針金の動的破断に関する研究 : 針金の動的挙動に
対するLudwik公式の適用について
著者
田中 豊, 桜沢 義邦
雑誌名
鹿児島大学工学部研究報告
巻
6
ページ
25-35
別言語のタイトル
STUDIES ON THE DYNAMIC BREAKING OF THE WIRE :
On the Application of the ludwik's Law for the
Behavior of the Wire under the Dynamic Load
URL
http://hdl.handle.net/10232/10837
針金の動的破断に関する研究 : 針金の動的挙動に
対するLudwik公式の適用について
著者
田中 豊, 桜沢 義邦
雑誌名
鹿児島大学工学部研究報告
巻
6
ページ
25-35
別言語のタイトル
STUDIES ON THE DYNAMIC BREAKING OF THE WIRE :
On the Application of the ludwik's Law for the
Behavior of the Wire under the Dynamic Load
URL
http://hdl.handle.net/10232/00007586
針 金 の 動 的 破 断 に 関 す る 研 究
(針金の動的挙動に対するLudwik公式の適用について)
田 中 豊 。 桜 沢 義 邦
(受理昭和41年5月31日) STUDIESONTHEDYNAm皿CBREAKINGOFTHEWIRE (OntheApplicationoftheLudwik,sLawforthe BehaVioroftheWireImdertheDynamicLoad) YutakaTANAKA,YoshikuniSAKURAZAWA Inordertoinvestigatethebehaviorofwireunderthedynamicload,theauthorsexperimentwithadrophammertypeapparatusandtheobservedexperlmentalresults,thatis,stress-strain
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TheauthorsmadethenumericalcalculationsonthebaseofLudwik'slaw,whichwasobtainedbythetestataconstantstrain-rate,andcalculatedstressesarecomparedwiththose
ofexperlment・ Thenumericalcalculationsseemcomparativelygoodagreewithexperimentalresults. 1 . ま え が き金属材料が衝撃的荷重を受けた場合,静的荷重下に
おけるときに比べて,どのように異なった挙動をする
かという問題についてはすでに多くの研究がなされて
いる')2)3)4)5)6).この種の研究は近年とみに盛んになり,材料力学的立場と金属学的立場から研究が進められ多
くの事柄が明らかになってきている.このような高速
変形の研究において,先ず問題になるのは歪速度の影
響であろう.この歪速度の影響についてはすでに1909年,Ludwik7)が種々の引張速度のもとで,引張試験を
行ない,そのとき,材料に生ずる応力が歪速度依存性を
持つことを発見し,いわゆるLudwikの式なる実験
公式を発表している.さらに,1951年にはMalvem8) がLudwikの式に基礎をおいて,歪速度を考慮した塑 性波理論を発表している.しかしLudwikの式は定速 引張試験の結果,得られたものであり,衝撃のような動的荷重を受ける材料に生ずる応力が,そのような高
速変形の場合にもLudwikの式にしたがうということ を裏付ける実験はあまりなされていないようである. そこで,先ず我々は歪速度が零から始まり,以後時間 に比例して増加する場合についての動的引張試験を行 い,その各時点の歪速度に対して,一定歪速度の引張 試験の結果から得られたLudwikの式が適用出来るか どうかを,Ludwik式から得られた数値計算値と実験 の結果との対比により調べ,あわせてそのときの挙動 を観察する目的で以下の実験を行った. 2.Ludwikの式とそれを基にした動的試験におけ る応力の数値計算法 2.1Ludwikの式 引張試験において,一定歪に対する応力は,その引 張速度すなわち歪速度の増加にしたがって高い値を示 す.このように歪速度が試料の応力に影響を与えるこ とを最初に指摘したのはLudwikである.彼は種々の 歪速度で引張試験を行い,その結果得られた応力一歪 線図群から一定の歪値に対応する応力値をその歪速度 の対数’値を横軸にとって描くと,図1に示されるよう。|=;│緋;│#胤凪
歪 と 韮速度リーー 図 1 L u d w i k の 応 力 歪 速 度 の 関 係26 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 6 号 に直線となり,ある歪速度で引張りを行ったとき,あ る一定の歪値に対する応力を示す,次のような実験公 式を導いた.
