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〔学 会〕
東京女子医科大学三会第87回例会
日時 昭和33年2月28日(金)午後2時半
場所 東京女子医科大学 臨床講堂
1. 大腸菌とCandidaとの拮抗作用にちいて(細菌)
松田小風子
抗生物質の発見とともに菌交代現象が報告され,そ
の内Candidaと大腸菌を同一試験管内で培養した場
面の研究が報告され,其の実験の追試を行った。①
Candidaと大腸菌とを同一試験管内で共存せしめた場
合。②大腸菌代謝産物がCandidaの発育に及ぼす関
係。
以上2つの実験を行い,その結果第1日目で混合液
で大腸菌は無数に発育するが,Candidaの発育は悪く,
第4日目では全くその発育を見ず,それに反し対照の
Calldidaは第;1目よ1) ng 4日は増殖旺盛で第8日目は
変化なく,温度及びpHもCandidaの発育に関係すると
は思はれず,大腸菌及Candida単独培養では発育が見
られ,又大腸菌濾液を使用した場合は,生菌を使用し
たものよりCandidaの発育が稽多く大腸菌とCandida
を液体培地に同時に培養した場合,なぜCandidaが
消失するかと言うことについて培養申における培地の
pHがCandidaの発育に影響するとも考へられず,
又培養濾液中にCandidaの発育を阻止する物質も未
だ証明されない。この点について目下研究中である。
2.心臓疾患々老の分娩及び手術について
(産婦人科)岩崎初美・吉岡晴子
寺田百合子・牧田嘩子
藤沢宗子
当教室において,1955∼1957年目3旧年聞に,心疾
患々者の分娩15例,入工妊娠中絶を施行せる者14例,
婦人科的手術を行った者9例を経験した。
分言及び人工妊娠中絶例においては,心疾患の悪
化,心不全を起した例は一一例もなく,婦人科的手術の
場合にも,子宮癌手術の如き手術的侵襲の大なるもの
を除いては,きわめて良好な経過をとった。心疾患の
程度のかなり強いものでも,分娩前及術前にジギタリ
ス等の強心剤を与え,、瓦K.G.その他により経過を厳
重に観察することにより,良好なる結果を得られるも
のと思う。
質 問 1 』 榊 原 件
ニュPtヨ■一・ク,バー上ア1¥シエ 一一ショシの分類をされ
た時期はどうなのですか。
応 答
入院時の状態によって分類した。
質 問
演 者
坂本八千代
最近分娩申及び分娩直後に妊婦が死亡した例を聞い
たがどんな原因でおこることが多いか。
応答 柚木祥三郎
分娩後急死の原因は多種類でありますから必ずしも
心疾患に因るものと断定することはできず,むしろ子
宮破i脂粉による内出血稀には分娩ショック,羊水栓塞
等を考えるべき場合が多いと思います。心疾患に因る
場合には分娩前から何かの症状が有る故に予め診断が
ついている筈であります。少くとも妊娠中又は分娩時
に心臓等の一般的検査を行うことが必要であってこれ
が行われていない場合には死因の臨床的確認は困難な
ことが多いと愚います。
3.当外科に於ける最近9年闇の肛門部疾愚
(外科)大沢幹夫
山 口 繁
演 別 府 俊 男
我々は最近9年闘に入院した肛門部疾患患者239例
について統計的観察および文献的考察を行った。
1)肛門部疾患患者は一般外科入院患者の平均5.0%
を占めた。
2)痔核は全肛門部疾患の6割を占め20∼30才台が
圧倒的に多く,男女比ぱ他の統計に比し女子の割合が
大であった。
3)痔痩及び肛門周囲膿瘍は発生頻度が痔核に次いで
多く,男女比は一般の統計の8:1に比し接近し夫々
2.6:1,2.0:1であった。
4)各疾患別の発病より手術迄の期間は痔核では5∼
9年の長期が最多で5年以内,10年以上では漸次減少
し又痔痩では1年より年を要したものが叢も多く良性
腫瘍で3年から4年目に手術を受けたものが半数を占
めた。
5)痔核患者の主訴では外痔核では三三が約半数例に
見られ出血が約20%に見られたが,内痔核ではこれが
反対の割合になりこれに病理学的,解剖学的,血行力
学的解釈を加へた。
6)術後再発率は痔核を伴った脱肛が最:も多くついで
肛門周囲膿瘍で前者は40才以上に多く又後者は最近3
一 ・R?8 ・一