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JAIST Repository: R & D による地域産業創造と活性化 : コーディネーター体制からプロデューサー体制への転換

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Academic year: 2021

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

R & D による地域産業創造と活性化 : コーディネータ

ー体制からプロデューサー体制への転換

Author(s)

Kwon, Songwook

Citation

年次学術大会講演要旨集, 17: 47-50

Issue Date

2002-10-24

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/5938

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

1A08

R&D

による地域産業台り

造 と活性

Y ヒ 一 コーディネータ 一体制Ⅴからプロデューサ 一体制 V への転換 一

OSongwook

Kwon (

東北大経済

) 1 . はじめに 日本における R&n による地域産業の 創造と活性化 ( 以下地域産業創出構想、 と呼ぶ ) の重要性 が 通産省の「 80 年代の通産政策ビジョン』をきっかけに 幅広く認識さ ね 、 地方自治体が 産業側 と 大学側と連携し、 積極的に中核的支援機関を 設置し、 テクノパークやリサーチ パ一 ク といっ た 研究開発機能の 整備を実施するようになった。 しかし現在の 状況を見ると 地域産業創造構想 において地域企業との 結び付が弱くなる 一方、 先端技術産業の 立地が進まず、 地域企業の関心 も 薄くなっている , " また、 研究開発会社から 事業会社への 転換が順調に 進んでいないなど、 そ の役割を十分に 果たすまでに 至っていない。 本研究では、 このような問題の 原因を明らかにするために 東北インテリジェト・コスモス 構 想の事例 " を 取り上げ、 地域の産業創造構想において 最も重要な問題のひとつとして 既存の体制 の 特徴と問題点を 指摘する。 またその対策案として 研究から市場化までの 全プロセスを 推進し ていく新しい 体制としてのプロデューサ 一体制への転換の 必要性について 検討する。 2 . 地域産業創造構想、 とその体制 日本㈹地域産業創出構想の 体制を形作ったのは 1983 年に制定されたテクノポリス 法であ った。 この時期に 26 のテクノポリス 地域と 26 の頭脳立地地域が 形成された。 その背景には 関満博ら (1994) が主張しているよさに、 東京を中心とした 首都圏に一極化する 産業構造を克服し、 地 域 が自立的な発展をするためには 地域においてハイテクを 支える基盤技術の 形成、 それによる 地域産業の自立的かつ 独立的発展を 担 う 必要があ った。 テクノポリス 法 と頭脳立地法は 1997 年 ・に改正され、 現在では 1999 年に制定された「新事業創出促進法」に 提示している 事業創出支援 プラット フ オームによって 進められることとなった。 こ ㊤法によってコーディネ 、 一タ 一体制が より強調されるようになった " 、 。 コーディネ 、 一タ 一体制とは地域産業創出構想において 中核支援機関を 設置し、 研究から商品 化 までの各段階におじて 必要とされる 様々な支援を 行 う ことによって 新産業を創出していく 体 制であ る。 中核支援機関は 地域産業創出構想において 最も主要なアクターおよびファクタ とし てその役割が 益々注目されるようになった。 それはテクノロジーアセスメント 報告書 (OffiCeof TeChnology ASSe ㏄ me Ⅱ t1984) " の 結論㈲ように、 「内発的」または「先端技術の 開発」のため の 最も重要な条件は 固有の先端技術会社の 設立を促進し、 それらの存続を 支援する技術的なイ ンフラストラクチュアおよび 事業 ネ、 ッ トワークにあ るということからであ った。 そこで各地域はアメリカなどの 成功事例を取り 上げ、 日本の事例と 比較しながら 不足もしく は欠如しているファクタと 支援コーディネ 、 一 ターから解決策を 求めてきた。 しかし、 福島 (1999) が 指摘したよさに 実際に地域共同研究センターやべンチャー・ビジネス ,ラボラトリ、 TLO のよ うなり ェ ゾン機能をもつ 組織を設置するなど 対処しょうという 努力をしてきているが、 成果を 上げているとは 言い難い。

