特別活動学習指導案 広島県立三原特別支援学校 指導者 教諭 沖本 昌也(T1) 教諭 小坂 浄美(T2) 栄養教諭 富岡 真弓(T3) 1 日時,場所 平成 25 年9月 13 日(金)7時間目 13:45~14:30 第2学年3組教室 2 学部,学年 高等部 第2学年3組(単一障害学級) 6名(男子3名,女子3名) 3 題材名 食に関する指導Ⅳ 4 題材設定の理由 〇 題材観 本題材は,高等学校学習指導要領第5章に示された『適応と成長及び健康安全』の「コミュニケーション 能力の育成と人間関係の確立」及び「心身の健康と健全な生活態度や規律ある習慣の確立」を受けて設定し た。本題材の内容の指導等については,特別支援学校高等部学習指導要領第8章に示された3点の項目に配 慮して行うものである。 本時の指導は,「食に関する指導の手引」に示された食に関する指導の目標のうち,心身の健康(心身の 成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事の摂り方を理解し,自ら管理していく能力を身に付ける。) と食品を選択する能力(正しい知識・情報に基づいて,食物の品質及び安全性等について自ら判断できる能 力を身に付ける。)に関連するものである。 栄養バランスのとれた1日3回の規則的な食事は,心身の発達や体,脳の働きをよくする。しかし,社会 環境の変化に伴い,大人や子供の生活が「夜型化」する傾向にあり,あわただしい朝の時間に簡便な朝食で 済ませる家庭が増えている。 そこで,本題材では,栄養バランスのとれた食事(赤:主に体をつくるもとになるもの(血や肉となるも の),黄:主にエネルギーのもとになるもの(力や体温となるもの),緑:主に体の調子を整えるもとになる もの(体の調子をよくするもの))ができるよう,野菜を取り入れた食事をする生活習慣を身に付けさせる ことをねらいとしている。本題材では,野菜やくだものに含まれるビタミンCについて知ることを通して, 朝食で不足しがちな野菜や果物を積極的に選択する力が育つと考える。 〇 生徒観 本学級の生徒は,単一Ⅰ教育課程を実施している生徒(男子3名,女子2名)と単一Ⅱ教育課程を実施し ている生徒(女子1名)の計6名である。 学校生活において,自分から教職員や同級生,先輩に話しかけたり自分の思いを伝えたりして,積極的に 人と関わりをもとうとする生徒が多い。しかし,相手や目的,場に応じて適切に話したり伝えたりすること
せずに何でも食べようする態度が徐々に育ち,給食を残すことは減ってきている。一方,強い偏食がある生 徒もいる。 朝食については,5月に赤・黄・緑のグループで示した食べものがそろった朝食を食べる大切さについて 理解を深め,積極的に食べようとする意欲を高める学習をした。しかし,6月の朝食調査では,赤・黄・緑 の3色のグループで示した食べものがそろった朝食を食べている生徒が5名,赤・黄のみで緑の食べものが ない朝食を食べている生徒が1名であった。3色がそろった朝食を食べている生徒においても野菜の量や種 類が少ない傾向があり,生徒は赤・黄・緑の3色をそろえることで栄養バランスのよい食事になることはほ ぼ理解しているが,日常生活での実践は不十分である。 〇 指導観 指導に当たっては,学習活動全体を通してペア学習で取り組ませ,適切なコミュニケーションをとらせな がら課題を達成させたい。併せて,野菜や果物の栄養的な特徴であるビタミンCに注目させ,野菜や果物を 取り入れた栄養バランスがとれた朝食を考えさせる。理由を交えて栄養教諭に説明できることを目標に取 り組ませ,家庭で栄養バランスのよい朝食を食べるという実践に繋げたい。 ペア学習において,適切なコミュニケーション(適切な言葉遣い,自分の意見を言葉や見振りで伝えるこ と,他人の意見を聞くこと,話し合いながら結論をまとめること,順序だてて説明すること,理由を説明す ることなど)が見られたときは賞賛する。 