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草花生産の役割と動向(コケ玉の製作)

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Academic year: 2021

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農業科「草花」学習指導案

1 単元名 草花生産の役割と動向(コケ玉の製作) 高等学校学習指導要領(農業)第8節 草花 (1)草花生産の役割と動向 ア 草花生産の特性 イ 生活と草花の利用 ウ 草花の流通と需要の動向 (2)草花の特性と栽培技術 ア 草花の種類と特徴 イ 草花の生育と生理 2 単元設定の理由 ○単元観 草花生産の役割と課題について理解させるため、生活の場における草花の利用を具体的に取り扱う。 国内における草花の生産と利用、需給の動向及び輸入などから、海外の草花生産の動向についても触れ る。また、草花生産の実践的学習を通して、草花の生産が、生活環境を創造して人々の暮らしを豊かに する素材を提供する社会的な役割を担っていることを理解させ、作業学習に取り組む態度を育成し、草 花を中心とした農産物生産に関する分野における自らの職業生活についても考えさせる。 草花の栽培と活用に興味や関心を持たせるため、草花の利用上の特性について、体験的な学習を通し、 日本で生産している草花の種類や生産形態に関する知識を習得させ、草花の生産上の特性や利用上の特 性について理解させる。さらに、日本国内における草花の生産と流通、並びに生活の中での草花の利用 形態について、各種の草花が、多様な流通経路を経由して、装飾材料や園芸材料など生活環境を創造す る植物素材として供給され、医療・福祉・教育などを含めたあらゆる生活場面で利用されていることを 理解させる。 ○生徒観(学級の実態) 「草花」専攻生の〇名は、〇年次から草花の生産に携わり、季節ごとの草花の栽培管理については一 通り経験している。「草花」栽培に関する生徒の興味・関心は高いとはいえないが、実習に取り組むこと は好きで、経験を重ねるごとに学習の成果は現れ、栽培管理に関する知識や技術も少しずつ向上し、作 業学習における技術習得や草花栽培の面白さも見い出し始めてきた。特に、SNS世代の生徒たちにと って、見栄えの良い作品を完成させることには意欲的である。手先が器用でない生徒もいるが、造形や 配色等にはこだわる姿が見られることが多い。しかし、自らの生活空間の中にも草花が多分に関係して いることについては意識できていない生徒が殆どである。「花が好きではないが、花があると写真を撮っ てツイッターにアップする」という実態がある生徒たちにおいて、草花を表現手段に用いて各々の個性 を発揮することができると考える。また、互いにそれぞれの感覚や発想を尊重・理解することで、自己 満足だけでなく他者理解に繋がり、包括的に草花活用の意義にも気づくことができると考える。 ○指導観(指導の力点、指導の形態、仮説等) 草花の役割や園芸デザインの視点を学習し、草花を実際に利用することを通して、草花活用の意義に 気づかせたい。生徒それぞれが考える草花による表現を、デザインとして具現化できるように指導する。 表現したいことを一つずつ明確にし、根拠を持ってデザインに繋げることができるようにしたい。また、 自らの発想や考えを他者に伝える力が身につくようにグループ学習を取り入れ、アイデアを出し合いな がら、自分にとってベストな表現方法を考える機会を設ける。 実習の際には、生徒自身が自分の考えをスムーズに表出できるような指導に心掛け、グループでの意 見交換や活動が主体的に行われるようにしたい。作品の完成度を高めるために、予行的なプレ体験を行 うことで、実際の作品製作時の自信となり、製作品に満足や納得が得られるものと考える。自ら選択し、 決定し、実行し、評価を得ることを通じて、積極的にものごとに取り組む姿勢や自信が生まれ、他人と コミュニケートする重要性や楽しさも体得できると考える。 3 単元の指導目標 単元の目標 草花生産の役割と課題について理解させ、草花利用の技術を身につける。 関心・意欲・態度 ①実験・実習上の課題に積極的な態度で取り組もうとしている。 ②課題を的確に捉え、合理的に解決しようとする態度を身に付けている。 思考・判断・表現 ①相手の立場で、分かりやすい表現に努めようとしている。 ②課題を見つけたり、必要な条件を選択したりすることができる。 技能 ①草花の特性を把握し、観賞用のデザインとして具現化できる。 ②目的に即し、用具や器具を適切に用いて的確な作業ができる。 知識・理解 ①草花の栽培環境・方法についての基礎的内容を理解している。 ②草花の園芸デザインについて理解している。

