しがだい 20
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国際交流
ラテン語にALMA MATER(アルマ・マター)なる言葉がある。元々は養母という意味であったが、英語 では母校や出身校の意味で使われている。同じような言葉にALUMNUS、ALUMNAがあって、養い子や里 子を意味する男性・女性名詞であるが、今日では卒業生や同窓生、校友の意味で使われる。ちなみに、同窓 会や校友会はALUMNI1ASSOCIATIONだ。私は、ラテン語を語源とするこれらの言葉のノスタルジックな響きが好きだ。まるで、学生時代にタイムスリップしたような気分になる。 国際センターでは、2006年度より元留学生を母校に招待する プログラムを開始した。2006年度には、タイのチェンマイ・ラ ジャパット大学の山本カンヤパック講師(2001−2年 教院・ 特別研究生)とメキシコのグアナファト大学のマルチン・パン トハ副学長(1996年 経院・修士)を、2007年度にはベトナム のツーズー産科病院のレ・チ・ヒエン・ニー医師(1998年 教 院・修士)に来ていただき、講演やセミナーに出席していただ いた。 皆さんは、それぞれの職場で活躍し、重要な仕事をしておら れるが、滋賀大で勉強した日々のことはよく思い出されるとの こと。恩師の部屋を訪ねて旧交を温められ、ホストファミリーやお世話になった近所の人と再会し、下宿し ていたアパートや寮を訪ねられた。そして皆さんが必ず、母国や自分の職場と滋賀大の橋渡しとなることを したいと熱い言葉で語られた。実際のところ、皆さんこれまでも滋賀大のためにいろいろしてくださっている。 国際センターでは、元留学生間のネットワーク作りに協力している。2007年には、2月にタイのチェンマ イで、タイ人の元留学生の集まりが開催された。8月には、マレーシアのクアラルンプールで、マレーシア 滋賀大学同窓会の結成式が行われた。私は滋賀大学を代表して両方に参加したが、たいへん盛り上がり素晴 らしい集いであった。 マレーシアからは、特に1990年代に彦根キャンパスに多数留学しており、その総数は50名以上である。マ レーシア政府の留学生は学部に入学し4年間、大学院に進学した人は6年間を彦根で過ごした。 同窓会に参加したほとんどの人が、今でも流ちょうな日本語を話された。それ以上に驚いたのが、彼らの 記憶力であった。「〜先生はお元気ですか」「私は〜町のファミレスでバイトしていました」、「修論提出の日 は大雪でした」等々。二十歳前に異国に来て、慣れない言葉や 習慣の中で勉学に励んだ苦労は並大抵のことではない。この経 験は強烈で、彼らのその後の人生に与えた影響は計り知れない だろう。 その時、私はこのALMA MATERという言葉を思い出した。 彼らにとって、滋賀大はまさに自分を育ててくれた場所なのだ。 滋賀大を母のように慕ってくれる子供たちが世界中にいる。こ れからは、この縁を大切にして、彼らをもっと大切にしなれば ならないと思っている。