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3 東北インテリジェト・コスモス 構想の事例 1) 東北インテリジェト・コスモス 構想、 と研究開発機能の 整備 東北インテリジェント・コスモス 構想は 1987 年に新潟県を 含む東北 7 県、 経済団体、 大学 から構成される 「東北インテリジェント・コスモス 構想、 ゼ県 協議会」 によってマスタブラン が 策定された。 東北インテリジェント・コスモス 構想は、 東北地方が研究開発と 産業開発の 国際的な拠点となり、 未来型産業社会一重層的産業構造を 持った地域社会一を 形成すること を目標とする 構想であ る。 「研究開発プロジェクト」、 「新産業育成・ 支援プロジェクト」、 「高 度情報化プロジェクト」、 「基盤整備プロジェクト」 の 4 つの基本プロジェクトを 設定した。 この構想の研究開発プロジェクトを 具体的に推進するのが ( 株 ) ICR であ る。 東北地域にお いて独創的な 研究開発を推進していくためにその 先導的な支援組織体として 設立された。 その 活動を通じて、 仝までに 14 個の R&D 会社を設立している。 そのうち 7 年の研究期間を 終了 し 、 開発研究に取り 組んだのが 6 社で、 9 社が事業会社としてスタートした。 ( 株 ) IC;R 0 主要な業務は R&D 会社㈲設立・ 運営支援と、 研究施設などの 賃貸業務であ り 、 また研究成果の 実用化と事業化支援活動を 行っている。 研究開発支援は 主に生研機構、 基盤技術センター、 医薬品機構の 三つの国の研究推進機関の 制度を活用して 行っている, そ れによって国から 7 割民間から 3 割の出資を受けて、 図 1 のように R&D 会社を設立してい る。 R&D 会社は、 2 社以上の企業によって 設立され、 研究期間は原則として 7 年であ る。 研究 指導者は東北大学を 中心に東北地域の 大学の研究者で、 その研究者のシーズを 中心に出資し た企業から㏄ 出向研究員と 共同研究を行っている ,研究成果は R&D 会社に帰属することにな っている。 図 1 の実用化段階の 支援において㈲ 支援については、 実用化可能性の 高い研究成 果を共同開発により 商品化・事業化に 結びつけるという 体制で行 う 。 ( 株 ) ICR が最長 4 年間 で 費用の 3 分の 、 2 の資金を無利子で 援助する しかし開発会社はあ る一定の基準に 達してない 場合に返済義務はない。 図 l TCR の段階別事業プロセスと 支援体制 " ン - ス ステ ツプ "2

テソプ 3

面訴場

事業会社 研 究 研 究 成

開発会仕

Ⅰ 41 1 段階一基盤技術の 形成 2 段階一実用化段階 3 段階一事業化段階 出所 ) インテリジェント・コスモス 研究機構より 作成 2) コーディネ 、 一タ 一体制における 現状と問題点 ( 株 )ICR は以上のように 各種支援を行 う ト一 タ ルコーディ不一ターとしてび ) 役割を担って いろ。 しかしその成果は、 研究成果としてよく 取り上げられている 特許申請件数 は あ るも㈹ の 、 15 年間 14 個 ( 株旧 &D のなかで実際に 技術移転契約を 締結したケースは 現在までに 4 件に 過ぎず、 また移転先であ る地元企業はまだその 成果を充分活用しているとはいえな い 状況であ

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る 。 東北通産産業局東北産業技術委員会 (1998) でも指摘されたように 地域企業の結び 付が弱く なる一方、 地域企業の関心も 薄くなっている。 研究開発会社は 事業会社への 転換が順調に 進ん でいないなど、 その役割を十分に 果たすまでに 至っていない 状況であ る。 また現在までに 一個 の成功事例もないために 内部から生み 出した資源がなく、 自主財源の基となる 運用基金が少な い 中、 人件費と管理費などの 上昇、 研究開発費の 増加、 金利低下による 運用利息収入の 減少な どの要因により 大幅な財源不足が 大きな問題となっている。 このような状況になった 主要な原因は、 研究から開発、 市場化の異なった 段階を含む全プロ セスを視野に 入れた戦略的なマネジメント 体制になっていないことであ る。 まず、 図 1 の ょ う に基盤技術形成の 1 段階、 実用化の 2 段階、 事業化の 3 段階にわけ、 ステップことにマネジ メントする体制となっている。 研究開発会社は 研究終了した 時点で実体がなくなり、 研究段階 での研究者は 研究の成果が 商品化されるかどうかに 関係なく論文や 特許などで評価される。 次 の段階はコーディネ 、 一タ 一によって開発のための 研究がさらに 行われるバトン・タッチ 式にな っている, これは研究 づ 開発 つ 商品化 づ 販売というリニア・モデルを 前提にしていることで あ る, しかし KIine と Rosenber メ 1984) が指摘したように 研究と開発、 商品化の間には 学習と プロセス・イノベーションが 生じる ", そのために全プロセスを 総括し、 マネジメントする 存在 および組織が 必、 要になる。 しかし段階におじて 支援を行 う 現在のコーディネータ 一体制では、 各段階別の実施主体と 支援組織はあ るも㈲の 、 全プロセスを 一括してマネ 、 ジメントする 主体は 存在しない。 また、 全 プロセスを一括してマネ 、 ジメントする 主体がないために、 他の プ ロジェ クト 問 ㈹協力または、 調整が行われず、 地域全体㈲レベルでの 目標にまとめられず、 プロジェ クト間のシナジー 効果が現れていない。 さらに、 地域の財政状況上、 外部からの資源を 早期に内部化し、 それによって 外部から㏄資 源を吸引し成長していくという 好 循環を生み出すために、 地域は覚部から 調達した資源が 少な くなる前にできるだけ 早く成功事例を 作らなければならない。 そのためにはシーズからの 出発 ではなく、 ニーズからの 出発でなければならない。 しかし、 ( 株 ) ICR の場合、 東北大学の指 導研究者のシーズを 中心に企業からの 研究員よって 共同研究が行われる。 指導研究者は 非常任 で、 企業からの研究員も 2 一 3 で交代される 出向研究員になっているために、 一貫した目的を 維持しにくく、 段階 別 でも責任と評価の 対象が明確ではない。 ( 株 ) ICR 自体も出向人事が 多 く 、 研究から商品化までに 要求される長期間において - 貫した支援を 行 う ことには限界があ る " 4, コーディネ 、 一タ 一体制からプロ ヂユーサ 一体制への転換 以上東北インテリジェント・コスモス 構想、 の事例で、 既存のコ - ディネ 、 一タ 一体制では R & D による新産業の 創出に限界があ ることを指摘した。 そこで既存のコーディネータ - 体制㈲問 題点から本研究で 提案するのがプロデューサ 一体制であ る。 プロデューサ 一体制とは プ ロジェ クト の異なる各段階を 含む全プロセスにおいて、 一貫して目的とゴールを 志向し 、 速やかな意 思決定と調整を 行 う ために、 一つ一つのプロジェクトに 、 全 プロセスにおけるマネジメントの 権 限を プ ロデューサ一に 与え、 全 プロセスを一体化して 展開していく 体制を意味する。 この プ ロデューサ一体制は 次のような特徴を 持つ体制であ る " ① 目的とゴール 志向,陸 図 2(b) のプロデューサ 一体制では全プロセスの 推進主体としてプロデューサーが 存在し 研究テーマ課題を 実現していくに 際して、 達成すべき目標や 市場化までのシナリオをはじめと