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4 単元の評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 草花の栽培と利用やデザ 草花の園芸デザインと 園芸デザインに関する基 草花の栽培や品種の特性 イ ン に 興 味 ・ 関 心 を 持 栽培環境に関する諸課 礎的な技術を身に付け、 に関する基礎的な知識を ち、主体的に学習活動に 題の解決を目ざして思 栽培技術に係るプロジェ 身に付け、栽培環境や園 取り組もうとしている。 考を深め、適切に判断 クトを計画し、その技術 芸デザインと関連付けて し、表現している。 を適切に活用している。 理解している。 5 単元の指導計画 a.関心・意欲・態度 b.思考・判断・表現 c.技能 d.知識・理解 評価の観点 次 時 学習内容 学習活動 ねらい a b c d 評価規準 評価方法 1 1 草 花 園 芸 草花の種類 草花の種類・特性 ○ ○ 草花ごとの違いに ・観察 2 の特徴 と生産形態 の違いによる栽培 ついて理解し、学 ・発言 ・経営につ 環境の違いについ ぼうとしている。 ・ワークシート いて学習す て興味・関心を持 る。 ち、主体的に学習 活動に取り組む。 2 3 草 花 生 産 草花の生産 草花の消費におけ ○ ○ 草花の消費動向と ・観察 4 と 消 費 の および消費 る傾向を考察し、 生産動向の関係に ・発言 動向 の動向につ 生産や流通と関連 ついて理解してい ・作品 い て 学 習 づけて合理的な考 る。 ・ワークシート し、国内外 えができるように の流通につ なる。 いて知る。 3 5 草 花 の 多 草花利用の 草花の利用技術を ○ ○ 草花の利用につい ・観察 6 面的利用 実際と、生 身につけ、草花の て、適切な技術を ・作品 7 活における ある生活がもたら 身に付け、その過 ・ワークシート 8 草花の意義 す効果を体験的に 程や結果を適切に について学 学習する。 表現することがで 習する。 グループワークを きている。 通じて、協調性や 理解・表現力を深 める。 4 9 園 芸 デ ザ 園芸デザイ デザインの手順や ○ ○ 園芸デザインと草 ・観察 10 イン ンと草花の 方法を身につけ、 花の生育と栽培環 ・発言 11 生育、装飾 グループワークを 境の関わりについ ・作品 12 的特性につ 通じて、協調性や て理解している。 ・ワークシート いて学習す 理解・表現力を深 る。 める。 草花の生育と栽培 環境とデザインの 関係について理解 する。 6 本時 (1)本時の指導目標 ・自らが考えたデザインのコケ玉を製作することができる。 ・コケ玉のデザインと作品イメージについて解説・理解することができる。 ・完成したコケ玉の栽培条件について、科学的に捉えて合理的に判断することができる。 (2)本時の手だて ・テーマを設定し、デザイン画を描かせる。 ・コケをひもで巻き付ける際、事前に練習を行い、完成形を確認させる。 ・グループワークで表現する際には、アサーティブ・コミュニケーション法を使用させる。