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ま た , & = 蔀 / L o … … … … ( 2 ) ただし,gは重力による加速度. (1)式からはr秒後の伸び,または歪量が,また (2)式からはr秒後の歪速度が計算される.したがっ て,種々の歪速度で引張試験を行い,前述のLudwik 線図が描かれ,また一方そのうちの一つの歪速度60 に お け る 応 力 一 歪 線 図 が 得 ら れ た と す る . 今 そ の Ludwik線図中の一本の直線をとったとき,それが一 定歪値eに対応するものであるとすると,その直線の 勾 配 を 測 定 し て 先 ず A が 求 ま る . ま た そ の ど の 値 を (1)式に代入すると,この動的試験の場合のeに対応 するrが計算される.このrの値を(2)式に代入し てちを求める.一方歪速度&0の静的な応力が歪線図 からeに対応する。の値,すなわちロ0がわかるので これらを,Ludwikの式に代入すると動的試験の場合 の6に対応するoの値が求まる.これをLudwik線 図のほかの歪値に対応する各直線について計算し,か くして求められた各Eに対応するoの点を結ぶと数 値計算による動的試験の場合の応力一歪線図が求まる わけである. 3 , 試 料 この実験に用いた針金は,軟銅線の線径0.4mm, 0.5mmのもの,およびアルミニウム線の線径0.8mm 表 1 試 料 の 化 学 組 成 C u l O 2 1 P b S n l F e l S b 軟 銅 線1
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表 2 試 料 の 化 学 組 成Z制A1+α|CplSilFolMp
線’98.94710.15910.14410.64410.106 のものであった.軟銅線は西日本電線株式会社,アル ミニウム線は神戸製鋼株式会社から提供されたもので ある.上にその試料の分析値を示す.(表1.表2) 我々は実験を行うに当たって各資料の加工硬化を除去 するために次のような条件で焼鈍を行った. 1.銅線(線径0.4mm,0.5mm) 焼鈍温度:350℃,保持時間:30分 2.アルミニウム線(線径0.8mm) 焼鈍温度:345℃,保持時間:30分 さらに実験を行う前にその線径を針金の各所におい てマイクロメータで測定したが,ほとんどその誤差は 認められなかった. 4.実験装置および実験方法 前述のごとく,針金(試料)の歪速度が時間ととも に変化する最も簡単な場合は歪速度,すなわち引張速 度が時間に比例して増大する場合で,このような現象 は空気の抵抗を無視した物体の自由落下の場合に見ら れる.したがって針金の一端を固定し,他端に重錘を とりつけて,これを落下させたとき,もし重錘の重量が 針金の変形抵抗を無視出来る程度に大きな場合には, 重錘は自由落下するものと考えてよく,針金は時間に 比例して増加する歪速度で引張りを受けることとなろ う.このような考えから,我々は次のような装置を製 作して,実験を行った.次にその装置の概要および動 作等について述べる. 4 . 1 装 置 の 概 要 装置の本体は,電磁制動機の外枠を利用して製作し たもので,図2にその写真を,図3にその概略図を示 す.①は上部の支柱で下方のボックスにねじこまれて おり,その上方は鋼鉄製の天井板②がナット締めによ って固定されている.③は天井板の中心にねじこまれ二
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田 中 ・ 桜 沢 : 針 金 の 動 的 破 断 に 関 す る 研 究 / / 27 吊 舟 ユドー』(Z 図 4 ' 1 4 J3D、、︽ 叉才王(ェ部) 天什/仮 座金 ピン止め子で、、,グ ロードセ)l チャ,.‘'7 軸イエ 差塑'トランス 鉄 心 7、、リキ狽加エ体 ボ、''7K え注、下部) 宙誼可i、'唾取『 弦5通1侭 '亀,磁冒 卑頭T・ルト 重 達 諒,斜 J4︲5〃b789個Ⅲに口四隅↑b﹃︲”〃R 過趣布 1 8 − 1 Ⅱ JJノac
