によ りその影響を調べることが可能と考えられる。貝類を中心とした海洋生物への影響を検 討するために、予備的な調査を南西諸島において行ったのでここに報告をする。  今回は口永良部島においてサンゴと貝類の現状調査も行ったのであわせて報告をする。 方法  調査は平成21年5月12日に口永良部島において行った。口永良部島の北側沿岸域5- 15mにおいてスキューバダイビングにおいてサンゴ礁の状態を観察し、沿岸域の貝類に ついては島の北側の西之浜において調査を行った。貝類の同定は奥谷(2000)をもとに 行った。 結果  場所によりサンゴ礁の生息密度は異なっていたが、全体に白化やオニヒトデの大きな 被害は観察されなかった(写真1)。大規模のサンゴ礁は観察されなかったが、枝サン ゴなどは1mから3-4mぐらいの大きさで、そこには小型の魚類が多く観察された。 観察されたソフトコーラル相を見ると奄美大島には観察されるが鹿児島本土にはあまり 見られない種が観察された。  沿岸域の貝類については島の北側の西之浜において行った。ここにはナトリウム塩化 物泉である西之湯温泉があり、沿岸域の各所から温泉が吹き出ていた。これが明確な理 由かどうかは不明であるが、潮間帯における生物量は比較的低いように思われた。口永 南太平洋海域調査研究報告 No.51( 2011年3月) OCCASIONAL PAPERS No.51(March 2011)

(3)

84 良部島は火山島であるため、あ まり広い潮間帯は存在しないこ ともあまり多くない生物量に影 響を与えているのかもしれな い。また、生物相は鹿児島本土 と奄美大島と大きく異なること はなかった。 KAWAI Kei 写真1.観察されたサンゴ

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