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(3)本時の授業仮説 ・テーマやデザイン画というスモールステップでデザインを具現化できる。 ・予行による繰り返し学習で、技術が習得できる。 ・表現活動により、コミュニケーションスキルを向上させることができる。 ・作品の完成と、自己・他者評価による納得により、今後の草花栽培や利用への意欲が生まれる。 (4)教材 生徒:ワークシート、実習ノート、ビニール手袋、木綿糸(黒)、ピンセット、ハサミ、受け皿 ハイゴケ、用土(ケト土、赤玉土、ピートモス、もみ殻燻炭)、苗 教師:付箋、白タオルで作ったボール (5)本時の展開(第3次の第7,8時) 学習内容・活動 教師の支援 教材 配当 学習 評価の観点・ 指導上の留意点 時間 形態 評価規準及び 評価方法 ○服装検査・出席確認 ○服装を整えさせる。 10 一斉 (観察) 導 分 ○前回の学習内容を想起する。 ○草花の栽培と、草花利 実習ノート 入 用の実際について確認す る。 ○本時の学習内容を理解する。 ○本時の学習内容を説明 し、目標を理解させる。 ○自分が作るコケ玉をイメー ○漢字1字、または簡単 ワークシート 15 個別 【思考・判断・表現】 ジし、「テーマ」をつける。 な単語でイメージが膨ら 分 ・コケ玉のデザ むようなテーマを考えさ インについて、 展 せる。 表現することが ○コケ玉に使用する苗を選ぶ。 ○色・形がイメージに合 できる。(ワー 開 うかどうかに留意させる。 ク シ ー ト ・ 観 ○コケ玉のデザイン画を描く。 ○レイアウトが分かるよ 察) ⑴ うに描かせる。 <練習> ○白いタオルの球に、黒 タオル 10 個別 ○コケに、糸を巻き付ける練 い糸を巻き付け、バラン 糸 分 習をする。 ス良く巻けるように練習 させる。 (1)用土を作る。 ○ケト土2、赤玉小粒 1、 ワークシート 15 個別 ①用土を測る。 ピートモス1、燻炭 1、の 用土 分 ②用土の材料を混ぜながら、 割合でブレンドさせる。 少しずつ水を加える。 ③均等に混ざったら照りが でるまでまるめて練り、 団子状にする。 <10分休憩> めあて:用土からこだわって、Myコケ玉を作ろう

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(2)植物の調整 ○根鉢の形状を見ながら ワークシート 2 5 個別 ①植物の根鉢の土を軽く手 土を落とさせる。 コケ玉 分 で落とす。 展 ②①の周りに(1)の用土をつ ○球だけでなく、自由に け、成型する。 成型させる。 開 <実践> ○コケを裏返し、ゴミを ⑵ (3)コケを付ける 取り除く。茶色く変色し 【技能】 ①ハイゴケを貼りやすいよ た部分が厚いときはハサ ・コケの分量と うに水で湿らせる。 ミで切り取らせる。 糸が、バランス ②コケを土に貼る。 ○平らなところに広げて 良く成型されて ③コケの上から糸を巻きつ 貼らせる。 いる。(観察) ける。 ○糸の最後は、土の中に 入れ込む。 ○受け皿の色を選び、コケ玉 を置く。 ○班ごとに前で披露し、「テー ○テーマとその根拠とな ワークシート 1 5 班 【思考・判断・表現】 マ」と「観賞ポイント」を説 る観賞ポイントを簡単に 付箋 分 個別 ・テーマに沿っ 明する。 説明させる。 て、製作に工夫 が見られる。(観 察) ○説明を聞き、コメント(感 ○解説に対して、アサー 【思考・判断・表現】 想)を付箋に書く。 ションなコメントを書か ・アサーション せる。 な 講 評 が で き ○コメント(付箋)を交換し、 る。(付箋) ワークシートに貼る。 ま と ○まとめと評価を記入する。 ○集まったコメントをも ワークシート 1 0 一斉 め とに、まとめを記入させ 分 る。 ○草花の意義について、 各々の考えを問う。 まとめ:コケ玉を作ったら、○○な気持ちになった。

参照

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