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「隋唐帝国の成立」

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Academic year: 2021

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地理歴史科(世界史A)学習指導案

1 単元名 第Ⅰ部 ユーラシアの諸文明 第1章 ユーラシア諸文明と交流 2 東アジア世界の展開 「隋唐帝国の成立」 2 単元設定の理由 ○単元(題材)観 本単元では、紀元前の古代文明成立から分裂期を経て、隋による再統一、唐代には律令に基づく 支配体制が確立され、宋・元に至るまで、日本を含む周辺諸国に影響を及ぼす世界帝国へと変貌を 遂げていった様子を取り上げている。この間、中国からは漢字文化や儒教、政治体制が周辺諸国に 伝わり、今日の東アジアの社会、文化に影響を与えている。こうした歴史的側面から、中国の政治 的・文化的特徴について理解するとともに、中国を中心とする国際体制形成の意義を考察する力を 身につけることをねらいとしている。 ○生徒観 本クラスは大学進学を希望する生徒が多い。事前のアンケートでは「世界史を学ぶことは好きだ」 と回答した生徒は45.9%とクラス全体の半数を下回った。この背景には、生徒の中に「歴史=暗 記」という考えがあるからではないかと考えられる。その一方で「世界史や日本史の授業の中で、地 図を参照するなど地理的条件や自然環境などに目を向けることは大切だと思う」と回答した生徒は7 5.7%、「中学校も含む社会科の授業において、ペアワークやグループ学習、話し合いや発表をし たことがある」と回答した生徒は73.0%と、いずれも半数を上回った。地理的な要素に関心を持 つ生徒が多く、ペアワークやグループ学習の経験を多くの生徒が持っていることから、その経験を生 かして、地理的要素を取り入れたり、話し合い・発表を用いた授業を展開させたりして、世界史に対 する興味・関心を高めていくことが重要であると考える。 ○指導観 事前のアンケートの結果を踏まえ、「歴史=暗記」という考えから転換し、思考を伴う課題につ いて協働して解決へと導く姿勢を身につけさせる。そのために、本単元の指導では、唐帝国時代の 東アジア諸国の位置関係に理解を促す目的から、地図を用いたワークシートを使用し、作業的内容 を取り入れて、興味・関心をもって学習に取り組めるようにする。また、グループ学習の形態をと る際、ICT機器を用いて視覚的資料を提示し、具体的なイメージをもって考えたり、話し合った りしやすい環境を整える。 3 単元指導目標(到達目標) 〇古代文明の成立期から元代に至る中国の大まかな歴史の流れについて、意欲的に学ぶことができ る。 【関心・意欲・態度】 〇古代文明の成立期から元代に至る中国諸王朝と遊牧民との関わりについて考察し、表現すること ができる。 【思考・判断・表現】 〇地図を用いて、アジアにおける中国と周辺諸国とのつながりを読み取ることができる。 【資料活用の技能】 〇古代文明の成立期から元代に至る、中国諸王朝の政治的・文化的特徴について理解することがで きる。 【知識・理解】

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4 指導計画(全11時間) 第1次 東アジア (1) 東アジアの地理的特徴について興味・関心を高める。 1時間 第2次 東アジア世界の形成 (1) 殷・周王朝成立の過程を説明する。 1時間 (2) 春秋・戦国時代の社会的・思想的特徴について考察する。 1時間 (3) 秦・漢帝国における中国統治の相違点について理解する。 1時間 第3次 東アジア世界の展開 (1) 魏晋南北朝時代における中国諸王朝の興亡について概観する。 1時間 (2) 隋唐帝国の政治的・文化的特徴と周辺諸国との関係について考察する。 1時間(本時) (3) 唐帝国滅亡の背景と社会の変化について内容を深める。 1時間 第4次 東アジア世界の発展 (1) 10世紀の東アジアの変貌を概観する。 1時間 (2) 宋と周辺遊牧国家との関係と統治の特徴について考察する。 1時間 第5次 モンゴル帝国と元 (1) モンゴル民族のユーラシア支配について概観する。 1時間 (2) 元の中国支配の特徴と東西交流の要因について理解を深める。 1時間 5 本時 (1) 本時の指導目標 ① 唐帝国と周辺諸国との関わりを理解するために、地図を読み取ることができる。 【資料活用の技能】 ② 唐帝国と周辺諸国の冊封関係について考察し、表現することができる。 【思考・判断・表現】 (2) 本時の手立て 地図を色分けしたり、電子黒板で資料を示すことで、視覚的に分かりやすい授業を展開する。 特に、周辺諸国とのつながりについては、生徒に身近な日本の題材を取り上げ、思考を促す。 (3) 本時の授業仮説 地図を用いて諸国の位置関係を確認しながら視覚的に訴えていくこと、また国際秩序について 身近な日本を例にとることで、生徒が思考しやすい環境が整い、唐と周辺諸国の関係について、 深い理解を促すことができるであろう。 (4) 教材 教師: a:教科書「新版世界史A 新訂版」(実教出版) b:電子黒板 生徒: a:教科書「新版世界史A 新訂版」(実教出版) c:ワークシート