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で締め付けて一体とし,上の1個が軸柱にねじこみで 取付けられている.したがって懸吊荷重は軸柱,重錘 および差動変圧器の鉄心とその取付板の重量の総和と な る わ け で あ る . ま た 引 張 試 験 で 最 も 問 題 に な る の は.試料を取付けるチャックである.我々の実験に使 用 し た チ ャ ッ ク を 図 5 に 示 す . こ の チ ャ ッ ク は 我 々 が 製作したものであるが,引張りの際,試料のすべりは ほ と ん ど 見 受 け ら れ な か っ た . ∼ ト ー / 図 2 実 験 装 置画|||図
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一 己 た取り付け金具で,これにピン止め金具④がねじこま れ,④の先端にロードセル(張力計)⑤がピン接合さ れている.この張力計は,さらに下部でピン止め金具 に結合され試料⑬の上端を締め付ける上部チャック⑥ が④′の下面にねじこまれている.試料の下端をつか む下部チャック⑥'には軸住⑦が取り付けられている. ③は伸び測定用の差動変圧器の本体.⑨はその鉄心で あり,ブリキ板加工の⑩を介して軸住に固定され,軸柱 と一体となって動く.また③は上部支柱①にやはり2 枚のブリキ板加工体を通して固定されている.また⑪ のボックスは下部支柱⑫とナット締めにより結合され る.⑮は重錘を保持する電磁石で⑭の電磁石取付板に ねじ止めされており.⑭はさらにヴィッカース硬度計 を改良した電磁石上下可動装置にボルト締めにより取 り付けられている.⑬はその上下用の取手である.⑰ は1枚約5kgの電錘であり,必要に応じて最高12枚 までを後で述べるように,一体として使用することが 出来る.また⑯は電磁石の残留磁気による悪影響を避 ける目的で電磁石と誼錘との接触面を小さくするため に重錘の上面にねじこまれた平頭ボルトで重錘は⑯を 通して電磁石につるされている.次に重錘と軸柱との 結 合 方 法 を 図 4 に 示 す . 所 要 の 重 錘 を ボ ル ト , ナ ッ ト 図 3 実 験 装 置 の 概 略 図l
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m 、0 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 6 号 0 5 0 1 0 0 1 5 0 −−出力歪量(xlO-C) 図 7 荷 重 一 歪 較 正 曲 線 200 の応力は張力計によって取出され,抵抗線歪計により 増幅されてブラウン管オッシログラフに送り込まれ, ブラウン管上にその大きさを示す.一方,自動開閉器 は電磁石回路のマイクロスイッチが開くと同時に,別 の回路が閉じる機構になっているのでこの回路に3 V∼6Vの電池を直列に入れ,その一端をブラウン管 オッシログラフのトリガー入力につなぐ.そうすると 電磁石の回路が開くと同時に,トリガー入力の回路が 閉じ,ブラウン管オッシログラフは入力信号により掃 引を開始し,別に送り込まれてくる前述の応力を時間 軸に対してブラウン管上にえがくことになる.また, 重錘の落下開始時点を知るために重錘の表面に銅の針 金を重錘と電気的に絶縁して垂直に埋めこみ,その先 端を電磁石支持板の裏面に接触させ,これを差動変圧 器の一次側に直列に組みこみ,交流電圧6Vを加え る.重錘が落下を始めると,針金が電磁石支持板を離 れて,差動変圧器の一次側の回路か開き,そのとき二 次側に生じた誘導起電力がブラウン管オッシログラフ
の輝度変調を行い,落下時刻をブラウン管上に示す.