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する達成過程の 明確化を図るとともに、 研究開発テーマの 政策的位置付けの 明確化、 使用する

研究開発制度

(

予算規模

)

の明確化、 さらには規制緩和の 制度改革、 他の政策との 連携などを

含 めた統合白りな 体制であ る ②フィードバック ( い のコーデイネータ 一体制のように 各段階が終わってから 次の段階に移していくのではな く、 研究の段階から 商品化を俳頭に 入れたマネ 、 ジメント ス J まできて、 開発と市場化の 段階に技術 の 修正が必要な 場合、 それを改善するのに 膨大な費用と 時間が掛かってしまう 危険性が少なく なる「 ③プロジェクト 間シナジー効果 (b) ㏄ プ ロデューサ一体制ではプロジェクト プ ロデューサ一の 選任とプロジェクト 間の調 整や協調などを 担 う PO の総合プロデューサ 一によって行われる。 PO 総合プロデューサーが 地域 レベルでの目的を 念頭にいれた 各プロジェクト 問の総括及び 調整が行われ、 類似した研究開発

との関係と㏄

整理、 複数研究開発の 連携化によるシナジ - 効果を期待することができ る ④ 意思決定と責任、 評価の明確化 プ ロデュ @ サ一体制では 研究と開発、 市場化段階のすべての 段階が プコ デューサ一のもとで 行われるために、 プロジェクト 全体的にその 意思決定と責任、 評価が明確化になる。 それによ

ってプロデューサーは 全過程をひとつの 過程として評価されることとなり、 より積極的に

地域

市場のニーズを 考慮した研究テーマの

選定や技術マーケティンバを

行 つ - 図 2 コーディネータ 一体制からプロデューサ 一体制 2-a コーディネ 、 一タ 一体 帝 Ⅱ 2-b ブロデューサ 一体制 C2 C3

"

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モ,

ニキ

0

た市

㏄口砥 / じ合 R

圧注

一 ター Pl,P2,P 尺一プロジェクト 呂リ プロデューサー PO 一総 , 岡本憲明「全国調査 苦戦するサイエンスパーク」『日経地域情報」第 244 号、 1996 年 4 月 15 日、 2 ∼ n へ一ソ 。 伊藤 維午 ニテクノポリス 政策の研究」日本評論社、 1998 。 東北経済連合会「ポスト 四全総への 提 言 ・中間報告」 1996 など数多くの 文献に指摘されている。 , i 東北地方が研究開発と 産業開発の国際的な 拠点となり、 重層的産業構造を 持った地域社会一を 形成するこ とを目標とする 地域産業創造構想であ る。 " 島田晴雄Ⅱ産業創出の 地域構想』東洋経済新聞社 1999 、 事業創出支援プラットフォームは 全国各地域が それぞれ持っている 能力や資源が 適切に ネ、 ッ トワークされ、 効率的に結びつけるような 仕組みのひとっと し て 取り上げられたのであ る

巾 Bruno and Tyebjee (1982) 新産業創出ための 環境の 12 のファクタ取り 上げた。 ①・ Venture capital

availability , (2)presence@of@experienced@entrepreneurs ・ @technically@skilled@labor@force , @accessibility

of@suppliers ・ @accessibility@of@customers@or@new@markets , @favorable@governmental@policies@@?@@@o

v@ S ・ J , Kline@ &@N ・ Rosenberg@ 1986 , An@overview@of@innovation , "@in@The@positive@sum@strategy , ed , R

参照

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