導入では,2学期の職場実習や10月の研修旅行に向けて健康管理が重要であるが,自分たちの食生活の実 態として,朝食調査の結果から栄養のアンバランス,特にビタミンCの不足が心配されることを知らせる。 ビタミンCは,生徒にとって清涼飲料水や菓子など嗜好品の商品名としてテレビのコマーシャルで聞き覚 えのある栄養素である。しかし,どんな食品に多く含まれるかについては十分理解できていない。そこで, 試験紙を使用して,食品中のビタミンCの含有量を量る実験を行い,レモンやみかん以外にもいろいろな野 菜や果物,特にじゃがいもにはビタミンCが多く含まれているという栄養的特徴に気付かせたい。この実験 では,試験紙の色の変化を自分の目で読み取らせたい。また,じゃがいもや市販の野菜ジュースに含まれる ビタミンCの量について,発見させたり気付かせたりしたい。 これらの気付きをもとに,ペアで一緒にそれぞれの朝食を考えさせる。その後,考えた朝食をその理由を 交えて栄養教諭に説明させる。間違いや不足があれば,助言し,修正させ,再度,説明させる。 事前にビタミンCを含めた5大栄養素について学習させる。指導後は,9月18日からの朝食調査(第2回 マジ朝ごはん計画)に関わる配付物で本時の学習内容を家庭に知らせ,生徒が考えた朝食を家庭で実践でき るよう家庭と連携を図る。 5 題材の目標 ・ 様々な食品の中から有用なものを選択する力を身に付けることができる。 6 指導計画(全5時間) 第1次 おやつバイキング (2時間) 第2次 野菜を食べようⅠ (2時間 本時2/2) 第3次 野菜を食べようⅡ (1時間)
7 本時の目標 ○ 全体の目標 ・ ペア学習で適切なコミュニケーションをとりながら活動することができる。 ・ 望ましい朝ごはんを考え,その理由を説明したり,有用なものを選択したりすることができる。 ○ 個々の目標 生徒名 これまでの様子 目標 A 男 ・ 3色分けを理解している。野菜は好まないが, 食べることはできる。 ・ 適切な言葉遣いでのやり取りができるようにな ってきた。単語で喋ることが多い。物事を順序 だてて考え説明することは苦手。 ・ 研修旅行や職場実習に向けて,望ましい朝ご はんを考え,ワークシートに記入することが できる。 ・ 自ら考えた朝ごはんの理由を,適切な言葉遣 いで順序だてて説明することができる。 B 男 ・ 3色分けを理解している。 ・ 適切な言葉遣いで,報告連絡相談はできる。物 事を順序だてて考え説明することはある程度で きる事もある。友だちにわかりやすく説明する ことは学校生活では見られない。 ・ 研修旅行や職場実習に向けて,ペアで協力し て望ましい朝ごはんを考え,ワークシートに 記入することができる。 ・ 自ら考えた朝ごはんの理由を,分かりやすく 説明することができる。 C 男 ・ 5大栄養素を言うことができ,体に必要という ことも理解しているが,野菜や果物にビタミン Cが多いことは十分理解していない。 ・ 友だちと話し合いながら一つの答えを出すこと ができることもある。順序だてて答えを述べる ことに課題がある。 ・ 研修旅行や職場実習に向けて,望ましい朝ご はんを考え,ワークシートに記入することが できる。 ・ 自ら考えた朝ごはんその理由を順序だてて 説明することができる。 D 女 ・ 偏食が強く,野菜を食べることの必要性は理解 できていないが,以前より食べることができる 野菜が増えてきている。 ・ 休憩時間等ははっきりと発音して言葉を発する のに対し,授業中の挨拶や自分の番での発言の 際には恥ずかしいのかはっきり発音することが できない。 ・ 研修旅行や職場実習に向けて,ペアで協力し ながら望ましい朝ごはんを考え,ワークシー トに記入することができる。 ・ 自ら考えた朝ごはんの理由を,はっきりとし た発音で最後まで説明することができる。 E 女 ・ 野菜を食べないといけないということはかって いるが,なぜ必要なのかはわかっていない。 ・ 順序だてて説明することは苦手である。また, 友だちと協力して課題を克服することにも苦手 である。 ・ 研修旅行や職場実習に向けて,望ましい朝ご はんをペアで話し合い,ワークシートに記入 することができる。 ・ わからないときはペアの相手に聞きながら 自ら考えた朝ごはんの理由を,順序だてて説 明することができる。 F ・ 野菜の必要性は理解している。 ・ 自分の許容量を超えるとパニックになりやす い。クラスメイトと話し合いをして課題を克服 ・ 研修旅行や職場実習向けて,望ましい朝ごは んをペアで話し合い,ワークシートに記入す ることができる。