かくして,ブラウン管上には応力,時間,落下開始時
刻の三者が示されることになり,重錘が自由落下する
ならば時間目盛から,重錘の落下距離,したがって針
金の伸び,すなわち歪が計算され,その時刻に対する応
力値とあいまって応力一歪{''1線を得ることが出来る.
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図 5 チ ャ ツ ク 4 . 2 実 験 方 法 試料の項で述べたように実験に供した試料は軟銅線 の線径0.4mm,0.5mmのもの,およびアルミニウ ム線の線径0.8mmの三種類であったが,線長につ いての寸法効果を観察する目的でそれぞれの線径につ き,さらに線長5cm,10cm,15cmの長さのものに ついて各最少5本ずつ実験を行った.なお実験の結 果,散らばりの大きな種類のもの,および極端な値を 示したものについてはさらに追試を行った.次に実験 の手続き,および実験に使用した測定器の検定等につ いて述べる. 4.2.1実験の手続き 試料の長さにしたかつて,上下チャック間の距離お よび電磁石の高さを調整する.次に電磁石に整流器, または電池により自動開閉器を通して電流を流して, 重錘を保持せしめ,チャックに試料をとりつける.自 動開閉器のボタンを押すと調整された時間後にマイク ロスイッチが開き,電磁石回路の電流が切れて重錘が 落下を開始し,試料が引張りを受け,ついには破断に いたる. 4.2.2測定機構とその動作 試料に生じた応力を時間に対して測定するために, 我々が使用した測定機構のブロック線図を図6に示 す.重錘が落下を開始し,針金に応力を生ずると,こ 6 042
︵翌︶梱糎→ 28 図 6 ブ ロ ッ ク 線 図 0 2 4 6 V →フ感、ラウン壱目盛 図 8 荷 重 一 ブ ラ ウ ン 管 目 盛 較 正 曲 線42
︵函些︶棚迄トー黒F醤、
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29 田 中 ・ 桜 沢 : 針 金 の 動 的 破 断 に 関 す る 研 究 4.2.3測定器の検定 (a)張力計の検定 応力測定用の張力計は針金抵抗線を使用したもの で,その動的特性はかなりの高速変形に際しては使用 上の難点も考えられるが,我々の実験は低速の場合で あるので準静的特性の検定を行い,それで応力値を決 定した.図7,図8はその検定の結果を示す. (b)重錘の運動の検定 前述のごとく,針金の伸びは喧錘の藩下距離に等し く,その落下距離は物体のH由落下時の公式から算出 するのであるから,頑純の連動が自由落下であるかど うかの検定は電要なものと考えられる.空気の抵抗は 重錘の重量が大きく,落下時間および距離も短いので 無視してさしつかえないであろう.したがって重錬の 自由落下運動を妨げるものは針金の変形抵抗のみとな る.今,重錘の電量と針金の静的破断強度の比をkと するとき,たが増大するにつれて喧錘の運動は自由落 下連動に近づく,そしてたかある限界値に達したとき に重錘がほとんど自由落下連動をしているとみなされ るならば,kの値がそれより端加しても針金の力学的 挙動はすべて等しくなり,唄師の落下開始から針金の 切断までの'時間(以下切断時間という)もまた等しい 値をとるものと考えられる.したがって,kの値が増 大するにつれて切断時間は減少しつつ一定の値に収束 し,Aのある限界値以上ではその値は不変になるであ ’1 拭料:AI線
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6 5 1 0 1 5 −>懸吊荷重/静的破断強度 図 9 . 2 懸 吊 荷 重 の 静 的 破 断 強 度 に 対 す る 比 え と , 切 断 時 間 と の 関 係 ろう.我々は以上の見地から一定の線径,線長の試料 に対して重錘の重さ,したがってたの値を変えてその 切断時間を測定した.その結果を図9.1,図9.2に示 す.この結果からみると0.4mm径の軟銅線はたの 値が約20,0.5mm径の軟銅線および0.8mm径の アルミニウム線は約14で遁錘は,ほとんど自由蒋下 とみなしてよいことがわかる.実験に使用した遁錘の 亜鼓は63.84kgであったが.