Title
稲の生育時期と稲小球菌核病の発病との関係
Author(s)
照屋, 林宏
Citation
沖縄農業, 1(2): 15-17
Issue Date
1962-12
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/888
Rights
沖縄農業研究会
宿 の生 育時期 と病 小 康 菌核 病 の発病 との幽係
周 鼻 水 宏さ (琉 球 農 業 試 験 場) 1.は し が き 最近の沖縄に点ける水稲作は 、恵まれ た自然的!環境を 利用 して水田の高度利用、台風回避 の対策お よび水田の 年間多収 を増大 させ る目的で種 々の作付体系が険討 され てい る。.なかで も早期栽培や晩期栽培を取 り入れた水稲 三耕作については、すでに農試名護夏場において十分な る成果が得 られてV、る。 しか しなが ら一方植付時期の変動に伴い 、水田病害虫 の様相も種 々変化 して きてい る。と くに水稲小球菌核病 が湿田塾老朽化水田や天水田に多い .本病の被害は、1957 年1期作か ら急増の一途 をた ど り、1957年の2期作にはじ めて石川市の一部に異常な大発生がみ られた。それ以来 各地に
患V,て も被害が多 くな り、白薬
店病や稲熱病に次 ぐ病害 とな った0本病に関 しては数多 くの報告がみ られ る(井上ニ1961、青柳ニ1953、益 田 ニ1954、小野;1952、田杉:1 957) ,実際両での防除 も各地で推進され 、かな りの成果 が得 られてvtるO筆者
は台風災害の多い高温多雨の下に 栽培 され る二期借の稲に被害の多い ことに着 目し、これ が 各生育時期を通 うして如何なる時期にあ った ものが蘭 の侵入を容易に し、発病(人㌧へては被害撮収に患 よぼす影 静が大きいかを追究する 目的で1958年に本実験 を行 な っ たが 、若干の知見が得 られたので報告する0 本実験の実施にあた っては、当研究室長長山正利技師 か らた えず 御指導 をvlた だvlた。また 、本実験の 調査 にあた って、特に西平良雄氏、外聞忠守氏 (硯南部 普及 所勤務)な らびに当研 究室員の御協力を得た。資料の鑑 埋 、と り・ま とめにあた っては、
仲座集群氏 (横磯張切) に便宜 を計 ってV、ただいた.記 して ここに況 く喜射恵を表 す る。なお 日本政府の技術援助で来島中の農林省農業技 術研究所新海昭降出には御多忙中にもかかわ らず原相 を 校閲●して項ヽ(た。 2.尭 騒 材 料 お よ び 方 法 1)・供 試材料 と栽艦方法 1958年8月5日に琉農試名護安 物で手番麗育成 された23EI苗を8月28日にa/50000ワグネル ポ ッ トに1株 3本 随とし、試艶区の構成は為の港の2区制 に して1区当 り1株 を供試 した。肥料はポ ッ ト当 り各襲乗 成分盛 を0.5g(
N
は硫安を2.4g.
P
は過燐酸石灰 を3.0g. Kは塩化加盟0.8g)を金塊基肥に施用した0品陳は、槻 病性の晩生品怪国頭1号 を供試 した。 2)接建方浅 水病菌の接種源には、1957年2期作の嘉 南8号に異常発生 した石川市産小球菌核病菌を、あ らか じ め室内で河村(1941)の稲 ワラ培地に よって培養 し、菌核 を形成させた後に、稲の各生育 ステ-ジ別に1茎 当 り2カ 所、針 ピンで稲の集場内に穴をあげ、て れに供試菌核 を 試験区当 り3茎、1茎 、 1カ所当 り8-10粒を挿入接種 し た。接衝及び収匿 日は第1表のとお りである。 第 1衷 稲の各生育曜澗別接櫨 日と移植後接種時まで の経過 日数 区 3)調査-)JJ法 発病調査は、 収健脚(
1
2
月18日)俳統全 株を刈取 って、抑侵入率、貼附侵入率、同蘭核形成率を 調蒸 したoなお、 減収率の査定には後藤 ・深雑
炊 (195 2)の読糾又罪出法に従 った0 3 .1輿 蝕 結 果 稲の植付を同時に し,粛核の接
排 日をそれぞれの生育 ステージにかえて行 な った結果は、第2袈お よび第 1図 に示 し允通 りであ るO 稲は植付後,所
帯噂の早 くか ら発病 しはじめ生育後期 の葦熟期に到るまで発病進犀がみ られ る。 しか し、一般 的にV,えることは移;1=櫨 か ら、10-60日 (卦けつ糊∼槻 ば らみ湖)前後までの接鹿による韮硝侵入率、粋侵入率 などの発病は高いよ うであ り、木実験の職印内では この 時糊が最 も耶病性の体質を有 するtl,の と考 え られ る。 また、被讃減収率は生育初糊か ら位高分けつjLJ
]の伸長 期に末席の被書が多vlことは、榎入港 よび発憐率 と多 少 のずれがあ るoV'わゆ る魂丙歯
の綿棒
-の侵入が早けれ ばそれだけ被害 頭,増大され るもの といえよ●うO16 沖 縄 威 光 第1巻 第.2号 (19岳2う 第2表 稲小球 菌核痛の発病 と.稲の重曹 ステージ との関係 (2区平均値1958年 ) 1 ・ 鯛 Il .,匿 ・F '[ .・-
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・,■ -i 第 3襲 稲の生育期間 中の気 象衷 ※ 琉 球 気 象 台 資 料 4. 考 棄 以下に述べ る静 民の実験方法 と多 少異なる点 軌あ った が 、実験結果は一致点が多か ったo 稲小球薗核病 の侵入は .稲の仝生育期間 を億 うして可 随で あるE.とは 、青柳1)5) らと一致 し、.また 、時期的 に多少のずれ吐あるが 、卦けつ期か ら穂ば らみ期にかけ ての侵入が 最 も容易で 、梓 段入発病を増大せ しめた傾 向 も井上2)、益 田10)らと一致 する。 野 中 ・菅 井9)・ らは蘭の押廃人は乳熟周か ら黄熟期に かけて急速に適展 するとvlう。著者の給巣では 、稲の体 質が弱い時期であると考 え られ る出穂後 の接 勧 場 内侵 入率 、被害率 とも億 か っ潅。この要 因は、小野7.)のい う 宋温の低下に よ って菌の進 昇が抑制 され たものか 、,また 按、稲の成熟速 度の低下 のために、菌 の侵膏 力を萄めた もの とも考 えられ る。 沖縄における2期件稲 の本病防陵の適期は、.生地条件 に よって多 少異な るが重商期 の早 くか ら水の多い常発 田 は 、それだけ菌の侵入潜 よび進展 を助長 し披啓 も大せい か ら、異 数問題 として被涛減収率の最 屯ピークにあ る最 高卦 けつ期 を中心に前後 して薬剤
防除 も集 中的に行 うq)頼塵 .・稲の生育時期 と稲小球菌核柄の発病 との関 隣 が肝要で あると考 え られ る。 第 1図 生 育 ステー ジを異に した時の稲小球菌 骸病菌rD 接種時期が発病患 よび就収率に及ぼす 影響