8 準備物 アスコルビン酸検出試験紙,包丁,まな板,食品(ピーマン,トマト,小松菜,キャベツ,きゅうり,み かん,レモン,じゃがいも,ご飯,卵,牛乳,野菜ジュース),食品カード,料理カード,ワークシート(実 験結果記入),ワークシート(朝ごはん記入) 9 指導過程 別紙1 10 評価の観点 ○ 発問や説明はわかりやすかったか。 ○ 内容の分量は適切であったか。 ○ 教材・教具は効果的であったか。 ○ 本時の目標は達成されたか。 11 年間指導計画 (省略) 12 教室内の配置 T1 ホワイトボード T3 作業台 F A E C 廊下 B D T2
板書計画 ビタミンC 不足すると・・・ 血管が弱くなる 骨が弱くなる かぜをひきやすくなる 体の中に貯めておけない ↓ だから 毎食とりたい 目標「全員がビタミンCもとれる望ましい朝ごはんを考える」 「考えた朝ごはんを栄養教諭に説明する」 ビタミンCの実験結果 □ 多い □ □ □ □ □ □ □ □ なし ① ビ タ ミ ン C が あ る食べものを調 べる。 ② 望ましい朝ごは んを考える。 ③ 説明する。 他にも
指導過程 別紙 1 A F B D C E 全体 1 挨拶 (1分) ☆大きな声で号令を かけることができた か。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 2 ビタミンCの働き と特徴を想起 (5分) ☆ビタミンCの働きと 特徴を思い出すこと ができたか。 ○必要に応じて,今 することの確認を行 う。(T2) ☆ビタミンCの働きと 特徴を思い出すこと ができたか。 ☆ビタミンCの働きと 特徴を思い出すこと ができたか。 ☆ビタミンCの働きと 特徴を思い出すこと ができたか。 ☆ビタミンCの働きと 特徴を思い出すこと ができたか。 ☆ビタミンCの働きと 特徴を思い出すこと ができたか。 3 本時の目標の確 認 (3分) ○本時の目標を確認 する。 ☆本時にすることを 理解することができ たか。 ☆本時にすることを 理解することができ たか。 ☆本時にすることを 理解することができ たか。 ☆本時にすることを 理解することができ たか。 ☆本時にすることを 理解することができ たか。 ☆本時にすることを 理解することができ たか。 4 本時の学習内容 を確認 (4分) ○本時の活動内容を ホワイトボードに示 す。 ☆本時の学習内容 を知ることができた か。 ○T1に注目するよう 必要に応じて言葉か けをおこなう。(T2) ☆本時の学習内容 を知ることができた か。 ☆本時の学習内容 を知ることができた か。 ○T1に注目するよう 必要に応じて言葉か けを行う。(T2) ☆T2と確認しながら 本時の学習内容を 知ることができたか ☆本時の学習内容 を知ることができた か。 ○T1に注目するよう 必要に応じて言葉か けを行う。(T1) ☆本時の学習内容 を知ることができた か。 5 実験 (12分) ○各野菜のビタミンC 含有量をペアで調べ る。 ☆ペアと協力しなが ら試験紙を正しく使 用し,食べ物のビタミ ンC含有量を調べる ことができたか。 ○必要に応じて,今 することの確認を行 う。(T2) ☆ペアと協力しなが ら試験紙を正しく使 用し,食べ物のビタミ ンC含有量を調べる ことができたか。 ☆ペアと協力しなが ら試験紙を正しく使 用し,食べ物のビタミ ンC含有量を調べる ことができたか。 ☆ペアと協力しなが ら試験紙を正しく使 用し,食べ物のビタミ ンC含有量を調べる ことができたか。 ☆ペアと協力しなが ら試験紙を正しく使 用し,食べ物のビタミ ンC含有量を調べる ことができたか。 ☆ペアと協力しなが ら試験紙を正しく使 用し,食べ物のビタミ ンC含有量を調べる ことができたか。 6 朝食を考え説明 (15分) ☆研修旅行や職場 実習に向けて,望ま しい朝ごはんを考 え,ワークシートに記 入することができた か。 ☆自ら考えた朝ごは んの理由を,適切な 言葉遣いで順序だて てT3に説明すること ができたか。 ☆研修旅行や職場 実習向けて,望まし い朝ごはんをペアで 話し合い,ワーク シートに記入するこ とができたか。 ☆自ら考えた朝ごは んの理由を,順序だ てて適切な言葉遣い で説明することがで きたか。 ☆研修旅行や職場 実習に向けて,ペア で協力して望ましい 朝ごはんを考え, ワークシートに記入 することができたか。 ☆自ら考えた朝ごは んの理由を,わかり やすくT3に説明する ことができたか。 ☆研修旅行や職場 実習に向けて,ペア で協力しながら望ま しい朝ごはんを考 え,ワークシートに記 入することができた か。 ☆自ら考えた朝ごは んの理由を,はっき りとした発音で最後 まで説明することが できたか。 ☆研修旅行や職場 実習に向けて,望ま しい朝ごはんを考 え,ワークシートに記 入することができた か。 ☆自ら考えた朝ごは んその理由を順序だ ててT3に説明するこ とができたか。 ☆・ 研修旅行や職場 実習に向けて,望ま しい朝ごはんをペア で話し合い,ワーク シートに記入するこ とができたか。 ・ わからないときは ペアの相手に聞きな がら自ら考えた朝ご はんの理由を,順序 だてて説明すること ができたか。 7 振り返り (4分) ☆調べたことと自分 の朝食を照らし合わ せ,今日学習したこ とを振り返ることがで きたか。 ☆調べたことと自分 の朝食を照らし合わ せ,今日学習したこ とを振り返ることがで きたか。 ☆調べたことと自分 の朝食を照らし合わ せ,今日学習したこ とを振り返ることがで きたか。 ☆調べたことと自分 の朝食を照らし合わ せ,今日学習したこ とを振り返ることがで きたか。 ☆調べたことと自分 の朝食を照らし合わ せ,今日学習したこ とを振り返ることがで きたか。 ☆調べたことと自分 の朝食を照らし合わ せ,今日学習したこ とを振り返ることがで きたか。 8 終わりの挨拶 (1分) 生徒の見本になるよ う,元気に挨拶をす る。 ☆大きな声で号令を かけることができた か。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 ☆姿勢を正して,挨 拶できたか。 ○本時に学習したこと を思い出す。 個々の学習活動と留意点 (□課題 ○支援 ☆評価) ○挨拶をする姿勢,態 度になっているか全体 に言葉をかける。 ○生徒の見本となるよ う,姿勢を正し,大きな 声で挨拶する。 ○実験で調べた結果 をもとに自分の望まし い朝食を考え,説明す る。 大きな声で号令 をかける。 姿勢を正し「お願いします」と声に出して言う。 T1に注目することにより本時の学習内容を知る。 本時の目標「全員がビタミンCがとれる朝ごはんを考え,理由を交えて説明することができる」を確認する。 ビタミンCの働きと特徴を思い出す。 大きな声で号令 をかける。 姿勢を正し「ありがとうございました。」と声に出して言う。 各食品のビタミンC含有量を調べ,ホワイトボードに結果を貼り付ける。 考えた朝ごはんを栄養教諭に説明する。食品の栄養的な特徴を理解し栄養のバランスを考えた朝食の献立を考え説明する。 調べたことと自分の朝食を照らし合わせ,今日学習したことを振り返る。 ビタミンCの働きと特徴を思い出す。 本時の目標「全員がビタミンCがとれる朝ごはんを考え,理由を交えて説明することができる」を確認する。