試料として用いた針金 については前述のkの限界値を十分に越えているの で,本実験において重錘は自由落下していると考えて さしつかえないものと思われる.なお,この連動は差 動変圧器によっても検定を行った.励磁周波数400C/S に対する差動変圧器の特性は図10に示されている. この図から見てわかるように,使用した差動変圧器は 零点で,残り電圧があったが変位に対しては,ほとん ど直線性を持つように思われる.この検定によっても 近郷が,ほとんど自由落下に等しい運動をしていると 考えられる. 国賢司 '2 つ 最 果 稲 居 0 − 4 ャ 承c 坐C ① 11098
︵。。”N︲三×︶霞営蓋底 5 1 0 1 5 2 0−=縫吊荷重/静的剛伽
図 9 . 1 懸 吊 荷 重 の 静 的 破 断 強 度 に 対 す る 比 k と , 切 断 時 間 と の 関 係 − 0 2 4 6 8 −−フ、・ラウン窄目迩 図 1 0 ブ ラ ウ ン 管 目 盛 に 対 す る 自 然 落 下 距 離 ②線長'0043210
︵肩。︶浸出﹂域蕊血41 、lゴ FL 7 ○;-
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句 0図 1 3 軟 銅 線 線 径 0 . 5 m m 線 長 1 0 0 m m (切断時間の短いもの) 線 長 1 5 0 m m ( 矢 印 ) 掃 引 速 度 2 0 , s e c / D i v 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 6 号 -ト 次 に 軟 銅 線 お よ び ア ル ミ ニ ウ ム 線 の お の お の に つ き,線長150mm'100mmのものについての荷重一 5 . 実 験 結 果 お よ び 考 察
4m茎辱│‘瞳。
I R I か ; ‘ 莞 平 ル ー
…“『
以上述べたような実験を行った結果を次に述べる. 図11,図12はこのような動的引張試験を行った場 合,ブラウン管に現われた荷重一時間'''1線の代表的な 写真である.ともに面心立方型多結晶の典型的な例で あるが,アルミニウム線のほうは明らかにneckingを 示していることが観察される.r
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図 1 1 軟 線 径 線 長 掃 引 速 度 │ ’ │ ; 銅 線&
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雷一 一 一 画 陣 、 ■ 30 時間曲線を重ね合わせたものを図13,図14に示す. 歪呈の小さい範囲では線長の変化に伴う応力の変化が アルミニウム線のほうに大きく現われており,明らかi
i 1 1.1 図 1 4 ア ル ミ ニ ウ ム 線 線 径 0 . 8 m m 線 長 1 0 0 m m 線 長 1 5 0 m m ( 矢 印 ) 掃 引 速 度 2 0 , s e c / D i v 図 1 2 ア ル ミ ニ ウ ム 線 線 径 0 . 8 m m 線 長 1 5 0 m m 掃 引 速 度 2 0 , s e c / D i v I Ⅲ 哩 1 − 割 Q , I I 』 P3L
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1 0 2 0 3 0 4 0 −圭歪(%) 図 1 6 応 力 一 歪 線 図 田 中 ・ 桜 沢 : 針 金 の 動 的 破 断 に 関 す る 研 究 4.5 29.73 1.98 4.10 1.5 17.16 1.14 3.56 7.5 38.34 2.56 4.36 に長さについての寸法効果を示している. 図15,図16は軟銅線の応力一歪線図である.これ を見ると塑性変形の初期は線長が大になるにしたがっ て,一定歪量に対する応力が大きくなっているが,塑 性変形の後期になるとその差はそれほど顕著ではな い.しかし,破断応力は一般に線長が大になると,わ ずかではあるが増加していることが認められる.図17 1.50 53.22 3.55 4.69 1コ f絹:AJ[燦0.8↑ 22.5 66.41 4.43 4.90