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(5) 学習の展開(学習指導過程) 学習内容・活動 (◯:学習内容、●=学習活動) 教師の支援 指導上の留意点 教 材 配 時 学習 形態 評価 導 入 ◯本時の流れを確認する。 ●隋唐帝国の統治の方法に ついて、ワークシートを 用いて確認する。 ◯隋帝国から唐帝国に継承された ものについて触れる。 ○隋帝国は短命であったが、続く 唐帝国は長期にわたり中国を支 配した点を理解させる。 a c 10 分 一斉 展 開 ◯絵画資料を見て、以下の点 についてグループで話し合 い、発表させる。 ●「なぜ、この絵にはいろん な国の人々が描かれている のか?」 ●「この絵に描かれている人 々は、唐に何のためにやっ てきたのか?」 ○唐帝国と周辺諸国の位置関 係を理解する。 ●唐帝国と周辺諸国との位置 関係について、ワークシー トの地図を使って、冊封国 と朝貢国を色分けする。 ○唐帝国と周辺諸国との冊封 体制がどのように築かれた かを考える。 ●なぜ、日本は唐帝国に朝貢 をしていたのかについて、 グループで話し合い発表さ せる。 ●なぜ、周辺諸国は唐に朝貢 し、冊封を受けたのかを考 える。 ○初めに個人で思考し、次に、グ ループ内で各人の意見を出した 上で共通した意見をまとめ、そ の他の意見もグループ内で共有 する。 ○唐帝国の官吏が話をしている様 子を、装束や顔立ちの異なる人 々が伺っていることを確認させ る。以上から、多くの国が中国 に遣使していることを確認させ る。 ○作業を通して、唐と冊封国と朝 貢国の位置関係を確認させる。 ○作業が滞っている生徒に対して 机間指導をし、位置を確認させ ながら地図へ目を向けさせる。 ○初めに個人で思考し、次に、グ ループ内で各人の意見を出した 上で共通した意見をまとめ、そ の他の意見もグループ内で共有 する。 ○考え方のヒントとして、漢字や 律・令、遣唐使の様子といった 日本が中国から取り入れたもの を描いた絵画資料を図示する。 ◯漢字や律・令など、中国との共 通点は日本だけでなく、朝鮮半 島にも見られることから、東ア ジア世界の中心としての中国の 存在を確認させる。 a b c a b c a b c 30 分 グループ 個人 グループ ↓ 一斉 ・唐帝国と周辺諸国と の関わりを理解するた めに、地図を読み取る ことができる。 【資料活用の技能】 ・唐帝国と周辺諸国の 冊封関係について考察 し、表現することがで きる。 【思考・判断・表現】 MQ:唐帝国の長期支配を通して、周辺諸国とどのような関係が築かれたか。

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ま と め ◯東アジアにおける冊封体 制について振り返る。 ◯唐帝国は、冊封体制を通して、 「世界帝国」としての位置を確 立したことを確認させる。 a c 10 分 一斉 (6)板書計画 隋唐帝国の成立 ◎隋 581~618 楊堅建国→ 中国統一(589) 大運河の建設 律(刑法)・令(行政法) 科挙 ↓ 煬帝の高句麗遠征→ 失敗 ↓ 唐建国 ◎唐 618~907 李淵、李世民建国→中国統一 唐の制度を継承→ 律・令など 科挙の実施 貴族が政界の中心

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参照

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