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和歌山懸那賀郡に於ける地主調査報告
和歌山阪府那賀郡東野上町及び市野上村に於ける地、には随分古 くからの現象で、山口問所に於ては既に大正十三年以来度々調査を 行うて居るが、今其の般況を概記すれば大要尖の通りである u 東野上町の地ヒ 一、地、にの場所和歌山燃の北西部を東西に走る梨子の木山 脈に属する八幡山(二三二米)、長峰山脈に属する経塚山(二九 一米)ル﹂が南北相封峠する問を紀ノ川の支流たる野上川は谷を 穿って賞流して居る。地、この場所は此の川の北岸洪積段昆の一 ト F ロ キ ジ ヨ ハ タ 部に相営ずる東野上町大字動木小字小畑である。 二、地、にの欣況急峻なる山腹を開墾して、階段欣田畑に化 したもので、地、にの区域は東西約二百五十米、南北約三百米の 小範国である(第一国及び口鰭(局員第一国参照)愛勃の著しき 所は約二十年間に一米飴の滑落を見て居るが、此の区域全龍之 して土地の傾斜而に沿うて下方の谷に向って、にり落ちつ L あ る和
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東野上町地と地域間 も の で あ る 。 ( 口 給 潟 凡 例ゑ
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1=1, 国 三 毎 の 闘 に 如 参 8 地均しを施し漸く水 平を保つ様に工夫せ られ、叉之等の階段 第一間 紙同畑の下部に相官 する、野上川河岸の 小畑の人家は、 般 に 土 牽 に 狂 ひ を 生 じ、戸障子の立て付けが悪くなり、数年毎に土豪を上げ、住を 引き起さねばたらない。 又此の附近ι
於ける井戸は地愛のため楕同形'となり、或は瓢形となったものが多い。而して此の地方の地、こりは明治二十二 年八月十九日の大豪雨以来のととで、現今に於ても豪雨の後は 下り方が激しい様である。 那賀郡南野上村附近地と地域国 第二岡 四 粁 か 一 i に相営ず 丸る、長蜂山脈の白 一髪畑峠(五二九米) 一長峰峠(五二
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米) 二。の南側傾斜面、短 ノ川水源地たる南 野上の諸部落にも 地 と が あ る 。 ( 第 二 国 参 照 ﹀ 一般に極めて小規模の且つ経漫なる地、乙で あるが、共の中にで梢著しきは南野上村大字東上谷である。同 地は鍾ノ川の谷に沿ふ念峻たる傾斜地で、地、この区域は東西約 一粁、南北三百米位の範閣である。山腹を開墾して階段以に悶 畑を作り或は宅地を捺らへたもので、人家は傾斜を生じ、数年 目毎に修絡を要し、叉水田も時々地均をして漸く水平を保つ様 に工夫せられて居ると主は前記小畑と同様である。又、銭、水 田の畦等が一米飴も、こり落ちた跡が所々に建って居る J 市して 此の地方の地、こは極めて綾漫で昔から纏綾的に進行して居るら しく、現今八十歳の古老も共の始まりを知らぬと云って居る。 叉豪雨の後は変動の度が矢張り激しい・と云ふことである υ 共他 附近の冷水、西上谷、赤沼、海老谷、東畑の諸部落に於ても、同 畑、薮等が極めて斡微な地、こを起して居る。又同地方の地とは 相営古くから起って居るものらしく、赤沼、海老谷、趨の扶け等 の地名が存するととも之等に関するものならんか£思はれる。 四 、 地 、 こ の 吠 況 五、原因考察此の地方の地、こを特に潜勤と稀し、和歌山附 近の頻護地震或は所謂横尾断居線等主結びつけ、地塊運動に基 因するもの L 如く説く向もあるが、地塊運動か否かを判別する四 一 一
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には、猶ほ充分なる調査 ' Y ﹂精密なる観測結果に侠たねばたらな い ー と 忠 ふ 。 而して此の地方の地居は主'として輝岩を以て構成せられ、 所々に蛇紋岩を交へて居るが、一般に岩石の腐蝕の度が著しい。 (口給弱震第五周及第六国参照)叉地援の直哉は念傾斜せる山 腹面に階段欣に水田又は畑が作られて居ることに注目せねばな ら な い c 以上の様な地形や地居構造の場所に地との起るととは 敢て珍らしいととではなく、寧ろ営然のと'とであらう。叉里人 が土地肥沃なり左稽する場所が殊に地、この度が激しい、之れは 土壌の深さ左地、ことの密接なる関係を物語るものであらう。共 他水悶を畑に化した矯め地、この度が減じた ξ 云ふとと、豪雨の h 後に地、この度が著しくなる傾向があると'とは、水分の供給在地 と ξ の関係の密接たると之を現はすものであらう。 今一つは一地方に群を怨して地、にの現れて居ると之は、地裁 構造印ち同種類の岩石が分布せられ、且つ腐蝕度が略悶一程度 に進行して居る矯めで、格別怪しむに足らないと・とであらう o 要するに此の地方の地変は皐に一局部に起る地盤の剥落現象 であって、従来各地に於ける地、にと共の機巧は全く同一であら う。印ち地盤の腐蝕が最大原因で、水分の供給在地形の念傾斜 四 = 一 二 は地とりを促進せしめたもの主考へるのが最も遁営であらう。 (昭和八年五月三十日)