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垂 通一〆 桓 僅’
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一 心 − − − ② 賦 加 Rb〃’00,11 o 〃 5 0 m 耐 30 52.5 98.27 6.55 5.29 0 , ! I ’ ’ ’ ’ 0 1 ’ 『 0 1 0 2 0 3 0 4 0 卯 一一歪(%) 図 1 7 応 力 一 歪 線 図はアルミニウム線の応力一歪線図であるが,これも軟
銅線と同様の傾向が見られるが,線長の蛸大に伴う一
定歪量に対する応力の増加,破断応力,および破断歪
の減少は軟銅線の場合に比べて,はるかに著しい.今,各線長の試料が重錘の自由落下運動により等加速
度的に引張りを受けた場合の各歪値に対する引張速度
(〃cm/sec),歪速度(61/sec)を表3に示す.これに
よると,ある一定歪値に対する針金の歪速度は線長の
長いもののほうが小さい値をとっている.定速引張試
験においては引張速度の増加,したがって歪速度が増
加すると塑性領域における一定歪値に対する応力は増
大することが多くの実験から確められている.我々の
実験においては塑』性領域において,線長の長いものの
ほうが短いものより高い応力を示していることは上の
定速試験の場合の結果と反対の傾向を示していること
になる.この理由についてはいまだ判然としていな
い.おそらくは,試料の引張様式の違いによるものと
か,またはたとえば弾性余効等の擬弾性的なものが,
その原因として伏在しているのではないかと思われる
奇州斗:銅線0‘4中21
00
︵“王這や¥︶長喧411 0 1 0 2 0 3 C −>歪(%) 図 1 5 応 力 一 歪 線 図 4F0 ロ 30 線 0.B‘卜 鍋緋 試 料 心 一 一 一 ○"
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△課長l50W7L ③〃I00nUn o y 5 0 n w L 0 線 、表3動的試験の引張速度,歪速度(ただし,とo=3.3×10−21/sec)
長 5 0 m m 4 / m m 〃Cm/s 61/s log6/50 15.0 53.22 5.32 5.09 30.0 76.68 5.11 5.05 37.5 85.73 5.72 5.16 45.0 93.91 6.26 5.25 線 1 1 3 1 5 1 0 1 5 2 0 1 2 5 1 3 0 1 3 5 量 ( % ) 歪 35.0 82.83 8.28 5.53 長 1 5 0 m m 4 ノ 、 m 〃cm/s 61/s logさ/§0 3 ] 1.0 14.01 1.40 3.74 3.0 24.27 2.43 4.31 5.9 31.30 3.13 4.56 10.0 44.27 4.43 4.90 30.0 76.68 7.67 5.45 長 1 0 0 m m 4 ノ m m fノcm/s 各1/s logさ/60 7.5 38.34 7.67 5.45 15.0 53.22 10.6 45.7 17.5 58.57 21.71 5.88 001 5597 10.0 44.27 8.85 5.60 2995 14 5.0 31.30 6.26 5.25 2.5 22.14 4.34 4.90 1.5 17.16 3.43 4.64 0.5 9.91 1.98 4.10 20.0 62.61 6.26 5.25 25.0 70.0 7.00 5.36︵雨量童︶侭貰ill 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 6 号 20 25 デ屋 〆 0 5 2 ︵N冨彊︸︾茎︶長沙ぺ!→11 。 ’ ロ 0 0 20 80 40 歪(%) 一 図18 聯 的 引 張 試 験 と の 比 鞍 ③ ク 1 0 0 川 脱 25 試料:銅線0.5中 / 32 ○ ク 5 0 7 m 待的引張試験 閏緑長50碗(6=a3xlO-2雄c) □〃50刑1W【(6=3.3xノ0-牛踏eQ) /
る.静的試験の場合,針金の線長50mm,引張速度
