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第14回北関東医学会奨励賞

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Academic year: 2021

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第14回北関東医学会奨励賞

平成 8年に 設された北関東医学会奨励賞の今年度, 第 14回受賞者の募集が本会機関誌 The KITAKANTO Medical Journal」第 60巻 1号で行なわれた. 平成 22年度第 1回理事会の決定により組織された北関東医学会奨励賞 選 委員会 (以下, 選 委員会) が 7月 12日に行われ, 白倉賢二選 委員長の議事進行の下, 始めに選 方針の確認を 行った.その結果,前年の方針に倣い,評価基準を 1.科学,臨床,保 医学上での重要性,2.将来の発展性,3.独 性,4. 北関東医学会・地域に対する貢献度, 5. 論文全体にあらわれた業績とした. また, 受賞年齢上限を厳格に適用すること とした. 続いて, 候補者の選 に移り, 選 委員に予め検討を依頼してあった各候補者の推薦書と代表的な論文 2篇を もとに厳正なる審査を行った. その結果, 受賞候補者として堀口昇男氏 (群馬大学医学部附属病院肝臓・代謝内科), 井 博氏 (群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学)を選出し,堀口氏, 井氏の 2名を第 14回北関東医学会奨励賞受 賞候補者として選 した旨を奨励賞規定に基づき会長に答申した. 8月 20日開催の平成 22年度第 2回理事会におい て,この 2名の候補者を受賞者として決定し,10月 8日に開催された平成 22年度評議員会に報告した.また,同日の第 57回北関東医学会 会会場において執り行われた北関東医学会奨励賞授与式において星野洪郎会長より堀口昇男氏, 井 博氏の 2氏に賞状, 記念楯および副賞が授与された. 北関東医学会奨励賞受賞者 氏 名 堀口 昇男 所 属 群馬大学医学部附属病院肝臓・代謝内科 最 終 学 歴 群馬大学大学院医学系研究科博士課程修了 (平成 14年 3月) 業 績 ⑴ 業績の課題 肝疾患における細胞特異的な STAT 3の役割 ⑵ 研究実地活動等の概要 細胞増殖因子に関する研究を大学院生時代にはじめ, 特に HGF (肝細胞増殖因子) の役割をトランス ジェニックマウスを用いた実験系で解析し複数の論文に報告した. HGF の肝発癌促進作用については, (1) HGF-HGF レセプター (c-Met)の autocrine loop の形成による HGF シグナルの活性化,および (2) HGF の血管新生作用が関与していることを解明した. この結果については, 日本肝臓学会 会および日 本癌学会 会のシンポジウムで発表している. ⑶ 関連研究・関連活動等の概要 平成 17年から約 3年間,米国アルコール研究所/米国立衛生研究所 (NIAAA/NIH)に留学し,肝疾患 における JAK-STAT 系の役割, 特にアルコール性肝疾患における STAT3の役割について, 細胞特異的 STAT3ノックアウトマウスを作成し解析を行った. 平成 19-20年度の 2年間は, 日本学術振興会の海外 特別研究員 (NIH 枠) に採用され, 米国アルコール学会をはじめとする学会報告および複数の論文を発 表している. 帰国後は, 日本や米国などの先進国で問題となっている, 脂肪肝に慢性炎症を伴い, 肝 変への経過を たどる, 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) の病態における細胞特異的な STAT 3の役割 につき,臨 床検体を用いた検討および細胞特異的 STAT 3ノックアウトマウスを用いた研究をすすめており, この 研究課題は平成 22年度科学研究費若手研究 (B) に採用されている. 氏 名 井 博 所 属 群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学 最 終 学 歴 群馬大学大学院医学系研究科博士課程修了 (平成 16年 3月) 業 績 ⑴ 業績の課題 前立腺癌責任遺伝子の探索に関する基礎研究 ⑵ 研究実地活動等の概要 107 Kitakanto Med J 2011;61:107∼108

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本邦における前立腺癌の罹患率および死亡率は近年急激に増加しており, 泌尿器科領域のみならず社 会的にも注目されている疾患である. 前立腺癌は家族歴を有することがリスク因子であることが かっ ている. これまで我々は前立腺癌の家族集積性に着目し, 臨床的検討, 検体収集と遺伝子解析を行ってき た. 2000年, 前立腺に関連する候補遺伝子群の一塩基多型における関連解析から始まった. 2004年には 日本人家族性前立腺癌の全ゲノム罹患同胞対連鎖解析を行い, 前立腺癌疾患関連遺伝子座を 1p36と 8p23に同定し, 国際誌に報告した. 同研究において第 92回日本泌尿器科学会 会賞と第 15回前立腺が んワークショップ医学賞を受賞した. その後,8p23に存在する遺伝子についての関連解析を行い,MSR1 や FDFT1遺伝子の一塩基多型と日本人前立腺癌の関連を示し, 国内外の学会における報告をしてきた. 近年報告が相次ぐ前立腺癌全ゲノム関連解析 (Genome-Wide Association Study: GWAS)により同定さ れた 8q24に存在する SNPsに関する検討, は平成 20年度科学研究費・基盤 (C) に採択された. 現在は, 欧米を中心とした複数の GWASより同定された前立腺癌関連遺伝子座群の日本人検体を用いた検討を 行う準備を進めている. ⑶ 関連研究・関連活動等の概要 群馬大学医学部附属病院では, 前立腺癌に対する新規治療薬, 進行性腎細胞癌に対する新規 子標的 薬の臨床試験遂行に携わっている. また, 前立腺癌患者に対する内 泌療法による認知機能の変化に関 する臨床研究を担当している. 前立腺癌に対する全身療法として最も一般的かつ有効である内 泌療法 であるが, 当治療法による患者の認知機能の変化に関する欧米からの報告が散見されるがその結果は一 定していない. 本邦において短期内 泌療法が認知機能に及ぼす影響について検討し, 日本泌尿器科学 会東部 会で報告した. 対外的には, 本年度から泌尿器科 子・細胞研究会の評議員として活動している. 第 14回北関東医学会奨励賞 108

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