は100mm/min(歪速度3.3×10−21/sec)および1 mm/min(歪速度3.3×10−41/sec)のものである. 〆識
動的引張試験 △総長150刑加 5 / ノノ'
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ノ が,さらに検討の必要があるように思われる. 図18,図19,図20は各試料の静的引張試験と動的 引張試験から得られた応力一歪線図の比較を示してい / , 40 一 三 歪 〈 % ) 図 1 9 静 的 引 張 試 験 と の 比 較 10 20 301 0 田 中 ・ 桜 沢 : 針 金 の 動 的 破 断 に 関 す る 研 究 0 1 0 2 0 3 0 4 0 5 0 − 妾 歪 ( % ノ 図 2 0 静 的 引 張 試 験 と の 比 較 静的引張試験の場合は,長さについての寸法効果は, ほとんど認められないので,線長50mmの試料につ いての結果と級長100mm,150mmの試料について の動的試験結果とを比較してもさしつかえないと考え られる.これらの図を見ると,動的試験における応力
は静的試験のそれに比べてかなり高くなっており,ま
た歪硬化率伽/a6も増大し動的破断応力は,静的破断 応力のほぼ1.2倍に達していることがわかる.ただ, これらの比較図を見ると,静的試験の場合の応力が動 的試験の場合の応力を上回っている範囲が,初期塑性 領域に認められ,特に線長50mmのものについてこ の傾向が著しいことが見られるが,これは動的荷重, すなわち衝撃的荷重に対する試料の応答が静的試験の場合のそれと異なっていること.すなわち試料の端末
の影響によるものと思われる.また動的破断歪も静的 破断歪に比べて数%の増加を示している.したがって 我々が実験を行なったような歪速度の範囲では,伸び は歪速度の増加に伴い増大するように思われる. 次に2.で述べたような手続きにしたがって,Lud‐ wikの式による数値計算を行い,動的試験結果と比較 してみる.先ず動的試験に用いた試料を定速引張試験 機により各歪速度で試験し,その結果からLudwik線 図を書いたものが図21,図22,図23に示されてい る.図21,図22は軟銅線試料のI_皿dwik線図である が,ともに歪量の小さい範囲においてはよい直線性を 示すが,歪量が大きくなるにつれて,その直線性は失 われている.図23はアルミニウム線試料のものにつ いてのLudwik線図であるが,これは歪量の全範囲に わたって,かなりよい直線性を示している.Ludwik は低融点金属についての実験結果から実験公式を導い ているのであるから,軟銅のようなものは直線性に乏 しいものと思われる;しかし一般に歪量が増すと,そ − 4 − 3 − 2−
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図 2 1 一 定 歪 値 に 対 す る 応 力 一 歪 速 度 依 存 性 − 4 = 3 ’ − 2−>辱(41'もe・)
図 2 3 一 定 歪 値 に 対 す る 応 力 一 歪 速 度 依 存 性 25 れに対するI-udwik線図の勾配はしだいに増大してい く傾向が見られる.我々の実験において試料の歪速度 はこのような静的試験に比べると,かなり高い(1.14 ∼11.711/sec)ものであるが,この直線性が実験にあ らわれた歪速度の範囲まで適用出来るものと考えこ の実験結果に基づいて,Ludwik線図の勾配からそれ ぞ れ の 歪 量 に お け る A を 求 め , そ の 歪 量 に 対 す る 動 的試験の場合の歪速度を計算で求め,Ludwikの式か ■窪
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0 5 ︵吋冨E、野︶R”侭jll E毒5% 一一.-ロー・-.---母一一一G-一=ひ---口 0 2 へ釘、屑屑へ罫︶も 動的引扱減験 △輝晶'50M脱 ① ’ ’ 1 0 0 汎 W t O ケ 5 0 m ( 静的31縦拭Iタミ 国.慨&印祁(E=3.Jxノ0‐ #端.A蝋08ヤ1
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図 2 2 一 定 歪 値 に 対 す る 応 力 一 歪 速 度 依 存 性 1 1 百=l必1 0 2 0 − − E 図 2 4 L u d w i k の 式 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 6 号 34 25 直線にならないので,最小2乗法によってその勾配A を決定した.かくして求められた数値計算の値を実験 結果と比較したものを図24,図25,図26に示す.0.5 20
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、○ 15 1 1 30 (%) の 適 用 性 40 ロ らその応力を算出する.そのような手続きを各歪量に ついて行い,plotした点を結び数値計算による応力一 歪曲線を描く.軟銅線の場合はLudwik線図は完全な 25 0 5 2 へ御言ミ罫︶b11︲ 10 0 1 0 2 0 3 0 − = 6 ( 猟 ) 図 2 5 L u d w i k の 式 の 適 用 性 4.0×Lu‘(w故の式 35 陣嘩博1編よbもの) 0 5 へ制臆寝、罫︶blll 田 中 ・ 桜 沢 : 針 金 の 動 的 破 断 に 関 す る 研 究 6 . 結 論 1.静的試験において得られたLudwik線図のTT1r線 勾配が,我々の実験にみられた歪速度の領域まで不変 に保たれると考えると,歪速度が時間に比例して増加 する場合にもLudwikの式が近似的に適用される. この場合,低融点金属のほうがよく一致すると思わ れる. 2.このような試験においては寸法効果は明らかに 現われる.すなわち,線長が長くなるにつれて応力値 は琳加するが』塑性領域の後半,特に破断に近づくに つれて寸法効果は小さくなり,特に破断応力において その差はわずか数%にすぎない. 3.寸法効果が我々の期待した傾向と逆の結果を生 じた原因についてはよくわからない.定速引張りの場 合には,ほとんど認められない寸法効果が動的試験に 現われるのは,歪速度の様式が異なるためなのか,す なわち歪の履歴によるものなのか,また弾性余効等の 撒弾‘性によるものか,さらにそのほか,何らかの原因 によるものかは検討する必要があると思われる. mm線径の軟鋼線を除いては,比較的に実験の結果と 一致しており,特にその破断応力は2∼3%程度の誤 差しか認められない.したがって上述のような数値計 算法は,静的試験において得られた応力一歪曲線を基 にして,このような動的試験の場合の破断応力を推定 するためには有効な手段といえよう. − や 参 考 文 献 1)J、vonKalman,P、Duwez:J,Appl、Phys., 21(1950),987. 2)A、Nadai:Theoryofilowandfractureof solids,(1950),McGraw-Hil1. 3)J,F、Bell:J,AppLPhys.,31(1960),277; 34(1963),134. 4)DS・Wood:ResponseofMetalstoHigh VelocityDeformation(Interscience)1961,1. 5)作井・中村:応用物理,32(1963),731. 6)河田・福井・他:応用物理,32(1963),742. 7)P・Ludwik:UberdenEinHussderDeforma‐ tlonsgeschwindigkeitbeibleibendenDefor-mationenmitbesondererBeriicksichtigung derNachwirkungserscheimmgen,Physikalische Zeitschrift,10(1909),411∼417. 8)LBMalvem:ThePropagationofLongi‐ tudinalWavesofPlasticDeformationina BarofMaterialExhibitingaStrain-Rate Effect,J・AppLMech.,18(1951),203. 1 0 2 0 3 0 4 0 ↓ ・ C − − E ( % ) 図26Ludwikの式の適用'性 0 △雑役'50,11 ③ ケ ノ 0 0 m 沈 ○ 7 3 0 M 洞 ロ